JP2002350928A - カメラのレンズバリア装置 - Google Patents

カメラのレンズバリア装置

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JP2002350928A JP2001158970A JP2001158970A JP2002350928A JP 2002350928 A JP2002350928 A JP 2002350928A JP 2001158970 A JP2001158970 A JP 2001158970A JP 2001158970 A JP2001158970 A JP 2001158970A JP 2002350928 A JP2002350928 A JP 2002350928A
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lens
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敬夫 中西
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズバリアのコンパクト化に寄与し、開閉
量を長くする。 【解決手段】 カメラには、撮影窓を覆う閉位置と撮影
窓を露呈する開位置との間で移動するレンズバリア12
が設けられている。レンズバリア12は付勢機構12に
より開位置に向けて付勢されており、ロック機構23に
より閉位置に保持される。付勢機構27は、圧縮バネを
用いてレンズバリア12を開位置に向けて付勢してい
る。レンズバリア12は、開位置から閉位置に向けて移
動したときに圧縮バネの最小圧縮長さ分だけ移動量が減
少する。この分を稼ぐためにレンズバリア12を開位置
から閉位置に移動するときにボディに対しレンズバリア
12と同方向に一定範囲で移動するスライダを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ、電
子スチルカメラ、及び写真用カメラなどを含むカメラの
レンズバリア装置に関し、さらに詳しくは、撮影レンズ
を保護するレンズバリアを備えたカメラのバリア装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズを保護するためのレンズバリ
アを備えたカメラが特開平9−68738号公報や特開
2000−155355号公報に提案されている。これ
らに提案されたカメラのレンズバリアは、撮影レンズを
覆う閉位置と撮影レンズを露呈する開位置との間でレン
ズバリアを手動操作によって移動する。しかし、レンズ
バリアを開位置まで移動するのに全て手動操作となって
いるため、シャッタチャンスを逃すおそれがある。ま
た、レンズバリアを移動自在に支持するためのレール溝
をカメラボディに設けているため、カメラの外面にレー
ル溝が表れ、見栄えの悪い外観となっている。
【0003】そこで、そのような不都合に対処するため
に、レンズバリアの開位置への移動を補助するバネを設
け、また、レール溝をレンズバリアに設けるようにした
カメラが望まれている。レール溝をレンズバリアに設け
ることを想定すると、レンズバリアのサイズが大きくな
る恐れがある。このため、レール溝を含む最小のサイズ
にする必要がある。また、レンズバリアを開位置に向け
て付勢するバネとしては、カメラボディに取り付ける
と、バネの一端とレンズバリアとを繋ぐ部材の移動用ス
ロットがカメラボディに必要になり見栄えの悪い外観に
なるため、レンズバリアに取り付ける必要がある。しか
し、そのバネを引っ張りバネにすると、レンズバリアの
輪郭内に収めることができないため、圧縮バネが望まし
いことが分かった。
【0004】また、バネでレンズバリアを開位置に向け
て付勢すると、閉位置のときにバネの付勢に抗してレン
ズバリアをロックするロック機構が必要なる。そのロッ
ク機構としては、一般的にロック解除ボタン等をカメラ
ボディに設け、そのボタンを操作することでロック機構
の解除を行うものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧縮バネで
