JP2013210313A - 超音波流量計 - Google Patents

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博史 吉倉
Makoto Oogiku
誠 大菊
Hidenobu Ichikawa
英伸 市川
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Abstract

【課題】本発明は被測流体の状況の変化に影響されずに流量計測を行うことを課題とする。
【解決手段】流量演算部50の受信信号検出手段140は、第1超音波送受信器20から送信された第1の超音波を受信した第2の超音波送受信器30からの第1の受信信号の最大電圧値を検出する。増幅率調整手段150は、受信信号検出手段140により検出した第1の受信信号の最大電圧値が所定の電圧値となるように可変利得増幅回路80による受信信号の増幅率を調整する。流速計測手段170は、増幅率調整手段150により調整された増幅率で第2の超音波を受信した際に第2の超音波送受信器30より出力された第2の受信信号を増幅し、増幅された第2の受信信号が所定電圧値を超えた場合、第2の超音波の伝播時間を検出し、当該伝搬時間に基づいて被測流体の流速を計測する。
【選択図】図1

Description

本発明は超音波流量計の改良に関する。
従来の超音波流量計としては、例えば被測流体の流れ方向に対して所定角度斜め方向に超音波を伝播させるように一対の超音波送受信器を被測流体が流れる流路に配置した構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
この超音波流量計においては、流路の上流から下流、及び下流から上流へ被測流体中を伝播した超音波を受信した一対の超音波送受信器からの受信信号の波高値を夫々検出し、その波高値が規定値以上になったことを検出後に夫々の受信信号がゼロレベルを横切るタイミング(ゼロクロス点)を検出する。
さらに、上流から下流、及び下流から上流への伝播方向の異なる両タイミングの時間差を一対の超音波送受信器間の超音波の伝播時間差として検出し、この伝播時間差に基づいて流量を求めている。また、従来は、受信信号の振幅値が所定電圧値以上になると、受信信号が検出されたものと認識できると共に、AGC(オートゲインコントローラ)により伝播時間を検出する波の振幅値が所定値となるように受信信号の増幅器のゲイン調整を自動的に行っている。
特開昭56−132521号公報
従来は、増幅器のゲインがゲイン設定器に記憶されており、前回の計測時のゲイン(過去に設定されたゲイン)を用いて今回計測の最大振幅値の調整を行っているため、例えば被測流体の性状(密度、温度、流速など)が変化した場合には、ゲイン調整が対応せず、計測誤差が生じるおそれがあるという問題があった。
また、超音波流量計では、上流側から下流側に向けて超音波を送信して上流―下流伝播時間を計測した後、下流側から上流側に向けて超音波を送信して下流―上流伝播時間を計測するため、それぞれの送信方向の増幅率を前回の送受信電圧(振幅値)から設定することになる。そのため、各方向の増幅率が決まってから次に同じ方向で超音波が送受信されるまでには、少なくとも2回の超音波送受信間隔を必要とする。
この間に超音波伝播経路中の温度や圧力、流速などの環境が変化すると、音波の伝播効率が変化してしまい、前回の送受信電圧から設定された増幅率では、増幅後に指定した波の振幅が規定値に合わなくなってしまうことがある。特に流量演算部の消費電力を抑制するために超音波の送受信間隔を広げた場合には、超音波が伝播する被測流体の温度、圧力、流速などの環境がより大きく変化する可能性が高くなるため、受信信号を増幅した後の振幅が規定値と大きく違ってしまい流量演算の誤差が大きくなるおそれがあった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した超音波流量計の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、被測流体が流れる流路に超音波を送信する超音波送信器と、
前記超音波送信器の上流または下流に設けられ、前記流路内の被測流体を伝播する超音波を受信する超音波受信器と、
前記超音波受信器より出力された受信信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器のゲインを調整するゲイン調整部と、
前記増幅器により増幅された受信信号が所定電圧値を超えた場合に、前記超音波が被測流体中に送信されてから前記超音波受信器からの前記受信信号が検出されるまでの伝播時間を計測し、当該伝播時間に基づいて被測流体の流量を演算する流量演算部と、を有する超音波流量計であって、
前記流量演算部は、
流量計測開始時に前記超音波送信器を駆動する駆動信号を生成し、被測流体中に第1の超音波を送信させる第1の送信制御手段と、
前記超音波送信器から送信された前記第1の超音波を受信した前記超音波受信器からの第1の受信信号の最大電圧値を検出する受信信号検出手段と、
