JPH0631459Y2 - カメラの補助光学系切替え装置 - Google Patents

カメラの補助光学系切替え装置

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JPH0631459Y2
JPH0631459Y2 JP7656891U JP7656891U JPH0631459Y2 JP H0631459 Y2 JPH0631459 Y2 JP H0631459Y2 JP 7656891 U JP7656891 U JP 7656891U JP 7656891 U JP7656891 U JP 7656891U JP H0631459 Y2 JPH0631459 Y2 JP H0631459Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は、カメラの補助光学系切替え装
置、特に撮影レンズをカバーする前蓋を有するカメラの
補助光学系切替え装置に関する。 一般に、カメラ用フィルター等の補助光学系は撮影レン
ズの前端内周に設けられたねじに装着して使用される
が、レンズを覆う前蓋を有するコンパクト型携帯用カメ
ラにおいては、そのカメラを薄型にするために、撮影レ
ンズの前面にフィルター等を取り付けるねじを有せず、
通常のねじ込み式補助光学系を使用することができな
い。しかしながら、この種のカメラにおいても、フィル
ター等を使用した方がよい場合が多いので、カメラにフ
ィルターを内蔵させる試みが例えば実開昭54−393
1号の公開実用新案公報によって開示され既に公知であ
る。
【0002】此の公開実用新案公報に示されたフィルタ
ー付きカメラにおいては、カメラの前面に沈胴型撮影レ
ンズの前面を覆う開閉可能な前蓋を設けると共に、この
前蓋の内側にフィルターを軸支して設け、必要に応じて
フィルターを起立して撮影レンズ前面をそのフィルター
で覆う如く構成されている。従って、この公知のカメラ
においては、フィルターの携行を忘れることが無いの
で、この前蓋を有するカメラはすこぶる有用である。
【0003】しかしながら、この公知のフィルター切替
え装置においては、フィルターを使用しないとき、その
フィルターの表面が撮影レンズの前に横たわって置かれ
ているので、その表面からの反射光が撮影レンズに入
り、フレヤーの原因となり、撮影に害を与える恐れが有
る。また、前蓋を開く操作とフィルターを起立させる操
作とが全く別の動作によって行われるので、フィルター
使用の場合の撮影準備操作に時間が掛り、シャッターチ
ャンスを逃す恐れも有る。
【0004】本考案は、従来公知の上記のような欠点を
解決し、カメラの前蓋を開閉操作と連動して、必要に応
じてフィルター等を装脱させ、また不使用時には、フィ
ルター等が撮影の邪魔をしないような補助光学系切替え
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】図1乃至図3は本考案の前提となる例を示
す斜視図であり、本考案の構成の一部は備えていない。
図1は前蓋を閉じた状態、図2は前蓋を開いて撮影レン
ズを露出させた状態、図3はフィルターを撮影レンズ前
面に装着した状態を示す。 図1において、カメラ本体1の前面に設けられた前蓋2
は、カメラ本体1のガイド溝1aと係合する突起部2a
を介してカメラ本体1に対し摺動可能に支持されてい
る。また、その前蓋2の突起部2aの端面には3つの切
欠き溝2b1 、2b2 、2b3 が設けられ、そのうちの
1つの切欠き溝2b1 に爪レバー3の先端3aが係合し
ている。この爪レバー3はカメラ本体1に植設された軸
4によって回動可能に支持され、常時一端をピン5によ
って固定されたコイルねじりばね6によりその軸4を中
心として図1中で時計方向に回転する如く付勢されてい
る。
【0006】さらにまた、図1中で、前蓋2の左端から
突出して、フィルター保持枠7が一体に形成され、この
フィルター保持枠7にフィルター8が嵌め込まれてい
る。また、フィルター8と前蓋2との間には、撮影レン
ズ9に入る撮影光束をけらない程度に十分大きい開口7
aが形成されている。 図1に示された本考案の前提を示す例は、上記の如く構
