JP2002357692A - 放射線測定装置 - Google Patents

放射線測定装置

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JP2002357692A JP2002046788A JP2002046788A JP2002357692A JP 2002357692 A JP2002357692 A JP 2002357692A JP 2002046788 A JP2002046788 A JP 2002046788A JP 2002046788 A JP2002046788 A JP 2002046788A JP 2002357692 A JP2002357692 A JP 2002357692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル処理を用いたパルス計測およびキ
ャンベル計測において、耐ノイズ性を改善する。 【解決手段】 放射線センサ1の出力パルスをA/D変
換器3に通してサンプル値を得、n乗パルス識別装置4
によりサンプル値のn乗値相当(n>=2)を演算し放
射線のパルス信号のみを識別し、識別された放射線のパ
ルス信号をパルス計数装置5によって計数することによ
り、所望の計数値を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線測定装置に
関する。より詳細には、本発明は、放射線測定装置によ
り放射線測定を行う場合に広レンジの監視に用いられる
パルス計測およびキャンベル計測に関し、そのディジタ
ル信号処理による耐ノイズ性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】広いレンジの放射線を測定するためにパ
ルス計測およびキャンベル計測が併用されている。パル
ス計測は、一般に放射線センサからのパルス数をカウン
トするものであり、そのパルスが重なりあって計数でき
なくなった場合に、キャンベル計測が行われる。たとえ
ば、原子力の出力監視では、原子炉圧力容器内部に6〜
10本の起動領域センサ(SRNMセンサ)および10
0〜200本の局所出力領域センサ(LPRMセンサ)
を設置し、それらの出力をそれぞれ起動領域モニタおよ
び出力領域モニタによって測定し、原子炉の出力を約1
1桁の監視幅で監視している。
【0003】このうち起動領域モニタは、原子炉出力の
低い領域、つまり原子炉出力が定格出力の10−9%か
ら10−4%まではSRNMセンサの出力パルスの個数
を計数すること(以後、パルス計測と呼ぶ)により出力
を監視する。一方、原子炉出力が高い領域、つまり原子
炉出力が10−5%〜10%では、センサの出力パルス
の重なりにより生じる揺らぎのパワーを測定すること、
すなわちキャンベル計測により原子炉の出力を監視す
る。
【0004】以下、原子炉起動監視装置におけるパルス
計測およびキャンベル計測の先行技術例(特開2000
−162366号公報参照)について図18を参照して
説明する。
【0005】図18に示した原子炉監視装置は、原子炉
内の中性子に感応して中性子量に対応する電気パルスを
出力するSRNMセンサ1と、その出力パルス信号を増
幅し整形するアナログ式プリアンプ2と、SRNMセン
サ1の出力パルス幅より狭い時間間隔でサンプリングし
ディジタル値に変換するA/D変換器3と、このサンプ
リングされたサンプルデータからパルス数を計数し、原
子炉の低い領域での出力レベル値に変換するパルス計数
手段(PC)23と、測定精度を向上させるためにA/
D変換器3のサンプル値を積算する積算手段24と、そ
の積算値を2乗してパワーを演算するパワー演算手段2
5と、そのパワーを平均化する加算平均手段26と、パ
ルス計数手段23の計数結果および加算平均手段26の
演算結果に基づいて原子炉起動時の出力を連続監視する
原子炉出力評価手段27とから構成されている。
【0006】このように構成されたディジタル式原子炉
起動監視装置においては、SRNMセンサ1の出力パル
スの形状をプリアンプ2で増幅整形し、増幅整形された
パルスをA/D変換器3が高速にサンプリングし、その
サンプル値に対してある一つの、または、複数のロジッ
ク演算を行い、その演算結果がそれぞれ予め設定した範
囲内にある場合にセンサ出力パルスとしてパルス計数手
段23で計数する。
【0007】一方、同じサンプル値を積算手段24で積
算処理し、キャンベル計測に必要なサンプリングレート
まで落とすとともに、ダイナミックレンジを稼ぐために
積算し、等価ビット数の改善を計る。その結果をパワー
演算手段25でバンドパスフィルタ処理を行ったのち、
その2乗和を演算し、その演算結果を加算平均手段26
で平均し、キャンベル出力値を算出する。これらパルス
計数値とキャンベル出力値は原子炉出力評価手段27で
評価され、原子炉出力として表示される。
【0008】この構成では、パルス計数手段23により
パルスの波高のみではなく、パルス幅の情報も取り入れ
た識別により広いパルス幅のノイズを除去し、センサ出
力パルスのみを計数することができる。つまり、図18
の原子炉起動監視装置では、たとえば、100nsパル
ス幅のSRNMセンサ1の出力を25ns間隔でサンプ
リングする。このサンプリングによるサンプルデータの
うち、パルス幅に相当するk−3番めからk番めまでの
4つのサンプル値[S(k), S(k-1), S(k-2), S(k-3)]を用
い、パルス立ち上がり部相当のサンプル値S(k-3)、立ち
下がり部相当のサンプル値S(k)と、その間の2つのサン
プル値S(k-2)およびS(k-1)を用いて下記のような演算を
行い、その演算結果(Out(k))をパルス識別の指標とし、
それが予め設定したレベルの範囲内にある場合、中性子
パルスとして計数する。
【0009】 Out(k) = {b×S(k-2) + c×S(k-1)} - {a×S(k-3) + d×S(k)} …(1) この演算を行うことにより、SRNMセンサ1の出力パ
ルスとほぼ同じパルス幅の信号のみを計数することが可
能となる。つまり、大きなサージ状のノイズに信号パル
スが重畳された場合でも、パルスのグランドレベルを差
し引くことにより正確な測定値を計数することが可能と
なる。
【0010】なお、このようなセンサパルス形状に合致
したケースを検出できる指標を複数設けて、それらの論
理積(AND)をとることによって、この識別性能はさ
らに向上する。これにより、最もSRNMに混入しやす
いとされる数μs幅のサージノイズが混入しても、それ
をほぼ完全に除去し、100ns幅のセンサパルスのみ
を計数可能とすることができる。
【0011】一方、キャンベル計測に関しては、パワー
演算手段25により周波数帯域を制限し、2乗平均値を
演算する。この構成では、ソフトウエアにより周波数帯
域を設定できるため、ノイズが測定帯域と同等の周波数
となった場合、測定帯域をソフトウエア上で変更するこ
とによりノイズの誘導を低減することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の先行技
術による原子炉起動監視装置においては、以下に述べる
ような課題が存在している。
【0013】第1の課題は、両極性ノイズの低減の問題
である。つまり、数μs幅のサージノイズとセンサパル
スとが重なった場合、不感時間を設けずにその重なった
センサパルスを計数するには、差分を用いてパルス波高
値相当の値を算出する必要がある。しかし、この差分を
とった場合、センサ出力などの正のみ、または負のみの
単極性のパルスは、従来のグランドレベルからの波高値
と同等の識別レベルとなるが、回路からのホワイトノイ
ズなどの両極性のパルスに対しては、そのピーク間の電
圧をパルス識別レベルと識別する。このため、従来のグ
ランドレベルからの波高で識別する場合に比べ、約2倍
の識別レベルが必要となる。したがって、センサ出力の
みを計数するのに必要な識別レベルが、従来の方式より
2倍程度必要となり、センサ信号/ホワイトノイズ比
(SN比)が悪くなる。
【0014】第2の課題は、キャンベル計測における耐
