JP3320329B2 - ライブラリ装置におけるカートリッジ投入/排出機構およびライブラリ装置 - Google Patents

ライブラリ装置におけるカートリッジ投入/排出機構およびライブラリ装置

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JP3320329B2
JP3320329B2 JP04619197A JP4619197A JP3320329B2 JP 3320329 B2 JP3320329 B2 JP 3320329B2 JP 04619197 A JP04619197 A JP 04619197A JP 4619197 A JP4619197 A JP 4619197A JP 3320329 B2 JP3320329 B2 JP 3320329B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
    • G11B15/68Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements

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  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)ライブラリ装置の全体構成の説明(図2) (2)カートリッジ投入/排出機構の基本構成の説明
(図1) (3)第1のシャッタロック機構および扉ロック機構の
説明(図3〜図6) (4)カートリッジの誤挿入防止構造およびリーダブロ
ックの押し込み構造の説明(図7〜図18) (5)カートリッジの位置決め機構の説明(図19〜図
23) (6)扉クローズ検出機構の説明(図24〜図26) (7)第2のシャッタロック機構およびメカユニットロ
ック機構の説明(図27〜図31) (8)カートリッジの投入動作および排出動作の説明
(図32,図33) (9)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカート
リッジ,光ディスクカートリッジ等のカートリッジを多
数格納しそのカートリッジをアクセッサロボット等の移
送機構によりドライブユニットへ移送してこのドライブ
ユニットでカートリッジ内に収容された記憶媒体に対す
る処理を行なうライブラリ装置においてカートリッジを
外部から装置内へ投入もしくは装置内から外部へ排出す
るためのカートリッジ投入/排出機構、および、そのカ
ートリッジ投入/排出機構をそなえたライブラリ装置に
関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、磁気テープライブラリ装置等の
ライブラリ装置は、記憶媒体(磁気テープ)を収容する
カートリッジの投入および排出を行なうためのカートリ
ッジ投入/排出機構〔カートリッジアクセスステーショ
ン(以下、CASと略記)〕をもつカートリッジアクセ
スユニットと、カートリッジ内の記憶媒体に対してデー
タの記録/再生を行なうドライブユニットと、これらの
アクセスユニットとドライブユニットとの間でカートリ
ッジを移送するアクセッサロボット(以下、単にアクセ
ッサという)とを含んで構成されている。
【0004】そして、カートリッジアクセスユニットに
おけるCASは、カートリッジを挿入される棚と、この
棚を装置外側(オペレータが操作する側)もしくは装置
内側(アクセッサが移動する空間側)に向けるべくこの
棚を回転駆動する駆動機構とをそなえて構成されてい
る。従って、カートリッジを投入する際には、棚を駆動
機構により回転駆動して装置外側に向け、オペレータに
よりカートリッジを棚に挿入した後、その棚を駆動機構
により回転駆動して再び装置内側に向けている。逆に、
カートリッジを排出する際には、アクセッサによってカ
ートリッジを挿入された棚を、駆動機構により回転駆動
して装置外側に向け、オペレータによりカートリッジを
棚から取り出した後、その棚を駆動機構により回転駆動
して再び装置内側に向けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たライブラリ装置におけるCASでは、カートリッジの
投入/排出に際し、カートリッジ用の棚を一々回転駆動
してその方向を変えなければならないため、棚全体を回
転駆動するための駆動機構や棚を回転可能に支持するた
めの構造をそなえる必要があり、ライブラリ装置の複雑
化や大型化を招くなどの課題があった。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、簡素かつコンパクトな構成によりカートリッ
ジの投入/排出を行なえるようにした、カートリッジ投
入/排出機構およびライブラリ装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のライブラリ装置におけるカートリッジ投入
/排出機構(請求項1)は、記憶媒体を収容するカート
リッジを格納しそのカートリッジを移送機構によりドラ
イブユニットへ移送してこのドライブユニットの処理部
により記憶媒体に対する処理を行なうライブラリ装置に
おいて、カートリッジの投入もしくは排出を行なうため
のものであって、ライブラリ装置の内部における移送機
構の動作空間と外部空間とを直接的に連通接続する連通
空間を形成するとともに、動作空間および外部空間の両
側からのカートリッジの挿入/排出を案内し且つ連通空
間内でカートリッジを保持する棚と、この棚を外部空間
側から覆いうる扉と、棚を動作空間側から覆いうるシャ
ッタと、このシャッタを開閉駆動する駆動機構と、シャ
ッタの開放動作を扉の開放時に禁止し扉の閉鎖時に許容
する第1のシャッタロック機構と、扉の開放動作をシャ
ッタの開放時に禁止しシャッタの閉鎖時に許容する扉ロ
ック機構とをそなえたことを特徴としている。
【0008】
【0009】また、外部空間側から棚へのカートリッジ
の挿入状態を規定するために、下記〜のような構成
をそなえてもよい。正規の状態で挿入されるカートリ
ッジの外周形状に略接してカートリッジを案内するガイ
ド面を有しこのガイド面により誤った状態での挿入を規
制する誤挿入防止用ガイド構造を棚に設ける(請求項
)。
【0010】カートリッジを正規の状態で挿入すると
カートリッジの挿入方向前端側に形成されたテーパ面に
沿って排動される一方でカートリッジを誤った状態で挿
入するとカートリッジの挿入方向前端面に当接してカー
トリッジの挿入を規制する誤挿入防止用レバーを棚に設
ける(請求項)。カートリッジが正規の状態で棚に
挿入されている場合には扉の閉鎖時にカートリッジの面
取り部により形成された空間内に嵌まり込む一方でカー
トリッジが誤った状態で棚に挿入されている場合にはカ
ートリッジに当接して扉の閉鎖を抑止する誤挿入防止用
突起を扉に設ける(請求項)。
【0011】さらに、カートリッジの挿入空間側へ突出
しうる先端部を有し且つカートリッジの挿入方向に直交
する面内で揺動する位置決め用レバーを、棚に設け、こ
の位置決め用レバーが、外部空間側からのカートリッジ
の挿入時には、カートリッジにより外方へ揺動され、カ
ートリッジ側部の位置決め用溝が位置決め用レバーの位
置に到達した時点で先端部を位置決め用溝に嵌め込んで
カートリッジの挿入位置を決定するように構成してもよ
い(請求項)。
【0012】一方、カートリッジが、記憶媒体として磁
気テープを収納するもので、処理部において磁気テープ
を引き出すためのリーダブロックを有している場合に
は、扉の閉鎖状態で棚に保持されているカートリッジの
リーダブロックに当接してリーダブロックをカートリッ
ジへ押し込む当接部を扉に設けてもよい(請求項)。
このとき、扉の閉鎖時に棚の枠構造を基準にしてリーダ
ブロックに対する当接部の位置を決定する位置決め機構
を当接部に付設してもよい(請求項)。
