JP3435384B2 - メモリーカード用コネクタ - Google Patents

メモリーカード用コネクタ

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JP3435384B2
JP3435384B2 JP2000108282A JP2000108282A JP3435384B2 JP 3435384 B2 JP3435384 B2 JP 3435384B2 JP 2000108282 A JP2000108282 A JP 2000108282A JP 2000108282 A JP2000108282 A JP 2000108282A JP 3435384 B2 JP3435384 B2 JP 3435384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードのよう
なメモリーカードと電気接続するメモリーカード用コネ
クタに関し、更に詳しくは、挿入されたメモリーカード
を抜き取る機構を設けたメモリーカード用コネクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のメモリーカード用コネク
タには、ハウジングのカード収容凹部に挿入されたIC
カードをイジェクトレバーの押し込みで排出するICカ
ード用コネクタ(実開平2−41378号など)が知ら
れている。このICカード用コネクタは、ICカードの
挿入に待機している状態でイジェクトレバーの後端がハ
ウジングから突出するので、ICカード用コネクタを取
り付けた電子機器の外観が損なわれたり、手や他の異物
が不用意に衝突してけがやイジェクトレバー破損の原因
になるという問題点があった。
【0003】このような問題点を解決するため、本出願
人は既に図8乃至図12に示すようなICカード用コネ
クタ1(特開平10−255905号)を提案した。こ
のICカード用コネクタ1はハウジング2、スライダ3
及びストッパー4を具備し、ハウジング2は、板状のハ
ウジング本体21の両側に側壁22、22を一体に立設
させて全体を横長な断面U字状とし、内側にスライダ収
容凹部23を形成し、側壁22、22のガイド溝22a
にスライダ3のガイド突条3aを係合させてスライダ3
を前後方向(ICカードの挿入方向)に沿って移動可能
に収容する。
【0004】側壁22、22の後端を肉厚のバネ受部2
4、24としてコイルスプリング5、5の後端に当接
し、コイルスプリング5、5の前端をスライダ3のバネ
受け孔(図示省略)に圧縮して収容し、スライダ3を前
方へ付勢する。このスライダ3をハウジング2の前端に
ねじ止めされた一対のストッパー4、4に当接して抜け
止めとする。ストッパー4、4のナット収容凹部41、
41に回り止め支持されたナット42、42に、ハウジ
ング本体21とナット収容凹部41、41の上下の面に
挿通する締め付けねじ43、43を螺合することによっ
て、ストッパー4、4をスライダ収容凹部23の前端両
側に固定する。ストッパー4の一側面にICカード10
の挿入をガイドするガイド枠部44を形成し、左右一対
のストッパー4、4間のガイド枠部44、44間にIC
カード10を挿入することによって、ICカード10を
スライダ3のICカード収容凹部(図示省略)内に案内
する。
【0005】ハウジング2の一方の側壁22にロックピ
ン収容室25を凹設し、このロックピン収容室25に横
長U字状のロックピン15を収容し、このロックピン1
5の連結部15aとロックピン収容室25の内壁面との
間に弾装された板バネ片16によって、基端部15bを
ロックピン収容室25内の支持孔26に遊挿し、先端部
15cを窓孔27を挿通してスライダ3の側面に凹設さ
れたハート型カム溝34の内底面に当接するように付勢
する。ハート型カム溝34の内底面(e乃至j面)は、
図11(b)に示すように階段面と緩やかな傾斜面によ
って連続し、各面に沿って移動するロックピン15の先
端部15cは常に同図(a)のロック突起17の回りを
反時計回りに移動する。すなわち、ロックピン15の先
端部15cは、e面からf、g、h、i、jの各面を経
由してe面に当接して移動できるが、逆方向への移動
は、f面とg面、g面とh面、h面とi面、j面とe面
の間のそれぞれの段部によって規制される。
【0006】ICカード10の挿入に待機しているとき
には、図12(a)に示すように、スライダ3はコイル
