JP2003014515A - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計

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JP2003014515A
JP2003014515A JP2001196665A JP2001196665A JP2003014515A JP 2003014515 A JP2003014515 A JP 2003014515A JP 2001196665 A JP2001196665 A JP 2001196665A JP 2001196665 A JP2001196665 A JP 2001196665A JP 2003014515 A JP2003014515 A JP 2003014515A
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wave
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signal
reception signal
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Akira Morita
晃 森田
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定対象の流体を媒質として対の超音波振動子
に超音波を授受させ超音波伝播時間τxを計測して流量
を求める超音波流量計を、低消費電力で小型化が必要な
ガスメータに組込めるように、超音波受信信号2d内の
細かい振動波の振動半波毎の配列上の特定位置にある振
動半波(本例では先頭半波を第1波とする第5波)のゼ
ロクロス点q5xを、受信信号2dに流量変動による振
幅変動があっても、伝播時間τxの終端として常に確実
に検出して正確な伝播時間、従って正確な流量を求め
る。 【解決手段】受信信号2dの振幅変化が無視できる短い
送信間隔Tsで2回超音波送信を行い、1回目の受信信
号2dから信号2dの負側ピーク値Vpeakを検出
し、Vpeakに比例して可変閾値電圧Vtrgを生成
し、2回目の受信信号2dと閾値電圧Vtrgとの交点
c5xで第5波の振動半波を確実に最初に検出し、その
ゼロクロス点q5xを検出して伝播時間τxを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体中における超
音波の伝播時間から、前記流体としての気体もしくは液
体の流量を測定する超音波流量計であって、特に、ガス
メータ等への組込みが容易なように、電池を電源として
低消費電力且つ小型に構成し得るようにした超音波流量
計に関する。
【0002】なお、以下各図において同一の符号は同一
もしくは相当部分を示す。
【0003】
【従来の技術】液体や気体の流量を測定する超音波流量
計は、測定管路に沿ってまたは測定管路内に2個1組以
上の超音波振動子を、送信側振動子と受信側振動子とを
結ぶ方向が流量方向に斜交または一致するように配置
し、互いの超音波振動子の伝播時間から流量を計測して
いる。
【0004】図6はこの種の従来の超音波流量計の構成
例を示し、同図(B)は超音波流量計のブロック構成
を、同図(A)は測定管路に沿う超音波振動子の配置を
それぞれ示す。図6(A)に示すように、この超音波流
量計においては、流量測定の対象となる流体1Aを流す
直線状の測定管13に沿い、超音波振動子1としての上
流側の振動子11と下流側の振動子12が、流体1Aを
媒質として互いに超音波信号1aを授受できるように、
本例では振動子11と12を結ぶ方向が流路方向と斜交
する形で配置されている。
【0005】次に図6(B)に示すように、この超音波
流量計は、前述した上流側振動子11および下流側振動
子12からなる超音波振動子1のほか、タイミング生成
回路21,送信回路22,スイッチSW1等からなる送
信手段2と、スイッチSW2,増幅器23,振幅レベル
検出器31,ワンショット回路32,ゼロクロス検出器
33,論理素子34,基準電圧発生器35等からなる受
信波検出手段3と、時間差計測回路26からなる時間差
計測手段6と、演算装置27からなる流量演算手段4と
によって構成されている。
【0006】送信手段2内において、タイミング生成回
路21は、流体1Aの流れに対して上流側振動子11お
よび下流側振動子12からそれぞれ超音波信号1aを切
り換えて送信するために、超音波を送信すべき(つまり
励振対象となる一方の)超音波振動子11あるいは12
を選択するタイミングを指示する図外のタイミング信号
のほか、超音波送信のタイミングを指示する超音波送信
タイミング信号2aを生成する。
【0007】また送信回路22は、超音波送信タイミン
グ信号2aを電力増幅し送信側振動子に対する励振パル
ス2bを送出し、スイッチSWlは上記図外のタイミン
グ信号に基づいて当該励振対象の振動子11あるいは1
2を選択する。次に受信波検出手段3内において、スイ