【0013】また、扉の扉ロック機構への係止動作に連
動して扉の閉鎖状態を検出する扉閉鎖検出機構をそなえ
てもよい(請求項)。さらに、カートリッジ投入/排
出機構を、シャッタを有するシャッタユニットと、シャ
ッタユニットの内側に嵌め込まれ駆動機構,棚および扉
を有するメカユニットとから構成し、メカユニットを、
シャッタユニットに対して着脱可能に設けてもよい(請
求項)。このとき、シャッタの開放動作をメカユニッ
トをシャッタユニットから取り外した状態で禁止しメカ
ユニットをシャッタユニットに取り付けた状態で許容す
る第2のシャッタロック機構と、シャッタユニットから
のメカユニットの取外し動作をシャッタの開放時に禁止
しシャッタの閉鎖時に許容するメカユニットロック機構
とをそなえてもよい(請求項1)。
【0014】また、本発明のライブラリ装置(請求項1
)は、記憶媒体を収容するカートリッジを格納しカー
トリッジを移送機構によりドライブユニットへ移送して
このドライブユニットの処理部により記憶媒体に対する
処理を行なうとともに、カートリッジの投入もしくは排
出を行なうためのカートリッジ投入/排出機構をそなえ
たものであって、そのカートリッジ投入/排出機構が、
ライブラリ装置の内部における移送機構の動作空間とラ
イブラリ装置の外部空間とを直接的に連通接続する連通
空間を形成するとともに、動作空間および外部空間の両
側からのカートリッジの挿入/排出を案内し且つ連通空
間内でカートリッジを保持する棚を有し、その棚を外部
空間側から覆いうる扉と、棚を動作空間側から覆いうる
シャッタと、このシャッタを開閉駆動する駆動機構と、
シャッタの開放動作を扉の開放時に禁止し扉の閉鎖時に
許容するシャッタロック機構と、扉の開放動作をシャッ
タの開放時に禁止しシャッタの閉鎖時に許容する扉ロッ
ク機構とをそなえて構成されていることを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (1)ライブラリ装置の全体構成の説明 図2は本実施形態のライブラリ装置の全体構成を模式的
に示す斜視図であり、この図2に示すように、本実施形
態のライブラリ装置1は、多数の磁気テープカートリッ
ジ10(図7〜図10等参照;記憶媒体として磁気テー
プを収容するカートリッジ)を格納し、各磁気テープカ
ートリッジ10に対する記録/再生処理を行なうもの
で、左右2つのアクセッサユニット(以下、それぞれL
AU,RAUと略記)2および3と、カートリッジスト
レージユニット(以下、CSUと略記)4と、テープド
ライブマウントユニット(ドライブユニット;以下、T
MUと略記)5と、アクセッサエクステンドユニット
(以下、AEUと略記)6とを連結して構成されるとと
もに、これらのユニット2〜6内を移動してカートリッ
ジ10を移送するアクセッサロボット(移送機構;以
下、単にアクセッサという)7Aおよび7Bを左右に有
している。
【0016】LAU2およびRAU3は、それぞれ、ア
クセッサ7Aおよび7Bのガレージとしての機能を果た
すほか、RAU3の表側(外部空間側、つまりオペレー
タが操作する側)には、ライブラリ装置1に対しカート
リッジ10の投入もしくは排出を行なうための上下一対
のカートリッジ投入/排出機構〔以下、CAS(Cartrid
ge Access Station)と略記〕11,11と、不良カート
リッジを強制的に外部へ排出するためのカートリッジ強
制排出機構〔FES(Forced Exit Station)〕13とが
そなえられている。また、LAU2の表側にもFES1
3がそなえられている。
【0017】なお、本実施形態では、例えば上側のCA
S11をカートリッジ投入専用とし下側のCAS11を
カートリッジ排出専用とするが、その構造は全く同じで
ある。本発明は、このCAS11に関するものであり、
その詳細な構造については、図1および図3〜図31を
参照しながら後述する。CSU4は、多数のカートリッ
ジ10を格納するもので、本実施形態では、カートリッ
ジ直接投入/排出機構〔以下、DEE(Direct Entry/E
xit)と略記〕12を上下に5台ずつ合計10台有してい
る。各DEE12は、ライブラリ装置1に対して複数の
カートリッジ10の同時投入もしくは同時排出を行なう
べく、複数のカートリッジ10を収納したマガジン(図
示省略)をセットされるものである。
【0018】TMU5は、複数(図2中では6台)の磁
気テープドライブユニット(処理部;以下、MTUと略
記)5aを有しており、各MTU5aは、アクセッサ7
Aまたは7Bにより移送されてきたカートリッジ10内
の磁気テープに対してデータの記録/再生処理を行なう
ものである。AEU6は、アクセッサ7Aおよび7Bに
作動用電力を供給する電源(図示省略)や、これらのア
クセッサ7Aおよび7Bを制御するためのコントローラ
(図示省略)を有している。
【0019】これらのユニット2〜6は、相互に連結さ
れ、その裏面側(前述した表側の反対側)を壁面等に接
触させるようにして配置され、ライブラリ装置1を形成
している。また、ライブラリ装置1内には、ユニット2
〜6を貫通するアクセッサ7Aおよび7Bのための動作
空間(アクセッサ通路)9が形成され、この動作空間9
の底面上には、各アクセッサ7A,7Bが動作空間9内
を移動できるように各アクセッサ7A,7Bを案内する
レール8が付設されている。なお、各アクセッサ7A,
7Bは、カートリッジ10を把持しうるハンド機構7a
と、レール8に沿って水平方向に移動するための移動機
構7bと、この台車7b上でハンド機構7aを鉛直方向
に案内する垂直コラム7cとを有して構成されている。
【0020】上述のごとく構成されたライブラリ装置1
では、RAU3のCAS11やCSU4のDEE12で
保持されている多数のカートリッジ10中から、上位装
置により指定されたカートリッジ10が、アクセッサ7
Aまたは7Bのハンド機構7aにより把持されて取り出
され、そのカートリッジ10が、アクセッサ7Aまたは
7Bにより動作空間9を通じてTMU5のMTU5aま
で移送されMTU5aに挿入される。
【0021】MTU5aにおいて、カートリッジ10に
収容された磁気テープに対する記録/再生処理が行なわ
れた後には、このMTU5a内のカートリッジ10が、
上述と同様、アクセッサ7Aまたは7Bのハンド機構7
aにより把持されて取り出され、アクセッサ7Aまたは
7Bにより動作空間9を通じてCAS11またはDEE
12まで移送され、CAS11またはDEE12の所定
位置(棚)に挿入される。
【0022】(2)カートリッジ投入/排出機構(CA
S)の基本構成の説明 図1は、本実施形態のライブラリ装置1におけるCAS
11の基本構成を模式的に示す分解斜視図で、この図1
に示すように、本実施形態のCAS11は、シャッタユ
ニット20とメカユニット30との2つの部分から構成
されている。メカユニット30は、シャッタユニット2
0の内側に着脱可能に嵌め込まれるもので、メカユニッ
ト30をシャッタユニット20の内側に嵌め込んだ状態
で、ライブラリ装置1(LAU2またはRAU3)の内
部におけるアクセッサ7A,7Bの動作空間9(図2参
照)とライブラリ装置1の外部空間とを直接的に連通接
続する連通空間31を形成されている。
【0023】メカユニット30内の連通空間31には、
動作空間9および外部空間の両側からの磁気テープカー
トリッジ10の挿入/排出を案内し且つ連通空間31内
でカートリッジを保持する棚32がそなえられている。
この棚32は、メカユニット30の左右側板30a,3
0bの内側に、カートリッジ10の両側部をそれぞれ保
持しながらカートリッジ10を案内する複数のガイド溝
32a,32aを対向させて配置することにより形成さ
れている。
【0024】また、シャッタユニット20には、棚32
(連通空間31)を動作空間9側から覆いうるシャッタ
21がそなえられており、このシャッタ21が、上下の