スプリング5、5に付勢されてストッパ4、4に当接し
た待機位置で停止している。このとき、ロックピン15
の先端部15cはハート型カム溝34の後方のe面に当
接し、ハート型カム溝34とは係止しない係止解除位置
にある。ICカード10を挿入してスライダ3をスライ
ダ収容凹部内に押し込んでいくと、相対的にロックピン
15の先端部15cがハート型カム溝34の前方へ移動
する。ついで、スライダ3をハウジング2のバネ受け部
24に当接するまで押し込むと、ロックピン15の先端
部15cが図12(b)に示すようにハート型カム溝3
4のe面からf面に案内されてg面に落ち込みg面に当
接する。このスライダ3とバネ受け部24の当接によっ
て、ICカード10の接続位置までの挿入を検知できる
ので、ICカード10に加えていた挿入力を解除する。
【0007】挿入力を解除すると、スライダ3がコイル
スプリング5、5に付勢されて前方へ復帰移動しようと
するが、g面に当接しているロックピン15の先端部1
5cがf面との境界の段部によりf面に戻ることなくこ
の段部に案内されてh面に落ち込む。このとき、ロック
ピン15全体が前方に付勢されることによって、ロック
ピン15の先端部15cがハート型カム溝34で囲まれ
たロック突起17に係止し、この係止位置で停止する。
このロックピン15の係止によってスライダ3の前方へ
の復帰移動が規制され、図12(c)に示す接続位置で
停止する。この接続位置では、全てのコンタクト11a
〜11a、11b〜11bが対応するICカード10の
端子金具に接触して電気的に接続する。
【0008】ICカード10を抜き取る場合には、再び
ICカード10を僅かに押し込み、スライダ3を図12
(c)に示す位置から同図(d)に示す位置まで後退さ
せる。この後退移動によって、ロックピン15の先端部
15cがハート型カム溝34のh面からi面に移動す
る。ここで、ICカード10への挿入力を解除すると、
スライダ3がコイルスプリング5、5に付勢されて前方
へ移動し、ロックピン15の先端部15cがハート型カ
ム溝34のh面との段部に案内されてj面に移ってj面
を緩やかに上昇し、ついでe面に落ち込み、スライダ3
がストッパー4に当接する待機位置まで復帰して初期状
態に戻る。このため、従来例のようにイジェクトレバー
を用いずにICカード10への挿入力を加えたり解除す
るだけでコンタクト11a〜11a、11b〜11bと
の接続状態を維持し、また接続状態からICカードを抜
き取ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8乃至
図12に示した提案例では、ロックピン15の先端部1
5cをハート型カム溝34の内底面(e乃至j面)に当
接させるための板バネ片16が必要になるので、部品数
が多くなるという問題点があった。
【0010】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたもので、スライダの側面にハート型カム溝を形成
し、このハート型カム溝の内底面にロックピンの先端部
を弾性的に当接させてロックとロック解除を行うメモリ
ーカード用コネクタにおいて、必要とする部品数を少な
くして組立工数の削減、コストダウン及び小型化を図る
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるメモリーカ
ード用コネクタは、メモリーカードの端子金具と電気接
続するためのコンタクトを取り付けたハウジングと、こ
のハウジングに取り付けられてハウジングとの間にカー
ド収容凹部をスライダ収容凹部を形成するフレームと、
スライダ収容凹部に遊嵌されてカード挿入方向に沿って
移動可能なスライダと、このスライダをスライダ収容凹
部から突出する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手
段で付勢されたスライダに当接してスライダ収容凹部か
らの脱落を防止する脱落防止手段と、基端部がハウジン
グに摺動可能に支持され、連結部が、ハウジングの側壁
に形成された支持突起に支持されるともに、フレーム
側板に当接して支持されることによって、先端部がスラ
イダに凹設されたハート型溝状カムの内底面に弾性的に
当接するロックピンとを具備し、カード収容凹部にメモ
リーカードを挿入してスライダをスライダ収容凹部へ押
し込む毎に、ロックピンの先端部をハート型溝カムの係
