JP2003022875A - 導電部材 - Google Patents
導電部材Info
- Publication number
- JP2003022875A JP2003022875A JP2001206305A JP2001206305A JP2003022875A JP 2003022875 A JP2003022875 A JP 2003022875A JP 2001206305 A JP2001206305 A JP 2001206305A JP 2001206305 A JP2001206305 A JP 2001206305A JP 2003022875 A JP2003022875 A JP 2003022875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stress
- fulcrum portion
- movable piece
- conductive member
- contactor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可動片のへたりを有効に防止する。
【解決手段】 金属シェル10の外面から、接触片11
が片持ち状の撓み変形可能に形成されている。ここで、
接触片11の撓み変形の支点部13は、外側に向けて押
し上げられた形状とされている。そのため加工時には、
破線のように支点部13の表面側に引張応力σt が、裏
面側に圧縮応力σc が加わった状態で形成される。これ
は実線のように、接触片11が力Pを受けて支点部13
を中心に撓む場合において、この支点部13の表面と裏
面にそれぞれ加わる応力σt ,σcと同じ向きである。
接触片11が作動する場合に支点部13に加わる応力が
加工時と同じ方向であると、加工硬化が付与され、作動
時の方が加工時よりも大きな降伏応力が得られる。
が片持ち状の撓み変形可能に形成されている。ここで、
接触片11の撓み変形の支点部13は、外側に向けて押
し上げられた形状とされている。そのため加工時には、
破線のように支点部13の表面側に引張応力σt が、裏
面側に圧縮応力σc が加わった状態で形成される。これ
は実線のように、接触片11が力Pを受けて支点部13
を中心に撓む場合において、この支点部13の表面と裏
面にそれぞれ加わる応力σt ,σcと同じ向きである。
接触片11が作動する場合に支点部13に加わる応力が
加工時と同じ方向であると、加工硬化が付与され、作動
時の方が加工時よりも大きな降伏応力が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触片を備えた金
属シェルやランスを備えた端子金具等の可動片付きの導
電部材に関する。
属シェルやランスを備えた端子金具等の可動片付きの導
電部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、互いに嵌合されるプラグとリセプタクルとでは、図
6に示すように、いずれか一方の金属シェル1に対して
接触片2が形成される。この接触片2は詳細には、プレ
スによる切り起こしの塑性加工によって、板面から一段
外方に突出したような片持ち状に形成され、使用時に
は、同図(B)の矢線に示す方向の力Pを受け、付け根
側を支点として撓み変形しつつ、相手の金属シェルに対
して先端側を弾性的に接触させるようになっている。
ば、互いに嵌合されるプラグとリセプタクルとでは、図
6に示すように、いずれか一方の金属シェル1に対して
接触片2が形成される。この接触片2は詳細には、プレ
スによる切り起こしの塑性加工によって、板面から一段
外方に突出したような片持ち状に形成され、使用時に
は、同図(B)の矢線に示す方向の力Pを受け、付け根
側を支点として撓み変形しつつ、相手の金属シェルに対
して先端側を弾性的に接触させるようになっている。
【0003】ここで、この接触片2の付け根側である支
点部3について見ると、プレスによる加工時には、破線
に示すように、その表面側に圧縮応力σc が、裏面側に
引張応力σt が加わるが、力Pを受けて撓む作動時に
は、上記とは逆に実線で示すように、表面側に引張応力
σt が、裏面側に圧縮応力σc が加わることになる。こ
のように、作動時において加工時と逆方向の応力が加わ
ると、バウシンガー効果により加工前より降伏応力が小
さくなって、いわゆるへたりやすくなる。
点部3について見ると、プレスによる加工時には、破線
に示すように、その表面側に圧縮応力σc が、裏面側に
引張応力σt が加わるが、力Pを受けて撓む作動時に
は、上記とは逆に実線で示すように、表面側に引張応力
σt が、裏面側に圧縮応力σc が加わることになる。こ
のように、作動時において加工時と逆方向の応力が加わ
ると、バウシンガー効果により加工前より降伏応力が小
さくなって、いわゆるへたりやすくなる。
【0004】バウシンガー効果について、図8を参照に
して簡単に説明する。接触片2を形成すべく素材である