レンズバリアを開位置に向けて付勢するためには、レン
ズバリアとカメラボディとの間で圧縮バネを介在させ、
レンズバリアが開位置のときにもカメラボディに対して
レンズバリアを閉位置から開位置に向けた方向に付勢す
る必要がある。しかし、このようにすると、レンズバリ
アが閉位置のときの圧縮バネが、開位置のときに長さよ
りもさらに圧縮される。圧縮バネは、圧縮したときの長
さに限界がある。このため、その分レンズバリアの移動
量が少なくなるという欠点がある。
【0006】また、ロック解除ボタンを別に設けると、
ボタン及びロック解除ボタンとロック機構と繋ぐ連動機
構の分コストがアップするばかりか、連動機構をカメラ
ボディに内蔵するため、ボディのサイズが大きくなる不
都合が生じる。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、ボディの外観の見栄えを良くし、かつレンズバリア
の移動量を大きく取ることができるカメラのレンズバリ
ア装置を提供すること、また、コンパクトでしかもロー
コストなカメラのレンズバリア装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラのレンズバリア装置では、レ
ンズバリアを開位置から閉位置を超えたロック切り替え
位置に移動させる操作によってレンズバリアを閉位置に
ロックし、この状態から再びロック切り替え位置に移動
させる操作によってレンズバリアの閉位置でのロックを
解除するロック機構を備えたものである。
【0009】請求項2記載のカメラのレンズバリア装置
では、レンズバリアを開位置に向けて付勢する付勢機構
を;レンズバリアを開位置に向けて付勢する圧縮バネ
と;圧縮バネの一端に当接しており、レンズバリアと一
緒に移動する押圧部材と;圧縮バネの他端に当接し、レ
ンズバリアを閉位置に移動するときにカメラボディに対
してレンズバリアと同方向に一定の範囲で移動する受け
部材と;で構成し、受け部材は、レンズバリアが開位置
から閉位置に移動することで、圧縮バネをレンズバリア
が開位置にあるときの長さよりも短くなるように前記押
圧部材との間で圧縮するとともに、レンズバリアが開位
置にあるときの圧縮バネの長さをL1とし、レンズバリ
アが閉位置にあるときの圧縮バネの長さをL2とする
と、L1−L2の長さに応じた移動量よりもレンズバリ
アの移動量を大きくするために移動することを特徴とす
るものである.
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示したように、電
子スチルカメラ10は、ボディが正面から見て正方形に
近い矩形となっており、その矩形内に大円状の摺動板1
1が組み込まれている。摺動板11の前面には、その輪
郭円形とほぼ同じ径の半月状のレンズバリア12が移動
自在に配されている。摺動板11は、金属製で形成され
ており、レンズバリア12がスムーズに摺動するために
前面がフラットになっている。摺動板11には、その輪
郭内の中央上にストロボ発光窓13が、また輪郭中央に
対して右斜め上には、撮影レンズ14を露呈する撮影窓
15等がそれぞれ露呈して設けられている。
【0011】レンズバリア12は、撮影光軸16に対し
て直交する方向(水平方向)Hに沿ってスライド移動自
在となっており、図1に示した開位置のときにストロボ
発光窓13と撮影窓15とを露呈し、図2に示した閉位
置のときにストロボ発光窓13、撮影窓15、及びセル
フタイマー用LED15aとを覆う。カメラ10の外観
には、レンズバリア12を支持するレール溝などが表れ
ていない見栄えの良い外観となっている。なお、符号1
7はシャッタボタン、符号18はファインダ窓である。
【0012】レンズバリア12は、手動操作によって開
閉される。このレンズバリア12は、詳しくは後述する
付勢機構により開位置に向けて付勢されており、また詳
しくは後述するロック機構により付勢機構の付勢に抗し
て閉位置にロックされる。ロック機構は、レンズバリア
12を開位置から閉位置に移動し、その方向に沿い、か
