JP2897399B2 - 施錠装置 - Google Patents

施錠装置

Info

Publication number
JP2897399B2
JP2897399B2 JP28591690A JP28591690A JP2897399B2 JP 2897399 B2 JP2897399 B2 JP 2897399B2 JP 28591690 A JP28591690 A JP 28591690A JP 28591690 A JP28591690 A JP 28591690A JP 2897399 B2 JP2897399 B2 JP 2897399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
movable
lever
back cover
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28591690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04212945A (ja
Inventor
好男 井村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP28591690A priority Critical patent/JP2897399B2/ja
Publication of JPH04212945A publication Critical patent/JPH04212945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2897399B2 publication Critical patent/JP2897399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラの裏蓋をフィルム装填時などにおい
て開閉制御するために用いて好適な形状記憶合金(SM
A)を利用してなる施錠装置の改良に関する。
〔従来の技術〕 カメラの裏蓋を開閉制御するための施錠装置として、
本出願人は、たとえば形状記憶合金による発熱ワイヤを
作動手段として用い、この発熱ワイヤに電流を流して発
熱させることでその変態点温度を越えさせたときに、こ
の発熱ワイヤを第1の作動状態位置から第2の作動状態
位置へと収縮変形させ、これによって従動手段としての
スライドレバーを第1の位置から第2の位置へと移動せ
しめ、このスライドレバーの移動に伴ってフックとの係
合を外すことで、カメラの裏蓋を開動作可能に構成して
なる構造を有するものを、たとえば特願平1−329597号
などにより先に提案している。
そして、このような構成による施錠装置を裏蓋開閉制
御用として用いると、必要時に簡単に裏蓋を開閉制御し
得るとともに、たとえばカメラ内に未露光フィルムや撮
影済みのフィルムが露光される虞れがある場合などに
は、裏蓋の開動作を規制することが可能となるもので、
裏蓋の開閉制御を所要の状態にて行なえるという利点を
奏するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述したカメラ裏蓋開閉制御用の施錠
装置によれば、カメラを直射日光の当たるところに放置
したりし,環境温度が上昇すると、発熱ワイヤの温度が
非通電状態にもかかわらず、上述した変態点温度を越
え、その結果係止状態が解除されてカメラの裏蓋が勝手
に開き、カメラ内に装填されているフィルムが感光する
等の問題を生じる虞れがあった。また、このような問題
は、発熱ワイヤへの通電をCPU等を利用した回路で制御
する場合に、ノイズ等によって回路が誤動作して発熱ワ
イヤへの通電が行われることによっても、生じる虞れが
あるものであった。
すなわち、上述した発熱ワイヤのように通電にて自己
発熱し、形状を回復(収縮変形)するものは、環境温度
の上昇にても熱収縮し始めることから、これを係止解除
用のアクチュエータとして用いた場合に、係止状態が自
然に解けてしまうことがある。そこで、これを防ぐため
にロック機構等を付設することが考えられているが、こ
のようなロック機構等で発熱ワイヤの熱収縮変形を完全
に拘束すると、発熱ワイヤが形状記憶機能を失う結果と
なるもので、このような問題を生じることのないような
過張力防止機構が必要とされる。そして、このような発
熱ワイヤへの過張力防止機構として、たとえば特願平2
−37272号に示されるように、発熱ワイヤにより移動さ
れる従動手段としてのスライドレバーを選択的に係止し
てその動きを規制するロック手段となるロックレバー
と、このロックレバーの動きで発熱ワイヤへの通電制御
を行なうスイッチ手段等からなる過張力防止機構を先に
提案している。
しかしながら、上述した施錠装置では、裏蓋を開ける
