JP2000338543A - カメラ用フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents

カメラ用フォーカルプレーンシャッタ

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JP2000338543A
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    • G03B9/08Shutters
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B19/00Cameras
    • G03B19/02Still-picture cameras
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタ羽根に異常な変形等を起こさせな
い。 【解決手段】 カメラの裏蓋が開放されると、CPUが
カメラのレリーズ操作をしたときと同様に駆動レバー
3,4を駆動させるべく電磁石5,6を制御する。裏蓋
を開放すると保持レバー10に設けられたピン10dの
係止が外れ、保持レバー10がバネ10bの付勢力で左
旋し、曲げ部10cが駆動レバー4の鉤部4fに係合す
る。このため、駆動レバー4は電磁石6の通電を遮断し
ても駆動されない。したがって、裏蓋を開放すると開放
羽根群Aを駆動する駆動レバー3のみが駆動して、シャ
ッタ開口9からは開放及び閉鎖の両シャッタ羽根が退避
して、カメラ使用者がシャッタ羽根に触れることがなく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カメラ用フォーカルプレ
ーンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ用フォーカルプレーンシャッタ
は、一般的に、シャッタ作動前であれば開放羽根がフィ
ルム面を覆うようになっており、シャッタ作動後であれ
ば閉鎖羽根がフィルム面を覆っている。いずれの場合に
も、カメラの裏蓋を開ければ、図7に示す如くどちらか
のシャッタ羽根が現われる構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フォーカルプレーンシ
ャッタはフィルム面の直前に配置されているため、カメ
ラの裏蓋を開き撮影済フィルムを取り出す際や、未使用
フィルムを装填する際等にシャッタ羽根に直接手を触れ
て傷をつけたり、変形させたりすることがある。場合に
よっては興味本位にシャッタ羽根を押し込んで作動不能
にしてしまうこともある。本発明は、このような異常操
作を生じさせないようにカメラの裏蓋を開いた場合に
は、シャッタ羽根を開口部から退避させ、シャッタ羽根
に異常な変形等が生じないようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】複数の分割羽根により構
成される開放羽根群及び閉鎖羽根群を順次作動して露出
を行うカメラ用フォーカルプレーンシャッタにおいて、
開放羽根群及び閉鎖羽根群の作動を制御する制御手段
と、閉鎖羽根群を不作動位置に保持する保持手段とを備
え、カメラの裏蓋開放により、制御手段は開放羽根群を
作動させ、保持手段は閉鎖羽根群を不作動位置に保持
し、カメラの裏蓋閉鎖により保持手段は閉鎖羽根群の保
持を解除するように構成している。また、シャッタ巻上
前に裏蓋を開放したとき、カメラに内蔵するモータを作
動してシャッタを巻上げた後に開放羽根群を作動させる
ように構成するほうが好ましい。また、シャッタ巻上前
においては、裏蓋を開放不能にするよう構成してもよ
い。
【0005】
【発明の実施の形態】裏蓋を開くとカメラ本体に設けら
れたスイッチが閉成され、電磁石に通電がなされ、開放
羽根群及び閉鎖羽根群の動きを拘束する。同時に保持レ
バーが回動自在となり、閉鎖羽根を保持し作動を拘束す
る。その後、電磁石の通電を切り、開放羽根群をシャッ
タ開口より退避させる。閉鎖羽根群は保持レバーにより
