JP5324079B2 - 原子力発電所用中性子モニタシステム - Google Patents

原子力発電所用中性子モニタシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5324079B2
JP5324079B2 JP2007318179A JP2007318179A JP5324079B2 JP 5324079 B2 JP5324079 B2 JP 5324079B2 JP 2007318179 A JP2007318179 A JP 2007318179A JP 2007318179 A JP2007318179 A JP 2007318179A JP 5324079 B2 JP5324079 B2 JP 5324079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
shield
input
core
common mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007318179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009139310A (ja
JP2009139310A5 (ja
Inventor
泉 山田
篤 伏見
智貴 坂田
節男 有田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi GE Nuclear Energy Ltd filed Critical Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority to JP2007318179A priority Critical patent/JP5324079B2/ja
Publication of JP2009139310A publication Critical patent/JP2009139310A/ja
Publication of JP2009139310A5 publication Critical patent/JP2009139310A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5324079B2 publication Critical patent/JP5324079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

本発明は、原子力発電プラントの中性子モニタシステムに関する。
沸騰水型原子力発電プラントの核計装システムは、原子炉の起動状態から全出力までを計測できるようにするために、中性子源領域モニタ、中間領域モニタ、もしくは中性子源領域モニタ及び中間領域モニタを一体化した起動領域中性子モニタと出力領域モニタから構成されている。
この中で出力領域モニタは、原子炉内に検出器である電離箱を数多く設置して、炉内各部の中性子束をモニタできるようにするとともに、その平均値もモニタできるようになっている。原子炉内に設置した検出器からの信号は、圧力容器、格納容器を通り、中央制御室などの増幅器設置位置に導かれる。
検出器からの信号は、増幅された後に、フィルタリングによる監視周波数帯域成分の抽出、複数の検出器出力の平均演算などの監視に必要な信号処理が行われる。大出力の原子炉の場合、検出器は、200個を超えて設置されており、出力領域モニタは局所出力領域モニタ(LPRM)と呼ばれ、そこで使用される検出器は、LPRM検出器と呼称することとする。
従来のプラント計装のコモンモードフィルタは、特許文献1に示されるように、太い同軸ケーブルをコアに巻いて実現していた。既設プラントでも、条件によっては容易に適用できる点で優れている。しかし、太く比較的曲げにくい同軸ケーブルの場合、複数回巻きつけることが可能な径のコアを選択する必要がある。さらに、柔軟性のない同軸ケーブルの場合は巻き径も大きくなり、多数信号を扱う計測系統へ適用しようとしても、設置スペースが大きくなりすぎる点で問題があった。
コモンモードフィルタを小型にする技術は、特許文献2に記載されている。この特許文献2に記載された技術を適用すれば、コモンモードフィルタを小型にすることができる。
特許第2877609号公報 特開2003−227875号公報
ところで、環境省の地球温暖化の影響予測の中で、温暖化に伴い積乱雲が発生しやすくなることが指摘されている。積乱雲が発生しやすくなると雷も発生しやすくなり、温暖化により雷の発生頻度が高まることが予想されている。雷の発生数が増加するようになれば、これまで原子力発電プラントの寿命中にはほとんど発生しえないと考えられていた持続時間の長い落雷や大電流の落雷を考慮する必要になる可能性がある。
ここで、雷サージが中性子モニタシステムにノイズとして混入するメカニズムについて説明する。雷により発生する誘導電圧と接地間電位差との合成電圧Vにより流れる電流は、出力領域モニタのインダクタンス、容量、抵抗成分を有する同軸ケーブル及びLPRM増幅器の入力抵抗を通る。
