JP4992890B2 - 流速または流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動子などを用い、超音波を利用して気体や液体などの流量を計測する流速または流量計測装置に関する。
従来の流体の流れ計測装置を、図10を参照して説明すると、流体が流れる流路101の上流側と下流側とに一対の超音波振動子102、103が配置されており、超音波が流体を斜めに横切るようにしてある(例えば特許文献1参照)。そして、前記一対の超音波振動子102、103間を伝搬する超音波の伝搬時間から流体の流速を計測し、これにもとづき流量を演算していた。例えば、時間差から流速を求め、管路の大きさや流れの状態を考慮して流量値を計算できる。なお、図中の実線矢印104は流体の流れる方向を示し、破線矢印105は超音波の伝搬する方向を示している。流体の流れる方向と、超音波の伝搬する方向とは角θで交叉している。
特開2002−13958号公報
しかしながら、前記従来の計測装置では、上流側の超音波振動子102から下流側の超音波振動子103へ超音波を伝播させ、超音波の伝搬時間Tudを、また下流側の超音波振動子103から上流側の超音波振動子102へ超音波を伝播させ、超音波の伝搬時間Tduを交互に計測し、計測した超音波の伝播時間Tud、Tduなどを用いて時間差を求め流量を演算していた。そして受信波が一定の振幅になるようオートゲイン増幅器で振幅を調整している。
この際、所定の振幅が得られる受信波形の部分に参照レベルを設定してトリガーレベルとし、伝播時間を計測していた。したがって、トリガ−レベルよりも前の零クロス点を用いて超音波の伝搬時間を計測することができなかった。また、トリガレベル設定、判定の回路を必要としていた。このため、超音波の到達時間に不確かな時間が含まれることになり、誤差となる場合があり、高精度な流れ計測を実現することができないという課題を有していた。即ち、超音波の受信波形は、一般に駆動回路で駆動される周波数で立上がり、順次、超音波変換器固有の振動周波数に変化する。
あるいは、流路の側壁などからの反射波の影響を受けるなどするため、超音波の受信波形は受信点に近い立上がり部分は周波数が安定しているが、トリガ−レベルを設定するような比較的受信振幅の大きい部分では、上流側と下流側とで受信する波形に差が発生し、伝播時間の誤差として検知されることになる。
また、流路101の側壁などで反射した超音波が受信波に若干遅れて到達し、受信波として受信されるので、受信波形がオフセット分を差し引いた場合にゼロ点を通過する零クロス点が不確かになることもあった。また、トリガレベルを設定する回路が余分に必要という課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、受信した超音波の零クロス点の到達時間を少なくとも連続して2つ計測し、その平均値を用いてト超音波の到達時間を計測することができるようにして超音波の伝播時間に含まれる誤差を少なくし、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現し、さらにトリガレベルを無くしても計測できる回路の簡素化を実現することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流速または流量計測装置は、被測定流体の流れる流路に配置され超音波を送受信する一対の振動子と、一方の振動子を駆動する送信手段と、他方の受信側振動子の出力信号を電気信号に変換する受信手段と、受信手段の信号の最大値を検出して信号を出す受信波最大値判定手段と、受信手段の信号が予め定めた範囲になると信号を出す受信点検知手段と、前記受信点検知手段の出力を記憶する2つの受信点記憶手段と、前記受信点記憶手段の信号を用いて振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段と、前記計時手段の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段と、前記送信手段と前記受信手段と前記受信波最大値判定手段と受信点検知手段と前記受信点記憶手段と前記計時手段と前記流量演算手段との少なくとも1つを制御する制御手段とを備え、前記2つの受信点記憶手段に受信した超音波の零クロス点の到達時間を順次記憶していくようにしたものである。
この構成により、上流側の超音波振動子と下流側の超音波振動子間を伝播する超音波の伝播時間、即ち、超音波の到達時間を受信波の振幅最大値前後の2つの零クロス点から平均して計測することができる。このため、計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
本発明の、流速または流量計測装置は、受信波の振幅最大値前後の零クロス点の平均値を用いて計測することができる。このため、オフセットなどが重畳していても立ち上がりのゼロ点と立下りのゼロ点で相殺することができる。また2点の平均値を用いることにより計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