支持プレート21a,21bおよび上下の回転軸22
a,22bを介して鉛直軸周りに回転可能に取り付けら
れている。つまり、シャッタ21の支持プレート21
a,21bが、それぞれ、回転軸22a,22bにより
シャッタユニット20の天板20aおよび底板20bに
軸支されている。
【0025】図1ではシャッタ21が棚32(連通空間
31)を動作空間9側から覆った状態(閉鎖状態)を図
示しているが、このシャッタ21を上方から見て反時計
周りに回転駆動することにより、例えば図4に示すよう
に、シャッタ21は、棚32(連通空間31)を動作空
間9側へ開放した状態になる。なお、図1において、符
号20cおよび20dはシャッタユニット20の左右の
側板である。
【0026】上述のようにシャッタ21を回転駆動すべ
く、シャッタユニット20の天板20a上には、複数の
歯車から構成される歯車機構23がシャッタ21側の回
転軸22aに連結されてそなえられるとともに、メカユ
ニット30には取付プレート36を介して駆動モータ
(DCモータ,駆動機構;シャッタモータと呼ぶ場合も
ある)34が取り付けられている。
【0027】この駆動モータ34の回転駆動軸34aに
は歯車35が固設されており、シャッタユニット20と
メカユニット30とを組み合わせてCAS11を形成し
た状態で、例えば図3に示すように歯車35と歯車機構
23を成す歯車23aとが噛み合う構成となっている。
これにより、駆動モータ34からの回転駆動力が回転駆
動軸34a,歯車35,歯車機構23および回転軸22
aを介してシャッタ21へ伝えられる。従って、駆動モ
ータ34の回転方向を切り換えてシャッタ21を回転駆
動することで、シャッタ21を開閉できるようになって
いる。
【0028】なお、メカユニット30をシャッタユニッ
ト20に嵌め込んでCAS11を形成した状態では、シ
ャッタユニット20の天板20aとメカユニット30の
天板30cとの間に支持プレート21aが配置されると
ともに、シャッタユニット20の底板20bとメカユニ
ット30の底板30dとの間に支持プレート21bが配
置され、さらに、シャッタユニット20の左側の側板2
0cとメカユニット30の左側の側板30aとの間に、
シャッタ21の開放時にこのシャッタ21を収納するシ
ャッタ収納空間24(図3や図4参照)が形成される。
【0029】一方、メカユニット30には、棚32(連
通空間31)を外部空間側から覆いうる扉33が取り付
けられている。つまり、扉33は、オペレータの操作に
よって棚32を外部空間に対して開閉できるように、外
部空間から棚32に向かって左側を軸支されている。図
1では、扉33の開放状態つまり棚32(連通空間3
1)を外部空間側に対して開放した状態を図示してい
る。
【0030】また、扉33の内面側には、扉33の閉鎖
時にカートリッジ10の端面に当接してカートリッジ1
0を棚32へ押し込むための押し込み部品37が取り付
けられている。この押し込み部品37は、図14〜図1
8を参照しながら後述するごとく、カートリッジ10の
誤挿入を防止する機能(誤挿入防止用突起37a)やカ
ートリッジ10のリーダブロック10aを押し込む機能
(リーダブロック押し込み用当接部37b)も果たすも
のである。
【0031】さらに、本実施形態では、メカユニット3
0には、各種ロック機構(図3〜図6および図27〜図
31を参照しながら後述)や扉クローズ検出機構60
(図24〜図26参照)がそなえられ、メカユニット3
0内の棚32には、カートリッジ10の誤挿入を防止す
るための構造(図11〜図13を参照しながら後述)
や、カートリッジ10の挿入位置を決定するための機構
(図19〜図23を参照しながら後述)がそなえられて
いる。また、シャッタユニット20には、第2のシャッ
タロック機構45(図27,図28参照)がそなえられ
ている。なお、図1において、これらの機構や構造の図
示は省略されている。
【0032】上述のように、本実施形態のCAS11
は、ライブラリ装置1内の動作空間9とオペレータ側の
外部空間とを直接的に連通接続するもので、外部空間側
から挿入されたカートリッジ10は、そのまま動作空間
9側からアクセッサ7A,7Bによって取り込まれる。
従って、極めて簡素でコンパクトな構成により、カート
リッジ10の投入/排出を行なうことが可能になる。こ
のとき、カートリッジ10の投入/排出時に扉33を開
放した場合には、シャッタ21を閉鎖状態にすることに
より、アクセッサ7A,7Bが移動する動作空間(アク
セッサ通路)9に人体等が入り込むことを防止でき、オ
ペレータの安全性が確保される。
【0033】また、本実施形態では、保守対象になりや
すい、シャッタ21開閉駆動用の駆動モータ34や検出
機構などの電気部品類やロック機構などの各種機構が、
メカユニット30側にそなえられており、これらの機構
で何らかの故障が発生し保守を行なう必要が生じた場合
には、メカユニット30を交換する。つまり、保守対象
のメカユニット30をシャッタユニット20から取り外
し、新たなメカユニット30をシャッタユニット20に
取り付ける。
【0034】これにより、アクセッサ7A,7Bを停止
させることなく(システムダウンさせることなく)、C
AS11の保守(メカユニット30の交換)を行なうこ
とができる。このとき、シャッタユニット20のシャッ
タ21を閉鎖状態にしておくことにより、メカユニット
30を取り外した状態でも、アクセッサ7A,7Bが移
動する動作空間(アクセッサ通路)9に人体等が入り込
むことを防止でき、オペレータの安全性が確保される。
【0035】(3)第1のシャッタロック機構および扉
ロック機構の説明 本実施形態のCAS11では、前述したように、扉33
を開放した状態で動作空間9に人体が入り込まないよう
にシャッタ21が設けられているが、さらに、扉33の
開放時にシャッタ21を人力で開放できないようにする
第1のシャッタロック機構40(図3および図4参照)
と、扉33が閉鎖された状態でシャッタ21が開放され
ている場合にはその扉33を人力で開放できないように
する扉ロック機構50(図5および図6参照)とをそな
えて、さらなる安全性を確保している。以下に、これら
のロック機構40および50の詳細構成について、図3
〜図6を参照しながら説明する。
【0036】(3−1)第1のシャッタロック機構の説
明 図3および図4は、それぞれ第1のシャッタロック機構
40のロック状態およびアンロック状態を示す平面図
で、これらの図3および図4では、シャッタユニット2
0の天板20aの図示や駆動モータ34,歯車機構23
等の図示を省略して、第1のシャッタロック機構40に
係る部分のみを明確にして示している。
【0037】第1のシャッタロック機構40は、図3お
よび図4に示すように、シャッタ21の開放動作を扉3
3の開放時に禁止(ロック)し扉33の閉鎖時に許容
(アンロック)するもので、シャッタ21の支持プレー
ト21aに形成されたシャッタロック用当接部21c
と、扉33に取り付けられたシャッタロック解除用突起
33aと、メカユニット30の天板30cに取り付けら
れたシャッタロック用レバー41およびバネ42とから
構成されている。
【0038】ここで、シャッタロック用当接部21c
は、回転軸22aを挟んでシャッタ21とは反対側にお
いて、支持プレート21aの一部を下方へ折り曲げるよ
うにして形成されている。また、シャッタロック用レバ
ー41は、メカユニット30の天板30c上に、回転軸
41aにより、支持プレート21aと略同一面内で回転
可能に取り付けられている。このレバー41の一端側に
は、支持プレート21aのシャッタロック用当接部21
cと当接しうるシャッタロック用当接部41bが形成さ
れるとともに、レバー41の他端側には、扉33の閉鎖
時にこの扉33に取り付けられたシャッタロック解除用
突起33aと当接しうるシャッタロック解除用当接部4
1cが形成されている。
【0039】さらに、レバー41は、このレバー41と