合成電圧Vが原因で流れる電流によるLPRM増幅器の入力抵抗の電圧降下がノイズであり、中性子モニタの誤動作の原因となる。LPRM検出器の内部インピーダンスや浮遊容量の値は、使用する局所出力領域モニタ検出器、同軸信号ケーブルにより決まる。このため、LPRM増幅器の入力抵抗に流れる電流、いわゆるノーマルモード電流を0にはできないため、電圧Vによる入力抵抗の電圧降下は大小の差はあるものの、必ず生じる。
したがって、大きな雷サージになるほど局所出力領域モニタへのノイズ混入の影響が大きくなると考えられる。また、LPRM増幅器にはローパスフィルタが内蔵されているため、雷サージが大きくても持続時間が短ければ誤動作の原因にはならないが、持続時間の長い、すなわち低周波成分を多く含む雷では、誤動作する可能性がある。このため、局所出力領域にも、コモンモードフィルタを追加する必要がある。
そこで、特許文献2の技術を適用して、局所出力領域にコモンモードフィルタを追加することが考えられる。しかし、特許文献2記載の技術では、1点接地でかつ一計測系統のみを対象としているため、多数の信号を扱う既存の計測系統や、2点接地の計測系に適用する場合の配慮はなされていない。
このため、従来の技術ではコモンモードフィルタ自体が大きくなり、200を超える検出器に対してコモンモードフィルタを実装するためには、スペースが多く必要となり、既存の計測系統や、2点接地の計測系への適用が困難であるという問題があった。
本発明は、多数の検出器を有する既存の計測系統や、2点接地の計測系に適用可能なコモンモードフィルタを備えた原子力発電所用中性子モニタシステムを実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成される。
原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、入力用信号ケーブルと検出信号用増幅器との間に接続され、信号ケーブル入力用コネクタ及び出力用コネクタと一体化された導電性の容器と、この容器内に配置され、信号線及びシールド線がコアに巻きつけられたインダクタとを有するコモンモードフィルタと、信号線及びシールド線を有し、コモンモードフィルタと検出信号用増幅器とに接続される出力用信号ケーブルとを備え、上記導電性の容器の壁部は、上記入力用コネクタ又は出力用コネクタのシールド部を介して、入力用信号ケーブルのシールド線又は出力用信号ケーブルのシールド線に接続され、コアに巻きつけられた信号線は、入力用コネクタを介して入力用信号ケーブルの信号線に接続されるとともに、出力用コネクタを介して出力用信号ケーブルの信号線に接続される。
本発明によれば、多数の検出器を有する既存の計測系統や、2点接地の計測系に適用可能なコモンモードフィルタを備えた原子力発電所用中性子モニタシステムを実現することができる。
まず、本願発明を想到した経緯について説明する。
本願発明者らは、雷模擬実験やLPRM回路への誘導試験および解析を通じて現状の抑制策を超えた効果が得られる雷サージ抑制技術について検討した。従来用いている遮蔽体のノイズ抑制の効果を高めようとすると、遮蔽体の増強が必要となり、伝送経路が長いため大きなコスト増を招くこと、ローパスフィルタは急峻なノイズに対しては効果的であるが、持続時間の長いノイズを抑制する効果は小さいことがわかった。
現状よりさらに大幅に雷サージの影響を抑制するためには比較的低コストで済む他の手段を付加するか、計測系統全体を見直して現状以上の耐雷性を持つように設計変更することが必要との結論を得ている。
本発明においては、雷サージの影響を抑制するため比較的低コストで済む手段を付加する。
ノイズにより中性子モニタシステムが誤動作しにくいように、信号伝送回路を構成することで対応する。具体的には、誘導するノイズ電圧源により流れる電流を抑制する構成とする。2点接地の場合、シールドと2点接地間から構成されるループのインピーダンスが小さいため、ノイズ電圧源により流れる電流が大きいので、このループのインピーダンスを大きくすることで電流抑制を可能とする。1点接地の場合、浮遊容量が介在することになるためループのインピーダンスが大きく、同一のインピーダンスを付加したとしても、ノイズ抑制効果は小さい。
また、200信号以上の系統それぞれに電流抑制対策が必要となるため、小型化可能な電流抑制回路を構成して装置規模が現実的なものとする。
さらに、既存のプラントにも適用できるようにするためには、従来設備の変更を最小にして付加できる必要がある。本発明では着脱可能なインピーダンス付加手段を提供することとした。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による原子力発電プラント用の局所出力領域モニタシステムの概略構成図であり、図2は図1に示したモニタの等価回路図である。なお、検出器から増幅器までの信号経路は1CHのみ示しており、他のCHは省略している。
図1、図2において、LPRM検出器1の検出信号iを、芯線11a、シールド11bからなる同軸ケーブル(入力用信号ケーブル)11、コモンモードフィルタ4、LPRM増幅器3を介して、局所出力領域モニタ信号処理装置9に導いている。遮蔽体12により外来ノイズを防御する構成であり、従来技術に対してコモンモードフィルタ4が加えられている。
