JP2002361476A - ハンダ金属、ハンダペースト、ハンダ付け方法、ハンダ付けした回路板、及びハンダ付けした接合物 - Google Patents

ハンダ金属、ハンダペースト、ハンダ付け方法、ハンダ付けした回路板、及びハンダ付けした接合物

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JP2002361476A
JP2002361476A JP2001174146A JP2001174146A JP2002361476A JP 2002361476 A JP2002361476 A JP 2002361476A JP 2001174146 A JP2001174146 A JP 2001174146A JP 2001174146 A JP2001174146 A JP 2001174146A JP 2002361476 A JP2002361476 A JP 2002361476A
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JP2001174146A
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Takashi Shoji
孝志 荘司
Ayako Nishioka
綾子 西岡
Tadatoshi Kurozumi
忠利 黒住
Yoshinori Shibuya
義紀 渋谷
Hitoshi Amita
仁 網田
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Showa Denko KK
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品、回路基板に対する高いぬれ性、高い
耐衝撃性が得られ、保存安定性、リフロー特性の優れた
ハンダ金属、ハンダペースト、並びにファインピッチ
化、部品の多様化に対応した、ハンダ付け方法、回路
板、電子部品の接合方法及び接合物を提供する。 【解決手段】Znの含有量が8.8〜5.0質量%の範
囲内、Biの含有量が0.05質量%以下または0、残
部がSnおよび不可避不純物であるハンダ金属、また
は、Znの含有量が9.0〜5.0質量%の範囲内、B
iの含有量が2.0〜0.05質量%の範囲内、残部が
Snおよび不可避不純物であるハンダ金属を用いる。ま
た、上記ハンダ金属を用いたハンダ粉末とフラックスと
を含むハンダペーストであって、ハンダペースト全量に
対するハンダ粉末の比率を86〜92質量%の範囲内、
フラックスの比率を14〜8質量%の範囲内とし、フラ
ックスに、有機酸エステルとエステル分解触媒とからな
る有機酸成分、有機ハロゲン化合物、及び還元剤を含有
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱衝撃性が高く、
ぬれ性の高いハンダ金属、ハンダペースト、並びに、該
ハンダペーストを用いたハンダ付け方法、ハンダ付けし
た回路板及び電子部品接合物に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンダ金属、ハンダペーストは、エレク
トロニクス産業において電子部品を表面実装するために
用いられる。またハンダペーストはその印刷適性、粘着
性のため自動化に適しており、近年その使用量が増大し
ている。
【0003】エレクトロニクス産業においては、ハンダ
ペーストはプリント基板上にスクリーン印刷またはディ
スペンサーにより塗布され、電子部品が載置され、つい
でリフローして電子部品が固定化される。ここでリフロ
ーとは電子部品が載置された基板を予熱しその後ハンダ
ペーストを融解温度以上に加熱し部品の接合を行う一連
の操作を言う。
【0004】一方、最近では電子製品の小型化のためフ
ァインピッチ化が要求され、ファインピッチの部品、例
えば0.3mmピッチのQFP(Quad Flat
Package)タイプLSIの使用や、さらにはCS
P(Chip Size Package)などが多く
用いられている。このため、ハンダペーストには、ファ
インピッチ部品の接合時の高いぬれ性や接合後の耐熱衝
撃性や部品搭載性に優れてことを要求されている。この
ような産業界の要望に応えるため、接合時の高いぬれ性
や接合後の優れた耐熱衝撃性や部品搭載性が得られるハ
ンダ金属やハンダペーストが求められている。
【0005】しかし最近の搭載部品のファインピッチ化
や大型化により、従来のハンダ合金やハンダペーストで
は十分なぬれ性や耐衝撃性が得られず、接合部の信頼性
が低下する事態が発生してきている。また最近では、環
境問題から鉛を含まないPbフリーハンダが推奨されて
おり、これに対応してPbフリーハンダの開発が進めら
れている。
【0006】Pbフリーハンダ金属としては融点やぬれ
性、接合の信頼性からSn−Ag系、Sn−Cu系、S
n−Bi系、Sn−Zn系が有望とされている。融点の
点からはSn−Bi系が有利であるが脆いために実用化
に至っていない。Sn−Cu系、Sn−Ag系は、融点
が高すぎるため部品の耐熱性が問題になっている。また
Sn−Ag系は高価なAgを含むため従来のSn−Pb
系より値段が高くなる以外に、資源の枯渇化やAgが溶
出した場合にLCA(Life CycleAsses
sment)の観点から生態系に及ぼす影響が懸念され
ている。
【0007】従来のSn−Pb共晶合金に最も近い融点
を有するSn−Zn系が有望なPbフリーハンダ材料と
考えられている。Sn−Zn系ハンダ材料は、さらに融
点を下げる目的とぬれ性改良のためBiが添加されてき
ている。しかしBiを添加すると、接合物の耐衝撃性が
低下することが明らかになってきた。また、Sn−9Z
n共晶合金は、ぬれ性をフラックス等により解決しても
部品搭載時のチップ立ち現象が問題になってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記問題
点に鑑み、Sn−Zn−Bi系合金のBi添加量を少な
くした場合やBiを含まないSn−Zn系二元合金にお
いて、ぬれ性や接合物の耐衝撃性が高い金属組成やフラ
ックス成分を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため鋭意努力検討した結果、Bi添加量を約1%
程度まで下げると耐熱衝撃性が大幅に改善されること、
また特定のフラックスを用いることによりぬれ性が大幅
に改善でき、接合の信頼性が高いハンダ材料を提供でき
ることを見出した。
【0010】またSn−Zn二元系ハンダ合金では、Z
nの濃度を下げて約7%付近にしたところ酸化が抑制で
きぬれ性が改善でき、かつチップ立ち現象も抑制できる
こと。また、特定のフラックスと組み合わせることによ
りぬれ性が大幅に改善し部品搭載性にも優れたハンダ材
