JP2877609B2 - 原子力発電設備用起動領域モニタシステム - Google Patents

原子力発電設備用起動領域モニタシステム

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JP2877609B2
JP2877609B2 JP4074327A JP7432792A JP2877609B2 JP 2877609 B2 JP2877609 B2 JP 2877609B2 JP 4074327 A JP4074327 A JP 4074327A JP 7432792 A JP7432792 A JP 7432792A JP 2877609 B2 JP2877609 B2 JP 2877609B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原子力発電所で使用
される原子力発電設備用起動領域モニタ(「SRNM:
start up range neutron monitor 」)システムに係
り、特に、外来ノイズの混入を抑制できるようにした起
動領域モニタシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、原子力発電所で使用される原子
力発電設備用起動領域モニタシステムの構造を図8に示
す。この図8記載の起動領域モニタシステムは、原子炉
圧力容器内に設置された中性子検出器1と、この中性子
検出器1の中性子検出信号を中央制御室に設置したモニ
タ2内の信号処理装置2aまで伝送する同軸ケーブル
3、4と、この同軸ケーブル3及び4間に挿入された前
置増幅器5とを備えている。つまり、中性子検出器1
は、格納容器を通過して配線された検出器側の同軸ケー
ブル3を介して原子炉建屋内の前置増幅器5に接続さ
れ、この前置増幅器5が同軸ケーブル4を介して信号処
理装置2aに接続される。両方の同軸ケーブル3、4
は、各々、芯線3a、4aとアース用の外被3b,4b
とを有する。アース回路は、信号処理装置2aにて接地
される1点接地構造になっている。
【0003】この起動領域モニタシステムでは、原子炉
の起動領域で発生する熱中性子に応じて中性子検出器1
により電気パルス信号が検出される。この検出信号の強
度は微弱であるので、前置増幅器5で増幅された後、モ
ニタ2の信号処理装置2aで所定の信号処理に付され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造の起動領域モニタシステムは、中性子検出器1と
前置増幅器5との間が同軸ケーブル3で接続された構造
になっているため、この同軸ケーブル3に外来ノイズが
伝搬してきた場合、その外来ノイズに因って微弱な検出
信号のS/N比が著しく低下してしまうという問題があ
り、外来ノイズに対して脆弱な構造であった。
【0005】この問題を図9、10を用いて更に詳細に
説明する。いま、前置増幅器5の前段の同軸ケーブル3
部分から外来ノイズが混入し、これにより生じる外被3
b内のノイズ電流をIN とすると、そのときの模式的な
回路は図9のように表され、等価回路は図10にように
表される。図中、参照符号1′は中性子検出器1による
検出器信号源を示す。
【0006】起動領域モニタシステム全体は中央制御室
にて接地される1点接地構造になっており、中性子検出
器1自体は原子炉圧力容器内では非接地である。このた
め、同軸ケーブル3及び回路のインピーダンスをRc
すると、前置増幅器5のアンプの両極P1 ,P2 間に発
生するノイズ電圧V12は、
【数1】V12=IN ・Rc となる。つまり、ノイズ電流IN が微弱であっても、ノ
イズ電圧V12はその電流IN のRc 倍となるから、中性
子検出器1の微弱な検出信号のS/N比が低下する。こ
れにより、後段のモニタ2での信号処理回路が複雑にな
ったり、信号処理の演算負荷が増えるなど、その信号処
理への悪影響は大きかった。
【0007】この発明は上記従来の問題に鑑みなされた
もので、前置増幅器前段のノイズ耐性を向上させること
により、中性子検出信号をより容易に処理できる原子力
発電設備用起動領域モニタシステムを提供することを、
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1、2記載の発明に係る原子力発電設備用起
