JP4023394B2 - メモリカード用ソケット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SDメモリカードやマルチメディアカードやミニSDカードのようなメモリカードを挿抜自在に接続するためのメモリカード用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のメモリカード用ソケットとしては、前部に開口したカード挿入口を通してメモリカードがスライドして挿抜されるハウジングと、ハウジングの内部に保持されメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトと、ハウジング内部に挿入されたメモリカードに当接して押力を受け、ハウジングに対してメモリカードの挿抜方向に沿ってスライドするスライド部材と、メモリカードを取り出す際にスライドする取出方向にスライド部材をハウジングに対して付勢する付勢ばねと、メモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりも奥のロック位置までスライド部材が押し込まれるとスライド部材の取出方向への移動を禁止すると共に、スライド部材がロック位置よりも奥まで一旦押し込まれた状態で押力が解除されるとスライド部材を解放するプッシュオン・プッシュオフ型のロック機構とを備えたものが従来より提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記のようにプッシュオン・プッシュオフ型のロック機構を備えたメモリカード用ソケットにメモリカードを接続する際は、メモリカードをハウジングに挿入して押し込む。そして、スライド部材がメモリカードを介して押力を受け、メモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりもやや奥のロック位置まで移動したときに、取出方向へのスライド部材の移動がロック機構によって禁止され、メモリカードへの押力を除去した後にもメモリカードが保持位置に留まることになる。一方、メモリカードを抜く際には、ロック位置よりも少し奥にメモリカードを一旦押し込んでからメモリカードへの押力を除去すると、ロック機構がスライド部材を解放し、メモリカードがスライド部材を介して付勢ばねのばね力を受け、ハウジングから押し出される。
【0004】
【特許文献1】
特許第3252133号明細書(第3頁−第4頁、及び、第6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したロック機構を備えるメモリカード用ソケットでは、メモリカードを取り出そうとしたときに、付勢ばねのばね力によってメモリカードが勢いよく飛び出してしまい、落下によりメモリカードが破損する虞があった。
【0006】
メモリカードの飛び出しを防ぐためには、付勢ばねのばね力を弱めることが考えられるが、付勢ばねのばね力を弱めるとメモリカードが押し出される過程でメモリカードがコンタクトから離れる前に、付勢ばねのばね力がコンタクトの接触圧による摩擦力よりも弱くなって、メモリカードが途中で停止するといった動作不良を起こす虞があり、付勢ばねのばね力を弱めることができなかった。
【0007】
そこで、本発明者らは、上述したロック機構を備えるメモリカード用ソケットにおいて、ハウジングに挿入されたメモリカードの接続端子がコンタクトに接触し始める接触位置よりも浅い位置までしかスライド部材が押し込まれていないときには、スライド部材とメモリカードとのいずれにも接触せず、スライド部材が少なくとも保持位置まで押し込まれているときには、スライド部材とメモリカードの内の少なくとも何れか一方のスライド方向に沿った面に弾接する弾接部をハウジングに設けたものを提案しており、メモリカードを取り出す際、付勢ばねの復帰力が比較的強い状態では弾接部の摩擦力をメモリカード等に作用させてメモリカードが押し出される勢いを減殺し、付勢ばねの復帰力が比較的小さくなった状態では、弾接部の摩擦力が働かないようにしてメモリカードが途中で停止することがないようにしていた。このように、従来は、メモリカードを押し出す力が強い位置で摩擦力を作用させて、メモリカードが押し出される勢いを減殺していた。