料を提供できることを見出し本発明を完成させた。
【0011】すなわち本発明は以下に関する。 (1)Znの含有量が8.8〜5.0質量%の範囲内で
あり、Biの含有量が0.05質量%以下または0であ
り、残部がSnおよび不可避不純物であるハンダ金属。 (2)Znの含有量が9.0〜5.0質量%の範囲内で
あり、Biの含有量が2.0〜0.05質量%の範囲内
であり、残部がSnおよび不可避不純物であるハンダ金
属。 (3)Znの含有量が8.5〜6.5質量%の範囲内で
あり、Biの含有量が1.5〜0.1質量%の範囲内で
あり、残部がSnおよび不可避不純物であるハンダ金
属。 (4)Znの含有量が8.3〜7.5質量%の範囲内で
あり、Biの含有量が1.2〜0.5質量%の範囲内で
あり、残部がSnおよび不可避不純物であるハンダ金
属。 (5)(1)〜(4)の何れか1項に記載のハンダ金属
を用いたハンダ粉末とフラックスとを含むハンダペース
トであって、ハンダペースト全量に対するハンダ粉末の
比率が86〜92質量%の範囲内で、フラックスの比率
が14〜8質量%の範囲内であるハンダペースト。 (6)ハンダ粉末に含まれる20μm以下のハンダ粒子
が個数分布で30%以下である(5)に記載のハンダペ
ースト。 (7)フラックスが、有機酸エステルとエステル分解触
媒とからなる有機酸成分、有機ハロゲン化合物、及び還
元剤を含むことを特徴とする(5)または(6)に記載
のハンダペースト。 (8)エステル分解触媒が、有機塩基ハロゲン化水素酸
塩である(7)に記載のハンダペースト。 (9)有機ハロゲン化合物が、炭素数10以上のアルキ
ル鎖を持った置換基を有するベンジル化合物の臭素化
物、または炭素数10以上の脂肪酸または脂環式化合物
の一分子中に4個以上の臭素を含むポリ臭素化合物の少
なくとも1種を含む(7)または(8)に記載のハンダ
ペースト。 (10)還元剤が、フェノール系化合物、りん系化合
物、硫黄系化合物、トコフェロールとその誘導体及びL
−アスコルビン酸とその誘導体からなる群から選ばれた
少なくとも1種の化合物を含む(6)〜(9)のいずれ
か1項に記載のハンダペースト。 (11)還元剤が、トコフェロールまたはその誘導体の
少なくとも1種とL−アスコルビン酸またはその誘導体
の少なくとも1種とを併用した(6)〜(9)のいずれ
か1項に記載のハンダペースト。 (12)フラックスが、フラックス全量に対し、0.0
1〜20質量%の有機酸成分、0.02〜20質量%の
有機ハロゲン化合物、0.05〜20質量%の還元剤を
含む(6)〜(11)のいずれか1項に記載のハンダペ
ースト。 (13)(5)〜(12)のいずれか1項に記載のハン
ダペーストが、pH調整剤を含み、このハンダペースト
4gをトルエン50ml、イソプロピルアルコール4
9.5ml、水0.5mlからなる混合溶液に溶解し、
pH計で測定したpH値が4〜9の範囲であるハンダペ
ースト。 (14)フラックスが、フラックス全量に対し、0.0
1〜20質量%の有機酸成分、0.02〜20質量%の
有機ハロゲン化合物、0.05〜20質量%の還元剤、
0.05〜20質量%のpH調整剤を含む(13)に記
載のハンダペースト。 (15)pH調整剤として、アルカノールアミン類、脂
肪族第1〜第3級アミン類、脂肪族不飽和アミン類、脂
環式アミン類及び芳香族アミン類からなる群から選ばれ
た少なくとも1種のアミンを含む(13)または(1
4)に記載のハンダペースト。 (16)水分含有量が0.5質量%以下である(5)〜
(15)のいずれか1項に記載のハンダペースト。 (17)(5)〜(16)のいずれか1項に記載のハン
ダペーストを、回路板上に塗布する工程と、該ハンダペ
ーストをリフローする工程とを含むことを特徴とする回
路板のハンダ付け方法。 (18)(17)記載のハンダ付け方法において、回路
板への電子部品の載置工程を含み、リフローしたハンダ
の一部または全部を電子部品の接合に用いることを特徴
とする回路板のハンダ付け方法。 (19)(17)に記載の回路板のハンダ付け方法によ
り製造した回路板。 (20)(18)に記載の回路板のハンダ付け方法によ
り製造した接合物。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のハンダ金属は、Znの含
有量が8.8〜5.0質量%の範囲内であり、Biの含
有量が0.05質量%以下または0であり、残部がSn
および不可避不純物であるハンダ金属、Znの含有量が
9.0〜5.0質量%の範囲内であり、Biの含有量が
2.0〜0.05質量%の範囲内であり、残部がSnお
よび不可避不純物であるハンダ金属、Znの含有量が
8.5〜6.5質量%の範囲内であり、Biの含有量が
1.5〜0.1質量%の範囲内であり、残部がSnおよ
び不可避不純物であるハンダ金属、Znの含有量が8.
3〜7.5質量%の範囲内であり、Biの含有量が1.
2〜0.5質量%の範囲内であり、残部がSnおよび不
可避不純物であるハンダ金属である。この範囲の組成の
ハンダ金属を用いることにより電子部品接合時の高いぬ
れ性と接合部品の高い耐衝撃性、高いハンダ付け性が得
られる。
【0013】不可避不純物とは、ハンダ金属の製造の際
に必然的に混入してしまう元素をいう。また、添加して
もハンダ金属の特性に大きな影響を与えない元素も不可
避不純物として定義することができる。不可避不純物の
混入量は一般的には各々の元素で1質量%以下であり、
不可避不純物元素としては、非金属元素、半金属元素、
炭素、酸素、窒素、遷移金属元素等が例示できる。特
に、Pb,Ag,Sb,Cu,Fe,Al,As,Cd
等の元素はハンダ金属に混入しやすく、これらの元素は
本発明のハンダ金属に混入しても特性に悪影響を及ぼさ
ず、不可避不純物として定義することができる。
【0014】ハンダ金属の組成を上記の範囲内とする理
由は、Sn−Zn二元合金の場合、Znの含有量が8.
8質量%より高いとハンダ金属の酸化が激しく、またぬ
れ性が著しく悪くなるためと、部品を搭載してリフロー
するとチップ立ち現象が生ずるためであるである。ま
た、Znの含有量が5.0質量%より低いと、融点(液
相線温度)が215℃を越え搭載する電子部品の耐熱性
から電子部品の寿命が著しく低下するためである。また
Biの含有量を0.05質量%以下または0とすること
により、接合物の信頼性やぬれ性を高めることができ
る。
【0015】Sn−Zn−Bi系三元系合金の場合、Z
nの含有量が9.0質量%より高くなると酸化が激しく
なり、またぬれ性が著しく悪化する。またZnの含有量
が5.0質量%より低くなると、融点が215℃以上に
なるため搭載する部品の耐熱性から部品の寿命が著しく
悪化する。さらに、そのZnの含有量は、ハンダ金属の
酸化の防止とぬれ性の向上から、好ましくは8.5〜
6.5質量%の範囲内、より好ましくは、8.3〜7.