ための操作手段として、スライド操作されるレバースイ
ッチを用いており、このレバースイッチにて前記スライ
ドレバーを選択的に係止するロックレバーによるロック
状態を機械的に解除するように構成されているため、こ
のレバースイッチのスライド操作に、前記ロックレバー
をスライドレバーとの係止状態を解除するために必要な
作用力も加わり、操作しずらいという問題を生じてい
る。勿論、このロックレバーを解除させずに、スライド
レバーを無理に動作させようとすると、これら両レバー
の係止部分等が破損するといった問題を生じてしまうも
のである。
また、上述した施錠装置によれば、裏蓋を開けたとき
には、スライドレバーは裏蓋開位置に係止され、ロック
レバーはスライドレバーによってロック位置への動きを
阻止する構成を採用しているが、この状態でたとえば針
金状の物で故意にスライドレバーの係止を外すと、これ
ら両部材はそれぞれの付勢手段によって共に裏蓋の閉じ
たときの位置まで復帰し、この状態を維持することにな
る。そして、この状態で裏蓋を閉じようとすると、スラ
イドレバーは元のようにロックレバーでロックされてい
るため、このスライドレバー側のフック部分が裏蓋側と
干渉し、裏蓋を閉じることができなくなってしまうとい
う問題を生じることになるもので、このような使い勝手
の面からの問題を一掃し得る何らかの対策を講じること
が望まれている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る施錠装置は、通電されることにより第1
の状態から第2の状態へと変位する作動手段(14)と、
この作動手段が第1の状態にあるときには第1の移動位
置に、第2の状態にあるときには第2の移動位置に移動
して位置付けられる従動手段(11)と、この従動手段が
前記第1の移動位置にあるときには第1の可動位置と第
2の可動位置との間で移動可能とされかつ第2の移動位
置にあるときには第2の可動位置に位置付けられる可動
手段(30)と、第1の変位位置と第2の変位位置との間
で移動可能に構成されかつ前記従動手段(11)の第1の
移動位置から第2の移動位置への移動を、その第1の変
位位置において阻止するとともに第2の変位位置におい
て許容するロック手段と、このロック手段が第2の変位
位置にあるときに前記作動手段(14)への通電を可能と
するスイッチ手段とを一方の部材(2)側に設けてな
り、前記可動手段(30)が前記第1の可動位置に位置し
ているときに他方の部材(4)側の掛け止め部(4a)と
着脱可能な状態で係合する掛け止め部(30a)を、前記
可動手段(30)の一部に設けたものである。
〔作用〕
本発明によれば、従動手段は第1の移動位置で第2の
移動位置への移動をロック手段にてロックされていて
も、可動手段は第1の可動位置と第2の可動位置との間
でマニュアル操作によって移動させることができる。ま
た、従動手段が第2の移動位置にあるときには、可動手
段も第2の可動位置に位置付けられるため、従動手段の
動きを可動手段にて行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説
明する。
第1図ないし第5図は本発明に係る施錠装置をカメラ
の裏蓋開閉制御装置として用いた場合の一実施例を示す
ものであり、これらの図において、まず、本発明を適用
するカメラ1の概略構成を、第3図を用いて簡単に説明
すると、このカメラ1は、カメラ本体2とその前面側に
突出して設けられた撮影光学系を保持するレンズ鏡筒3
とから構成され、かつ前記カメラ本体2の背面側には、
フィルムを出し入れするために開けられる裏蓋4が開閉
可能に設けられ、常時は第1図に示すロック機構付きの
施錠装置10(後述する)により閉状態を維持し得るよう
に構成されている。なお、第3図中5はこの裏蓋開閉制
御用の施錠装置10を施錠、解錠するためのスライド式の
レバースイッチで、これをOPEN方向にスライドさせるこ
とで解錠するようになっている。また、6は後述する施
錠装置10を構成する鍵レバー30を強制的に解錠方向に移
動させるためにカメラ本体2の側部カバー部分に穿設さ
れている長穴である。
また、上述した裏蓋4を開閉制御するために用いられ
る本発明を特徴づける施錠装置10を、第1図などにより
詳述すると、11はカメラ本体2側にスライド自在に支持
されるスライドレバーで、このスライドレバー11の裏蓋
4側に側縁には、裏蓋4側の側縁に設けられる係止爪4a
が選択的に係止される係止溝部30aを有する鍵レバー30
(後述する)の側縁部に突設された係合片30bと係合す
る係合突部11aが突設されている。なお、このスライド
レバー11は、カメラ本体ボディ(図示せず)の裏蓋4と
の施錠部分に近接する壁面上で図中上下方向に並んで突
設してなるガイドピン12a,12bに長溝状ガイド溝11b,11c
