JP3596528B2 - 流量計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波を利用して流量を計測する流量計測装置及びこの装置を機能させるためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の流量計測装置としては、図9に示されるように、1a及び1bは振動子でともに流体管路3に含まれる。送信部4が振動子1aを駆動し、超音波が流体管路3を伝播する。超音波信号は振動子1bを介して受信部5で受信される。受信部5では、受信した超音波信号を所定のレベルまで増幅する。計測手段6では、送信部4が超音波を送信してから、受信部5が信号を出力するまでの時間すなわち伝搬時間を計測し、流量を演算する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、受信信号を所定のレベルまで増幅するときに、増幅のゲインを決めるための信号のピーク値と比較する基準電圧の電源を継続してオンしているため、受信信号がきていない時のような不必要な時でも電力を消費していた。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、消費電力を小さくし、より少ない電池容量で長時間動作(例えば10年)を可能とした流量計測装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測装置は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記送信手段が信号を送信し、前記受信手段がその信号を受信する前に前記ゲイン設定手段の通電をオンとするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記送信手段が信号を送信し、前記受信手段がその信号を受信する前に前記ゲイン設定手段の通電をオンとするものであり、この構成によれば、ゲイン設定手段への通電を制御し、必要な時のみに、ゲイン制御手段への通電をオンするので省エネ効果が得られる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記送信手段から信号が送信されてから前記受信手段がその信号を受信するまでの時間より短い時間を計時する第1の計時手段と、この第1の計時手段の計時終了時から少なくとも前記受信手段が前記信号を受信した後までの時間を計時する第2の計時手段を有し、前記通電制御手段は前記第2の計時手段の計時中に前記ゲイン設定手段の通電をオンとするようにしたものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記アンプの出力が第1の基準電圧以上となった時点から少なくとも前記受信手段が前記信号を受信した後までの時間を計時する第3の計時手段を有し、前記通電制御手段は前記第3の計時手段の計時中に前記ゲイン設定手段の通電をオンとするようにしたものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、繰り返し手段の繰り返し回数が所定値以下では、前記ゲイン設定手段の通電をオンとし、繰り返し回数が所定値以上ではオフとするようにしたものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項に記載の通電制御手段は、前記第2の計時手段の計時中に前記第1の基準電圧の電源をオンとするようにしたものである。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における流量計測装置のブロック図を示すものである。図1において、流体管路10の途中に超音波を送受信する振動子11a及び振動子11bが流体の流れ方向に配置されている。13は送信手段で、振動子11aあるいは振動子11bへ超音波を出力する。15は受信手段で、振動子11aあるいは振動子12bとともに超音波信号を受信する。16はアンプで、受信手段15の信号を所定のレベルに増幅する。17はゲイン設定手段で、アンプ16の増幅率を設定する。21はENV比較手段で、アンプ16からの信号を、内蔵する第1の基準電圧31と比較する。22はゼロクロス検知手段で、ENV比較手段21においてアンプ16の出力が第1の基準電圧31以上と判断した時点から、アンプ16の信号の次のゼロクロス時点を検出する。23は繰り返し手段で、ゼロクロス検知手段22がアンプ16のゼロクロス点を検出すると繰り返し信号をトリガ手段14に送る。