ノイズ性の向上である。従来のモータ等からのノイズ試
験の結果、数μs幅のサージノイズが原子炉起動監視装
置に誘導しやすいことが分かっている。パルス計測に関
しては、前記のディジタル演算によるパルス識別により
このサージノイズの低減が可能である。しかし、キャン
ベル計測においては、測定帯域をセンサのパルス形状か
ら選定した数百Hzから1MHz以下の周波数帯域に設
定しているが、前記の先行技術例では、この測定帯域を
シフトすることにより誘導ノイズを除去している。しか
し、最も誘導しやすいノイズの周波数が、ほぼ測定帯域
の範囲になっており、完全に除去することは難しく、ま
た、センサ感度がわずかに変化するため、これらを補正
する必要がある。
【0015】一方、一般に線量当量を求める計測装置
は、γ線エネルギーに対する感度特性を人体に対するエ
ネルギー吸収特性と等しくなるように、センサの放射線
入射窓、反応体積などが最適化されている。しかし、γ
線の入射方向によって感度特性が異なる場合があり、感
度特性を正確に一致させることは難しい。また、人体に
対する線量当量を正確に換算するには、人体の部位によ
ってエネルギー吸収特性が異なるため、γ線エネルギー
に対するセンサ感度と一致させただけの計測装置のみで
は、人体の各部位に対する正確な評価は難しい。さら
に、γ線以外の中性子、たとえばβ線などが混在してい
る場合、センサ構造で感度を補正しているセンサでは、
物質への吸収特性が大きく異なるこれらの放射線に対し
ては評価できないため、それぞれ専用の測定系が必要と
なる。従来、これらの課題を解決するために、γ線のエ
ネルギースペクトルを求め、その値から換算する手法が
提案され、実用化されている。しかし、この手法ではパ
ルス波高を用いたエネルギー情報の取得を元にしてお
り、パルスのパイルアップが生じる条件では、エネルギ
ー情報の取得が難しくなり、精度が悪くなる。つまり、
センサの出力パルス幅にもよるが、通常エネルギー測定
を行う場合約1×10cps程度が計測の上限とな
る。計測下限は、応答要求を満たす計数とする必要があ
るが、1cpsと仮定しても、計測レンジは約5桁程度
となり、さらに広レンジの線量を連続で行える測定方法
が望まれている。
【0016】特開平3−183983号公報には、セン
サを二重構造にすることにより測定の精度を改善するこ
とが記載されている。この手法では、前記したパルス計
測のパイルアップの影響は、電流計測を行うことによっ
て回避されているが、この手法に関しても、センサ構造
または処理内容が複雑なため、その簡素化が望まれてい
た。
【0017】本発明はかかる従来技術に対処してなされ
たものであり、ディジタル処理を用いたパルス計測およ
びキャンベル計測において、耐ノイズ性を改善する放射
線計測装置を提供することを第1の目的とする。また、
キャンベル計測を放射線の線量計測に適用し、簡素で、
広いレンジの線量を連続監視する放射線計測装置を提供
することを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の放射線測定装置は、放射線に
感応してパルス信号を出力する放射線検出手段と、この
放射線検出手段の出力パルス信号を整形しサンプル値に
変換するA/D変換手段と、サンプル値のn乗値相当
(n>=2)を演算し放射線のパルス信号のみを識別す
るn乗パルス識別手段と、このn乗パルス識別手段によ
って識別された放射線のパルス信号を計数する計数手段
とを具備する。
【0019】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
放射線測定装置において、n乗パルス識別手段は、放射
線検出手段の出力パルスのパルス幅に相当する連続する
4つのサンプリング点のサンプル値を用い、パルス立ち
上がり部およびパルス立ち下がり部に対応する両サンプ
リング点におけるサンプル値の和のn乗値を、両サンプ
リング点の間に位置する両サンプリング点におけるサン
プル値の和のn乗値から差し引くことにより出力パルス
の波高に相当する差を演算し、その差から所望のパルス
のみを識別する差分識別手段を備えていることを特徴と
する。
【0020】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
放射線測定装置において、n乗パルス識別手段は、放射
線検出手段の出力パルスのパルス幅に相当する連続する
4つのサンプリング点のサンプル値を用い、前半2つの
サンプリング点におけるサンプル値の差のn乗値と、後
半2つのサンプリング点におけるサンプル値の差のn乗
値との和を演算し、その和に基づいて所望のパルスのみ
を識別する差分識別手段を備えていることを特徴とす
る。
【0021】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
放射線測定装置において、n乗パルス識別手段は、放射
線検出手段の出力パルスのパルス幅に相当する連続する
4つのサンプリング点のサンプル値を用い、各サンプル
値のn乗値の積算値と放射線検出手段の出力パルスの幅
に相当するサンプル値の波高との比率を算出し、その比
率から放射線検出手段の出力パルスを識別する波高・パ
ワー識別手段を備え、計数手段は波高・パワー識別手段
によって識別されたパルスを計数することを特徴とす
る。
【0022】請求項5に係る発明は、請求項1に記載の
放射線測定装置において、正および負の両極性の入力信
号を単極性の信号に変換する単極性変換手段をさらに具
備し、かつn乗パルス識別手段は、単極性変換手段によ
って得られた単極性の信号を偶数nを用いてn乗演算を
行うn乗演算手段と、このn乗演算手段の出力を平均化
する平滑手段とを備えていることを特徴とする。
【0023】請求項6に係る発明の放射線測定装置は、
放射線に感応してパルス信号を出力する放射線検出手段
と、この放射線検出手段の出力パルスを整形し周波数帯
域を制限する帯域制限手段と、この帯域制限手段の各出
力パルスのn乗値(n>=2)を算出するn乗値演算手
段と、このn乗値演算手段の出力信号を所定の時間幅で
平滑化する第1の平滑化手段と、この第1の平滑化手段
の出力の大小関係を評価し、その評価結果から特定のデ
ータを除くデータ除去平均化手段と、このデータ除去平
均化手段からの出力をさらに平滑化する第2の平滑化手
段と、この第2の平滑化手段の出力を放射線強度に換算
する変換手段とを具備する。
【0024】請求項7に係る発明は、請求項6に記載の
放射線測定装置において、第1の平滑化手段の平滑時間
幅を外来ノイズのパルス幅以上に設定し、データ除去平
均化手段の平滑化区間を外来ノイズパルスの到来する時
間間隔以下に設定し、計測されたノイズ波形によりこれ
ら時間間隔とデータ除去数を調整するノイズ特性評価手
段をさらに具備したことを特徴とする。
【0025】請求項8に係る発明は、請求項6に記載の
放射線測定装置において、データ除去平均化手段は、第
1の平滑化手段の過去の出力と現在の出力とを比較し、
現在の出力値が第1の平滑化手段の揺らぎから過去の出
力値をもとに事前に評価したしきい値以上に増加してい
た場合、第1の平滑化手段の現在の出力を除去し、予め
評価によって求めた評価比率を過去の出力値に乗じた値
に置き換えるデータ制限手段を有することを特徴とす
る。
【0026】請求項9に係る発明の放射線測定装置は、
nは3以上の奇数であり、n乗値演算手段は帯域制限手
段の各出力パルスに対して奇数次のモーメントを算出す
ることを特徴とする。
【0027】請求項10に係る発明の放射線測定装置
は、放射線に感応してパルスを出力する放射線検出手段
と、この放射線検出手段の出力パルスに対し複数のn次
モーメントを求めるモーメント演算手段と、放射線検出
手段の出力パルスを計数するパルス計数手段または平均
電流値を評価する平均電流計測手段と、モーメント演算
手段によって求められた複数のn次モーメント平均値と
パルス計数値の比率または複数のn次モーメント平均値
と平均電流値の比率を求めるモーメント比率評価手段
と、求められた比率から予め評価した応答マトリックス
をもとにモーメント個数分のエネルギーバンド数のエネ
