JP7183206B2 - 放射能検査装置 - Google Patents
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Description
エネルギー分解能を向上させる方法として、放射能分析する際に逆問題演算の一種であるアンフォールディング手法が利用されており、例えば以下特許文献1のような放射能検査装置としての放射能分析装置が開示されている。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、測定対象物の形状、測定対象物における放射性物質の分布状態によらず、高精度な放射線強度評価を行える放射能検査装置を提供することを目的とする。
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギーに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギー値ごとの計数を示すエネルギー分布である第1エネルギー分布を導出する分析部と、
前記検出部の応答関数を格納する記録部と、
前記第1エネルギー分布に対して、前記応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質の放射線のエネルギー分布である第2エネルギー分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記検出部は、測定対象物における第1方向に移動可能に構成され、前記第1方向における複数の検出位置において、前記測定対象物内の前記放射性物質から放出される放射線を検出し、
前記応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物と前記検出部との位置関係に基づいた、前記検出位置ごとの位置応答関数を複数有して構成され、
前記演算部は、
各前記検出位置における前記第1エネルギー分布に対して、各前記検出位置における前記位置応答関数を用いた前記信号復元演算を行うことにより、各前記検出位置における前記第2エネルギー分布をそれぞれ演算して、各前記検出位置における前記放射性物質の放射能強度をそれぞれ演算することにより、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算し、
各前記検出位置においてそれぞれ導出された前記第2エネルギー分布を統合し、
統合された前記第2エネルギー分布に基づいて、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算する、
ものである。
また、本願に開示される放射能検査装置は、
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギーに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギー値ごとの計数を示すエネルギー分布である第1エネルギー分布を導出する分析部と、
前記検出部の応答関数を格納する記録部と、
前記第1エネルギー分布に対して、前記応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質の放射線のエネルギー分布である第2エネルギー分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記検出部は、測定対象物における第1方向に移動可能に構成され、前記第1方向における複数の検出位置において、前記測定対象物内の前記放射性物質から放出される放射線を検出し、
前記応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物と前記検出部との位置関係に基づいた、前記検出位置ごとの位置応答関数を複数有して構成され、
前記演算部は、
各前記検出位置における前記第1エネルギー分布に対して、各前記検出位置における前記位置応答関数を用いた前記信号復元演算を行うことにより、各前記検出位置における前記第2エネルギー分布をそれぞれ演算して、各前記検出位置における前記放射性物質の放射能強度をそれぞれ演算することにより、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算し、
前記記録部は、
前記測定対象物の基準となる形状を示す基準形状データが記録され、
前記位置応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物の前記基準形状データと前記検出部との位置関係に基づいて構成される、
ものである。
図1は、実施の形態1による放射能検査装置100の概略構成を示すブロック図である。
図2は、実施の形態1による放射能検査装置100の遮蔽体1を、図中の矢印P方向から見た断面図である。
放射能検査装置100は、測定対象物OBに含まれる放射性物質Rから放出された放射線を分析する装置である。
図1に示すように、放射能検査装置100は、測定対象物OBからの放射線を検出する検出部10と、検出部10の出力を分析するための放射能分析部20と、放射能分析部20の分析結果を表示する表示部30と、を備える。
以下、放射能検査装置100を構成する上記各部の詳細とその動作について説明する。
遮蔽体1は、放射性物質Rを含んだ人、物等の測定対象物OBをその内部に収納し、外部からの自然放射線を遮蔽する。本実施の形態では、測定対象物OBとして人体を示し、理解を容易にするために人体に含まれる放射性物質Rを丸印で示した。
また、遮蔽体1は高い放射線遮蔽能力を有する材料、例えば鉛または鉄で構成され、遮蔽体1の内側に銅などで構成されるシールドを設けてもよい。
