JP2002365110A - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計

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JP2002365110A JP2001175735A JP2001175735A JP2002365110A JP 2002365110 A JP2002365110 A JP 2002365110A JP 2001175735 A JP2001175735 A JP 2001175735A JP 2001175735 A JP2001175735 A JP 2001175735A JP 2002365110 A JP2002365110 A JP 2002365110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電流を減らす。受信波検知部に使う比較
器の数を減らす。コストを下げる。受信波のうちの狙っ
た波を確実に捉える。 【解決手段】 最初の送信を受信側で検知するときは、
200mVの基準電圧を越える波のゼロクロスポイントを
受信検知点とし、到達時間taを得る。最初の受信と同
時に2回目の送信をし、2回目の受信は500mVを越え
る波のゼロクロスポイントを受信検知点とし、到達時間
tbを得る。taとtbの差が一定以下なら、以降時間
tbから一定の時間αを減じた時間がその回の送信から
経った時以後の最初のゼロクロスポイントを検知点とし
て、送受信を繰り返し、複数回の送受信の到達時間から
流速を演算する。前記の差が一定以上のときは、受信波
増幅器のゲインを変えて測定をやり直す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体中の超音波の伝
播時間を、上流から下流(順方向)と下流から上流(逆
方向)の両方について測定して流速を算出し、さらに流
量を求める超音波流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】測定原理の一例として、図16に示すよ
うに、流体中に距離Lを離して流管3の上流と下流に配
置した1組の超音波送受波器の一方の送受波器1から他
方の送受波器2への順方向伝播時間t1 は、静止流体中
の超音波の音速をC、流体の流れの速さをVとすると、 t1 =L/(C+V) となる。
【0003】また、送受波器2から送受波器1への逆方
向伝播時間t2 は、 t2 =L/(C−V) となる。伝播時間t1 とt2 とから流速Vを、 V=(L/2){(1/t1 )−(1/t2 )} として求めていた。
【0004】上述の測定原理において、超音波が受信側
の送受波器に到達する時期、つまり到達時点を特定する
受信検知の方法として、特定波のゼロクロスポイントを
検知するようにしたものがある。図17は発信のタイミ
ングを示す発信駆動信号と受信波を示している。実際の
受信波は非常に小さく、先ず増幅される。同図の受信波
は増幅後の波形を示している。
【0005】aが到達時点で、徐々に振幅が大きくな
る。その後最大振幅となり徐々に小さくなる。ところが
到達時点aはノイズに隠れて検知できない。そこで、次
のような方法が行われている。
【0006】ノイズより十分大きな基準電圧レベルとし
てのしきい値VTHを決め、このレベルに最初に達した
波、例えば同図の第3波がb点でしきい値に達した後ゼ
ロレベルを通るゼロクロスポイントcを検知して受信検
知とする方法である。
【0007】しきい値VTHは常に何番目かのある特定の
波(例えば第3波)のゼロクロスポイントを検知するよ
うに定めてあり、実際の伝播時間tは、a点からc点ま
での時間τを予め求めて記憶しておき、測定した到達時
間t+τから時間τを減算することにより求めている。
【0008】送信から受信までの順方向伝播時間や逆方
向伝播時間を求めるのに、単純に測定した到達時間t+
τから時間τを減ずるのではなく、伝播時間計測の精度
を向上するために、受信すると同時に次の送信を同じ方
向に行うことを複数回(n−1回)繰り返すことによ
り、一方向、例えば順方向の送受信をn回連続して繰り
返して、最初(第1回目)の順方向送信から最後(第n
回目)の受信までの時間n(t1 +τ)を測定し、次に
他方向、例えば逆方向への送受信を同様にしてn回連続
して繰り返して、最初の逆方向送信から最後の受信まで
の時間n(t2 +τ)を測定し、これらの各方向の複数
回の送受信で得た測定値からnτを減じ、各方向の伝播
時間t1 とt2 とを計算して流速更に流量を求める超音
波流量計も公知である。
【0009】ところが、受信波の大きさは測定する気体
の圧力や、或いは超音波送受波器を構成する振動子の個
々の特性によって異なる。その結果、個々のしきい値V
THの調整はもちろん、場合によっては流量計の設置場所
毎に現地でしきい値VTHや、受信側の送受波器で得た信
号を増幅する増幅器の増幅率の調整が必要となる。
【0010】そこで、自動的に最適なしきい値VTHにで
きるいくつかの方法が模索されている。その1つは、ピ
ーク値ホールド回路やオートマチックゲインコントロー
ル回路(AGC)を用いて受信波のピーク値が常に一定
の大きさになるよう増幅器のゲイン(前記増幅率)を調
整して、狙った波をしきい値VTHで捉えるようにするこ
とで、受信波の方をしきい値VTHに合わせる方法であ
る。もう1つは、直前の受信波のピーク値をホールド
し、そのピーク値の電圧に一定値を掛けた値をしきい値
THとして使う方法である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法は、消費
電流の大きいアナログ回路部が大掛かりになってコスト
高になる。また、ある特定電圧を一定時間ホールドして
いる必要があるとか、或いはしきい値VTHを決めるため
に、測定とは別の超音波の送受信を行う必要があるた
め、低消費電流にすることが難しいなどの問題点があっ
た。
【0012】特にピーク値等のホールド回路は低消費電
力化の妨げとなる。1対の送受波器間の距離が200m
m程度の気体流量計では伝播時間tが0.5ms程度で
あるが、繰り返し送受信を行う複数回(n回)が100
回程度になるとntが50msにもなり、この長い時間
の間、一定の電圧をホールドするのに大きな電力を消費
するからである。
【0013】そこで、本願の発明者は、アナログ回路に
よる消費電流の問題点に対応しようとして、ピーク値ホ
ールド等の回路を無くした超音波流量計を特願平9−1
38136号(特開平10−332452号)で提案し
た。この超音波流量計は受信波検知回路に指数関数的な
複数の基準電圧を備え、決められた複数段の基準電圧を
一気に越える波を狙った波と見なすものであるが、多数
の比較回路を必要とするため、コスト高になるという問
題点があった。
【0014】上記に鑑み、本発明は受信波検知部に必要
とする比較器の数を最少にすることでコスト高を抑え、
かつ低消費電流で確実に狙った波を捉えることができる
超音波流量計を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、送信側としても受信側としても
働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れ
の中を上流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向
に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時間より流
速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎
に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、他方の受
信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波
を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送信し、こ
れを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目
の送信から複数回目の受信までの時間、つまり到達時間
の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達時間を求
める超音波流量計において、前記受信波検知部は、電圧
が異なる2つの基準電圧が用意されていて、各方向毎に
繰り返す超音波の送受信において、最初の受信は、上記
2つの基準電圧のうち一方の基準電圧に対し最初にその
電圧を越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイ
ントとし、次の2回目の受信は、上記2つの基準電圧の
うち他方の基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波の
ゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の