ッチSW2は上記図外のタイミング信号に基づいて超音
波の受信側となる他方の振動子12あるいは11を選択
し、増幅器23は当該受信側振動子が受信して出力した
超音波受信信号2cを増幅する。
【0008】振幅レベル検出器31は、超音波受信波の
増幅器23によって増幅された超音波受信信号2dと基
準電圧発生器35からの予め設定された基準電圧3fと
を比較し、後で詳述する図8(A)に示すような連続す
る複数サイクルの振動波によって形成される受信超音波
信号(増幅器23の出力)2d内の振幅が基準電圧3f
を上回るような振動半波を、本例ではトリガ点c3x,
c5x,c7xによって検出し、この各トリガ点毎に立
ち上がるパルス3aを出力する。
【0009】ワンショット回路32は、この振幅レベル
検出器31の検出出力3aでトリガされ、予め定められ
た一定期間出力パルス3bを出力する。ゼロクロス検出
器33は、前記した超音波受信信号(増幅器23の出
力)2dを形成する図8(A)に示す複数サイクルの振
動波内の各振動半波、即ち第1波,第2波,第3波・・
・毎の各半波の後端部分の波形が、この複数サイクルの
振動波の基線となる、所定の回路動作基準電圧Vmid
(本例では電源VDD3Vの中間電圧である1.5V)
を通過する時点としてのゼロクロス時点、本例ではq1
x,q2x,q3x,・・・を検出し、ゼロクロス時点
を両端とするパルス3cを出力する。
【0010】論理素子34は、このゼロクロス検出器3
3の出力3cとワンショット回路32の出力3bとの論
理積をとり、振幅レベル検出器31によって検出された
各振動半波の後端のゼロクロス時点、本例ではq3x,
q5x,q7xで立ち上がるパルス3eを出力する。そ
して、この論理素子出力3eのうちの最初のパルス、本
例では図8(A)に示す第3波のゼロクロス時点q3x
を示す信号3eが、超音波受信信号の受信時刻として次
段の時間差計測手段6に取り込まれる。
【0011】このようにして、図8(A)に示すような
連続する複数サイクルの振動波によって形成される受信
超音波信号(増幅器23の出力)2d内の先頭側の波形
部分における、振幅が半波毎に漸増する各振動半波のう
ち、この各振動半波の配列内において予め定められた位
置を占める(換言すれば先頭半波を第1波とする振動半
波の順番(配列番号ともいう)が予め定められた番号と
なる)振動半波(本例では第3波、以下特定振動半波と
いう)が、振幅が始めて基準電圧3fを上回る振動半波
として検出されると同時に、この特定振動半波のゼロク
ロス時点、本例ではq3xが検出されることになる。
【0012】次に時間差計測手段6内の時間差計測回路
26は、このように超音波の受信側振動子としての下流
側振動子12あるいは上流側振動子11が受信した超音
波信号の受信時刻を示す論理素子34の出力3eと、超
音波の送信側振動子11あるいは12を励振する時刻を
示す前記送信タイミング信号2aとを入力し、流体1A
中を伝搬する超音波信号1aの伝搬時間2g(τx)を
計時する。
【0013】そして上流側振動子11の励振時には、上
流側振動子11から下流側振動子12へ向かう超音波信
号1a(便宜上、この超音波送信を「下り送信」とい
い、伝搬時間τxの添字xをx=dとして区別する)の
伝搬時間2g(τd)を出力し、また下流側振動子12
の励振時には、下流側振動子12から上流側振動子11
へ向かう超音波信号1a(便宜上、この超音波送信を
「上り送信」といい、伝搬時間τxの添字xをx=uと
して区別する)の伝搬時間2g(τu)を出力する。
【0014】次に、流量演算手段4内の演算装置(マイ
コン)27は、時間差計測回路26からの上り送信時お
よび下り送信時の伝搬時間2g(τu,τd)から流体
1Aの流速あるいは流量2kを演算出力する。図7,図
8は図6の動作説明用の波形図で、図7は超音波の送信
波形と受信波形との関係を示し、図8は受信波検出手段
3内の各手段の出力波形を示す。
【0015】即ち、図7(A)は送信側超音波振動子に
対する励振パルス2b、図7(B)は超音波送信波とし
ての超音波信号1a(具体的には流体1A内の音圧)の
各波形をそれぞれ示し、図7(C),(D),(E)は
それぞれ下り送信時,流量ゼロ時,上り送信時の超音波
受信信号としての受信波増幅器23の出力2dの各波形
を示す。
【0016】また、図8(A),(B),(C),
(D),(E)はそれぞれ受信波増幅器23の出力2
d、振幅レベル検出器31の出力3a、ワンショット回
路32の出力3b、ゼロクロス検出器33の出力3c、
論理素子34の出力3eの各波形をを示す。なお、図8
(A)において、q1x,q2x,q3x・・・は、超
音波受信信号(増幅器23の出力)2dがこの超音波受
信信号2dの基線となる回路動作基準電圧Vmidを通
過する時点としてのゼロクロス時点のうち、超音波受信
信号2dを形成する、連続の複数サイクルの振動波内の
各振動半波としての第1波,第2波,第3波,・・・毎
の後端のゼロクロス時点を一般に示している。