金属板に降伏点Aを超えた引張応力を加えたのち、これ
を除去すると、応力−ひずみ曲線はOABCで表される
が、次に圧縮応力を加えると、引っ張りのときの降伏点
よりもかなり低い降伏点Dで塑性変形して、応力−ひず
み曲線CDEを描く。このように、一方の応力を加えた
後さらにその逆方向の応力を加えた際には、その降伏応
力が低下する現象がバウシンガー効果といわれる。その
ため、例えばハーネス組立後等にプラグやリセプタクル
を重ねて輸送するような場合には、図らずも接触片2に
対して外力が加わり、また挿抜時にこじり等で過大な外
力が加わると、上記のバウシンガー効果によって接触片
2がへたり、接触荷重が低下するおそれがあるという問
題があった。
して簡単に説明する。接触片2を形成すべく素材である
金属板に降伏点Aを超えた引張応力を加えたのち、これ
を除去すると、応力−ひずみ曲線はOABCで表される
が、次に圧縮応力を加えると、引っ張りのときの降伏点
よりもかなり低い降伏点Dで塑性変形して、応力−ひず
み曲線CDEを描く。このように、一方の応力を加えた
後さらにその逆方向の応力を加えた際には、その降伏応
力が低下する現象がバウシンガー効果といわれる。その
ため、例えばハーネス組立後等にプラグやリセプタクル
を重ねて輸送するような場合には、図らずも接触片2に
対して外力が加わり、また挿抜時にこじり等で過大な外
力が加わると、上記のバウシンガー効果によって接触片
2がへたり、接触荷重が低下するおそれがあるという問
題があった。
【0005】また別の例として、図7に示すように、金
属ランス6を備えた端子金具5が挙げられる。このラン
ス6は、端子金具5の筒形本体部の外面から、切り起こ
しによって斜め外方に突出した片持ち状に形成されてお
り、端子金具5がコネクタハウジングのキャビティに挿
入されると、ランス6はキャビティの内面から同図
(B)の矢線に示す方向の力Pを受けて、付け根側を支
点として撓み変形しつつ押し込まれ、正規位置まで押し
込まれると、ランス6が復元変形しつつキャビティの壁
面に段差状に設けられた係止部に引っ掛かり、端子金具
5を抜け止めして収容するように機能する。
属ランス6を備えた端子金具5が挙げられる。このラン
ス6は、端子金具5の筒形本体部の外面から、切り起こ
しによって斜め外方に突出した片持ち状に形成されてお
り、端子金具5がコネクタハウジングのキャビティに挿
入されると、ランス6はキャビティの内面から同図
(B)の矢線に示す方向の力Pを受けて、付け根側を支
点として撓み変形しつつ押し込まれ、正規位置まで押し
込まれると、ランス6が復元変形しつつキャビティの壁
面に段差状に設けられた係止部に引っ掛かり、端子金具
5を抜け止めして収容するように機能する。
【0006】このランス6の支点部7でも同様に、加工
時には破線に示すように、表面側に圧縮応力σc が、裏
面側に引張応力σt が加わるのに対して、力Pを受けて
撓む作動時には、逆に実線で示すように、表面側に引張
応力σt が、裏面側に圧縮応力σc が加わる。従って、
同じく輸送時等にランス6に対して外力が加わると、バ
ウシンガー効果によってランス6がへたり、掛かり代x
が減少して係止不良を起こすおそれがあった。本発明は
上記のような事情に基づいて完成されたものであって、
その目的は、可動片のへたりを有効に防止するところに
ある。
時には破線に示すように、表面側に圧縮応力σc が、裏
面側に引張応力σt が加わるのに対して、力Pを受けて
撓む作動時には、逆に実線で示すように、表面側に引張
応力σt が、裏面側に圧縮応力σc が加わる。従って、
同じく輸送時等にランス6に対して外力が加わると、バ
ウシンガー効果によってランス6がへたり、掛かり代x
が減少して係止不良を起こすおそれがあった。本発明は
上記のような事情に基づいて完成されたものであって、
その目的は、可動片のへたりを有効に防止するところに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、素材である金属板
から可動片が切り起こし等の塑性加工により撓み変形可
能に設けられた導電部材において、前記可動片の撓み変
形の支点部では、その表面側と裏面側のそれぞれについ
て、この可動片の作動時に加わる圧縮または引張の応力
と同方向の応力が加わった状態で加工可能な形状に設定
されている構成としたところに特徴を有する。請求項2
の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記可動片
が、相手の導電部材と弾性的に接触する接触片であると
ころに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項1に記
載のものにおいて、前記可動片が、当該導電部材を収容
するハウジングに対して抜け止め状に弾性的に係止する
係止片であるところに特徴を有する。
めの手段として、請求項1の発明は、素材である金属板