送信から受信までの時間と、次の2回目の送信から受信
までの時間の差が一定以下の時にねらった波を捉えたと
し、その後は、前回の送信から受信検知までの時間から
一定時間を減じた時間がその回の送信から経った時以降
の最初のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
し、最初の送信、最初の受信時に行う2回目の送信、或
いは2回目の受信時に行う3回目の送信を第1の送信と
みなすようにしたもので、前記受信波検知部は、入力し
た受信側送受波器の信号を最初に増幅するよう構成さ
れ、かつ複数の増幅度が用意されていて、前記最初の送
信から受信までの時間と、2回目の送信から受信までの
時間の差が一定以上の時はねらった波を捉えられなかっ
たとして送受信を中断し、一定時間後増幅度を変え最初
から送受信をやり直すようにした超音波流量計である。
【0016】〔作用〕1つの発信による増幅後の一群の
受信波は、その先頭から第1波、第2波、第3波、第4
波、第5波、第6波、第7波と次第にそのピークが大き
くなる。このピークの電圧の大きくなる度合いは最初ほ
ど大きくだんだん小さくなる傾向がある。つまり、ピー
クの大きさを比較すると、第1波側なら、第3波/第1
波が最大で第5波/第3波、第7波/第5波と段々小さ
くなる。第2波側なら第4波/第2波が最大で第6波/
第4波、第8波/第6波と小さくなる。
【0017】なお、第3波/第1波と表現した比率は厳
密には第3波のピーク値と第1波のピーク値との比率で
ある(第3波のピーク/第1波のピーク)を簡略化して
表現したもので、他の比率についても同様に簡略化した
表現で示している。
【0018】上記各比率は流体の圧力等で全体の振幅が
変化してもほとんど変化しないことが実験等で確認され
ている。特に第3波/第1波および第4波/第2波は他
の比率に比べ十分大きいため区別が容易である。
【0019】また、受信波を検知すると直ちに次の送信
を行うことを繰り返し、複数回の超音波到達時間をまと
めて測定する方法では、隣合う受信波同士、例えばm回
目の受信波とm+1回目の受信波同士では、気体(流
体)の速さがほとんど変化していなくてほぼ同じである
ため、振幅の比率だけでなく絶対的な大きさもほとんど
同じである。
【0020】また、同様の理由で隣合う送受信の到達時
間は、同じ波を捉えている限りほとんど同じになるはず
である。逆に言えば、隣合う到達時間がほとんど等しい
ときは、同じ波を捉えていると見なすことができる。図
6で説明する。
【0021】仮に、第3波/第1波が3以上あり、その
他の比率は2以下の場合で2つの基準電圧を200mVと
500mVとし、この基準電圧を1つの比較器に切り替え
て入力できるようにし、最初の受信波が200mVを初め
て越えたとき、そのゼロクロス点を受信点(受信ポイン
ト)として検出し、再び第2回目の受信において今度は
基準電圧を切り替えて500mVを初めて越えた波のゼロ
クロス点を受信点としたとき、これら2つの到達時間が
ほとんど等しいときは、どちらも同じ波であり、しかも
その波は、初めて200mVを越え、かつ500mVも越え
ることから直前の波の2.5倍以上の大きさがあると見
なすことができる。この条件を満たすのは第3波だけで
あるため、その時点でそれが第3波と検知できる。
【0022】また、2つの到達時間が異なるときは別の
波を捉えたことになり、超音波の送受信の繰り返しを中
断し、増幅器の増幅度を変化させ最初からやり直すこと
により、間違うことなく第3波検知が可能となる。
【0023】受信波の大きさが変化する要因は気体の圧
力、ガス種、流量等の変化であり、それらが変化しない
限り基本的には大きさの変化はほとんどないといってよ
い。したがって、一旦第3波を捉えることのできる増幅
度が求まれば、その増幅度を使い続けることが可能でや
り直しは少ない。2回の送受信で成功か不成功か判断で
き、やり直しによる電力消費の無駄を最小限に抑えるこ
とができる。
【0024】前述のように、1回の送受信の到達時間t
1,t2は極めて短い時間である。したがって、連続し
た送受信の到達時間の差はほとんどないと考えてよい。
よって、一旦第3波を捉えたら、その送信から第3波を
捉えた受信までの時間がt1であった場合、次の受信波
が到達するのは送信後、およそt1たったところであ
る。したがって、その点に最も近いゼロクロスポイント
を受信波検知点として良い。
【0025】つまり、連続する送受信に対し、前回の送
受の到達時間を用いて次回の受信点を予想すればよい。
以下同じである。一旦ねらった波を捉えた後は、前回の
送受信から受信波検知までの時間から一定時間(超音波
の半周期程度がよい)を減じた時間がその回の送信から
経った時以降の最初のゼロクロスポイントを受信波検知
ポイントとすることにより、第3波を捉えた受信波はゼ
ロレベルとの比較のみで基準レベルとの比較は行うこと
なく第3波を捉え続けることができる。
【0026】具体的には図1のように、ある送受の到達
時間がt1mであったとすると、次回の受信は送信(前
回の受信と同時に行われている)からt1m−α経過以
降の最初のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
する。ここでαは超音波の半周期程度の時間である。
【0027】上記の作用説明では第1波側を正とし、正
側に基準電圧レベルを設置して第3波を捉えるようにし
たが、負側に基準電圧レベルを設置して第4波を捉える
ようにすることもできるし、受信波の極性を逆にして正
側で第4波或いは負側で第3波を捉えるようにしてもよ
い。
【0028】請求項2の発明は、送信側としても受信側
としても働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流
体の流れの中を上流から下流の順方向及び下流から上流
の逆方向に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時
間より流速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、
各方向毎に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、
他方の受信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部
が受信波を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送
信し、これを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に
第1回目の送信から複数回目の受信までの時間、つまり
到達時間の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達
時間を求める超音波流量計において、前記受信波検知部
は、電圧が異なる2つの基準電圧が用意されていて、各
方向毎に繰り返す超音波の送受信において、最初の受信
は、上記2つの基準電圧のうち一方の基準電圧に対し最
初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイントを受信波
検知ポイントとし、次の2回目の受信は、上記2つの基
準電圧のうち他方の基準電圧に対し最初にその電圧を越
えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
し、最初の送信から受信までの時間と、次の2回目の送
信から受信までの時間の差が一定以下の時にねらった波
を捉えたとし、その後は、前回の送信から受信検知まで
の時間から一定時間を減じた時間がその回の送信から経
った時以降の最初のゼロクロスポイントを受信波検知ポ
イントとし、最初の送信、最初の受信時に行う2回目の
送信、或いは2回目の受信時に行う3回目の送信を第1
の送信とみなすようにしたもので、前記受信波検知部
は、入力した受信側送受波器の信号を最初に増幅するよ
う構成され、かつ複数の増幅度が用意されていて、前記
最初の送信から受信までの時間と、次の送信から受信ま
での時間の差が一定以上の時はねらった波を捉えられな
かったとして増幅度を変え、前記3回目の送信を最初の
送信としてやり直すようにした超音波流量計である。
【0029】この発明は、請求項1の発明と比較して第
3波を検知するまで測定を中断することがないため、超
音波の到達時間を測定するのに要する測定時間が短くな
り、消費電流を少なくできる。
【0030】請求項3の発明は、送信側としても受信側
としても働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流
体の流れの中を上流から下流の順方向及び下流から上流
の逆方向に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時
間より流速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、
各方向毎に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、