LPRM検出器1は、原子炉燃料集合体に近接して設置されており、LPRM増幅器3では、信号の増幅とフィルタリングおよびLPRM検出器1へ高電圧を供給する機能を有する。局所出力領域モニタ信号処理装置9は、原子炉平均出力の監視系、制御棒操作の可否を判断するロッドブロックモニタ系などに局所出力領域モニタ信号を送ると共に、局所出力領域モニタ信号の指示計に表示するなどの機能を有する。
LPRM検出器1からLPRM増幅器3に接続している同軸ケーブル11の外周には、外来雑音によるノイズの混入を防ぐべく、電線管などの遮蔽体12を設置している。ペネトレーション13は、原子炉格納容器内外で高度な気密性を確保しながら信号だけを引き出すための貫通孔である。LPRM検出器1とLPRM増幅器3はそれぞれ接地10で接地され、いわゆる2点接地となっている。また、遮蔽体12も接地されている。
2点接地は、比較的ノイズが混入しやすいが、ノイズ対策のため、信号線に同軸ケーブルを使用し、さらに電線管などの遮蔽体12でこれを覆って敷設している。また、LPRM増幅器3にはローパスフィルタが内蔵されており、高周波の混入ノイズを除く機能を備えている。
次に、図2を参照して動作の詳細を説明する。図2においては、図1のLPRM増幅器3までを示している。
コモンモードフィルタ4の動作について説明する。LPRM検出器1の出力である検出信号iによりコモンモードフィルタ4を流れる電流は、インダクタンスLC1、LC2を値が同じで逆方向となり、相互インダクタンスMの影響により挿入したインダクタンスは見えない。
今、検出信号iにより流れる電流をis1とすると、インダクタンスLC1、LC2の電圧降下VC1、VC2は次式(1)、(2)となる。
c1=j・ω・Lc1・is1−j・ω・M・is1 ・・・(1)
c2=j・ω・Lc2・is1−j・ω・M・is1 ・・・(2)
コモンモードフィルタ4は、次式(3)に示すような関係にある。
c1=Lc2=M ・・・(3)
このため、電圧降下C1、VC2はそれぞれ0となる。結局、検出信号iから見ると、コモンモー
ドフィルタ4はインピーダンスを持たない、すなわち無いのと同じであることがわかる。
一方、ノイズ電圧Vによりコモンモードフィルタ4に流れる電流をそれぞれiN1、iN2とすると、LC1、LC2の電圧降下VC1、VC2は次式(4)、(5)となる。
c1=j・ω・Lc1・iN1+j・ω・M・iN2 ・・・(4)
c2=j・ω・Lc2・iN2+j・ω・M・iN1 ・・・(5)
上記(3)式で示したように、自己インダクタンスLC1、LC2と相互インダクタンスMとが等しいので、コモンモードフィルタ4の両端の電圧降下VC1、VC2は等しい。コモンモードフィルタ4は、芯線11aとシールド11bに流れる同一方向の電流に対してはインピーダンスとして働き、芯線11aとシールド11bが作るループを流れる電流にはインピーダンスとして働かないことが分かる。
図2において、電流iN1はiN2に比べて小さい。シールド11bと芯線11a間は容量(C+C)と抵抗Rで接続されており、これらのインピーダンスはシールド11bのインピーダンスに比べて大きいからである。
次に、単にシールド11bを流れる電流を抑制しただけでは、LPRM増幅器3の入力インピーダンスRの電圧降下を抑制することにならないことを説明する。
図3は、図2の等価回路のうちLPRM検出器1の検出信号iを除き、LPRM検出器1とケーブルの浮遊容量を合成して示した。図3に示すように、誘導電圧Vにより生じるシールド11bの電圧降下をVとする。コモンモードフィルタ4の位置のシールド側にのみインダクタンスLc2があり、芯線側インダクタンスが0の場合を考える。もちろん、相互インダクタンスも0と考える。
この場合、インダクタンスLc2も0の場合よりも電圧降下Vの値は大きくなる。電圧降下Vの大きさで電流iN1が決まるので、単にシールド11bを流れる電流を抑制する方式では、電流iN1を抑制できないことが分かる。
図2の説明で示したように、誘導電圧Vにより生じるコモンモードフィルタ4の両端の電圧降下は芯線11a、シールド11bともに同じであるから、この等価回路を書き換えてコモンモードフィルタ4の部分を同軸ケーブル11から分離して表現すると、図4のようになる。
図4において、LPRM検出器1の容量と同軸ケーブル11の容量を合成して表記した。また、コモンモードフィルタ4のインダクタンスをLC1として表記した。
誤動作の問題が発生するのは、ノイズ電圧Vにより芯線11a側に流れる電流iN1が大きくなることである。電流iN1は、容量(C+C)、L、R、Rの経路に印加される電圧Vで決まる。印加電圧Vは、L、Rの電圧に等しい。芯線11a側のインピーダンスに比べてシールド11b側のインピーダンスは小さいので、ノイズ電圧Vにより生じる電流は、ほとんどシールド11b側に流れる。
シールド11b側に流れる電流iN2で生じる電圧降下Vにより芯線11a側の電流iN1が決まることが分かる。このことから、コモンモードフィルタ4を挿入して電流iN2を抑制すれば、結果的にノーマルモード電流iN1を小さくできることが分かる。インダクタンスLC1の値をL、Lより十分大きくすることでノーマルモード電流iN1を大幅に抑制することが可能となる。