【0013】
また24は遅延手段で、トリガ手段14から信号があると、所定の遅延時間を設定する。送信手段13は、トリガ手段14から信号があり、遅延手段24の遅延時間計時の終了信号を受けてから、切換手段12を介して振動子11aあるいは振動子11bを駆動する。19は第1の計時手段で、送信手段13が振動子11aあるいは振動子11bを駆動してから一定の時間を計時する。20は第2の計時手段で、第1の計時手段19が計時終了から、所定の時間を計時すると同時に、通電制御手段18に信号を出力する。通電制御手段18は第2の計時手段20の計時中はゲイン設定手段17の電源をオンする。26は計数手段で、スタート手段25から測定開始信号が出力されると基準クロック27の出力を計時する。28は流量演算手段で、計数手段26の計数値と遅延手段24の遅延時間により流量演算を行う。
【0014】
次に以上のように構成された流量計測装置について、以下その動作、作用について説明する。図2は本発明の実施例1における流量計測装置の動作を示すフローチャート、図3は初期時のゲイン設定の流れを示すフローチャート、図4は受信波形のピーク値と第2の基準電圧29、第3の基準電圧30の関係を示す図、図5は第1の計時手段19及び第2の計時手段20の動作タイミングを示すものである。
【0015】
まず、流量計測の前にゲイン設定手段17のゲイン設定値の初期値を設定する。振動子11aあるいは振動子11bは、被測定気体の種類や温度によっても感度は異なる。このため、常に同じレベルの受信信号になるように、ゲイン設定手段17により、アンプ16のゲインを調整する必要がある。図3において、まず、振動子11aを送信側に、振動子11bを受信側に切換手段12により設定する(図3ステップ1)。最初にゲイン設定手段17のゲイン設定値はアンプ16のゲインが最大になるように設定される(ステップ2)。
【0016】
この状態で、送信手段13は振動子11aを駆動する。振動子11aより発射された超音波信号は、所定の伝搬時間後に振動子11bに到達し、受信手段15により受信される。アンプ16では、ゲイン設定手段17により設定されたゲインにより、受信手段15の信号出力を増幅する(ステップ3〜4)。
【0017】
ゲイン設定手段17は、第2の基準電圧29及び第3の基準電圧30を内蔵している。ゲイン設定手段17では、第2の基準電圧29と第3の基準電圧30とアンプ16の出力を比較する。図4に第2の基準電圧29及び第3の基準電圧30とアンプ16の出力の関係を示す。最初は、ゲイン設定手段17の設定値は最大値になっているので、図4の(c)に示すように、アンプ16の出力のピーク値は第2の基準電圧29を越えている。アンプ16のピーク値と第2の基準電圧29を比較し、アンプ16のピーク値の方が大きい場合はゲイン設定手段17のゲイン設定値を1つ小さくする(ステップ5〜6)。
【0018】
また、アンプ16のピーク値の方が第3の基準電圧30より小さい場合はゲイン設定手段17のゲイン設定値を1つ大きくする(ステップ7〜8)。
【0019】
これらを繰り返して、図4の(a)に示すように、アンプ16の出力のピーク値が第2の基準電圧29と第3の基準電圧30の間になった場合が、ゲイン設定手段17のゲイン設定が適正に行われている。これは、初期状態でのゲイン設定であり、この後は、流量計測しながら、振動子11a及び振動子11bの感度変化に対応するために、ゲイン設定を行う。
【0020】
まず、スタート手段25が計測を開始させると、繰り返し手段23は切換手段12を動作させて、振動子11aを送信に、振動子11bを受信にする。すなわち、振動子11aを送信手段13に接続し、振動子11bを受信手段15に接続することになり、流体の流れの方向に対して、上流側から下流側に超音波が伝搬されることになる(図2のステップ11)。
【0021】
次に、計数手段26及び繰り返し手段23を初期化する。そして、計数手段26は基準クロック27の出力パルスの計数を始める(ステップ12)。
【0022】
また、繰り返し手段23はトリガ手段14を動作させる。遅延手段24はトリガ手段14のトリガ信号によって、遅延時間の計数を開始する。送信手段13は、トリガ手段14からの信号があり、遅延手段24の計時終了時に所定の周波数で振動子11aを駆動し、流体管路10内に超音波を発射させる。同時に、第1の計時手段19の計時を開始する(ステップ13−15)。
【0023】