止位置と係止解除位置に交互に移動させ、係止位置をコ
ンタクトがメモリーカードの端子金具と電気的に接続す
る位置とし、係止解除位置をスライダが脱落防止手段に
当接して待機する位置としたことを特徴とする。
【0012】このような構成において、メモリーカード
の挿入に待機している状態では、スライダが付勢手段で
付勢されるとともに脱落防止手段で脱落を防止されて待
機位置で停止し、ロックピンの先端部がハート型溝カム
の係止解除位置にある。このとき、ロックピンは、その
基端部がハウジングに摺動可能に支持され、その連結部
、ハウジングの側壁に形成された支持突起に支持され
るともに、フレームの側板に当接して支持され、その先
端部がスライダのハート型溝状カムの内底面に弾性的に
当接しているので、既提案例のようなロックピンを付勢
するための板バネ片を不要とし、部品数を少なくするこ
とができる。
【0013】メモリーカードの挿入で移動するスライダ
の移動を円滑にするために、スライダにロックバネを取
付け、このロックバネで挿入されたメモリーカードを簡
易的にロックする。
【0014】脱落防止手段の構成を簡単にするために、
ハウジングの側壁に、ロックピンの先端部と基端部を摺
動可能に支持する支持溝と、スライドのハート型溝カム
と同一面側にロックピンの基端部を移動可能に係合する
係合溝を形成し、この係合溝の内壁面にロックピンの
基端部を係止して脱落防止手段とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるメモリーカー
ド用コネクタの一実施形態例を図面により説明する。図
1は分解斜視図、図2は一部を切り欠いて表示した平面
図で、これらの図において、50は合成樹脂で成形され
たハウジング、51は合成樹脂で成形されたスライダ、
52は金属薄板の打ち抜き、折り曲げ加工で形成された
フレーム、53は金属性細棒を横長U字状に折り曲げて
形成されたロックピン、92はコイルスプリングであ
る。前記ハウジング50に前記フレーム52を取り付け
ることによって、前側(図1、図2では右側)に開口し
たカード収容凹部54とスライダ収容凹部55が形成さ
れ、前記カード収容凹部54にはメモリーカード56が
係脱可能に挿入され、前記スライダ収容凹部55には前
記スライダ51が所定範囲内で移動可能に装着される。
以下、詳述する。
【0016】前記ハウジング50は、図3の(a)乃至
(e)に示すように、ほぼ矩形板状のハウジング本体5
7と、このハウジング本体57の両側と後側に一体に立
設された側壁58、59と後壁60とで構成されてい
る。前記ハウジング本体57の内壁面の前記側壁58側
には、この側壁58に沿っった幅広浅溝形状の案内溝6
1が形成されている。前記後壁60は肉厚のコンタクト
取付部60aと普通厚のコイル取付部60bで構成さ
れ、前記コンタクト取付部60aには複数のコンタクト
収容孔62〜62が形成され、このコンタクト収容孔6
2〜62にはコンタクト63〜63が圧入係止され、前
記コイル取付部60bには内側に突出したコイル係合突
起64が形成されている。
【0017】前記側壁58には、前記ロックピン53の
先端部53aと基端部53bを揺動可能に支持する幅狭
な支持溝65と幅広な支持溝66が形成されるととも
に、この支持溝65から支持溝66にかけて外側に突出
し前記ロックピン53の連結部53cを支持する支持突
起67が形成されている。前記側壁58には外側に突出
した係合突起68a、68bが形成されている。前記側
壁59には外側に突出した係合突起69a〜69cと7
0a、70bが形成されている。
【0018】前記スライダ51は、図4の(a)乃至
(e)に示すように、横長板状のスライダ本体72と、
このスライダ本体72の後側側面に一体に連設された突
出体73とで構成されている。前記スライダ本体72の
下側外壁面には前記ハウジング50の案内溝61と係合
する案内突起74が一体に形成され、前記スライダ本体
72の前側部分には前側と左側(図4(a)では右側と
下側)に開口した係合溝75が形成され、前記スライダ
本体72の中間部分にはロックバネ76が圧入係止さ
れ、このロックバネ76の可動側先端部の一部が突出部
76aとなって前記カード収容凹部54側に突出してい
る。
【0019】前記スライダ本体72の後側部分には、後
側と左側(図4(a)では左側と下側)に開口したハー
ト型カム溝77が形成されている。前記突出体73の前