から可動片が切り起こし等の塑性加工により撓み変形可
能に設けられた導電部材において、前記可動片の撓み変
形の支点部では、その表面側と裏面側のそれぞれについ
て、この可動片の作動時に加わる圧縮または引張の応力
と同方向の応力が加わった状態で加工可能な形状に設定
されている構成としたところに特徴を有する。請求項2
の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記可動片
が、相手の導電部材と弾性的に接触する接触片であると
ころに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項1に記
載のものにおいて、前記可動片が、当該導電部材を収容
するハウジングに対して抜け止め状に弾性的に係止する
係止片であるところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>可動片の撓
み変形の支点部に対し、加工時と作動時とで圧縮または
引張の同方向の応力が作用するようにしたから、加工硬
化が付与されることで、作動時では加工時よりも大きな
降伏応力が得られる。その結果、可動片のへたりが防止
される。 <請求項2の発明>接触片については、所定の接触荷重
が確保される。 <請求項3の発明>係止片については、所定の掛かり代
が確保される。
み変形の支点部に対し、加工時と作動時とで圧縮または
引張の同方向の応力が作用するようにしたから、加工硬
化が付与されることで、作動時では加工時よりも大きな
降伏応力が得られる。その結果、可動片のへたりが防止
される。 <請求項2の発明>接触片については、所定の接触荷重
が確保される。 <請求項3の発明>係止片については、所定の掛かり代
が確保される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
3によって説明する。この実施形態では、互いに嵌合さ
れるプラグとリセプタクルを例示している。図1及び図
2において、符号10はプラグまたはリセプタクルを構
成する金属シェルであって、この金属シェル10の外面
には、相手の金属シェルと接触するための接触片11が
形成されている。
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
3によって説明する。この実施形態では、互いに嵌合さ
れるプラグとリセプタクルを例示している。図1及び図
2において、符号10はプラグまたはリセプタクルを構
成する金属シェルであって、この金属シェル10の外面
には、相手の金属シェルと接触するための接触片11が
形成されている。
【0010】この接触片11は、プレス加工により金属
シェル10の外面から切り起こされて、嵌合方向の後方
を向いた片持ち状に形成されており、図2に詳細に示さ
れるように、付け根から少し中に入った箇所が支点部1
3として外方に押し上げるように形成され、緩傾斜で斜
め外方に延出されたのち、先端部が金属シェル10の外
面とほぼ平行姿勢となるように屈曲されて接点部12と
されている。接触片11は、支点部13を中心として接
点部12側が内外に撓み変形可能とされている。
シェル10の外面から切り起こされて、嵌合方向の後方
を向いた片持ち状に形成されており、図2に詳細に示さ
れるように、付け根から少し中に入った箇所が支点部1
3として外方に押し上げるように形成され、緩傾斜で斜
め外方に延出されたのち、先端部が金属シェル10の外
面とほぼ平行姿勢となるように屈曲されて接点部12と
されている。接触片11は、支点部13を中心として接
点部12側が内外に撓み変形可能とされている。
【0011】ここで着目すべきは、接触片11の支点部
13が、外側に向けて押し上げられた形状とされている
から、加工時には図2の破線に示すように、支点部13
の表面側に引張応力σt が、裏面側に圧縮応力σc が加
わった状態で形成されている。これは、同図に実線で示
すように、接触片11が力Pを受けて支点部13を中心
に撓む場合において、この支点部13の表面と裏面にそ
れぞれ加わる応力σt,σc と同じ向きである。
13が、外側に向けて押し上げられた形状とされている
から、加工時には図2の破線に示すように、支点部13
の表面側に引張応力σt が、裏面側に圧縮応力σc が加
わった状態で形成されている。これは、同図に実線で示
すように、接触片11が力Pを受けて支点部13を中心
に撓む場合において、この支点部13の表面と裏面にそ
れぞれ加わる応力σt,σc と同じ向きである。
【0012】このように構成された第1実施形態によれ
ば、接触片11の支点部13について、その加工時に
は、図3のグラフにおけるOABC(A:加工時降伏
点)の応力−ひずみ特性を示す。一方、外力が作用して
接触片11が支点部13を中心に撓み変形する作動時に
は、上記のように加工時と応力が同方向に加わることか
ら、加工硬化が付与されて、同図のグラフのCFG