他方の受信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部
が受信波を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送
信し、これを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に
第1回目の送信から複数回目の受信までの時間、つまり
到達時間の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達
時間を求める超音波流量計において、前記受信波検知部
は、電圧が異なる3つの基準電圧として電圧の低い方よ
り第1〜第3基準電圧が用意されていて、各方向毎に繰
り返す超音波の送受信において、最初の受信は、第1基
準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポ
イントを受信波検知ポイントとし、次の2回目の受信
は、第2基準電圧或いは第3基準電圧に対し最初にその
電圧を越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイ
ントとし、その次の3回目の受信は、第2の受信が、第
2基準電圧の時は第3基準電圧、第3基準電圧の時は第
2基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロ
スポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送信から
受信までの時間と、2回目の送信から受信までの時間の
差が一定以上で、2回目の送信から受信までの時間と3
回目の送信から受信までの時間の差が一定以下の時、前
記3回目の受信はねらった波を捉えたとし、その後は、
前回の送信から受信検知までの時間から一定時間を減じ
た時間がその回の送信から経った時以降の最初のゼロク
ロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の受信時
に行う2回目の送信、2回目の受信時に行う3回目の送
信或いは3回目の受信時に行う4回目の送信を第1の送
信とみなすようにしたもので、前記受信波検知部は、入
力した受信側送受波器の信号を最初に増幅するよう構成
され、かつ複数の増幅度が用意されていて、前記最初の
送信から受信までの時間と、2回目の送信から受信まで
の時間の差が一定以下か、2回目の送信から受信までの
時間と3回目の送信から受信までの時間の差が一定以上
の時は、ねらった波を捉えられなかったとして送受信を
中断し、一定時間後増幅度を変え最初からの送受信をや
り直すようにした超音波流量計である。
【0031】この発明は、請求項1の発明に、第1波或
いは第2波の存在を確認するための段階を直前に付加し
たもので、更に確実に第3波或いは第4波の検知が可能
となる。
【0032】3つの基準電圧を100mV、200mV、5
00mVとすると、最初の100mVの受信の到達時間と2
回目の200mVによる受信の到達時間が異なり、その2
回目の到達時間と500mVによる3回目の到達時間が等
しいときは、2回目と3回目で受信した波は第3波で、
最初に受信した波は第3波ではない、つまり第1波であ
ると確認できる。
【0033】請求項1,2の発明のように、受信波を2
つの基準電圧だけと比較する流量計では、圧力が高い場
合等、何らかの理由で第1波が大きくなったとき誤って
第1波を第3波としてしまう可能性があったが、この方
法でその虞れはない。
【0034】請求項4の発明は、送信側としても受信側
としても働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流
体の流れの中を上流から下流の順方向及び下流から上流
の逆方向に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時
間より流速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、
各方向毎に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、
他方の受信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部
が受信波を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送
信し、これを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に
第1回目の送信から複数回目の受信までの時間、つまり
到達時間の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達
時間を求める超音波流量計において、前記受信波検知部
は、電圧が異なる3つの基準電圧として電圧の低い方よ
り第1〜第3基準電圧が用意されていて、各方向毎に繰
り返す超音波の送受信において、最初の受信は、第1基
準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポ
イントを受信波検知ポイントとし、次の2回目の受信
は、第2基準電圧或いは第3基準電圧に対し最初にその
電圧を越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイ
ントとし、その次の3回目の受信は、第2の受信が、第
2基準電圧の時は第3基準電圧、第3基準電圧の時は第
2基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロ
スポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送信から
受信までの時間と、2回目の送信から受信までの時間の
差が一定以上で、2回目の送信から受信までの時間と3
回目の送信から受信までの時間の差が一定以下の時、前
記3回目の受信はねらった波を捉えたとし、その後は、
前回の送信から受信検知までの時間から一定時間を減じ
た時間がその回の送信から経った時以降の最初のゼロク
ロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の受信時
に行う2回目の送信、2回目の受信時に行う3回目の送
信或いは3回目の受信時に行う4回目の送信を第1の送
信とみなすようにしたもので、前記受信波検知部は、入
力した受信側送受波器の信号を最初に増幅するよう構成
され、かつ複数の増幅度が用意されていて、前記最初の
送信から受信までの時間と、2回目の送信から受信まで
の時間の差が一定以上か、2回目の送信から受信までの
時間と3回目の送信から受信までの時間の差が一定以上
の時は、ねらった波を捉えられなかったとして増幅度を
変え、ねらった波を捉えられなかったとした受信時に行
う送信を最初の送信としてやり直すようにした超音波流
量計である。
【0035】この発明では、請求項3の発明に比較し
て、第3波を検知するまで測定を中断することがないた
め、超音波の到達時間を測定するのに要する測定時間が
短くなり、消費電流を少なくできる。
【0036】請求項5の発明は、送信側としても受信側
としても働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流
体の流れの中を上流から下流の順方向及び下流から上流
の逆方向に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時
間より流速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、
各方向毎に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、
他方の受信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部
が受信波を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送
信し、これを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に
第1回目の送信から複数回目の受信までの時間、つまり
到達時間の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達
時間を求める超音波流量計において、前記受信波検知部
は、電圧が異なる3つの基準電圧が用意されていて、各
方向毎に繰り返す超音波の送受信において、最初の受信
は、上記3つの基準電圧のうち最も低い電圧或いは最も
高い電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波の
ゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、次の受
信は、上記3つの基準電圧のうち最初の受信が最も高い
電圧の基準電圧だった時は最も低い電圧の基準電圧、最
初の受信が最も低い電圧の基準電圧だった時は最も高い