メカユニット30の天板30cとの間に介装されたバネ
42により、図3に示すロック位置に配置されるように
付勢されている。そのロック位置では、レバー41の当
接部41bが支持プレート21aの当接部21cと当接
して、シャッタ21の開放動作(矢印A1への回転)を
規制する。
【0040】なお、図3および図4では、シャッタ21
の上側にそなえた第1のシャッタロック機構40のみ図
示してその構造を説明しているが、全く同様の機構が、
シャッタ21の下側における支持プレート21bとメカ
ユニット30の底板30dとの間にも設けられ、上下2
箇所でシャッタ21をロック/アンロックできるように
構成されている。従って、扉33の下側にもシャッタロ
ック解除用突起33aが取り付けられている。また、図
3および図4において、符号21eは第2のシャッタロ
ック機構45(図27および図28参照)を構成するシ
ャッタロック用当接部、符号21dは支持プレート21
aから突設された扉ロック/アンロック用ピンで、扉ロ
ック機構50(図5および図6参照)を構成する扉ロッ
ク/アンロック用ピンである。
【0041】上述の構成により、図3に示すように、シ
ャッタ21により連通空間31(棚32)を動作空間9
側から閉鎖している状態で扉33を開放すると、レバー
41がバネ42の付勢力を受けてロック位置に配置され
る。このロック位置では、レバー41の当接部41bと
支持プレート21aの当接部21cとが当接してシャッ
タ21はロックされ、シャッタ21の開放動作(矢印A
1への回転)が禁止される。
【0042】そして、扉33を閉鎖すると、扉33の突
起33aが、レバー41の当接部41cに当接して押圧
し、バネ42の付勢力に対抗しながらレバー41を図3
の矢印A2で示す方向に回動させて図4に示すアンロッ
ク位置に配置させる。このアンロック位置では、レバー
41の当接部41bが支持プレート21aの当接部21
cの回転エリアから退避して、当接部21cと当接部4
1bとが干渉し合わなくなり、シャッタ21は、アンロ
ックされ、図3の矢印A1で示す方向へ回動できる状
態、つまり、図4に示すように開放動作を行なえる状態
になる。
【0043】(3−2)扉ロック機構の説明 図5および図6は、いずれも扉ロック機構50を示すも
ので、図5はそのロック状態を示す平面図、図6はその
ロック状態およびアンロック状態を示す側面図である。
なお、図6では、アンロック状態を実線で示す一方、ロ
ック状態を二点鎖線で示している。また、図5では、シ
ャッタユニット20の天板20aの図示や駆動モータ3
4,歯車機構23等の図示を省略して、扉ロック機構5
0に係る部分のみを明確にして示している。図6では、
図5に示すごとくシャッタユニット20の側板20dと
メカユニット30の側板30bとの間に設けられる扉ロ
ック機構50を、シャッタユニット20の側板20d側
から透視した状態が図示されている。さらに、図6で
は、メカユニット30は、扉33を除いて図示を省略さ
れている。
【0044】扉ロック機構50は、図5および図6に示
すように、扉33の開放動作をシャッタ21の開放時に
禁止(ロック)しシャッタ21の閉鎖時に許容(アンロ
ック)するもので、支持プレート21aから突設された
扉ロック/アンロック用ピン21dと、扉33に取り付
けられた係止部材33bと、メカユニット30の側板3
0bの外側に取り付けられたリンク部材51,52,扉
ロック用レバー53,54,バネ55,56,57とか
ら構成されている。
【0045】ここで、扉ロック/アンロック用ピン21
dは、図5に示すように、シャッタ21を閉鎖した状態
で、メカユニット30の側板30bに対して直交するよ
うに且つこの側板30bよりも外側に突出するように支
持プレート21aから突設されている。また、図6に示
すように、扉33の内面には、係止部材33bが、その
基端側を回転軸33cにより軸支されて取り付けられて
いる。この係止部材33bは、扉33の閉鎖時に扉ロッ
ク用レバー54の鉤部54bに下方から係止されるもの
で、上方から見るとU字形に形成されている。また、係
止部材33bは、バネ33dにより、その先端側を下方
へ向けるように付勢されている。なお、係止部材33b
は、扉33の正面から向かって右側において扉高さの略
半分の位置に取り付けられている。また、扉33の係止
部材33b先端側で鉤部54bに係止される部分には、
ローラ33fが回転可能に取り付けられている。
【0046】扉ロック用レバー54は、図6に示すよう
に、その中央部を回転軸54aにより軸支されてメカユ
ニット30の側板30bに取り付けられている。このレ
バー54の一端側には、扉33の閉鎖時に扉33側の係
止部材33bを下方から係止する鉤部54bが形成され
ている。また、レバー54は、バネ57により、鉤部5
4bを上方へ向けるように付勢されている。レバー54
の他端側には、扉ロック時に扉ロック用レバー53の当
接部53cに当接する当接部54cが形成されている。
【0047】また、レバー54には、連結部材58aを
介して扉オープン用ソレノイド58が連結されている。
このソレノイド58は、図32および図33により後述
するごとくオペレータが扉オープンスイッチを押下する
と励磁されるものである。ソレノイド58が励磁される
と、連結部材58aが下方へ吸引され、この連結部材5
8aを介してレバー54の鉤部54b側を下方へ引き下
ろすようにレバー54が回動する。これにより、扉33
側の係止部材33bとレバー54の鉤部54bとの係止
状態が解除され、扉33が開放されるようになってい
る。
【0048】そして、扉ロック用レバー54と支持プレ
ート21aの扉ロック/アンロック用ピン21dとの間
に、リンク部材51,52および扉ロック用レバー53
からなるリンク機構がそなえられている。これらのリン
ク部材51,52およびレバー53は、それぞれ、その
中央部を回転軸51a,52aおよび53aにより軸支
されてメカユニット30の側板30bに取り付けられて
いる。
【0049】リンク部材51は、バネ55によりロック
方向に(図6に二点鎖線で示すロック位置になるよう
に)付勢されている。また、リンク部材51の上端に
は、支持プレート21aから突設された扉ロック/アン
ロック用ピン21dと係合しうるピン係合用凹部51b
が形成されている。この凹部51bとピン21dとは、
シャッタ21の閉鎖時には図6に実線で示すように完全
に係合した状態になり、リンク部材51は、バネ55の
付勢力に対抗しながら鉛直方向に沿うアンロック位置に
配置される。一方、シャッタ21の開放時には、図6に
二点鎖線で示すように、ピン21dは、シャッタ21お
よび支持プレート21aの開放動作(回転)に伴って動
作空間9側(図6の右側)へ移動し、凹部51bとの係
合状態が解除され、リンク部材51は、バネ55の付勢
力を受け、前記アンロック位置から時計周りに若干回動
したロック位置に配置される。
【0050】リンク部材51の下端側は、連結ピン51
cを介してリンク部材52の上端側に連結されている。
リンク部材52の上端側には長穴52bが形成されてお
り、リンク部材51側の連結ピン51cは、その長穴5
2b内を貫通し、長穴52bに沿って移動できるように
なっている。また、リンク部材52はL字形状に形成さ
れており、その下端側のL字形状の先端部は、連結ピン
52cを介して扉ロック用レバー53の上端側に連結さ
れている。レバー53の上端側には長穴53bが形成さ
れており、リンク部材52側の連結ピン52cは、その
長穴53b内を貫通し、長穴53bに沿って移動できる
ようになっている。
【0051】レバー53は、バネ56によりアンロック
方向に(図6に二点鎖線で示すアンロック位置になるよ
うに)付勢されている。また、レバー53の下端には、
扉ロック時に扉ロック用レバー54の当接部54cに上
方から当接する当接部53cが形成されている。シャッ
タ21が閉鎖されてリンク部材51が前述したアンロッ