側にはカード受け部78が形成され、後側にはコイル収
容凹部79が形成され、前記カード受け部78はカード
案内部78aとカード当接部78bを具備し、カード案
内部78aは水平板状に形成され、カード当接部78b
の前側端縁はメモリーカード56の前縁対応部分の形状
とほぼ同一形状に形成されている。
【0020】前記ハート型カム溝77は図5(a)(b)
に示すように構成されている。前記ハート型カム溝77
は、その内底面(e乃至j面)が図5(b)に示すよう
に階段面と緩やかな傾斜面によって連続し、各面に沿っ
て移動するロックピン53の先端部53aは、同図
(a)においてロック突起80の回りを常に反時計回り
に移動する。すなわち、ロックピン53の先端部53a
は、e面からf、g、h、i、jの各面を経由してe面
に当接して移動できるが、逆方向への移動は、f面とg
面、g面とh面、h面とi面、j面とe面の間のそれぞ
れの段部によって規制されている。
【0021】前記フレーム52は、図6の(a)乃至
(e)に示すように、矩形板の前側(図6(a)では右
側)を切り欠いた形状のフレーム本体81と、このフレ
ーム本体81の左側(図6(a)では下側)の端縁から
下方に向けて折り曲げ形成された複数の側板82、8
3、84と、フレーム本体81の右側(図6(a)では
上側)の端縁から下方に向けて折り曲げ形成された側板
85と、前記側板82、84、85の先端縁から外側に
向けて折り曲げ形成された接続片86〜86とで構成さ
れている。
【0022】前記側板82、83、84は、前記フレー
ム本体81の前側から後側に向けて分離した状態で形成
され、中間の側板83は前記ロックピン53のほぼ太さ
分だけ前記側板82、84より外側に位置するように形
成され、さらに前記側板82、83間と前記側板83、
84間には切欠き部87、88が形成され、前記側板8
3の内側と前記ハウジング50の側壁58の間に形成さ
れる空隙部と前記切欠き部87、88が前記ハウジング
50の支持突起67と係合する。前記側板82、84に
は前記ハウジング50の係合突部68a、68bと係合
する係合孔89a、89bが形成され、前記側板85に
は、前記ハウジング50の係合突部69a〜69cと係
合する係合孔90a〜90cと、前記ハウジング50の
係合突部70a、70bと係合する切欠き部91a、9
1bとが形成されている。
【0023】つぎに、前記実施形態例の組立てについて
説明する。まず、ハウジング50のコンタクト収容孔6
2〜62にコンタクト63〜63を圧入係止する。つい
で、ロックバネ76を圧入係止したスライダ51のコイ
ル収容凹部79にコイルスプリング92の前側を挿入
し、このコイルスプリング92の後側をハウジング50
のコイル係合突起に係合しつつスライダ51の案内突起
74をハウジング50の案内溝61に係合し、コイルス
プリング92の弾性力に抗してスライダ51をハウジン
グ50の後側に移動する。そして、所定位置(待機位
置)まで移動したら、ロックピン53の先端部53aと
基端部53bをハウジング50の支持溝65、66を介
してスライダ51のハート型溝カム77と係合溝75に
係合する。
【0024】ついで、フレーム52をハウジング50の
上部から被せ、フレーム52の切欠き部87、88と切
欠き部91a、91bをハウジング50の対応する支持
突起67と係合突部70a、70bに係合させて位置合
わせしつつ、フレーム52の係合孔89a、89b、9
0a〜90cをハウジング50の係合突部68a、68
b、69a〜69cに係合、係止することによって、フ
レーム52をハウジング50に装着固定する。この装着
固定によって、スライダ51は、スライダ収容凹部55
内に遊嵌されてカード挿入方向に沿って移動可能になる
とともに、コイルスプリング92によってスライダ収容
凹部55から突出する方向に付勢され、ロックピン53
の基端部53bがスライダ51の係合溝75の後側の内
壁面75aに当接し係止されることによって、スライダ
51がスライダ収容凹部55から脱落するのを防止して
いる。また、フレーム52の側板83の内面をロックピ
ン53の連結部53cに当接することによって、ロック
ピン53の基端部53bがハウジング50の支持溝66
から外れないようにするとともに、ロックピン53の先
端部53aがハウジング50の支持溝65を介してスラ
イダ51のハート型カム溝77の内底面に弾性的に当接
するようにしている。