(F:作動時降伏点)に示す応力−ひずみ特性となる。
すなわち、接触片11の作動時ではその加工時よりも大
きな降伏応力が得られる。
ば、接触片11の支点部13について、その加工時に
は、図3のグラフにおけるOABC(A:加工時降伏
点)の応力−ひずみ特性を示す。一方、外力が作用して
接触片11が支点部13を中心に撓み変形する作動時に
は、上記のように加工時と応力が同方向に加わることか
ら、加工硬化が付与されて、同図のグラフのCFG
(F:作動時降伏点)に示す応力−ひずみ特性となる。
すなわち、接触片11の作動時ではその加工時よりも大
きな降伏応力が得られる。
【0013】そのため、例えばハーネス組立後等にプラ
グやリセプタクルを重ねて輸送するような場合におい
て、図らずも接触片11に対して外力が加わったり、あ
るいは互いの挿抜時にこじり等で過大な外力が加わった
としても、接触片11がへたるおそれが無く、相手の金
属シェルに対する正規の接触荷重が確保される。また、
敢えて加工度の大きい材料や、耐力に優れた材料に変更
することなく、従前の材料をそのまま使用できるから、
安価に対応することができる。
グやリセプタクルを重ねて輸送するような場合におい
て、図らずも接触片11に対して外力が加わったり、あ
るいは互いの挿抜時にこじり等で過大な外力が加わった
としても、接触片11がへたるおそれが無く、相手の金
属シェルに対する正規の接触荷重が確保される。また、
敢えて加工度の大きい材料や、耐力に優れた材料に変更
することなく、従前の材料をそのまま使用できるから、
安価に対応することができる。
【0014】<第2実施形態>図4及び図5は本発明の
第2実施形態を示す。この第2実施形態では、金属ラン
ス22を備えた端子金具20を例示している。このラン
ス22は、端子金具20の筒形本体部21の外面から切
り起こしによって後方を向いた片持ち状に形成されてい
る。より詳細には図5に示すように、付け根側から一旦
裏面側に向けた緩傾斜で延出され、その延出端が表面側
に屈曲されて筒形本体部21の外面から突出した形状と
なっている。そして、この端子金具20がコネクタハウ
ジングのキャビティ(図示せず)に挿入されると、ラン
ス22はキャビティの内面から図5の矢線に示す方向の
力Pを受けて、付け根側を支点として撓み変形しつつ押
し込まれ、正規位置まで押し込まれると、ランス22が
復元変形しつつキャビティの壁面に段差状に設けられた
係止部に引っ掛かり、端子金具20を抜け止めして収容
するようになっている。
第2実施形態を示す。この第2実施形態では、金属ラン
ス22を備えた端子金具20を例示している。このラン
ス22は、端子金具20の筒形本体部21の外面から切
り起こしによって後方を向いた片持ち状に形成されてい
る。より詳細には図5に示すように、付け根側から一旦
裏面側に向けた緩傾斜で延出され、その延出端が表面側
に屈曲されて筒形本体部21の外面から突出した形状と
なっている。そして、この端子金具20がコネクタハウ
ジングのキャビティ(図示せず)に挿入されると、ラン
ス22はキャビティの内面から図5の矢線に示す方向の
力Pを受けて、付け根側を支点として撓み変形しつつ押
し込まれ、正規位置まで押し込まれると、ランス22が
復元変形しつつキャビティの壁面に段差状に設けられた
係止部に引っ掛かり、端子金具20を抜け止めして収容
するようになっている。
【0015】ここでランス22は、その支点部23とな
る付け根側で一旦裏側に向けて緩傾斜して延出されてい
ることにより、支点部23において、加工時では図5に
破線で示すように、表面側には引張応力σt が、裏面側
には圧縮応力σc が加わった状態で形成されている。こ
れは同図に実線に示すように、ランス22が力Pを受け
て支点部23を中心に撓む場合において、この支点部2
3の表面と裏面にそれぞれ加わる応力σt ,σc と同じ
向きである。その結果、ランス22の支点部23では、
上記第1実施形態で説明したと同様に、その作動時にお
いて加工時よりも大きな降伏応力が得られる。そのた
め、同じようにハーネス組立後等に端子金具20を重ね
て輸送するような場合において、図らずもランス22に
対して外力が加わったとしてもへたるおそれが無く、掛
かり代xが確保されて係止機能を有効に果たすことがで
きる。
る付け根側で一旦裏側に向けて緩傾斜して延出されてい
ることにより、支点部23において、加工時では図5に
破線で示すように、表面側には引張応力σt が、裏面側
には圧縮応力σc が加わった状態で形成されている。こ
れは同図に実線に示すように、ランス22が力Pを受け
て支点部23を中心に撓む場合において、この支点部2
3の表面と裏面にそれぞれ加わる応力σt ,σc と同じ
向きである。その結果、ランス22の支点部23では、
上記第1実施形態で説明したと同様に、その作動時にお
いて加工時よりも大きな降伏応力が得られる。そのた
め、同じようにハーネス組立後等に端子金具20を重ね
て輸送するような場合において、図らずもランス22に