この第1の計時手段19の計時時間は、流体管路10における超音波信号の伝搬時間より短い値とする。例えば、流体管路10中の気体が空気とし、その温度が25℃とすると、空気の音速は約346m/sとなる。振動子11aから振動子11bまでの直線距離を例えば60mmとすると、伝搬時間は距離を音速で割った値すなわち約173μsとなる。第1の計時手段19の計時時間は173μsより短い値とする(例えば165μs)。
【0024】
要は、受信手段15が信号を受信する前に計時が終了する値とする。第1の計時手段19が計時終了になると、第2の計時手段20の計時を開始する。通電制御手段18は、第2の計時手段20が計時中はゲイン設定手段17の通電をオンし、同時に第1の基準電圧31の電源をオンする。ゲイン設定手段17は、少なくとも受信手段15からアンプ16に出力がされているとき、すなわち第2の計時手段20の計時中は通電され、アンプ16のピーク値と第2の基準電圧29及び第3の基準電圧30を比較できればよく、それ以外は通電をオフし、電力消費を押さえる(ステップ16〜19)。
【0025】
これらのタイミングを図5(a)に示す。アンプ16にて所定に値に増幅された信号は、ENV比較手段21に出力される。ENV比較手段21では内蔵する第1の基準電圧31とアンプ16の出力を比較し、アンプ16の出力がENV比較手段21に内蔵する第1の基準電圧31以上となった時点から、次のゼロクロス点をゼロクロス検知手段22が検出する。この点を振動子11aが発射した超音波の受信点とする。そして、ゼロクロス検知手段22は繰り返し手段23に信号を出力する(ステップ19)。
【0026】
繰り返し手段23は再びトリガ手段14を動作させ、同時に遅延手段24を動作させる。第2の計時手段20は、遅延手段24動作中に計時を終了するので、その時点で、通電制御手段18はゲイン設定手段17と第1の基準電圧31の電源をオフする。トリガ手段14から信号を受けた遅延手段24は、所定の遅延時間を計時し、遅延時間計時終了でトリガ手段14は送信手段13を動作させ、所定の周波数で振動子11aを駆動し、流体管路10内に再び超音波信号を発射させる。以降、繰り返し手段23の繰り返し回数が設定値に達するまで、送信〜受信〜遅延を繰り返す(ステップ20〜22)。
【0027】
繰り返し手段23の計数が終了すると、計数手段26の計時を停止する。流量演算手段28は計数手段26の値を読み込む。計数手段26の計数値をT、遅延手段24の設定値をTdとすると、上流側から下流側すなわち、振動子11aから振動子11bに伝搬するのに要する時間T1は、繰り返し手段23の繰り返し回数をNとすると、T1=(T−Td×N)/Nとなる。この値を流量演算手段28に記憶する(ステップ23)。
【0028】
次に、再び、スタート手段25が計測を開始させると、繰り返し手段23及び計数手段26の値を初期値にする。次に計数手段26は基準クロック27の出力パルスの計数を始める。同時に、繰り返し手段23は切換手段12を動作させて、振動子11aを受信側に、振動子11bを送信側に設定する。すなわち、振動子11aを受信手段15に接続し、振動子11bを送信手段13に接続し、流体の流れの方向に対して、下流側から上流側に超音波が伝搬されることになる(ステップ25)。
【0029】
以降は、上流から下流に超音波を伝搬させる場合と同様であるので、説明を割愛する。繰り返しが終了し、下流側から上流側すなわち、第2の振動子12から第1の振動子11に伝搬するのに要する時間はT2となる。両方向の計測が終了すれば(ステップ24)流量演算を行うが、このとき、流体管路10に矢印の方向に流れがあれば下流から上流への超音波の伝搬時間は遅れるのでT1<T2となる。T1とT2の逆数差を流量演算手段28で求め、さらに流体管路10の断面積や流れの状態などを考慮して流量値を演算する(ステップ26)。
【0030】
(実施例2)
図6は本発明の実施例2における流量計測装置のブロック図を示すものである。また、同一の手段には同一の番号を付与するものとし、本発明の実施例1と重複するものはその説明を省略する。図において、32は第3の計時手段で、ENV比較手段21が内蔵する第1の基準電圧31とアンプ16の出力を比較し、アンプ16の出力が大きいことを検出した時点で計時を開始する。また、通電制御手段18は第3の計時手段32が計時中はゲイン設定手段17の通電をオンし、それ以外はオフする。
【0031】
以上のように構成された流量計測装置について、以下その動作、作用について説明する。初期にゲイン設定手段17のゲインを決定する動作は実施例1と同様であるのでここでは割愛する。まず、スタート手段25が計測を開始させると、繰り返し手段23は切換手段12を動作させて、振動子11aを送信側に、振動子11bを受信側にする。すなわち、振動子11aを送信手段13に接続し、振動子11bを受信手段15に接続することになり、流体の流れの方向に対して、上流側から下流側に超音波が伝搬されることになる。
