JP3421598B2 - カメラの裏蓋ロック機構 - Google Patents

カメラの裏蓋ロック機構

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JP3421598B2
JP3421598B2 JP33298698A JP33298698A JP3421598B2 JP 3421598 B2 JP3421598 B2 JP 3421598B2 JP 33298698 A JP33298698 A JP 33298698A JP 33298698 A JP33298698 A JP 33298698A JP 3421598 B2 JP3421598 B2 JP 3421598B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、カメラの裏蓋ロック構造に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】カメラには、裏蓋を閉じた
状態でロックするためのロック機構が設けられる。ロッ
ク機構は、カメラ本体と裏蓋の一方に固定のロック部材
を設け、他方に、この固定のロック部材に係合するロッ
ク位置と係合解除するアンロック位置とに移動可能な移
動ロック部材を設けるのが一般的である。この種のロッ
ク機構では、移動ロック部材はロック位置に付勢されて
いるため、裏蓋閉成時に固定ロック部材を移動ロック部
材に当接させてこれを一旦アンロック方向に押し込むよ
うに構成した場合、裏蓋を閉じる力が弱いと、移動ロッ
ク部材に加わる付勢力によって、固定ロック部材が移動
ロック部材と別部材との間に挟着されてしまう可能性が
ある。すると、裏蓋は一見閉じているようであるが、実
際にはロックがかかっていないという状態になる。この
状態では、裏蓋がロックされていると誤解したまま撮影
を続けている最中に、裏蓋が不意に開いてフィルムを感
光させてしまったり、カメラ運搬中に裏蓋が開いてカメ
ラ内部機構や裏蓋が損傷するなどのおそれがある。ま
た、不完全な裏蓋閉成状態は、裏蓋開閉を電気的に検知
するスイッチを誤作動させる可能性も高い。
【0003】
【発明の目的】本発明は、裏蓋の不完全な閉成を防止す
ることが可能なカメラの裏蓋ロック機構を安価かつ簡易
な構成で提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明の裏蓋ロック機構は、カメラ本体
と該カメラ本体の背面を開閉する裏蓋の一方に設けたロ
ックピンと;カメラ本体と裏蓋の他方に外部から移動操
作可能に支持され、裏蓋を閉じた状態で、そのフック部
を上記ロックピンに係合させるロック位置と、該係合を
解除するアンロック位置とに進退可能な移動ロック部材
と;この移動ロック部材をロック位置に移動付勢する付
勢手段と;カメラ本体と裏蓋のうち上記移動ロック部材
を備える一方に形成され、カメラ本体と裏蓋の他方に向
けて開口し、裏蓋を閉じたときに、ロックピンを上記フ
ック部との係合位置まで進入させる進入孔と;この進入
の一対の対向側面のうち上記移動ロック部材のロック
位置への進行方向側に位置する対向側面に、上記フック
部材の移動軌跡上に位置させて形成した、進入孔の開口
部側へ進むにつれて徐々に他方の対向側面から離間する
テーパ面と;を有し、ロックピンが上記係合位置まで進
入せずにテーパ面とフック部との間に挟まれたとき、移
動ロック部材に対する付勢手段の付勢力によってロック
ピンがテーパ面に沿って進入孔の開口部方向へ押圧され
ことを特徴としている。この構成によれば、裏蓋を閉
じる力が十分でないときは、移動ロック部材に作用する
付勢力を利用してロックピンが進入孔から外に出される
ので、裏蓋ロックがかからずに裏蓋が中途半端に閉じら
れることがない。
【0005】進入孔は、カメラ本体とは別体で該カメラ
本体に固定した、上記移動ロック部材を移動可能に支持
する板状部材に形成されていることが好ましい。また、
ロックピンの、上記テーパ面に当接する面は円筒面であ
ることが好ましい。また、進入孔のうち上記テーパ面が
形成される対向側面にはさらに、該テーパ面と進入孔の