を介して所定範囲内で上下方向にスライド自在に支持さ
れている。13はこのスライドレバー11の係合突部11aと
は反対側の側縁に突設されている引掛け部11dとボディ
側の引掛けピン12cとの間に掛け渡されスライドレバー1
1を常時図中上方に付勢する引張りコイルばね、14はこ
の引張りコイルばね13による付勢力に抗してスライドレ
バー11を図中下方に移動させるように作用端が前記引掛
け部11dに連結されるとともにボディ壁面上に設けられ
るボス部15に折り返し部分が添接された状態で固定端が
ボディ側の移動可能に保持される可動ブロック16に連結
されている形状記憶合金による発熱ワイヤ(SMAと称さ
れる)で、この発熱ワイヤ14はその両端部に接続される
リード線17a,17bで通電されることにより発熱すること
で熱収縮し従動手段としてのスライドレバー11を施錠解
除方向に移動させるための作動手段つまりアクチュエー
タとして機能するようになっている。また、18はボディ
壁面の一部に設けられ前記可動ブロック16を発熱ワイヤ
14の熱収縮方向にのみ可動可能な状態で係止する段部、
19はボディ側の引掛けピン12dと可動ブロック16間に掛
け渡され後述するようにスライドレバー11がロックレバ
ー20によりロックされた状態で発熱ワイヤ14が環境温度
条件の変化により熱収縮したときにその作用を吸収する
ように可動ブロック16を弾性支持するための引張りコイ
ルばねである。ここで、上述した発熱ワイヤ14の両端側
に、それぞれスライドレバー11、可動ブロック16を介し
て付設されて互いに相対向する方向への付勢力を作用さ
せる引張りコイルばね13,19は、その付勢力量を可動ブ
ロック16側を付勢する引張りコイルばね19側が大きくな
るように設定されている。
20はスライドレバー11が最上方位置にある施錠状態位
置においてスライドレバー11の施錠解除方向つまり図中
下方への移動を規制し得るようにレバー下端部に直交す
る方向から移動可能な状態で臨んで配設されるロックレ
バーで、このロックレバー20は、ボディ側の引掛けピン
12eとの間に引掛けられた引張りコイルばね21により図
中矢印A方向に常時付勢されている。そして、このロッ
クレバー20は矢印A方向への付勢状態においてそのロッ
ク部20aが、スライドレバー11の下端側側縁11fに当接し
て係止するようになっている。
ここで、このロックレバー20はその一部がカメラ本体
2の外部に臨み手動操作により施錠状態を解除するスラ
イド式レバースイッチ5の操作端となっており、この操
作端であるレバースイッチ5が手動操作にて図中矢印B
方向にスライド操作されることで、ロックレバー20によ
るスライドレバー11の施錠解除方向への移動が許容され
るようになっている。なお、22はこのロックレバー20の
一部に設けられたブラシ、23はボディ側に設けられたこ
のブラシ22が摺動することでロックレバー20がスライド
レバー11の施錠解除方向への移動を許容する状態となっ
たときにONする導体パターン23a,23bを有するプリント
基板(第2図参照)で、これにより施錠解除操作が行わ
れたことを検知するスイッチ(SW1)が構成されてい
る。ここで、このプリント基板23の表面は、第2図から
明らかなように、導体部のない領域Iと前記導体パター
ン23a,23bのある領域IIに分けられている。
また、図中24はスライドレバー11が図中下方(発熱ワ
イヤ14により施錠解除方向)に所定量移動されたときに
レバー上端のフック部11eに係合してオンされるスイッ
チで、発熱ワイヤ14への通電停止信号を得るためのスイ
ッチ(SW2)である。
さらに、図中25は前記スライドレバー11の一部に立設
して設けられた弾性係止片で、その上端側の一部にボデ
ィ側の係止突起部26にこのスライドレバー11が下方に移
動したときに係合するテーパ面25aが形成されている。
そして、この弾性係止片25は、前記係止突起部26にテー
パ面25aが係合することで第1図中矢印C方向に撓んだ
後、スライドレバー11がさらに下降して施錠状態を解除
されたときには、前記係止突起部26から外れて元の状態
に復帰する。この復帰状態では、この弾性係止片25の上
端部25bが、係止突起部26の下面に係止され、これによ
りスライドレバー11は施錠解除状態でその動きを係止さ
れることになる。なお、図中4bは裏蓋4側から突設され
た押圧片で、上述したように係止突起部26の下面に弾性
係止片25が係止されている施錠解除状態で、裏蓋4が閉
じられたときに、弾性係止片25を押圧して係止突起部26
への係止状態を外し、上方への移動を可能とするための
ものである。
30は裏蓋4側に設けられた係止爪4aを係止する係止溝
部11aを有する鍵レバーで、この鍵レバー30は、前記ス