ルギースペクトルに換算するスペクトル評価手段と、エ
ネルギースペクトルを放射線の線量当量に換算する線量
当量評価手段とを具備する。
【0028】請求項11に係る発明の放射線測定装置
は、放射線に感応してパルスを出力する放射線検出手段
と、この放射線検出手段の出力パルスのn乗平均値(n
>=2)を算出するn次モーメント演算手段と、放射線
検出手段の出力パルス数を計数するパルス計数手段と、
n乗平均値とパルス計数値の比率をもとに入射放射線の
平均エネルギーを算出する平均エネルギー算出手段と、
平均エネルギーとn乗平均値またはパルス計数値とから
放射線の線量当量を算出する線量評価手段とを具備す
る。
【0029】請求項12に係る発明の放射線測定装置
は、放射線に感応してパルスを出力する放射線検出手段
と、この放射線検出手段の出力パルスのn乗平均値を算
出する複数のn次モーメント演算手段と、これらのn次
モーメント演算手段によって算出された複数のn次モー
メントどうしの比率をもとに入射放射線の平均エネルギ
ーを算出する平均エネルギー算出手段と、平均エネルギ
ーとn乗平均値または平均電流値とから放射線の線量当
量を算出する線量評価手段とを具備する。
【0030】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>本発明の第
1の実施の形態による放射線測定装置を、図1を参照し
て説明する。
【0031】図1に示す放射線測定装置は、放射線に感
応し放射線量に応じた出力パルスを発生するSRNMセ
ンサ1と、その出力パルスを増幅するプリアンプ2A
と、プリアンプ2Aの出力パルスをそのパルス幅より狭
い時間間隔でサンプリングしサンプル値を得るA/D変
換器3と、そのサンプル値をn乗しSRNMセンサ1の
出力パルス幅に相当するn乗値を用いて信号を識別する
n乗パルス識別装置4と、このn乗パルス識別装置4に
より識別されたパルスを計数するパルス計数装置(P
C)5とを備えている。SRNMセンサ1は、パルス出
力が得られる核分裂センサであるが、これは同様のパル
ス出力が得られる電離箱等に置換することもできる。
【0032】このように構成された放射線測定装置のS
RNMセンサ1に中性子が入射し、内部で核分裂すると
図2(a)に示すような電気パルスが出力される。この
SRNMセンサ1の出力パルスの時間幅は100ns程
度である。この出力パルスは、プリアンプ2Aに入力さ
れ、増幅される。プリアンプ2Aは、SRNMセンサ1
へ動作電圧を印加する機能をも有する。プリアンプ2A
の出力パルスは、A/D変換器3に入力され、図2
(a)で点により示されるようなサンプリング時間間隔
でサンプリングされ、ディジタル化される。このサンプ
リング時間間隔は短いほど波形情報を多く抽出でき、他
の誤差信号、たとえば外来ノイズによる信号を除いてセ
ンサ出力パルスのみを正確に計数することが可能とな
る。A/D変換器3では、サンプリング前に、サンプリ
ング定理で必要とされる周波数帯域に制限するバンドパ
スフィルタ処理も行う。
【0033】A/D変換器3から出力されるサンプル値
は、n乗パルス識別装置4に内蔵されるn乗演算部に入
力され、ここでn乗演算される。つまり、各サンプル値
をそれぞれn乗演算するか、または、前後n個のサンプ
ル値を掛け算する。ここで、n>=2とする。同じサン
プル値をn乗演算した場合は、前後2個のn乗値を平均
化処理する。たとえば、8個でパルス波形をサンプリン
グした場合は、おのおのの2乗値を演算した後、前後2
個の演算値を平均化処理し、結果的に4つの演算値を得
る。この場合、移動平均処理を行い、8個のサンプル値
を得るようにしてもよい。
【0034】例えばn=2として、2乗演算を行った場
合のサンプル値の変化の様子を図2(b)に示す。この
ようにサンプル値をn乗値に変換することにより、パル
ス波形の波高と回路によるノイズ成分の比率は、従来の
比率のn乗倍に改善することができる。
【0035】ただし、単純にサンプル値ごとにn乗演算
した値をパルス識別に用いても、サンプル値をそのまま
パルス識別に用いた場合と同じ識別性能となる。そこ
で、ディジタル演算でn乗する場合は、すでに述べたよ
うに前後のデータを掛け合わせるか、n乗後に前後のデ
ータを平均化する処理を加えることが必ず必要となる。
この2乗演算された結果を、予め設定しておいた識別レ
ベルと比較することにより、SRNMセンサ1の出力パ
ルスと回路ノイズとの識別が容易になる。この放射線測
定装置によりSRNMセンサ1のパルスとして識別され
たものは、パルス計数装置6でパルス発生率に換算さ
れ、最終的にはSRNMセンサ1の位置での中性子束レ
ベルに換算される。
【0036】この実施の形態によれば、回路ノイズレベ
ルと同程度の波高を有するパルスを従来の差分を用いた
手法よりも良好に識別することができる。図3(a)に
ホワイトノイズと、それと同程度のパルス波高を有する
センサ出力パルスをA/D変換器3でサンプリングした
場合の一例を示す。この図3(a)では、垂直波線で囲
まれた時間4.20×10nsの近傍においてセンサ
出力パルスが発生した場合を示しており、この区間で回
路ノイズとセンサパルスとが重畳している。このデータ
に対して、従来のパルス波高によるノイズ識別を行った
場合、図3(a)中の水平破線を識別レベルLbとする
と、両パルスとも計数してしまい、正確な測定をするこ
とはできない。また、上記の差分を用いたパルス計数方
式では、正と負の両極性で生ずる回路ノイズは、図3
(a)中、矢印で示される正負両ピーク間の電圧がパル
スの波高と認識され、従来の0Vからの波高値で識別し
ていたものに比べ、2倍の電圧まで識別レベルをあげな
いと回路ノイズを識別することができない。一方、加算
平均化することにより、両極性のノイズは正負の信号が
キャンセルされて平均化され、単極性のセンサ出力はも
ともと正のみ又は負のみの信号であるため、このように
キャンセルされることはないが、図3(b)に示すよう
に、パルス幅が広くなる。パルス幅が広くなった場合、
センサ出力のパルス数の多い条件ではパルスが重なりパ
ルスを計数できなくなり、パルス計測の計数上限が低下
するという問題がある。
【0037】本実施の形態のn乗パルス識別装置4によ
るn乗演算処理後のサンプル値を図3(c)に示す。回
路ノイズ相当のホワイトノイズ(左側)の識別レベルと
センサ出力(右側)の識別レベルの比率は、従来の差分
を用いた場合より大きく改善することができる。また、
パルス幅も、平均化のみの処理をした場合の図3(b)
に比べ広がることもなく、これにより、パルス計数の上
限を悪化させることなくパルス計測を可能とすることが
できる。特に、本実施の形態においてnが奇数の場合、
両極性ノイズの符号を維持して平均化することができる
ため、両極性信号と単極性の信号を良好なSN比(信号
雑音比)をもって識別することができる。
【0038】以上により、パルス計測において、出力パ
ルスの識別レベルを設定する際に、回路ノイズまたはα
線ノイズを除去する識別レベルを低く設定することがで
き、その分、センサ出力パルスが小さい場合でも計測感
度を落とすことなくパルス計測を行うことができる。
【0039】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施の形態を図4に基づいて説明する。
【0040】図4の放射線測定装置のn乗パルス識別装
置4は、積分識別装置6、差分識別装置7、および波高
・パワー識別装置8を備えている。A/D変換器3の出
力パルスは積分識別装置6および差分識別装置7に入力
され、両者の出力は波高・パワー識別装置8に入力され
る。波高・パワー識別装置8の出力信号はパルス計数装
置5に入力される。ここで、積分識別装置6は、第1の
実施の形態で説明したパルス識別方式によりパルスを識
別する。
【0041】以下、本実施の形態における差分識別装置
7が行う処理の第1実施例について説明する。この実施
例では次の原理により識別を行う。
【0042】A/D変換器3の出力の最大値Top(k)およ