開口部との間の領域に、該開口部側へ進むにつれて徐々
に他方の対向側面に接近する逆方向傾斜テーパ面を形成
することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1に示すカメラ10は、カメラ
本体11と、ヒンジ部12によって該カメラ本体11の
背面を開閉することが可能な裏蓋13とを備えている。
カメラ本体11の背面は、裏蓋13を開けた状態でフィ
ルム(不図示)を装着できるように背面開口14となっ
ており、裏蓋13を閉じるとカメラ本体11内は遮光状
態に保たれる。背面開口14内には、不図示の撮影光学
系の背後にアパーチャ15が形成されており、フィルム
の各撮影駒は、このアパーチャ15の背後に位置する状
態で露光される。裏蓋13には、アパーチャ15に対向
する位置に圧板16が設けられている。圧板16は、ア
パーチャ15の背後におけるフィルムの平面度を出すた
めのもので、裏蓋13を閉じたときにカメラ本体11方
向へ一定の押圧力を付与することができるように、裏側
に図示しない付勢部材が配されている。つまり、圧板1
6は、裏蓋13を閉じたときにこれを開放方向へ付勢し
ている。
【0007】カメラ本体11と裏蓋13には、該裏蓋1
3を閉じた状態でロックするための裏蓋ロック機構が設
けられている。この裏蓋ロック機構は、カメラ本体11
に固定された親板20と、この親板20に移動可能に支
持された移動ロック部材30と、裏蓋13においてヒン
ジ部12と反対側の先端付近に固定された一対のロック
ピン40とを有している。ロックピン40は、支持部4
1を介して裏蓋13に突出固定されており、カメラ本体
11の背面には、このロックピン40をカメラ本体11
内に進入させるための一対の背面孔18が形成されてい
る。
【0008】図2以下は、図1の矢印A方向から見た裏
蓋ロック機構を示す。図5から図8には、支持部41を
除いたロックピン40が示されており、このロックピン
40は、側面に、裏蓋13に対向する平面状の係止面4
2と、これに連続する円筒面43とを有する断面D字の
柱状をなしている。なお、図2以下においては、裏蓋1
3を開閉したとき、その先端付近に固定されたロックピ
ン40は図中の左右方向に変位し、ロックピン40の右
方への移動が裏蓋開放方向に対応し、左方への移動が裏
蓋閉成方向に対応するものとする。
【0009】図2と図3はそれぞれ、裏蓋ロック機構を
構成する親板20と移動ロック部材30を分解状態で示
している。親板20の側方固定部21には3つの貫通孔
22が形成され、この貫通孔22に不図示のねじを挿通
して締め込むことにより、親板20をカメラ本体11内
部に固定することができる。親板20の板面からは、カ
メラ本体11に取り付けた状態でカメラ本体11の左側
面方向に向けて突出する一対の円筒状のガイド突起23
が突設されている。親板20にはまた、上記背面孔18
に臨む側部に、上記一対のロックピン40の進入方向
(図中の左右方向)へ向けて切り欠かれた一対のピン進
入孔24が形成されている。
【0010】それぞれのピン進入孔24は、ロックピン
40の径に対応する幅の開口部を有し、この開口部から
上下一対の対向面(対向側面)が内方(図中左方)へ向
けて形成されている。このうち下側対向面25は直線状
に形成されている。一方、上側の対向面は、開口部から
奥に向かうにつれて徐々に上方へ傾斜して下側対向面2
5から離れる第1テーパ面(逆方向傾斜テーパ面)26
と、この第1テーパ面26に連続し該第1テーパ面26
とは反対方向、すなわち奥に向かうにつれて徐々に下方
へ傾斜する第2テーパ面27と、この第2テーパ面27
の奥に位置する、下側対向面25と略平行な直線状の奥
側支持面28とからなっている。この奥側支持面28と
下側対向面25に挟まれる部分は、ロックピン40の径
に対応する幅のピン収納部29となっている。すなわち
ピン進入孔24は、テーパ面26、27に対応する部分
がロックピン40の径より幅広となっているが、本カメ
ラ10では、ピン進入孔24内でその幅方向(図中上下
方向)へロックピン40を若干量変位させることが可能
な程度の可撓性を有する部分が、カメラ本体11と裏蓋