つ閉位置を超えたロック切り替え位置にレンズバリア1
2を移動させる押し込み操作を行うことでレンズバリア
12を閉位置にロックし、この閉位置の状態から再びロ
ック切り替え位置にレンズバリア12を移動させる押し
込み操作によってレンズバリア12の閉位置でのロック
を解除する。
【0013】このようにレンズバリア12を閉位置にロ
ックする押し込み操作、及び閉位置でのロックを解除す
る押し込み操作が同方向への押し込み操作となってい
る。このため、レンズバリア12には、押し込み操作の
ときに押圧し易くするための斜面19が正面からに見て
左端に設けられている。この斜面19には、指掛かり用
の突起20が複数形成されている。
【0014】レンズバリア機構は、レンズバリア12、
ロック機構、付勢機構、バリアガイド手段で構成されて
いる。図3に示すように、カメラ10の前カバー22に
は、ロック機構23を配した支持板24が固定される。
その支持板24にレンズバリア12がスライド移動自在
に取り付けられる。レンズバリア12は、バリア板25
とバリア蓋26とから構成され、これらの間に付勢機構
27が内蔵される。なお、付勢機構27を構成する引っ
張りバネ28は、前カバー22の裏面にも取り付けられ
る。
【0015】バリアガイド手段は、レンズバリアをスラ
イド自在に支持する手段であり、図4及び図5に示すよ
うに、支持板24に形成した上・下レール受け部30,
31と、レール板32とで構成されている。上・下レー
ル受け部30,31は、それぞれ断面コ字状となってお
り、コ字状の開放側が対向した向きとなっている。
【0016】レール板32には、図5に示すように、上
・下レール33,34が形成されており、バリア板25
の開口35を通して上・下レール受け部30,31を上
・下レール33,34に嵌合した後に、カシメによって
バリア板25に固定される。支持板24は、図6に示す
ように、摺動板11に形成された開口35に取り付けら
れる。その開口35は,レンズバリア12で常に隠され
る範囲となっている。これにより、上・下レール33,
34は、撮影光軸に直交する方向に配され、バリア板2
5は、上・下レール受け部30,31によってスライド
移動自在に支持される。
【0017】ロック機構23は、図4に示すように、支
持板24に取り付けられるロック板36、ピン37、ス
トッパ38,ネジリバネ39と、図5に示した係合板4
0とから構成されている。ピン37は、前方に突出して
支持板24に一体に形成されている。ネジリバネ39の
コイル部、及びロック板36とは、ピン37に順に挿入
され、挿入後にピン37の頭がカシメられて抜け止めさ
れる。ロック板36は、ピン37に対して周方向に回転
自在で、かつピン37の頭との間でピン37の軸方向に
移動自在となっている。
【0018】ロック板36は、ピン37を中心としてロ
ック位置とロック解除位置との間で回転する。ネジリバ
ネ39は、コイル部でロック板36をピン37の頭に向
けて付勢するとともに、一端でロック板36をロック解
除位置に向けて付勢する。ストッパ38は、ネジリバネ
39の付勢に抗してロック板36をロック解除位置で止
める。
【0019】係合板40は、レール板32に一体に形成
されており、後方に向けて突出している。この係合板4
0は、レンズバリア12を開位置からの押し込み操作に
よって、係合板40がロック板36ロック位置に回転さ
せ、ロック位置のロック板36に保持され、また閉位置
からの押し込み操作によってロック板36との係合が解
かれる。
【0020】ロック板36は、図7(A)に示すよう
に、鉤型状をしており、レンズバリア12が開位置のと
きにストッパ38に当接してロック解除位置に保持され
ている。ロック板36には、ピン37に軸支される軸受
け部42、斜面部43、第1阻止部44、第1切り欠き
部45、保持部46、第2阻止部47、第2切り欠き部
48、及び折り曲げ片49とを備えている。
【0021】係合板40は、レンズバリア12の移動と
一緒に移動し、付勢機構27により同図において左方向
(開位置方向)に向けて付勢されている。斜面部43