対して外力が加わったとしてもへたるおそれが無く、掛
かり代xが確保されて係止機能を有効に果たすことがで
きる。
【0016】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、上記実施形態に例示した金属シェルや
端子金具に限らず、要は、素材である金属板から可動片
が切り起こし等の塑性加工により撓み変形可能に設けら
れた導電部材全般に広く適用することができる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、上記実施形態に例示した金属シェルや
端子金具に限らず、要は、素材である金属板から可動片
が切り起こし等の塑性加工により撓み変形可能に設けら
れた導電部材全般に広く適用することができる。
【図1】本発明の第1実施形態の部分斜視図
【図2】その断面図
【図3】その接触片に係る応力−ひずみ特性のグラフ
【図4】第2実施形態の部分斜視図
【図5】その断面図
【図6】従来例の部分斜視図と断面図
【図7】他の従来例の部分斜視図と断面図
【図8】従来例に係る応力−ひずみ特性のグラフ
10…金属シェル(金属板)
11…接触片(可動片)
13…支点部
σt …引張応力
σc …圧縮応力
P…力
20…端子金具
21…筒形本体部(金属板)
22…ランス(係止片、可動片)
23…支点部
Claims (3)
- 【請求項1】 素材である金属板から可動片が切り起こ
し等の塑性加工により撓み変形可能に設けられた導電部
材において、 前記可動片の撓み変形の支点部では、その表面側と裏面
側のそれぞれについて、この可動片の作動時に加わる圧
縮または引張の応力と同方向の応力が加わった状態で加
工可能な形状に設定されていることを特徴とする導電部
材。 - 【請求項2】 前記可動片が、相手の導電部材と弾性的
に接触する接触片であることを特徴とする請求項1記載
の導電部材。 - 【請求項3】 前記可動片が、当該導電部材を収容する
ハウジングに対して抜け止め状に弾性的に係止する係止
片であることを特徴とする請求項1記載の導電部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206305A JP2003022875A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 導電部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206305A JP2003022875A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 導電部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003022875A true JP2003022875A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19042464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001206305A Pending JP2003022875A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 導電部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003022875A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009139310A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 原子力発電所用中性子モニタシステム |
CN106816738A (zh) * | 2015-11-30 | 2017-06-09 | 泰科电子(上海)有限公司 | 连接端子及连接组件 |
CN106816737A (zh) * | 2015-11-30 | 2017-06-09 | 泰科电子(上海)有限公司 | 连接端子及连接组件 |
US10522934B2 (en) | 2015-11-30 | 2019-12-31 | Tyco Electronics (Shanghai) Co. Ltd. | Connection terminal and connection assembly |
JP2022177822A (ja) * | 2021-05-18 | 2022-12-01 | ユラ カンパニー リミテッド | 車両用充電コネクタ |
WO2023036039A1 (zh) * | 2021-09-07 | 2023-03-16 | 珠海市迪羚科技有限公司 | 一种轨道的密封结构、适配器的解锁结构、适配器的行程结构、适配器的开关结构、导电结构、适配器及电源分配装置 |
-
2001