検出器3はこの移動部2に取り付けられる。そして検出器3は、図2に示すように、測定対象物OBにおけるD方向上の各検出位置D1、D2、D3において、測定対象物OBに含まれる放射性物質Rより放出される放射線の検出を行う。
なお、以降の説明において、各検出位置D1、D2、D3をそれぞれ区別する必要がない場合は、検出位置Dと称して用いる。
こうして、各検出位置Dにおいて測定対象物OBからの放射線が検出器3に入射されると、検出器3のシンチレータにおいて固有の波長を持つ蛍光が発生する。発生した蛍光は検出器3の光電変換部で電子に変換されて、放射線がシンチレータに付与したエネルギーに比例した波高を有する検出信号としてのパルス信号Gが検出器3より出力される。
出力されたパルス信号Gは、放射能分析部20に入力される。
図3は、本実施の形態の検出器3としてシンチレーション検出器を用いた場合に、γ線を測定した場合に得られる波高分布Mの例を示す模式図である。本図において、入射した放射線のエネルギーをE1として示している。
また、応答関数データベース24は、例えばマイクロプロセッサに接続されたメモリ等で構成されており、放射能濃度演算部23により行われる、後述する信号復元演算にて用いられる応答関数fが格納されている。
一般に、放射能分析では放射性核種が放出する放射線のエネルギー値を利用し、放射性核種が複数の放射線を放出する場合は、その放出数の比率が核種に固有であることを利用して、測定された放射線の波高分布Mから、エネルギー値毎に放出される放射線の数、即ち、放射線強度を算出する。
また、波高分布Mから直接、放射性物質の核種の同定を行う場合、分析可能な放射線の最小エネルギー単位は、検出器3のエネルギー分解能に左右される。検出器3のエネルギー分解能が低いと、波高分布Mにて現れる放射線のエネルギーピーク部分の幅が広がる。このとき、複数の放射性核種からの放射線が導出されている場合では、波高分布Mにおいて複数の放射線のピークが重なり、1つのエネルギーピークとして検出されてしまい、結果として分析精度が低下する。
信号復元演算の例として、逆問題演算の一種であるアンフォールディング法がある。アンフォールディングとは、測定対象である放射線に対して、検出器3との応答関数fを一定のエネルギー間隔で予め算出しておく。そして、算出した応答関数fを用いたアンフォールディング演算を行い、放射性物質Rからの放射線の実際のエネルギー分布S(放射線源のエネルギースペクトル)を算出する方法である。
すなわち、検出器3と放射線との相互作用を表す応答関数f、波高分布M、エネルギー分布Sの関係は以下(1)式で表されることになる。
M=K・S ・・・(1)式
但し、Kは応答関数fを示すものである。
S=K-1・M ・・・(2)
なお、検出するγ線のエネルギービンがN個ある場合、抽出される波高分布Mは、以下(3)式のように核種毎の放射能強度を加重積算した結果に相当する。
W=S/(Ra*V) ・・・(4)
測定対象物OBが人体である場合等では、測定対象物OBの表面形状は凹凸を有する。そのため、図2に示すように、各検出位置D1、D2、D3において、検出器3と測定対象物OBとの最短距離y1、y2、y3は異なる。
よって、本実施の形態の応答関数データベース24は、応答関数fとして、検出位置D1、D2、D3における検出器3と測定対象物OBとの位置関係に基づいた、検出位置D1、D2、D3ごとの位置応答関数f1、f2、f3を複数備えている。
こうして、放射能濃度演算部23は、各検出位置D1、D2、D3における放射能強度をそれぞれ演算し、測定対象物OBのD方向に対する放射能強度を演算する。
例えば、図2に示すように、測定対象物OBである人体の腹部に放射性物質Rが含まれる場合、放射性物質Rに最も近接する検出位置D2において放射線強度n2が大きくなる。この場合、放射能濃度演算部23は、このような各検出位置Dにおけるエネルギー分布Sの放射線強度n1、n2、n3の違いに基づき、測定対象物OBにおいて放射性物質Rが含まれる箇所を特定する。
図6は、放射能検査装置100とは異なる構成の、実施の形態1による放射能検査装置100aの概略構成を示すブロック図である。
図7は、検出器3にそれぞれエネルギー値が異なる複数のエネルギーのγ線が入射した場合のエネルギー分布Sを示す図である。γ線の各エネルギーをE1,E2,...ENと表している。
図8は、線量率演算部25が有する線量率換算係数Aを示す図である。
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギーに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギー値ごとの計数を示すエネルギー分布である第1エネルギー分布を導出する分析部と、
前記検出部の応答関数を格納する記録部と、
前記第1エネルギー分布に対して、前記応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質の放射線のエネルギー分布である第2エネルギー分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記検出部は、測定対象物における第1方向に移動可能に構成され、前記第1方向における複数の検出位置において、前記測定対象物内の前記放射性物質から放出される放射線を検出し、
前記応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物と前記検出部との位置関係に基づいた、前記検出位置ごとの位置応答関数を複数有して構成され、