ライドレバー11の裏蓋4寄りのボディ壁面部分に突設さ
れたガイドピン12f,12gに長溝状ガイド溝30c,30dを介し
て所定範囲内で上下方向にスライド自在に支持されてい
る。そして、この鍵レバー30は、その係止片30bがこの
レバー30のスライド方向に平行してスライドレバー11側
との間に配設された圧縮コイルばね31のばね力により常
時上方に付勢されており、これにより係止片30bが前記
スライドレバー11側の係止突部11aに下方から係合した
状態を維持して一体的に可動可能に設けられている。し
たがって、この鍵レバー30は、スライドレバー11が上方
つまり施錠状態位置にあるときには、裏蓋4側の係止爪
4aと係合または係合解除する施錠、解錠という二位置間
で可動可能な状態となっており、またスライドレバー11
が解錠状態位置にあるときには、その係止突部11aによ
り係止片30bが押し下げられて常に解錠位置に位置付ら
れてその位置を維持するようになっている。なお、30e
は鍵レバー30を強制的にスライドレバー11とは独立して
可動させるための針金状部材が差し込まれる丸孔であ
る。
このような構成による裏蓋開閉制御用の施錠装置10に
よれば、ロックレバー20の操作端であるレバースイッチ
5を、引張りコイルばね21のばね力に抗して図示矢印B
方向へスライド操作することにより、ブラシ22がプリン
ト基板23の表面上を摺動移動し、ブラシ22が導体パター
ン23aおよび23bに接触するものとなる。すなわち、導体
パターン23aおよび23bとブラシ22とで構成される第1の
スイッチSW1がオンとなる。また、これとほゞ同時に、
ロックレバー20は、そのロック部20aがスライドレバー1
1の下端側側縁11fに対して完全に退避した状態となり、
これによりスライドレバー11の下方向へのスライド移動
を許容するようになっている。
そして、この状態において、スイッチSW1がオンする
ことによって、発熱ワイヤ14に通電が行われ、発熱ワイ
ヤ14は発熱する。発熱ワイヤ14の温度が変態点温度を越
えると、それまでの第1の遷移状態から第2の遷移状態
へと収縮移行する。この発熱ワイヤ14の収縮動作によ
り、引張りコイルばね13のばね力に抗してスライドレバ
ー11が下方向へスライド移動し、これに伴って鍵レバー
30も同様に下方にスライド移動し、その結果係止溝部30
aが係止爪4aから外れて係合が解除され、裏蓋4が開放
されることになる。
一方、スライドレバー11の下方向へのスライド移動に
伴い、弾性係止片25のテーパ面25aが、係止突起部26に
係合することになり、これによりこの弾性係止片25は図
中矢印C方向に撓む。そして、スライドレバー11がさら
にスライドし所定量だけ移動すると、係止突起部26をテ
ーパ面25aが乗り越えて、弾性係止片25の上端部25bが係
止突起部26の下面側に位置することになり、その直後に
スライドレバー11上端側のフック部11eによりスイッチ2
4の接点片同士が接触してオン状態となる。すなわち、
スイッチ24を第2のスイッチSW2として、このスイッチS
W2がオンすることにより、発熱ワイヤ14への通電が遮断
される。この通電遮断により、発熱ワイヤ14は第2の遷
移状態から第1の遷移状態へ戻ろうとする。しかし、ス
ライドレバー11は、引張りコイルばね13のばね力によっ
て弾性係止片25の上端部25bが係止突起部26の下面に当
接するまで復動した後、この当接位置にてその復動が規
制される。
また、このときには、前記鍵レバー30も、その係止片
30bが圧縮コイルばね31のばね力でスライドレバー11の
係合突部11aに圧接されたままの状態で、解錠状態位置
で係止され、その復動が規制されている。
なお、上述した状態において、スライドレバー11の復
動ストローク分で、スイッチSW2のオン状態がオフ状態
へ移行することはない。すなわち、スイッチ24は、往差
を有するスイッチとして構成されている。また、このと
き、ロックレバー20は、スライドレバー11の下端側側縁
部分に当接し、矢印A方向への復動が規制されており、
これにより、スイッチSW1も、オン状態を保持するよう
になっている。
一方、この状態において、裏蓋4を閉じると、押圧片
4bがテーパ面25aに当接して弾性係止片25をC方向へ撓
ませる。これにより、弾性係止片25の上端部25bと係止
突起部26の下面との係合が外れ、スライドレバー11は引
張りコイルばね13のばね力によって上方へスライド移動
し、発熱ワイヤ14は第1の作動状態まで伸ばされるもの
となる。また、このスライドレバー11の上方へのスライ
ド移動により、鍵レバー30も上方にスライド移動され、
これにより係止溝部30aが裏蓋4側の係止爪4aと係合
し、裏蓋4が完全に閉じた状態としてロックされる。ま
た、このときには、スライドレバー11の移動に伴って、