保持されているため作動されない。このため、裏蓋を開
くとシャッタ開口から開放羽根群も閉鎖羽根群も退避し
た状態となる。
【0006】
【実施例】図1、2は本発明に係る装置の一例をシャッ
タセットの前後の状態をもって示したものである。セッ
トレバー1はバネ1cにより右旋方向に付勢されてい
る。図6に示すモータMにより作動する機構に連動した
チャージ部材2が駆動することによりセットレバー1は
軸1dを支点として左旋させられ、開放駆動レバー3及
び閉鎖駆動レバー4をセット位置(初期状態)に駆動す
る。
【0007】セットレバー1には、各駆動レバー3、4
上のローラ3a、4aを押圧する突起1a、1bが形成
されており、さらに、セット位置において後述するセッ
トレバー爪7により拘止される係止片1eが突出形成さ
れている。開放駆動レバー3はバネ3dによりピン3e
を介して図4に示す開放羽根群Aをシャッタ開口9から
退避させる左旋方向に付勢されており、セットレバー1
に押上げられて軸3cを中心としてセット位置まで右旋
した際は、オーバーめのセットによりバネ5bに抗して
電磁石5を押下げつつその鉄芯5aに鉄片3bを当接す
る。また、閉鎖駆動レバー4はバネ4dによりピン4e
を介して図4に示す閉鎖羽根群Bを開口9を覆う左旋方
向に付勢され、セットレバー1に押下げられて軸4cを
中心としてセット位置まで右旋した際は、オーバーめの
セットによりバネ6bに抗して電磁石6を押下げつつそ
の鉄芯6aに鉄片4bを当接するように構成されてい
る。鉄心3b、4bをオーバーめにセットするのはシャ
ッタ側に設けられるセットレバー1とカメラ側に設けら
れるチャージ部材2との間に組み立て誤差が生じるので
誤差分を見込んでセットするためである。
【0008】セットレバー爪7は、セットレバー1上の
係止片1eを係止するもので、オーバーめのセットによ
り各電磁石5、6がそれぞれストッパ兼用のセットレバ
ー軸1dと他方のストッパ8との間に若干の間隙δがで
きる程度に両駆動レバー3、4を押圧した位置でセット
レバー1を拘止する。電磁石5、6が励磁した際は、図
示しないミラーの跳ね上がりに連動して軸7aを支点と
して右旋し、セットレバー1の拘止を解いてセットレバ
ー1を復帰させるように構成されている。
【0009】保持レバー10は、軸10aを支点とし
て、ばね10bにより左旋方向に付勢されており、曲げ
部10c及びカメラの裏蓋側に突出するピン10dを備
えている。裏蓋Cを閉じた時が図5に示す状態となり、
裏蓋Cを開くと、ばね10bにより保持レバー10が左
旋し、曲げ部10cが、閉鎖駆動レバー4の鉤部4fに
係合する。図4において、開放羽根群Aは、公知の構成
であり、シャッタ開口9を覆っており、開放駆動レバー
3のピン3eにより作動される。閉鎖羽根群Bも同様に
公知の構成であり、閉鎖駆動レバー4のピン4eにより
作動される。図6に示すように、カメラ本体には裏蓋C
が開くと閉成されるスイッチScが設けられており、ス
イッチScはカメラ本体に設けられている電気回路Eに
接続されている。電気回路Eは電磁石5,6への通電を
行うことができ、電気回路E内のCPU11により電磁
石5,6への通電を制御する。
【0010】以下、通常のシャッタ作動について説明す
る。カメラのレリーズ操作に応じて、図6に示すカメラ
側の電気回路EのメインスイッチSが閉成される。図1
が初期状態で、この状態からCPU11が電磁石5、6
を励磁させると、各駆動レバー3、4の鉄片3b、4b
は鉄芯5a、6a上に吸着され、同時に、ミラーの跳ね
上がりに連動した図示しない部材がセットレバー爪7を
右旋させる。このため、セットレバー1は各駆動レバー
3、4の押圧を解いたうえで元の位置に復帰する。そし
て、開放駆動レバー3と閉鎖駆動レバー4は、所望のタ
イミングをおいた後の電磁石5、6の消磁により開放羽
根群A及び閉鎖羽根群Bを順次作動させて所望の露出動
作を行う。
【0011】次に、カメラの裏蓋Cを開いた場合の作動
について説明する。図5においてカメラの裏蓋Cを開く
と、カメラ本体Dから裏蓋Cは、左側に移動する。これ