びボトム値Bottom(k)をそれぞれ、 Top(k) = +b×S(k-2) + c×S(k-1) Bottom(k) = a×S(k-3) + d×S(k) とすると、波高値High(k)は、先行技術での式(1)を
簡略化し、 High(k) = +Top(k) - Bottom(k) とすることができる。
【0043】本実施の形態では、まず最大値Top(k)の2
乗値とボトム値Bottom(k)の2乗値の差を求める。すな
わち、 X = +Top(k)2 - Bottom(k)2 = (Top(k) - Bottom(k)) × (Top(k) + Bottom(k)) = High(k) × (Top(k) + Bottom(k)) …(2) ここで、通常の回路ノイズのみに信号パルスが重畳した
ケース(以下、ケース1とする)では、 Top(k) >> +Bottom(k) であるため、 X = High(k) × Top(k) …(3) 一方、非常に大きなサージノイズに信号パルスが重畳し
た極端なケース(以下、ケース2とする)では、近似値
として、 Top(k) = Bottom(k) であるため、式(2)から、 X = High(k) × (2×Top(k)) …(4) となる。式(3)および式(4)から、 X/Top(k) = α × High(k) …(5) (ここで、ケース1ではα=1、ケース2ではα=2)
となり、X/Top(k)はほぼパルス波高High(k)の一次関数
となる。つまり、サージノイズ上にSRNMセンサの出
力パルスが重畳した場合でも、この値によって識別する
ことにより、数μsの周期のサージノイズ上に重なった
数百nsのSRNMセンサ出力パルスを識別し、計数す
ることが可能となる。
【0044】このように本第1実施例によれば、n乗値
の差を用いることによって、仮にセンサパルスよりもパ
ルス幅の広い外来ノイズが誘導されても、その影響を低
減することができる。
【0045】次に、本実施の形態における差分識別装置
7の処理の第2実施例について説明する。式(1)を、 D1(k) = c×S(k-1) - d×S(k) …(6) D2(k) = a×S(k-3) - b×S(k-2) …(7) とすると、波高値High(k)は、 High(k) = +D1(k) + D2(k) …(8) となる。式(8)の右辺各項のn乗の和Yは、 Y = D1(k) + D2(k) となり、これは近似値として、 Y = High(k) すなわち、 Y−n = High(k) …(9) となる。よって、この場合は、近似値としてY−nを指
標に用いることにより、パルス識別が可能である。な
お、n=1のときは、式(1)に相当する。
【0046】以上、差分識別装置7により、サージノイ
ズ上にSRNMセンサ1の出力パルスが重畳した場合で
も、差分によって求めた指標を用いることにより、数μ
sの周期のサージノイズ上に重なった数百nsのSRN
Mセンサ1のパルスを識別し、計測することが可能とな
る。
【0047】図5に積分識別装置6および差分識別装置
7の識別性能の差異をまとめて示す。積分識別装置6
は、ホワイトノイズなど両極性ノイズで、センサ出力の
パルス幅より短い周期のノイズを低減するのに有効であ
り、一般に回路ノイズ、センサのα線ノイズなど、セン
サ出力より信号(波高値)が小さいノイズをさらに低減
するのに有効である。一方、差分識別装置7は、センサ
1の出力パルス幅より長い周期のノイズに対して有効で
あり、一般に外部からの数μsパルス幅の誘導ノイズを
除去するのに有効である。したがって、両者のロジック
を最適に調整し、両者がともに成立した場合のみパルス
を計数することにより、センサ出力のみをより正確に計
数することができる。
【0048】以上のように、本第2実施例によれば、波
高値に相当するサンプル値の差のn乗値を用いることに
より、第1実施例と同様に、センサパルスよりもパルス
幅の広い外来ノイズが誘導されても、その影響を低減
し、より高精度の放射線測定を行うことができる。
【0049】次に、本実施の形態の第3実施例として、
波高・パワー識別装置8について説明する。波高・パワ
ー識別装置8は、積分識別装置6からパルスの積分値
を、差分識別装置7からパルスの波高値相当の値を受け
取る。この両者の比率(積分値/波高値)は、センサ出
力パルスの場合、ほぼパルス幅相当となり一定の値を示
す。一方、高周波成分を含むホワイトノイズは、波高値
がセンサ出力と同等の場合でも積分値が小さいため、比
率は小さくなる。また、パルス幅の広いサージノイズ
は、積分値は大きく波高値は小さいため、その比率はセ
ンサ出力より大きくなる。したがって、この比率が一定
範囲内である場合に、パルスを計数することにより、こ
れらのノイズの影響を低減することができる。
【0050】以上により、パルス計測において、サージ
状の外来ノイズが誘導された場合でも、その周期が数μ
sとセンサ出力パルス幅100nsより長い場合、その
サージ状ノイズの影響を除去し、そのノイズに重畳した
パルスも計数することができる。かくして、本第3実施
例によれば、本実施の形態の第1実施例または第2実施
例で述べた差分によるパルス計数と、第1の実施の形態
で述べたn乗値によるパルス計数を併用し、その比率を
用いることにより両者の特性を同時に実現し、より正確
なパルス計測が可能となる。
【0051】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施の形態を図6に基づいて説明する。
【0052】図6に示す放射線測定装置は、図1に示し
た放射線測定装置において、A/D変換器3とn乗パル
ス識別装置4との間に、両極性の信号をパルスの主成分
である極性のみの信号に変換する単極性変換手段9を介
挿したことを特徴とするものである。なお、SRNMセ
ンサ1はパルス出力が得られる核分裂検出器であるが、
これは他のパルス出力が得られる電離箱等の放射線検出
器であってもよい。
【0053】このように構成された本実施の形態におけ
る単極性変換手段9の機能について図7を参照して説明
する。図7(a)は、図2(a)に示されるような検出
器出力を2次微分処理した場合のパルス波形の一例を示
す。2次微分処理は、プリアンプ2Aにおいてアナログ
回路で処理する場合と、図2の波形をA/D変換器3で
サンプリングし、ディジタル処理で2次微分演算を行う
場合が想定されるが、今回は両者とも想定している。こ
の図7(a)をn乗パルス識別装置4において偶数nを
用いてn乗演算後、平均処理した結果を図7(b)に示
す。両極性が単極性に変化するために、パルス幅が広く
なる。
【0054】そこで、単極性変換手段9は、図7(a)
のパルスの主成分は負極性であるため(図7(a)の下
方が負極性)、正極性の成分をゼロまたはそれに近い数
値に置き換え、図7(c)の波形に変換する。この波形
を、n乗パルス識別装置4に内蔵されるn乗演算手段に
よって、偶数nを用いてn乗演算した後、たとえば2乗
演算した後、n乗パルス識別装置4に内蔵される平滑手
段によって平均化処理した結果を図7(d)に示す。こ
れから分かるように、パルス幅の広がりを、単極性変換
手段9を用いない図7(b)に比べ狭くすることができ
る。
【0055】かくして本実施の形態によれば、パルス計
測において、偶数nを用いてn乗演算を行ってもパルス
幅が広がることなく、その結果、パルスの重なりによっ
て1個のパルスを計数できなくなる、パルスパイルアッ
プによる誤計数を低減することができる。
【0056】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施の形態を図8に基づいて説明する。
【0057】SRNMセンサ1の出力は、帯域制限機能
を有するプリアンプ2Bで増幅・帯域制限され、A/D
変換器3に入力される。A/D変換器3の出力は、バン
ドパスフィルタ(BPF)10に入力され、特定の周波
数帯域に制限される。通常、バンドパスフィルタ10の
周波数帯域はSRNMセンサ1の出力特性によって決定
されるが、たとえば100kHzから400kHzまで
の範囲の周波数成分のみを通過するディジタルフィルタ
として構成することができる。この測定帯域は複数個設
定してもよいが、本実施の形態では一つの帯域に特定し