以上説明したように、中性子モニタの誤動作を抑制するためには、最終的にはノーマルモード電流iN1を抑制する必要がある。
図4において、コモンモードフィルタ4のインダクタンスLC1のインピーダンスは周波数が増加するに従って増える。一方、芯線側の容量(C+C)のインピーダンスは周波数が高くなるに従って小さくなる。容量とインダクタンスのインピーダンスの周波数特性の違いにより、周波数が増加しても共振点に近づくまでノーマルモード電流iN1は増加しない構成となっていることが分かる。
本発明の実施形態では、コモンモードフィルタ4の部分を既存プラントにも適用可能なように入出力コネクタを備えて着脱自在としている。また、多数チャンネルにも適用できるように入出力コネクタを備えてモジュール化し、小型化のため細いケーブルと小さいコアを使用できるようにした。そして、2点接地のうちの一方のシールドと同電位にした金属遮蔽壁でコモンモードフィルタ全体を覆って外来ノイズから遮蔽し、ケーブルにかかる張力で簡単にコモンモードフィルタ接続部分が破損しないように金属製容器にコモンモードフィルタを収納する構成とした。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるコモンモードフィルタ4の概略構造を示す図である。図5において、コモンモードフィルタ容器41には、入力コネクタ42と出力コネクタ43とが取り付けてある。コモンモードフィルタ容器41内部には入力コネクタ42からの信号をペア線11c、11dで導き、コア44に巻きつけ、出力コネクタ43に接続している。なお、図1には示していないが、コモンモードフィルタ4の出力コネクタ43とLPRM増幅器3とは、出力用信号ケーブルを介して接続される。この出力用信号ケーブルは、芯線(信号線)11eとシールド線11fとを備えている。
コア44へのペア線の巻き付け方法は、いわゆるバイファイラ巻き(平行2本線をそのままコアに巻く方法)であり、2線間の結合係数を大きく取れるようにしている。コモンモードフィルタ容器41は導電性であり、入力コネクタ42のシールド側をこの容器41に電気的に接続している。つまり、入力用信号ケーブル11のシールド線11bは、入力コネクタ42を介して、容器41の壁部に接続されている。そして、シールド線11dの入力用信号ケーブル11側は、容器41の壁部に接続され、芯線11cは、入力コネクタ42を介して芯線11aと接続されている。
一方、出力コネクタ43のシールド側は、絶縁板45を介して容器41と電気的に絶縁され、出力コネクタ43側のシールド線11dも絶縁被覆(図示せず)により容器41と電気的に絶縁され、出力コネクタ43のシールド部と電気的に接続されている。芯線11cは、出力コネクタ43の芯線部に接続される。出力コネクタ43は、同軸ケーブルの芯線11e、シールド線11fに接続され、これらを介してLPRM増幅器3に接続されている。入力側のシールド線11bはシールド線11dに接続され、シールド線11dは容器41に包囲されている。これにより、芯線11a、11cはシールドで遮蔽されている。
但し、容器41を出力側シールド線11fに接続し、入力側シールド線11bを容器41から絶縁して浮かす構造にすることも可能である。
入力側シールド線11bをコモンモードフィルタ容器41に接続した場合、LPRM検出器1からコモンモードフィルタ容器41の間に侵入する外来ノイズがコモンモードフィルタ4で抑制される。一方、出力側シールド線11fを容器41に接続した場合、容器41に侵入したノイズはコモンモードフィルタ4では抑制されない。この点で、コモンモードフィルタ入力側を容器41に接続する方が望ましい。また、コモンモードフィルタ4と増幅器3の間の距離は短いほど、外来ノイズ侵入の可能性を減らすことができるので、コモンモードフィルタ4の設置位置は、増幅器3に近い方が望ましい。
コモンモードフィルタ4と増幅器3を近接して配置するには、コモンモードフフィルタ4の出力コネクタを増幅器3の入力コネクタに直接接続することで実現できる。例えば、コモンモードフィルタ4の出力コネクタとしてBNCコネクタのプラグを用い、増幅器3の入力コネクタとしてBNCコネクタのレセプタクルを用いる。これにより、ケーブルを介さずに、コモンモードフィルタ4を増幅器3に接続可能となる。
図5においてコア44への巻き線はペア線を用いているが、細い同軸線も使用可能である。巻き数が少ない場合、巻き線の抵抗が小さい割にペア線の方が巻きつけ後の形状を小さくできる点で望ましい。
また、図5において、コア44への巻き付け方としてバイファイラ巻きとしたが、キャンセル巻き(別々の線2本を一本づつ別々にコアに巻き付ける方法)とすることも可能である。キャンセル巻きの場合、前述の(1)、(2)式で示した電圧降下VC1、VC2の値が、有意な値となるので、必要に応じて増幅後に補正するなどの考慮が必要となる。この点から、バイファイラ巻きの方が望ましい。ただし、キャンセル巻きの方が、2線間の浮遊容量が小さいので、高周波特性は優れている。