【0032】
次に、計数手段26及び繰り返し手段23を初期化する。そして、計数手段26は基準クロック27の出力パルスの計数を始める。また、繰り返し手段23はトリガ手段14を動作させる。遅延手段24はトリガ手段14のトリガ信号によって、遅延時間の計数を開始する。送信手段13は、トリガ手段14からの信号があり、遅延手段24の計時終了時に所定の周波数で振動子11aを駆動し、流体管路10内に超音波を発射させる。
【0033】
また所定の伝搬時間後(例えば、流体管路10の気体が空気とし、気体の温度が25℃とすると、空気の音速は約346m/sとなる。振動子11aから振動子11bまでの距離を例えば60mmとすると、伝搬時間は距離を音速で割った値すなわち約173μsとなる。)に振動子11bに超音波信号が到達し、切換手段12を介して、受信手段15で受信する、そして、アンプ16では、ゲイン設定手段17で設定されたゲインで増幅される。信号は、ENV比較手段21に出力される。ENV比較手段21では内蔵する第1の基準電圧31と比較し、アンプ16の出力が第1の基準電圧31以上となった時点から、次のゼロクロス点をゼロクロス検知手段22が検出する。この点を振動子11aが発射した超音波の受信点とする。そして、ゼロクロス検知手段22は繰り返し手段23に信号を出力する。同時に、第3の計時手段32の計時を開始するとともに、通電制御手段18はゲイン設定手段17の通電をオンする。図5の(b)に第3の計時手段32の計時と通電制御手段18の動作タイミングを示す。
【0034】
繰り返し手段23は再びトリガ手段14を動作させ、同時に遅延手段24を動作させる。第3の計時手段32は、遅延手段24動作中に計時を終了するので、その時点で、通電制御手段18はゲイン設定手段17の電源をオフする。トリガ手段14から信号を受けた遅延手段24は、所定の遅延時間を計時し、遅延時間計時終了でトリガ手段14は送信手段13を動作させ、所定の周波数で振動子11aを駆動し、流体管路10内に再び超音波信号を発射させる。以降、繰り返し手段23の繰り返し回数が設定値に達するまで、送信〜受信〜遅延を繰り返す。
【0035】
繰り返し手段23の計数が終了すると、計数手段26の計時を停止する。流量演算手段28は計数手段26の値を読み込むが、以下、下流側から上流側への超音波発射の動作及び流量演算の動作も実施例と同様であるので、説明を割愛する。
【0036】
(実施例3)
図7は本発明の実施例3における流量計測装置のブロック図を示すものである。また、同一の手段には同一の番号を付与するものとし、本発明の実施例1と重複するものはその説明を省略する。図において、34はハイカウンタで、アンプ16の出力のピーク値とゲイン設定手段17に内蔵する第2の基準電圧29とを比較し、アンプ16の出力のピーク値が第2の基準電圧29以上となった場合に+1する。35はローカウンタで、アンプ16の出力のピーク値とゲイン設定手段17に内蔵する第3の基準電圧30とを比較し、アンプ16の出力のピーク値が第3の基準電圧30以下となった場合に+1する。18は通電制御手段で、繰り返し手段23の繰り返し回数が所定値以下(例えば15回)ではゲイン設定手段17の電源をオンし、所定値より大きければ通電をオフする。
【0037】
以上のように構成された流量計測装置について、以下その動作、作用について説明する。図8は本発明の実施例3における流量計測装置の動作を示すフローチャートを示す。まず、スタート手段25が計測を開始させると、繰り返し手段23は切換手段12を動作させて、振動子11aを送信側に、振動子11bを受信側にする。すなわち、振動子11aを送信手段13に接続し、振動子11bを受信手段15に接続することになり、流れの方向に対して、上流側から下流側に超音波が伝搬されることになる(図8のステップ31)。
【0038】
次に、計数手段26及び繰り返し手段23を初期化する。そして、計数手段26は基準クロック27の出力パルスの計数を始める。また、ローカウンタ33及びハイカウンタ34を初期化する(ステップ32〜33)。
【0039】
また、繰り返し手段23はトリガ手段14を動作させる。遅延手段24はトリガ手段14のトリガ信号によって、遅延時間の計数を開始する。送信手段13は、トリガ手段14からの信号があり、遅延手段24の計時終了時に所定の周波数で振動子11aを駆動し、流体管路10内に超音波を発射させる(ステップ34−36)。