た単純な場合の構成で代表させる。
【0058】ディジタルフィルタ処理を行う際、入力の
サンプル値は、バンドパスフィルタ10の出力周波数帯
域に対して適切なサンプリング間隔およびビット数に調
整される。このバンドパスフィルタ10の出力はn乗値
演算装置11に入力され、n次モーメント値に変換され
る。
【0059】本実施の形態では、n乗値演算装置11の
出力側に、第1平滑装置12A、中間値の平均を取るデ
ータ除去平均化装置(DEA)13、および第2平滑装
置12Bが配設され、その平滑個数とデータ除去個数を
外来ノイズのサージノイズ幅と到来周期およびMSV計
測に必要なデータ除去可能率を元に調整することによっ
て、外来ノイズの影響を受けないMSV計測が可能とな
る。これによってさらに信頼性の高い計測を実現するこ
とができる。
【0060】さらに、データ除去平均化装置13におい
て、最大値のみを平均化することにより、低計数率時に
もMSV指示値を得ることができ、プリアンプ2Bの回
路ノイズ等で決まっているMSV計測の測定下限を拡大
することができる。
【0061】なお、本実施の形態においては、nを奇数
に設定した場合、サージ状のノイズは正負両極性のノイ
ズであるため、平均化処理することによって正負の値が
相殺され、単極性のセンサ出力と同じ極性の値を出力と
して選択することにより、サージ状ノイズの影響を低減
することができる。
【0062】以下に述べる実施の形態では、n次モーメ
ント演算として最も簡単な2乗値に代表させて説明す
る。つまり、バンドパスフィルタ9のk番めの出力サン
プル値をS(k)とし、n乗値演算装置において、 Out1(k) = S(k) × S(k) …(10) の演算が行われるものとして説明する。
【0063】この出力Out1(k)は、第1平滑装置12A
に入力され、ある個数分について平均化される。この
際、バンドパスフィルタ10の出力の平均値がオフセッ
トを有する場合は、サンプル値S(k)の平均値も同時に算
出し、その2乗値を算出し、2乗演算結果Out1(k)から
引き算する。つまり、n個平均化する場合は、 Out2(k2) = (ΣOut1(k))/n − {(Σs(k))/n } …(11) を演算する。ただし、Σはn個のサンプル値を加算する
ことを示すものとする。
【0064】この際、加算するnの個数は、想定される
外来ノイズのパルス幅に相当する個数分に設定され、ま
た、この個数はディジタル演算のしやすいように2のn
乗個に設定される。つまり、図9に示すようなノイズを
想定した場合、すなわちパルス幅20μsのサージ状パ
ルスが2ms周期で到来するパルス状ノイズを想定した
場合、1μs周期でバンドパスフィルタ9の出力が得ら
れるものとして、20μs以上のデータを平均化する。
ただし、ディジタル演算で行う場合、ビットシフトによ
る割り算が行えるように2のn乗個に加算数を設定した
方が演算に有利であるため、このケースでは32(=2
)個加算する。出力間隔k2は、バンドパスフィルタ
9の出力間隔1μsに対して、その32倍である32μ
s周期となる。
【0065】この第1平滑装置12Aの出力は、データ
除去平均化装置13に入力される。データ除去平均化装
置13では、32μs周期の第1平滑装置12Aの出力
を、特定個数ごとに区切って、その大小関係を比較し、
特定のデータを除く処理を行う。図9に示すようにサー
ジノイズの除去を想定した場合は、以下の処理を行う。
図9に示すサージ状パルスの到来間隔は、約2msであ
る。よって、2ms以下の間隔でデータを区切り、その
中でサージ状パルスをサンプリングして得たパルスデー
タのみを除けば、残りはノイズのないデータのパワー値
に換算することができる。つまり、この区間の大小関係
を比較し、値の大きいものから2個以上を除けば、この
サージ状ノイズの影響を除去することができる。ここで
最低の除去数を2個に設定したのは、タイミングによっ
ては20μs幅のサージノイズが2個分の第1平滑装置
12Aの出力信号に混入する可能性があるためである。
また、大きい値を除いた場合、平均値を保持するため
に、小さい値も除いた最大の個数と同数、つまり、2個
分の小さい値のデータを除く必要がある。このように大
きい値と小さい値を2個ずつ除いた残りのデータを平均
化する。図9のノイズの場合は、36個分の第1平滑装
置12Aの出力をひと区切りとすると、約1.16ms
の平滑区間となり、その中に含まれるサージパルスは最
大2個であるため、大きいもの2個と小さいもの2個を
除き、残りの32個を平均化する。この場合も、除いた
後の個数が2のn乗個となるように、加算数を決定す
る。
【0066】また、サージ状パルスの到来間隔が短くな
ったケースでは、データ除去平均化装置13での加算数
を少なくする場合と、加算平均区間内でのサージ状パル
スの到来個数を評価し、その個数の2倍分の最大・最小
データを除く処理を行えば、ノイズを除去することがで
きる。
【0067】ただし、このようにデータを除く場合に問
題となるのは、データの除去率である。つまり、SRN
Mセンサ1の出力パルス数が少ない場合、データを除去
することによって、平均したパワーつまりMSV値が実
際の値より低めに表示される。そのパルス数が充分な場
合、そのランダム性からある程度のデータ除去は誤差範
囲内におさまる。したがって、その測定精度から得られ
る除去限度率を確保するようにデータ除去を行えば、測
定に悪影響を与えることなしに、間欠的に誘導されるサ
ージノイズによる突発的な指示値の上昇を、あるしきい
値の範囲内の値に制限することができる。
【0068】データ除去平均化装置13の他の機能とし
て、最大値のみを選択することにより、SRNMセンサ
1のパルス発生率が低い場合にも、MSV指示値を得る
ことが可能となる。つまり、低いパルス発生率の場合、
ひとつの平滑化区間においてセンサパルスが1個も到来
しない時間が多く存在する。したがって、この到来しな
い区間を平滑化に含めないようにすることにより、パル
ス発生率が低い場合もMSV指示値を得ることが可能と
なり、MSV計測の下限を延長させることができる。こ
れは、パルス計測とMSV計測を併用した計測手法であ
るということができる。ただし、この場合、パルス発生
率に対するMSV指示値の直線性を補正するために、デ
ータの除去割合をパラメータとした補正関数を用いて補
正する必要がある。
【0069】次に、データ除去平均化装置13内でデー
タを除去する処理の基準に関する一実施例を以下説明す
る。模擬中性子パルスの入力に対し第1平滑装置12A
において32μsで平滑化した場合のシミュレーション
結果の一例を図10に示す。図10の実線は図の縦左軸
に対応し、平滑後のMSV指示値の平均値Sを示してい
る。これから分かるように、パルス計数率がMSV計測
範囲内すなわち1×105cps以上においては、概
ね、パルス計数率と平滑後のMSV指示値すなわち2乗
電圧とは、ほぼ比例して推移する。他方、パルス計数率
が1×105cps〜2×105cpsの範囲では回路ノ
イズの影響で比例関係にはなっていない。
【0070】また、32μsでのMSV指示値の平均値
Sと標準偏差σに対して、 X=(S+6σ)/S で表される指標をパルス発生率ごとに評価したものを、
図10の縦右軸に対応する破線で示す。XはMSV計測
下限で最大5.3程度となり、同様の評価で1×106
cps以上では2〜3程度で推移する。
【0071】一方、他の評価方法として、バンドパスフ
ィルタ10で100〜400kHzの帯域制限処理を施
して第1平滑装置12Aで模擬中性子パルスを32μs
で平滑化したときのMSV計測値の揺らぎ率Y、すなわ
ち標準偏差σと平均値Sとの比率:Y=σ/S の推移
を理論式で評価した場合のグラフを図11に示す。図か
ら分かるように、MSV計測範囲(計測下限1×105
cps)におけるYの値は0.4以下であり、MSV計
測範囲の下限で揺らぎは最大となる。
【0072】これらの図から分かるように、波形の揺ら
ぎは、特にMSV計測範囲の下限である約1×105
ps程度において大きい。したがって、特にこの揺らぎ
の大きい計数率:1×105cps程度における、上述