特にSDメモリカードやマルチメディアカードのような比較的大型のメモリカードであれば、ソケットも大きいので弾接部による弾接力を大きくでき、またメモリカードの重量も重いので、弾接部による飛び出し力の減殺効果がある程度得られるが、近年ミニSDカードのような小型のメモリカードが普及しつつあり、メモリカードの重量が従来よりも軽く、またソケットも小型にしなければならないため、上述のような弾接部では十分な飛び出し防止効果が得られなかった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、メモリカードの飛び出しを防止したメモリカード用ソケットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、前部に開口したカード挿入口を通してメモリカードがスライドして挿抜されるハウジングと、ハウジングの内部に保持されメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトと、ハウジング内部に挿入されたメモリカードに当接して押力を受け、ハウジングに対してメモリカードの挿抜方向に沿ってスライドするスライド部材と、メモリカードを取り出す際にスライドする取出方向にスライド部材をハウジングに対して付勢する付勢ばねと、メモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりも奥のロック位置までスライド部材が押し込まれるとスライド部材の前記取出方向への移動を禁止すると共に、スライド部材が前記ロック位置よりも奥まで一旦押し込まれた状態で押力が解除されるとスライド部材を解放するロック機構と、メモリカードにおける接続端子が設けられた面と反対側の面に弾接する弾接部とを備え、当該弾接部は、カード取出時にメモリカードの接続端子がコンタクトと開離してからスライド部材が前端の取出位置に移動するまでの間にメモリカードに形成されたロック用凹部が通過するハウジングの部位に形成されて、メモリカード側に向かって突出し、カード取出時にメモリカードのロック用凹部に嵌り込むことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、カード取出時にメモリカードの接続端子がコンタクトと開離してからスライド部材が前端の取出位置に移動するまでの間にロック用凹部が通過するハウジングの部位に弾接部が設けられているので、メモリカードの取出位置の手前でロック用凹部に弾接部が弾接することで、弾接部のばね力によってメモリカードを押し出そうとする勢いを確実に減殺することができ、メモリカードの飛び出しを防止することができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ハウジングは金属の薄板に曲げ加工を施して箱形に形成され、ハウジングにおけるロック用凹部との対向部位に複数本のスリットが並設され、複数本のスリットで挟まれた部位の中間部をメモリカード側に突出させて形成された押さえ片により上記弾接部を構成したことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加え、弾接部の構成を簡単にでき、メモリカードの飛び出しを防止した安価なソケットを実現できる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、ハウジングは金属の薄板に曲げ加工を施して箱形に形成され、ハウジングにおけるロック用凹部との対向部位を切り起こして形成され、一端がハウジングに連結されて固定端となり、自由端側がメモリカード側に突出してロック用凹部と弾接する押さえ片により上記弾接部を構成したことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加え、弾接部の構成を簡単にでき、メモリカードの飛び出しを防止した安価なソケットを実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態では、ミニSDカードのようなメモリカードを挿抜自在に接続するソケットを例に説明を行う。尚、SDメモリカードやマルチメディアカードなどの他の種類のメモリカードに対しても、本発明における技術は適用できるものであるから、特にミニSDカードに限定されるものではない。
【0015】
先ずメモリカードの形状について簡単に説明する。図2に示すメモリカードMCは従来のSDメモリを小型化したミニSDカードと呼ばれるもので、扁平な略矩形板状であって、後部(挿入側)の一方の角には切欠部101が設けてある。また、メモリカードMC後部の左右両側縁には上向き段部102をそれぞれ形成してあり、上記切欠部101よりも前側(挿入側と反対側)の位置には上面の左右両側縁に矩形状に窪んだロック用凹部103,103を形成している。また更に、メモリカードMC後部の下面には複数の接続端子104が並行に配列されている(図3参照)。