成されているので、撮影にあたっては、先ず錠止手段の
爪レバー3の一端3bを矢印A方向に押し、爪レバー3
をコイルねじりばねの付勢力に抗して反時計方向に軸4
のまわりに回動して、その先端3aと前蓋2の切欠き溝
2b1 との係合をはずす。次に、前蓋2の表面に設けら
れた指当て2cを矢印B方向に押して、前蓋2をガイド
溝1aに沿って図1中右方へ摺動させて開く。通常は前
蓋2を撮影レンズ9を覆う第1位置から図2に示す如く
開口部7aが撮影レンズ9の前面にある第2位置へ移動
させて、爪レバー3の先端3aを前蓋2の切欠き溝2b
2 に係合させ、前蓋2をその位置に固定して撮影を行
う。また、撮影意図に応じてフィルターを使用する際に
は、同様の操作で前蓋をさらに図2中右方へ摺動させ、
図3に示された第3位置まで移動してフィルター8を撮
影レンズ9の前に位置させ、爪レバー3の先端3aがコ
イルねじりばね6の付勢力により前蓋2の切欠き溝2b
3 に落ち込ませ、前蓋2と共にフィルター8をその位置
に固定させればよい。従って、この本考案の前提を示す
例においては極めて簡単な構造で、前蓋2を第2位置に
置くか第3位置に置くかによって、フィルターの装脱の
切替えを任意に行うことができる。それ故フィルターの
装脱操作が簡単で、しかも迅速に行うことができ、シャ
ッターチャンスを逃す恐れが無い。
【0007】以下、添付の図面に示された実施例に基づ
いて本考案を詳しく説明する。 図4および図5は本考案の第1実施例の斜視図で、図4
は前蓋を開いた状態、図5はフィルターが撮影レンズの
前面に位置した状態を示す。なお、図1の本考案の前提
を示す例と同様な機能を有する部材には図1と同一の符
号を付し、その構造についての説明は省略する。 図4および図5において、カメラ本体1のガイド溝1a
に案内されて左右に摺動する前蓋2の内側には、一方の
端部にフィルター8を有するフィルター保持枠10が前
蓋2の内面に植設された支軸11によって回転可能に支
持されている。このフィルター保持板10は、引張ばね
12によって常時支軸11を中心として図4中で時計方
向に回転するように付勢され、その回転は、フィルター
8が図4に示されているように前蓋内へ退逃した位置に
おいて、前蓋2の内面に植設された制限ピン13に当接
して制限されるように構成されている。また、フィルタ
ー保持枠10には2つの連続したカム溝14aおよび1
4bが形成され、一方のカム溝14aは前蓋2の摺動方
向と一致して図4中で左右に長く形成され、他方のカム
溝14bは一方のカム溝14aに対して所定の角度傾斜
した円弧状に形成されている。その2つのカム溝14
a、14b内には、カメラ本体1に植設された固定ピン
15が摺動し得る如く設けられている。
【0008】図4の第1実施例は上記の如く構成されて
いるので、通常、カメラを携行する場合には、前蓋2
は、本考案の前提を示す例の図1と同様に、撮影レンズ
9を覆う第1位置におかれ、爪レバー3の先端3aが前
蓋2の切欠き溝2b1 と係合することにより固定されて
いる。図6(a)はその前蓋2が第1位置に有るときの
フィルター保持枠10の状態を示す説明図である。この
前蓋2が閉じた状態においては、引張ばね12の付勢力
によって制限ピン13に当接して固定され、カメラ本体
1に植設された固定ピン15はカム溝14aの右端に位
置している。
【0009】撮影に際し、前蓋2を第1位置から第2位
置へ摺動させると、固定ピン15は図6(b)に示され
ているようにカム溝14a中を摺動してカム溝14aの
左端に到達するが、カム溝14aの方向と摺動方向とが
一致しているので、フィルター保持枠10は制限ピン1
3に当接したままの状態におかれる。通常撮影の場合に
は、この第2位置において、図4の如く撮影レンズ9は
露出され、爪レバー3の先端3aを前蓋2の切欠き蓋2
2 に係合して前蓋2を固定することによって、撮影が
可能となる。
【0010】フィルターを使用して撮影する場合には、
爪レバー3と切欠き溝2b2 との係合をはずし、前蓋2
をさらに図4中で右方に摺動すると、図6(c)に示す
如く、フィルター保持枠10を回転可能に支持する支軸