によって、裏蓋Cで押込まれていたピンPが図示しない
ばねにより左側に戻され、先端のテーパー部で下方に押
下げていたピン10dを釈放する。ピン10dは図1の
保持レバー10に設けられたものであるので、釈放され
ることにより、保持レバー10は図1の状態から、ばね
10bにより左旋する。この左旋によって、曲げ部10
cが閉鎖駆動レバー4の鉤部4fを係止するようにな
る。この結果、保持レバー10は閉鎖羽根群を不作動状
態に保持する。
【0012】この作動と並行して裏蓋Cが開くと図6に
示すカメラ本体に設けられているスイッチScが閉成さ
れ、CPU11により電磁石5、6が通電される。さら
にカメラのレリーズ作動が、スイッチSの閉成の場合と
同様に行われる。つまり前述したように図1の状態から
セットレバー爪7が作動されてセットレバー1が右旋す
る。その後電磁石5への通電が遮断されると開放駆動レ
バー3が左旋して開放羽根群Aをシャッタ開口から退避
させる。裏蓋Cを閉じるまで保持レバー10が駆動レバ
ー4を保持しているので開口内に開放及び閉鎖の両シャ
ッタ羽根が現れずカメラ使用者が羽根に触れることがな
い。即ち図3に示すように保持レバー10が、閉鎖駆動
レバー4を保持しており、電磁石6が消磁しても、閉鎖
駆動レバー4は作動できない。裏蓋Cを閉じたとき、ピ
ンPのテーパー部によってピン10dが図面の下方側に
押されて、保持レバー10が右旋することにより、曲げ
部10cが鉤部4fを釈放してはじめて閉鎖羽根群Bを
作動させる。図2はこの状態を示している。
【0013】次に、第2の実施例について説明する。第
1の実施例では保持レバー10を設けたが第2の実施例
では保持レバー10を設ける必要がないものである。カ
メラの裏蓋Cが開かれると、図6に示すカメラ本体に設
けられているスイッチScが閉成され、CPU11が電
磁石5、6に通電を行う。さらにシャッタのレリーズ作
動がスイッチSの閉成の場合と同様に行われる。この場
合に図1の状態からセットレバー爪7が作動されてセッ
トレバー1が右旋する。その後電磁石5への通電が遮断
されると開放駆動レバー3が左旋して開放羽根群Aをシ
ャッタ開口から退避させる。しかし、電磁石6への通電
は遮断されず裏蓋Cを閉じるまでその状態を維持する。
従って開放及び閉鎖の両シャッタ羽根は開口内に現れ
ず、フィルムの交換が完了して裏蓋Cを閉じるまでシャ
ッタ羽根にカメラ使用者が触れることがない。このた
め、シャッタ羽根に変形を生じさせる恐れがなく、シャ
ッタの異常作動を生じることがない。
【0014】第2の実施例は第1の実施例に比べると、
裏蓋Cを閉じるまで電磁石6に通電を行う必要がある
が、保持レバー10を設ける必要がない利点がある。な
お、シャッタの巻上前に裏蓋Cが開かれた場合は、図6
に示すスイッチScが閉成されたときCPU11が巻上
前であることを確認した上でカメラに内蔵するモータM
を作動し、シャッタの巻上作動を行った後に、前述の作
動を行う。このような作動は瞬時に行われるため、シャ
ッタ羽根にカメラ使用者が直接触れることはできない。
また、シャッタが巻上前のときには、前述の実施例の如
くシャッタ巻上後に前述の作動を行うように構成されて
いる。なお、シャッタが巻上前のときは、前述のように
巻上げを完了させる代わりに裏蓋開放を阻止する部材を
設け、シャッタ巻上に連動して、その阻止を解除するよ
うに構成して巻上前には裏蓋を開けられないようにして
もシャッタ羽根に触れる現象を回避できる。
【0015】次に第3の実施例について説明する。前記
第1の実施例において保持レバー10は、裏蓋Cを閉じ
たときにピンPにより、不作用位置に保持されている
が、他の方法によって不作用位置に保持するようにする
こともできる。例えば、保持レバー10の近傍に永久磁
石を設け、永久磁石に逆磁界をかけることができる位置
に電磁石装置を設ける。このような構成にすると、保持
レバー10を閉鎖駆動レバー4の鉤部4fと曲げ部10
cが係止しない位置で永久磁石により吸着保持すること
により不作動位置に保持することができ、そして、裏蓋
Cを開いたとき、スイッチScが閉成されることによ