スイッチ24の接点片同士が非接触となってスイッチSW2
がオフとなる。一方、ロックレバー20は、スライドレバ
ー11の下端側側縁部分による既成か解除され、引張りコ
イルばね21のばね力によってA方向へ戻され、そのロッ
ク部20aがスライドレバー11下端側係止縁11fに当接して
いる施錠状態での初期状態に復帰し、またこれによるブ
ラシ22のプリント基板23の表面上における領域Iへの摺
動移動により、スイッチSW1はオフとされる。
他方、非常時には、カメラ本体2の側部に開設された
長孔6から針金状のものを通して鍵レバー30側に形成し
た丸孔30eに差し込んで係合させ、この鍵レバー30を下
方に押し下げる操作を行うことにより、スライドレバー
11とは無関係にこの鍵レバー30を解錠動作させることが
でき、係止溝部30aと係止爪4aとの係合を解除し、裏蓋
4をマニュアル操作で開くことができる。そして、裏蓋
4が開き、鍵レバー30の下方への押し下げを止めると、
鍵レバー30は、圧縮コイルばね31のばね力で上方に復動
する。
この状態で裏蓋4を閉めると、係止爪4aの斜面部が鍵
レバー30を下方に一旦押し下げ、次で圧縮コイルばね31
のばね力で上方に復動し、これにより係止爪4aと係止溝
部30aとが係合する。したがって、裏蓋4は、完全に閉
じた状態でロックさされることになり、所要の施錠状態
を得ることができる。
このような基本動作を行う裏蓋開閉機構において、第
1図に示された状況下で、環境温度の上昇により、発熱
ワイヤ14が第2の状態に収縮変形した場合を考えてみ
る。この場合、スライドレバー11は、ロックレバー20の
ロック部20aにてその下方へのスライド移動を阻止され
ているので、鍵レバー30の係止溝部30aと裏蓋4側の係
止爪4aとの係合が外れることはなく、裏蓋4が勝手に開
いてしまうという問題は生じない。また、ノイズ等によ
る回路の誤動作で通電が行われ、発熱ワイヤ14が第2の
状態に収縮変位しても、上述したと同様に裏蓋4が勝手
に開いてしまうという問題は生じない。
なお、本実施例においては、スライドレバー11の下方
への移動がロックレバー20により既成されているとき、
発熱ワイヤ14が第2の状態へと収縮変位しようとする場
合、引張りコイルばね19のばね力に抗して可動ブロック
16が図中下方に移動し、発熱ワイヤ14の収縮変形を吸収
し、その変位を可能とする。そして、これにより発熱ワ
イヤ14の基端部をボディに固定した場合に、収縮変形が
生じて記憶形状を失ったり、破断したりする不具合を防
止し得るようにしている。
第4図は上述した裏蓋開閉制御用施錠装置10を備えて
なるカメラ1において、裏蓋4の開閉動作時における動
作をフローチャート、第5図はその制御系を示すブロッ
ク図である。ここで、第5図において図中60は制御回
路、61は施錠装置10の主要部を示す施錠機構部、62はフ
ィルム装填状態確認手段、63はフィルム巻戻し完了状態
確認手段である。また、SW1は施錠解除操作検知用スイ
ッチ、SW2は施錠解除完了状態検知用スイッチである。
こらの図において施錠装置10の制御動作を簡単に説明
すると、この装置においては、まず、フィルムのカメラ
1への装填状態を前記確認手段62で確認し(ステップ40
1)、フィルムが存在すれば、そのフィルムが巻戻し完
了状態にあるか否かを確認手段63で確認する(ステップ
402)。そして、このステップ402にて巻戻し完了状態が
確認された場合、上述した裏蓋開閉用の施錠装置10にお
けるスイッチSW1がONされているか否かを調べ(ステッ
プ403)、スイッチSW1がONとされれば、制御回路60にて
発熱ワイヤ14への通電を開始する(ステップ404)。す
なわち、フィルムが存在している場合、そのフィルムが
巻戻し完了状態とされているときであって、しかもスイ
ッチSW1がONであるときを有効として認識する。
そして、この通電によって発熱ワイヤ14は発熱し、第
2の状態への収縮を開始する。次で、ステップ405にて
スイッチSW2のONを確認すると、発熱ワイヤ14への通電
を遮断する(ステップ406)。ここで、スイッチSW2のON
信号は、裏蓋の開放状態を知らせる信号として使用する
ことも可能である。以降、スイッチSW1およびSW2はオン
状態を保持するものとなるが、裏蓋4が閉じられること
により、ステップ407および408にてスイッチSW1およびS
W2のOFF状態が確認されれば、ステップ401へ戻ることに
なる。
なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、各
部の構造、形状等を適宜変更、変形し得るものであり、
種々の変形例が考えられよう。たとえば上述した実施例
では、形状記憶合金よりなる発熱ワイヤ14を作動手段と
して用いた施錠装置10を裏蓋開閉制御用として例示した