5質量%の範囲内とする。Biの含有量が2.0質量%
を越えると部品を搭載した接合部での耐熱衝撃性が著し
く悪化する。またBiの含有量が0.05質量%未満と
なるとぬれ性が著しく悪化する。Biの含有量は耐熱衝
撃性および高いぬれ性を得るためには、好ましくは1.
5〜0.1質量%の範囲内、より好ましくは、1.2〜
0.5質量%の範囲内とする。
【0016】本発明では、上記のハンダ金属を用いたハ
ンダ粉末とフラックスとを混練してハンダペーストとし
て用いることが好ましい。この場合、ハンダペースト全
量に対するハンダ粉末の比率を86〜92質量%の範囲
内とし、フラックスの比率を14〜8質量%の範囲内と
することが好ましい。
【0017】また上記フラックスに、有機酸エステルと
エステル分解触媒とからなる有機酸成分、有機ハロゲン
化合物、及び還元剤を含有させることが本発明のハンダ
金属を用いた接合物のぬれ性、耐衝撃性を高める上で好
ましい。
【0018】ハンダ金属からハンダ粉末を製造する方法
としては、代表的にはアトマイズ法が挙げられる。具体
的には、ディスクタイプアトマイザーでも噴霧法であっ
ても良い。アトマイズをおこなう雰囲気は粉末の酸化を
防ぐ目的で窒素やアルゴン、ヘリウムなどの不活性雰囲
気でおこなうのが良い。当然、真空下でのアトマイズ法
でもよい。ハンダ粉末を製造後は、通常分級機によって
ふるい分けされる。粒度範囲は、搭載する部品のピッチ
で異なる。0.3mmピッチや0603チップ部品、
0.5mmCSPなどのファインピッチ部品を搭載する
場合は、38−22μm、通常は45−22μmに分級
した粉末を使用する。分級機は振動ふるい、風力式でも
よいが酸化を防ぐ目的から窒素などの不活性気流中で分
級するのが好ましい。勿論、溶剤を使用した湿式分級で
もよい。
【0019】ハンダ粉末の粒径としては、日本工業規格
(JIS)には、ふるい分けにより63〜22μm、4
5〜22μm及び38〜22μm等の規格が定められて
いる。ハンダ粉末の粒度測定には通常、JISにより定
められた、標準ふるいと天秤による方法が用いられる。
しかし、ハンダ粉末の表面には微粒子のハンダ粉末が静
電気などにより付着していることが多く、この方法で
は、ハンダ粉末に付着する微粒子が十分に分離できず、
測定されるハンダ微粒子の量は実際にハンダ粉末に含ま
れる微粒子の量より少なくなってしまう。例えばJIS
による粒度分布測定の、ふるい分け後のハンダ粉末を顕
微鏡観察してみると、大きなハンダ粒子の表面に多数の
ハンダ微粒子が付着しているのが観察される。ハンダ粉
末中の、これらの微粒子の存在量が増加すると、ハンダ
粉末が酸化しやすくなり、ハンダペーストの保存安定
性、リフロー特性が低下する。
【0020】本発明者らは、ハンダ粉末の粒度分布測定
に、JISに規定されている方法に加えて、ハンダ粉末
に含まれる微粒子成分の個数分布を用いることにより特
性の優れたハンダ粉末が得られることを見出した。
【0021】ハンダ粉末の微粒子含有量の測定は、顕微
鏡による画像解析や、エレクトロゾーン法によるコール
ターカウンターでも行うことができる。コールターカウ
ンターについては「粉体工学便覧」(粉体工学会編、第
2版p19〜p20)にその原理が示されているが、粉
体を分散させた溶液を隔壁にあけた細孔に通過させ、そ
の細孔の両側で電気抵抗変化を測定することにより粉体
の粒度分布を測定するもので、粉体の個数比率を再現性
良く測定することが可能である。この方法をハンダ粉末
の粒度分布測定に用いた場合、ハンダ粉末を溶液に分散
した際、ハンダ粉末に付着した微粒子成分が分離されや
すく、従来のふるい法による質量分布や体積分布測定で
は検出できなかった、ハンダ粒子に付着した微粒子を定
量化することができる。
【0022】なお顕微鏡による画像解析も、コールカウ
ンターによる方法でも測定できる微粒子の下限界は1μ
m程度である。1μm以下の微粒子の混入量はいずれの
方法でも測定が困難であるが、通常のアトマイズ法にて
作製されるハンダ粉末には、1μm以下の微粒子は殆ど
含まれず、上記によるハンダ微粒子の個数分布測定は1
μm以上の粉体に限定して良い。
【0023】本発明における個数分布の管理条件とし
て、ハンダ粉末に含まれる20μm以下のハンダ粒子が
個数分布で30%以下、好ましくは20%以下にコント
ロールすることが好ましい。20μm以下のハンダ粒子
の個数分布が、上記の範囲を超えると、単位質量あたり
の表面積が大きくなり、酸化されやすくなるため、ハン
ダペーストを作製した場合のリフロー時におけるハンダ
粉末の融解性に悪影響を及ぼす。また、フラックスとの
反応が進みやすくなるため、ハンダペーストの保存寿命
が短くなり、タック力も低下する。
【0024】ハンダ粉末中の微粒子の混入量を低減する
ためには、ハンダ粉末の分級時の分級点を目標粒度より
大きい側に設定したり、ハンダ粉末の風選、ふるい分け
を、ハンダ粉末中の微粉の混入量が目標レベル以下にな
るまで繰り返したり、粉体の供給速度を遅くして微粒子
が除去されやすくしたり、水以外の溶剤を用いて湿式分
級したりする方法を用いることができる。
【0025】本発明に用いるハンダ粉末は、ふるい分け
によりハンダ粒径の上限を規定するふるいの目開き以下
の粒度のハンダ粉末が、質量分布で90%以上、好まし
くは95%以上とするのがよい。
【0026】また本発明で用いられるハンダ粉末中の酸
素原子含有量も低いほど良く500ppm以下、より好
ましくは300ppm以下にすることにより、ハンダペ
ーストの保存安定性やリフロー特性が向上する。ハンダ
粉末中の酸素原子含有量を低下させるためには、ハンダ
粉末を作製するアトマイズ工程をハンダ粉が酸化されに
くい雰囲気下としたり、作製されたハンダ粉を酸化され
にくい環境下で扱うことが有効である。具体的には上記
工程を、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどの
不活性ガスの存在する環境下または真空中で行うことが
好ましい。
【0027】本発明のフラックス成分のうち、有機酸エ
ステルとエステル分解触媒とからなる有機酸成分は、リ
フロー時に回路板の金属表面の酸化物やハンダ粉末の酸
化物を除去する効果がある。しかし、酸化物等の除去能
力を高めるためこれらを多量にフラックスに添加する
と、保存中にハンダ粉末と反応してしまい、同時にフラ
ックス中のもう1つの有効成分である有機ハロゲン化合
物の分解を引き起こし、ハンダペーストを劣化させてし
まう。
【0028】本発明者らは鋭意検討の結果、有機酸成分
として保存中にはエステルの形態を保って安定であり、