は、開位置からの押し込み操作でレンズバリア12を移
動する過程で、同図(B)に示すように、係合板40が
最初に当接し、係合板40に押されてロック板36をロ
ック位置に向けて回転させる。第1阻止部44は、同図
(C)に示すように、レンズバリア12がロック切り替
え位置に達したときに、斜面部43を乗り越えた係合板
40に下方から当接してロック板36がロック解除位置
に向けて回転するのを阻止する。
【0022】第1切り欠き部45は、斜面部43と第1
阻止部44との間を切り欠いて設けられており、レンズ
バリア12がロック切り替え位置から閉位置に向けて戻
ったときに、ロック板36をロック解除位置に向けて僅
かに回転させ、係合部40をロック板36の内部に入り
込ませる。保持部46は、係合部40が第1切り欠き部
45に入り込んだときに、付勢機構27の付勢に抗する
方向から係合板40に当接してレンズバリア12を閉位
置に保持する。第2阻止部47は、係合部40が第1切
り欠き部45に入り込んだときに、係合板40に下方か
ら当接してロック板36がロック解除位置に向けて回転
しないように阻止して係合板40を保持部46に当接さ
せる。
【0023】閉位置からの押し込み操作でレンズバリア
12を移動すると、図8(B)に示すように、係合板4
0は、第2阻止部47から脱し、ロック板36は、ネジ
リバネ39の付勢によりロック解除位置に向けて回転す
る。第2切り欠き部48は、係合板40に下方から当接
して、係合板40の移動軌跡上に折り曲げ片49が位置
する回転位置でロック板36を止める。折り曲げ片49
は、レンズバリア12がロック切り替え位置から開位置
に向けて移動する過程で、係合板40に当接してロック
板36をピン37の軸方向に逃がして係合板40の通過
を許容する。なお、第2阻止部47は、折り曲げ片49
の上端となっている。
【0024】付勢機構27は、レール板32を挟んだ上
下に1対設けられている。各付勢機構27は、図9に示
すように、左・右止め部材52〜54、左・右ロッド止
め金具55,56、スライダ57、スライダ抜け止め金
具58、第1及び第2ロッド59,60、2つの圧縮バ
ネ61,62、支持板24、及び2つの引っ張りバネ2
8で構成される。
【0025】第1及び第2ロッド59,60は、それぞ
れ両端が左・右ロッド止め金具55,56によってバリ
ア板25に固定される。バリア板25には、第1及び第
2ロッド59,60の両端にそれぞれ当接し、ロッド5
9,60の軸方向への移動を阻止する左・右止め部材5
2〜54がそれぞれ一体に形成されている。スライダ5
7には、第1及び第2ロッド59,60が挿入される受
け部63,64が形成されており、第1及び第2ロッド
59,60に案内されならがレンズバリア12の移動と
同じ方向に移動する。圧縮バネ61,62は、左ロッド
止め金具55とスライダ57の受け部63,64とにそ
れぞれ当接するように、第1及び第2ロッド59,60
の外周に挿入されている。左ロッド止め金具55が本発
明の押圧部材を構成する。
【0026】スライダ57には、レンズバリア12の移
動方向に沿ってスロット65が一定長さで形成されてい
る。スロット65には、支持板24に形成したピン66
が入り込む。ピン66には、スロット65を介して先端
にスライダ抜け止め金具58がカシメにより固定され
る。これにより、スライダ57は、支持板24(カメラ
ボディ)に対して一定の範囲でレンズバリア12と同じ
方向に移動自在に配される。なお、圧縮バネ61,62
がレンズバリア12を開位置に向けて付勢する。
【0027】スライダ57には、後方に突出した一対の
バネ掛け部68が形成されている。これらバネ掛け部6
8には、支持板24の逃げ穴69を通って前カバー22
の内部に配した一対の引っ張りバネ28の一端が掛けら
れる。引っ張りバネ28は、他端が前カバー22の内壁
に掛けらており、レンズバリア12を開位置に移動させ
る方向に向けてスライダ57を付勢している。
【0028】レンズバリア12が開位置のときには、図
10(A)に示すように、圧縮バネ61,62の一端
(押し込み操作方向に対して上流側の端)が左ロッド止