【0017】また、c3x,c5x,c7xは超音波受
信信号2d内の振動半波(本例では回路動作基準電圧V
midに対する正側の振動半波としての第3波,第5
波,第7波)が、振動半波の振幅の検出レベルとしての
基準電圧3fを上回る時点(便宜上、トリガ時点とい
う)を示す。ここで各ゼロクロス時点およびトリガ時点
に付された添字xは当該超音波送信の送信方向を意味
し、x=uとしたときは上り送信を、x=dとしたとき
は下り送信をそれぞれ示す(図7(C)〜(E)参
照)。
【0018】次に図7,図8を参照しつつ図6の動作を
説明する。図6の(B)において、タイミング生成回路
21は予め定められた一定の間隔でタイミング信号2a
を発し、送信回路22で超音波振動子1への励振パルス
2bを生成してスイッチSWlで選択された図示例では
上流側振動子11を励振する。図7において、この励振
パルス2b(図7(A))で励振された上流側振動子1
1は、超音波振動子11の電気ー機械系で定まる固有振
動数の超音波信号1a(図7(B))を発生し、この超
音波信号1aは、測定管13内の流体1Aを伝搬して、
下流側振動子12で受信され電気信号2cに変換され
る。この受信された電気信号2cは、スイッチSW2を
経由して増幅器23で増幅される。
【0019】この際、必要に応じて増幅器23内に帯域
通過フィルタ特性を有する図外の同調フィルタを設け
て、この同調フィルタに受信信号2cを通過させること
により、受信信号2cから電気的・音響的ノイズ成分を
除去して、超音波振動子11が発生する固有振動数のメ
イン周波数成分を抽出し、これを受信波増幅器23の出
力2d(図7(C))とする。
【0020】このノイズ成分が除去された受信波増幅器
出力2d(図7では点線で図示)を振幅レベル検出器3
1で基準電圧発生器35からの基準電圧3fと比較し
て、出力2dの波形が基準電圧3fを始めて上回る時
刻、即ち、前記特定振動半波としての、超音波受信信号
2d内の振動半波の配列上で予め定められた位置を占め
る(つまり所定の配列番号を持つ)振動半波(本例では
第3波)のトリガ時点c3d(図8(A)でのc3xの
x=dとしたもの)を検出する。
【0021】そして、このトリガ時刻c3dで立ち上が
る振幅レベル検出器出力3a(図8(B))によってワ
ンショット回路32をトリガすることにより、このトリ
ガ時刻から所定時間“H”に維持されるワンショット回
路出力3b(図8(C))が得られる。一方、受信波増
幅器出力2dを別途入力するゼロクロス検出器33は増
幅器出力2dの波形のゼロクロス時点q1x,q2x,
q3x・・・を検出し、区間(q1x〜q2x),(q
3x〜q4x),・・・を“H”とするゼロクロス検出
器出力3c(図8(D))を送出する。
【0022】次に、このゼロクロス検出器出力3cとワ
ンショット回路出力3bとの論理積を求める論理素子3
4の出力3e(図8(E))から、基準電圧3fの値に
影響されない前記特定振動半波(本例では第3波)のゼ
ロクロス時点q3d(図8(A)でのq3xのx=dと
したもの)を超音波信号1aの受信時刻として検出する
ことができる。
【0023】こうして時間差計測回路26を介し、上記
送信手段2が超音波振動子11を励振する時刻(つまり
タイミング生成回路21のタイミング信号2aの出力時
点)と、受信波検出手段3が超音波受信信号2dを検出
するトリガ時点q3d(つまり論理素子34の出力3e
の立上がり時点)とから、上流側から下流側への(つま
り下り送信時の)超音波信号1aの伝搬時間2g(τ
d)を計時出力させる。
【0024】次は下流側から上流側への(つまり上り送
信時の)超音波信号1aの伝搬時間2g(τu)を計測
する。即ち、タイミング生成回路21の次の図外のタイ
ミング信号でスイッチSWl,SW2をa接点側からb
接点側に切り換え、同じく次の超音波送信タイミング信
号2aに基づいて下流側振動子12を励振パルス2b
(図7(A))で励振し、流体1Aを伝搬する超音波信
号1aを上流側振動子11で受信して電気信号2cに変
換し、スイッチSW2を経由して受信波増幅器23で増
幅する。
【0025】このときの受信波増幅器出力(超音波受信
信号)2dは、図7(E)の点線で図示され、前述した
下り送信の場合と同様に、論理素子34の出力3e(図
8(E))から、前記特定振動半波(本例では第3波)
のゼロクロス時点q3u(図8(A)でのq3xのx=
uとしたもの)を超音波信号1aの受信時刻として検出
することができる。
【0026】こうして下り送信の場合と同様に、時間差
計測回路26を介し、上り送信時の超音波信号1aの伝
搬時間2g(τu)を計時出力させる。なお、図7
(D)は流体1Aの流量がゼロの状態での受信波形(受
信波増幅器出力2d)を示す。このようにして得た上り
送信時と下り送信時の超音波信号1aの伝搬時間2g
(τu,τd)をマイコンなどから構成される演算装置
27で演算処理して流体1Aの流量2kを求めることが
できる。
【0027】なお、以上述べたように超音波信号1aの
受信時刻(換言すれば超音波信号の伝播時間の終端)を
特定振動半波の後端のゼロクロス時点とする場合が一般
的ではあるが、超音波受信信号2dのゼロクロス時点の
うち、特定振動半波の後端のゼロクロス時点以後の所定
のゼロクロス時点を超音波信号1aの受信時刻とする場
合もあり得る。
【0028】ところで、上述したように一般の超音波流
量計では、上流側と下流側の互いの超音波振動子相互間
の超音波信号の伝播時間から流量を計測しているため、
流量の測定精度を向上するには連続する複数サイクルの
振動波からなる超音波受信信号の波形上の所定位置にあ
る(換言すれば所定の配列番号の)振動半波(前記特定
振動半波)を確実に検出し、正確な伝播時間を測定する
ことが必要である。
【0029】超音波受信信号の波形上の所定位置を検出
する方式として、前述した方式、即ち或る閾値電圧とし
ての基準電圧3fと超音波受信信号(受信波増幅器出
力)2d内の前記特定振動半波がクロスする点(トリガ
時点、例えばc3x)を、振幅レベル検出器31によっ
て検出し、その後のゼロクロス時刻(例えばq3x)を
超音波受信信号の受信時刻とする方式は、超音波受信信
号に振幅の変動があっても超音波伝搬時間の計測誤差を
小さくすることができる。
【0030】しかし、流量が大きくなった場合には超音
波が伝播する流体の流れが均−ではなくなるため、超音
波受信信号の振幅が大き<変動し、超音波受信信号内の
同一の配列番号を持つ振動半波を常に検出することが困
難になり、超音波伝搬時間の計測誤差が増大するという
現象が生じる。この問題を解決する方法としては、従来
は測定管路部分の流体の流れを安定化するために、測定
管13の上流部に流れを安定化できる直管長を確保した
り、整流機構を設けるなどの手法や、超音波受信信号の
振幅変動が無視できるくらいの早い周期で超音波の送信
を繰り返し、前回の受信信号を参考に増幅回路のゲイン
を切替え超音波受信信号の波形の大きさを−定に制御す
る方法などが知られている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、測定管
路部分の流れを安定化するために必要な直管長を採用す
る場合には超音波流量計のサイズが大きくなるという問
題があり、特に、ガスメータに超音波流量計を利用しよ
うとすると、超音波流量計を用いていない従来品との取
り替えを考慮する必要があるため、大きさに制約があ
り、流量が安定する直管長を確保することが不可能であ
る。
【0032】また、整流機構にて測定管路部分の流れを
安定化する方法では、整流機構での圧力損失が増大する
という問題があり、特に、ガスメータでは供給圧とガス
機器と使用流量の関係から圧力損失の上限が設定されて
おり、十分な整流機構を使用することが不可能である。
また、増幅回路のゲインを切替え超音波受信信号の波形
の大きさを−定に制御する方法の場合、ゲイン変更に伴
い回路遅延量が変化するため伝播時間計測の正確さを損
なうという問題がある。また、超音波受信信号波形の大
きさを一定にするために受信信号の振幅の変動周期より
も短い周期で超音波の送信を繰返す必要があり、電池駆
動が必要なガスメータでは電池寿命の制約から実現する
ことが困難である。
【0033】本発明は上述した各種の問題を解消し、ガ
スメータに利用できる超音波流量計を提供することを課
題とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに請求項1の超音波流量計は、流量測定対象の流体
(1A)を流す測定管(13)に沿い、または該測定管
内に該流体を媒質として超音波を授受する少なくとも2
つの超音波振動子(11,12など)を備え、該超音波
振動子のうちの送信側となる振動子に(タイミング生成
回路21,送信回路22,スイッチSW1などを介し)
励振パルス(2b)を与えたのちに、前記超音波振動子
のうちの受信側となる振動子を介して(スイッチSW
2,増幅器23などを経て)得られ、連続する複数サイ
クルの振動波からなる電気信号としての超音波受信信号
(受信波増幅器出力2dなど)の先頭側の波形部分にお
ける、振幅が半波毎に漸増する各振動半波のうち、この
各振動半波の配列内において予め定められた位置を占め
る振動半波(第3波,第5波など、以下特定振動半波と
いう)を、予め設定される閾値レベル(可変閾値電圧V
trg)を振幅が最初に上回る振動半波として(振幅レ
ベル検出器31などを介し、トリガ点c3x,c5xな
どにより)検出し、(ワンショット回路32,ゼロクロ
ス検出器33,論理素子34などを介し)前記超音波受
信信号が自身の基線レベル(回路動作基準電圧Vmi
d)と交わる時点としてのゼロクロス時点(q1x,q
2x,・・・)のうち、前記特定振動半波の後端のゼロ
クロス時点(q3x,q5xなど)以後の所定のゼロク
ロス時点を検出し、この所定のゼロクロス時点を当該超
音波受信信号に関わる超音波送信の伝搬時間(2g,τ
x)の終端時点とし(て時間差計測回路26に与え)、
少なくとも該伝搬時間を(演算装置27を介する)前記
流体の流量(2k)の計測に用いる超音波流量計におい
て、前記特定振動半波を検出する超音波送信に先立ち、
前記送信側振動子に励振パルスを与え、これにより前記
受信側振動子を介して得られる超音波受信信号を用いて
前記閾値レベルを生成し、該閾値レベルが前記のように
設定されるようにする先行送信・閾値生成手段(タイミ
ング生成回路21,可変閾値電圧生成手段8など)を備
えたものとする。
【0035】また請求項2の超音波流量計は、請求項1
に記載の超音波流量計において、前記先行送信・閾値生
成手段による、(時点t1を起点とする)閾値レベルを
生成するための超音波送信に基づき前記受信側振動子が
超音波受信信号を送出開始する以前に、(送信間隔Ts
を経た時点t2を起点として)前記特定振動半波を検出
する超音波送信を開始するようにする。
【0036】また請求項3の超音波流量計は、請求項1
または2に記載の超音波流量計において、前記先行送信
・閾値生成手段が、当該の超音波受信信号内の各振動波
の振幅中の最大振幅を求める最大振幅検出手段と、前記
閾値レベルと前記基線レベルとのレベル差が、可調整の
ゲイン(rate)で前記最大振幅に比例するように該
閾値レベルを生成する閾値調整手段とを備えたものとす
る。
【0037】また請求項4の超音波流量計は、請求項3
に記載の超音波流量計において、前記最大振幅検出手段
が、(リセット信号21aによって予めリセットされた
のち、ピークサーチタイミング信号21bの有効なピー
クホールド期間Tpにおいて)当該の超音波受信信号の
前記基線レベルに対する負側または正側のピーク電圧を
検出し保持するピークホールド回路(82)を持ち、前
記閾値調整手段が、この保持されたピーク電圧と前記基
線レベルとの差電圧を前記可調整のゲインで増幅する反
転増幅回路(閾値電圧調整回路83)を持つようにす
る。
【0038】また請求項5の超音波流量計は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の超音波流量計において、前
記の設定される閾値レベルを所定の固定レベル(基準電
圧3f)に切り換える閾値固定化手段(基準電圧発生器
35,スイッチSW3など)と、少なくとも前記流体の
流量が所定値を下回るとき、(1回送信/2回送信切換
信号27aを用いて)前記先行送信・閾値生成手段を無
効とし、前記閾値固定化手段を有効とする手段(演算装
置27など)とを備えたものとする。
【0039】本発明の作用は次のごとくである。即ち、
流量計測のための超音波送信に先立って、超音波受信信
号の最大振幅を調べるための超音波送信を実施し、1回
目の超音波送信時に求めた超音波受信信号の最大振幅か
ら、2回目の超音波送信時に超音波受信信号内の前記特
定振動半波を検知するための、従来の基準電圧3fに代
わる可変の閾値電圧Vtrgを生成し、超音波受信信号
の振幅が変動しても常に、連続の複数サイクルの振動波
からなる超音波受信信号の波形上の所定位置にある(換
言すれば、所定の配列番号の)振動半波としての前記特
定振動半波(例えば第3波)を確実に検出して、この検
出された振動半波の後端のゼロクロス時点を検出し、正
確な伝播時間の計測を行うものである。
【0040】なお、この場合、1回目と2回目の超音波
送信の間隔は、生成された可変の閾値電圧が常に2回目
の超音波受信信号内の同一位置の(つまり同一の配列番
号の)振動半波を検出できる程度に短くする。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例としての基
本構成を示すブロック図で、この図は図6に対応してい
る。図1においては、受信波検出手段3内に図6の基準
電圧発生器35に代わり、可変閾値電圧生成手段8が設
けられている。
【0042】そして、可変閾値電圧生成手段8には受信
波増幅器23の出力(超音波受信信号)2dのほか、タ
イミング生成回路21から出力される後述のリセット信
号21aおよびピークサーチタイミング信号21bが入
力され、可変閾値電圧生成手段8からは振幅レベル検出
器31に対し従来の基準電圧3fに代わる可変閾値電圧
Vtrg が与えられる。
【0043】ここで可変閾値電圧生成手段8は超音波伝
搬時間を計測する超音波送信に先立つ超音波送信によっ
て超音波受信信号の最大振幅を調べ、この最大振幅に比
例し可変閾値電圧Vtrgを生成し、振幅レベル検出器
31が常に超音波受信信号内の所定位置(つまり所定の
配列番号)の振動半波としての前記特定振動半波(例え
ば第3波)を検出するようにする。
【0044】換言すれば超音波受信信号内の特定振動半
波(例えば第3波)が、可変閾値電圧Vtrg のレベルと
クロスすることによって振幅レベル検出器31が常に最
初にトリガ時点(例えばc3x)を検出し、これにより
当該超音波送信の伝播時間の終端の時点を示す特定振動
半波のゼロクロス時点(例えばq3x)を常に検出でき
るようにするものである。
【0045】(実施例1)図2は図1の具体的構成の第
1の実施例を示すブロック図である。同図においては、