前記受信信号検出手段により検出した前記第1の受信信号の最大電圧値が所定の電圧値となるように前記増幅器による受信信号の増幅率を調整する増幅率調整手段と、
前記超音波送信器を駆動する駆動信号を生成し、被測流体中に第2の超音波を送信させる第2の送信制御手段と、
前記増幅率調整手段により調整された増幅率で前記第2の超音波を受信した際に前記超音波受信器より出力された第2の受信信号を増幅し、前記増幅された第2の受信信号が所定電圧値を超えた場合、前記超音波送信器が前記第2の超音波を送信してから前記超音波受信器が前記第2の受信信号を出力するまでの伝播時間を検出し、当該伝搬時間に基づいて被測流体の流速を計測する流速計測手段と、
を備えたことを特徴とする。
(2)本発明の前記流速計測手段は、前記受信信号検出手段により検出した最大電圧値が所定の電圧値と等しい場合、前記第2の超音波を送信せず、前記超音波送信器が前記第1の超音波を送信してから前記超音波受信器が前記第1の受信信号を出力するまでの伝播時間を検出し、当該伝搬時間に基づいて被測流体の流速を計測することを特徴とする。
本発明によれば、流量計測開始時に超音波送信器から被測流体中に第1の超音波を送信させ、受信信号検出手段により検出した第1の受信信号の最大電圧値が所定の電圧値となるように増幅器による受信信号の増幅率を調整するため、流量計測時には、その直前に検出された増幅率を用いて受信信号を増幅させることができるので、計測中に被測流体の性状(温度、圧力、流速)が変化した場合でも当該被測流体に合った増幅率で受信信号を適切に増幅することが可能になり、流量計測精度を高めることができる。
本発明による超音波流量計の一実施例の構成を示すブロック図である。 超音波の送受信を説明するためのタイミングチャートである。 超音波の受信信号の波形パターンを示す波形図である。 上流−下流送信処理1を説明するためのフローチャートである。 下流−上流送信処理1を説明するためのフローチャートである。 流速演算処理を説明するためのフローチャートである。 変形例1の上流−下流送信処理2を説明するためのフローチャートである。 変形例1の下流−上流送信処理2を説明するためのフローチャートである。 変形例2の超音波の送受信を説明するためのタイミングチャートである。 変形例2の上流−下流送信処理3を説明するためのフローチャートである。 変形例2の下流−上流送信処理3を説明するためのフローチャートである。 変形例3の超音波の送受信を説明するためのタイミングチャートである。 変形例3の流速と増幅率との関係を示す図である。 変形例3の下流−上流送信処理4を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔超音波流量計の構成〕
図1は本発明による超音波流量計の一実施例の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、超音波流量計10は、流量計本体12の内部を貫通する流路14に第1、第2の超音波送受信器20、30と、流量計測部40とを有する。第1の超音波送信器(上流側超音波送受信器)20は、流路14に設けられた上流側超音波センサである。第2の超音波送受信器(下流側超音波送受信器)30は、第1の超音波送信器20より下流に設けられた下流側超音波センサである。
流量計測部40は、流量演算部50と、第1の切替スイッチ60、送信回路70、可変利得増幅回路80と、第2の切替スイッチ100と、上流−下流増幅率設定回路110と、下流−上流増幅率設定回路120とを有する。
第1、第2の超音波送受信器20、30は、夫々第1の切替スイッチ60を介して送信回路70及び可変利得増幅回路80に接続されている。送信回路70及び可変利得増幅回路80は、マイクロコンピュータからなる流量演算部50に接続されている。
また、可変利得増幅回路80の出力側は、分岐されてコンパレート回路(比較回路)90を介して流量演算部50に接続されている。可変利得増幅回路80は、第2の切替スイッチ100及び上流−下流増幅率設定回路110、下流−上流増幅率設定回路120を介して流量演算部50と接続されている。
流量演算部50は、第1の送信制御手段130と、受信信号検出手段140と、増幅率調整手段150と、第2の送信制御手段160と、流量計測手段170とを有する。
第1の送信制御手段130は、流量計測開始時に第1、第2の超音波送受信器20、30の何れか一方を駆動する駆動信号を生成し、被測流体中に第1の超音波を送信させる。
受信信号検出手段140は、第1、第2の超音波送受信器20、30の何れか一方から送信された第1の超音波を受信した第1、第2の超音波送受信器20、30の何れか他方からの第1の受信信号の最大電圧値を検出する。
増幅率調整手段150は、受信信号検出手段140により検出した第1の受信信号の最大電圧値が所定の電圧値となるように可変利得増幅回路80による受信信号の増幅率を調整する。
第2の送信制御手段160は、第1、第2の超音波送受信器20、30の何れか他方を駆動する駆動信号を生成し、被測流体中に第2の超音波を送信させる。