り、永久磁石の吸着保持力を逆磁界により消勢すべく電
磁石装置に通電し保持レバー10の保持を解き、保持レ
バー10を作用させるようにするできる。
【0016】なお、上記いずれの実施例においても開放
駆動レバー3及び閉鎖駆動レバー4は電磁石5、6によ
り制御されているがこれに限定されない。つまり、セッ
トレバー爪7が作動されることによってセットレバー1
が作動開始し、開放駆動レバー3及び閉鎖駆動レバー4
の機械的係止が順次作動するようなフォーカルプレーン
シャッタであっても本発明を適用することができる。
【0017】カメラの裏蓋を開いたときに作動するスイ
ッチ等の信号に応答して上記シャッタ作動を行うよう構
成したものであるが、一眼レフカメラの前面側からミラ
ーを押上げた場合にも、同様の問題が生じる。従って、
撮影レンズを取り外した上で、ミラーを押し上げた場合
にもフォーカルプレーンシャッタを作動させ、シャッタ
羽根が開口から逃げているバルブ状態にする必要があ
る。この場合には、撮影レンズを取り外した信号と、ミ
ラーを押上げた信号とをCPU11に入力して、フォー
カルプレーンシャッタを実施例と同様に開放したバルブ
状態にすればよい。本発明は上記実施例に限定されるも
のでなく、同一思想の範囲で適宜変形実施が可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】裏蓋を開くことにより、シャッタ羽根が
シャッタ開口から退避するように構成したため、カメラ
使用者がフィルム装填等においてシャッタ羽根に触れる
ことがなく、シャッタ羽根の変形、キズ等の損障がなく
常に正確なシャッタ作動を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のセット状態の平面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例のシャッタ作動後の平面
図である。
【図3】本発明の第1の実施例の作動中の平面図であ
る。
【図4】本発明に使用する従来のフォーカルプレーンシ
ャツタ羽根のセット状態の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施例のカメラの部分断面図で
ある。
【図6】本発明に使用するカメラの電気回路図である。
【図7】従来のカメラの裏蓋を開いた状態のフォーカル
プレーンシャッタの平面図である。
【符号の説明】
6 電磁石(保持手段) 10 保持手段 11 制御手段(CPU) A 開放羽根群 B 閉鎖羽根群 C 裏蓋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分割羽根により構成される開放羽
    根群及び閉鎖羽根群を順次作動して露出を行うカメラ用
    フォーカルプレーンシャッタにおいて、前記開放羽根群
    及び前記閉鎖羽根群の作動を制御する制御手段と、前記
    閉鎖羽根群を不作動位置に保持する保持手段とを備え、
    カメラの裏蓋開放により、前記制御手段は前記開放羽根
    群を作動させ、前記保持手段は前記閉鎖羽根群を不作動
    位置に保持し、カメラの裏蓋閉鎖により前記保持手段は
    前記閉鎖羽根群の保持を解除することを特徴とするカメ
    ラ用フォーカルプレーンシャッタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、シャッタ巻上前に前
    記裏蓋を開放したとき、カメラに内蔵するモータを作動
    してシャッタを巻上げた後に前記開放羽根群を作動させ
    るように構成したことを特徴とするカメラ用フォーカル
    プレーンシャッタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、シャッタ巻上前にお
    いては、前記裏蓋を開放不能にするよう構成したことを
    特徴とするカメラ用フォーカルプレーンシャッタ。
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