13を接続するヒンジ部12に設けられている。本裏蓋
ロック機構は、このピン進入孔24に特徴を有するもの
であるが、この特徴部分の作用については後述する。
【0011】移動ロック部材30には、親板20に設け
た一対のガイド突起23が摺動可能に挿通される一対の
被案内長孔31が穿設されており、この被案内長孔31
にガイド突起23を嵌入させることにより、移動ロック
部材30はカメラの上下方向(ピン進入孔24に対する
ロックピン40の進入方向と略直交する方向)へ移動可
能に支持される。移動ロック部材30の下端には付勢ば
ね32の一端が接続され、付勢ばね32の他端はカメラ
本体11側に固定されている。この付勢ばね32により
移動ロック部材30は上方に移動付勢される。
【0012】移動ロック部材30にはさらに、上記背面
孔18に臨む側を切り欠いて、一対のロック用凹部33
が形成されている。それぞれのロック用凹部33の開口
付近には、奥に進むにつれて徐々にロック用凹部33の
開口幅を小さくするように傾斜する被押圧面35を有す
るフック部34が上方に向けて突設されている。このフ
ック部34は、被押圧面35の反対側に直線状の係止面
36を有している。係止面36は、移動ロック部材30
の移動方向と平行に形成されている。なお、ロック用凹
部33においては、開口幅が最小となるのはフック部3
4の先端部が位置する箇所であるが、この最小幅は、上
記ロックピン40の径及びピン進入孔24の最大幅より
も十分に大きく取られている。
【0013】図4は、親板20と移動ロック部材30を
組み合わせた状態を示している。同図において、移動ロ
ック部材30は付勢ばね32によって上方に押し込まれ
た位置にあり、一対の被案内長孔31の下端を、親板2
0の一対のガイド突起23に当接させることでそれ以上
の上方への移動を規制されている。移動ロック部材30
がこの付勢位置にあるとき、フック部34はピン進入孔
24上に位置しており、このフック部34の係止面36
とピン収納部29に囲まれる部分が閉鎖された領域とな
る。別言すれば、フック部34がピン収納部29の開口
側を塞いだ状態にある。よって、ロックピン40がピン
収納部29に収納されている状態で、移動ロック部材3
0が図4の付勢位置にあれば、ロックピン40はフック
部34の係止面36によって図中右方への移動が規制さ
れ、裏蓋13の開成動作が不可となる(図5参照)。す
なわち付勢ばね32は、移動ロック部材30を裏蓋ロッ
ク位置に付勢している。移動ロック部材30には、以上
のロック位置(付勢位置)からアンロック方向へ外部か
ら手動操作するための操作部材38が取付られていて、
この操作部材38はカメラ本体11の外部に露出されて
いる(図1)。操作部材38を操作して移動ロック部材
30をロック位置から下方に移動させると、フック部3
4がピン進入孔24と重なる位置から退避し、ロックピ
ン40がピン収納部29(ピン進入孔24)から離脱可
能になるので、裏蓋ロック状態が解除される。
【0014】以上の構成の裏蓋ロック機構において、通
常のロック動作及びロック解除動作を、図5から図8を
参照してより具体的に説明する。なお、矢印Fは付勢ば
ね32が移動ロック部材30を移動付勢する方向であ
る。また、図5から図8には、ロック機構(フック部3
4、ロックピン40)は下側の一方のみを示している。
【0015】裏蓋13を閉じているとき、ロック機構は
図5に示す状態にある。付勢ばね32により矢印F方向
に移動付勢された移動ロック部材30は、前述の裏蓋ロ
ック位置に保持されている。移動ロック部材30に設け
たフック部34はピン収納部29の開口側を塞いでお
り、フック部34の係止面36とロックピン40の係止
面42との係合関係によって、ピン収納部29内に保持
されているロックピン40はピン進入孔24外部へ離脱
することができない。すなわち、裏蓋13の右方への開
放動作が規制されている。なお、ロックピン40がピン
収納部29内に保持されているときは、ヒンジ部12の
可撓部分には撓みがない。
【0016】裏蓋13のロック状態を解除するために
は、付勢ばね32の付勢力に抗して下方、すなわちアン