【0025】つぎに前記実施形態例の作用を図2及び図
7を併用して説明する。 (1)メモリーカード56の挿入に待機しているときに
は、スライダ51は、図7(a)に示すように、コイル
スプリング92で前側(スライダ収容凹部55から突出
する方向で、図中の右方向)に付勢され、その係合溝7
5の内壁面75aがロックピン53の基端部53bに当
接した位置(すなわち待機位置)で停止している。この
とき、ロックピン53の先端部53aはハート型カム溝
77のe面に当接し、ハート型カム溝77とは係止しな
い係止解除位置にある。
【0026】(2)図2に一点鎖線矢印で示すように、
メモリーカード56をカード収容凹部54に挿入してメ
モリーカード56の先端部をスライダ51のカード受け
部78に当接させ、同図に実線矢印で示すようにスライ
ダ51をスライダ収容凹部55内に押し込んでいくと、
相対的にロックピン53の先端部53aがハート型カム
溝77の前側(図2及び図7中の右側)へ移動する。こ
のメモリーカード56の先端部をスライダ51のカード
受け部78に当接させたときに、スライダ51に圧入係
止されたロックバネ76の突出部76aがメモリーカー
ド56に接触して弾性的に変形し、その弾性力でメモリ
ーカード56をカード収容凹部54内の所定位置に簡易
的にロックする。このため、メモリーカード56の挿入
で移動するスライダ51の移動を円滑にすることができ
る。そして、スライダ51がハウジング50の後壁60
の内壁面に当接するまでメモリーカード56を押し込む
と、ロックピン53の先端部53aが図7(b)に示す
ようにハート型カム溝77のe面からf面に案内されて
g面に落ち込みg面に当接する。このスライダ51と後
壁60の内壁面の当接によって、メモリーカード56の
接続位置までの挿入を検知できるので、メモリーカード
56に加えていた挿入力を解除する。
【0027】(3)メモリーカード56への挿入力が解
除されると、スライダ51はコイルスプリング92で付
勢されて前側(図7中の右方向)へ復帰移動しようとす
るが、g面に当接しているロックピン53の先端部53
aがf面との境界の段部によりf面に戻ることなくこの
段部に案内されてh面に落ち込む。このとき、スライダ
51がコイルスプリング92で前側に付勢されているた
め、ロックピン53の先端部53aがハート型カム溝7
7で囲まれたロック突起80に係止し、この係止位置で
停止する。このロックピン53の係止によってスライダ
51の前側への復帰移動が規制され、図7(c)に示す
接続位置で停止する。この接続位置では、全てのコンタ
クト63〜63がメモリーカード56の対応する端子金
具に接触して電気的に接続する。
【0028】(4)メモリーカード56を抜き取る場合
には、再びメモリーカード56を僅かに押し込み、スラ
イダ51を図7(c)に示す位置から同図(d)に示す
位置まで移動させる。この移動によってロックピン53
の先端部53aがハート型カム溝77のh面からi面に
移動する。ここで、メモリーカード56への挿入力を解
除すると、スライダ51がコイルスプリング92に付勢
されて前側へ移動し、ロックピン53の先端部53aが
ハート型カム溝77のh面との段部に案内されてj面に
移りj面を緩やかに上昇し、ついでe面に落ち込む。そ
して、ロックピン53の基端部53bがスライダ51の
係合溝75の内壁面75aに当接する待機位置まで復帰
すると、初期状態に戻る。このため、従来例のようにイ
ジェクトレバーを用いずにメモリーカード56への挿入
力を加えたり解除するだけで、メモリーカード56の端
子金具とコンタクト63〜63との接続状態を維持し、
また接続状態からメモリーカード56を抜き取ることが
できるとともに、図8〜図12の既提案例で必要とした
板バネ片16を不要として部品数を減少させることがで
きる。さらに、既提案例で必要としたロックピン収納室
25を不要とすることができる。
【0029】前記実施形態例では、ハウジング側に案内
溝を形成し、この案内溝に係合する案内突起をスライダ
側に形成することによって、スライダをスライダ収容凹
部内で移動可能とした場合について説明したが、本発明
はこれに限るものでなく、スライダ側に案内溝を形成
し、この案内溝に係合する案内突起をハウジング側に形
成することによって、スライダをスライダ収容凹部内で
移動可能とした場合についても利用することができる。
【0030】前記実施形態例では、スライダの形状を小