次に、コモンモードフィルタ4の主要な構成要素であるコア44の形状について説明する。コモンモードフィルタ4の小型化のためには、コア形状を最適化して、小さくても大きなインダクタンスを得ることができるようにする必要がある。磁路が閉じていて漏洩磁束の少ないコアとして、円環状のトロイダルコアがある。本発明の第1の実施形態においては、磁路の断面積を大きくして、かつ巻き線を通す穴径もそれなりに確保できる円筒状コアを用いる。
トロイダルコアのインダクタンスLは、コアの透磁率をμ、磁路の断面積をS、コイル巻き数をN、平均磁路長をlとすると、次式(6)となる。
L=μ・S・N/l ・・・(6)
インダクタンスLは、磁路の断面積Sに比例し、平均磁路長lに反比例していることがわかる。円筒状コアも同様に磁路の断面積Sに比例し、平均磁路長lに反比例するものと考える。
今、円筒状コアの内側の半径をr1、外側の半径をr2とし、円筒状コアの奥行き長さw、比例定数をkとすると、次式(7)が成立する。
L=k・[−2/(π・(1+r/r))+(1/π)]・w・N ・・・(7)
上記(7)式で中括弧内の[−2/(π・(1+r/r))+(1/π)]の値が大きいほどインダクタンスLが大きくなる。この中括弧内の値をインダクタンス係数と呼ぶことにし、半径比(r2/r1)依存性を計算した結果を図6に示す。図6は、インダクタンス係数を半径比で正規化して示す。つまり、内径が一定の場合、縦軸は外径で重み付けしたインダクタンス係数の大きさを示している。
外径が小さくて、かつインダクタンス係数の小さいことが有利であることから、図5のコア44としては、半径比2.4のものを使用している。但し、実運用においては、コモンモードフィルタ4の形状の制限や、加工精度の問題もあるので、インダクタンス係数が0.05、すなわち半径比で1.78〜3.59の範囲で用いている。
本発明の効果を確認するためにシミュレーションにより、コモンモードフィルタ4の有無によるノーマルモード電流の違いを計算した結果を図7に示す。誘導電圧Vとして、2μsでピークに達し、70μsでピークの50%まで減衰する波形を用いた。雷サージ影響評価に一般的に用いられる波形である。コモンモードフィルタ4の有無により1/4強ピーク値が小さくなっており、大きな抑制効果が得られることが分かる。
特に、上記の構成は、既設プラントへの耐雷性向上、耐ノイズ性向上に特に有効である。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、信号ケーブル入力コネクタと出力用コネクタとが着脱可能に接続された容器41内に、信号線及びシールド線を巻き付けたインダクタンスを収納し、容器41の壁部を入力コネクタ又は出力コネクタのシールド線に接続している。
したがって、小型であり、多チャンネル化され、多数の検出器を有する局所出力領域を有する既存の計測系統や、2点接地の計測系に適用可能なコモンモードフィルタを備えた原子力発電所用中性子モニタシステムを実現することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態による原子力発電プラント用の局所出力領域モニタシステムの概略構成図である。図8に示した第2の実施形態と、図1に示した第1の実施形態との違いは、第2の実施形においては、遮蔽体12が除かれている点である。その他の構成は、第1の実施形態と同様となっている。
2点接地で運用されている局所出力領域モニタは、シールドとアースラインで構成するループのインピーダンスが小さいため、コモンモードフィルタ4の挿入によるノイズ抑制効果は極めて大きい。
そこで、遮蔽体12を除いて、その分、コモンモードフィルタ4のインダクタンスを大きくしてノイズ抑制効果を高めた。
本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる他、コモンモードフィルタ4に比べて、高価な電線管などの機材のコストが削減でき、かつ敷設費用も抑制できる。このため、本発明の第2の実施形態は新設プラントで特に有効である。
図9は、本発明とは異なる構成の原子力発電プラント用の局所出力領域モニタの概略構成図であり、本発明との比較例としての図である。
図1の例と比較すれば、図9の例は、同軸ケーブル11とLPRM増幅器3との間には、コモンモードフィルタ4が配置されていない。
図10は、図9に示したモニタの等価回路図である。
図10に示した等価回路と、本願発明における局所出力領域モニタの等価回路を示した図2〜図4とを比較すれば理解できるように、図10に示した例では、コモンモードフィルタが配置されていないため、芯線11a側に流れる電流iN1を抑制することができず、中性子モニタの誤動作が発生する可能性がある。
したがって、本願発明のように、コモンモードフィルタ4を構成することにより、多数の検出器を有する既存の計測系統や、2点接地の計測系にコモンモードフィルタ4を局所出力領域モニタに配置可能となり、中性子モニタの誤動作を防止することができる。