動領域モニタシステムは、原子炉内に配置され且つ炉内
の核反応に伴って発生する中性子を検出する中性子検出
器と、この中性子検出器に接続され且つその中性子検出
器による検出信号を炉外部に引き出す第1の同軸ケーブ
ルと、この第1の同軸ケーブルに接続され且つ前記検出
信号を増幅する前置増幅器と、この前置増幅器に接続さ
れた第2の同軸ケーブルと、この第2の同軸ケーブルに
接続され且つ前記検出信号を処理する処理装置とを備
え、前記中性子検出器、前記第1の同軸ケーブル、前記
前置増幅器、および前記第2の同軸ケーブルのアース側
回路を前記処理装置側のみにて接地した1点接地構造を
有し、前記第1の同軸ケーブルをシールド被覆体により
覆い、このシールド被覆体を、前記中性子検出器のアー
ス側回路とは非接続にした状態で前記前置増幅器のアー
ス側回路のみに接続したことを特徴とする。
【0009】とくに、請求項2記載の発明に係る原子力
発電設備用起動領域モニタシステムは、前記第1の同軸
ケーブルの芯線、この第1の同軸ケーブルの前記アース
側回路としての外皮、および前記シールド被覆体のそれ
ぞれに、同一インダクタンス値のコイルを磁束発生方向
が前記芯線と前記外皮とでは中性子検出器信号源に対し
て互いに逆向きとなるように各別に挿入したことを特徴
とする。
【0010】また、請求項3記載の発明に係る原子力発
電設備用起動領域モニタシステムは、原子炉内に配置さ
れ且つ炉内の核反応に伴って発生する中性子を検出する
中性子検出器と、この中性子検出器に接続され且つその
中性子検出器による検出信号を炉外部に引き出す第1の
同軸ケーブルと、この第1の同軸ケーブルに接続され且
つ前記検出信号を増幅する前置増幅器と、この前置増幅
器に接続された第2の同軸ケーブルと、この第2の同軸
ケーブルに接続され且つ前記検出信号を処理する処理装
置とを備え、前記中性子検出器、前記第1の同軸ケーブ
ル、前記前置増幅器、および前記第2の同軸ケーブルの
アース側回路を前記処理装置側のみにて接地した1点接
地構造を有し、前記第1の同軸ケーブルの芯線およびこ
の第1の同軸ケーブルの前記アース側回路としての外被
のそれぞれに、同一インダクタンス値のコイルを磁束発
生方向が中性子検出器信号源に対して互いに逆向きとな
るように各別に挿入したことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1,2記載の発明に係る原子力発電設備
用起動領域モニタシステムでは、前置増幅器前段に位置
する第1の同軸ケーブルに外来ノイズが混入した場合、
この同軸ケーブルの外被内のノイズ電流は、最も外側の
シールド被覆体を通ってアースに導かれる。つまり、ノ
イズ電流は第1の同軸ケーブルの外被を通らずに直接ア
ースに流れ、外来ノイズによって前置増幅器の入力端に
発生する電圧は殆ど零になるから、外来ノイズは中性子
検出信号の処理系に殆ど影響を与えない。
【0012】また請求項3記載の発明に係る原子力発電
設備用起動領域モニタシステムでは、前置増幅器前段に
位置する第1の同軸ケーブルの芯線及び外被に挿入され
るコイルのインダクタンス値は同一で、且つ、磁束の発
生向きは互いに反対である。そこで、前置増幅器側の入
力インピーダンスをその芯線及び外被のインピーダンス
よりも大きくしておくことにより、このコイルの挿入は
中性子検出器の検出信号には何ら影響を与えない。ま
た、第1の同軸ケーブルの外被のインピーダンスを角周
波数で除した値よりもコイルのインダクタンス値の方を
大きい値に設定しておくことにより、外来ノイズによる
ノイズ電流が信号系に与える影響を低減できる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。ここ
で、前述した従来のシステムと同一又は同等の構成要素
には同一符号を付す。
【0014】(第1実施例) 第1実施例を図1〜図3に基づき説明する。図1に記載
の原子力発電設備用起動領域モニタシステムは、原子炉
圧力容器内に設置され且つ当該炉内では非接地の中性子
検出器1と、この中性子検出器1の中性子検出信号を中
央制御室に設置したモニタ2内の信号処理装置2aまで
原子炉建屋を抜けて伝送する第1、第2の同軸ケーブル
3、4と、この第1および第2の同軸ケーブル3及び4