したXあるいはYにより例示される揺らぎの度合いを示
す指標を、第1平滑装置12Aの積分時間の条件で事前
に評価し、得られた評価値を超えたものはノイズと判定
することとする。
【0073】すなわち、第1平滑装置12Aでパルスを
32μsで平滑化した場合、第1平滑装置12Aで以前
に平滑処理された結果や、あるいは予め模擬中性子パル
スを用いて評価した結果を用いて得られる評価指標およ
び評価基準と、平滑化した結果との比較を行い、この評
価指標に基づいてパルスを評価したときに、評価基準を
超えるような場合、例えば評価指標が前回の平滑処理結
果の8倍と規定されるしきい値を超えた場合、この部分
を異常値と判定する。
【0074】図12は、ノイズを含むパルス波形を模式
的に示したものである。通常のMSV値は破線で囲まれ
る範囲を揺らいでいる。この範囲を超えるものはノイズ
である。このしきい値は、その平均のMSV指示値によ
って変化するが、もっとも変動の大きいMSVの計測下
限での評価値を用いれば、全MSV計測範囲において保
守的な評価として適用可能である。
【0075】また、ここでのデータ除去平均化装置13
においては、ノイズと判定された部分のデータについて
は、このデータ自体を除去する場合と、このデータを上
述したしきい値の範囲内の値に置き換える場合とがあ
る。前者の場合、ノイズをほぼ完全に除去することがで
きるが、上述したデータ除去率の範囲で除去する必要が
あるためデータ除去率を評価する必要となる。逆に後者
の場合、完全なノイズ除去はできないが、データ除去率
の評価が不要であるという特徴がある。
【0076】以下、後者の場合、すなわちノイズ部分の
値を置換する場合の一例を詳述する。図13は、MSV
指示値の揺らぎの範囲と平均値の変化幅の関係を示すグ
ラフである。図中の実線はパルスを32μsで平滑化した
ときのMSV信号出力、破線は中性子束の最大変化を示
している。図中一点破線で示された、上述の方法により
評価されるMSV計測の揺らぎの変化幅は、破線で示さ
れた、本来計測すべき中性子束の変化率に比べて十分大
きい。よって、この評価されたMSV計測の揺らぎの変
化幅を超えた場合を、異常値と判定することとする。
【0077】この揺らぎの変化幅すなわち最大揺らぎを
超えるノイズが誘導された場合のパルスのMSV指示値
の推移の一例を図14(a)に示す。図中矢印Aは、M
SV計測の揺らぎの変化幅、例えば前回の平滑処理結果
の8倍と規定されたしきい値を示す。このAを超えてい
る部分は異常値と判定され、この異常値を、正常値とし
て、本来の中性子束の最大変化率を前回のサンプリング
値に乗じた値に置き換えることとする。置換処理の結果
を図14(b)に示す。ここで、32μs幅での想定さ
れる中性子束の最大変化率は、例えば1.03倍程度であ
り、上述したMSV計測の揺らぎ範囲よりも十分小さい
ものである。よってここでの置換処理は、異常値を前回
値の1.03倍に置き換えるものとしている。このように、
異常値が検出された場合の変化率も、平滑区間内での監
視すべき中性子束の最大変化率をあらかじめ評価してお
くことにより、計測の時間応答性を損なうことなく、異
常値のみを除去することができる。
【0078】次に、データ除去平均化装置13の出力
は、第2平滑装置12Bに入力され、測定値の揺らぎが
必要とされる測定精度を満たし、また、応答要求を満た
す範囲となるように、平均化処理される。この結果は、
MSV中性子評価装置14に入力され、測定されたMS
V値が中性子束の値に換算される。
【0079】また、本実施の形態では、ノイズ特性評価
装置15を設けるのが好適である。ここでは、ノイズ波
形の特性であるサージ状パルスのパルス幅と到来周期の
最小値を評価し、MSV計測の測定範囲において必要と
なる最大データ除去率の範囲内において、第1平滑装置
12Aで平均化のために用いるデータ数、データ除去平
均化装置13のデータ平均区間と、データ除去数、およ
び、第2平滑装置12Bの平滑化フィルタの時定数を設
定する。
【0080】このような構成により、MSV計測におい
て、サージ状の外来ノイズが誘導された場合でも、その
サージ状のパルス幅と、その到来周期を評価し、MSV
計測の許容データ除去率を満たす範囲内でサージノイズ
データを除去することにより、間欠的なサージノイズを
完全に除去することができる。
【0081】<第5の実施の形態>次に、本発明の第5
の実施の形態を図15に基づいて説明する。
【0082】図15に示す放射線測定装置では、放射線
センサとして、常温半導体であるCdTeを用いたCd
Teセンサ16を用いている。放射線センサとしては、
エネルギー情報の取得が可能な、NaI等のシンチレー
ションセンサと光電子増倍管を組み合わせたもの、半導
体センサであるGeセンサなども同様に用いることが可
能である。CdTeセンサ16の出力は、チャージアン
プ(CA)17に入力される。チャージアンプ17は、
入力パルスの電荷を積分し、その電荷量に応じたパルス
波高を有するパルスに変換し出力する。なお、チャージ
アンプ17はCdTeセンサ16に対しその動作電圧を
供給する。チャージアンプ17の出力は、一般に放射線
のエネルギー測定に用いられるパイルアプリジェクショ
ン回路、ポールゼロキャンセル回路などで波形整形処理
が施され、MSV計測装置18、電流計測装置(CD)
19、およびパルスカウンタ(PC)20に入力され
る。MSV計測装置18では、周波数帯域の制限を行っ
た後、n乗の平均化演算が行われ、MSV計測値つまり
2次モーメント値に変換される。電流計測装置19で
は、1次モーメント値である平均電流値が測定される。
また、パルス計測装置20では、パルス数の計数が行わ
れる。これらMSV計測値、電流計測値、およびパルス
計数値は、それぞれエネルギー評価装置21に入力さ
れ、MSV値とパルス計数の比率、または、MSV値と
直流電流値の比率(1次と2次のモーメント値の比率)
をもとに平均放射線エネルギーを評価する。この平均の
エネルギー値と、前記の測定値は、線量評価装置22に
入力され、照射線量、または、物質での吸収線量、また
は、人体へのリスク率を含めた線量当量に換算される。
【0083】エネルギー評価装置21における放射線の
平均エネルギーの推定方法を以下に説明する。
【0084】チャージアンプ17の出力は、CdTeセ
ンサ16内で放射線が吸収されたエネルギーに比例した
波高値を有するパルスである。したがって、その反応の
起こる確率をNとし、吸収エネルギーをqとすると、M
SV値、パルス計数値、および電流値は、以下の式で近
似することができる。
【0085】 MSV値 : k1×q×N n次モーメント値 : kn×q×N パルス計数値 : k2×N 直流電流値(1次モーメント値) : k0×q×N ただし、k0、k1、k2、knはそれぞれ補正係数である。
【0086】よって、これらの比率は、 MSV値/パルス計数値=(k1/k2)×q(一般に、kn
×q) MSV値/直流電流値=(k1/k0)×q n次/n’次モーメント値 = kn×q(n−n’)/k
n’ となり、これらの補正係数k0,k1,k2,kn等を予め評価
し、これら測定値の比率を用いることにより、結晶中で
の吸収エネルギーの推定が可能となる。
【0087】図16は、CdTeセンサ16によって種
々の核種からの放射線、つまり、エネルギーの異なる放
射線、を測定した場合の、パルス計数値およびMSV値
(縦軸)を、市販の放射線サーベイメータで測定した線
量(横軸)に対してプロットしたものである。一般に、
サーベイメータ等は、放射線のエネルギーに対する感度
特性を、放射線のエネルギーに対する線量当量の評価曲
線に一致するように遮蔽、または、内部の補正係数を調
整している。つまり、エネルギーの低い放射線に対して
は、1個の放射線が入射した場合の結晶中での吸収エネ
ルギーが小さいためパルス計数率が大きくなるが、1個
の放射線の線量は低い値を示す。逆に、エネルギーの高
い放射線に対しては、パルス計数率は低くなるが、1個
の放射線で発生する電荷量が大きいため線量は大きくな
る。したがって、測定しているパルス計数値または電流