- 2001-07-06 JP JP2001206305A patent/JP2003022875A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009139310A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 原子力発電所用中性子モニタシステム |
CN106816738A (zh) * | 2015-11-30 | 2017-06-09 | 泰科电子(上海)有限公司 | 连接端子及连接组件 |
CN106816737A (zh) * | 2015-11-30 | 2017-06-09 | 泰科电子(上海)有限公司 | 连接端子及连接组件 |
US10522934B2 (en) | 2015-11-30 | 2019-12-31 | Tyco Electronics (Shanghai) Co. Ltd. | Connection terminal and connection assembly |
CN106816737B (zh) * | 2015-11-30 | 2020-06-30 | 泰科电子(上海)有限公司 | 连接端子及连接组件 |
CN106816738B (zh) * | 2015-11-30 | 2020-07-14 | 泰科电子(上海)有限公司 | 连接端子及连接组件 |
JP2022177822A (ja) * | 2021-05-18 | 2022-12-01 | ユラ カンパニー リミテッド | 車両用充電コネクタ |
JP7381655B2 (ja) | 2021-05-18 | 2023-11-15 | ユラ カンパニー リミテッド | 車両用充電コネクタ |
WO2023036039A1 (zh) * | 2021-09-07 | 2023-03-16 | 珠海市迪羚科技有限公司 | 一种轨道的密封结构、适配器的解锁结构、适配器的行程结构、适配器的开关结构、导电结构、适配器及电源分配装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5540603A (en) | Female contact | |
WO2015076122A1 (ja) | 多接点型端子 | |
US8043130B2 (en) | Female electrical contact comprising spring contact plates | |
JP5644919B1 (ja) | コネクタ端子およびその製造方法 | |
JPH07220807A (ja) | ロック付きコネクタハウジング | |
US6629865B2 (en) | Zero terminal insertion force electrical connection assembly | |
JP3912204B2 (ja) | コネクタ | |
EP1463155A1 (en) | Connector in which a locking portion to be engaged with a housing is formed inside a contact | |
CA1095603A (en) | Pin type electrical contact terminal | |
EP0693798A1 (en) | Male terminal metal fixture | |
JP2003022875A (ja) | 導電部材 | |
US3123431A (en) | Electrical connector | |
US7063558B1 (en) | Electric plug | |
JP2876146B2 (ja) | リセプタクル型コンタクト | |
JP2001257017A (ja) | C形コンプライアントコンタクト | |
US6716073B1 (en) | Electrically connecting terminal structure | |
US4345373A (en) | Method of manufacture of low-cost, high quality low insertion force electrical connector socket | |
US20210376522A1 (en) | Connector lock structure | |
JPH0745322A (ja) | 雌型コンタクト | |
JP4254482B2 (ja) | コネクタ | |
JPH07192777A (ja) | 圧接端子 | |
US20190288428A1 (en) | Connection Terminal | |
JP3851746B2 (ja) | コネクタ | |
CN109286095A (zh) | 端子连接构造 | |
US4009927A (en) | Spiral crimp for retaining a wire conductor in a metal contact |