間に挿入された前置増幅器5とを備えると共に、第1の
同軸ケーブル3に被せられたシールド被覆体としてのシ
ールドケーブル10を備えている。つまり、中性子検出
器1は、格納容器を通過して配線された検出器側の第1
の同軸ケーブル3を介して原子炉建屋内の前置増幅器5
に接続され、この前置増幅器5が第2の同軸ケーブル4
を介して信号処理装置2aに接続される。
【0015】前置増幅器5は、増幅用のアンプ5aとア
ース側回路の一部としての筐体5bとを有している。こ
の前置増幅器5の前後段側に位置する第1、第2の同軸
ケーブル3、4は、各々、芯線3a、4aとアース側回
路としての外被3b,4bとを有している。この外被3
b,4bは前置増幅器5の筐体5bを介して相互に接続
されている。
【0016】さらに、シールドケーブル10は導電性の
部材で形成され、アース線11によって前置増幅器5の
筐体5bに接続されている。そして、このシステム全体
は、その共通のアース側回路が信号処理装置2aにての
み接地されることにより、1点接地構造になっている。
【0017】この原子力発電設備用起動領域モニタシス
テムでは、従来と同様に、原子炉の起動領域で生じる熱
中性子に応じた電気パルス信号が中性子検出器1により
検出される。この検出信号の強度は微弱であるが、前置
増幅器5で増幅された後、信号処理装置2aで所定の信
号処理に付される。
【0018】この第1実施例のノイズ遮蔽に関する作用
効果を図2及び図3を用いて説明する。
【0019】前置増幅器5の前段の第1の同軸ケーブル
3とその周りのシールドケーブル10との間には、図2
に示すように、浮遊容量C1 〜C3 が存在する。つま
り、第1の同軸ケーブル3の芯線3aとシールドケーブ
ル10との間に浮遊容量C1 が、第1の同軸ケーブル3
の芯線3aと外被3bとの間に浮遊容量C2 が、その外
被3bとシールドケーブル10との間にC3 が各々存在
する。図2中、参照符号1′は中性子検出器1に係る検
出器信号源である。この図2の模式的な回路構成は、等
価的には図3のように書き替えることができる。
【0020】このように高周波的に接続される回路にお
いて、ノイズ電圧VN の外来ノイズが第1の同軸ケーブ
ル3に伝搬してきたとすると、その外来ノイズはシール
ドケーブル10により捕捉され、そのノイズ電流がシー
ルドケーブル10からアース線11を介してアースに流
れる。つまり、ノイズ電流はシールドケーブル10に拠
って最も接地抵抗が下げられた経路でアースに直接流れ
る。このため、ノイズ電圧VN に因って生じる、アンプ
5aの入力端P1 、P2 間の電圧V12は、V12=0とな
る。
【0021】以上のシールド構成によれば、外来ノイズ
が中性子検出信号に悪影響を及ぼすことは殆どなく、外
来ノイズに拠ってS/N比が低下するということもほぼ
完全に防止される。このため、信号処理装置2aに、第
1の同軸ケーブル3の部分への外来ノイズに対する特別
の処理回路を付加する必要もなく、また信号処理の演算
負荷が増大することもなく、信号処理の容易化を促進で
きる。
【0022】(第2実施例) 第2実施例を図4〜図6に基づき説明する。ここで、第
1実施例と同一又は同等の構成要素には同一符号を用い
て、その説明を省略又は簡略化する。
【0023】図4に示す原子力発電設備用起動領域モニ
タシステムにあっては、磁性体をリング状に形成したリ
ングコア20をさらに付加し、中性子検出器1と前置増
幅器5を繋ぐ第1の同軸ケーブル3の一部を、図示の如
く、そのリングコア20に巻き付けている。その他の構
成及び中性子検出の機能は、第1実施例のものと同一で
ある。
【0024】この第2実施例のノイズ遮蔽の作用効果を
図5及び図6を用いて説明する。上述したように、第1
の同軸ケーブル3の一部をリングコア20に巻装するこ
とで、第1の同軸ケーブル3が担う回路には、ほぼ同一
値のインダクタンスL1 ,L2 (L1 =L2 =L)であ
って、磁束の発生向きが検出器信号源1′に対して互い
に逆方向のコイル21a,21bが等価的に各々挿入さ
れる。つまり、第1の同軸ケーブル3の芯線3aに挿入
されるコイル21aのインダクタンスをL1 、外被3b
に挿入されるコイル21bのインダクタンスをL2 とし
たとき、中性子検出信号に対する等価回路は図5のよう