め金具55に、また他端が受け部63にそれぞれ当接し
ている。このときの圧縮バネ61,62の長さをL1と
する。また、スライダ57は引っ張りバネ28の付勢に
より押し込み操作方向に向けて付勢され、またスライダ
抜け止め金具58はスロット65の右端に位置してい
る。
【0029】レンズバリア12を開位置から閉位置に向
けて移動すると、左ロッド止め金具55が受け部63,
64との間で圧縮バネ61,62を押圧し、圧縮バネ6
1,62の長さが長さL1よりも短くされる。レンズバ
リア12が閉位置を超えてロック切り替え位置に移動さ
れると、圧縮バネ61,62は、同図(B)に示したよ
うに、長さL2が最小圧縮長さとなっている。圧縮バネ
61,62が長さL2に近づくにつれてスライダ57を
付勢する力が増大し、引っ張りバネ28の付勢力を超え
ることでスライダ57を押し込み方向に向けて移動させ
る。これによりスライダ57は、スライダ抜け止め金具
58がスロット65の左端に近づくように移動する。こ
のスライダ57の移動長さXによりレンズバリア12
は、圧縮バネ61,62の長さL1−L2の長さに応じ
た移動量よりも大きく移動することができる。
【0030】このような付勢機構27は、レール板32
の上下に一対組み込まれ、バリア蓋26で覆われる。ま
た、バリア板25とバリア蓋26との厚み方向での間の
狭いスペースに収まるように、線径の細い圧縮バネ6
1,62を使用している。このように線径の細く、しか
も長さL1よりも長い自由長の圧縮バネ61,62を用
いると、長期的に圧縮を繰り返して使用することでヘタ
リが生じるおそれがある。しかしながら、本実施形態で
は、スライダ57を移動させるようにしたから、圧縮負
荷を緩和することができ、圧縮バネ61,62のへたり
を防止することができる。
【0031】次に、上記構成の作用を説明する。図1に
示すように、レンズバリア12が開位置のときには、ス
トロボ発光窓13と撮影窓15とが露呈されている。ロ
ック機構は、図7(A)に示すように、ロック板36が
ネジリバネ39の付勢によりストッパ38に当接したロ
ック解除位置となっている。また、付勢機構27は、図
10(A)に示すように、スライダ57が引っ張りバネ
28の付勢により押し込み方向とは逆の方向に向けて付
勢され、スライダ抜け止め金具58がスロット65の右
端に位置している。圧縮バネ61,62は、長さL1と
なっている。
【0032】レンズバリア12を開位置から閉位置に向
けて移動すると、バリア板25,左・右止め板52〜5
4,左・右ロッド止め金具55、56が押し込み方向に
移動し、左ロッド止め金具55が受け部63,64との
間で圧縮バネ61,62を圧縮する。レンズバリア12
の移動が継続するにつれて圧縮バネ61,62は、最小
圧縮長さL2に近い長さまで圧縮され、受け部63,6
4を介してスライダ57を付勢する力が増大する。この
付勢力が引っ張りバネ28の付勢力を超える時点でスラ
イダ57を押し込み方向に向けて移動させる。これによ
り、同図(C)に示すように、スライダ抜け止め金具5
8がスロット65の左端に近づくようにスライダ57が
移動する。
【0033】レンズバリア12がロック切り替え位置に
移動すると、圧縮バネが長さL2まで圧縮される。この
とき、スライダ57は、スライダ抜け止め金具58がス
ロット65の左端に当接する位置に移動している。本実
施形態では、圧縮バネ61,62の長さL1−L2の長
さに応じた移動量に加えてスライダ57の移動量Xを加
算した移動量は、レンズバリア12が開位置からロック
切り替え位置に移動した移動量となっている。
【0034】レンズバリア12が閉位置を通過するとき
には、レール板32に設けた係合板40が斜面部43に
当接し、図7(B)に示すように、ロック板36をロッ
ク位置に向けて回転させる。レンズバリア12がロック
切り替え位置に到達すると係合板40が斜面部40を通
過して第1阻止部44の上に位置する。ロック板36
は、係合板40が斜面部43を通過したときにロック解
除位置に向けて回転し、その後第1阻止部44が係合板
40に下方から当接することで同図(C)に示すように