流速計測手段170は、増幅率調整手段150により調整された増幅率で第2の超音波を受信した際に第1、第2の超音波送受信器20、30の何れか他方より出力された第2の受信信号を増幅し、増幅された第2の受信信号が所定電圧値を超えた場合、第1、第2の超音波送受信器20、30の何れか一方が第2の超音波を送信してから第1、第2の超音波送受信器20、30の何れか他方が第2の受信信号を出力するまでの伝播時間を検出し、当該伝搬時間に基づいて被測流体の流速を計測する。
第1の切替スイッチ60(切替器)は、夫々流量演算部50からの切替信号により第1、第2の超音波送受信器20、30の一方が送信側、他方が受信側となるように可動切片c1、c2を接点a1、a2またはb1、b2に接触させて信号経路を切替える。また、第2の切替スイッチ100(切替器)は、夫々流量演算部50からの切替信号により上流−下流増幅率設定回路110または下流−上流増幅率設定回路120の一方の増幅率が可変利得増幅回路80に設定されるように接続するように可動切片c3を接点a3またはb3に接触させて信号経路を切替える。尚、上記切替スイッチ60、100は、例えばトランジスタによるスイッチ回路又はリレー回路などからなり、流量演算部50から出力される制御信号により切り替わる。
流量計測時の送信回路70は、流量演算部50からのサンプリング周波数に基づいて生成した超音波送信信号を第1の切替スイッチ60を介して第1、第2の超音波送受信器20、30の何れかに出力する。例えば切替スイッチ60の可動切片c1、c2が接点a1、a2に接触されて送信回路70からの駆動信号が上流側の第1の超音波送受信器20に入力されると、当該第1の超音波送受信器20から流路14を流れる被測流体中に超音波が送信される。この場合、被測流体中を伝播する超音波は、上流から下流へ送信されるため、被測流体の流速に応じて伝播速度が加速される。そのため、第2の超音波送受信器30に到達するまでの伝播時間が短くなる。
この後、第1の切替スイッチ60の可動切片c1、c2が接点b1、b2に接触するように切り替わると、下流側の第2の超音波送受信器30から流路14を流れる被測流体中に超音波が送信される。被測流体中を伝播する超音波は、下流から上流に向かうため、被測流体の流速に応じて伝播速度が減速される。そのため、第1の超音波送受信器20に到達するまでの伝播時間が長くなる。
流量演算部50は、超音波の送信から第1、第2の超音波送受信器20、30が受信信号を出力するまでの伝搬時間の時間差に基づいて被測流体の流速を演算し、さらに流路14の断面面積に流速を乗じて単位時間当たりの流量を演算する。
第1、第2の超音波送受信器20、30から出力された受信信号は、第1の切替えスイッチ60を介して可変利得増幅回路80に入力される。可変利得増幅回路80は、第1、第2の超音波送受信器20、30から出力された受信信号の振幅が所定電圧となるようにゲイン調整を行った受信信号を流量演算部50に出力する。
また、流量演算部50は、上流−下流増幅率設定回路110、下流−上流増幅率設定回路120によって設定された増幅率を第2の切替スイッチ100を介して可変利得増幅回路80に供給する。第2の切替スイッチ100は、可動切片c3が前述した第1の切替スイッチ60と連動して切り替わり、接点a3またはb3に接触し、上流−下流増幅率設定回路110または下流−上流増幅率設定回路120を可変利得増幅回路80に接続する。よって、可変利得増幅回路80は、AGC(オートゲインコントローラ)を構成しており、上流−下流増幅率設定回路110または下流−上流増幅率設定回路120によって設定された増幅率に基づいてゲイン調整を自動的に行う。
〔超音波の送受信のタイミング〕
図2は超音波の送受信を説明するためのタイミングチャートである。図2に示されるように、切替スイッチ60の可動切片c1、c2が接点a1、a2に接触されて送信回路70からの2つの駆動信号が上流側の第1の超音波送受信器20に入力されると、第1の超音波送受信器20から二つの超音波Pa1,Pa2が所定時間間隔をおいて送信される。
下流側に配された第2の超音波送受信器30は、被測流体を伝播した超音波Pa1,Pa2が到達すると、二つの受信信号Sb1、Sb2を出力する。このとき、増幅率調整手段150は、第1の受信信号Sb1の最大電圧値が所定の電圧値となるように可変利得増幅回路80による受信信号の増幅率を調整する。そして、増幅率調整手段150による調整された増幅率の値が第2の切替スイッチ100を介して上流−下流増幅率設定回路110に入力される。これにより、第2の受信信号Sb2は、第1の受信信号Sb1の最大電圧値の大きさに基づいて調整された増幅率により所定の電圧値となるように制御される。
この後は、第1の切替スイッチ60及び第2の切替スイッチ100の可動切片c1〜c3が接点b1〜b3に接触する位置に動作して切り替わるため、送信回路70からの2つの駆動信号が上流側の第1の超音波送受信器20に入力されると、第1の超音波送受信器20から二つの超音波Pb1,Pb2が所定時間間隔をおいて送信される。