リフロー温度に達したときには分解して酸を発生する化
合物である有機酸エステルとエステル分解触媒を組み合
わせたものを含むフラックスに、還元剤と有機ハロゲン
化合物を加えることにより、ハンダペーストの保存安定
性、リフロー特性が格段に向上することを見出した。ま
た本発明者らは、このハンダペーストをハンダ付けに用
いることにより、リフロー特性の向上から、ファインピ
ッチの回路板や部品の多様化への対応を可能とし、上記
ハンダペーストを用いたハンダ付け方法、ハンダ付けし
た回路板、及び電子部品の接合物を提供可能として本発
明を完成させた。
【0029】本発明において、リフロー温度に達した時
に有機酸を発生する化合物である有機酸エステルとして
は、各種脂肪族カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸
エステル、脂肪族スルホン酸エステル、芳香族スルホン
酸エステル等が挙げられる。
【0030】これらエステルのアルコール残基として
は、アルキル、アリル、特にエステルの分解性が高いt
−ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基が好まし
く、またこれらの化合物はハロゲン原子を含んでいても
よい。
【0031】具体的な例としては、パラトルエンスルホ
ン酸−n−プロピル、パラトルエンスルホン酸イソプロ
ピル、パラトルエンスルホン酸イソブチル、パラトルエ
ンスルホン酸−n−ブチル、ベンゼンスルホン酸−n−
プロピル、ベンゼンスルホン酸イソプロピル、ベンゼン
スルホン酸イソブチル、サリチル酸−n−プロピル、サ
リチル酸イソプロピル、サリチル酸イソブチル、サリチ
ル酸−n−ブチル、4−ニトロ安息香酸イソプロピル、
4−ニトロ安息香酸−t−ブチル、メタクリル酸−t−
ブチル、アクリル酸−t−ブチル、マロン酸−t−ブチ
ル、ブロモ酢酸−t−ブチルなどが挙げられる。
【0032】この中で特にパラトルエンスルホン酸−n
−プロピル、サリチル酸イソブチル、ブロモ酢酸−t−
ブチルが特に好ましい。添加量としてはフラックス全量
に対して0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜
5質量%の範囲を使用する。
【0033】上記の分解性の有機酸エステルは、単独で
はリフロー温度においても分解性が低いため、分解を促
進するためには少量のエステル分解触媒の添加が有効で
ある。エステル分解触媒としては、分解性の有機酸エス
テルがリフロー温度で分解して酸の発生を促進する作用
を有する触媒であればよいが、その中で特に有機塩基の
ハロゲン化水素酸塩が有効である。
【0034】より具体的には、有機塩基のハロゲン化水
素酸塩としては、例えばイソプロピルアミン臭化水素酸
塩、ブチルアミン塩化水素酸塩、シクロヘキシルアミン
臭化水素酸塩等のハロゲン化水素酸アミン塩、1,3−
ジフェニルグアニジン臭化水素酸塩等が挙げられる。
【0035】本発明のハンダペーストにおいては、上記
の有機酸成分と共に還元剤を安定剤として併用すること
で、ハンダペーストの保存安定性を格段に向上させるこ
とができる。
【0036】上記還元剤としては、通常樹脂などの酸化
防止剤として使用されており、溶剤に溶解可能なフェノ
ール系化合物、りん系化合物、硫黄系化合物、トコフェ
ロール及びその誘導体、L−アスコルビン酸及びその誘
導体等が挙げられる。
【0037】具体的には、フェノール系化合物として
は、ハイドロキノン、カテコール、2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール、ブチルヒドロキシアニソール、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)などを挙げることができる。
【0038】りん系化合物としては、トリフェニルフォ
スファイト、トリオクタデシルフォスファイト、トリデ
シルフォスファイト等が挙げられる。
【0039】また硫黄系化合物としては、ジラウリル−
3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,
3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’
−チオジプロピオネートなどを挙げることができる。
【0040】トコフェロール及びその誘導体、L−アス
コルビン酸及びその誘導体としては、還元性を有し、溶
剤に対して可溶な化合物、例えばこれらのエステルであ
れば使用可能である。特にトコフェロールまたはその誘
導体とL−アスコルビン酸またはその誘導体の2種を併
用した時に好結果が得られる。配合比としては質量比で
0.5:1〜1:0.5、特に好ましくはほぼ1対1が
よい。
【0041】これらの還元剤は、単独であってもまたは
混合して使用してもよい。還元剤の添加量は、ハンダペ
ーストの保存安定性(特にPbフリーハンダ中のZnと
ハロゲンの反応の防止)を充分に確保するに足る量であ
ればよいが、一般的にはフラックス全量に対し0.00
5質量%以上20質量%以下であり、さらに好ましくは
0.01質量%以上10質量%以下である。添加量が少
なすぎると安定化効果が無く、20質量%以上添加して
も高濃度添加に見合うだけの効果の向上が認められない
ので好ましくない。
【0042】この還元剤の作用機構は十分に解明できて
いないが、おそらくは還元剤がハンダペースト中のZn
の酸化を抑制すると共に、ハロゲン含有成分から遊離し
てくるハロゲンのアクセプターとして働くので、遊離し
たハロゲンがハンダ粉末、特にハンダ粉末中のZnと反
応するのを効果的に防止しているためと考えられる。
【0043】本発明のハンダペーストには有機ハロゲン
化合物を使用する。これは、通常のハンダ用フラックス
として使用されている有機ハロゲン化合物を用いてもよ
いが、ハンダペーストのハンダ付け性、ぬれ性をさらに
改良するために、ハンダペースト保存中には有機ハロゲ
ン化合物として安定に存在し、リフロー温度では、分解
して活性力を発揮するハロゲン化合物を、とりわけ有機
臭素化合物を用いることが好ましい。
【0044】このような性能を有する有機臭素化合物の
一例を挙げれば、炭素数10以上のアルキル鎖を持った
置換基を有するベンジル化合物の臭素化物、または炭素
数10以上の脂肪酸または脂環式化合物の一分子中に4
個以上の臭素を含むポリ臭素化合物が挙げられ、これら
を混合して使用しても良い。
【0045】炭素数10以上のアルキル鎖を持ったべン
ジル臭素化合物は、アルキル鎖とベンジルハロゲナイド
間の結合が化学的に安定なものなら何でも良く、臭素化