さくするために、ハウジングとフレームの間にカード収
容凹部とスライダ収容凹部を並列的に形成し、スライダ
の後側にカード収容凹部側に突出するカード受け部を形
成し、このカード受け部にメモリーカードの前縁の一部
を当接させる構成としたが、本発明はこれに限るもので
なく、実施形態例で例示したスライダ51の代わりに、
図8乃至図12に示した既提案例のスライダ3と同様な
スライダを設けた場合についても利用することができ
る。すなわち、この既提案例のスライダ3と同様のスラ
イダにメモリーカードを挿入するカード収容凹部とロッ
クピンの先端部を当接するハート型カム溝を形成し、ハ
ウジングとフレームの間にスライダを進退自在に遊嵌す
るにスライダ収容室を形成した場合についても利用する
ことができる。
【0031】前記実施形態例では、必要とする部品数を
より少なくするために、スライダに係合溝を形成し、こ
の係合溝の内壁面にロックピンの基端部を当接すること
によって、コイルスプリングで前側に付勢されたスライ
ダが前側から脱落するのを防止する構成とした場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限るものでなく、図8
乃至図12に示した既提案例のストッパー4と同様なス
トッパーを設け、このストッパーでスライダが前側から
脱落するのを防止する構成とした場合についても利用す
ることができる。
【0032】前記実施形態例では、メモリーカードの挿
入で移動するスライダの移動を円滑にするために、スラ
イダにロックバネを圧入係止し、このロックバネでカー
ド収容凹部に挿入されたメモリーカードを簡易的にロッ
クする構成とした場合について説明したが、本発明はこ
れに限るものでなく、ロックバネを省略した場合につい
ても利用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によるメモリーカード用コネクタ
は、ハウジング、フレーム、スライダ、付勢手段、脱落
防止手段及びロックピンを具備し、ロックピンの基端部
がハウジングに揺動可能に支持され、ロックピンの連結
部がフレームに当接して支持され、ロックピンの先端部
がスライダに凹設されたハート型溝カムの内底面に当接
する構成としたので、既提案例のようなロックピンを付
勢するための板バネ片を不要とし、部品数を少なくする
ことができる。このため、組立工数の削減及びコストダ
ウンを図ることができる。また、ロックピンを付勢する
板バネ片を不要とする構成としたので、ハウジングの側
面から突出する部分(例えば既提案例のロックピン収容
室25)をなくして小型化を図ることができる。
【0034】スライダにロックバネを取り付け、このロ
ックバネで挿入されたメモリーカードを簡易的にロック
する構成とした場合には、メモリーカードの挿入で移動
するスライダの移動を円滑にすることができる。
【0035】スライダのハート型溝カムと同一面側にロ
ックピンの基端部を移動可能に係合する係合溝を形成
し、この係合溝の内壁面にロックピンの基端部を係止し
て脱落防止手段とした場合には、脱落防止手段の構成を
簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるメモリーカード用コネクタの一実
施形態例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明によるメモリーカード用コネクタの一部
を切り欠いた平面図である。
【図3】図1、図2中のハウジング50を示す図で、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)のA
−A線断面図、(d)は(a)のB−B線断面図、
(e)は(a)のC−C線拡大断面図である。
【図4】図1、図2中のスライダ51を示す図で、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、
(d)は(b)のA−A線断面図、(e)は(b)の右
側面図である。
【図5】スライダ51のハート型カム溝77を示し、
(a)はハート型カム溝77を含むスライダ51の要部
正面図、(b)はロックピン53の先端部53aの移動
軌跡に沿ったハート型カム溝77の内底面の断面図であ
る。
【図6】図1、図2中のフレーム52を示す図で、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)のA