11が矢印B方向に移動する。しかし、カメラ本体1に
植設された固定ピン15は移動しないので、カム溝14
bはこの固定ピン15によって押圧される。それ故フィ
ルター保持枠10は、矢印B方向に移動しつつ、引張ば
ね12の付勢力に抗して、支軸11を中心として図6
(c)中で反時計方向(矢印B方向)へ回動し、図6
(d)に示す如く、固定ピン15がカム溝14bの端部
に当接してその回動を停止する。同時に、前蓋2は、ガ
イド溝1aの右端に当接して第3位置に停止し、図5に
示される如く、爪レバー3の先端3aと切欠き溝2b3
との係合によってその位置に固定される。またフィルタ
ー8は撮影レンズ9の前面まで摺動してその位置に固定
される。このときのフィルター8を撮影レンズ9の前面
に装着するための第2位置から第3位置まで摺動する前
蓋2の移動量は、前述した第1位置から第2位置まで摺
動する移動量よりも少ない。
【0011】次に、フィルター8を撮影レンズ9の前面
から取り除くときは、前述の操作と逆に、固定手段の爪
レバー3の一端3bをコイルねじりばね6の付勢力に抗
して押し、その先端3aと切欠き溝2b3 との係合をは
ずした後、前蓋2を第3位置から第2位置まで図5中で
左方に移動させる。すると、フィルター保持枠10を支
持する支軸11と固定ピン15との距離が短縮されるの
で、引張ばね12の付勢力によりカム面14bに沿って
フイルム保持枠10は時計方向に支軸11を中心に回動
して、図4の如くフィルター8が前蓋2内に収納された
状態に復帰する。さらに、前蓋2を第2位置から第1位
置まで図4中で左方へ移動すると、固定ピン15はカム
溝14a内を摺動し、図6(a)に示されているよう
に、カム溝14aの右端まで移動し、前蓋2は撮影レン
ズ9を覆った位置すなわち第1位置に停止する。従って
爪レバー3の先端3aを切欠き溝2b1 に係合すること
により、前蓋2はその第1位置に固定される。従ってカ
メラの携行中に容易に前蓋2が開いて撮影レンズが傷付
くような恐れは無い。
【0012】図7乃至図9は本考案の第2実施例の平面
図で、図7は前蓋を閉じた状態、図8は前蓋を開いた状
態、図9はフィルターが撮影レンズの前面に位置した状
態を示す。なお図1の前提例と同様の機能を有する部材
には図1と同じ符号を付し、その部材についての構造の
説明は省略する。 図7において、カメラ本体1に図1に示されたガイド溝
1aと同様なガイド溝(不図示)によって摺動可能に支
持された前蓋2の内側にはフィルター8を保持するフィ
ルター保持枠20が収納されている。このフィルター保
持枠20には、その両側部に前蓋2の摺動方向と一致す
る方向に長い2本のガイド溝20aが設けられ、このガ
イド溝20a内を前蓋2の裏面に植設されたガイドピン
21によりフィルター保持枠20は摺動可能に支持され
ている。またフィルター保持枠20は、一端をカメラ本
体1に固定された2本の引張ばね22により常時図7に
おいて左方へ変位可能に付勢され、右端上部に突出して
形成された突起20bが、掛止レバー23によって左方
への動きは掛止されている。この掛止レバー23は前蓋
2の裏面に植設された支軸24により回転可能に支持さ
れ、コイルねじりばね25により常時支軸24を中心と
して時計方向に回動し得る如く構成され、その回動は前
蓋2の裏面に植設された制限ピン26によって制限され
ている。また、この掛止レバー23の側面には、フィル
ター保持枠20の突起20bと係合する爪部23aが突
設され、先端部には、カメラ本体1に設けられた固定突
起27に当接可能な傾斜面23bが形成されている。
【0013】撮影に先立って、図1の前提例と同様に爪
レバー3と前蓋2の切欠き溝2b1との係合をはずし、
前蓋2を図7に示された第1位置から第2位置まで右方
へ摺動すると、掛止レバー23も共に右方へ摺動する。
この掛止レバー23の爪部23aにはフィルター保持枠
20の突起20bが係合しているので、フィルター保持
枠20は引張ばね22の付勢力に抗して前蓋2と共に右
方へ移動し、撮影レンズ9の前面から退逃する。この第
2位置で、爪レバー3を図1と同様に前蓋2の切欠き溝
2b2 に係合させて固定すると、図8の如く前蓋2を開
いた撮影可能状態となる。
【0014】フィルター使用の場合には、さらに、図8
の第2位置からわずかに右方へ前蓋2を変位すると、掛
止レバー23の先端部の傾斜面23bがカメラ本体の固
定突起27に当接して、コイルねじりばね25の付勢力
に抗して支軸24を中心に反時計方向に回動する。 従って、掛止レバー23の爪部23aとフィルター保持
枠20の突起20bとの係合がはずれ、フィルター保持
枠20は図9に示す如く、引張ばね22の付勢力によっ
て左方へ変位し、フィルター8が撮影レンズ9の前面を
覆った位置で停止する。また、前蓋2は、この図9に示
された第3位置において、固定手段の爪レバー3と切欠
き溝2b3 との係合によって固定される。フィルター8
を撮影レンズ9に装着した図9の状態から、再び、図8
の如き通常撮影状態(フィルター退逃状態)にするため
には、一旦、前蓋2を第3位置から左方へ移動し、第1
位置の図7の状態に戻してフィルター8を前蓋2内に収
容し、掛止レバー23の爪部23aとフィルター保持枠
20の突起20bとを係合させた後、前蓋2を右方へ移
動して第2位置の図8の状態にすればよい。
【0015】上記の第2実施例においては、通常撮影の
ための前蓋2を開く動作で引張ばね2をチャージするの
で、掛止レバー23によるフィルター保持枠20の掛止
を解除し、フィルター8を撮影レンズ9の前面に装着す
るための前蓋2の移動量を極めて少なくできる。従っ
て、この第3実施例は、カメラの横巾が比較的短いもの
に適用することができる。
【0016】これまで述べた第1実施例乃至第2実施例
はいずれも、前蓋2を開く第1動作によって通常撮影状
態とし、さらに引き続く第2動作によりフィルター8が
撮影レンズ9の前面に装着される如く構成されている。
しかし、その通常撮影とフィルター使用撮影との切替え
の順序は逆になっても差支えない。 図10は、前蓋の第1の動きによりフィルター8が装着
され、引き続く第2の動きによってフィルター8が撮影
レンズの前面から退逃して、前蓋内に収納される如く構
成された本考案と関連する技術例を示す平面図である。
(本考案の構成の一部は備えていない)図10では前蓋
2を閉じて撮影レンズ9の前面を前蓋2で覆った状態を
示している。
【0017】図10において、撮影レンズ9を覆う前蓋
2は、図1の前提を示す例と同様に右方(矢印B方向)
に図示されないカメラの前壁に沿って摺動可能に構成さ
れている。フィルター8を有するフィルター保持枠30
は、その前蓋2の裏面に植設された支軸31により回転
可能に支持され、引張ばね32によって常時時計方向へ
支軸31を中心に回動する如く付勢されている。その時
計方向の回動は、図示されないカメラ本体に摺動可能に
設けられた摺動部材33の一端33aに当接して制限さ
れる。この摺動部材33には、前蓋2の移動方向(矢印
B方向)と同方向に長く伸びたガイド溝33bが設けら
れ、カメラ本体に植設された2本の案内ピン34がその
ガイド溝33b内を摺動する如く構成されている。ま
た、摺動部材33は、フィルター枠30用の引張ばね3
2よりさらに強い付勢力を持つ引張ばね35により、図
10中で左方へ移動し得るように常時付勢され、その移
動は、カメラ本体に植設された制限ピン36に摺動部材
33の側面から突出した突起33cが当接することによ
り制限される。
【0018】一方、その摺動部材33の突起33cに
は、図示されないカメラ本体に植設された支軸37に回
動可能に支持された押圧レバー38の一端に設けられた
突子39が係合している。その押圧レバー38は、摺動
部材33用の引張ばね35より弱い付勢力を有する引張
ばね40により常時・支軸37を中心に反時計方向に回
動するように付勢される如く構成されている。また、こ
の押圧レバー38の支軸37と突子39との間には突出
ピン41が設けられ、前蓋2が図10中で右方へ移動す
ると前蓋2に形成された突出部2aが、この突出ピン4
1に当接して押圧レバー38を支軸27を中心に反時計
方向に回動させる如く構成されている。
【0019】この技術例は上記の如く構成されているの
で、撮影レンズ9を覆い且つ内部にフィルター8が収納
された図10の如き第1位置に在る前蓋2を図11
(a)に示す第2位置まで右方(矢印B方向)に移動し
て前蓋2を開くと、フィルター保持枠30を支持してい
る支軸31も右方へ移動する。しかし、摺動部材33の
一端33aがフィルター枠30に当接しているので、そ
のフィルター保持枠30は引張ばね32の付勢力に抗し
て支軸31を中心に図10中で反時計方向に回動し、図
11(a)に示されているように、撮影レンズ9の前面
までフィルター8は変位する。この第2位置で、図示さ
れない固定手段(例えば図1の爪レバー3と切欠き溝2
2 )により前蓋2を固定すれば、フィルター8を使用
して撮影を行うことができる。
【0020】この図11(a)に示された状態の第2位
置から、前蓋2をさらに右方へ移動すると、前蓋2の突
出部2aが押圧レバー38の突出ピン41を図11
(a)中右方へ押すので、押圧レバー38は支軸37を
中心に反時計方向に回動する。この押圧レバー38の反
時計方向の回動により、押圧レバー38の一端に植設さ
れた突子39は図11(a)中で右方へ変位し、引張ば
ね35の付勢力に抗して摺動部材の突起33cを右方へ
押圧変位させる。この場合、突出ピン41の移動距離す
なわち前蓋2の移動距離より、突子39の移動距離すな
わち摺動部材33の移動距離の方が大きいので、摺動部
材33は前蓋2に対して右方へ相対変位する。
【0021】従って、フィルター保持枠30は、引張ば
ね32の付勢力により、支軸31を中心に時計方向に回
動し、図11(b)に示す如く、フィルター8は撮影レ
ンズ9の前面から退避して前蓋2の内部に収容される。
従って図11(b)に示された第3位置に在る前蓋2
を、図示されない固定手段(例えば図1における爪レバ
ー3と切欠き溝2b3 との係合)により固定すれば、フ
ィルター8を使用しない通常撮影が可能となる。
【0022】再び、フィルター8を使用して撮影する場
合には、前蓋2を図11(b)の第3位置から左方へ移
動すると、引張ばね35の付勢力により、押圧レバー3
8が引張ばね40の付勢力に抗して支軸37を中心に時
計方向に回動すると同時に、摺動部材33が左方へ変位
する。しかし、摺動部材33の方が前蓋2の変位量より
大きいので、フィルター保持枠30は摺動部材33の一
端33aによって押され、図11(a)の如く、引張ば
ね32の付勢力に抗して支軸31を中心に反時計方向に
回動して、フィルター8は撮影レンズの前面に装着され
る。
【0023】さらに、前蓋2を図11(a)の第2位置
から第1位置まで左方へ移動すると、摺動部材33は制
限ピン36に突起33cが当接することにより、その動
きが停止されるので押圧レバー38も左方の動きを停止
する。従って、前蓋2のみが左方へ移動し、フィルター
保持枠30は、引張ばね32の付勢力により支軸31を
中心に時計方向に回動し、図10に示すように、前蓋2
内に収納される。また同時に前蓋2は撮影レンズ9の前
面を覆い、撮影レンズ9を保護する。
【0024】上記の実施例においては、いずれも前蓋2
が撮影レンズ9の前面を覆う位置から一方向(図79中
で右方)へ移動することにより、前蓋2は撮影レンズ9
の前面から退避すると共に、フィルター8はその前蓋2
の退避位置により選択的に装脱の切替えが行われる如く
構成されている。しかし、撮影レンズ9の前面を覆う位
置に置かれた前蓋2を一方(例えば右方)へ移動したと
きには、フィルター8も共に移動して撮影レンズ9の前
面から退避し、前蓋2が他方(例えば左方)へ移動した
ときはフィルター8が撮影レンズ9の前面に位置するよ
うに前蓋2とフィルター8とを相対的に移動させるよう
にしてもよい。また、上記の実施例においては、いずれ
も、フィルター不使用の場合には、そのフィルター8が
前蓋2内(図4、図8参照)に収容されているので、フ
ィルター8は外力に対して保護されると同時に、従来公
知のフィルター収容前蓋のように、フィルター表面の反
射光が撮影に悪影響を及ぼすようなことは無い。
【0025】以上のように本考案のカメラの補助光学系
切替え装置は、カメラ本体に支持され、撮影レンズの前
面を覆う第1位置と、該第1位置から第1行程で撮影レ
ンズの前面から退避する第2位置と、該第2位置から第
2行程で第2位置よりも更に撮影レンズの前面から退避
する第3位置とをとる前蓋と、前記撮影レンズの光軸と
直交する面内で移動しうるように支持され、補助光学系
を撮影レンズの光路内に挿入する挿入位置と該撮影レン
ズの光路内から離脱する離脱位置とをとる補助光学系保
持部材と、前記前蓋と該補助光学系保持部材とを連動さ
せ、該前蓋が第1位置と第2位置とにあるときは、該補
助光学系保持部材を前記離脱位置に位置づけ、該前蓋が
前記第3位置にあるときは該補助光学系保持部材を前記
挿入位置に位置づけて、前記補助光学系を前記撮影レン
ズの光路内に挿入させる連動手段とを有し、前記第1行
程よりも、前記第2行程が短い構成としたものである。 この構成により本願考案は次のような効果を達成するこ
とができる。 前蓋の移動と補助光学系の挿脱とを一連の操作で行うこ
とができ、連動手段の働きにより、撮影状態にするため
の前蓋の第1位置から第2位置への移動量よりも、少な
い移動量の前蓋の第2位置から第3位置への移動で補助
光学系支持部材が補助光学系を撮影レンズの前面に挿脱
できるので、撮影状態において素早く補助光学系を挿脱
でき操作性が優れている。また前蓋の移動方向のカメラ
の長さを短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の前提を説明する例の前蓋を閉じた状態
を示す斜視図。
【図2】本考案の前提を説明する例の前蓋を開いた状態
を示す斜視図。
【図3】本考案の前提を説明する例のフィルター装着状
態を示す斜視図。
【図4】本考案の第1実施例の前蓋を開いた状態を示す
斜視図。
【図5】本考案の第1実施例のフィルター装着状態を示
す斜視図。
【図6】図4の実施例におけるフィルターの装脱状態を
示す説明図であり、(a)は前蓋が閉じているときを示
し、(b)は前蓋を開いたときを示し、(c)はフィル
ターが移動中を示し、(d)はフィルターが撮影レンズ
前面に装着されたときを示す説明図。
【図7】本考案の第2実施例の前蓋を閉じた状態を示す
平面図。
【図8】本考案の第2実施例の前蓋を開いた状態を示す
平面図。
【図9】本考案の第2実施例のフィルターの装着状態を
示す平面図。
【図10】本考案の本考案と関連する技術例の平面図で
前蓋を閉じた状態を示した平面図。
【図11】本考案の本考案と関連する技術例の平面図
で、(a)は前蓋を開いた状態におけるフィルターの装
着状態を示し、(b)は前蓋を開いた状態におけるフィ
ルターの退避状態を示す平面図。
【主要部分の符号の説明】
1 カメラ本体 2 前蓋 3〜6 固定手段 8 フィルター 7、10、20、30 フィルター保持枠

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に支持され、撮影レンズの前
    面を覆う第1位置と、該第1位置から第1行程で撮影レ
    ンズの前面から退避する第2位置と、該第2位置から第
    2行程で第2位置よりも更に撮影レンズの前面から退避
    する第3位置とをとる前蓋と、 前記撮影レンズの光軸と直交する面内で移動しうるよう
    に支持され、補助光学系を撮影レンズの光路内に挿入す
    る挿入位置と該撮影レンズの光路内から離脱する離脱位
    置とをとる補助光学系保持部材と、 前記前蓋と該補助光学系保持部材とを連動させ、該前蓋
    が第1位置と第2位置とにあるときは、該補助光学系保
    持部材を前記離脱位置に位置づけ、該前蓋が前記第3位
    置にあるときは該補助光学系保持部材を前記挿入位置に
    位置づけて、前記補助光学系を前記撮影レンズの光路内
    に挿入させる連動手段とを有し、 前記第1行程よりも、前記第2行程が短いことを特徴と
    するカメラの補助光学系切替え装置。
  2. 【請求項2】 前記補助光学系はフィルターであること
    を特徴とする請求項1のカメラの補助光学系切替え装
    置。
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