【0040】
所定の伝搬時間後(例えば、流体管路10の気体が空気とし、気体の温度が25℃とすると、空気の音速は約346m/sとなる。振動子11aから振動子11bまでの距離を例えば60mmとすると、伝搬時間は距離を音速で割った値すなわち約173μsとなる)に振動子11bに送信信号が到達し、切換手段12を介して、受信手段15で受信する、そして、アンプ16では、ゲイン設定手段17で設定されたゲインで増幅される。所定のレベルに増幅された信号は、ENV比較手段21に出力される。
【0041】
ENV比較手段21では内蔵する第1の基準電圧31と比較し、アンプ16の出力が第1の基準電圧31以上となった時点で繰り返し手段23の繰り返し回数が所定値以下(例えば15以下)であれば、通電制御手段18はゲイン設定手段17の通電をオンする。また、繰り返し手段23の繰り返し回数が所定値より大きければ、通電制御手段18はゲイン設定手段17の通電のオフを継続する。繰り返し手段23の繰り返し回数が所定回数(例えば15回)では、アンプ16のピーク値の検出は十分にできており、ローカウンタ33及びハイカウンタ34の計数値がゼロであるということは、ゲイン設定手段17のゲイン設定値は適正で、アンプ16の出力は適正(図4の(a)の状態)となっている。
【0042】
ローカウンタ33あるいはハイカウンタ34の計数値がゼロでないということは、後述するが、アンプ16の出力が適正なレベルに増幅されていないことであり、図4の(b)か(c)の状態になっている(ステップ37−41)。
【0043】
そして、次のゼロクロス点をゼロクロス検知手段22が検出する。この点を振動子11aが発射した超音波の受信点とする。アンプ16の出力のピーク値とゲイン設定手段17に内蔵する第2の基準電圧29とを比較し、アンプ16の出力のピーク値が第2の基準電圧29以上となった場合にハイカウンタ34を+1する。この場合は、図4の(c)の場合である。また、アンプ16の出力のピーク値とゲイン設定手段17に内蔵する第3の基準電圧30とを比較し、アンプ16の出力のピーク値が第3の基準電圧30以下となった場合にはローカウンタ33を+1する。これは、図4の(b)の場合である。これらは、例えば、流体管路10中の気体の温度が変化して、振動子11aあるいは振動子11bの感度が変化した場合などである。ただし、通電制御手段18がゲイン設定手段17の電源をオフしている間、すなわち、繰り返し手段23の繰り返し回数が所定値より大きい場合は、ローカウンタ33及びハイカウンタ34の動作は停止している。そして、ゼロクロス検知手段22は繰り返し手段23に信号を出力する(ステップ42−46)。
【0044】
繰り返し手段23は繰り返し回数を+1し、再びトリガ手段14を動作させ、同時に遅延手段24を動作させる。前述したように、第2の計時手段20は、遅延手段24動作中に計時を終了するので、その時点で、通電制御手段18はゲイン設定手段17と第1の基準電圧31の電源をオフする。トリガ手段14から信号を受けた遅延手段24は、所定の遅延時間を計時し、遅延時間計時終了でトリガ手段14は送信手段13を動作させ、所定の周波数で振動子11aを駆動し、流体管路10内に再び超音波信号を発射させる。以降、繰り返し手段23の繰り返し回数が設定値に達するまで、送信〜受信〜遅延を繰り返す(ステップ47、48)。繰り返し手段23の計数が終了すると、計数手段26の計時を停止する。流量演算手段28は計数手段26の値を読み込む。計数手段26の計数値をT、遅延手段24の設定値をTdとすると、上流側から下流側すなわち、振動子11aから振動子11bに伝搬するのに要する時間T1は、繰り返し手段23の繰り返し回数をNとすると、T1=(T−Td×N)/Nとなる。この値を流量演算手段28に記憶する(ステップ49)。
【0045】
次に、再び、スタート手段25が計測を開始させると、繰り返し手段23及び計数手段26の値を初期値にする。次に計数手段26は基準クロック27の出力パルスの計数を始める。同時に、繰り返し手段23は切換手段12を動作させて、振動子11aを受信側に、振動子11bを送信側に設定する。すなわち、振動子11aを受信手段15に接続し、振動子11bを送信手段13に接続し、流れの方向に対して、下流側から上流側に超音波が伝搬されることになる。以降は、上流から下流に超音波を伝搬させる場合と同様であるので、説明を割愛する。
【0046】