本発明の第1の実施形態による原子力発電プラント用の局所出力領域モニタシステムの概略構成図である。 図1の中性子モニタシステムの等価回路を示す図である。 図1の中性子モニタシステムにおけるノイズ源の影響を説明するための等価回路を示す図である。 図3の等価回路におけるコモンモードフィルタ位置を置き換えた等価回路を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるコモンモードフィルタの実装例を説明するための図である。 コモンモードフィルタのコアの半径比とインダクタンス係数の関係を示す図である。 ノイズに対するコモンモードフィルタの有無によるノーマルモード電流の違いを示すシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態による原子力発電プラント用の局所出力領域モニタシステムの概略構成図である。 本発明とは異なる構成の中性子モニタシステムを示し、本発明と比較するための図である。 図9の中性子モニタシステムの等価回路を示す図である。
符号の説明
1・・・局所出力領域モニタ検出器、3・・・LPRM増幅器、4・・・コモンモードフィルタ、9・・・局所出力領域モニタ信号処理装置、10・・・接地、11・・・同軸信号ケーブル、11a・・・同軸信号ケーブル芯線、11b・・・同軸信号ケーブルシールド、12・・・遮蔽体、13・・・ペネトレーション、41・・・コモンモードフィルタ容器、42・・・入力コネクタ、43・・・出力コネクタ、44・・・コア、45・・・絶縁板

Claims (7)

  1. 原子炉の炉心内部に設置した中性子束の量を検出する複数の局所出力領域モニタ検出器と、信号線及び接地されたシールド線を有し上記検出器により検出された検出信号を伝送する入力用信号ケーブルと、この入力用信号ケーブルから伝送された上記検出信号を増幅する検出信号用増幅器と、この検出信号用増幅器により増幅された信号に対して監視に必要な信号処理をする信号処理手段とを有する原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、
    上記入力用信号ケーブルと上記検出信号用増幅器との間に接続され、導電性の容器と、この導電性の容器に着脱可能に接続された信号ケーブル入力用コネクタ及び出力用コネクタと、上記容器内に配置され、信号線及びシールド線がコアに巻きつけられたインダクタとを有するコモンモードフィルタと、
    信号線及び接地されたシールド線を有し、上記コモンモードフィルタと上記検出信号用増幅器とに接続される出力用信号ケーブルと、
    を備え、上記導電性の容器の壁部は、上記入力用コネクタのシールド部を介して、上記入力用信号ケーブルのシールド線に電気的に接続され、かつ、上記導電性の容器の壁部は、上記出力用信号ケーブルのシールド線とは絶縁され、
    上記コアに巻きつけられた信号線は、上記入力用コネクタを介して上記入力用信号ケーブルの信号線に接続されるとともに、上記出力用コネクタを介して上記出力用信号ケーブルの信号線に接続され、
    上記コアに巻きつけられたシールド線は、上記入力用コネクタを介して上記入力用信号ケーブルのシールド線に接続されるとともに、上記出力用コネクタを介して上記出力用信号ケーブルのシールド線に接続されることを特徴とする原子力発電所用中性子モニタシステム。
  2. 請求項1記載の原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、上記導電性の容器の壁部は、上記出力用信号ケーブルのシールド線とはコモンモードフィルタを介して絶縁されていることを特徴とする原子力発電所用中性子モニタシステム。
  3. 請求項1、2のうちのいずれか一項記載の原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、上記コアの内径に対する外径の寸法比を半径比とすると、上記コアの半径比は、1.78〜3.59であることを特徴とする原子力発電所用中性子モニタシステム。
  4. 請求項1、2、3のうちのいずれか一項記載の原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、上記コモンモードフィルタのシールド線及び信号線は、バイファイラ巻き又はキャンセル巻きにより、上記コアに巻かれていることを特徴とする原子力発電所用中性子モニタシステム。
  5. 原子炉の炉心内部に設置した中性子束の量を検出する複数の局所出力領域モニタ検出器と、信号線及び接地されたシールド線を有し上記検出器により検出された検出信号を伝送する入力用信号ケーブルと、この入力用信号ケーブルから伝送された上記検出信号を増幅する検出信号用増幅器と、この検出信号用増幅器により増幅された信号に対して監視に必要な信号処理をする信号処理手段とを有する原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、
    上記入力用信号ケーブルと上記検出信号用増幅器との間に接続され、導電性の容器と、この導電性の容器に着脱可能に接続された信号ケーブル入力用コネクタ及び出力用コネクタと、上記容器内に配置され、信号線及びシールド線がコアに巻きつけられたインダクタとを有するコモンモードフィルタと、