に表わされ、外来ノイズに対する等価回路は図6のよう
に表わされる。
【0025】図5、6において、Rc1は芯線3aのイン
ピーダンスを、Rc2は外被3bのインピーダンスを、R
s は前置増幅器5の入力インピーダンスを各々示す。な
お、この実施例では、入力インピーダンスRs の値を、
線路インピーダンスRc1、Rc2に比して十分に大きい値
に設定している。
【0026】まず、図5の等価回路を説明する。中性子
検出器1に係る信号源1′によって検出電流Is が流れ
たときの、入力インピーダンスRs 両端の電圧Vs は、
【数2】Vs =Is ・Rs となる。このため、コイル21a,21bを挿入した場
合でも、検出電流Is には何ら影響が生じない。
【0027】次いで、外来ノイズ混入の場合を図6の等
価回路で説明する。同図において、外来ノイズの電圧を
N 、外来ノイズにより芯線3a,外被3bに各々流れ
るノイズ電流をIn2、In1、外来ノイズにより入力イン
ピーダンスRs 両端に発生するノイズ電圧をVsnとす
る。またインダクタンスL1 =L2 =Lであり、入力イ
ンピーダンスRs の値は線路インピーダンスRc1、Rc2
に比して十分に大である。これによって、ノイズ電圧V
snは、外被3b側のインピーダンス配分比によってほぼ
決定でき、
【数3】 と表される。
【0028】ここで、線路インピーダンスRc2は極力小
さく、且つ、インダクタンスLは「Rc2/ω」よりも十
分に大となっているので、式1中の分母の絶対値が
「1」よりも大きくなり、ノイズ電圧Vsnが小さくな
る。つまり、回路的には、外来ノイズによるノイズ電流
は、その殆どが外被3b側を流れるから、ノイズ電圧V
snは外来ノイズの電圧VN よりも十分に小さくなる。こ
れにより、外来ノイズの信号系への混入が抑制され、S
/N比が向上する。このノイズ抑制の効果は、外来ノイ
ズが高周波であるほど大きくなる。
【0029】したがって、この第2実施例によれば前記
第1実施例と同等のシールド効果が得られ、ノイズ耐性
を向上させることができる。とくに、この第2実施例で
は、第1の同軸ケーブル3をリングコア20に巻装する
ことで、その芯線3a及び外被3bに、同一インダクタ
ンス値且つ磁束発生向きが逆向きのコイル21a,21
bを各々、等価的に挿入でき、その挿入が簡単に実現で
きている。勿論、単独のコイルを別々に挿入することも
できる。
【0030】なお、上記第1、第2実施例におけるシー
ルド構造を、図7に示す如く組み合わせて同時に実施す
ることもでき(図7中の参照符号は、第1、第2実施例
と同一とする)、これにより、第1、第2実施例に利点
を合わせて享受でき、前置増幅器前段のラインのノイズ
耐性を一層向上させることができる。また、この発明の
構成は、同一の1点接地構成の検出システム、即ち、検
出対象の信号源が検出位置では非接地で、この検出信号
源に同軸ケーブルを介して接続される信号処理側で接地
される検出システムであれば同様に適用可能であり、簡
単な構成ながら、微弱な検出信号の引き回しに対するノ
イズ耐性向上を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の原子力
発電設備用起動領域モニタシステムによれば、信号源を
検出する中性子検出器と検出信号増幅用の前置増幅器と
を繋ぐ同軸ケーブルをシールド被覆体により覆い、この
シールド被覆体を前置増幅器のアース側回路に接続した
り、また、同軸ケーブルの芯線と外被に、同一インダク
タンス値のコイルを、このコイルの磁束発生方向が互い
に逆向きとなるように各々挿入するという態様をとって
いる。これにより、同軸ケーブルの部分に到来する外来
ノイズを適確に遮蔽でき、検出信号のS/N比の低下を
排除できる、外来ノイズ低減形のシステムとなる。した
がって、同軸ケーブルの敷設長が長くなって、外来ノイ
ズの影響を受けやすいシステムでも、そのノイズ耐性を
従来よりも格段に向上させ、検出信号の処理を容易に且
つ精度良く行うことができるようになるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る原子力発電設備用
起動領域モニタシステムを示すブロック図。
【図2】第1実施例における前置増幅器に至る前段の回
路構成を説明する模式図。