ロック解除位置に向けての回転が阻止される。
【0035】その後、レンズバリア12押し込み操作を
やめてレンズバリア12から手を離すと、圧縮バネ6
1,62の付勢によりレンズバリア12が閉位置に向け
て移動する。このとき、係合板40もレンズバリア12
と同方向に移動し、かつロック板36がネジリバネ39
の付勢によりロック解除位置に向けて回転するため、係
合板40が第1切り欠き部45に入り込み、同図(D)
に示すように、係合板40にその移動方向に対して逆の
方向から保持部46が当接して保持部46がレンズバリ
ア12を閉位置に保持する。このとき、ロック板36
は、ネジリバネ39の付勢によりロック解除位置に向け
て回転しようとするが、係合板40に下方から第2阻止
部(折り曲げ片49の上端)47が当接するので、その
方向への回転が阻止される。
【0036】レンズバリア12が閉位置に保持される
と、図2に示すように、撮影窓15とストロボ発光窓1
3とがレンズバリア12で隠される。
【0037】レンズバリア12を閉位置から開位置に移
動するには、再び手動操作でレンズバリア12を開位置
から閉位置に移動させる方向、つまりロック切り替え位
置の方向に向けて押す押し込み操作を行う。この操作に
より、係合板40もレンズバリア12と同じ方向に移動
するため、係合板40が図8(A)に示した位置から同
図(B)に示した位置に移動し、折り曲げ片49の上端
から脱する。脱すると、ネジリバネ39の付勢によりロ
ック板36がロック解除位置に向けて回転する。その
後、ロック板36は、係合板40を第1阻止部44の
下、つまり第2切り欠き部48に入り込ませた位置まで
回転し、第1阻止部44と折り曲げ片49とを繋ぐ下辺
部70が係合板40に当接する位置で回転が止められ
る。
【0038】レンズバリア12を閉位置からロック切り
替え位置に押し込み操作した後には、レンズバリア12
から手を離す。これにより、レンズバリア12は、圧縮
バネ61,62の付勢により開位置に向けて自然に移動
する。この移動中に、図8(E)に示すように、係合板
40が折り曲げ片49の前面に乗り上げ、同図(F)に
示したように、折り曲げ片49を介してロック板36を
コイル部39aの付勢に抗してピン37の軸方向に押し
込むため、係合板40がロック板36に係止されること
なく通り抜けることができる。
【0039】また、レンズバリア12が開位置に向けて
移動する過程では、圧縮バネ61,62の圧縮が緩和さ
れる。そして、引っ張りバネ28が圧縮バネ61,62
の付勢力よりも強くなった時点で、スライダ57が引っ
張りバネ28の付勢方向に移動する。そして、レンズバ
リア12は、スライダ57の受け部63,64が右ロッ
ド止め金具56に当接し、スライダ抜け止め金具58が
スロット65の右端に当接することで開位置に保持され
る。なお、上記実施形態では,付勢機構27を複数設け
ているが、一つだけでもよい。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明では、開位
置から閉位置を超えたロック切り替え位置に押し込み操
作を行うことでレンズバリアをロックし、閉位置からロ
ック切り替え位置に押し込み操作を行うことでロック解
除を行うロック機構を備えたから、ロック解除ボタンを
別に設けたものと比較してローコスト化及びコンパクト
化を図ることができる。
【0041】また、レンズバリアを圧縮バネで開位置の
方向に付勢した発明では、レンズバリアを閉位置に移動
するときにカメラボディに対してレンズバリアと同方向
に一定の範囲で移動する受け部材を設けたから、レンズ
バリアが開位置にあるときの圧縮バネの長さをL1か
ら、レンズバリアが閉位置にあるときの圧縮バネの長さ
をL2を差し引いた長さに応じた移動量よりもレンズバ
リアの移動量を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた電子スチルカメラの正面側斜視
図であり、レンズバリアを開位置にした状態を示してい
る。
【図2】電子スチルカメラの正面側斜視図であり、レン