電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロ
クロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送信
から受信までの時間と、次の2回目の送信から受信まで
の時間の差が一定以下の時はねらった波を捉えたとし、
その後は、中間の電圧の基準電圧を最初に越える波のゼ
ロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送
信、最初の受信時に行う2回目の送信、或いは2回目の
受信時に行う3回目の送信を第1の送信とみなすように
したもので、前記受信波検知部は、入力した受信側送受
波器の信号を最初に増幅するように構成され、かつ、複
数の増幅度が用意されていて、前記最初の送信から受信
までの時間と、2回目の送信から受信までの時間の差が
一定以上の時は、ねらった波を捉えられなかったとして
送受信を中断し、一定時間後増幅度を変えて最初から送
受信をやり直すように超音波流量計である。
【0037】請求項6の発明は、送信側としても受信側
としても働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流
体の流れの中を上流から下流の順方向及び下流から上流
の逆方向に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時
間より流速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、
各方向毎に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、
他方の受信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部
が受信波を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送
信し、これを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に
第1回目の送信から複数回目の受信までの時間、つまり
到達時間の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達
時間を求める超音波流量計において、前記受信波検知部
は、電圧が異なる3つの基準電圧が用意されていて、各
方向毎に繰り返す超音波の送受信において、最初の受信
は、上記3つの基準電圧のうち最も低い電圧或いは最も
高い電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波の
ゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、次の受
信は、上記3つの基準電圧のうち最初の受信が最も高い
電圧の基準電圧だった時は最も低い電圧の基準電圧、最
初の受信が最も低い電圧の基準電圧だった時は最も高い
電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロ
クロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送信
から受信までの時間と、次の2回目の送信から受信まで
の時間の差が一定以下の時はねらった波を捉えたとし、
その後は、中間の電圧の基準電圧を最初に越える波のゼ
ロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送
信、最初の受信時に行う2回目の送信、或いは2回目の
受信時に行う3回目の送信を第1の送信とみなすように
したもので、前記受信波検知部は、入力した受信側送受
波器の信号を最初に増幅するように構成され、かつ、複
数の増幅度が用意されていて、前記最初の送信から受信
までの時間と、次の送信から受信までの時間の差が一定
以上の時は、ねらった波を捉えられなかったとして増幅
度を変え、前記3回目の送信を最初の送信としてやり直
すようにした超音波流量計である。
【0038】請求項7の発明は、送信側としても受信側
としても働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流
体の流れの中を上流から下流の順方向及び下流から上流
の逆方向に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時
間より流速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、
各方向毎に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、
他方の受信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部
が受信波を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送
信し、これを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に
第1回目の送信から複数回目の受信までの時間、つまり
到達時間の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達
時間を求める超音波流量計において、前記受信波検知部
は、電圧が異なる4つの基準電圧として電圧の低い方よ
り第1〜第4基準電圧が用意されていて、各方向毎に繰
り返す超音波の送受信において、最初の受信は、第1基
準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポ
イントを受信波検知ポイントとし、次の2回目の受信
は、第2基準電圧或いは第4基準電圧に対し最初にその
電圧を越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイ
ントとし、その次の3回目の受信は、2回目の受信が、
第2基準電圧の時は第4基準電圧、第4基準電圧の時は
第2基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロク
ロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送信か
ら受信までの時間と、2回目の送信から受信までの時間
の差が一定以上で、2回目の送信から受信までの時間と
3回目の送信から受信までの時間の差が一定以下の時
は、前記2回目、3回目の受信はねらった波を捉えたと
し、その後は、第3基準電圧を最初に越える波のゼロク
ロスポイントを受信波検知ポイントとし、2回目の送
信、2回目の受信時に行う3回目の送信、或いは3回目
の受信時に行う4回目の送信を第1の送信とみなすよう
にしたもので、前記受信波検知部は、入力した受信側送
受波器の信号を最初に増幅するように構成され、かつ、
複数の増幅度が用意されていて、前記最初の送信から受
信までの時間と、2回目の送信から受信までの時間の差
が一定以下か、2回目の送信から受信までの時間と3回
目の送信から受信までの時間の差が一定以上の時は、ね
らった波を捉えられなかったとして送受を中断し、一定
時間後増幅度を変え最初から送受信をやり直すようにし
た超音波流量計である。
【0039】請求項8の発明は、送信側としても受信側
としても働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流
体の流れの中を上流から下流の順方向及び下流から上流
の逆方向に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時
間より流速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、
各方向毎に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、
他方の受信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部
が受信波を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送
信し、これを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に
第1回目の送信から複数回目の受信までの時間、つまり
到達時間の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達
時間を求める超音波流量計において、前記受信波検知部
は、電圧が異なる4つの基準電圧として電圧の低い方よ
り第1〜第4基準電圧が用意されていて、各方向毎に繰
り返す超音波の送受信において、最初の受信は、第1基
準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポ
イントを受信波検知ポイントとし、次の2回目の受信
は、第2基準電圧或いは第4基準電圧に対し最初にその
電圧を越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイ
ントとし、その次の3回目の受信は、2回目の受信が、
第2基準電圧の時は第4基準電圧、第4基準電圧の時は
第2基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロク
ロスポイントを受信波検知ポイントとし、最初の送信か
ら受信までの時間と、2回目の送信から受信までの時間
の差が一定以上で、2回目の送信から受信までの時間と
3回目の送信から受信までの時間の差が一定以下の時
は、前記2回目、3回目の受信はねらった波を捉えたと
し、その後は、第3基準電圧を最初に越える波のゼロク
ロスポイントを受信波検知ポイントとし、2回目の送
信、2回目の受信時に行う3回目の送信、或いは3回目
の受信時に行う4回目の送信を第1の送信とみなすよう
にしたもので、前記受信波検知部は、入力した受信側送
受波器の信号を最初に増幅するように構成され、かつ、
複数の増幅度が用意されていて、前記最初の送信から受
信までの時間と、2回目の送信から受信までの時間の差
が一定以下か、2回目の送信から受信までの時間と3回
目の送信から受信までの時間の差が一定以上の時は、ね
らった波を捉えられなかったとして増幅度を変え、ねら
った波を捉えられなかったとした受信時に行う送信を最
初の送信としてやり直すようにした超音波流量計であ
る。
【0040】〔請求項5〜8の発明の作用〕第3波を捉
えたとするまでは、それぞれ請求項1,2,3,4の発
明と同じである。前述の基準電圧を例に上げると、第3
波を捉えた時、第1波は200mVより小さく、第3波は
500mVより大きいとできる。よって、それ以降、20
0mVと500mVの中間である350mVを初めて越える波
のゼロクロスポイントを受信波検知点とすることで第3
波を捉え続けることが可能である。350mVは第1波、
第3波の大きさがノイズ等で多少変動しても確実に第3
波を捉えられるように200mVと500mVの中間(中
央)に決めた値である。これら請求項5〜8の発明で
は、デジタル回路で構成される比較器とか減算器が必要
なくなり、受信波検知部のデジタル回路の規模を小さく
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】次に本発明の好ましい実施の形態
を図面の実施例に基づいて説明する。図2のブロック図
に示す実施例は、請求項2の発明に対応する。なお、受
信波検知部は別の図面で詳しく説明する。
【0042】図2で、送受波器1,2は超音波振動子
で、送信にも受信にも使用できる。量送受波器は流体中
を上流から下流又は下流から上流への超音波の送受信を
行う。受信波検知部4は受信側の送受波器、例えば2が
接続され、受信波を検知すると受信波検知信号を出力す
る。送受波器駆動部5はコントロール部6からの測定ON
・OFF信号が“High”から“Low”になると送信側の送受
波器、例えば1を先ず駆動し、その後は受信波検知部か
ら受信波検知信号を受ける都度、送信側の送受波器を駆
動する。但し、第1のカウンタ7より第n受信波検知信
号を受けると、それ以後は新たに測定ON・OFF信号が“H
igh”から“Low”になるまでは駆動を停止する。本実施
例では無意味なn+1回目の駆動を行ってしまうように
なっているが、受信側で無視するので問題はない。
【0043】コントロール部6からの測定ON・OFF信号
は受信波検知部4にも入力される。測定ON・OFF信号を
“High”にすることで測定を中断することができる。再
測定は、再び“Low”にすることで行う。
【0044】第1のカウンタ7はコントロール部6より
の再スタート信号でリセットされるようになっていて、
その後のn+1回目の受信波検知信号を検知して第n受
信波検知信号を出力する。第2のカウンタ8は再スター
ト信号入力後の受信波検知信号から第n受信波検知信号
までの時間を測定して、カウント値をコントロール部6
へ出力するようになっている。
【0045】コントロール部6は一定間隔で送受切替信
号を反転させることにより2つの送受波器の役割の切り
替えを行う。各切り替え後、毎回、切り替えによるノイ
ズ等がおさまる時間をおいて、測定ON・OFF信号を“Hig
h”から“Low”にする。このとき少し遅れて再スタート
信号も出力する。そして、第n受信波検知信号を入力す
ると、第2のカウンタ8の測定値(カウント値)を読み
取り、直前に行った反対向きでの測定値とを用いて、そ
の間の流速流量を演算する。
【0046】図3は、前記受信波検知部4の電気回路の
一部を構成する増幅度可変の増幅部11で、図2の受信
側の送受波器、例えば2から入力される信号Vinは増
幅部11で増幅される。オペアンプ12に接続されたフ
ィードバック抵抗R20〜R27をアナログスイッチ1
3で選択的に接続することで増幅度を変える。アナログ
スイッチ13はラインS10,S11,S12に印加さ
れるコントロール部6からの増幅度選択信号で8個のう
ちの1つのスイッチが選択的に閉じる。図示の場合、フ
ィードバック抵抗R24と直列のスイッチが閉じている
ため、増幅部11の増幅度はR24/R1である。な
お、フィードバック抵抗R20〜R27の抵抗値は、R
20<R21<R22<…R27と順に大きく定めてあ
る。前記信号Vinは増幅部11で増幅されてVoutと
なる。このVoutが増幅後の受信波である。
【0047】図4は前記受信波検知部4の電気回路の主
要部で、前記図3の増幅部11の後段に接続される。比
較器14の+入力には受信波Voutが入力され、−入力
には2つの基準電圧のうちの1つが選択入力される。こ
の選択はバイナリカウンタ15の出力(Q1とQ2が出
力で、Q1=2、Q2=2を示している)で決ま
り、最初は再スタート信号でリセットされるため200
mVが選択される。バイナリカウンタ15はカウント
“2”で停止し、それ以上カウントアップしない構成に
なっている。
【0048】比較器14が200mVを越える波を捉え
て、その出力が“High”となるRSFF16の出力Qは一旦
“Low”になり、RSFF16のS入力であるゼロクロス検
知用比較器17の出力が受信波のゼロクロスを検知し、
“High”となるとともに再び“High”になる。その立上
がりエッジを立上りエッジ検知器18で検知した信号が
受信波検知信号となっている。
【0049】この信号はカウンタ15のCK入力となっ
ていてカウンタ15はこれをカウントするようになって
いる。
【0050】なお、切り替えスイッチSW1は、バイナ
リカウンタ15のカウント値が“0”の時に基準電圧2
00mVを、“1”のとき500mVを選択する。また切り
替えスイッチSW2はバイナリカウンタ15のカウント
値が“2”でA=B側に切り替わる。
【0051】これにより、最初の受信は、最初に200
mVを越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイン
ト、次は、最初に500mVを越えた波のゼロクロスポイ
ントを受信波検知ポイント、以降はA=B出力が“Hig
h”になった以降のゼロクロスポイントを受信波検知ポ
イントとするように動く。
【0052】また前記受信波検知信号は記憶器20のラ
ッチ入力となっていて、この瞬間のカウンタ22のカウ
ント値t11を記憶する。更に、受信波検知信号はOR
ゲート21を介してカウンタ22をリセットするように
構成されていて(ラッチ後リセットする)、到達時間を
記憶器20が記憶するとリセットされ、次の到達時間の
測定に移るようになっている。
【0053】減算器23は記憶器20で記憶された値
(カウント記憶値)がC入力として入力されていて、も
う一方にαが入力されている。そして、C−α(t11
−α)がデジタル比較器19のB入力に出力されてい
る。
【0054】またカウンタ22の出力がA入力としてデ
ジタル比較器19に入力されていて、そのABの入力が
等しくなると、A=B出力が“High”となる。
【0055】カウンタ22のカウントが進み、t11−
αと等しくなると、A=B出力が“High”となりRSFF1
6の出力Qは“Low”となり次のゼロクロスを待つ状態
になる。そして実際にゼロクロスするときに、ゼロクロ
ス検知用比較器の出力によりRSFF16の出力Qが“Hig
h”となり再び受信波検知信号が出力される。ここで、
再びt12が記憶される。以下は同じである。αは超音
波の約半周期分の時間とした。
【0056】発信器24はこの半周期分を検知できる周
波数でよく、また精度もそれほど要求されない。また、
第2のカウンタ8用の基準クロック或いはその分周した
ものも使用可能である。
【0057】記憶器20の出力がコントロール部6に入
力されていて、バイナリカウンタ15のR入力には測定
ON・OFF信号と再スタート信号のOR信号が入力されて
いる。また、このOR信号は比較器のカウンタのリセッ
ト信号となっている。
【0058】本実施例ではコントロール部6としてマイ
クロコンピュータを使用している。マイクロコンピュー
タは、先ず送信の向きをセットすると、その切り替え時
のノイズが十分小さくなる時間後、測定ON・OFF信号を
“High”から“Low”にする。このとき少し遅れて再ス
タート信号も出力する。
【0059】受信波検知信号は割り込みとしてコントロ