【0016】
次に本実施形態のソケットの構造を詳細に説明する。本実施形態は、図示するように厚さが極薄いステンレス金属板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成されたベースシェル1と、このベースシェル1と同様に厚さが極薄いステンレス金属板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成され、ベースシェル1上に被着することで前部にメモリカードを挿入するカード挿入口3aが開口した扁平な箱状のハウジング3をベースシェル1と共に構成するカバーシェル2と、ハウジング3の後部内に装着されるコンタクトブロック4と、コンタクトブロック4の前方側のハウジング3内に前後方向(メモリカードMCの挿抜方向)に移動自在に配置されるコ字型の樹脂成形品からなるスライダー5(スライド部材)とを主要な構成要素としたものである。
【0017】
ベースシェル1は、底板6aの左右両側に上面(ハウジング3の内側に対応)側方向に折り曲げて形成した側壁6b,6bを設けたもので、前後端が開放されている。そして、底板6aの後端には、コンタクトブロック4の樹脂製基体7に上下方向に貫通させた圧入孔8に下方から圧入してコンタクトブロック4を後部上面に固定する複数個の突出片9を折り曲げ形成している。また、各側壁6bには複数の係止孔35…を貫設してあり、各側壁6bの前端にはスライダー5のカード挿入口3aからの脱落を防止するための突片18が内側へ突設されている。また、コンタクトブロック4に保持される後述のコンタクト10…がメモリカードMCによって下方に押されたときに底板6aに接触しないよう、底板6aにはコンタクト10…を逃がすための複数の透孔11…を形成してある。
【0018】
一方、カバーシェル2は、天板20aの左右両側に折り曲げによって下向きの側壁20b,20bを一体に設けてあり、両側壁20b,20bには、側壁6b,6bの係止孔35…に対応する位置に弾性係止片34…が切り起こしによって形成されている。また天板20aの後端には所定間隔で複数の下向きの突出片21を折り曲げ形成している。これらの突出片21はベースシェル1上にカバーシェル2を被着する際に、ベースシェル1の後部上面に配置されるコンタクトブロック4の基体7上面に開口するように貫設された圧入孔22に圧入してコンタクトブロック4を固定するためのものである。
【0019】
また、天板20aの左右の端部には、カード取出時にメモリカードMCの接続端子104がコンタクト10と開離してからスライダー5が前端の取出位置に移動するまでの間にメモリカードMCに形成されたロック用凹部103,103が通過する部位にそれぞれ2本のスリット24が左右に並設されており、2本のスリット24で挟まれた部位には前後方向の中間部が下方へ突出するように折り曲げられ、メモリカードMCにおける接続端子104が設けられた面と反対側の面に弾接して、メモリカードMCをスライダー5に押し付ける押え片25(弾接部)が設けられている。
【0020】
コンタクトブロック4は、メモリカードMCの後部下面に並行配設した複数の接続端子104に夫々接触するコンタクト10…と、メモリカードMCの位置検出用の固定接点板30及び可動ばね片31とを樹脂製の基体7にインサート成形によって一体保持させており(図3参照)、基体7の前面側(カード挿入口3a側)にはコンタクト10…、固定接点板30、及び可動ばね片31の接触側を突出させ、後面側には回路基板等に夫々を半田付けするための半田付け端子部32…を突出させている。
【0021】
基体7の前面には段部を設けてあり、この段部に一端が開口するように上記圧入孔8…を上下方向に貫通させ、さらに基体7の後側上面に一端が開口するように圧入孔22…を上下方向に貫通させている。また、基体7の長手方向の一端部には前面側に突出する突出片71が一体に設けられており、この突出片71の上面にはハートカム溝部15が形成されている。ハートカム溝部15は、ハートカム15aとハートカム15aの周りに形成されたガイド溝15bとで構成され、後述するロック金具19のガイド軸19bをガイド溝15bに係入し、スライダー5の前後移動に伴い、ガイド溝15bとガイド溝15bの底面に形成した凹凸面(図示せず)とでガイド軸19bのガイド溝15b内での相対的な移動をガイドするようになっている。なお、カバーシェル2の天板20aには、ハートカム溝部15に対向する部位を切り起こすことによって付勢ばね片23が形成されており、付勢ばね片23によってロック金具19のガイド軸19bがガイド溝15bの底面に形成した凹凸面に押し付けられている。ここに、ハートカム溝部15とロック金具19とで、メモリカードMCの接続端子104がコンタクト10に接触する保持位置よりも奥のロック位置までスライダー5が押し込まれるとスライダー5の取出方向への移動を禁止すると共に、スライダー5がロック位置よりも奥まで一旦押し込まれた状態で押力が解除されるとスライダー5を解放するロック機構が構成される。