第1の発明は被測定流体の流れる流路に配置され超音波を送受信する一対の振動子と、一方の振動子を駆動する送信手段と、他方の振動子の出力信号を電気信号に変換する受信手段と、前記受信手段の信号の最大値を検出して信号を出受信波最大値判定手段と、前記受信手段の信号が零クロス点として予め定めた範囲になると信号を出受信点検知手段と、前記受信点検知手段の出力を2つ記憶する受信点記憶手段と、前記受信点記憶手段に記憶された2つの信号を用いて前記振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を算出する計時手段と備え、前記計時手段は、前記受信手段の信号が最大値になる直前の零クロス点による信号および、前記直前の零クロス点の1つ前の零クロス点による信号を用いて前記振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を算出することを特徴とし、2つの受信点記憶手段に受信した超音波の零クロス点の到達時間を順次記憶していくようにしたものである。
この構成により、上流側の超音波振動子と下流側の超音波振動子間を伝播する超音波の伝播時間、即ち、超音波の到達時間を受信波の振幅最大値前後の2つの零クロス点から平均して計測することができる。このため、計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
第2の発明は前記受信点記憶手段はさらに少なくとも前記受信点検知手段の出力を記憶するものである。
この構成により、上流側の超音波振動子と下流側の超音波振動子間を伝播する超音波の伝播時間、即ち、超音波の到達時間を任意の連続した2つの零クロス点から平均して計測することができる。このため、計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
第3の発明は制御手段をさらに備え、前記制御手段は前記受信点記憶手段への通電を初回のみ長時間とする電源供給手段を有することにより、最初の計測時は本来受信波が到達するよりも前に受信点検知手段の出力を記憶する準備をすることで確実に受信波をとらえることが可能になる。
第4の発明は前記制御手段は前記受信点記憶手段への通電を2回目以降、前回の値を基に短く通電するよう前記電源供給手段のタイミングを調節することにより、受信波が到達する直前から受信点検知手段の出力を記憶する準備をすることで確実に受信波をとらえるとともに省電力動作が可能になる。
第5の発明は前記制御手段は前記受信点検知手段の出力が予め定めた回数より多くなると信号を出すトリガ手段を有し、前記電源供給手段は前記トリガ手段の出力により前記受信点記憶手段への通電を開始することにより、確実に受信波が到達したことを確認してから受信点検知手段の出力を記憶する準備をすることで信頼性が向上するとともにさらに短時間動作による省電力動作が可能になる。
第6の発明は前記受信点記憶手段は最も古いデータから順次上書きされていくよう調節する蓄積制御手段を有することにより、零クロス点が多くなるような状態でも受信波最大値判定手段の近傍における複数の零クロス点を確実にとらえることができるとともに受信点記憶手段の数を少なくして順次上書きすることで省電力動作が可能になる。
第7の発明は前記計時手段は、予め定めた数だけ逆のぼった前記受信点記憶手段の出力用いて前記伝搬時間を算出することにより、受信波最大値判定手段の出力する信号よりかなり前の任意の零クロス点を用いて受信点とすることが可能になり、より計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
第8の発明は前記予め定めた数だけ逆のぼった受信点記憶手段の値と前記受信波最大値判定手段の出力の差を演算する時間検定手段を有し、前記時間検定手段の値が予め定めた値以内であれば計測を有効とすることにより、ノイズなどによる零クロス点の誤検知を防止することができ正確な零クロス点を選定することで信頼性の向上が可能になる。
第9の発明は前記受信波最大値判定手段からの信号の出力後、でかつ前記受信点検知手段の出力後は、予め定めた時間経過後に電源供給手段を介して前記受信点記憶手段への電源供給を停止することにより、余分な零クロス点を計測して記憶する動作を停止することができ省電力動作を実現することが可能になる。
(実施の形態1)
実施の形態1に関する本発明の流速または流量計測装置と器具判別方法について説明する。図1は本実施例の構成を示す流速または流量計測装置のブロック図である。図1おいて、本発明の超音波流量計は被測定流体の流れる流路31と、前記流路31に配置された超音波を送受信する第1の振動子32、第2の振動子33を設置し、前記第1の振動子32と前記第2の振動子33を駆動する送信手段34と、前記第1の振動子32と前記第2の振動子33の受信信号を受け信号を増幅する受信手段35と、受信手段35の信号が予め定めた範囲になると信号を出す受信点検知手段37と、前記受信点検知手段37の出力を記憶する2つの受信点記憶手段38と、前記受信点記憶手段38の信号を用いて振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段39と、前記計時手段39の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段40とを有するものである。また、受信手段35の最大信号を検知する受信波最大値判定手段43を有している。さらに、送信手段34と第1の振動子32、および第2の振動子33と受信手段35の間に切換手段41を設け、第1の振動子32と第2の振動子33が超音波の送受信を切換えて動作するようにしている。
制御手段42は、前記送信手段34と前記受信手段35と、受信点検知手段37と、受信点記憶手段38と、前記計時手段39と、前記流量演算手段40と、前記切換手段41と、前記受信波最大値判定手段43の少なくとも1つを制御する。
通常の流速または流量計測の動作を説明する。制御手段42からスタート信号を受けた送信手段34が第1の振動子32を一定時間パルス駆動行うと同時に計時手段39は時間計測始める。パルス駆動された第1の振動子32からは超音波が送信される。第1の振動子32から送信した超音波は被測定流体中を伝搬し、第2の振動子33で受信される。第2の振動子33の受信出力は、受信手段35で信号を増幅された後、予め定められている受信タイミングの信号レベルで超音波の受信を決定する。この超音波の受信を決定した時点で計時手段39の動作を停止し、その時間情報tから(式1)によって流速を求める
(計時手段39から得た測定時間をt、超音波振動子間の流れ方向の有効距離をL、確度をφ、音速をc、被測定流体の流速をvとする)。

v=(1/cosφ)*(L/t)−c ・・・(式1)

受信手段35は通常コンパレータによって基準電圧と受信信号を比較するようになっていることが多い。
また、第1の超音波振動子32と第2の超音波振動子33との送信、受信方向を切り替え、被測定流体の上流から下流と下流から上流へのそれぞれの伝搬時間を測定し、(式2、3、4)より速度vを求めることができる。なお、上流から下流への測定時間時間をt1、下流から上流への測定時間時間をt2とする。

t1=L/(c+v*cosφ) ・・・・・・・・(式2)

t2=L/(c−v*cosφ) ・・・・・・・・(式3)

v=(L/2*cosφ)*((1/t1)−(1/t2)) ・・・(式4)

この方法によれば音速の変化の影響を受けずに流度を測定することが出来るので、流速
・流量・距離などの測定に広く利用されている。流速vが求まると、それに流路31の断面積を乗ずることにより流量を導くことができる。
通常はこの動作の前に受信波の大きさをある程度一定にするためにオートゲイン動作を行う。この動作を図4の受信手段35を含めて説明する。受信手段には受信側の超音波振動子の信号を増幅する増幅手段35−1と増幅手段の出力を用い受信波の信号が一定レベルになると信号を出す受信波判定手段36と、増幅手段の出力で零クロス点を判定する受信点検知手段37と、増幅手段の出力で受信波の最大値を検知する受信波最大値判定手段43がある。
受信波判定手段36は受信波が到達したことを判定するためのトリガレベルを設定するトリガレベル設定手段36−1と、前記トリガレベル判定手段36−1と増幅手段35−1の出力を比較して受信波到達信号を送出する受信波到達比較手段36−2からなる。
受信点検知手段37は零クロス点を判断する零基準手段37−1と、前記零基準手段37−1と増幅手段35−1の出力を比較して零クロス点となる信号を送出する零クロス比較手段37−2からなる。
また、受信波最大値判定手段43は受信波の最大値を判定するための第1の最大値判定手段43−1と第2の最大値判定手段43−2と、前記最大値判定手段を切換える判定値切換手段43−3と、前記判定値切換手段43−3からの出力信号と増幅手段35−1の出力を比較して受信波最大値信号を送出する受信波最大値比較手段43−4からなる。
オートゲインの動作は受信波最大値判定手段43を用いて行っている。制御手段42にはオートゲイン調整手段42−1を有している。最初にオートゲイン調整手段42−1は判定切換手段43−3を第2の最大値判定手段43−2側に切換えておく。第2の最大値判定手段は電圧値として図3のVLを出力する。受信波が増幅手段35−1で増幅されて受信波最大値比較手段43−4に到達した時に受信波の最大値がVLより小さいと受信波最大値比較手段43−4の出力は変化しない。このためオートゲイン調整手段42−1は増幅手段35−1の増幅度を大きくするように信号を出す。そうして受信波の最大値がVLより大きくなるまで増幅度を上げると、受信波が到達した時に受信波最大値比較手段43−4の出力はVLを越えた時点で信号が変化する。これで受信波の大きさがある一定レベルより大きくすることができた。
ただし、受信波の増幅度があまり大きすぎると波形が歪んだり受信回路の電力が余計に消費したりして不適切である。このため一旦受信信号がVLを越えるとオートゲイン調整手段42−1は判定切換手段43−3を第1の最大値判定手段43−1側に切換えておく。第1の最大値判定手段は電圧値として図3のVHを出力する。受信波が増幅手段35−1で増幅されて受信波最大値比較手段43−4に到達した時に受信波の最大値がVHより小さいと受信波最大値比較手段43−4の出力は変化しない。この場合、受信信号の最大値はVHとVLの間に調整されたことになる。
しかし、オートゲイン調整手段42−1は増幅手段35−1の増幅度を大きくしすぎると受信波の最大値がVHより大きくなり、受信波が到達した時に受信波最大値比較手段43−4の出力はVHを越えた時点で信号が変化する。これは受信波の最大値が大きくなりすぎたことを示すためオートゲイン調整手段42−1は増幅手段35−1の増幅度を小さくする。この動作を行うことにより受信波の最大値が常にVLとVHの間に収まるよう受信波の振幅を調整するのがオートゲイン動作である。
オートゲイン動作により受信波形の大きさがある程度一定の振幅になった後は、受信波
判定手段36を用い受信点を求めていく。トリガレベル設定手段36−1の出力をVrefとする。
従来の動作を図2のタイミング図と図3の受信波形で説明する。制御手段42による時刻t0における開始信号から計測を開始するとともに送信手段34を介して第1の超音波振動子32を駆動する。そこで発生した超音波信号は流路内を伝搬し時刻t1で第1の超音波振動子32から出た超音波は第2の超音波振動子33に到達する。その受信信号は受信手段35で増幅され、その信号レベルが予め定めたトリガレベル設定手段36−1の出力であるVrefになると受信波判定手段36が受信波が到達したことを判定して信号を出す。この信号を基に受信点検知手段37が動作を開始し、Vref後の最初の零クロス点を受信点として信号を出し、この点までの時間を計時手段39で求める。切換手段41で送受信を切換えて同様の動作を行い計時手段39で求めた時間と先ほど求めた時間の差に基づいて流量演算手段40が流量を算出する。
ここで図3のta点はVrefより後になっている。これは受信波判定としてVrefの値を用い、その後の零クロス点taを受信点としているためである。ここで図3のVrefより後にあるta点を求めるために受信波判定手段36としてVref信号を出力するトリガレベル設定手段36−1と受信波到達比較手段36−2を準備しなければならない。またVrefを必ず受信波にかかるようにするには受信波の最大振幅を一定にしておく必要があるため受信波最大値判定手段は必須となる。例えば信号波を100kHz、伝搬時間を100μs前後とすると、taのような零クロス点は5μs毎に発生する。受信波は図3でもわかるようにVrefより前にも到達している。これがVrefより前の信号を利用できればできるほど超音波の到達時間に不確かな時間が含まれにくくなる。さらに5μs前の信号を利用できれば100μsの伝搬時間を計測している場合は5%も計測時間を短縮することが可能になり、消費電流の削減を実現できる。
つぎに零クロス点の動作を説明する。零クロス点の基準となる零基準をpとする。もしオフセットがプラス側に発生すると零基準はqのようになり零クロス点は本来より早く到達してしまう。反対にオフセットがマイナス側に発生すると零基準はrのようになり零クロス点は本来より遅く発生してしまう。
同様にノイズが発生して受信波形がプラス側にずれると零クロス点は本来のta点より遅く到達し、反対にノイズ等により受信波形がマイナス側にずれると零クロス点は本来のta点より早く到達してしまう。このように1点だけの受信点判定ではオフセットやノイズ等の外乱で受信時間の精度が悪くなることがかんがえられる。
そこで、このような外乱があっても精度良く零クロス点を検出し受信点を求める方法を説明する。単純に零クロス点を受信波の到達した点、例えば図3のa点を求めることが出来ればよいが、その場合はVrefを設定できない。それに近い次のb点を受信波到達点とするとVrefは破線のVref−subとしなければならない。この場合は零信号に近いため流量が流れた場合の波形の変化や少しのノイズ等で反応して誤検知する可能性がある。このような現象を回避して受信波の到達点を判定するには受信波の最大値(VHとVLの間に入る受信波)の直前の零クロス点tyを検知するようにすればよい。
そして、このtyを基準にして零クロス点を連続して2つ求め、その平均値を用いればオフセットのズレを相殺することができる。
そうすれば受信波判定手段36を省略した構成を実現できる。例えば図3(b)に示すようにオフセットが発生することにより従来の零クロス点はta点からta1、ta2点にずれることがある。その場合受信波到達点としてTa時間は非常に不安定となる。零ク
ロス点を2つ用いて平均をとるとtaに対してtx、ta1に対してtx1、ta2に対してtx2となりその平均Ta’は一定値となり安定する。
そこで、Vrefより前の零クロス点を受信波判定手段36を用いずに検出する方法を説明する。
この動作を実現するには制御手段42による時刻t0における開始信号から計測を開始するとともに送信手段34を介して第1の超音波振動子32を駆動する。そこで発生した超音波信号は流路内を伝搬し時刻t1で第1の超音波振動子32から出た超音波は第2の超音波振動子33に到達する。その受信信号は受信手段35の増幅手段35−1で増幅されその信号のピーク値が予め定めた値(VHとVLの間)になると受信波最大値判定手段43が、受信波が到達したことを判定して信号を出す。
その前に零クロス点として予め定めた範囲、例えばプラス1mV、マイナス1mV以内に入ると信号を出す受信点検知手段37が動作を開始している。そうすると図5の点aになると受信点検知手段37が信号を出力し、その出力を受信点記憶手段38−1が記憶する。記憶する値は送信時点からの経過時間、もしくは経過時間を計測できる特定一定時間幅を有するパルス数等とすると後の演算が容易になる。次に点bになると同様に受信点記憶手段37が信号を出力し、受信点記憶手段38−1に上書きしていく。この場合、受信点データが記憶手段38の個数より多い場合は最も古い受信点から順次上書きするように制御手段46が書き込む順番を制御するようにしてもよい。
そして受信信号がピーク値がVHとVLの間に入り、受信波最大値判定手段43が受信波が到達したことを判定して信号を出す。この信号をオートゲイン調整手段42−2が受けると制御手段は、これ以降の零クロス点で受信点見地手段37が信号を出さないようにするか、もしくは受信点記憶手段38への書き込みを禁止する。
この動作を行うことによりtyとtaの零クロス点を記憶しているため、2つの平均を用いて計時手段39で伝搬時間を求める。切換手段41で送受信を切換えて同様の動作を行い計時手段39で求めた時間と先ほど求めた時間の差に基づいて流量演算手段40が流量を算出する。その結果、ty、taの2点で受信到達点を確定できる。
いままでは図5のtaで伝搬時間を確定していたが、オフセットなどの影響が避けられなかった。この方法では計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現できる。
また、図5a点より零クロス点が到達するたびに受信点記憶手段38−1と38−2で交互に受信点データを書き込み、受信信号がピーク値がVHとVLの間に入り、受信波最大値判定手段43が受信波が到達したことを判定して信号を出した時にその動作を停止するような構成にするとtaとtyを用いて平均処理を行い受信到達点を確定できる。このような処理により今までは図5のtbまでかかっていた伝搬時間をそれ以前の点で確定することができるため、伝搬時間の計測動作時間を短くすることができることになり、省電力動作を実現できる。具体的には図5におけるTf分は計測時間を短くできる。
上記説明では受信点記憶手段38を2つ用いた構成で説明したが、これを2つ以上にして順次記憶するような構成とし、その中から連続した2つの零クロス点を用いて伝搬時間を確定してもよい。この場合はノイズなどにより1つの零クロス点のデータが不良となっていても残りの受信データより連続した一対の零クロス点を用いることで計測を継続できる。
そして、超音波の到達時間を任意の連続した2つの零クロス点から平均して計測することができる。このため、計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
また受信点として選択する零クロス点は例えばa点とb点の一対のようにVrefから遠ざかりより到達点として正しい値を選択すると波形の歪みが小さく超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。しかし、この場合は伝搬時間の誤差をより小さくすることができる反面、ノイズの影響を受けやすい。また受信波ピーク値に近いtyを選択すると受信波形に歪みが発生している可能性があるがノイズ等の影響を受けずより再現性の高い値が得られる。高精度と高再現性を考え計測の目的やノイズ状態などの信号状態の場合分けの状態に応じて受信点を変えていくことがより使い勝手のよいシステムとなる。
このように複数の零クロス点を記憶することにより受信波ピーク値より予め定めた数だけ逆のぼった受信点を用いて伝搬時間を求め流れ計測を実現できる。
すなわち、上流側の超音波振動子と下流側の超音波振動子間を伝播する超音波の伝播時間、即ち、超音波の到達時間を受信波ピーク値がVHとVLの間に入る前の零クロス点で計測することができる。このため、計測した超音波の伝搬時間あるいは到達時間に含まれる誤差を小さくすることができ、高精度な流れ計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
また、零クロス点が多くなるような状態でも受信波最大値判定手段43の近傍における複数の零クロス点を確実にとらえることができるとともに受信点記憶手段38の数を適度に少なくして順次上書きすることで省電力動作が可能になる。
また受信点記憶手段37の出力を記憶する受信点記憶手段38は記憶動作を行うのに電力を消費するがどの時点から通電して良いかは前もってわかっていない場合が多い。あまり早く投入すると電力が無駄になるし、受信点を通過してから通電しても意味は無い。そこで図6に示すように制御手段42内に電源供給手段44を設けて電力制御を行う。タイミングは図7で説明する。一番初めに計測を開始する場合はTaが不明である。超音波振動子32、33の物理的距離からおおよその時間は推定できるが確かでは無い。そこで制御手段42は電源供給手段44を用いて受信点記憶手段38への通電タイミングを調節する。まず、時刻t0における開始信号から計測を開始するとともに送信手段34を介して第1の超音波振動子32を駆動する。そこで発生した超音波信号は流路内を伝搬し時刻t1で第1の超音波振動子32から出た超音波は第2の超音波振動子33に到達する。その前時刻t2に電源供給手段43を用いて受信点記憶手段38への通電を開始する。t2はt1より十分短い時間とする。
このように、制御手段42は受信点検知手段37の出力を記憶する受信点記憶手段38への通電を初回のみ長時間とする電源供給手段44を有することにより、最初の計測時は本来受信波が到達するよりも前に受信波検知手段の出力を記憶する準備をすることで確実に受信波をとらえることが可能になる。
また初回により受信点が確定し伝搬時間が求まる。その場合は2回目以降の通電時間を調整することが容易になる。例えば図7で最初はt2において受信点記憶手段38への通電を開始したが、実際に超音波が伝搬して受信したのはt1である。次の計測においては伝搬時間が大幅に変化することが無いため制御手段42にある電源供給手段44はt1に近くてまだ受信信号が到達していないt2まで通電するのを待つことが可能になる。3回目は2回目の伝搬時間を用いたり、または1回目と2回目の移動平均を用いたりして伝播
時間を予想し、通電時間を極力短くすることが可能になる。
このように制御手段42で受信点検知手段37の出力を記憶する受信点記憶手段38への通電を2回目以降、前回の値を基に短く通電するよう電源供給手段44のタイミングを調節することにより、受信波が到達する直前から受信波検知手段の出力を記憶する準備をすることで確実に受信波をとらえるとともに省電力動作が可能になる。
この説明では受信点記憶手段38の通電時間のみ調節するようになっているが、受信信号を増幅する受信手段35から下流の動作が電源投入時に不安定な状態が長く続かなければそれら一式もしくは特に電力を必要とする部位の通電を電源供給手段44で調整すればさらに省電力が可能になる。
また図5の零クロス点aからdの状態が図7のt3からt1の付近を拡大したものと同等とする。この場合、受信手段35は受信信号が到達する前から動作し、受信点判定手段37も動作しa、b、c、d毎に信号を送出している。図8において制御手段42はこの受信点判定手段37の出力信号をカウントし予め予め定めた回数例えば2回とするとb点まで受信点が到達するとトリガ手段45が電源供給手段44を介して受信点記憶手段38への通電を開始する。受信確定するtyまでの通電時間をより短くすることができる。
このように制御手段42は受信点検知手段37の出力が予め定めた回数より多くなると信号を出すトリガ手段45を有し電源供給手段44は前記トリガ手段の出力により受信点検知手段37の出力を記憶する受信点記憶手段38への通電を開始することにより、そこからの零クロス点を複数個受信波のピーク値までの数もしくは予め準備している複数の受信点記憶手段38の個数だけ記憶する。そしてその中から連続した2つの零クロス点データを用いて伝搬時間を求める。このように確実に受信波が到達したことを確認してから受信波最大値判定手段43の出力を記憶する準備をすることで信頼性が向上するとともにさらに短時間動作による省電力動作が可能になる。
また、図5における零クロス点は受信波にノイズが重畳されていなければほぼ送信周波数の半分の周期で発生してきている。しかし実際に流路に流体が流れている場合はその流体により下流側で何かが動作している。この動作や他の外来ノイズ等により受信波にスパイク状の信号が重畳されることもある。この場合ノイズが零クロスした点を受信点とすると伝搬時間の計算が大きくずれてしまう。これを防止するため図9に示すように制御手段42に時間検定手段46を設ける。動作を説明する。まず図5と同様に零クロス点を受信し始めると受信点検知手段37が信号を出力し、その出力を受信点記憶手段38−1が記憶する。記憶する値は送信時点からの経過時間、もしくは経過時間を計測できる特定一定時間幅を有するパルス数等とすると後の演算が容易になる。次に点bになると同様に受信点記憶手段37が信号を出力し、受信点記憶手段38−2が受信点データを記憶する。これを点c、dと繰返しtyの点を記憶した後、受信信号のピークがVHとVLの間にはいる。
この時初めて受信波最大値判定手段43が信号を出力する。制御手段はこの受信波最大値判定手段43から信号が出力されると、これ以降の零クロス点で受信点検知手段37が信号を出さないようにするか、もしくは受信点記憶手段38への書き込みを禁止する。そして次の零クロス点tbの時間を受信点記憶手段38を介さずに直接制御手段の時間検定手段46に送る。時間検定手段46は受信点記憶手段38にある受信点データの値とtbの値との差を順次求める。この差が予め定めた範囲内であればa、b、c、tx、ta、ty点のデータはノイズによるものではないと判断し、流量演算として採用できると判定する。そしてその中の連続して2つの零クロス点を用いて流量を演算する。
例えば送信周波数が100kHzとすると周期の1/2の周期は5μsとなるそこでty−tbが予め定めた5μs近傍以内であればtyは有効な受信点であると判断する。
同様にa−tyが5μsの整数倍の近傍以内であれば有効な受信点と判断する。以下b、c、d、tx、ta点についても同様に判断していく。
このように制御手段42は受信波最大値判定手段43の出力後の受信点検知手段37の出力と、受信点記憶手段38の値の差を演算する時間検定手段46を有し、前記時間検定手段46の値が予め定めた値以内であれば計測を有効とすることで、ノイズなどによる零クロス点の誤検知を防止することができ正確な零クロス点を選定することで信頼性の向上が可能になる。
また受信信号が図5の零クロス点tyより先VHからVLの間になった後は受信手段35より後段の回路は計時手段39、流量演算手段40以外を動作する必要が無い。したがって受信波最大値判定手段43により受信波がVHからVLに入ったことを検知すると制御手段42は受信点記憶手段38への通電を停止して省電力動作を行うとともに必要のない受信回路の通電動作を停止することが可能である。停止を行う時点はVHとVLの間に入った直後でも良いし、また通電停止時の信号によりノイズが発生して計時手段39などの動作に悪影響を与えてもよくないため次の零クロス点tbを検知してから通電停止してもよい。
このように制御手段42は受信波最大値判定手段43の出力後の受信点検知手段37の出力後予め定めた時間経過後に電源供給手段44を介して受信点記憶手段38への電源供給を停止することにより、余分な零クロス点を計測して記憶する動作を停止することができ省電力動作を実現することが可能になる。
なお、図3(b)で受信到達点をtx、ta2点の平均値Ta’を確定できると説明したが、従来の到達点Taと異なるように見えるかもしれないので説明する。本来の受信到達点は図3のa点となる。この点だけを検出することは前述したように非常に困難である。そこでtaまでの時間Taを求め、予め決まった定数を差し引くことでa点までの時間を求めている。したがって、txとtaを用いた場合は受信波の4分の1周期(ta−tx)/2の値だけ予め決まった定数を調整すれば受信到達点aまでの時間を演算することが可能である。TaよりTa’の方が誤差が少ないためaまでの時間が安定して求まるわけである。
(実施の形態2)
実施の形態2に関する本発明の流速または流量計測装置について説明する。実施の形態1と異なるところは、振動子32、33や送信手段34、受信手段35、受信手段35の信号が予め定めた値になると信号を出す受信波判定手段36、受信手段35の信号が予め定めた範囲になると信号を出す受信点検知手段37、前記受信点検知手段37の出力を記憶する受信点記憶手段38、前記受信点記憶手段38の信号を用いて振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段39、前記計時手段39の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段40、送受信を切換える切換手段41、受信手段35の最大信号を検知する受信波最大値判定手段43との少なくとも1つを制御する制御手段42の動作を確実にするためのコンピュータを機能させるためのプログラムを有する記憶媒体47を用いていることである。
図1において実施の形態1で示した制御手段42の動作を行うには、予め実験等によりtyを求めるための受信点記憶手段の動作、通電方法を求めておいたり、経年変化、温度変化、システムの安定度に関して動作タイミングなどの相関を求め、ソフトをプログラム
として記憶媒体47に格納しておく。通常マイクロコンピュータのメモリやフラッシュメモリ等電気的に書き込み可能なものにしておくと利用が便利である。切換手段41の動作により送受信の方向が変化するため条件設定などの個数が増加してくるがこれをコンピュータによる動作で調整すると容易に実現可能である。
このように制御手段42の動作をプログラムで行うことができるようになると流量演算の補正係数の条件設定、変更や計測間隔の調整などが容易にでき、また経年変化などにも柔軟に対応できるためよりフレキシブルに流速または流量計測の精度向上を行うことができる。なお本実施例において制御手段42以外の動作もマイコン等によりプログラムで行ってもよい。