ール部6へ入力される。コントロール部6の動作を図5
にフローチャートで示す。
【0060】βは超音波の半周期程度に相当するカウン
ト値である。1回目の割り込みではtaを読み取り前回
値として記憶する(図6参照)。
【0061】次の割込みはtbを読み取る。ここでta
と前回値tbの差がβより大きければ、増幅度が合致し
ていなくて狙った波を捉えられなかったとして増幅度を
変更して再スタート信号が出力される。その場合はバイ
ナリカウンタ15はリセットされ、選択される基準電圧
は最初の状態、つまり低電圧の基準に戻される。よって
次の受信が最初の受信と見なされることになる。β以下
の場合は狙った波が捉えられたと判定され、本割り込
み、すなわち受信波検知信号割込はマスクされ、不許可
となり、以後許可されるまでは受信波検知信号が入力さ
れてもこの動きはしない。
【0062】前述のように、3回目と見なされた以降の
受信は、送信より前回の到達時間−α経過後の最初のゼ
ロクロスポイントとなる。
【0063】実際の測定はtaを読み取った受信時(最
初の受信時)にスタートしたことになる。第1のカウン
タ7は実質測定スタート時点の受信波検知信号を1と数
えるため、n+1回目がn番目に相当する。なお、図6
はtaとtbの差がβ以下だった時の波形図で、請求項
1と2に対応する。
【0064】図6では、2回目の受信波検知信号が、2
回目の受信波検知割込となる。ここで読み取ったカウン
ト記憶値は、前回値(1回目の受信時にかかる1回目の
割込時、読み取り“前回値”として記憶したもの)と比
較、差がβ以下なら以後の受信波検知割込をマスクす
る。
【0065】前述のように、送到達時間をカウントする
カウンタ8は、再スタート信号後の受信波検知信号から
カウントを始める。よって、測定のスタートは最初の受
信時(2回目の発信時)である。図7は、増幅部11の
増幅度が最初大きすぎた場合を示し、請求項2で増幅度
を1回調整した場合に対応する。
【0066】図6同様、先ずは2回目の受信波検知信号
が2回目の受信波検知割込となる。ここで読み取ったカ
ウント記憶部tb′は、前回値ta′(1回目の受信時
にかかる1回目の割込時、読み取り“前回値”として記
憶したもの)と比較、最初、差がβより大きいため、増
幅度が不適当で、狙った波が捉えられていないとし、増
幅度を変更(小さく)して、再スタート信号を出力す
る。次に、基準レベルは200mVに戻され、割込数はリ
セットされるため、次の割込が1回目の割込と見なされ
る。こうして、結局4回目の受信波検知信号が、2回目
の受信波検知割込と見なされる。
【0067】ここで読み取ったカウント記憶値は、前回
値(1回目の受信時にかかる1回目の割込時、読み取り
“前回値”として記憶したもの)と比較、差がβ以下な
ら、以後の受信波検知割込をマスクする。前述のよう
に、送到達時間をカウントするカウンタ8は、再スター
ト信号後の受信波検知信号からカウントを始める。よっ
て、この場合には、測定のスタートは3回目の受信時
(4回目の発信時)である。
【0068】図8の実施例は請求項4に対応し、図4と
比較して3つの基準電圧が用意されている点などが異な
るが、同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省
略する。カウンタ15Aはカウント値が“3”で停止
し、それ以上カウントアップしない構成である。切替ス
イッチSW1はカウンタ15Aのカウント値が0で10
0mV、1で200mV、2で500mVの基準電圧を選択す
る。切替スイッチはカウンタ15Aのカウント値が3で
A=B側に切り替わる。図9はこの実施例のコントロー
ル部の動作のフローチャートである。図10は成功時の
波形図で、請求項3と4に対応する。
【0069】図11の実施例は請求項6に対応する。こ
の図の受信波検知部の主要部の電気回路図である。カウ
ンタ15Bが受信波検知信号をカウントし、その結果に
より切替スイッチSW1が切り替えられる。最初の受信
時はカウント値はゼロのため比較器に接続される基準電
圧は200mV、最初の受信後はカウント値が1となるた
め500mVに接続され、次の受信時にはカウント値が2
となって350mVに接続され、その状態が維持される。
各送受信の到達時間はカウンタがカウント受信毎にその
値は記録器にラッチされる。この値はカウント記憶値と
してコントロール部が読み取って使用する。
【0070】図12は図11の実施例の最初のトライで
成功した時の波形図であるが、請求項5の発明の成功時
にも対応している。この波形図は成功時を示す。同じ波
が200mVも500mVも越え、しかもその前には200
mVに達する波が無い。その波は直前の波の2.5倍以上
ある。また、コントロール部の動作のフローは図5と同
じである。
【0071】図13の実施例は請求項8に対応し、受信
波検知部の主要部の電気回路図である。切替スイッチS
W1は、カウンタ15Aのカウント値が0で100mV、
1で200mV、2で500mV、3で350mVに切り替わ
る。図14は図13の実施例の波形で、成功時を示す
が、請求項7の発明の成功時にも対応している。また、
コントロール部の動作のフローは図9と同じである。
【0072】上述のように、各実施例では、基準電圧と
の比較を1つの比較器で実現でき、コストが下がる。な
お、上記実施例では、基準電圧との比較に1つの比較器
を使用し、そのほかにゼロレベルとの比較にもう1つの
計2個の比較器で構成しているが、基準レベルとゼロレ
ベルの比較は同時ではないため、それらの比較を1つの
比較器で行うことも可能である。図15に、そのとき
の、波形を示す。(実施例に取り上げての説明は省く)
請求項1,2に対応する。受信波と比較する電圧入力
を、1つの基準レベルを越えた時点で基準レベルをゼロ
レベルに変更し、ゼロレベルとの比較を行い、ゼロクロ
スを検知すると、もう1つの基準レベルに変更し、基準
レベルとの比較を行い、その後はゼロレベルに戻し、ゼ
ロクロス検知用比較器として動作する。そうすると、実
施例より、コスト的に更に有効である。
【0073】
【発明の効果】本発明の超音波流量計は上述のように構
成されているので、受信波検知部にピーク値ホールド等
の消費電流の大きいアナログ回路を用いてなく、しかも
比較器の数を最小限にできるため、低消費電流化に寄与
し、電池駆動の流量計の実現に役立つ。コスト低減にも
役立つ。
【0074】また、調整なしで流体の圧力変動等による
受信波の大きさの変動に追従して対応ができる。
【0075】アナログ回路が増幅回路と比較器のみで構
成でき、しかも受信時のみ機能させれば良い。従来の、
ピーク値をホールドして、その値からしきい値VTHを発
生させるものでは、前回の受信のピーク値を今回の受信
時までホールドする必要があり、その分長時間アナログ
回路を作動させるため、消費電流が大きい。
【0076】更にまた本発明では、ノイズ等で受信波が
一時的に歪んでも、間違った波を捉えてしまう虞れがな
く、確実な測定ができる。
【0077】そしてまた、信号に対してある程度のノイ
ズを許容できる。低電圧駆動が可能で電池駆動の実現が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を説明する受信波形図。
【図2】本発明の実施例の全体を示すブロック図。
【図3】本発明の実施例の受信波検知部に用いる増幅部
の電気回路図。
【図4】本発明の実施例の要部の電気回路図。
【図5】本発明の実施例のフローチャート。
【図6】本発明の実施例の信号波形図。
【図7】本発明の実施例の信号波形図。
【図8】本発明の実施例の要部の電気回路図。
【図9】本発明の実施例のフローチャート。
【図10】本発明の実施例の信号波形図。
【図11】本発明の実施例の要部の電気回路図。
【図12】本発明の実施例の信号波形図。
【図13】本発明の実施例の要部の電気回路図。
【図14】本発明の実施例の信号波形図。
【図15】本発明の信号波形図。
【図16】超音波流量計の原理を説明する略図。
【図17】従来の超音波流量計の動作を説明する信号波
形図。
【符号の説明】
1,2 送受波器 4 受信波検知部 5 送波器駆動部 6 コントロール部 11 増幅部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる2つの基準電圧が用
    意されていて、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、上記2つの基準電圧のうち一方の基準電
    圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイン
    トを受信波検知ポイントとし、 次の2回目の受信は、上記2つの基準電圧のうち他方の
    基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロス
    ポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、次の2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以下の時にねらった波を捉