【0022】
スライダー5は、合成樹脂成形品により略コ字型に形成されたものであって、メモリカードMCの左右の側縁をガイドする脚片5b,5cと、脚片5b,5cの後部上側縁間を連結してメモリカードMCの先端上部と当接する当接部5aとを一体に形成することで略コ字型に形成されたものであり、両脚片5b,5cの前部下側縁を平板状の連結片5eを介して一体に連結してある。左側の脚片5bの後部には内側に突出してメモリカードMCの切欠部101と当接する張出部5dが設けられ、前端部の上面には後述するロック金具19の回動軸19aを軸支する軸穴14が形成されている。各脚片5b,5cはメモリカードMCの左右の側部をガイドするものであり、各脚片5b,5cの後端部内側面には、上側を下側よりも内側に突出させた段部50が設けられ、メモリカードMCの左右の側縁に設けた上向き段部102が各脚片5b,5cの段部50の下側に入り込むようになっている。また、当接部5aの下面は、連結片5eの上面よりも上側に位置しているので、当接部5aの下面とベースシェル1の底板6a上面との間に隙間ができ、スライダー5が押し込まれた時にはコンタクト10…は当接部5aの下側を通過して当接部5aの前方に突出する。
【0023】
ロック金具19は細幅の金属板により平面視略く字状に形成され、一端部には上述のガイド軸19bが突設され、他端部には上述の回動軸19aが突設されている。また、ロック金具19の曲がり部の内側縁(メモリカードMC側の側縁)からは側方に突出するロック片19cが一体に形成されている。而して、ロック金具19は一方のガイド軸19bをハートカム溝部15のガイド溝15b内に係入するとともに、他方の回動軸19aを脚片5bの軸穴14に軸支させており、スライダー5の前後動作に伴ってガイド軸19bがガイド溝15bにガイドされてハートカム15aの周りを移動すると、ロック金具19が回動軸19aを中心として回動し、ロック金具19の回動に応じてロック片19cが左右方向に移動するのである。
【0024】
また、両脚片5b,5cの下側面には、後面側に開放されコイルばね(付勢ばね)13,13の前端部が挿入される溝(図示せず)がそれぞれ形成されている。各コイルばね13の後端はそれぞればね座片41,42を介してコンタクトブロック4に取り付けられている。コンタクトブロック4の基体7の突出片71下面にはばね座保持溝71aが形成されており、一方のばね座片41は、コイルばね13に後方から挿入されてコイルばね13の座屈を防止する座屈防止針43と、座屈防止針43の後端から連続一体に延出し、突出片71のばね座保持溝71aに嵌る取付片44とを有する。また、他方のばね座片42は、コイルばね13に後方から挿入されてコイルばね13の座屈を防止する座屈防止針45と、座屈防止針45の後端から延出し、基体7の右端に設けられた結合溝7aに凹凸結合する取付片46とを有する。ここで、両脚片5b,5cが均等にコイルばね13,13の弾発力を前方方向に受けることで、スライダー5がハウジング3内をスムーズに前後方向に摺動できるようになっている。
【0025】
ところで、上述したように基体7にはメモリカードの挿入を検知する検知スイッチが設けられており、この検知スイッチは固定接点板30と可動ばね片31とからなる。固定接点板30は基体7の突出片71にインサート成形によって保持され、先端部に設けた固定接点30aが突出片71の内側面から露出している。また可動ばね片31は基体7から前方に突出する一端側がクランク状に折り曲げられ、さらにその先端部を折り曲げることで平面視の形状がへ字状の弾接部31aを連続一体に設けてある。この弾接部31aは先端部が固定接点30aに対向するとともに、中間部が両側部に対して固定接点30aと反対側に突出するように配置されている。
【0026】