合物であることが必要である。
【0046】更に具体的には、例えば4−ステアロイル
オキシベンジルブロマイド、4−ステアリルオキシベン
ジルブロマイド、4−ステアリルベンジルブロマイド、
4−ブロモメチルベンジルステアレート、4−ステアロ
イルアミノベンジルブロマイド、2,4−ビスブロモメ
チルべンジルステアレート等のような化合物が挙げられ
る。これ以外にも4−パルミトイルオキシベンジルブロ
マイド、4−ミリストイルオキシベンジルブロマイド、
4−ラウロイルオキシべンジルブロマイド、4−ウンデ
カノイルオキシベンジルブロマイド等が挙げられる。
【0047】またポリ臭素化合物としては、化学的に安
定な官能基、例えばカルボキシル基、エステル基、アル
コール基、エーテル基、ケトン基などを有していても良
く、4個以上の臭素が結合した化合物である。
【0048】これら化合物の具体例としては、9,1
0,12,13,15,16−ヘキサブロモステアリン
酸、9,10,12,13,15,16−へキサブロモ
ステアリン酸メチルエステル、同エチルエステル、9,
10,12,13−テトラブロモステアリン酸、同メチ
ルエステル、同エチルエステル、9,10,12,1
3,15,16−へキサブロモステアリルアルコール、
9,10,12,13−テトラブロモステアリルアルコ
ール、1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロ
ドデカン等が挙げられる。特にへキサブロモステアリン
酸、ヘキサブロモシクロドデカンが好ましい。
【0049】また上記以外にも、有機臭素化合物として
更に例示すれば、1−ブロモ−2−ブタノール、1−ブ
ロモ−2−プロパノール、3−ブロモ−1−プロパノー
ル、3−ブロモ−1,2−プロパンジオール、1,4−
ジブロモ−2−ブタノール、1,3−ジブロモ−2−プ
ロパノール、2,3−ジブロモ−1−プロパノール、
1,4ジブロモ−2,3−ブタンジオール、2,3−ジ
ブロモ−2−ブテン−1,4−ジオール、1−ブロモ−
3−メチル−1−ブテン、1,4−ジブロモブテン、1
−ブロモ−1−プロペン、2,3−ジブロモプロペン、
ブロモ酢酸エチル、α−ブロモカプリル酸エチル、α−
ブロモプロピオン酸エチル、β−ブロモプロピオン酸エ
チル、α−ブロモ−酢酸エチル、2,3−ジブロモコハ
ク酸、2−ブロモコハク酸、2,2−ブロモアジピン
酸、2,4−ジブロモアセトフェノン、1,1−ジブロ
モテトラクロロエタン、1,2−ジブロモ−1−フェニ
ルエタン、1,2−ジブロモスチレン等の臭化物が挙げ
られるがこれらの例示に限定されるものではない。また
臭素の代わりに、塩素、ヨウ素を含む有機ハロゲン化合
物を用いても良い。
【0050】また活性剤として、フラックス中に、CH
21-CHX2-R(ただし、X1、X 2はハロゲン原子、
Rは炭素数11以上のアルキル基、アルキニル基、アリ
ール基、エーテル基、ケトン基、アミド基、アクリレー
ト基、カルバメート基、および複素環等の置換基を示
す)を有する化合物を含むことを特徴とする。Rの一部
がハロゲンに置換されていてもよく、また、この化合物
が、更に、X1およびX2に結合する炭素原子に結合する
水素が1個または2個のハロゲン原子に置換されたも
の、Rが、アリール基、フラン基、ピリジン基、トリア
ジン基、イソシアヌル基の構造を含むもの、分子量20
0以上であるもの、有機臭素化合物であるものの何れか
1つを満たす場合は、溶剤との溶解性、リフロー温度で
の分解性、低残査である等の観点から、なお一層好まし
い。このような物質の一例としては、トリス(2,3−
ジブロモプロピル)イソシアヌレート、トリス(2,3
−ジクロロプロピル)イソシアヌレート、2,2−ビス
[4−(2,3−ジブロモプロポキシ)−3,5−ジブ
ロモフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2,3−
ジクロロプロポキシ)−3,5−ジクロロフェニル]プ
ロパン、2,3−ジブロモプロピオンアミド、2,3−
ジクロロプロピオンアミド、2,3−ジブロモプロピル
カルバメート、2,3−ジクロロプロピルカルバメー
ト、2,3−ジブロモプロピルアクリレート、2,3−
ジクロロプロピルアクリレート、1,2−ジブロモエチ
ル エチルエーテル、1,2−ジクロロエチル エチル
エーテル等が挙げられるが、好ましくは、溶剤との溶解
性、リフロー温度での分解性、低残査、低価格である等
の観点から、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソ
シアヌレート、2,2−ビス[4−(2,3−ジブロモ
プロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン等
の有機臭素化合物が挙げられる。
【0051】また、プレヒート時にハンダ金属の表面酸
化物を除去し良好な結合を得るために従来公知の有機ハ
ロゲン化合物、各種有機塩基のハロゲン化水素酸塩、お
よび/または有機酸成分を少量添加してもよい。これら
の物質は、それぞれ1種またはそれ以上を添加してもよ
く、また併用してもよい。
【0052】有機ハロゲン化合物の添加量としては、フ
ラックス全量に対して0.02〜20質量%、好ましく
は0.05〜5質量%配合することが良い。
【0053】本発明のハンダペーストに配合される樹脂
成分としては、従来フラックスやハンダに配合される周
知の樹脂を用いることができ、例えば、天然ロジン、不
均化ロジン、重合ロジン、変性ロジンなど、合成樹脂と
してはポリエステル、ポリウレタン、アクリル系樹脂そ
の他が用いられる。
【0054】溶剤としては、従来のハンダペーストと同
様にアルコール類、エーテル類、エステル類、又は芳香
族系の溶剤が利用でき、例えばベンジルアルコール、ブ
タノール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチ
ルカルビトール、ジエチレングリコールヘキシルエーテ
ル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジオ
クチルフタレート、キシレン等が一種または混合して用
いられる。
【0055】また印刷性を改善するために添加されるチ
クソトロピック剤としては、微細なシリカ粒子、カオリ
ン粒子などの無機系のもの、または水添ヒマシ油、アマ
イド化合物などの有機系のものが使用される。
【0056】本発明のハンダペーストはフラックスとし
て、フラックス全量に対し、20〜60質量%の樹脂成
分、0.04〜20質量%のチクソトロピック剤、0.