    えたとし、 その後は、前回の送信から受信検知までの時間から一定
    時間を減じた時間がその回の送信から経った時以降の最
    初のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信、最初の受信時に行う2回目の送信、或いは
    2回目の受信時に行う3回目の送信を第1の送信とみな
    すようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するよう構成され、かつ複数の増幅度が用意
    されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以上の時はねらった波を捉
    えられなかったとして送受信を中断し、一定時間後増幅
    度を変え最初から送受信をやり直すようにした超音波流
    量計。
  2. 【請求項2】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる2つの基準電圧が用
    意されていて、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、上記2つの基準電圧のうち一方の基準電
    圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイン
    トを受信波検知ポイントとし、 次の2回目の受信は、上記2つの基準電圧のうち他方の
    基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロス
    ポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、次の2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以下の時にねらった波を捉
    えたとし、 その後は、前回の送信から受信検知までの時間から一定
    時間を減じた時間がその回の送信から経った時以降の最
    初のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信、最初の受信時に行う2回目の送信、或いは
    2回目の受信時に行う3回目の送信を第1の送信とみな
    すようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するよう構成され、かつ複数の増幅度が用意
    されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、次の送信から受
    信までの時間の差が一定以上の時はねらった波を捉えら
    れなかったとして増幅度を変え、前記3回目の送信を最
    初の送信としてやり直すようにした超音波流量計。
  3. 【請求項3】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる3つの基準電圧とし
    て電圧の低い方より第1〜第3基準電圧が用意されてい
    て、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、第1基準電圧に対し最初にその電圧を越
    えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
    し、 次の2回目の受信は、第2基準電圧或いは第3基準電圧
    に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイント
    を受信波検知ポイントとし、 その次の3回目の受信は、第2の受信が、第2基準電圧
    の時は第3基準電圧、第3基準電圧の時は第2基準電圧
    に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイント
    を受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信から受
    信までの時間の差が一定以上で、2回目の送信から受信
    までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差が一
    定以下の時、前記3回目の受信はねらった波を捉えたと
    し、 その後は、前回の送信から受信検知までの時間から一定
    時間を減じた時間がその回の送信から経った時以降の最
    初のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の受信時に行う2回目の送信、2回目の受信時に行
    う3回目の送信或いは3回目の受信時に行う4回目の送
    信を第1の送信とみなすようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するよう構成され、かつ複数の増幅度が用意
    されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以下か、2回目の送信から
    受信までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差
    が一定以上の時は、ねらった波を捉えられなかったとし
    て送受信を中断し、一定時間後増幅度を変え最初からの
    送受信をやり直すようにした超音波流量計。
  4. 【請求項4】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる3つの基準電圧とし
    て電圧の低い方より第1〜第3基準電圧が用意されてい
    て、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、第1基準電圧に対し最初にその電圧を越
    えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
    し、 次の2回目の受信は、第2基準電圧或いは第3基準電圧
    に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイント
    を受信波検知ポイントとし、 その次の3回目の受信は、第2の受信が、第2基準電圧
    の時は第3基準電圧、第3基準電圧の時は第2基準電圧
    に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイント
    を受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信から受
    信までの時間の差が一定以上で、2回目の送信から受信
    までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差が一
    定以下の時、前記3回目の受信はねらった波を捉えたと
    し、 その後は、前回の送信から受信検知までの時間から一定
    時間を減じた時間がその回の送信から経った時以降の最
    初のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の受信時に行う2回目の送信、2回目の受信時に行
    う3回目の送信或いは3回目の受信時に行う4回目の送
    信を第1の送信とみなすようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するよう構成され、かつ複数の増幅度が用意
    されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以上か、2回目の送信から
    受信までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差
    が一定以上の時は、ねらった波を捉えられなかったとし
    て増幅度を変え、ねらった波を捉えられなかったとした
    受信時に行う送信を最初の送信としてやり直すようにし
    た超音波流量計。
  5. 【請求項5】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる3つの基準電圧が用
    意されていて、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、上記3つの基準電圧のうち最も低い電圧
    或いは最も高い電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を
    越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
    し、 次の受信は、上記3つの基準電圧のうち最初の受信が最
    も高い電圧の基準電圧だった時は最も低い電圧の基準電
    圧、最初の受信が最も低い電圧の基準電圧だった時は最
    も高い電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波
    のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、次の2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以下の時はねらった波を捉
    えたとし、 その後は、中間の電圧の基準電圧を最初に越える波のゼ
    ロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信、最初の受信時に行う2回目の送信、或いは
    2回目の受信時に行う3回目の送信を第1の送信とみな
    すようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するように構成され、かつ、複数の増幅度が
    用意されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以上の時は、ねらった波を
    捉えられなかったとして送受信を中断し、一定時間後増
    幅度を変えて最初から送受信をやり直すように超音波流
    量計。
  6. 【請求項6】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる3つの基準電圧が用
    意されていて、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、上記3つの基準電圧のうち最も低い電圧
    或いは最も高い電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を
    越えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
    し、 次の受信は、上記3つの基準電圧のうち最初の受信が最
    も高い電圧の基準電圧だった時は最も低い電圧の基準電
    圧、最初の受信が最も低い電圧の基準電圧だった時は最
    も高い電圧の基準電圧に対し最初にその電圧を越えた波
    のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、次の2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以下の時はねらった波を捉
    えたとし、 その後は、中間の電圧の基準電圧を最初に越える波のゼ
    ロクロスポイントを受信波検知ポイントとし、 最初の送信、最初の受信時に行う2回目の送信、或いは
    2回目の受信時に行う3回目の送信を第1の送信とみな
    すようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するように構成され、かつ、複数の増幅度が
    用意されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、次の送信から受
    信までの時間の差が一定以上の時は、ねらった波を捉え
    られなかったとして増幅度を変え、前記3回目の送信を
    最初の送信としてやり直すようにした超音波流量計。
  7. 【請求項7】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる4つの基準電圧とし
    て電圧の低い方より第1〜第4基準電圧が用意されてい
    て、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、第1基準電圧に対し最初にその電圧を越
    えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
    し、 次の2回目の受信は、第2基準電圧或いは第4基準電圧
    に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイント
    を受信波検知ポイントとし、 その次の3回目の受信は、2回目の受信が、第2基準電
    圧の時は第4基準電圧、第4基準電圧の時は第2基準電
    圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイン
    トを受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信から受
    信までの時間の差が一定以上で、2回目の送信から受信
    までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差が一
    定以下の時は、前記2回目、3回目の受信はねらった波
    を捉えたとし、 その後は、第3基準電圧を最初に越える波のゼロクロス
    ポイントを受信波検知ポイントとし、 2回目の送信、2回目の受信時に行う3回目の送信、或
    いは3回目の受信時に行う4回目の送信を第1の送信と
    みなすようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するように構成され、かつ、複数の増幅度が
    用意されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以下か、2回目の送信から
    受信までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差
    が一定以上の時は、ねらった波を捉えられなかったとし
    て送受を中断し、一定時間後増幅度を変え最初から送受
    信をやり直すようにした超音波流量計。
  8. 【請求項8】 送信側としても受信側としても働く超音
    波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
    流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
    の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
    流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
    方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
    波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
    ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
    回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
    ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
    波流量計において、 前記受信波検知部は、電圧が異なる4つの基準電圧とし
    て電圧の低い方より第1〜第4基準電圧が用意されてい
    て、 各方向毎に繰り返す超音波の送受信において、 最初の受信は、第1基準電圧に対し最初にその電圧を越
    えた波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントと
    し、 次の2回目の受信は、第2基準電圧或いは第4基準電圧
    に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイント
    を受信波検知ポイントとし、 その次の3回目の受信は、2回目の受信が、第2基準電
    圧の時は第4基準電圧、第4基準電圧の時は第2基準電
    圧に対し最初にその電圧を越えた波のゼロクロスポイン
    トを受信波検知ポイントとし、 最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信から受
    信までの時間の差が一定以上で、2回目の送信から受信
    までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差が一
    定以下の時は、前記2回目、3回目の受信はねらった波
    を捉えたとし、 その後は、第3基準電圧を最初に越える波のゼロクロス
    ポイントを受信波検知ポイントとし、 2回目の送信、2回目の受信時に行う3回目の送信、或
    いは3回目の受信時に行う4回目の送信を第1の送信と
    みなすようにしたもので、 前記受信波検知部は、入力した受信側送受波器の信号を
    最初に増幅するように構成され、かつ、複数の増幅度が
    用意されていて、 前記最初の送信から受信までの時間と、2回目の送信か
    ら受信までの時間の差が一定以下か、2回目の送信から
    受信までの時間と3回目の送信から受信までの時間の差
    が一定以上の時は、ねらった波を捉えられなかったとし
    て増幅度を変え、ねらった波を捉えられなかったとした
    受信時に行う送信を最初の送信としてやり直すようにし
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