ズバリアを閉位置にした状態を示している。
【図3】レンズバリア機構及び付勢機構を示した分解斜
視図である。
【図4】支持板を示した斜視図である。
【図5】バリアガイド手段の構成を示した要部分解斜視
図である。
【図6】支持板と前カバーとの関係を示した要部分解斜
視図である。
【図7】ロック機構の動作を示した説明図であり、
(A)はレンズバリアが開位置のとき、(B)はレンズ
バリアが閉位置に移動したとき、(C)はレンズバリア
がロック切り替え位置に移動したとき、(D)はレンズ
バリアを閉位置にロックしたときの状態をそれぞれ示し
ている。
【図8】ロック機構の動作を示した説明図であり、
(A)はレンズバリアが閉位置のとき、(B)はレンズ
バリアが閉位置からロック切り替え位置に移動したと
き、(C)はレンズバリアが閉位置を通過したとき、
(D)は(C)に示した状態の横断面図、(E)は
(D)に示した状態の横断面図、(F)は、ロック板を
押し込んで係合板の通過が許容されたときの状態をそれ
ぞれ示している。
【図9】付勢機構の概略を示した要部分解斜視図であ
る。
【図10】付勢機構の動作を示した説明図であり、
(A)はレンズバリアが閉位置のとき、(B)はレンズ
バリアがロック切り替え位置に移動したとき、(C)は
スライダが移動したときの状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 カメラ 12 レンズバリア 18 ファインダ対物窓 23 ロック機構 24 支持板 25 レンズ板 27 付勢機構 28 引っ張りバネ 32 レール板 36 ロック板 40 係合板 49 折り曲げ片 57 スライダ 59,60 ロッド 61,62 圧縮バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H083 CC23 CC32 2H100 AA61 5C022 AA00 AC54 AC77 CA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作により撮影レンズを露呈する開
    位置から撮影レンズを覆う閉位置に移動するレンズバリ
    アと、前記レンズバリアを開位置に向けて付勢する付勢
    部材と、前記付勢部材の付勢に抗してレンズバリアを閉
    位置にロックするロック機構とを備えたカメラのレンズ
    バリア装置において、 前記ロック機構は、レンズバリアを開位置から閉位置を
    超えたロック切り替え位置に移動させる操作によってレ
    ンズバリアを閉位置にロックし、この状態から再びロッ
    ク切り替え位置に移動させる操作によってレンズバリア
    の閉位置でのロックを解除することを特徴とするカメラ
    のレンズバリア装置。
  2. 【請求項2】 撮影レンズを露呈する開位置と撮影レン
    ズを覆う閉位置との間で移動するレンズバリアと、レン
    ズバリアを開位置に向けて付勢する付勢機構とを備えた
    カメラのレンズバリア装置において、 前記付勢機構は、レンズバリアを開位置に向けて付勢す
    る圧縮バネと、 圧縮バネの一端に当接しており、レンズバリアと一緒に
    移動する押圧部材と、 圧縮バネの他端に当接し、レンズバリアを開位置から閉
    位置に移動するときにカメラボディに対してレンズバリ
    アと同方向に一定の範囲で移動する受け部材とを備え、 前記受け部材は、レンズバリアが開位置から閉位置に移
    動することで、圧縮バネをレンズバリアが開位置にある
    ときの長さよりも短くなるように前記押圧部材との間で
    圧縮するとともに、レンズバリアが開位置にあるときの
    圧縮バネの長さをL1とし、レンズバリアが閉位置にあ
    るときの圧縮バネの長さをL2としたときに、L1−L
    2の長さに応じた移動量よりもレンズバリアの移動量を
    大きくするように移動することを特徴とするカメラのレ
    ンズバリア装置。
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