繰り返しが終了し、下流側から上流側すなわち、第2の振動子12から第1の振動子11に伝搬するのに要する時間はT2となる。両方向の計測が終了すれば(ステップ52)流量演算を行うが、このとき、流体管路10に流れがあれば下流から上流への超音波の伝搬時間は遅れるのでT1>T2となる。T1とT2の逆数差を流量演算手段28で求め、さらに流体管路10の断面積や流れの状態などを考慮して流量値を演算する。計数されたローカウンタ33及びハイカウンタ34は次の流量測定時に使用し、例えば、ローカウンタ33が計数されていると、アンプ16の出力は図4の(b)の状態になっており、アンプ16の出力を大きくするためにゲイン設定手段17のゲイン設定値を+1し、ハイカウンタ34が計数されておれば、アンプ16の出力は図4の(c)の状態になっており、アンプ16の出力を小さくするためにゲイン設定手段17のゲイン設定値を−1する。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、ゲイン設定手段への通電を制御し、必要な時にのみに、ゲイン制御手段への通電をオンするもので、消費電力を小さくし、より少ない電池容量で長時間動作(例えば10年)を可能とした流量計測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における流量計測装置の構成を示すブロック図
【図2】同装置の動作を示すフローチャート
【図3】同装置のゲイン設定の動作を示すフローチャート
【図4】(a)同装置の受信波形を示す図
(b)同装置の他の受信波形を示す図
(c)同装置のさらに他の受信波形を示す図
【図5】(a)本発明の実施例1及び2における流量計測装置のゲイン設定手段の動作タイミングチャート
(b)同設定手段の他の動作タイミングチャート
【図6】本発明の実施例2における流量計測装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施例3における流量計測装置の構成を示すブロック図
【図8】同装置の動作を示すフローチャート
【図9】従来の流量計測装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
10 流体管路
11a 振動子
11b 振動子
13 送信手段
15 受信手段
16 アンプ
17 ゲイン設定手段
18 通電制御手段
19 第1の計時手段
20 第2の計時手段
23 繰り返し手段
28 流量演算手段
31 第1の基準電圧
32 第3の計時手段

Claims (5)

  1. 流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記送信手段が信号を送信し、前記受信手段がその信号を受信する前に前記ゲイン設定手段の通電をオンとする流量計測装置。
  2. 流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記送信手段から信号が送信されてから前記受信手段がその信号を受信するまでの時間より短い時間を計時する第1の計時手段と、この第1の計時手段の計時終了時から少なくとも前記受信手段が前記信号を受信した後までの時間を計時する第2の計時手段を有し、前記通電制御手段は前記第2の計時手段の計時中に前記ゲイン設定手段の通電をオンとする流量計測装置。
  3. 流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記アンプの出力が第1の基準電圧以上となった時点から少なくとも前記受信手段が前記信号を受信した後までの時間を計時する第3の計時手段を有し、前記通電制御手段は前記第3の計時手段の計時中に前記ゲイン設定手段の通電をオンとする流量計測装置。
  4. 流体管路に設けられ超音波信号を送受信する少なくとも1対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子から受信する受信手段と、前記振動子の送受信を切換える切換手段と、前記受信手段に入力された信号を増幅するアンプと、送信〜受信を繰り返し行う繰り返し手段と、前記アンプのゲインを設定するゲイン設定手段と、このゲイン設定手段への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、繰り返し手段の繰り返し回数が所定値以下では、前記ゲイン設定手段の通電をオンとし、繰り返し回数が所定値以上ではオフとする流量計測装置。
  5. 通電制御手段は、第2の計時手段の計時中に第1の基準電圧の電源をオンとする請求項2記載の流量計測装置。
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