    信号線及びシールド線を有し、上記コモンモードフィルタと上記検出信号用増幅器とに接続される出力用信号ケーブルと、
    を備え、上記導電性の容器の壁部は、上記出力用コネクタのシールド部を介して、上記出力用信号ケーブルのシールド線に電気的に接続され、かつ、上記導電性の容器の壁部は、上記入力用信号ケーブルのシールド線とは絶縁され、
    上記コアに巻きつけられた信号線は、上記入力用コネクタを介して上記入力用信号ケーブルの信号線に接続されるとともに、上記出力用コネクタを介して上記出力用信号ケーブルの信号線に接続され、
    上記コアに巻きつけられたシールド線は、上記入力用コネクタを介して上記入力用信号ケーブルのシールド線に接続されるとともに、上記出力用コネクタを介して上記出力用信号ケーブルのシールド線に接続されることを特徴とする原子力発電所用中性子モニタシステム。
  6. 請求項5に記載の原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、上記コアの内径に対する外径の寸法比を半径比とすると、上記コアの半径比は、1.78〜3.59であることを特徴とする原子力発電所用中性子モニタシステム。
  7. 請求項5または6記載の原子力発電所用中性子モニタシステムにおいて、上記コモンモードフィルタのシールド線及び信号線は、バイファイラ巻き又はキャンセル巻きにより、上記コアに巻かれていることを特徴とする原子力発電所用中性子モニタシステム。
JP2007318179A 2007-12-10 2007-12-10 原子力発電所用中性子モニタシステム Active JP5324079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007318179A JP5324079B2 (ja) 2007-12-10 2007-12-10 原子力発電所用中性子モニタシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007318179A JP5324079B2 (ja) 2007-12-10 2007-12-10 原子力発電所用中性子モニタシステム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009139310A JP2009139310A (ja) 2009-06-25
JP2009139310A5 JP2009139310A5 (ja) 2010-11-11
JP5324079B2 true JP5324079B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=40870047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007318179A Active JP5324079B2 (ja) 2007-12-10 2007-12-10 原子力発電所用中性子モニタシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5324079B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013213760A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Toshiba Corp 起動領域モニタ校正システム
US9318226B2 (en) 2012-10-09 2016-04-19 Westinghouse Electric Company Llc Apparatus and method to inspect, modify, or repair nuclear reactor core shrouds
US10672527B2 (en) * 2017-01-27 2020-06-02 Westinghouse Electric Company Llc In-core transmitter device structured to wirelessly emit signals corresponding to detected neutron flux

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2877609B2 (ja) * 1992-03-30 1999-03-31 株式会社東芝 原子力発電設備用起動領域モニタシステム
JP3300496B2 (ja) * 1993-09-17 2002-07-08 株式会社東芝 放射線測定システム
JPH07162257A (ja) * 1993-12-09 1995-06-23 Toshiba Corp 原子炉起動領域監視装置
JP3651268B2 (ja) * 1998-07-08 2005-05-25 学校法人金沢工業大学 磁気測定方法及び装置
JP4925232B2 (ja) * 2001-02-02 2012-04-25 株式会社バッファロー 電界プローブ