前記演算部は、
各前記検出位置における前記第1エネルギー分布に対して、各前記検出位置における前記位置応答関数を用いた前記信号復元演算を行うことにより、各前記検出位置における前記第2エネルギー分布をそれぞれ演算して、各前記検出位置における前記放射性物質の放射能強度をそれぞれ演算することにより、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算する、
ものである。
測定対象物OBが人体等のようにある一定方向(身長方向)に延在するような形状であって、人体の特定の箇所のみが内部被爆したような場合に、放射線の検出器がその被爆箇所から遠い箇所で固定されていると、放射線の評価精度が低下する。本実施の形態の放射能評価装置は、このように検出器を測定対象物上で移動させつつ、且つ、その測定対象物の形状に応じた信号復元演算を行うため、測定対象物の形状、あるいは、測定対象物において放射性物質が含有される箇所に依存することなく、高精度な放射線の強度評価が行える。
このように、本実施の形態の放射能検査装置は、被験者の内部被爆を判定するために設置されるホールボディカウンタとして、被験者の内部被爆を定量的に測定できる信頼性の高い放射線評価が行える。
前記演算部は、
各前記検出位置においてそれぞれ導出された前記第2エネルギー分布を統合し、
統合された前記第2エネルギー分布に基づいて、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算する、
ものである。
前記演算部は、
各前記検出位置における前記第2エネルギー分布の放射能強度の違いに基づいて、前記測定対象物において前記放射性物質が含まれる箇所を特定する、
ものである。
以下、本願の実施の形態2を、上記実施の形態1と異なる箇所を中心に図を用いて説明する。上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図9は、実施の形態2による放射能検査装置200の概略構成を示すブロック図である。
図9に示すように、本実施の形態の放射能検査装置200の放射能分析部20は、記録部としての基準形状データベース226を備える。
図10は、実施の形態2による放射能検査装置200の基準形状データHの構成を示す概念図である。
基準形状データHを、想定される測定対象物OBの最小の形状を示す第1基準形状データH1と、想定される最大の形状を示す第2基準形状データH2とを有するように構成してもよい。即ち、測定対象物OBが実際に遮蔽体1内に収容された場合、第1基準形状データH1はこの収容された測定対象物OBよりも小さい形状を示し、第2基準形状データH2はこの収容された測定対象物OBよりも大きい形状を示すようにする。
なお、図2では、検出位置D1、D2、D3をそれぞれ想定対象物OBの頭部、腹部、脚部に設けたものを示したが、図10では、図示の便宜上、検出位置D1、D2、D3は図2と対応させていない。
そして、放射能濃度演算部23は、導出された偏差x1、x2、x3に基づき、実際の測定対象物OBの形状に合うように、各検出位置D1、D2、D3における位置応答関数f1、f2、f3を補正する。
あるいは、以下に説明するように、2点間における任意の点を補完して測定対象物OBの形状を近似して導出してもよい。この場合例えば、はじめに各検出位置Dにおける第1基準形状データH1と第2基準形状データH2との基準偏差を導出しておく。
そして、この基準偏差に基づいて、検出位置D1において、第1基準形状データの点P1bと第2基準形状データの点P1cとの間を補完するように、点P1bと点P1cとの間にある測定対象物OBの形状を示す点P1aを導出する。
また、検出位置D2において、第1基準形状データの点P2bと第2基準形状データの点P2cとの間を補完するように、点P2bと点P2cとの間にある測定対象物OBの形状を示す点P2aを導出する。
また、検出位置D3において、第1基準形状データの点P3bと第2基準形状データの点P3cとの間を補完するように、点P3bと点P3cとの間にある測定対象物OBの形状を示す点P3aを導出する。
なお、上記では、各検出位置D1、D2、D3における測定対象物OBの形状の、第1基準形状データH1からのズレを示す偏差x1、x2、x3を導出したが、第2基準形状データH2からのズレを示す偏差を導出してもよい。
前記記録部は、
前記測定対象物の基準となる形状を示す基準形状データが記録され、
前記位置応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物の前記基準形状データと前記検出部との位置関係に基づいて構成される、
ものである。
更に、記録されている応答関数fを用いて、測定対象物OBに対する位置関係情報の確認、あるいは、基準形状データHを更新することによる応答関数fの自動更新等も可能な構成にできる。こうして、操作自由度の高い放射能検査装置を提供できる。
前記基準形状データは、前記測定対象物の形状よりも小さく構成される第1基準形状データと、前記測定対象物の形状よりも大きく構成される第2基準形状データとを有して構成され、
前記演算部は、
各前記検出位置における前記測定対象物の形状の、前記第1基準形状データあるいは前記第2基準形状データからの偏差を、各前記検出位置における前記第1基準形状データと前記第2基準形状データとの基準偏差に基づいて導出し、
導出された各前記検出位置における前記偏差に基づいて、各前記検出位置における前記位置応答関数を補正する、
ものである。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