ク位置にある場合、図6に実線で示すように、リンク部
材51およびリンク部材52は鉛直方向に沿い一直線に
なって配置され、連結ピン51a,52aは、それぞれ
長穴52b,53bの下側に当接した状態になる。これ
により、レバー53の当接部53aは、レバー54の当
接部54aの上方から外れ、扉ロック機構50は、レバ
ー54の回動(つまりは扉33の開放動作)を許容する
アンロック状態になる。
【0052】一方、シャッタ21が開放されてリンク部
材51が前述したロック位置にある場合、図6に二点鎖
線で示すように、連結ピン51a,52aはそれぞれ長
穴52b,53bの上側に当接した状態になり、リンク
部材52は、アンロック位置から反時計周りに若干回動
したロック位置に配置されるとともに、レバー53は、
バネ56の付勢力に対抗してアンロック位置から時計周
りに若干回動したロック位置に配置される。これによ
り、レバー53の当接部53aは、レバー54の当接部
54aの上方に配置され、扉ロック機構50は、レバー
54の回動(つまりは扉33の開放動作)を禁止するロ
ック状態になる。従って、このロック状態では、レバー
53の当接部53aとレバー54の当接部54aとが干
渉し合ってレバー54の回動が規制されるため、レバー
54の鉤部54bから扉33の係止部材33bが外れ
ず、扉33が開放されることはない。
【0053】なお、図6において、符号61はレバー5
4と並設され同じ回転軸54aによりメカユニット30
の側板30bに軸支されるセンサフラグで、このセンサ
フラグ61は、扉クローズ検出機構60(図24〜図2
6参照)を構成するものである。上述の構成により、扉
33を閉鎖した後にシャッタ21を開放した場合、図6
に二点鎖線で示すように、リンク部材51,52および
レバー53は前述したロック位置に配置され、レバー5
3の当接部53aとレバー54の当接部54aとが干渉
し合ってレバー54の回動が規制される。このため、ソ
レノイド58を誤って作動させて扉33を開放するよう
にレバー54を回動しようとしても、あるいは、人力に
より扉33を開放しようとしても、レバー54の鉤部5
4bから扉33の係止部材33bが外れず、扉33が開
放されることはない。
【0054】そして、シャッタ21を閉鎖すると、図6
に実線で示すように、支持プレート21aのピン21d
とリンク部材51上端の凹部51bとが係合し、リンク
部材51,52およびレバー53は前述したアンロック
位置に配置され、レバー53の当接部53aが、レバー
54の当接部54aの上方から外れ、レバー54の回動
が許容され、扉33を開放することができるようにな
る。
【0055】このように、本実施形態のCAS11で
は、第1のシャッタロック機構40により扉33の開放
時におけるシャッタ21の開放動作が禁止され、扉ロッ
ク機構50によりシャッタ21の開放時における扉33
の開放動作が禁止されるので、アクセッサ7A,7Bが
移動する動作空間9に人体等が入り込むことをより確実
に防止でき、オペレータの安全性が確保される。また、
本実施形態のCAS11によれば、上述のようなロック
/アンロック機能を、扉33やシャッタ21の動作に連
動する機械式の手段により簡易に実現できるほか、その
ロック機構40や50のために特別なスペースを設ける
必要がなく省スペース化も実現できる。
【0056】なお、回転式のシャッタ21をロックする
方式としては、例えば、電気式による単独ロック方式
や、シャッタ21に連結される歯車(歯車機構23の一
部)を扉33と連動するラッチによってロックする方式
なども考えられるが、前者の方式では、コストが高く障
害の発生する確率も高いために好ましくなく、後者の方
式では、強度が足りず確実なロック状態を得られない。
しかし、シャッタ21を扉33の開放動作と連動するレ
バー41によりロックする本実施形態のシャッタロック
機構40は、コスト面,組立面,性能安定性,開発期間
の短縮などいずれの面から見ても好ましいものといえ
る。
【0057】(4)カートリッジの誤挿入防止構造およ
びリーダブロックの押し込み構造の説明 さて、オペレータが、磁気テープカートリッジ10をC
AS11の棚32に挿入する際には、ライブラリ装置1
内でアクセッサ7A,7Bがカートリッジ10を正しく
取り扱えるように、そのカートリッジ10を誤った入れ
方でセットすることを防止する必要がある。アクセッサ
7A,7Bは、カートリッジ10をその前面10b(図
7〜図10参照)側から正しい姿勢で把持しなければM
TU5aに挿入することができない。従って、カートリ
ッジ10をCAS11の棚32にセットした時には、そ
の前面10b側が動作空間9側を向き且つその上面10
j(図7,図8参照)が上方を向くようにカートリッジ
10を配置しなければならない。
【0058】これ以外の姿勢でカートリッジ10をセッ
トした場合、ライブラリ装置1内でカートリッジ10を
正しく取り扱えなくなるので、本実施形態では、カート
リッジ10の形状を利用して外部空間側から棚32への
カートリッジ10の挿入状態を規定しカートリッジ10
の誤挿入を防止するための構造として、誤挿入防止用ガ
イド構造32bおよび誤挿入防止用レバー32cが棚3
2の各ガイド溝32aにそなえられるとともに(図11
〜図13参照)、誤挿入防止用突起37aが扉33にそ
なえられている(図14〜図18参照)。
【0059】また、本実施形態のカートリッジ10で
は、図7〜図10に示すように、内部に収納された磁気
テープをMTU5aにおいて引き出すためのリーダブロ
ック10aが、その磁気テープ先端に取り付けられてい
る。このリーダブロック10aは、通常、図7に示すよ
うにカートリッジ10のケースに収納されてロックされ
ており、カートリッジ10をMTU(ドライブデッキ)
5aに挿入した後にこのMTU5a内へ引き込まれ、磁
気テープをカートリッジ10内から引き出す構成になっ
ている。リーダブロック10aが例えば図10に示すよ
うに外れたカートリッジ10をMTU5aに挿入して
も、そのカートリッジ10に対する処理を行なえない。
そこで、本実施形態では、リーダブロック10aをカー
トリッジ10へ押し込むための当接部37b(図14〜
図18参照)が扉33にそなえられており、後述するご
とく、この当接部37bは、誤挿入防止用突起37aと
一体的に形成され、押し込み部品37として扉33に取
り付けられている。
【0060】以下に、まず、図7〜図10により本実施
形態のカートリッジ10の構造について詳細に説明した
後、図11〜図13により誤挿入防止用ガイド構造32
bおよび誤挿入防止用レバー32cについて説明し、さ
らに、図14〜図18により誤挿入防止用突起37aお
よびリーダブロック押し込み用当接部37b(押し込み
部品37)について説明する。
【0061】(4−1)カートリッジの構造の説明 図7〜図10は、いずれも本実施形態の磁気テープカー
トリッジ10を示すもので、図7はその平面図、図8は
図7のVIII矢視図、図9はその底面側からの斜視図であ
り、図10は、リーダブロック10aの外れた磁気テー
プカートリッジ10を示す平面図である。
【0062】本実施形態の磁気テープカートリッジ10
は例えばI3480型のもので、図7〜図10に示すよ
うに、カートリッジ10をCAS11の棚32へ挿入す
る際にはカートリッジ10の前面10bが挿入方向の前
端側になる。カートリッジ10の後面10cとこの後面
10cに向かって左側の側面10h−1との間には、面
取り部10dが形成されており、この面取り部10d
で、磁気テープ引出し用リーダブロック10aの取出や
収納が行なわれるようになっている。
【0063】また、カートリッジ10の底面10eに
は、カートリッジ10の挿入方向に対して平行な2本の
突起10f−1,10f−2が形成されている。これら
の突起10f−1,10f−2は、左側の突起10f−