が、本発明はこれに限られるものではない。
また、上述した実施例では、カメラの裏蓋開閉制御装
置に、本発明による施錠装置10を適用した場合を説明し
たが、各種の開閉制御装置に適用し得ることは言うまで
もない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る施錠装置によれば、
通電されることにより第1の状態から第2の状態へと変
位する作動手段と、この作動手段が第1の状態にあると
きには第1の移動位置に、第2の状態にあるときには第
2の移動位置に移動して位置付けられる従動手段と、こ
の従動手段が前記第1の移動位置にあるときには第1の
可動位置と第2の可動位置との間で移動可能とされかつ
第2の移動位置にあるときには第2の可動位置に位置付
けられる可動手段と、第1の変位位置と第2の変位位置
との間で移動可能に構成されかつ前記従動手段の第1の
移動位置から第2の移動位置への移動を、その第1の変
位位置において阻止するとともに第2の変位位置におい
て許容するロック手段と、このロック手段が第2の変位
位置にあるときに前記作動手段への通電を可能とするス
イッチ手段とを一方の部材側に設けてなり、前記可動手
段が前記第1の可動位置に位置しているときに他方の部
材側の掛け止め部と着脱可能な状態で係合する掛け止め
部を、前記可動手段の一部に設けるようにしたので、簡
単な構成であるにもかかわらず、以下に述べる優れた効
果を奏する。
すなわち、本発明によれば、従動手段が第1の移動位
置で第2の移動位置への移動をロック手段によりロック
されていても、可動手段は第1の可動位置と第2の可動
位置との間でマニュアル操作によって可動させることが
可能で、また従動手段が第2の移動位置にあるときに
は、可動手段も第2の可動位置に位置付けられるため、
従動手段の動きを可動手段により行うことができる。
したがって、本発明によれば、たとえば可動手段にカ
メラの裏蓋を係止する係止溝部を設けることで、従動手
段がロック状態でも、可動手段により裏蓋を簡単に開閉
でき、しかも装置を破損することもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る施錠装置をカメラの裏蓋開閉制御
用として用いた場合の一実施例を示す概略斜視図、第2
図は第1図において施錠解除信号を取り出すためのスイ
ッチを構成するプリント基板の概略図、第3図は本発明
を適用するカメラを背面側から見た概略斜視図、第4図
は本発明に係るカメラの裏蓋開閉制御装置における裏蓋
開閉制御を説明するためのフローチャート、第5図はそ
のブロック図である。 1……カメラ、2……カメラ本体(一方の部材)、4…
…裏蓋(他方の部材)、4a……係止爪、5……施錠、解
錠用のスライド式レバースイッチ、10……施錠装置、11
……スライドレバー(従動手段)、11a……係合突部、1
3……引張りコイルばね、14……形状記憶合金よりなる
発熱ワイヤ(作動手段)、16……可動ブロック、19……
引張りコイルばね、20……ロックレバー(ロック手
段)、20a……ロック部、21……引張りコイルばね、22
……ブラシ、23……プリント基板、24……スイッチ、25
……弾性係止片、30……鍵レバー(可動手段)、30a…
…係止溝部(掛け止め部)、31……圧縮コイルばね、60
……制御回路、61……施錠機構部、SW1……施錠解除操
作検知用スイッチ(スイッチ手段)、SW2……施錠解除
完了状態検知用スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二部材を着脱可能な状態で組み合わせて結
    合する施錠装置において、 通電されることにより第1の状態から第2の状態へと変
    位する作動手段と、 この作動手段が第1の状態にあるときには第1の移動位
    置に、第2の状態にあるときには第2の移動位置に移動
    して位置付けられる従動手段と、 この従動手段が前記第1の移動位置にあるときには第1
    の可動位置と第2の可動位置との間で移動可能とされか
    つ第2の移動位置にあるときには第2の可動位置に位置
    付けられる可動手段と、 第1の変位位置と第2の変位位置との間で移動可能に構
    成されかつ前記従動手段の第1の移動位置から第2の移
    動位置への移動を、その第1の変位位置において阻止す
    るとともに第2の変位位置において許容するロック手段
    と、 このロック手段が第2の変位位置にあるときに前記作動
    手段への通電を可能とするスイッチ手段とを、前記第二
    部材のうちの一方の部材側に設けてなり、 前記可動手段が前記第1の可動位置に位置しているとき
    に前記第二部材のうちの他方の部材側の掛け止め部と着