下流側に配された第2の超音波送受信器30は、被測流体を伝播した超音波
Pb1,Pb2が到達すると、二つの受信信号Sa1、Sa2を出力する。このとき、増幅率調整手段150は、第1の受信信号Sa1の最大電圧値が所定の電圧値となるように可変利得増幅回路80による受信信号の増幅率を調整する。そして、増幅率調整手段150による調整された増幅率の値が第2の切替スイッチ100を介して下流−上流増幅率設定回路120に入力される。これにより、第2の受信信号Sa2は、第1の受信信号Sa1の最大電圧値の大きさに基づいて調整された増幅率により所定の電圧値となるように制御される。
ここで、受信信号の波形形状について説明する。
図3は超音波の受信信号の波形パターンを示す波形図である。図3に示されるように、受信信号の振幅は、伝播経路中の状態(温度、圧力、流速など)により超音波の伝播効率が異なるため、最大振幅V1、V2は変化する。その際、受信検知のタイミングは、オフセット電圧の閾値Vaを立ち上がりで交差したタイミングを到達時間とするが、受信振幅の最大電圧V1、V2の差により到達時間T1、T2も変化する。
ここで、従来の計測方式について説明する。上記受信振幅の最大電圧V1、V2の差により到達時間T1、T2に違いが生じるため、可変利得増幅回路80から出力された増幅率の信号を用いて各受信信号の最大振幅が所定値となるように増幅率を調整するように制御する。例えば、送信回路70により上流側の超音波送受信器20が駆動されると、被測流体中を伝播した超音波が下流側の超音波送受信器30に到達し、受信信号が出力される。そこで、超音波が送信されてから受信信号が出力されるまでの超音波の伝播時間を測定すると共に、受信信号の最大電圧値を測定し、次の受信信号の最大電圧値が規定範囲に入るように増幅率を演算する。
次に、第1の切替スイッチ60を前述したように可動切片c1、c2が接点b1、b2に接触するように切替えると、下流側の超音波送受信器30が送信側となり、上流側の超音波送受信器20が受信側となる。そこで、送信側と受信側とを切替えた場合の超音波の伝播時間を測定すると共に、受信信号の最大電圧値を測定し、次の受信信号の最大電圧値が規定範囲に入るように増幅率を演算する。
上記計測処理により1回の流量演算が行われ、この計測処理を繰り返す。
ここで、可変利得増幅回路80の増幅率は、上流−下流増幅率設定回路110、下流−上流増幅率設定回路120によって上流から下流、下流から上流で夫々別々に前回の受信最大電圧の規定値の範囲に入るように設定され、次の送受信が行われる。
この従来の計測方式では、夫々の伝播経路毎に受信増幅率を設定しているが、超音波を上流→下流、下流→上流で交互に送受信するため、今の増幅率を決定した増幅値は、前々回の送受信のときの値となることから、その間に被測流体の環境(温度、圧力、流速など)が大きく変化した場合、受信電圧も大きく変化することから、増幅後の受信最大電圧値が規定値の範囲に収まらないことがある。
受信信号の最大電圧値が大きく違うと、図3に示すように、音波伝播時間計測に大きく影響する。受信信号の中点(ゼロ点)でコンパレートして伝播時間を測定すれば、振幅値が違っても伝播時間差には影響しないが、実際には、受信信号のS/N比(信号雑音比:signal−noise ratio)が悪いため、伝播時間の基準とするコンパレートには、ヒステリシス(オフセット)を持たせている。そのため、振幅値が違う場合には、コンパレートされるタイミング(時間軸)がずれてしまい、正確な伝播時間を検出できない。
そのため、受信電圧の最大値を規定値の範囲に入るようにすることは、超音波流量計の計測精度に大きく影響する。
そこで、本発明では伝播時間を検出する受信信号の振幅最大値を所定値に揃えるため、増幅率を設定してから次に超音波の送受信を行うまでの時間を極力短くなるように制御する。この本発明の制御方式では、前述した図2に示すように、上流側の超音波送受信器20を送信側とし、下流側の超音波送受信器30を受信側とした場合、超音波送受信器20から2回続けて超音波Pa1、Pa2を送信させ、超音波送受信器30では超音波を2回連続して受信する。その際、従来方式に比べて増幅率設定までの時間間隔が短いために、音波伝播経路の状況(温度、圧力、流速など)が変化する可能性が低くなり、変化率も小さいことから、第2の受信信号Sb2(2回目の伝播時間測定用音波)の最大振幅が規定値範囲に入る確率が従来方式に比べて非常に高くなる。
また、第1の受信信号Sb1(1回目の増幅率調整用音波)の送受信により受信最大電圧が規定値範囲内であれば、その受信信号で伝播時間を計測すれば、超音波送受信の回数を減らすことも可能になる。
〔流量演算部50の制御処理〕
図4Aは上流−上流送信処理1を説明するためのフローチャートである。図4Aに示されるように、流量演算部50は、S11で第1の切替スイッチ60の可動切片c1、c2が接点a1、a2に接触する位置に切替えて上流側の第1の超音波送受信器20を送信側とし、下流側の第2の超音波送受信器30を受信側とする。
次のS12では、第2の切替スイッチ100の可動切片c3が第1の切替スイッチ60と連動して、接点a3に接触するように切り替えて、上流−下流増幅率設定回路110を可変利得増幅回路80に接続する。続いて、S13に進み、上流側の第1の超音波送受信器20に駆動信号(一波目)を出力して第1の超音波を第1の超音波送受信器20から送信させる。
S14では、第2の超音波送受信器30で超音波が受信されたか否かをチェックする。すなわち、S14において、第2の超音波送受信器30から第1の受信信号が出力されると、第1の超音波が受信されたものと判断し、S15に進み、当該第1の受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しいか否かをチェックする。
S15において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しくない場合(NOの場合)、S16に進み、当該第1の受信信号の最大振幅値が所定振幅値となるための増幅率αxを演算する。続いて、S17に進み、上流−下流増幅率設定回路110の増幅率をαxに設定(記憶)する。この後は、S19の処理に移行する。
また、上記S15において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合(YESの場合)、S18に進み、上流−下流増幅率設定回路110に設定されている前回の増幅率αxを更新せず、そのままとする。
S19では、上流側の第1の超音波送受信器20に駆動信号(二波目)を出力して第2の超音波を第1の超音波送受信器20から送信させる。続いて、S20では、第2の超音波の到達時間(伝播時間)t1の計測を開始する。次のS21では、第2の超音波が受信されたか否かをチェックする。すなわち、S21において、第2の超音波送受信器30から受信信号が出力されると、第2の超音波が受信されたものと判断し、S22で第2の超音波が受信された到達時間(伝播時間)t1を記憶する。このように、図2に示すように第1の超音波送受信器20から二つの超音波Pa1,Pa2が所定時間間隔をおいて送信され、被測流体を伝播した超音波Pa1,Pa2が到達すると、下流側に配された第2の超音波送受信器30から二つの受信信号Sb1、Sb2が出力される。
図4Bは下流−上流送信処理1を説明するためのフローチャートである。図4Bに示されるように、流量演算部50は、S31で第1の切替スイッチ60の可動切片c1、c2が接点b1、b2に接触する位置に切替えて上流側の第1の超音波送受信器20を受信側とし、下流側の第2の超音波送受信器30を送信側とする。
次のS32では、第2の切替スイッチ100の可動切片c3が第1の切替スイッチ60と連動して、接点b3に接触するように切り替えて、下流−上流増幅率設定回路120を可変利得増幅回路80に接続する。続いて、S33に進み、下流側の第2の超音波送受信器30に駆動信号(一波目)を出力して第1の超音波を第2の超音波送受信器30から送信させる。
S34では、上流側の第1の超音波送受信器20で超音波が受信されたか否かをチェックする。すなわち、S34において、第1の超音波送受信器20から第1の受信信号が出力されると、第1の超音波が受信されたものと判断し、S35に進み、当該第1の受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しいか否かをチェックする。
S35において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しくない場合(NOの場合)、S36に進み、当該第1の受信信号の最大振幅値が所定振幅値となるための増幅率βxを演算する。続いて、S37に進み、下流−上流増幅率設定回路120の増幅率をβxに設定(記憶)する。この後は、S39の処理に移行する。
また、上記S35において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合(YESの場合)、S38に進み、下流−上流増幅率設定回路120に設定されている前回の増幅率βxを更新せず、そのままとする。
S39では、下流側の第2の超音波送受信器30に駆動信号(二波目)を出力して第2の超音波を第2の超音波送受信器30から送信させる。続いて、S40では、第2の超音波の到達時間(伝播時間)t2の計測を開始する。次のS41では、第2の超音波が受信されたか否かをチェックする。すなわち、S41において、第1の超音波送受信器20から受信信号が出力されると、第2の超音波が受信されたものと判断し、S42で第2の超音波が受信された到達時間(伝播時間)t2を記憶する。このように、図2に示すように第2の超音波送受信器30から二つの超音波Pb1,Pb2が所定時間間隔をおいて送信され、被測流体を伝播した超音波Pb1,Pb2が到達すると、上流側に配された第1の超音波送受信器20から二つの受信信号Sa1、Sa2が出力される。
図4Cは流速演算処理を説明するためのフローチャートである。図4Cに示されるように、流量演算部50は、S45で、上記到達時間(伝播時間)t1、t2から被測流体の流速(及び/又は流量)を演算する。すなわち、超音波の送信から第1、第2の超音波送受信器20、30が受信信号を出力するまでの到達時間(伝播時間)t1、t2の時間差に基づいて被測流体の流速を演算し、さらに流路14の断面面積に流速を乗じて単位時間当たりの流量を演算する。次のS46では、被測流体の流速(及び/又は流量)の演算値を出力する。
〔変形例1〕
図5Aは変形例1の上流−下流送信処理2を説明するためのフローチャートである。図5Aに示されるように、S51〜S53は、前述したS11〜S13と同様である。S54では、第1の超音波の到達時間(伝播時間)t1の計測を開始する。
次のS55,S56は、前述したS14、S15と同様である。S56において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しくない場合(NOの場合)、S57に進み、当該第1の受信信号の最大振幅値が所定振幅値となるための増幅率αxを演算する。続いて、S58に進み、上流−下流増幅率設定回路110の増幅率をαxに設定(記憶)する。
この後のS59では、上流側の第1の超音波送受信器20に駆動信号(二波目)を出力して第2の超音波を第1の超音波送受信器20から送信させる。続いて、S60では、第2の超音波の到達時間(伝播時間)t1の計測を開始する。
次のS61では、下流側の第2の超音波送受信器30で第2の超音波が受信されたか否かをチェックする。すなわち、S61において、第2の超音波送受信器30から受信信号が出力されると、第2の超音波が受信されたものと判断し、S62で第2の超音波が受信された到達時間(伝播時間)t1を記憶する。
また、上記S56において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合(YESの場合)、増幅率を変更する必要がないので、S62に進み、上流−下流増幅率設定回路110に設定されている前回の増幅率αxを更新せず、S62で第2の超音波が受信された到達時間(伝播時間)t1を記憶する。
この変形例1では、第1の超音波が送信されると共に、S54で到達時間t1の計測を開始し、計測中にS55、S56で受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合には、増幅率を更新するための第2の超音波の送信を行わず、何もせずに到達時間t1の計測を行うだけであり、演算処理が簡略化されることで流量演算部50の負担を軽減できる。
図5Bは変形例1の下流−上流送信処理2を説明するためのフローチャートである。図5Bに示されるように、S71〜S73は、前述したS31〜S33の処理と同様である。S74では、第1の超音波の到達時間(伝播時間)t2の計測を開始する。
次のS75,S76は、前述したS34、S35と同様である。S76において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しくない場合(NOの場合)、S77に進み、当該第1の受信信号の最大振幅値が所定振幅値となるための増幅率βxを演算する。続いて、S78に進み、下流−上流増幅率設定回路120の増幅率をβxに設定(記憶)する。
この後のS79では、下流側の第2の超音波送受信器30に駆動信号(二波目)を出力して第2の超音波を第2の超音波送受信器30から送信させる。続いて、S80では、第2の超音波の到達時間(伝播時間)t2の計測を開始する。
次のS81では、上流側の第2の超音波送受信器30で第2の超音波が受信されたか否かをチェックする。すなわち、S81において、第2の超音波送受信器30から受信信号が出力されると、第2の超音波が受信されたものと判断し、S82で第2の超音波が受信された到達時間(伝播時間)t2を記憶する。
また、上記S76において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合(YESの場合)、増幅率を変更する必要がないので、S82に進み、下流−上流増幅率設定回路120に設定されている前回の増幅率βxを更新せず、S82で第2の超音波が受信された到達時間(伝播時間)t2を記憶する。
この変形例1では、第1の超音波が送信されると共に、S74で到達時間t1の計測を開始し、計測中にS75、S76で受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合には、増幅率を更新するための第2の超音波の送信を行わず、何もせずに到達時間t2の計測を行うだけであり、演算処理が簡略化されることで流量演算部50の負担を軽減できる。
〔変形例2〕
図6は変形例2の超音波の送受信を説明するためのタイミングチャートである。図6に示されるように、変形例2では、2つの超音波を送信する時間間隔(周期Ta)を短くしており、第1の超音波が送信されてから第2の超音波が送信されるまでの時間で演算処理を行うのではなく、第1、第2の超音波Pa1,Pa2を短時間に連続して送信することにより、送信時間を短縮すると共に、受信側では第1の受信信号Sb1が出力されると共に、増幅率を演算して第2の受信信号Sb2が出力されるのに備える。
この変形例2の方法では、流量計の口径によらず、第1、第2の超音波Pa1、Pa2の送信間隔を任意に設定することができるので、間欠的に流量計測を行う場合、流量演算部50を休ませるスリープ時間を他の方式よりも長くすることが可能になる。また、被測流体の環境(温度、圧力、流速など)による影響を抑制することも可能になり、受信信号の受信最大値(最大振幅)が安定する。
図7Aは変形例2の上流−下流送信処理3を説明するためのフローチャートである。図7Aに示されるように、S91、S92、S93の処理は、前述したS11、S12、S13の処理と同様である。S94では、S93で第1の超音波Pa1を送信してからの時間を計測しており、予め設定された所定時間(第1の超音波と第2の超音波の送信時間間隔で実施例1よりも短い時間:周期Ta)が経過したか否かをチェックする。
S94において、所定時間(周期Ta)が経過したとき(YESの場合)、S95に進み、上流側の第1の超音波送受信器20に駆動信号(二波目)を出力して第2の超音波を第1の超音波送受信器20から送信させる。続いて、S96では、第2の超音波の到達時間(伝播時間)t1bの計測を開始する。
次のS97〜S101は、前述したS14〜S18と同様である。S102、S103は、前述したS21、S22と同様である。このように、変形例2では、第1、第2の超音波Pa1、Pa2の送信間隔を短くして連続して送信し、第1の超音波Pa1が送信された後、増幅率の演算を行わず、上記S98において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合(YESの場合)、S101に進み、上流−下流増幅率設定回路110に設定されている前回の増幅率αxを更新せず、そのままとするため、増幅率調整のための演算処理が簡略化されて演算時間を短縮化できる。
図7Bは変形例2の下流−上流送信処理3を説明するためのフローチャートである。図7Bに示されるように、S111、S112、S113の処理は、前述したS31、S32、S33の処理と同様である。S114では、S113で第1の超音波Pb1を送信してからの時間を計測しており、予め設定された所定時間(第1の超音波と第2の超音波の送信時間間隔で実施例1よりも短い時間:(周期Ta))が経過したか否かをチェックする。
S114において、所定時間(周期Ta)が経過したとき(YESの場合)、S115に進み、下流側の第2の超音波送受信器30に駆動信号(二波目)を出力して第2の超音波Pb2を第2の超音波送受信器30から送信させる。続いて、S116では、第2の超音波Pb2の到達時間(伝播時間)t2bの計測を開始する。
次のS117〜S121は、前述したS34〜S38と同様である。S122、S123は、前述したS41、S42と同様である。このように、変形例2では、第1、第2の超音波Pb1、Pb2の送信間隔を短くして連続して送信し、第1の超音波Pb1が送信された後、増幅率の演算を行わず、上記S118において、当該受信信号の最大振幅値が所定振幅値にほぼ等しい場合(YESの場合)、S121に進み、下流−上流増幅率設定回路120に設定されている前回の増幅率αxを更新せず、そのままとするため、増幅率調整のための演算処理が簡略化されて演算時間を短縮化できる。
〔変形例3〕
図8は変形例3の超音波の送受信を説明するためのタイミングチャートである。図8に示されるように、変形例3では、2つの超音波を送信する時間間隔(周期Ta)を短くするとともに、上流側の超音波送受信器20から第1、第2の超音波Pa1,Pa2を短時間に連続して送信し、被測流体の流速が一定の場合、下流側から上流側へ超音波を送受信する際、増幅率αxと流速との関係から増幅率βxを推測することにより、下流側から上流側への超音波の送受信処理を簡略化して演算処理時間を短縮することができる。
また、変形例3の方法では、上記変形例2と同様に、流量計の口径によらず、第1、第2の超音波Pa1、Pa2の送信間隔を任意に設定することができるので、間欠的に流量計測を行う場合、流量演算部50を休ませるスリープ時間を他の方式よりも長くすることが可能になる。また、被測流体の環境(温度、圧力、流速など)による影響を抑制することも可能になり、受信信号の受信最大値(最大振幅)が安定する。
図9は変形例3の流速と増幅率との関係を示す図である。図9に示されるように、流量計の口径(流路内径)によって増幅率係数がαx1、βx1またはαx2、βx2と変化する。この増幅率係数は、それぞれ流速=0を中心軸として流速+Vと−Vとで対称に変化する。このように、流速値が同じであれば、+Vと−Vとで増幅率係数がほぼ同じ値となることを意味する。そのため、超音波を上流側から下流側に送受信した際に増幅率係数をαx1、αx2が演算されると、超音波を下流側から上流側へ送受信した際、同じ流速値であれば、増幅率係数βx1、βx2がαx1、αx2とほぼ同じ値となることから、増幅率係数βx1、βx2の演算を簡略化することができる。
尚、変形例3では、上流−下流送信処理が変形例2の上流−下流送信処理3が共通であるので、その説明を省略する。
図10は変形例3の下流−上流送信処理4を説明するためのフローチャートである。図10に示されるように、S131、S132は、前述したS31、S32と同様である。S133では、上流側の第1の超音波送受信器20で第2の超音波が受信された到達時間(伝播時間)t2から概算流速を演算する。
次のS134では増幅率αxと概算流速v(または概算流量)とに対応する増幅率βx(図9参照)に設定する。続いてS135に進み、下流−上流増幅率設定回路120の上記増幅率をβxに設定する。
S136では、下流側の第2の超音波送受信器30に駆動信号(一波目)を出力して第1の超音波Pb1を第2の超音波送受信器30から送信させる。続いて、S137では、上流側の第1の超音波送受信器20で第1の超音波Pb1が受信されたか否かをチェックする。すなわち、S137において、第1の超音波送受信器20から受信信号Sb1が出力されると、第1の超音波Pa1が受信されたものと判断し、S138で下流側の第2の超音波送受信器30に駆動信号(二波目)を出力して第2の超音波Pa2を第2の超音波送受信器30から送信させる。
続いて、S139では、第1の超音波Pb1の到達時間(伝播時間)t1bの計測を開始する。次のS140では、上流側の第1の超音波送受信器20で第1の超音波Pb1を受信したか否かをチェックする。S140において、第1の受信信号Sa1が出力されると、第1の超音波送受信器20で第1の超音波Pb1を受信したものと判断し、S141に進み、第1の超音波Pb1が受信された到達時間(伝播時間)t2を記憶する。
このように、変形例3では、下流側から上流側へ超音波が送信される場合の増幅率βxを超音波が上流側から下流側へ送信される際の増幅率αxと概算流速v(または概算流量)から求めるため、超音波の送信回数を減らすことが可能になる。
10 超音波流量計
12 流量計本体
14 流路
20 第1の超音波送信器
30 第2の超音波送受信器
40 流量計測部
50 流量演算部
60 第1の切替スイッチ
70 送信回路
80 可変利得増幅回路
100 第2の切替スイッチ
110 上流−下流増幅率設定回路
120 下流−上流増幅率設定回路
130 第1の送信制御手段
140 受信信号検出手段
150 増幅率調整手段
160 第2の送信制御手段
170 流量計測手段

Claims (2)

  1. 被測流体が流れる流路に超音波を送信する超音波送信器と、
    前記超音波送信器の上流または下流に設けられ、前記流路内の被測流体を伝播する超音波を受信する超音波受信器と、
    前記超音波受信器より出力された受信信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器のゲインを調整するゲイン調整部と、
    前記増幅器により増幅された受信信号が所定電圧値を超えた場合に、前記超音波が被測流体中に送信されてから前記超音波受信器からの前記受信信号が検出されるまでの伝播時間を計測し、当該伝播時間に基づいて被測流体の流量を演算する流量演算部と、を有する超音波流量計であって、
    前記流量演算部は、
    流量計測開始時に前記超音波送信器を駆動する駆動信号を生成し、被測流体中に第1の超音波を送信させる第1の送信手段と、
    前記超音波送信器から送信された前記第1の超音波を受信した前記超音波受信器からの第1の受信信号の最大電圧値を検出する受信信号検出手段と、
    前記受信信号検出手段により検出した前記第1の受信信号の最大電圧値が所定の電圧値となるように前記増幅器による受信信号の増幅率を調整する増幅率調整手段と、
    前記超音波送信器を駆動する駆動信号を生成し、被測流体中に第2の超音波を送信させる第2の送信手段と、
    前記増幅率調整手段により調整された増幅率で前記第2の超音波を受信した際に前記超音波受信器より出力された第2の受信信号を増幅し、前記増幅された第2の受信信号が所定電圧値を超えた場合、前記超音波送信器が前記第2の超音波を送信してから前記超音波受信器が前記第2の受信信号を出力するまでの伝播時間を検出し、当該伝搬時間に基づいて被測流体の流速を計測する流速計測手段と、
    を備えたことを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記流速計測手段は、前記受信信号検出手段により検出した最大電圧値が所定の電圧値と等しい場合、前記第2の超音波を送信せず、前記超音波送信器が前記第1の超音波を送信してから前記超音波受信器が前記第1の受信信号を出力するまでの伝播時間を検出し、当該伝搬時間に基づいて被測流体の流速を計測することを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
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