JP2003022875A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Sumitomo Wiring Syst Ltd 導電部材
JP4047025B2 (ja) * 2002-02-05 2008-02-13 株式会社東芝 放射線測定装置用ノイズ低減装置
JP2004271256A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Hitachi Ltd 原子力発電設備用中性子測定装置
JP4049064B2 (ja) * 2003-09-12 2008-02-20 株式会社日立製作所 信号伝送装置
JP4360895B2 (ja) * 2003-12-11 2009-11-11 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 中性子監視装置
JP2005233833A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Sony Corp 電磁波測定システム
JP2006115481A (ja) * 2004-09-15 2006-04-27 Chugoku Electric Power Co Inc:The 配電設備、分電盤、及び配電設備の配線方法
US20070252659A1 (en) * 2004-10-14 2007-11-01 Hiroshi Suenaga Filter Circuit, Differential Transmission System Having Same, and Power Supply
JP4135009B2 (ja) * 2005-09-14 2008-08-20 株式会社日立製作所 原子力発電プラントの中性子計装システム
JP4914055B2 (ja) * 2005-11-16 2012-04-11 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 中性子モニタシステム
JP4512551B2 (ja) * 2005-12-13 2010-07-28 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉出力測定装置及び出力測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009139310A (ja) 2009-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2084721B1 (en) Shielded rogowski coil assembly and methods
JP5616152B2 (ja) 高周波検出装置、および、当該高周波検出装置を備えた同軸管
CN111157776A (zh) 一种电力设备绝缘泄漏电流的双磁芯传感器
CN107589356A (zh) 变压器绝缘性检测装置
CN207301251U (zh) 变压器绝缘性检测装置
JP5324079B2 (ja) 原子力発電所用中性子モニタシステム
US5295166A (en) Start-up range neutron monitor system
JP4360895B2 (ja) 中性子監視装置
CN113227803B (zh) 局部放电检测装置
CN111856345A (zh) 一种用于测量冲击电流的宽频磁场传感器装置及方法
CN108226602B (zh) 用于测量交流电的时间导数的方法和传感器
CN103884971A (zh) 电力设备局部放电检测装置及其检测方法
JP5675488B2 (ja) 信号伝送路の評価装置及び評価方法
Van den Bossche et al. EMC combined di/dt current probe
CN101435849B (zh) 电力设备地线上局部放电vhf或uhf信号的传感方法
US20080191684A1 (en) Method and configuration for measurement of harmonics in high-voltage networks
JP4049064B2 (ja) 信号伝送装置
JP4512551B2 (ja) 原子炉出力測定装置及び出力測定装置
JP2007139509A (ja) 中性子モニタシステム
US20040187614A1 (en) Fuel level sensor safety barrier
JPH0784088A (ja) 放射線測定システム
JP5028367B2 (ja) ノイズ抑制装置及びそれを有するプラント
JP2004271256A (ja) 原子力発電設備用中性子測定装置
CN203774010U (zh) 一种防止共模信号干扰的电缆屏蔽改良结构
JP2004357376A (ja) 開閉装置用計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5324079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150