ロック方向に操作部材38を操作する。この操作によっ
て移動ロック部材30には図5のロック位置からアンロ
ック方向への移動力が加わり、フック部34がロックピ
ン40の移動軌跡上から退避される。前述したように、
ロック用凹部33の最小開口幅は、ロックピン40の幅
よりも十分に大きく取られているので、フック部34が
退避すると、ロックピン40は移動ロック部材30に干
渉されることなくピン進入孔24の外へ離脱可能にな
る。
【0017】このロック解除操作がなされると裏蓋13
を開くことが可能になるが、このとき、圧板16に作用
する付勢力で裏蓋13が若干開かれる。これにより、操
作部材38から手を離したときに再びロック状態に戻っ
てしまうのを回避することができる。この種の、ロック
解除と同時に裏蓋を開くための構造は、他の周知技術を
用いてもよい。裏蓋13の開放後、移動ロック部材30
は付勢ばね32の付勢力によって再びロック位置へ戻
る。
【0018】裏蓋13を閉じるときには、ロックピン4
0がピン進入孔24の開口部に到達した時点で、ロック
ピン40の円筒面43がフック部34の被押圧面35に
当接する(図6)。この当接が生じてから引き続き裏蓋
13の閉成動作を継続すると、ピン進入孔24の奥(左
方)へ移動しようとする円筒面43と被押圧面35の当
接関係から、移動ロック部材30を下方へ移動させる分
力が生じ、移動ロック部材30は付勢ばね32に抗して
下方に押し込まれる(図7)。上述の通り本カメラ10
では、ピン進入孔24の幅方向へロックピン40を変位
させることが可能な程度の可撓性がヒンジ部12に設定
されている。よってロックピン40がピン進入孔24内
に進入する際には、図7に表れているように、ロックピ
ン40は、移動ロック部材30に押されて下側対向面2
5から離れ、上側の第1テーパー面26に摺接しながら
移動される。このとき、ロックピン40の図中上方への
変位を受け、ヒンジ部12の可撓部分が若干撓んだ状態
になる。
【0019】裏蓋13の閉成動作が継続され、ピン進入
孔24内において、円筒面43が第2テーパ面27に摺
接するまでロックピン40が至ると、円筒面43は被押
圧面35を乗り越えてフック部34の先端部に接触し、
移動ロック部材30が最も下方に押し込まれる(図
8)。これよりさらにロックピン40がピン進入孔24
の内方へ移動されると、ロックピン40がフック部34
先端部を乗り越えて、ピン収納部29に収納される。す
ると、ロックピン40による下方への押し込みが解除さ
れるので、移動ロック部材30は付勢ばね32によって
図5のロック位置まで復帰され、前述した裏蓋ロック状
態となる。また、ロックピン40がピン収納部29に収
納されると、ヒンジ部12の可撓部分の撓みも解消され
る。
【0020】以上が通常のロック及びロック解除動作で
あるが、ここで本発明の裏蓋ロック機構における特徴的
な作用を説明する前に、図9を参照して比較例を説明す
る。この比較例では、ピン進入孔24’の上辺が下側対
向面25と平行な直線状の上上側対向面50として形成
されている点が異なる。図9は図8と同じく、ロックピ
ン40がフック部34の先端を乗り越える時点を表して
おり、移動ロック部材30が下方へ最大に押し込まれ、
移動ロック部材30には付勢ばね32による上方への付
勢力が作用している。この付勢力によって、ロックピン
40は、上側対向面50に押し付けられている。
【0021】例えば、裏蓋閉成動作の途中で、図9の位
置で閉成動作が中止されたり、裏蓋を閉じる力が弱くて
図9の位置までしかロックピン40が移動されなかった
とする。するとロックピン40は、下方から押し上げる
フック部34の先端部とピン進入孔24’の上側対向面
50との間に挟着され、裏蓋から手を離しても付勢ばね
32の付勢力によって同図の位置に保持される。これ
は、裏蓋ロックはされていないが一見閉じられているよ
うに見える不完全な裏蓋閉成状態であり、このままカメ
ラを使用すると、後になってロックピン40が挟着され
た位置から外れ、裏蓋が不用意に開いてしまうおそれが
ある。このような不具合は、押圧されたロックピン40
が当接する面が、ロックピン40の進退方向に平行な上