これにより制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを有する構成としたもので、測定方法の動作設定、変更が容易にでき、また経年変化などにも柔軟に対応できるためよりフレキシブルに計測の精度向上を行うことができる。
本発明の流速または流量計測装置は零クロス点を2つ上書きして記憶し続け、受信波が確実に届いたことを示す受信波最大値判定手段に出力信号があるとその動作を停止する。
これにより、比較的受信波形の振幅の大きい部分に受信波最大値判定手段によるトリガ−点を設定し、安定してトリガ−を動作させるとともに、その前の零クロス点のうち最適な2点の平均値を伝播時間計測に用いることができるので、誤差の少ない伝播時間を計測することができるとともに、計測時間を短縮化できることで省電力動作を実現することが可能になる。
本発明の流速または流量計測装置の全体ブロック図 (a)同計測装置における計測制御手段の動作を示すタイミング図、(b)同計測装置における送信波の動作を示すタイミング図、(c)同計測装置における受信波および反射波の動作を示すタイミング図 (a)同計測装置における受信波を示すタイミング図、(b)同計測装置における受信波の測定を示すタイミング図 同計測装置における受信手段周辺のブロック図 同計測装置における受信波を示すタイミング図 本発明の流速または流量計測装置他の動作を示す全体ブロック図 (a)同計測装置における計測制御手段の動作を示すタイミング図、(b)同計測装置における送信波の動作を示すタイミング図、(c)同計測装置における受信波および反射波の動作を示すタイミング図 本発明の流速または流量計測装置他の動作を示す全体ブロック図 本発明の流速または流量計測装置他の動作を示す全体ブロック図 従来の流量計測装置の断面図
符号の説明
31 流路
32 第1の振動子
33 第2の振動子
34 送信手段
35 受信手段
36 受信波判定手段
37 受信点検知手段
38 受信点記憶手段
39 計時手段
40 流量演算手段
41 切換手段
42 制御手段
43 受信波最大値判定手段
44 電源供給手段
45 トリガ手段
46 時間検定手段
47 記憶媒体

Claims (9)

  1. 被測定流体の流れる流路に配置され超音波を送受信する一対の振動子と、
    一方の振動子を駆動する送信手段と、
    他方の振動子の出力信号を電気信号に変換する受信手段と、
    前記受信手段の信号の最大値を検出して信号を出受信波最大値判定手段と、
    前記受信手段の信号が零クロス点として予め定めた範囲になると信号を出受信点検知手段と、
    前記受信点検知手段の出力を2つ記憶する受信点記憶手段と、
    前記受信点記憶手段に記憶された2つの信号を用いて前記振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を算出する計時手段と備え
    前記計時手段は、前記受信手段の信号が最大値になる直前の零クロス点による信号および、前記直前の零クロス点の1つ前の零クロス点による信号を用いて前記振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を算出することを特徴とする流量計測装置。
  2. 前記受信点記憶手段はさらに少なくとも前記受信点検知手段の出力を記憶することを特徴とする請求項1記載の流量計測装置。
  3. 制御手段をさらに備え、
    前記制御手段は前記受信点記憶手段への通電を初回のみ長時間とする電源供給手段を有する請求項1または2記載の流量計測装置。
  4. 前記制御手段は前記受信点記憶手段への通電を2回目以降、前回の値を基に短く通電するよう前記電源供給手段のタイミングを調節する請求項記載の流量計測装置。
  5. 前記制御手段は前記受信点検知手段の出力が予め定めた回数より多くなると信号を出すトリガ手段を有し
    前記電源供給手段は前記トリガ手段の出力により前記受信点記憶手段への通電を開始する請求項または記載の流量計測装置。
  6. 前記受信点記憶手段は最も古いデータから順次上書きされていくよう調節する蓄積制御手
    段を有する請求項1乃至5のいずれか1項記載の流量計測装置。
  7. 前記計時手段は、予め定めた数だけ逆のぼった前記受信点記憶手段の出力用いて前記伝搬時間を算出する請求項1乃至6のいずれか1項記載の流量計測装置。
  8. 前記予め定めた数だけ逆のぼった受信点記憶手段の値と前記受信波最大値判定手段の出力の差を演算する時間検定手段を有し、
    前記時間検定手段の値が予め定めた値以内であれば計測を有効とする請求項記載の流量計測装置。
  9. 前記受信波最大値判定手段からの信号の出力後、でかつ前記受信点検知手段の出力後は、予め定めた時間経過後に電源供給手段を介して前記受信点記憶手段への電源供給を停止する請求項1または2記載の流量計測装置。
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