【図3】図2の模式図の等価回路図。
【図4】この発明の第2実施例に係る原子力発電設備用
起動領域モニタシステムを示すブロック図。
【図5】第2実施例における前置増幅器に至る前段回路
の信号検出時の等価回路図。
【図6】第2実施例における前置増幅器に至る前段回路
の外来ノイズ伝搬時の等価回路図。
【図7】その他の実施例に係る原子力発電設備用起動領
域モニタシステムを示すブロック図。
【図8】従来例に係る原子力発電設備用起動領域モニタ
システムを示すブロック図。
【図9】図8の従来例における前置増幅器に至る前段の
回路構成を説明する模式図。
【図10】図9の模式図の等価回路図。
【符号の説明】
1 中性子検出器 2 モニタ 2a 信号処理装置 3 第1の同軸ケーブル 3a 芯線 3b 外被(アース側回路) 4 第2の同軸ケーブル 5 前置増幅器 5a アンプ 5b 筺体(アース側回路) 10 シールドケーブル(シールド被覆体) 11 アース線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉内に配置され且つ炉内の核反応に
    伴って発生する中性子を検出する中性子検出器と、この
    中性子検出器に接続され且つその中性子検出器による検
    出信号を炉外部に引き出す第1の同軸ケーブルと、この
    第1の同軸ケーブルに接続され且つ前記検出信号を増幅
    する前置増幅器と、この前置増幅器に接続された第2の
    同軸ケーブルと、この第2の同軸ケーブルに接続され且
    つ前記検出信号を処理する処理装置とを備え、前記中性
    子検出器、前記第1の同軸ケーブル、前記前置増幅器、
    および前記第2の同軸ケーブルのアース側回路を前記処
    理装置側のみにて接地した1点接地構造の原子力発電設
    備用起動領域モニタシステムにおいて、 前記第1の同軸ケーブルをシールド被覆体により覆い、
    このシールド被覆体を、前記中性子検出器のアース側回
    路とは非接続にした状態で前記前置増幅器のアース側回
    路のみに接続したことを特徴とする原子力発電設備用起
    動領域モニタシステム。
  2. 【請求項2】前記第1の同軸ケーブルの芯線、この第1
    の同軸ケーブルの前記アース側回路としての外皮、およ
    び前記シールド被覆体のそれぞれに、同一インダクタン
    ス値のコイルを磁束発生方向が前記芯線と前記外皮とで
    は中性子検出器信号源に対して互いに逆向きとなるよう
    に各別に挿入したことを特徴とする請求項1記載の原子
    力発電設備用起動領域モニタシステム。
  3. 【請求項3】 原子炉内に配置され且つ炉内の核反応に
    伴って発生する中性子を検出する中性子検出器と、この
    中性子検出器に接続され且つその中性子検出器による検
    出信号を炉外部に引き出す第1の同軸ケーブルと、この
    第1の同軸ケーブルに接続され且つ前記検出信号を増幅
    する前置増幅器と、この前置増幅器に接続された第2の
    同軸ケーブルと、この第2の同軸ケーブルに接続され且
    つ前記検出信号を処理する処理装置とを備え、前記中性
    子検出器、前記第1の同軸ケーブル、前記前置増幅器、
    および前記第2の同軸ケーブルのアース側回路を前記処
    理装置側のみにて接地した1点接地構造の原子力発電設
    備用起動領域モニタシステムにおいて、 前記第1の同軸ケーブルの芯線およびこの第1の同軸ケ
    ーブルの前記アース側回路としての外被のそれぞれに、
    同一インダクタンス値のコイルを磁束発生方向が中性子
    検出器信号源に対して互いに逆向きとなるように各別に
    挿入したことを特徴とする原子力発電設備用起動領域モ
    ニタシステム。
JP4074327A 1992-03-30 1992-03-30 原子力発電設備用起動領域モニタシステム Expired - Lifetime JP2877609B2 (ja)

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Cited By (2)

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