1と左側の側面10h−1との間隔よりも右側の突起1
0f−2と右側の側面10h−2との間隔の方が大きく
なるように配置されている。
【0064】さらに、カートリッジ10の後面10bと
底面10eとの間にはテーパ面10gが形成されている
ほか、カートリッジ10の左右側面10h−1,10h
−2の前端側(テーパ面10gの近傍)には、位置決め
用レバー38の先端部38a(図19〜図23参照)を
挿入される位置決め用溝10i,10iが、左右側面1
0h−1,10h−2と底面10eとにわたって形成さ
れている。位置決め用溝10iの作用については次項
(5)にて説明する。
【0065】なお、図7〜図10において、符号10j
はカートリッジ10の上面である。また、リーダブロッ
ク10aは、図10に示すように、カートリッジ10に
収納される際には1つの回転支点により回転し、ブロッ
ク10aの形状とカートリッジ10のプラスチック製ケ
ースの弾性とを利用して収納されロックされるように構
成されている。
【0066】(4−2)棚におけるカートリッジ誤挿入
防止構造の説明 図11は、本実施形態の誤挿入防止用ガイド構造32b
および誤挿入防止用レバー32cをそなえた棚32を示
す正面図で、図12は、本実施形態の誤挿入防止用ガイ
ド構造32bの作用を説明すべく棚32の要部を示す正
面図で、図13は、本実施形態の誤挿入防止用ガイド構
造32bおよび誤挿入防止用レバー32cをそなえた棚
32を示し且つその誤挿入防止用レバー32cの作用を
説明するための側面図である。
【0067】図11〜図13に示すように、本実施形態
のCAS11の棚32においては、右側の各ガイド溝3
2aの外部空間側に誤挿入防止用ガイド構造32bが形
成されている。このガイド構造32bは、カートリッジ
10の底面10eにおける左右2本の突起10f−1,
10f−2の配置が挿入方向に向かって左右対称ではな
いことを利用して、カートリッジ10の誤挿入を防止す
るものである。
【0068】本実施形態では、図12に示すように、カ
ートリッジ10を正規の状態で挿入した場合と前後逆に
して誤挿入した場合とでは、ガイド構造32bで案内す
るカートリッジ10の高さ寸法が突起10f−1の高さ
分だけ変わる。そこで、ガイド構造32bは、正規の状
態で挿入されるカートリッジ10右側の外周形状に略接
してカートリッジ10を案内するガイド面32b−1を
有し、このガイド面32b−1により誤った状態での挿
入を規制している。このガイド面32b−1の上下面の
間隔は、図12に示すように、カートリッジ10のケー
ス高さ(厚さ)寸法よりも若干大きく設定されている
が、そのケース高さと突起10f−1の高さとを加えた
寸法よりは若干小さく設定されている。
【0069】従って、カートリッジ10を正規の状態で
挿入した場合には、カートリッジ10はスムースに棚3
2内にセットされるが、カートリッジ10を前後逆にし
て誤挿入した場合には、図12の下段に示すように突起
10f−1がガイド構造32bのガイド面32b−1と
干渉し合う。これにより、オペレータは、カートリッジ
10を挿入できないか、挿入するために無理な力が必要
になり、カートリッジ10を誤挿入していることを認知
でき、カートリッジ10の誤挿入が確実に防止される。
【0070】一方、図11および図13に示すように、
本実施形態のCAS11の棚32においては、右側の各
ガイド溝32aに誤挿入防止用レバー32cが設けられ
ている。このレバー32cは、カートリッジ10の前面
10b側のテーパ面10gを利用して、カートリッジ1
0の誤挿入を防止するものである。本実施形態では、カ
ートリッジ10は、正規の状態ではテーパ面10gを形
成された側からのみ挿入される。
【0071】そこで、図13に示すように、レバー32
cは、その先端をガイド溝32aの下面からテーパ面1
0gの位置(前面10bとテーパ面10gとのコーナよ
りも若干低い位置)まで突出させるように配置されてい
る。また、レバー32cの基端側を回転軸32eにより
棚32に軸支することで、レバー32cの先端は上下で
きるようになっている。さらに、レバー32cは、図示
省略のバネによりその先端を上方に向けるように付勢さ
れている。
【0072】従って、図13の上段および中段に示すご
とくカートリッジ10を正規の状態で挿入した場合に
は、レバー32cは、その先端をテーパ面10gに当接
させながら、そのテーパ面10gにより、図示省略のバ
ネの付勢力に対抗して下方へ排動され、カートリッジ1
0はスムースに棚32内にセットされる。これに対し
て、カートリッジ10を前後逆にして誤挿入した場合に
は、図13の下段に示すように、テーパ面10gが無い
ため、後面10cと底面10eとのコーナがレバー32
cの先端部と直接的に当接して干渉し合う。これによ
り、オペレータは、カートリッジ10を挿入できずカー
トリッジ10を誤挿入していることを認知でき、カート
リッジ10の誤挿入が確実に防止される。
【0073】なお、図11において、符号32dは棚3
2左側の各ガイド溝32aに設けられたカートリッジ挿
入検出用レバーである。このレバー32dは、カートリ
ッジ10が各ガイド溝32aに正しく挿入されるとカー
トリッジ10の左側面10h−1によって押圧されるも
ので、レバー32dが押圧されると、図示省略のカート
リッジセットセンサ(CSS)が動作し、そのガイド溝
32aにカートリッジ10が挿入されたことが検出され
るようになっている。
【0074】また、図11および図13に示すように、
棚32の各ガイド溝32aの両側には、位置決め用レバ
ー38,38が設けられている。このレバー38は、そ
の先端部38aをカートリッジ10左右の各位置決め用
溝10iに嵌合させることにより、カートリッジ10の
位置決めを行なうものであるが、その詳細については次
項(5)にて説明する。なお、図13に示すように、レ
バー38の先端部38aは、各ガイド溝32の側壁に形
成された溝32fから、カートリッジ10の挿入空間側
へ突出している。
【0075】(4−3)扉におけるカートリッジ誤挿入
防止構造およびリーダブロック押し込み構造の説明 図14は、本実施形態の押し込み部品37およびその位
置決め機構をそなえた扉33を一部破断して示す平面図
であり、図15は図14のXV矢視図である。そして、図
16〜図18は、いずれも、本実施形態の誤挿入防止用
突起37aやリーダブロック押し込み用当接部37bの
作用を説明するための平面図である。
【0076】図14および図15に示すように、本実施
形態のCAS11の扉33の内面側には、扉33の閉鎖
時にカートリッジ10の端面に当接してカートリッジ1
0を棚32へ押し込むための押し込み部品37が取り付
けられている。また、この押し込み部品37には、カー
トリッジ10の誤挿入を防止するための誤挿入防止用突
起37aと、カートリッジ10のリーダブロック10a
を押し込むための当接部37bとが、棚32の各ガイド
溝32aの位置に対応して形成されている。
【0077】誤挿入防止用突起37aは、カートリッジ
10の後面10c左側の面取り部10dを利用して、カ
ートリッジ10の誤挿入を防止するものである。本実施
形態では、カートリッジ10を正規の状態で挿入した場
合、その面取り部10d(およびリーダブロック10
a)は扉33側の左側に配置される。そこで、図14,
図16および図17に示すように、突起37aは、カー
トリッジ10が正規の状態で棚32に挿入されている場
合には、扉33の閉鎖時に、カートリッジ10の面取り
部10dにより形成された空間内に嵌まり込むように形
成されている。
【0078】従って、図16および図17に示すよう
に、カートリッジ10を正規の状態で挿入した場合に
は、扉33を閉鎖すると、突起37aがカートリッジ1
0の面取り部10dにより形成された空間内に嵌まり込
むため、扉33を問題なく閉めることができる。これに
対し、カートリッジ10を前後逆にして誤挿入してしま
った場合には、図18に示すように、扉33側に面取り
部10dが無いため、扉33側の突起37aとカートリ
ッジ10の前面10bとが当接して干渉し合う。これに
より、オペレータは、扉33を閉鎖できずカートリッジ
10を誤挿入していることを認知でき、カートリッジ1
0の誤挿入が確実に防止される。
【0079】また、カートリッジ10の面取り部10d
にはリーダブロック10aが配置されており、本実施形
態の押し込み部品37には、誤挿入防止用突起37aの
近傍にリーダブロック押し込み用当接部37bが形成さ
れている。この当接部37bは、扉33の閉鎖状態で、
棚32の各ガイド溝32a内のカートリッジ10のリー
ダブロック10a先端に当接し、リーダブロック10a
を収納ロック方向へ回転させてカートリッジ10へ押し
込むためのものである。
【0080】このとき、リーダブロック10aをカート
リッジ10側へ確実に押し込むためには、当接部37b
とリーダブロック10aの先端とを確実に当接させるべ
く、扉33側の当接部37bと棚32との寸法精度が要
求される。そこで、本実施形態では、扉33の閉鎖時に
棚32の枠構造(メカユニット30のフレーム30e)
を基準にしてリーダブロック10aに対する当接部37
bの位置を決定する位置決め機構が、当接部37b(押
し込み部品37)に付設されている。
【0081】つまり、図14に示すように、押し込み部
品37には、左右方向に長い長穴37d,37dが左右
2ヵ所に形成されており、押し込み部品37は、各長穴
37dを貫通する取付ボルト37eにより、扉33の内
面側に固定された取付部材33eに対して、左右方向へ
若干量だけスライド可能に取り付けられている。また、
押し込み部品37の左側端面には、扉33の閉鎖時にメ
カユニット30のフレーム30e(棚32左側で上下方
向に延在する枠構造)に当接しうる位置決め用突起37
cが突設されている。さらに、押し込み部品37は、バ
ネ37fにより突起37cをフレーム30eへ押圧する
方向へ付勢されている。
【0082】そして、本実施形態においては、扉33側
でリーダブロック押し込み用当接部37bの当接面と位
置決め用突起37cの当接面との間の部品寸法精度(図
14参照)が管理されるとともに、棚32側ではフレー
ム30eの当接面と棚32の内側面との間の寸法精度
(図17参照)が管理されている。上述の構成により、
扉33を閉めると、位置決め用突起37cがフレーム3
0eに当接して押し込み部品37をバネ37fの付勢力
に対抗してスライドさせ、リーダブロック押し込み用当
接部37bがリーダブロック10aの先端と確実に当接
する位置に位置決めされる。これにより、扉33が使用
に伴って変形したり扉33の軸にガタが生じたりして
も、扉33を閉じた状態では、常に当接部37bとリー
ダブロック10aの先端とを確実に当接させることがで
きる。
【0083】従って、オペレータが扉33を開けて図1
0に示すごとくリーダブロック10aの外れたカートリ
ッジ10を棚32に収納した場合(このときカートリッ
ジ10は図19〜図23により後述するレバー38によ
って位置決めされている)、扉33を閉鎖する際に、図
16および図17に示すように、当接部37bが、リー
ダブロック10aの先端と当接し、リーダブロック10
aを収納ロック方向へ回転させてカートリッジ10へ押
し込むことになる。
【0084】また、本実施形態では、アクセッサ7A,
7Bが、CAS11の棚32内のカートリッジ10を取
り出しに来た時やCAS11の棚32にカートリッジ1
0を挿入しに来た時には、必ず、カートリッジ10を扉
33側へ押し込むを動作を行なってリーダブロック10
aの先端と当接部37bとを当接させるうようにプログ
ラミングされている。これにより、扉33の閉鎖時にリ
ーダブロック10aをカートリッジ10へ押し込むこと
ができなくても、あるいは、MTU5aから取り出して
CAS11へ運んで来たカートリッジ10のリーダブロ
ック10aが外れていても、そのリーダブロック10a
を確実にカートリッジ10へ押し込むことができるよう
になっている。
【0085】上述のように、本実施形態のCAS11で
は、誤挿入防止用ガイド構造32b,誤挿入防止用レバ
ー32cおよび誤挿入防止用突起37aにより、3段階
の誤挿入防止機能がそなえられることになり、棚32へ
のカートリッジ10の誤挿入が確実に防止される。ま
た、その構造は、特別な機構を付加することなく、簡素
な構成で、CAS11として本来ある部品の形状を変更
するだけで実現でき、省スペース化にも寄与している。
【0086】さらに、本実施形態のCAS11では、リ
ーダブロック押し込み用当接部37bによりリーダブロ
ック10aを確実にカートリッジ10に押し込むことが
できるので、従来のごとくリーダブロック10aの外れ
た不良カートリッジ10に対処するためにシステム自体
をエラー停止させる必要が無くなり、システムを効率よ
く運用できる利点もある。
【0087】(5)カートリッジの位置決め機構の説明 ところで、アクセッサ7A,7Bが棚32からカートリ
ッジ10を取り出す際や棚32へカートリッジを挿入す
る際、アクセッサ7A,7Bは、棚32(カートリッジ
10)の位置を認識すべく、棚32に固設されたセンサ
ターゲット(図示省略)を光学的に読み取っている。従
って、アクセッサ7A,7Bがカートリッジ10を棚3
2から確実に取り出すためには、棚32の各ガイド溝3
2aに挿入されたカートリッジ10を、その棚32に対
して常に一定の許容範囲内に位置決めする必要がある。
【0088】また、オペレータが外部空間側からカート
リッジ10を棚32に挿入した際には、カートリッジ1
0を押し込み過ぎて、カートリッジ10の前面10bが
シャッタ21と干渉してしまうのを防止する必要もあ
る。そこで、本実施形態では、カートリッジ10両側の
位置決め用溝10i,10iと係合してカートリッジ1
0の位置決めを行なう位置決め用レバー38,38(図
11,図13,図16および図19〜図23参照)が、
棚32の各ガイド溝32aの両側にそなえられている。
このレバー38は、カートリッジ10がシャッタ21と
干渉するのを防止するストッパとしての機能も果すもの
である。以下に、カートリッジ10の位置決め機構(位
置決め用レバー38および位置決め用溝10i)の詳細
構成について、図19〜図23の他、前述した図11,
図13および図16も参照しながら説明する。
【0089】図19〜図23はいずれも本実施形態の位
置決め用レバー38を示すもので、図19はそのレバー
38をそなえた棚32の要部を示す正面図、図20は図
19のXX矢視図、図21はそのレバー38とカートリッ
ジ10の位置決め用溝10iとの嵌合状態(位置決め状
態)を示す平面図、図22はそのレバー38の先端部3
8aを示す側面図、図23は、そのレバー38の作用を
説明すべく、カートリッジ10の前端部がレバー38の
先端部38a上に乗り上げた状態を示す側面図である。
【0090】図11,図13,図16および図19〜図
21に示すように、棚32の各ガイド溝32aの両側に
は、位置決め用レバー38,38が設けられている。こ
のレバー38は、カートリッジ10の挿入方向に直交す
る面内で揺動できるように、回転軸38bにより各ガイ
ド溝32の側壁に対して軸支されている。また、レバー
38は、図19に示すように正面から見るとL字形状に
形成されて、その先端部38aを、図11,図16,図
19および図21に示すように、各ガイド溝32の側壁
に形成された溝32fから、カートリッジ10の挿入空
間側へ突出させており、その先端部38aをカートリッ
ジ10左右の各位置決め用溝10iに嵌合させることに
より、カートリッジ10の位置決めを行なうように構成
されている。
【0091】さらに、レバー38の先端部38aには、
図21に示すように、扉33(外部空間)に向かって降
傾斜するテーパ面38cが形成されるとともに、図22