可変閾値電圧生成手段8がローパスフィルタ(LPFと
も略記する)81,ピークホールド回路82,閾値電圧
調整回路83によって構成されている。図3は図2の動
作説明用の要部の波形を示し、図4は図2の可変閾値電
圧生成手段8の1実施例としての回路構成を示す。
【0046】次に図4の回路図を参照しつつ、主として
図3の波形図に基づいて図2の動作を説明する。超音波
の送信に先立って、スイッチSWl,SW2により測定
管13に設置されている2つの振動子11,12の送受
信を切り換えるタイミングを、タイミング生成回路21
に対して設定する。このタイミング設定については上り
送信と下り送信の超音波伝播時間の測定毎に切替える方
法を用いるこことする。
【0047】なお、以下の動作説明では、図6の場合と
同様に、始めに下り送信を行って超音波伝播時間を測定
したのち、上り送信に切り換えて超音波伝播時間を測定
するものとする。上記のタイミング設定が完了した後、
図3の時点t1において、タイミング生成回路21から
超音波送信タイミング信号2aを発し、送信回路22か
ら超音波振動子1の固有振動周期に等しい間隔で、図示
のように例えば3発の励振パルス2bを上流側振動子1
1に与え、この振動子11から1回目の超音波信号1a
を送信する。
【0048】この1回目の送信に対する超音波受信信号
(受信波増幅器出力)2dは、そのの最大振幅(具体的
には受信波増幅器出力2dの基線レベルを与える回路動
作基準電圧Vmid(本例では1.5V、なお電源VD
Dは3V)に対する超音波受信信号2dの負側のピーク
値Vpeak)を検出するために利用する。この1回目
の超音波送信の後、図3の時点t2に同じ上流側振動子
11を励振して2回目の超音波送信を行うが、この2回
目の送信は、流量計測のための伝播時間測定に利用す
る。従って図2の時間差計測回路26には、時点t2に
対応する超音波送信タイミング信号2aが超音波送信の
開始時点として取り込まれる。
【0049】超音波送信の1回目と2回目の送信間隔T
sは、流量などによる1回目と2回目の超音波受信信号
2d相互間の振幅変動が大きくならない程度に短い時間
であることが望ましい。このためには、管路の長さや流
体の変動周期にもよるが、気体などの音速が遅い媒質の
流量を計測する場合には1回目の超音波信号1aが受信
側振動子に到達する前に2回目の超音波送信を実施する
ことが望ましい。この送信間隔Tsの設定は、1回目と
2回目の超音波受信信号2d相互の振幅の差、および1
回目の超音波受信信号2dから生成される可変閾値電圧
Vtrgの精度から決定する。
【0050】1回目の超音波受信信号2dのミニマム側
(つまり、回路動作基準電圧Vmidのレベルに対する
負側)のピーク値を検出して保持する機能を持つピーク
ホールド回路82に対しては、1回目の超音波受信信号
2dが可変閾値生成手段8に到達する前の例えばリセッ
ト期間Trにおいて、タイミング生成回路21から出力
されるリセット信号21aによってピークホールド回路
82のFETQ2をオンし、ホールドコンデンサC2の
リセットを行い、コンデンサC2を初期状態とする。
【0051】その後、ピークホールド対象の1回目の超
音波受信信号2dの持続期間をカバーするピークホール
ド期間Tpの間、タイミング生成回路21から出力され
る“L”のピークサーチタイミング信号21bにより、
ローパスフィルタ81の常時オン状態にあるFETQ1
をオフすることによってローパスフィルタ81を無効と
し、ピークホールド回路82に超音波受信信号(受信波
増幅器出力)2dが入力されるようにする。
【0052】そして、2回目の超音波受信信号2dが送
出される前に、ピークサーチタイミング信号21bを
“H”としてローパスフィルタ81を有効化することに
より、超音波受信信号2dがフィルタコンデンサC1に
よってバイパスされ、ピークホールド回路82に到達し
ないようにする。従って“L”(アクティブ)のピーク
サーチタイミング信号21bが消滅したのち、次にリセ
ット信号21aが出力されるまでは、ピークホールド回
路82の出力としてのオペアンプOP2の出力は、ホー
ルドコンデンサC2が保持した超音波受信信号2dのピ
ーク値Vpeakを維持する。
【0053】そして、このピーク値Vpeakに対応し
て、閾値電圧調整回路83の出力としてのオペアンプO
P3の出力(つまり可変閾値電圧)Vtrgも次式
(1)の値を維持する。但しVmidは前記のように回
路動作基準電圧である。
【0054】
【数1】 Vtrg=Vmid+(Vmid−Vpeak)×rate ・・・(1) ここで、rateは反転増幅回路を形成する閾値電圧調
整回路83のゲインを決定する抵抗比R8/R7であ
り、この比を調整することによつて、超音波受信信号2
d内の何番目の配列番号の振動半波を検出するかを決定
することができる。
【0055】なお、図3および図4の実施例では超音波
受信信号2dの波形の基線レベルである回路動作基準電
圧Vmidのレベルに対する受信信号2dの負側のピー
クをホールドする構成としているが、これは回路動作基
準電圧Vmidのレベルに対し正側となるべき可変閾値
電圧Vtrgを少ない回路構成で容易に生成できるよう
にしたものである。
【0056】上記実施例に代わり、回路動作基準電圧V
midのレベルに対し負側の可変閾値電圧Vtrgを生
成するには、回路動作基準電圧Vmidのレベルに対す
る超音波受信信号2dの正側のピークをホールドするこ
とで同様に考えることができる。その際には図4の回路
構成はダイオードD1〜D3の向きが逆になることと、
リセット電位がグランド側となるようにすることで容易
に対応可能である。
【0057】上記した可変閾値電圧Vtrgは1回目の
超音波受信信号2dのピーク電圧から求めたものである
が、1回目と2回目の超音波受信信号2dの振幅変動が
流量変動などによって大きくならない程度に短い時間差
で、2回目の超音波受信信号2dが到達するよう設定さ
れているため、2回目の超音波受信信号2d内の特定位
置にある(つまり特定の配列番号の)振動半波(特定振
動半波、図3の例では第5波)のトリガ時点c5xを正
しく捕らえることができる。
【0058】そして、このようにして捕らえた、特定振
動半波の後端のゼロクロス時点(図3の例ではq5x)
を2回目の超音波信号の受信時刻として、2回目の超音
波信号の伝搬時間τx=τdを図6の場合と同様に計時
することができる。次に、送信側振動子を下流側振動子
12に切り換えた上り送信について、以上と同様、1回
目および2回目の超音波送信動作を繰り返して超音波信
号の伝搬時間τx=τuを計時し、この下り送信と上り
送信との2つの伝搬時間τdとτuから流量2kを求め
る。
【0059】(実施例2)図5は図1の具体的構成の第
2の実施例を示すブロック図である。同図においては受
信波検出手段3内に図6(従来技術)で述べた基準電圧
発生器35と図2(実施例1)で述べた可変閾値電圧生
成手段8とが共に組み込まれている。
【0060】そして、従来例のように1回の超音波伝播
時間の計測を行うたびに1回、超音波送信を行う1回送
信モードと、実施例1のように1回の超音波伝播時間の
計測を行うたびに2回、超音波送信を行う2回送信モー
ドとの切り換えを指示する1回送信/2回送信切換信号
27aを、演算装置(マイコン)27がタイミング生成
回路21とスイッチSW3に与えるように構成されてい
る。
【0061】そしてスイッチSW3が、この切換信号2
7aによって振幅レベル検出器31に対し、1回送信モ
ード時には基準電圧発生器35の出力である基準電圧3
fを、2回送信モード時には可変閾値電圧生成手段8の
出力である可変閾値電圧Vtrgをそれぞれ切り換えて
与えるように構成されている。このような構成とした理
由としては、実施例1では2回送信モードによって伝播
時間計測に利用する2回目の超音波受信信号の受信時刻
を正確に検知できるようにしている。
【0062】しかしながら、超音波受信信号の振幅の変
動は流量が大き<なった時に生じる現象であり、超音波
伝播時間の計測のつど常に2回、超音波送信を実施する
と消費電力が増加し、ガスメータのような電池駆動を行
う機器に超音波流量計を組み込もうとする場合には問題
がある。そこで、演算装置27から出力される1回送信
/2回送信切換信号27aに基づき、流量計測値が小さ
い場合には従来例のように1回送信モードとして、超音
波受信信号2d内の特定位置の振動半波(特定振動半
波)を検出する閾値レベルには一定の基準電圧3fを利
用し、超音波の伝播時間から計測した流量が大き<なっ
た場合には、実施例1と同様に2回送信モードとして、
超音波受信信号2d内の特定振動半波を検出する閾値レ
ベルには可変閾値電圧Vtrgを利用するようにするも
のである。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、流量計測のための超音
波送信に先立って、超音波受信信号の最大振幅を検出す
るための超音波送受信を實施し、この検出された超音波
受信信号の最大振幅から、流量計測に用いる超音波伝播
時間を定める超音波受信信号内の特定振動半波の検出に
必要な閾値電圧を生成するようにしたので、流量を安定
させるための直管長や整流機構を設けたり、あるいは短
い周期で超音波送信を行って増幅回路のゲインを切替え
超音波受信信号の振幅を一定に制御したりしなくても、
大流量時における超音波受信信号の早い周期の振幅変動
に低消費電力で追従して超音波受信信号内の特定振動半
波を正確に検出し、超音波伝播時間を正確に計時して正
確な流量計測ができるようになり、ガスメータに超音波
流量計を利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての基本構成を示すブロッ
ク図
【図2】図1の具体的構成の第1の実施例を示すブロッ
ク図
【図3】図2の動作説明用の要部の波形図
【図4】図2の可変閾値電圧生成手段の構成の1実施例
としての回路図
【図5】図1の具体的構成の第2の実施例を示すブロッ
ク図
【図6】図1に対応する従来のブロック図