側対向面50であるために生じる。
【0022】一方、本発明による裏蓋ロック機構では、
ピン進入孔24内においてロックピン40を挟着するお
それのある位置に、移動ロック部材30の押圧力を受け
たロックピン40を開口方向(裏蓋開放方向)へ移動さ
せるような分力を発生させる傾斜のテーパ面(第2テー
パ面27)を形成したため、このような不具合が起こら
ない。
【0023】具体的に説明すると、図8は、ロックピン
40がフック部34を乗り越える時点であるが、このと
きロックピン40の一側は第2テーパ面27に当接して
いる。第2テーパ面27は、ピン進入孔24の開口側へ
向けて開く方向に傾斜する面であるから、移動ロック部
材30によってロックピン40に対して図中下方から押
圧力を加えたとき、この第2テーパ面27と円筒面43
の当接関係によって、ロックピン40には右方、すなわ
ちピン進入孔24から外方へ押し出す方向への分力が作
用する。従って、例えば裏蓋13を閉じる力が弱かった
り、裏蓋13の閉成動作を途中でやめたとしても、ロッ
クピン40が図8の位置でフック部34と第2テーパ面
27の間で挟着保持されることがなく、該ロックピン4
0は、移動ロック部材30を介して与えられる付勢ばね
32の付勢力によって、第2テーパ面27に沿ってピン
進入孔24の開口方向へ押し出される。するとロックピ
ン40は、フック部34の被押圧面35側に移動され、
被押圧面35は、移動ロック部材30の進退方向に対し
て傾斜の小さな面なので、移動ロック部材30の付勢方
向への移動を受けて、ロックピン40を挟着することな
く図6のようにピン進入孔24の開口部まで送り出す。
ロックピン40がピン進入孔24の開口部まで押し出さ
れると、裏蓋13は既に若干開かれた状態となる。ここ
までの一連の動作は、移動ロック部材30を付勢する付
勢ばね32の付勢力により生じるものなので、特別な操
作を要しない。なお、ロックピン40が第2テーパ面2
7の作用で開口方向に押し出された後、ロックピン40
をピン進入孔24から離脱させるまでは、圧板16など
裏蓋開放方向への付勢手段の力も利用できる。
【0024】第1テーパ面26は次のような作用を有す
る。図8の状態では、ヒンジ部12の可撓部分が撓むこ
とによりロックピン40が第2テーパ面27に当て付い
ている。この位置からロックピン40をピン進入孔24
の開口方向に押し出すとき、ロックピン40は、第1テ
ーパ面26に沿って移動される。第1テーパ面26は、
ヒンジ部12の可撓部分の撓みを解消させる方向、すな
わち図中下方へロックピン40を案内する傾斜を有して
いるため、ロックピン40が第1テーパ面26に沿って
移動するにつれて、ヒンジ部12の可撓部分の撓みは徐
々に解消される。そして、ロックピン40がピン進入孔
24の開口に達する図6の状態では、ピン進入孔24の
幅方向におけるロックピン40の位置は、ピン収納部2
9への収納状態と同じになるため、ヒンジ部12におけ
る撓みは無くなる。仮に、ピン進入孔24の上側の対向
面が、第1テーパ面26でなく下側対向面25と平行な
面であると、ヒンジ部12に作用する撓みは、ロックピ
ン40がピン進入孔24から離脱する直前まで解消され
ず、ヒンジ部12にかかる負担が大きくなる。つまり、
第1テーパ面26は、ロックピン40を介してヒンジ部
12の可撓部分が撓んだ状態をできるだけ少なくし、ヒ
ンジ部12への負担を軽減するという作用を有してい
る。
【0025】以上から明らかなように、本裏蓋ロック機
構では、完全なロック位置(ピン収納部29内)までロ
ックピン40が進入されなければ常に裏蓋13が開かれ
るため、裏蓋の不完全な閉成状態は起こらない。なお、
実施形態では、ヒンジ部12の撓みによってロックピン
40がピン進入孔24の幅方向に変位できるとしたが、
このロックピン40の変位を許すだけの遊びをヒンジ部
12に予め設定しておいてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の裏蓋ロック機構で
は、裏蓋を閉じたときに、ロックピンを移動ロック部材
のフック部との係合位置まで進入させる進入孔を形成
し、この進入孔の一対向面に、ロックピンが移動ロック