01〜20質量%の有機酸成分、0.02〜20質量%
の有機ハロゲン化合物、0.05〜20質量%の還元剤
及び残部として溶剤を用いる。このフラックスを、ハン
ダペースト全量に対し14〜8質量%と、ハンダ粉末8
6〜92質量%とを混練して本発明のハンダペーストと
する。混練はプラネタリーミキサー等公知の装置を用い
て行われる。
【0057】配合物の調合、混練においてフラックスな
どの水分、雰囲気の湿度を調節し、ハンダペースト中の
水分含有量を、0.5質量%以下、より好ましくは0.
3質量%以下に管理するのが好ましい。ペースト中に水
分が0.5質量%より多く混入すると有機塩基ハロゲン
化水素酸塩のハロゲンの解離を促進し、その解離したハ
ロゲンがハンダ合金粉末と反応するために好ましくな
い。また、ハンダペーストのpHも所定の範囲4〜9、
より好ましくは6〜8の範囲にあることが、ハンダ粉と
フラックスとの反応を抑制する意味で好ましい。この場
合、pH調整剤として、アルカノールアミン類、脂肪族
第1〜第3アミン類、脂肪族不飽和アミン類、脂環式ア
ミン類、芳香族アミン類などのアミン化合物を用いるこ
とが好ましい。
【0058】これらアミン化合物の具体的な化合物とし
ては、エタノールアミン、ブチルアミン、アミノプロパ
ノール、ポリオキシエチレンオレイルアミン、ポリオキ
シエチレンラウレルアミン、ポリオキシエチレンステア
リルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリ
プロピリアミン、メトキシプロピルアミン、ジメチルア
ミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、
エチルへキシルアミン、エトキシプロピルアミン、エチ
ルへキシルオキシプロピルアミン、ビスプロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ピペ
リジンなどやこれらの誘導体を挙げることができる。
【0059】アミン化合物の使用量は、ハンダペースト
のフラックスの全量に対し、0.05〜20質量%とす
ることが好ましい。0.05質量%未満ではpH調整剤
としての効果が十分でなく、20質量%を超えると一般
にpHが9を超え、アルカリ側に移行しハンダペースト
が吸湿しやすくなる。
【0060】更に回路の銅を防錆するためフラックス中
に、アゾール類、例えばベンゾトリアゾール、ベンズイ
ミダゾール、トリルトリアゾールなどを添加しても良
い。防錆剤の添加量は、フラックス全量に対して0.0
5〜20質量%が好ましい。
【0061】本発明のハンダペーストは、基板、例え
ば、プリント配線板と電子部品を接合して接合物を製造
する際に好適に使用される。本発明のフラックス及びハ
ンダペーストの使用方法、並びに電子部品接合物の製造
方法では、例えば、ハンダ付けを所望する部分に、印刷
法等でハンダペーストを塗布し、電子部品を載置し、そ
の後加熱してハンダ粒子を溶融し凝固させることにより
電子部品を基板に接合することができる。
【0062】基板と電子部品の接合方法(実装方法)と
しては、例えば表面実装技術(SMT)があげられる。
この実装方法は、まずハンダペーストを印刷法により基
板、例えば配線板上の所望する箇所に塗布する。次い
で、チップ部品やQFPなどの電子部品をハンダペース
ト上に載置し、リフロー熱源により一括してハンダ付け
する。リフロー熱源には、熱風炉、赤外線炉、蒸気凝縮
ハンダ付け装置、光ビームハンダ付け装置等を使用する
ことができる。
【0063】本発明のリフローの条件は、プレヒートと
リフローの2段工程で行うのが好ましく、それぞれの条
件は、プレヒートが温度130〜180℃、好ましく
は、130〜150℃、プレヒート時間が60〜120
秒、好ましくは、60〜90秒、リフローは温度が21
0〜230℃、好ましくは、210〜220℃、リフロ
ー時間が30〜60秒、好ましくは、30〜40秒であ
る。
【0064】本発明のハンダペーストでは上記のリフロ
ープロセスを窒素中でも大気中でも実施することが可能
である。窒素リフローの場合は酸素濃度を5体積%以
下、好ましくは0.5体積%以下とすることで大気リフ
ローの場合より配線板などの基板へのハンダのぬれ性が
向上し、ハンダボールの発生も少なくなり安定した処理
ができる。
【0065】この後、基板を冷却し表面実装が完了す
る。この実装方法による電子部品接合物の製造方法にお
いては、プリント配線板等の基板(被接合板)の両面に
接合を行ってもよい。なお、本発明のハンダペーストを
使用することができる電子部品としては、例えば、LS
I、抵抗器、コンデンサ、トランス、インダクタンス、
フィルタ、発振子・振動子等があげられるが、これに限
定されるものではない。
【0066】また本発明は、あらかじめ基板の所定の表
面、例えばプリント基板の回路金属の、所定の表面にの
み化学反応により粘着性皮膜を形成し、これにハンダ粉
末を付着させた後フラックスを塗布し、ハンダの溶融温
度まで加熱してリフローさせ、ハンダバンプを形成した
回路基板(特開平7−7244公報)上に、本発明のハ
ンダペーストを用いてSMT(表面実装技術)で実装し
た場合、より優れたハンダ付け性を有する。
【0067】本発明のハンダ金属、ハンダペーストによ
り、従来のものに比べ、リフロー特性、ハンダ付け性、
接合すベき金属とのぬれ性、あるいは印刷性などの特性
に優れ、リフロー時のハンダボールの発生も減少した。
特に、接合する電子部品や回路基板に対するぬれ性が著
しく向上し、また接合物の耐衝撃性も著しく向上した。
更に、本発明により廃棄物による環境汚染が少ないPb
を含まないハンダ合金による電子部品の接合のファイン
ピッチ化、例えば実装配線板のファインピッチ化、部品
の多様化に対応でき、またこれにより部品寿命の優れた
配線板を提供することが可能となった。
【0068】
【実施例】以下実施例をもって発明の内容をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0069】[試験法] (1)ハンダ粉末の微粒子の個数分布 コールター(株)製コールターカウンター(マルチサイ
ザーII型)を用いた。ハンダ粉末1gを1%のNaC
l電解質溶液100mlに分散させて検出器にセット
し、検出管の細孔径を400μmとして、1μm以上の
粉体について粒度分布を測定した。
【0070】(2)酸素濃度 レコー社の酸素分析計(赤外線吸収法)で測定した。
【0071】(3)水分 ハンダペーストを水分気化装置(京都電子工業(株)
製:ADP−351)に入れ、150℃に加熱して気化
させ、キャリアガスとして窒素を用い、カールフィッシ
ャー水分計(京都電子工業(株)製:MKC−210)