【図7】図6の動作説明用の超音波の送信信号と受信信
号との関係例を示す波形図
【図8】図6の受信波検出手段の動作説明用の波形図
【符号の説明】
1 超音波振動子 1A 流体 1a 超音波信号 2 送信手段 2a〜2c 出力 2d 受信波増幅器出力(超音波受信信号) 2g,τu,τd,τx 伝播時間 2k 流量 3 受信波検出手段 3a〜3c,3e 出力 3f 基準電圧 4 流量演算手段 6 時間差計測手段 8 可変閾値電圧生成手段 11 上流側振動子 12 下流側振動子 13 測定管 21 タイミング生成回路 21a リセット信号 21b ピークサーチタイミング信号 22 送信回路 23 増幅器(受信波増幅器) 26 時間差計測回路 27 演算装置(マイコン) 27a 1回送信/2回送信切換信号 31 振幅レベル検出器 32 ワンショット回路 33 ゼロクロス検出器 34 論理素子(AND素子) 35 基準電圧発生器 81 ローパスフィルタ(LPF) 82 ピークホールド回路 83 閾値電圧調整回路 SW1〜SW3 スイッチ Vtrg 可変閾値電圧 Vmid 回路動作基準電圧 Vpeak ピーク値 Ts 送信間隔 Tr リセット期間 Tp ピークホールド期間 c5x 第5波のトリガ点 q5x 第5波のゼロクロス点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流量測定対象の流体を流す測定管に沿い、
    または該測定管内に該流体を媒質として超音波を授受す
    る少なくとも2つの超音波振動子を備え、 該超音波振動子のうちの送信側となる振動子に励振パル
    スを与えたのちに、前記超音波振動子のうちの受信側と
    なる振動子を介して得られ、連続する複数サイクルの振
    動波からなる電気信号としての超音波受信信号の先頭側
    の波形部分における、振幅が半波毎に漸増する各振動半
    波のうち、この各振動半波の配列内において予め定めら
    れた位置を占める振動半波(以下特定振動半波という)
    を、予め設定される閾値レベルを振幅が最初に上回る振
    動半波として検出し、 前記超音波受信信号が自身の基線レベルと交わる時点と
    してのゼロクロス時点のうち、前記特定振動半波の後端
    のゼロクロス時点以後の所定のゼロクロス時点を検出
    し、 この所定のゼロクロス時点を当該超音波受信信号に関わ
    る超音波送信の伝搬時間の終端時点とし、少なくとも該
    伝搬時間を前記流体の流量の計測に用いる超音波流量計
    において、 前記特定振動半波を検出する超音波送信に先立ち、前記
    送信側振動子に励振パルスを与え、これにより前記受信
    側振動子を介して得られる超音波受信信号を用いて前記
    閾値レベルを生成し、該閾値レベルが前記のように設定
    されるようにする先行送信・閾値生成手段を備えたこと
    を特徴とする超音波流量計。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の超音波流量計において、 前記先行送信・閾値生成手段による、閾値レベルを生成
    するための超音波送信に基づき前記受信側振動子が超音
    波受信信号を送出開始する以前に、前記特定振動半波を
    検出する超音波送信を開始することを特徴とする超音波
    流量計。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の超音波流量計に
    おいて、 前記先行送信・閾値生成手段が、当該の超音波受信信号
    内の各振動波の振幅中の最大振幅を求める最大振幅検出
    手段と、 前記閾値レベルと前記基線レベルとのレベル差が、可調
    整のゲインで前記最大振幅に比例するように該閾値レベ
    ルを生成する閾値調整手段とを備えたことを特徴とする
    超音波流量計。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の超音波流量計において、 前記最大振幅検出手段が、当該の超音波受信信号の前記
    基線レベルに対する負側または正側のピーク電圧を検出
    し保持するピークホールド回路を持ち、 前記閾値調整手段が、この保持されたピーク電圧と前記
    基線レベルとの差電圧を前記可調整のゲインで増幅する
    反転増幅回路を持つことを特徴とする超音波流量計。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の超音
    波流量計において、前記の設定される閾値レベルを所定
    の固定レベルに切り換える閾値固定化手段と、 少なくとも前記流体の流量が所定値を下回るとき、前記
    先行送信・閾値生成手段を無効とし、前記閾値固定化手
    段を有効とする手段とを備えたことを特徴とする超音波
    流量計。
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