−A線断面図、(d)は(a)のB−B線断面図、
(e)は(a)のC−C線拡大断面図である。
【図7】スライダ51とハウジング50の関係を示し、
(a)はスライダ51が待機位置にあるとき、(b)は
スライダ51がハウジング50の後壁60(60a)に
当接したとき、(c)はスライダ51が接続位置にある
とき、(d)はスライダ51が(c)の位置から僅かに
後側へ押し込まれてハウジング50の後壁60(60
a)に当接したときのそれぞれの断面図である。
【図8】本出願人の既提案例を示す分解斜視図である。
【図9】本出願人の既提案例を示す平面図である。
【図10】図8、図9中のハートカムロック機構を示す
一部を断面とした要部斜視図である。
【図11】図8乃至図10中のハート型カム溝34を示
し、(a)はハート型カム溝34の要部を示す図、
(b)はロックピン15の先端部15cの移動軌跡に沿
ったハート型カム溝34の内底面の断面図である。
【図12】図8乃至図10中のスライダ3とハウジング
2の関係を示し、(a)はスライダ3が待機位置にある
とき、(b)はスライダ3がハウジング2のバネ受け部
24に当接したとき、(c)はスライダ3が接続位置に
あるとき、(d)はスライダ3が(c)の位置から僅か
に後側へ押し込まれてハウジング3のバネ受け部24に
当接したときのそれぞれの断面図である。
【符号の説明】
50…ハウジング、 51…スライダ、 52…フレー
ム、 53…ロックピン、 53a…ロックピン53の
先端部、 53b…ロックピン53の基端部、53c…
ロックピン53の連結部、 54…カード収容凹部、
55…スライダ収容凹部、 56…メモリーカード、
63…コンタクト、 64…コイル係合突起、 75…
係合溝、 75a…係合溝75の内壁面、 77…ハー
ト型カム溝、 76…ロックバネ、 76a…ロックバ
ネ76の突出部、 78…スライダ51のカード受け
部、 79…コイル収容凹部、 80…ロック突起、
83…フレーム52の側板(ロックピン53の連結部5
3cを支持する側板)、92…コイルスプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/635 B42D 15/10 521 G06K 17/00 H01R 12/18 H01R 13/639 H01R 13/633

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリーカードの端子金具と電気接続する
    ためのコンタクトを取付けたハウジングと、このハウジ
    ングに取付けられてハウジングとの間にカード収容凹部
    とスライダ収容凹部を形成するフレームと、スライダ収
    容凹部に遊嵌されてカード挿入方向に沿って移動可能な
    スライダと、このスライダをスライダ収容凹部から突出
    する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段で付勢さ
    れたスライダに当接してスライダ収容凹部からの脱落を
    防止する脱落防止手段と、基端部がハウジングに摺動可
    能に支持され、連結部が、ハウジングの側壁に形成され
    た支持突起に支持されるともに、フレームの側板に当接
    して支持されることによって、先端部がスライダに凹設
    されたハート型溝状カムの内底面に弾性的に当接するロ
    ックピンとを具備し、カード収容凹部へ押し込む毎に、
    ロックピンの先端部をハート型溝カムの係止位置と係止
    解除位置に交互に移動させ、係止位置をコンタクトがメ
    モリーカードの端子金具と電気的に接続する位置とし、
    係止解除位置をスライダが脱落防止手段に当接して待機
    する位置としたことを特徴とするメモリーカード用コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】ハウジングの側壁に、ロックピンの先端部
    と基端部を摺動可能に支持する支持溝と、スライダのハ
    ート型溝カムと同一面側にロックピンの基端部を移動可
    能に係合する係合溝を形成し、この係合溝の内壁面に
    ロックピンの基端部を係止して脱落係止手段とする請求
    項1に記載のメモリーカード用コネクタ。
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