に導き、気体中の水分を測定した。
【0072】(4)pH値 トルエン50ml、イソプロピルアルコール49.5m
l、水0.5mlからなる混合溶液に、フラックスを4
g溶解してpH計で測定した。ハンダペーストの場合
は、フラックス4gに相当するハンダペーストをはかり
取り同様に測定した。
【0073】(5)ハンダボール JIS Z−3284により測定を行った。アルミナ試
験板にメタルマスクを用いて、ハンダペーストを印刷
し、直径6.5mm、厚さ0.2mmの円状のパターン
を4個形成した。この試験板を150℃で1分間乾燥
後、235℃に加熱してハンダを溶解し、溶解後5秒以
内に基板を水平にして取り出した。基板上のハンダが固
まるまで、水平に放置し、その後20倍の拡大鏡でハン
ダの外観を、50倍の拡大鏡で周囲のハンダ粒子の発生
状況を調べた。ハンダボールの発生状況がJISの判定
基準で3以下を不合格(表1では×で表示する。)とし
た。また、判定基準で3より高いものを、その発生状況
に応じて良い方から◎、○、△の3段階で評価した。
【0074】(6)ぬれ性 JIS Z−3284により測定を行った。銅と黄銅の
試験板にメタルマスクを用いて、ハンダペーストを印刷
し、直径6.5mm、厚さ0.2mmの円状のパターン
を4個形成した。この試験板を150℃で1分間乾燥
後、235℃に加熱してハンダを溶解し、溶解後5秒以
内に基板を水平にして取り出した。基板上のハンダが固
まるまで、水平に放置し、その後ぬれ性の度合いを調べ
た。ぬれ性がJISの判定基準で3以下を不合格(表1
では×で表示する。)とした。また、判定基準で3より
高いものを、そのぬれ性の状況に応じて良い方から◎、
○、△の3段階で評価した。
【0075】(7)耐衝撃性試験 耐衝撃試験(熱衝撃試験)には、厚さ1.6mm、10
0mm×100mmのテスト基板を使用した。搭載部品
は、銅リードにSn−10Pbメッキの100ピンのL
−QFPを用いた。テスト基板は、銅パターンをソフト
エッチング液(メック(株) メックブライト CB−
801)により、1〜2ミクロンエッチング処理後に耐
熱プリフラックス(メック(株) メックプリフラック
ス R−4030)処理を行った基板を用いた。このテ
スト基板に150ミクロンのメタルマスクを使用してハ
ンダペーストを印刷した。印刷後、基板にSn−Pbメ
ッキのL−QFPを搭載した。リフロー条件は、プレヒ
ート温度160℃を90秒間としピーク温度を220℃
とした。200℃以上を30秒間とした。リフロー処理
は、両面リフローを想定して2回おこなった後に熱衝撃
試験用試験片とした。さらに、試験片の片面(部品が搭
載してない面)の中心部に1.5mmのワイヤを設置し
て、両端を耐熱性カプトンテープで固定して強制的に歪
み荷重がかかるようにした。この状態で熱衝撃試験機に
投入した。熱衝撃試験の条件は、−40℃×30分間、
+125℃×30分間を1サイクルとして初期、100
サイクル、300サイクル、500サイクルで接合強度
を測定した。接合強度の測定法は、45°ピール強度法
で各20ピンを測定した。ピール強度を測定する場合の
速度は、20mm/分として、強度および剥離面を倍率
40倍の実体顕微鏡により観察した。観察した結果、銅
とハンダの界面で1ピンでも剥離が発生した場合を不合
格(表1では不合格の場合を×で表示し、合格の場合を
○で表示する。)とした。
【0076】(8)チップ立ち試験 チップ立ち試験には、厚さ1.6mm、100mm×1
00mmのテスト基板を使用した。搭載部品(チップ部
品)は、1608(1.6mm×0.8mm)のSn−
10Pbメッキ品を用いた。テスト基板は、銅パターン
をソフトエッチング液(メック(株) メックブライト
CB−801)により、1〜2ミクロンエッチング処
理後に耐熱プリフラックス(メック(株) メックプリ
フラックスR−4030)処理を行った基板を用いた。
このテスト基板に150ミクロンのメタルマスクを使用
してハンダペーストを印刷した。印刷後、基板にSn−
Pbメッキのチップ部品を10個搭載した。リフロー条
件は、プレヒート温度160℃を90秒間としピーク温
度を220℃とした。200℃以上を30秒間とした。
チップ立ちが全くない場合を○、1個発生した場合を
△、2個以上発生した場合を×で評価した。
【0077】(実施例1〜11、比較例1〜8)本発明
の実施例、比較例を以下に示す。なお、本発明の実施方
法は実施例1〜11、および例示した電子部品接合物の
製造方法に限定されるものではない。
【0078】<フラックス及びハンダペーストの製造>
樹脂成分として重合ロジン17.5質量%、不均化ロジ
ン27.5質量%、チクソトロピック剤として水添ヒマ
シ油6質量%、有機酸エステルとしてパラトルエンスル
ホン酸−n−プロピルを0.5質量%、エステル分解触
媒としてシクロヘキシルアミン臭化水素酸塩を0.08
質量%、有機ハロゲン化合物としてヘキサブロモステア
リン酸を3.5質量%または未添加とし、還元剤として
トコフェロールとL−アスコルビル−2,6−ジパルミ
チン酸の1:1(質量比)の混合物1.0質量%を、更
にpH調整剤としてトリエチルアミン2質量%、防錆剤
としてトリルトリアゾールを1質量%加え、溶剤として
プロピレングリコールモノフェニルエーテルを加えて1
00質量%とするフラックスを調製した。
【0079】このフラックス11質量%に、表1に示す
ハンダ金属組成のハンダ粉で、20〜45μmの粒度分
布をもち個数分布でハンダ金属組成のハンダ粉末(粒径
20μm以下の粒子含有量25個数%)89質量%を添
加し、プラネタリーミルで混練し3kgのハンダペース
トを製造した。配合成分を表1に、使用したハンダ粉末
の組成、フラックスのpHの測定値を表1に示す。な
お、ハンダ粉の酸素濃度は300ppm、ハンダペース
ト中の水分含有量は0.3質量%であった。
【0080】<電子部品接合物の製造>本発明のハンダ
ペーストを用いた電子部品接合物の製造にSMTを用い
た。実施例4の組成のハンダペーストを回路板に印刷
し、LSI、チップ抵抗、チップコンデンサーをハンダ
ペースト上に載置した後、リフロー熱源により加熱して
ハンダ付けした。リフロー熱源には熱風炉を用いた。
【0081】リフロー条件は、プレヒートが温度130
℃、プレヒート時間が80秒、リフローはピーク温度が
220℃、200℃以上のリフロー時間を50秒とし
た。
【0082】作製したプリント配線板および用いたハン
ダペーストについて前述した測定方法により特性を比較
した。測定結果を表1に示す。なお、比較例1、2、
3、8のハンダボール評価では未溶解のハンダ粉が多量
に観察された。
【0083】
【発明の効果】本発明のハンダ金属とフラックスを用い