以上説明したようなメモリカード用ソケットを組み立てるに当たっては、コンタクト10、固定接点板30及び可動ばね片31が樹脂製基体7にインサート成形されたコンタクトブロック4の樹脂製基体7にばね座片41,42を取り付けた後、ベースシェル1の上面後部にコンタクトブロック4を載置し、ベースシェル1に設けた突出片9…をコンタクトブロック4の圧入孔8…に下方から圧入してコンタクトブロック4をベースシェル1上に固定する。次に、ばね座片41,42にコイルばね13,13の後部を挿入し、コイルばね13,13の前端部を両脚片5b,5cの下面に設けた溝内に収めるようにして、スライダー5をベースシェル1の上面前部に載置した後、ロック金具19の一端の回動軸19aを脚片5bの軸穴14内に挿入して、軸穴14に軸支させるとともに、ロック金具19の他端のガイド軸19bをガイド溝15b内に係入する。この状態ではスライダー5がコイルばね13,13により付勢されて前方(カード挿入口3a側)へ押し動かされ、両脚片5b,5cの前端部がベースシェル1の前端に設けた突片18,18の裏面に衝合し、スライダー5のそれ以上の前方への移動が規制される。
【0027】
このようにしてベースシェル1上にコンタクトブロック4、スライダー5を配置するとともに、コイルばね13,13、ロック金具19を装着した後、カバーシェル2を上方からベースシェル1に被せる。この際カバーシェル2に形成した突出片21…をコンタクトブロック4の基体7の圧入孔22に上方から圧入するとともに、両側壁20b,20bをベースシェル1の両側壁6b,6bの外側面に沿うように垂下させる。この時、カバーシェル2の両側壁20bに設けた弾性係止片34…の上向き先部が、ベースシェル1の両側壁6bに設けた係止孔35…に係止されることになり、両シェル1,2が互いに結合されて、扁平で前部にカード挿入口3aを開口した箱状のハウジング3が形成されると同時に、ソケットが完成することになる。ここで、本実施形態のソケットは、各コンタクト10…、固定接点板30、及び可動ばね片31の半田付け端子部32…の下面を低くしたSMD型のソケットであり、また金属製のハウジング3をアースすることで静電気や外部ノイズに強いものとなる。
【0028】
ここで、メモリカードMCを挿着していない状態では、コイルばね13の弾発力を受けてスライダー5がカード挿入口3a側に移動した状態にあり、この時ロック金具19のガイド軸19bは初期位置(図3のa)に移動しており、ガイド溝15b内で最も外側(メモリカードMCと反対側)の位置に移動しているので、ロック金具19が回動軸19aを中心として左回りに一杯まで回転し、ロック片19cがメモリカードMCのロック用凹部103から外に退避している。
【0029】
次に、メモリカードMCをソケットへ挿着する場合の各部の動作について説明する。まずメモリカードMCを前後方向及び表裏方向を正規な方向に向けてハウジング3のカード挿入口3aから挿入すると、メモリカードMCの先部がハウジング3内のスライダー5の両脚片5b,5c間に挿入されて、メモリカードMCの下面両側部の上向き段部102,102が段部50,50と当接する。更にメモリカードMCをハウジング3内に挿入すると、やがてメモリカードMCの先部の片側に形成した切欠部101がスライダー5の張出部5dに衝合するとともに、メモリカードMCの先部が当接部5aと衝合し、スライダー5がメモリカードMCの押力を受けて後方へ移動することになる。そして、スライダー5に加わるコイルばね13,13の弾発力に抗して更にメモリカードMCを押し入れると、メモリカードMCの移動に共動してスライダー5が後退することになる。このスライダー5の後退によりロック金具19のガイド軸19bがハートカム溝部15のガイド溝15b内をガイド溝15b底部の凹凸面によってガイドされながらハートカム15aの左側のガイド溝15b内(図3の位置b)に移動することになる。この時、ガイド軸19bの移動に伴って、ロック金具19は回動軸19aを中心として回動するのであるが、ハートカム15aの左側のガイド溝15bは前後方向に沿って略真っ直ぐに延びているので、ロック金具19の傾きは十分小さく、ロック片19cはメモリカードMCのロック用凹部103内に係入していない。
【0030】
そして、メモリカードMCをスライダー5の当接部5a後面がコンタクトブロック4の基体7前面に当たる位置に近い位置まで押し込むと、ロック金具19のガイド軸19bがガイド溝15bの後端の位置(図3の位置c)に至ることになり、それ以上の押し込みができなくなる。この位置でメモリカードMCに加えていた押し込み力を除去すると、コイルばね13の弾発力によりスライダー5がメモリカードMCと共に前方へ戻りかけるが、ロック金具19のガイド軸19bがガイド溝15bに案内されながら移動してハートカム15aの凹部15c(図3の位置d)に嵌り込むことになり、これ以上のスライダー5の取出方向への移動が規制されて、スライダー5がロック位置に留まり、メモリカードMCもその位置でハウジング3内に留まることになる。