    脱可能な状態で係合する掛け止め部を、前記可動手段の
    一部に設けたことを特徴とする施錠装置。
JP28591690A 1990-10-25 1990-10-25 施錠装置 Expired - Fee Related JP2897399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28591690A JP2897399B2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28591690A JP2897399B2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 施錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04212945A JPH04212945A (ja) 1992-08-04
JP2897399B2 true JP2897399B2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=17697677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28591690A Expired - Fee Related JP2897399B2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 施錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2897399B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6048109A (en) * 1995-02-07 2000-04-11 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus adapted to use shape memory member
CN109881991B (zh) * 2019-04-12 2024-06-07 深圳芯邦科技股份有限公司 一种锁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04212945A (ja) 1992-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3750416B2 (ja) 形状記憶合金を使用したアクチエータ
US4522478A (en) Cover-equipped camera
US5155514A (en) Cartridge loading chamber
US6840553B2 (en) Apparatus for blocking and releasing a door lock of an electrical appliance
JP6618861B2 (ja) ドアロック装置
US5185621A (en) Charging device for camera
JP2897399B2 (ja) 施錠装置
EP0965677B1 (en) A door locking device for an electric household appliance
US4209242A (en) Exposure control device for automatic focusing camera
JP4357766B2 (ja) カメラのレンズバリア装置
US20060025001A1 (en) Latch device requiring no movable operating member that is operated from the exterior
JP2897400B2 (ja) 施錠装置
JP3421598B2 (ja) カメラの裏蓋ロック機構
JP3035911B2 (ja) レンズバリア付きカメラ
JPH04159527A (ja) 沈胴式カメラ
JPH04161936A (ja) カメラの裏蓋開閉装置
JP2003344903A (ja) レンズバリア装置
JP2009157112A (ja) レンズシャッターの閉じ機構
JPH03192236A (ja) カメラの裏蓋の開閉制御装置
JP2626343B2 (ja) 係止装置
JPH03241329A (ja) 駆動装置
JPS6210735Y2 (ja)
JPH0631460Y2 (ja) カメラの補助光学系切替え装置
JP2000338543A (ja) カメラ用フォーカルプレーンシャッタ
JPH0631459Y2 (ja) カメラの補助光学系切替え装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees