JP4061725B2 - 蓋の開閉装置およびビデオカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は蓋体の開閉装置に係わり、特に小型のビデオカメラにカセットを収納するカセット蓋に適応して有用な蓋の開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4(a)は携帯型のビデオカメラの概要を斜視図で示したもので、1はカメラ本体、2はカメラ本体1内に撮影用のカセットを収納する蓋部である。
3は撮影レンズ部であり、4はビューファインダを示している。
この蓋部2は同図(b)に示すように開くことによって、カセットCを矢印方向から本体1内部に装着すると共に、蓋部2を同図(c)に示すように閉鎖すると撮影状態に移行することができるように構成されている。
【0003】
このような携帯型のビデオカメラはできるだけ軽量、かつ小型にすることが要請され、この従来例の場合は蓋体2に対して各種の操作ボタン5等が取り付けられている。なお、6はイジェクト操作子を示している。
通常、蓋体の係合状態では例えば図5の一部破断した斜視図に示すように、本体1側に係止部が装着されており、この係止部には係止片1a,1aが設けられている。そして、蓋部2にはこの係止片1aに対して係合するよう突出した爪部2aが設けられている。
そして、閉鎖状態で係止片1aは矢印方向に図示しない機構によって移動し、爪部2aが係止片1aに係合した状態では容易に蓋部が開かないようにロックできるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係止片1aの高さHを大きくすると蓋部2が回動して閉鎖状態になるために、突出している爪部2aが移動して係止片1aの係止部に突入する際の円方向の径が大きくなるので、ビデオカセットの厚みが大きくなるという問題が生じる。
また、係止片の高さHを低いものにすると係止片が矢印方向に移動するときに、その端部が爪部と衝突してロックがかからない場合が生じ、そのために蓋部と本体部の係合動作が円滑に行われない場合が生じるという問題があった。
さらに、このような装置では小型化と蓋の係合状態を確実にするために多くの部品が必要になるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点を軽減するためになされたものであって、
閉鎖時に本体部側の係止片と係合する爪部を備え、蓋体に摺動可能に配置されているスライド板と、前記蓋体に軸支されているレバーと、前記スライド板と前記レバーの間に張架され、前記スライド板を付勢しているコイルバネとを備え、前記蓋体が閉鎖されたときに、前記スライド板が前記コイルバネに抗して移動し、前記爪部が前記本体部の係止片と係合すると共に、この係合状態で前記レバーの一部が前記本体部側の一部によって押し圧されることにより、前記スライド板が閉鎖位置に付勢されるように構成したものである。
【0006】
また、上記スライド板は、前記蓋体に設けられているイジェクト操作止によって摺動するように構成し、前記爪部と上記係止片との係合が容易に解除されるように構成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の蓋の開閉装置の係合部の詳細を示したもので、10は蓋に取り付けられる蓋部シャーシ部である。
この蓋部シャーシ10はその上下方向にネジ11が取り付けられ、図示されていない本体に対して回動可能に軸支されている。
12a、12bは蓋体を取り付ける折り曲げ固定部、13a、13bはこの蓋部シャーシ10に固着され、スライド板30を摺動可能に案内する案内ボスである。
14は蓋部シャーシ10にレバー40を取り付ける突出部でその中央付近にレバー40を回動可能に取り付ける軸15が植え込まれている。
【0008】
スライド板30には前記案内ボス13a、13bに遊嵌するような長孔31a、31bがあけられており、その左側縁には蓋をロックするための爪32a、32bが突出している。
また、右側縁には二股状の脚33が形成され、この脚33の間に蓋部に取り付けられるイジェクト操作子50が遊嵌されるようにしている。
34はコイルバネ43が配置される開口部であって、開口部34内に突出している舌片34aと、レバー40の端部に設けられている舌片41の間にコイルバネ43が圧縮されて張架されている。
なお、35はレバー40の他端に形成されている突起42と衝合するストッパとなっている。
【0009】
レバー40は前記軸15によって回動可能に蓋部シャーシ10に取り付けられており、舌片41と、突起42と押圧部44が形成されている。
そして前記したコイルバネ43によって時計方向に付勢されている。
【0010】
図2は上記した蓋部シャーシ10側に設けた爪32(a,b)が、本体側に設けられている本体係止シャーシ20との係止部21(a,b)と係合した状態を示しており、本体係止シャーシ20はビデオカメラ本体を形成するシャーシによって構成することもできる。
この本体係止シャーシ20は上下方向に上記爪32a、32bと係合する係止部21a、21bが折り曲げ加工等によって形成されており、その中間部に前記押圧部44が衝突する衝合片22が設けられている。
なお、他の部分の符号は図1の符号と対応しているのでその説明を省略する。
【0011】
本発明の蓋の開閉装置は上記したような各種のアセンブリによって、以下のように蓋を閉めたときにロックされ、その状態を維持することができる。
まず、図1において蓋部2を閉めることにより蓋部シャーシ10が左方向に移動すると、図3に示すようにスライド板30の爪32a、32bの部分が本体係止シャーシ20の係止部21a、21bに当接すると共に、レバー40の押圧部44が衝合片22に当接する。
【0012】
そして、ほぼ同時に、スライド板30は爪32a、32bのテーパ部によって下方にスライドし、このスライドは案内ボス13a、13bと、長孔31、31bによって案内される。
また、レバー40は軸15を中心として反時計方向に回動することにより、コイルバネ43が圧縮されエネルギーが蓄積される。
そして、この状態からさらに蓋が閉鎖される方向に押されると、さらにスライド板30は下方に移動し、爪32(a,b)が係止片12(a,b)を乗り越えると、図2に示したように爪32a.32bが係止部21a、21bによって完全に係止された状態になる。
【0013】
そしてこの状態では、レバー40の舌片41がコイルバネ43を上方に押し上げた状態になっているので、コイルバネ43の圧縮力が十分に維持されていることになり、このバネの伸張力によって、スライド板30の係合状態を十分なものにすることができる。
【0014】
蓋を開放するときは、図示されていない操作子50に連動するイジェクトボタンを下方に押し下げ、操作子50を下方に移動すると、コイルバネ43に抗して脚33、すなわちスライド板30が下方に移動し、爪32a、32bが係止部21a、21bから離脱することによって係合状態が解除され、次にコイルバネ43の伸張力によって衝合部22と接触していた押圧部44が押し出されるように働き、蓋部シャーシ10が本体係止シャーシ20から離れる方向に付勢するので、イジェクトボタンを押すだけで簡単に蓋を開く方向に付勢することができる。
また、蓋の解放後はコイルバネ43によってレバー40が反時計方向に付勢され、その突起42とストッパ35の係合によってスライド板30が待機位置(図1)にホールドされる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の蓋の開閉装置は、閉鎖時に本体側の係止片と係合する爪部を備え、蓋体に摺動可能に配置されているスライド板と、前記蓋体に軸支されているレバーと、前記スライド板と前記レバーの間に張架され、前記レバーを付勢しているコイルバネとを備えているので、係止部の高さを低くして本体装置を小型化にしたときでも確実な係合状態を得られ、イジェクト操作も容易にできる。
【0016】
さらに、蓋を閉めていく場合にその操作に応じて衝合片22が押圧部44を押し始めるので、ロックされる直前でコイルバネに十分な力が蓄えられ、そこから係合動作が始まるのでより確実なロック作用が生じる。
さらに、ロック時のスライド板の動き、レバーによるストッパの動作、蓋の押し開け時の動き等、少なくとも3通りの動作に関連するバネ部材を単品で供給することができ、部品点数を少なくすると共に、組立作業を容易にするという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋の係合機構の側面図を示す図である。
【図2】本体と蓋が閉鎖されたときの係合位置を示す図である。
【図3】本体と蓋が係合される直前の様子を説明する図である。
【図4】本発明の蓋が適応できるカメラの説明斜視図である。
【図5】カメラに適応された蓋体の係合を説明する図である。
【符号の説明】
10 蓋部シャーシ、13a 案内ボス、20 本体係止シャーシ、
21a、21b 係止部、22 ストッパ、30 スライド板、32a、32b爪、34 コイルバネ、40 レバー、42 突起、44 押圧部
Claims (4)
- 閉鎖時に本体部側の係止片と係合する爪部を備え、蓋体に摺動可能に配置されているスライド板と、
前記蓋体に軸支されているレバーと、
前記スライド板と前記レバーの間に張架され、前記スライド板を付勢しているバネ材とを備え、
前記蓋体が閉鎖されたときに、
前記スライド板が前記バネ材に抗して移動し、前記爪部が本体部の係止片と係合すると共に、この係合状態で前記レバーの一部が前記本体部側の一部に衝合することにより、前記バネ材を介して前記スライド板が閉鎖位置に付勢されるように構成されると共に、
前記蓋体が開放されたときに、
前記レバーの係合部と前記スライド板とが係合して、前記スライド板が待機位置にホールドされるように構成されることを特徴とする蓋の開閉装置。 - 上記スライド板は、前記蓋体に設けられているイジェクト操作子によって摺動するように構成し、前記爪部と上記係止片との係合が解除されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋の開閉装置。
- 上記蓋体はビデオカメラのカセットを収納する空間を開閉することを特徴とする請求項1に記載の蓋の開閉装置。
- カセットを収納する空間を開閉するための蓋の開閉装置を備えるビデオカメラにおいて、
前記開閉装置は、
閉鎖時に本体部側の係止片と係合する爪部を備え、蓋体に摺動可能に配置されているスライド板と、
前記蓋体に軸支されているレバーと、
前記スライド板と前記レバーの間に張架され、前記スライド板を付勢しているバネ材とを具備し、
前記蓋体が閉鎖されたときに、
前記スライド板が前記バネ材に抗して移動し、前記爪部が本体部の係止片と係合すると共に、この係合状態で前記レバーの一部が前記本体部側の一部に衝合することにより、前記バネ材を介して前記スライド板が閉鎖位置に付勢されるように構成されると共に、
前記蓋体が開放されたときに、
前記レバーの係合部と前記スライド板とが係合して、前記スライド板が待機位置にホールドされるように構成されることを特徴とするビデオカメラ。
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JP4061725B2 true JP4061725B2 (ja) | 2008-03-19 |
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Family Applications (1)
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JP21262998A Expired - Fee Related JP4061725B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 蓋の開閉装置およびビデオカメラ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4061725B2 (ja) |
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1998
- 1998-07-28 JP JP21262998A patent/JP4061725B2/ja not_active Expired - Fee Related
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