【0031】
さて上記メモリカードMCは押し込みによってその先部が所定位置へ移動すると、各コンタクト10…の先部がメモリカードMCの裏面に形成した対応する接続端子104にコンタクト10…の長さに応じて順次接触することになる。また、図3に示すように前方に突出する可動ばね片31の弾接部31aがメモリカードMCの切欠部101側面で押されて固定接点30aに接触し、検知スイッチがオン状態になるので、このスイッチ信号を利用して外部の検出回路(図示せず)によりメモリカードMCが正規位置に挿着されたことを検出することができる。
【0032】
上述のようにカード保持状態ではスライダー5の取出方向への移動はハートカム15aの凹部15cにロック金具19のガイド軸19bが嵌り込むことで規制されるが、メモリカードMCはそのままではハウジング3内より脱落する恐れがある。そこで本実施形態では、スライダー5がカードロック位置へ移動すると、このスライダー5の前後移動に伴って回動するロック金具19のロック片19cが脚片5bの内側(メモリカードMC側)に突出し、その先端部がメモリカードMCのロック用凹部103に係入しメモリカードMCをロックする。この時、カバーシェル2の押え片25がメモリカードMCと当接して、メモリカードMCをスライダー5に押し付けるので、メモリカードMCの接続端子104とコンタクト10との接圧を確保できる。
【0033】
以上のように挿着されたメモリカードMCをソケットから取り出すときには、まずハウジング3のカード挿入口3aより露出するメモリカードMCの後部を挿入方向に押してスライダー5とともにメモリカードMCを挿入方向へ移動させる。この移動によってロック金具19のガイド軸19bがハートカム15aの凹部15cから離脱するとともにガイド溝15bにガイドされて凹部15cより右側のガイド溝15b内の位置(図3の位置e)へ移動する。この時、ロック金具19は回動軸19aを中心として右回りに回転し、ロック片19cがさらにメモリカードMC側に移動して、ロック片19cの略全体がロック用凹部103内に係入する。
【0034】
その後、メモリカードMCの押し込み力を解除すると、スライダー5はコイルばね13,13の弾発力により前方へ移動することなる。この移動に伴ってロック金具19のガイド軸19bはガイド溝15bにガイドされながらハートカム15aの右側のガイド溝15b内(図3の位置f)を通って前方へ移動し、ロック金具19が回動軸19aを中心に左回りに回転して、ロック片19cがロック用凹部103から退避する。そして、スライダー5がコイルばね13,13の弾発力によりカード挿入口3a側へ移動して初期位置に復帰すると、ロック片19cがロック用凹部103から外に出て、メモリカードMCのロックを解除する。この時、メモリカードMCの後部がハウジング3のカード挿入口3aから外部へ大きく露出し、メモリカードMCをハウジング3から取り出すことができることになる。ここで、上述したようにカバーシェル2の天板20aには、カード取出時にメモリカードMCの接続端子104がコンタクト10と開離してからスライダー5が前端の取出位置に移動するまでの間にロック用凹部103が通過する部位に押え片25が設けられているので、メモリカードMCの取出位置の直前でロック用凹部103に押え片25が嵌ることで、押え片25のばね力によってメモリカードMCを押し出そうとする勢いを確実に減殺することができ、メモリカードの飛び出しを防止することができる。なお、押え片25は、天板20aに各2本のスリット24を併設し、スリット24で挟まれた部位の中間部が下方へ突出するように折り曲げることで形成されているので、弾接部を簡単な構成で実現でき、メモリカードの飛び出しを防止した安価なソケットを提供できる。
【0035】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図4〜図7に基づいて説明する。上述の実施形態1では、カバーシェル2の天板20aの左右両端部に、それぞれ2本のスリット24を左右に並設し、2本のスリット24で挟まれた部位の前後方向中間部を下方へ突出するように折り曲げらて押え片25を形成しているが、本実施形態では、カード取出時にメモリカードMCの接続端子104がコンタクト10と開離してからスライダー5が前端の取出位置に移動するまでの間にメモリカードMCに形成されたロック用凹部103,103が通過する天板20aの部位を切り起こすことによって、前端部が天板20aに連結されて固定端となり、自由端側が下方に突出して、メモリカードMCにおける接続端子104が設けられた面と反対側の面に弾接する押え片26,26を形成してある。尚、押え片26以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0036】