部材の付勢方向に押圧されたときこれと当接して、該ロ
ックピンを進入孔から外へ出る方向へ移動案内するテー
パ面を形成するという安価かつ簡易な構成によって、裏
蓋の不完全な閉成を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による裏蓋ロック機構を適用したカメラ
を、裏蓋開放状態で背面側から見た斜視図である。
【図2】裏蓋ロック機構を構成する親板のみをカメラ側
方から見た図である。
【図3】裏蓋ロック機構を構成する移動ロック部材のみ
をカメラ側方から見た図である。
【図4】親板と移動ロック部材を合わせた図である。
【図5】ロック状態にあるときの裏蓋ロック機構の要部
を示す図である。
【図6】裏蓋を閉じ始めた状態の裏蓋ロック機構の要部
を示す図である。
【図7】図6よりもさらに裏蓋を閉じた状態の裏蓋ロッ
ク機構の要部を示す図である。
【図8】固定ロック部材が移動ロック部材を乗り越える
時点での、裏蓋ロック機構の要部を示す図である。
【図9】本発明による裏蓋ロック機構との比較例を示す
図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 カメラ本体 13 裏蓋 20 親板 23 ガイド突起 24 ピン進入孔 26 第1テーパ面(逆方向傾斜テーパ面) 27 第2テーパ面 29 ピン収納部 30 移動ロック部材 31 被案内長孔 32 付勢ばね 33 ロック用凹部 34 フック部 35 被押圧面 36 係止面 38 操作部材 40 ロックピン 42 係止面 43 円筒面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体と該カメラ本体の背面を開閉
    する裏蓋の一方に設けたロックピンと; カメラ本体と裏蓋の他方に外部から移動操作可能に支持
    され、裏蓋を閉じた状態で、そのフック部を上記ロック
    ピンに係合させるロック位置と、該係合を解除するアン
    ロック位置とに進退可能な移動ロック部材と; この移動ロック部材をロック位置に移動付勢する付勢手
    段と; カメラ本体と裏蓋のうち上記移動ロック部材を備える
    方に形成され、カメラ本体と裏蓋の他方に向けて開口
    し、裏蓋を閉じたときロックピンを上記フック部との係
    合位置まで進入させる進入孔と; この進入孔の一対の対向側面のうち上記移動ロック部材
    のロック位置への進行方向側に位置する対向側面に、上
    記フック部材の移動軌跡上に位置させて形成した、進入
    孔の開口部側へ進むにつれて徐々に他方の対向側面から
    離間するテーパ面と; を有し、 上記ロックピンが上記係合位置まで進入せずに上記テー
    パ面とフック部との間に挟まれたとき、上記移動ロック
    部材に対する付勢手段の付勢力によってロックピンが上
    記テーパ面に沿って進入孔の開口部方向へ押圧される
    とを特徴とするカメラの裏蓋ロック機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の裏蓋ロック機構におい
    て、進入孔は、カメラ本体とは別体で該カメラ本体に固
    定した、上記移動ロック部材を移動可能に支持する板状
    部材に形成されている裏蓋ロック機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の裏蓋ロック機構
    において、ロックピンの、上記テーパ面に当接する面は
    円筒面である裏蓋ロック機構。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    裏蓋ロック機構において、上記進入孔のうち上記テーパ
    面が形成される対向側面にはさらに、該テーパ面と進入
    孔の開口部との間の領域に、該開口部側へ進むにつれて
    徐々に他方の対向側面に接近する逆方向傾斜テーパ面が
    形成されている裏蓋ロック機構。
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