値の感度を線量当量への寄与率と同じになるように遮蔽
等で調整する。図16は、これらの感度補正を行ってい
ないため、低いエネルギーの放射線に対してはパルス計
数値が高くなっており、線量に対してパルス計数値およ
びMSV計測値はランダムになっている。
【0088】しかし、これをMSV値/パルス計数値の
線量に対する特性としてプロットすると、図17に示す
ように線量当量に対して単調な特性となる。したがっ
て、この特性を事前に評価しておくことによって、両者
の比率から線量当量への換算が可能である。また、同様
に、このMSV値/パルス計数値の比率は、入射エネル
ギーに対しても単調な特性となり、この特性も評価して
おくことにより、平均の入射放射線エネルギーを推定す
ることができる。この場合、放射線のエネルギーに対す
る人体の各部位の吸収特性を用いることにより、各部位
で吸収線量をより正確に評価することが可能となる。
【0089】さらに、パルス計測で線量評価を行う場
合、パルスの波高分布を測定し、入射エネルギーのエネ
ルギー情報を取得し、線量に換算する方法と、前記のセ
ンサ自体の構造を工夫し、パルス計測の感度を線量応答
特性と同一にする場合がある。また、電流値で線量を評
価する方法としては、後者のセンサ構造を工夫し、感度
応答を調整する方法がある。したがって、これら周知の
手法と本実施の形態の線量評価方法を併用することによ
り、さらに精度のよい線量評価を行うことができる。つ
まり、たとえば、センサの感度特性を単独にある程度調
整し、その後に本発明の補正関数を評価して用いること
により、さらに正確な線量評価が可能となる。
【0090】さらに、パルスがパイルアップし、パルス
計数の数え落としが生じるような高い計数率では、波高
情報を取得し線量に換算する前者の方法では正確な線量
は評価できない。また、遮蔽を設けた後者の場合も、数
え落とし分を補正する必要がある。しかし、本実施の形
態のようにパルス計測とMSV計測を同時に実施するこ
とにより、パルス計測がパイルアップによって飽和した
場合でも、MSV計測によって線量の評価が可能とな
り、広いレンジの測定が可能となる。ただし、この場合
の平均エネルギーの推定は、パルス計測のパイルアップ
の効果を補正する必要があるが、ある程度センサ自体の
感度を線量応答に近似させておくことにより、その誤差
は無視できる範囲に抑えることができる。
【0091】また、MSV値/パルス計数値の比率と同
様に、電流値/パルス計数値の比率と、上述した本実施
の形態によるMSV値/電流値の比率を用いた場合も、
同様の補正関数を求めておくことにより平均放射線エネ
ルギーの推定が可能となる。
【0092】かくして、本実施の形態によれば、線量評
価において、n次モーメント値とパルス計測を併用する
ことにより、平均入射エネルギーの推定から、より正確
な線量評価を行うことができる。また、パルスがパイル
アップし、計数誤差が生じる条件においても、n次モー
メントどうしの比率を用いることにより、同様に平均エ
ネルギーの推定が可能となり、従来よりも広い測定レン
ジで正確な線量評価を行うことができる。
【0093】さらに、本実施の形態の変形例を以下説明
する。ここでは、上述したMSV値の代わりに、1乗値
(平均電流)、2乗値、3乗値、…、n乗値をそれぞれ
算出し、それぞれの補正関数を算出しておき、この補正
関数の逆マトリックスを解くことにより、エネルギー分
布の推定が可能となる。
【0094】つまり、各n次のモーメントの計測値は、 x1 = a1[1:n]×E[n:1] (電流計測に相当) x2 = a2[1:n]×E[n:1] (MSV計測に相当) x3 = a3[1:n]×E[n:1] ・・・ xn = an[1:n]×E[n:1] xn: n次モーメント値[スカラー量] an: 応答マトリックス[1行n列行列] E: エネルギー分布[n行1列行列] となるから、行列の乗算として、 X[n:1] = A[n:n] × E[n:1] と表すことができる。この行列Aの逆行列A−1を用い
て、放射線のエネルギー分布は、 E[n:1] = A-1[n:n] × X[n:1] として求めることができる。ただし、この1乗からn乗
までのモーメント計測は、必要とするエネルギーバンド
幅に相当する個数分を前記の式から選択すればよく、1
次モーメントである平均電流値を除くことにより、すべ
て交流の計測手段のみで構成することができる。
【0095】以上のように、MSV計測とパルス計測ま
たは電流計測を組み合せ、その比率から平均放射線エネ
ルギーを推定し、線量に換算することができる。これ
は、従来のセンサ構造を用いて感度を補正していた手法
と併用することにより、より線量応答に近い特性を容易
に実現することができる。また、従来のパルス波高を求
めて線量を算出していた手法に比べ、波高を選別する必
要がなく、簡単な構成で実現が可能である。さらに、複
数のn次モーメント値を用い、その応答関数から放射線
のエネルギーを再構成することができ、パルス計測が困
難な高計数率においても放射線のエネルギー分布の測定
が可能となり、その情報からより正確な線量を評価する
ことができる。かくして、これらを単独に、または従来
の線量評価手法と併用することにより、より広いレンジ
の線量を、より正確に、一括して監視することの可能な
放射線測定装置を提供することができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射線測
定装置によれば、パルス波形のn乗値を算出し、その値
でパルス識別を行うことによって、信号レベルの小さい
両極性の回路ノイズおよびセンサのα線ノイズを低減
し、センサパルスに対するこれらノイズの割合を低減す
ることができる。これにより、従来は回路ノイズに紛れ
ていたセンサ信号を測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線測定装置の第1の実施の形
態を示すブロック図である。
【図2】(a)はSRNMセンサ出力パルスとサンプリ
ングの例を示す説明図、(b)はSRNMセンサ出力の
2乗値を示す説明図である。
【図3】(a)〜(c)はn乗パルス計測手段の作用を
説明するためのグラフである。
【図4】本発明による放射線測定装置の第2の実施の形
態を示すブロック図である。
【図5】積分識別装置と差分識別装置の特徴を比較する
図表である。
【図6】本発明による放射線測定装置の第3の実施の形
態を示すブロック図である。
【図7】(a)〜(d)は単極性変換手段の機能を説明
するためのグラフである。
【図8】本発明による放射線測定装置の第4の実施の形
態を示すブロック図である。
【図9】ノイズ波形例を示す波形図である。
【図10】第4の実施の形態において模擬中性子パルス
を入力したときの第1平滑装置のシミュレーション結果
と指標Xの推移を示すグラフである。
【図11】第4の実施の形態において第1平滑装置の出
力の揺らぎ率Yを評価した結果を示すグラフである。
【図12】MSV揺らぎとノイズの関係を説明するため
の波形図である。
【図13】MSV指示値の揺らぎの範囲と平均値の変化
幅の関係を示すグラフである。
【図14】(a)は最大揺らぎを超えるノイズが誘導さ
れた場合のパルスのMSV指示値の推移の一例を示すグ
ラフ、(b)は(a)を第4の実施の形態のデータ除去
平均化手段によって処理した結果を示すグラフである。
【図15】本発明による放射線測定装置の第5の実施の
形態を示すブロック図である。
【図16】線量に対するCdTeセンサのパルス計数お
よびMSV指示値を示すグラフである。
【図17】線量に対するCdTeセンサのMSV指示値
とパルス計数値の比率を示すグラフである。