このようにカバーシェル2の天板20aには、カード取出時にメモリカードMCの接続端子104がコンタクト10と開離してからスライダー5が前端の取出位置に移動するまでの間にロック用凹部103が通過する部位に押え片26が形成されているので、メモリカードMCの取出位置の直前でロック用凹部103に押え片26が嵌ることで、押え片26のばね力によってメモリカードMCを押し出そうとする勢いを確実に減殺することができ、メモリカードの飛び出しを防止することができる。なお、押え片26は天板20aの一部を切り起こして形成されているので、弾接部を簡単な構成で実現でき、メモリカードの飛び出しを防止した安価なソケットを提供できる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明では、カード取出時にメモリカードの接続端子がコンタクトと開離してからスライド部材が前端の取出位置に移動するまでの間にロック用凹部が通過するハウジングの部位に弾接部が設けられているので、メモリカードの取出位置の手前でロック用凹部に弾接部が弾接することで、弾接部のばね力によってメモリカードを押し出そうとする勢いを確実に減殺することができ、メモリカードの飛び出しを防止できるという効果がある。
【0038】
また請求項2及び3の発明では、弾接部の構成を簡単にでき、メモリカードの飛び出しを防止した安価なソケットを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のメモリカード用ソケットの分解斜視図である。
【図2】同上の外観斜視図である。
【図3】同上のカバーシェルを外した状態の要部拡大図である。
【図4】実施形態2のメモリカード用ソケットの分解斜視図である。
【図5】同上の外観斜視図である。
【図6】同上のカバーシェルを示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は後面図である。
【図7】同上のカバーシェルを示し、図6のA−A断面図である。
【符号の説明】
3 ハウジング
5 スライダー
10 コンタクト
13 コイルばね
25 押え片

Claims (3)

  1. 前部に開口したカード挿入口を通してメモリカードがスライドして挿抜されるハウジングと、ハウジングの内部に保持されメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトと、ハウジング内部に挿入されたメモリカードに当接して押力を受け、ハウジングに対してメモリカードの挿抜方向に沿ってスライドするスライド部材と、メモリカードを取り出す際にスライドする取出方向にスライド部材をハウジングに対して付勢する付勢ばねと、メモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりも奥のロック位置までスライド部材が押し込まれるとスライド部材の前記取出方向への移動を禁止すると共に、スライド部材が前記ロック位置よりも奥まで一旦押し込まれた状態で押力が解除されるとスライド部材を解放するロック機構と、メモリカードにおける接続端子が設けられた面と反対側の面に弾接する弾接部とを備え、当該弾接部は、カード取出時にメモリカードの接続端子がコンタクトと開離してからスライド部材が前端の取出位置に移動するまでの間にメモリカードに形成されたロック用凹部が通過するハウジングの部位に形成されて、メモリカード側に向かって突出し、カード取出時にメモリカードのロック用凹部に嵌り込むことを特徴とするメモリカード用ソケット。
  2. ハウジングは金属の薄板に曲げ加工を施して箱形に形成され、ハウジングにおけるロック用凹部との対向部位に複数本のスリットが並設され、前記複数本のスリットで挟まれた部位の中間部をメモリカード側に突出させて形成された押さえ片により上記弾接部を構成したことを特徴とする請求項1記載のメモリカード用ソケット。
  3. ハウジングは金属の薄板に曲げ加工を施して箱形に形成され、ハウジングにおけるロック用凹部との対向部位を切り起こして形成され、一端がハウジングに連結されて固定端となり、自由端側がメモリカード側に突出してロック用凹部と弾接する押さえ片により上記弾接部を構成したことを特徴とする請求項1記載のメモリカード用ソケット。
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