たハンダペーストにより、電子部品に対する高いぬれ性
と、高い耐熱衝撃性、チップ立ちの低減が得られ、また
ハンダ粉末とフラックスの反応が大幅に抑制され、極め
て優れたハンダ付け性が得られた。
【0084】また本発明のハンダペーストの開発によ
り、実装配線板のファインピッチ化、部品の多様化に対
応した回路板のハンダ付け方法、ハンダ付けした回路
板、電子部品の接合方法及び接合物を提供することが可
能となった。
【0085】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/34 512 H05K 3/34 512C // B23K 101:42 B23K 101:42 (72)発明者 黒住 忠利 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1−1 昭 和電工株式会社総合研究所内 (72)発明者 渋谷 義紀 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1−1 昭 和電工株式会社総合研究所内 (72)発明者 網田 仁 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1−1 昭 和電工株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5E319 AC01 BB01 CC33

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Znの含有量が8.8〜5.0質量%の範
    囲内であり、Biの含有量が0.05質量%以下または
    0であり、残部がSnおよび不可避不純物であるハンダ
    金属。
  2. 【請求項2】Znの含有量が9.0〜5.0質量%の範
    囲内であり、Biの含有量が2.0〜0.05質量%の
    範囲内であり、残部がSnおよび不可避不純物であるハ
    ンダ金属。
  3. 【請求項3】Znの含有量が8.5〜6.5質量%の範
    囲内であり、Biの含有量が1.5〜0.1質量%の範
    囲内であり、残部がSnおよび不可避不純物であるハン
    ダ金属。
  4. 【請求項4】Znの含有量が8.3〜7.5質量%の範
    囲内であり、Biの含有量が1.2〜0.5質量%の範
    囲内であり、残部がSnおよび不可避不純物であるハン
    ダ金属。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れか1項に記載のハンダ
    金属を用いたハンダ粉末とフラックスとを含むハンダペ
    ーストであって、ハンダペースト全量に対するハンダ粉
    末の比率が86〜92質量%の範囲内で、フラックスの
    比率が14〜8質量%の範囲内であるハンダペースト。
  6. 【請求項6】ハンダ粉末に含まれる20μm以下のハン
    ダ粒子が個数分布で30%以下である請求項5に記載の
    ハンダペースト。
  7. 【請求項7】フラックスが、有機酸エステルとエステル
    分解触媒とからなる有機酸成分、有機ハロゲン化合物、
    及び還元剤を含むことを特徴とする請求項5または6に
    記載のハンダペースト。
  8. 【請求項8】エステル分解触媒が、有機塩基ハロゲン化
    水素酸塩である請求項7に記載のハンダペースト。
  9. 【請求項9】有機ハロゲン化合物が、炭素数10以上の
    アルキル鎖を持った置換基を有するベンジル化合物の臭
    素化物、または炭素数10以上の脂肪酸または脂環式化
    合物の一分子中に4個以上の臭素を含むポリ臭素化合物
    の少なくとも1種を含む請求項7または8に記載のハン
    ダペースト。
  10. 【請求項10】還元剤が、フェノール系化合物、りん系
    化合物、硫黄系化合物、トコフェロールとその誘導体及
    びL−アスコルビン酸とその誘導体からなる群から選ば
    れた少なくとも1種の化合物を含む請求項6〜9のいず
    れか1項に記載のハンダペースト。
  11. 【請求項11】還元剤が、トコフェロールまたはその誘
    導体の少なくとも1種とL−アスコルビン酸またはその
    誘導体の少なくとも1種とを併用した請求項6〜9のい
    ずれか1項に記載のハンダペースト。
  12. 【請求項12】フラックスが、フラックス全量に対し、
    0.01〜20質量%の有機酸成分、0.02〜20質
    量%の有機ハロゲン化合物、0.05〜20質量%の還
    元剤を含む請求項6〜11のいずれか1項に記載のハン
    ダペースト。
  13. 【請求項13】請求項5〜12のいずれか1項に記載の
    ハンダペーストが、pH調整剤を含み、このハンダペー
    スト4gをトルエン50ml、イソプロピルアルコール
    49.5ml、水0.5mlからなる混合溶液に溶解
    し、pH計で測定したpH値が4〜9の範囲であるハン
    ダペースト。
  14. 【請求項14】フラックスが、フラックス全量に対し、
    0.01〜20質量%の有機酸成分、0.02〜20質
    量%の有機ハロゲン化合物、0.05〜20質量%の還
    元剤、0.05〜20質量%のpH調整剤を含む請求項
    13に記載のハンダペースト。
  15. 【請求項15】pH調整剤として、アルカノールアミン
    類、脂肪族第1〜第3級アミン類、脂肪族不飽和アミン
    類、脂環式アミン類及び芳香族アミン類からなる群から
    選ばれた少なくとも1種のアミンを含む請求項13また
    は14に記載のハンダペースト。
  16. 【請求項16】水分含有量が0.5質量%以下である請
    求項5〜15のいずれか1項に記載のハンダペースト。
  17. 【請求項17】請求項5〜16のいずれか1項に記載の
    ハンダペーストを、回路板上に塗布する工程と、該ハン
    ダペーストをリフローする工程とを含むことを特徴とす
    る回路板のハンダ付け方法。
  18. 【請求項18】請求項17記載のハンダ付け方法におい
    て、回路板への電子部品の載置工程を含み、リフローし
    たハンダの一部または全部を電子部品の接合に用いるこ
    とを特徴とする回路板のハンダ付け方法。
  19. 【請求項19】請求項17に記載の回路板のハンダ付け
    方法により製造した回路板。
  20. 【請求項20】請求項18に記載の回路板のハンダ付け
    方法により製造した接合物。
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