【図18】従来のディジタル式原子炉起動監視装置のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 SRNMセンサ 2 アナログ式増幅器 2A プリアンプ 2B プリアンプ 3 A/D変換器 4 n乗パルス識別装置 5 パルス計数装置(PC) 6 積分識別装置 7 差分識別装置 8 波高・パワー識別装置 9 単極性変換手段 10 バンドパスフィルタ(BPF) 11 n乗演算装置 12A 第1平滑装置 12B 第2平滑装置 13 データ除去平均化装置(DEA) 14 MSV中性子評価装置 15 ノイズ特性評価装置 16 CdTeセンサ 17 チャージアンプ 18 MSV計測装置 19 電流計測装置 20 パルス計数装置 21 エネルギー評価装置 22 線量評価装置 23 パルス計数手段 24 和演算手段 25 パワー演算手段 26 加算平均手段 27 原子炉出力評価手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前 川 立 行 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 垂 水 輝 次 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA01 CA08 DA01 FA19 FB04 FB05 GA21 2G088 EE22 FF09 GG01 KK06 KK07 LL11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線に感応してパルス信号を出力する放
    射線検出手段と、この放射線検出手段の出力パルス信号
    を整形しサンプル値に変換するA/D変換手段と、前記
    サンプル値のn乗値相当(n>=2)を演算し前記放射
    線のパルス信号のみを識別するn乗パルス識別手段と、
    このn乗パルス識別手段によって識別された放射線のパ
    ルス信号を計数する計数手段とを具備した放射線測定装
    置。
  2. 【請求項2】前記n乗パルス識別手段は、前記放射線検
    出手段の出力パルスのパルス幅に相当する連続する4つ
    のサンプリング点のサンプル値を用い、パルス立ち上が
    り部およびパルス立ち下がり部に対応する両サンプリン
    グ点におけるサンプル値の和のn乗値を、前記両サンプ
    リング点の間に位置する両サンプリング点におけるサン
    プル値の和のn乗値から差し引くことにより前記出力パ
    ルスの波高に相当する差を演算し、その差から所望のパ
    ルスのみを識別する差分識別手段を備えていることを特
    徴とする請求項1記載の放射線測定装置。
  3. 【請求項3】前記n乗パルス識別手段は、前記放射線検
    出手段の出力パルスのパルス幅に相当する連続する4つ
    のサンプリング点のサンプル値を用い、前半2つのサン
    プリング点におけるサンプル値の差のn乗値と、後半2
    つのサンプリング点におけるサンプル値の差のn乗値と
    の和を演算し、その和に基づいて所望のパルスのみを識
    別する差分識別手段を備えていることを特徴とする請求
    項1記載の放射線測定装置。
  4. 【請求項4】前記n乗パルス識別手段は、前記放射線検
    出手段の出力パルスのパルス幅に相当する連続する4つ
    のサンプリング点のサンプル値を用い、前記各サンプル
    値のn乗値の積算値と前記放射線検出手段の出力パルス
    の幅に相当するサンプル値の波高との比率を算出し、そ
    の比率から前記放射線検出手段の出力パルスを識別する
    波高・パワー識別手段を備え、前記計数手段は前記波高
    ・パワー識別手段によって識別されたパルスを計数する
    ことを特徴とする請求項1記載の放射線測定装置。
  5. 【請求項5】正および負の両極性の入力信号を単極性の
    信号に変換する単極性変換手段をさらに具備し、かつ前
    記n乗パルス識別手段は、前記単極性変換手段によって
    得られた単極性の信号を偶数nを用いてn乗演算を行う
    n乗演算手段と、このn乗演算手段の出力を平均化する
    平滑手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載
    の放射線測定装置。
  6. 【請求項6】放射線に感応してパルス信号を出力する放
    射線検出手段と、この放射線検出手段の出力パルスを整
    形し周波数帯域を制限する帯域制限手段と、この帯域制
    限手段の各出力パルスのn乗値(n>=2)を算出する
    n乗値演算手段と、このn乗値演算手段の出力信号を所
    定の時間幅で平滑化する第1の平滑化手段と、この第1
    の平滑化手段の出力の大小関係を評価し、その評価結果
    から特定のデータを除くデータ除去平均化手段と、この
    データ除去平均化手段からの出力をさらに平滑化する第
    2の平滑化手段と、この第2の平滑化手段の出力を放射
    線強度に換算する変換手段とを具備した放射線測定装
    置。
  7. 【請求項7】前記第1の平滑化手段の平滑時間幅を外来
    ノイズのパルス幅以上に設定し、前記データ除去平均化
    手段の平滑化区間を外来ノイズパルスの到来する時間間
    隔以下に設定し、計測されたノイズ波形によりこれら時
    間間隔とデータ除去数を調整するノイズ特性評価手段を
    さらに具備したことを特徴とする請求項6記載の放射線
    測定装置。
  8. 【請求項8】前記データ除去平均化手段は、前記第1の
    平滑化手段の過去の出力と現在の出力とを比較し、現在
    の出力値が前記第1の平滑化手段の揺らぎから過去の出
    力値をもとに事前に評価したしきい値以上に増加してい
    た場合、前記第1の平滑化手段の現在の出力を除去し、
    予め評価によって求めた評価比率を過去の出力値に乗じ
    た値に置き換えるデータ制限手段を有することを特徴と
    する請求項6記載の放射線測定装置。
  9. 【請求項9】前記nは3以上の奇数であり、前記n乗値
    演算手段は前記帯域制限手段の各出力パルスに対して奇
    数次のモーメントを算出することを特徴とする請求項6
    記載の放射線測定装置。
  10. 【請求項10】放射線に感応してパルスを出力する放射
    線検出手段と、この放射線検出手段の出力パルスに対し
    複数のn次モーメントを求めるモーメント演算手段と、
    前記放射線検出手段の出力パルスを計数するパルス計数
    手段または平均電流値を評価する平均電流計測手段と、
    前記モーメント演算手段によって求められた複数のn次
    モーメント平均値とパルス計数値の比率または前記複数
    のn次モーメント平均値と前記平均電流値の比率を求め
    るモーメント比率評価手段と、求められた比率から予め
    評価した応答マトリックスをもとにモーメント個数分の
    エネルギーバンド数のエネルギースペクトルに換算する
    スペクトル評価手段と、前記エネルギースペクトルを放
    射線の線量当量に換算する線量当量評価手段とを具備し
    た放射線測定装置。
  11. 【請求項11】放射線に感応してパルスを出力する放射
    線検出手段と、この放射線検出手段の出力パルスのn乗
    平均値(n>=2)を算出するn次モーメント演算手段
    と、前記放射線検出手段の出力パルス数を計数するパル
    ス計数手段と、前記n乗平均値と前記パルス計数値の比
    率をもとに入射放射線の平均エネルギーを算出する平均
    エネルギー算出手段と、前記平均エネルギーと前記n乗
    平均値またはパルス計数値とから放射線の線量当量を算
    出する線量評価手段とを具備した放射線測定装置。
  12. 【請求項12】放射線に感応してパルスを出力する放射
    線検出手段と、この放射線検出手段の出力パルスのn乗
    平均値を算出する複数のn次モーメント演算手段と、こ
    れらのn次モーメント演算手段によって算出された複数
    のn次モーメントどうしの比率をもとに入射放射線の平
    均エネルギーを算出する平均エネルギー算出手段と、前
    記平均エネルギーと前記n乗平均値または平均電流値と
    から放射線の線量当量を算出する線量評価手段とを具備
    した放射線測定装置。
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