24 応答関数データベース(記録部)、226 基準形状データベース(記録部)、
R 放射性物質、OB 測定対象物、H 基準形状データ、H1 第1基準形状データ、H2 第2基準形状データ、100,200 放射能検査装置。
Claims (6)
- 放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギーに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギー値ごとの計数を示すエネルギー分布である第1エネルギー分布を導出する分析部と、
前記検出部の応答関数を格納する記録部と、
前記第1エネルギー分布に対して、前記応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質の放射線のエネルギー分布である第2エネルギー分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記検出部は、測定対象物における第1方向に移動可能に構成され、前記第1方向における複数の検出位置において、前記測定対象物内の前記放射性物質から放出される放射線を検出し、
前記応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物と前記検出部との位置関係に基づいた、前記検出位置ごとの位置応答関数を複数有して構成され、
前記演算部は、
各前記検出位置における前記第1エネルギー分布に対して、各前記検出位置における前記位置応答関数を用いた前記信号復元演算を行うことにより、各前記検出位置における前記第2エネルギー分布をそれぞれ演算して、各前記検出位置における前記放射性物質の放射能強度をそれぞれ演算することにより、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算し、
各前記検出位置においてそれぞれ導出された前記第2エネルギー分布を統合し、
統合された前記第2エネルギー分布に基づいて、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算する、
放射能検査装置。 - 前記記録部は、
前記測定対象物の基準となる形状を示す基準形状データが記録され、
前記位置応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物の前記基準形状データと前記検出部との位置関係に基づいて構成される、
請求項1に記載の放射能検査装置。 - 放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギーに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギー値ごとの計数を示すエネルギー分布である第1エネルギー分布を導出する分析部と、
前記検出部の応答関数を格納する記録部と、
前記第1エネルギー分布に対して、前記応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質の放射線のエネルギー分布である第2エネルギー分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記検出部は、測定対象物における第1方向に移動可能に構成され、前記第1方向における複数の検出位置において、前記測定対象物内の前記放射性物質から放出される放射線を検出し、
前記応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物と前記検出部との位置関係に基づいた、前記検出位置ごとの位置応答関数を複数有して構成され、
前記演算部は、
各前記検出位置における前記第1エネルギー分布に対して、各前記検出位置における前記位置応答関数を用いた前記信号復元演算を行うことにより、各前記検出位置における前記第2エネルギー分布をそれぞれ演算して、各前記検出位置における前記放射性物質の放射能強度をそれぞれ演算することにより、前記測定対象物の前記第1方向に対する放射能強度を演算し、
前記記録部は、
前記測定対象物の基準となる形状を示す基準形状データが記録され、
前記位置応答関数は、
各前記検出位置における前記測定対象物の前記基準形状データと前記検出部との位置関係に基づいて構成される、
放射能検査装置。 - 前記基準形状データは、前記測定対象物の形状よりも小さく構成される第1基準形状データと、前記測定対象物の形状よりも大きく構成される第2基準形状データとを有して構成され、
前記演算部は、
各前記検出位置における前記測定対象物の形状の、前記第1基準形状データあるいは前記第2基準形状データからの偏差を、各前記検出位置における前記第1基準形状データと前記第2基準形状データとの基準偏差に基づいて導出し、
導出された各前記検出位置における前記偏差に基づいて、各前記検出位置における前記位置応答関数を補正する、
請求項2または請求項3に記載の放射能検査装置。 - 前記演算部は、
各前記検出位置における前記第2エネルギー分布の放射能強度の違いに基づいて、前記測定対象物において前記放射性物質が含まれる箇所を特定する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放射能検査装置。 - 前記測定対象物を人体とするホールボディカウンタである、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の放射能検査装置。
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