に示すように、シャッタ21(動作空間9)に向かって
カートリッジ10から離隔するように傾斜するテーパ面
38dが形成されている。上述の構成により、オペレー
タが扉33を開放してカートリッジ10を棚32の各ガ
イド溝32aに挿入する際には、図19および図20に
示すように、カートリッジ10前端側のテーパ面10g
とレバー38の先端部38aとが当接し、そのテーパ面
10gにより、レバー38を外方(図19の矢印B1方
向)へ揺動させる力が先端部38aに作用し、レバー3
8が退避する。
【0092】この後、さらにカートリッジ10が挿入さ
れ、カートリッジ10側部の位置決め用溝10iがレバ
ー38の先端部38aの位置に到達すると、レバー38
は、そのスプリング力により再び内方(図19の矢印B
2方向)へ揺動し、図16や図21に示すように、先端
部38aが位置決め用溝10iに嵌まり込む。そして、
これ以上、カートリッジ10を奥へ挿入しようとして
も、カートリッジ10の溝10iにはテーパ面が形成さ
れていないので、レバー38を退避させるような力がそ
の先端部38aに作用せず、カートリッジ10の挿入位
置が決定される。従って、カートリッジ10を、棚32
(ガイド溝32a)に対して常に一定の許容範囲内に位
置決めすることができる。
【0093】また、万一、カートリッジ10の挿入時
に、その前端側が持ち上がってレバー38の先端部38
aの上に乗り上がってしまった場合、カートリッジ10
の前面10bがシャッタ21と干渉するため、カートリ
ッジ10はそれ以上挿入できなくなる。このようにカー
トリッジ10の前端部がレバー38の先端部38a上に
乗り上げた状態では、図23に示すごとく、溝10iの
後端面が、レバー38の先端部38aに形成されたテー
パ面38c上に乗るようになっており、そのテーパ面3
8cに案内されて、カートリッジ10は、定位置に戻る
ことになる。これにより、カートリッジ10のシャッタ
21側への飛び出し過ぎを防止でき、シャッタ21との
干渉を防止することができる。
【0094】なお、オペレータが扉33を開放してカー
トリッジ10を外部空間へ取り出す際に、カートリッジ
10を外部空間側へ引くと、図21に示すように、溝1
0iの前端面が、レバー38の先端部38aに形成され
たテーパ面38dに当接することになる。そして、テー
パ面38dによりレバー38を外方(図19の矢印B1
方向)へ揺動させる力が先端部38aに作用し、レバー
38が退避して、カートリッジ10が取り出される。
【0095】また、アクセッサ7A,7Bが動作空間9
側からカートリッジ10を棚32に挿入する際には、カ
ートリッジ10の後端部が、レバー38の先端部38a
に形成されたテーパ面38dに当接し、そのテーパ面3
8dにより、レバー38を外方(図19の矢印B1方
向)へ揺動させる力が先端部38aに作用し、レバー3
8が退避する。この後、さらにカートリッジ10が挿入
され、カートリッジ10側部の位置決め用溝10iがレ
バー38の先端部38aの位置に到達すると、レバー3
8は、スプリング力により再び内方(図19の矢印B2
方向)へ揺動し、図16や図21に示すように、先端部
38aが位置決め用溝10iに嵌まり込む。逆に、アク
セッサ7A,7Bがカートリッジ10を動作空間9へ取
り出す際には、アクセッサ7A,7Bのハンド機構7a
が、カートリッジ10をレバー38から外れるまで持ち
上げた後、カートリッジ10の取出を行なう。
【0096】(6)扉クローズ検出機構の説明 図6にて前述したように、CAS11の扉33を閉じる
場合、扉33の係止部材33bが扉ロック用レバー54
の鉤部54bに係止された状態になった時点で扉33が
完全に閉鎖状態になっている。しかし、このような扉3
3の閉鎖状態を検出する場合、従来、係止部材33bや
レバー54とは全く別個の検出機構をそなえているた
め、その検出機構が、係止部材33bが鉤部54bに完
全に係止される前に扉33の閉鎖を検出してしまうこと
がある。一旦、扉33の閉鎖状態を検出した後に、扉3
3の閉鎖が不完全な状態になると、エラー状態になる。
また、扉33が不完全な閉鎖状態であるにもかかわら
ず、閉鎖状態であると判断してアクセッサ7A,7Bを
作動させると、オペレータ等の安全性を確保できないお
それがある。そこで、ファームウェアにてタイマ監視を
行ない係止部材33bが鉤部54bに完全に係止される
まで前記検出機構による扉33の閉鎖状態の検出結果を
無視することも行なわれているが、完全とは言い難い。
【0097】そこで、本実施形態では、扉33の扉ロッ
ク機構50への係止動作に連動して扉33の閉鎖状態を
検出する扉クローズ検出機構60(図24〜図26参
照)がそなえられ、扉33の係止部材33bが扉ロック
用レバー54の鉤部54bに完全に係止(フック)され
た場合にのみ扉33の閉鎖状態を検出するように構成さ
れている。以下に、図24〜図26を参照しながら、そ
の扉クローズ検出機構60の構成および動作について説
明する。
【0098】図24〜図26は、いずれも本実施形態の
扉クローズ検出機構(扉閉鎖検出機構)60の構成およ
び動作を説明するための側面図で、これらの図24〜図
26に示すように、扉クローズ検出機構60は、センサ
フラグ61,光学式のドアクローズセンサ(DCS)6
2および晩63から構成されている。センサフラグ61
は、扉ロック用レバー54(図6参照)と並設され、そ
の中央部をレバー54の回転軸54aにより軸支されて
メカユニット30の側板30bに取り付けられている。
【0099】また、センサフラグ61は、バネ63によ
り、先端部61a側を上方へ向けるように付勢されてお
り、図24や図25に示すごとくレバー54の鉤部54
bに扉33の係止部材33bが係止されていない状態で
は、センサフラグ61の先端部61aは、レバー54の
鉤部54bに重なるように配置されるとともに、センサ
フラグ61の基端部61bは、光学式のドアクローズセ
ンサ62における発光素子と受光素子との間を遮る位置
(DCS62を非検出状態にする位置)に配置される。
【0100】なお、図24〜図26に示すバネ33d,
57および63の付勢力は、バネ57が最も強く、バネ
33dがその次に強く、バネ63が最も弱く設定されて
いる。上述の構成により、扉33を閉めると、図24に
示すように、扉ロック用レバー54の先端に形成された
テーパ部54dと、扉33の係止部材33bの先端側に
回転可能に取り付けられたローラ33fとが当接し、こ
のローラ33fがテーパ部54dに沿って上昇する。こ
れにより、係止部材33bは、バネ33dの付勢力に対
抗して回転軸33c周りに上方へ回動する。そして、ロ
ーラ33fの中心が、図25に示すようにテーパ部54
dの頂点に達した後、この頂点を過ぎると、図26に示
すように、係止部材33bは、ローラ33fとともにレ
バー54の鉤部54b内に垂直に落下してこの鉤部54
bにより係止される。
【0101】このとき、バネ57の付勢力がバネ33d
の付勢力よりも強く設定されているので、係止部材33
b(ローラ33f)がレバー54のテーパ部54dを乗
り越える際に、係止部材33bからの力を受けてレバー
54が回動することはない。また、バネ33dの付勢力
はバネ63の付勢力よりも強く設定されているので、鉤
部54bにより係止部材33bが係止されると、図26
に示すように、センサフラグ61の先端部61aが下方
へ押下されることになる。これにより、センサフラグ6
1は、回転軸54b周りに回動し、センサフラグ61の
後端部61bが光学式のドアクローズセンサ62におけ
る発光素子と受光素子との間から外れ、ドアクローズセ
ンサ62は検出状態になり、この時点で、扉33の閉鎖
状態が検出されることになる。
【0102】このように、本実施形態の扉クローズ検出
機構60では、扉33の係止部材33bが扉ロック用レ
バー54の鉤部54bに完全にフックされた後でなけれ
ば、ドアクローズセンサ62により扉33の閉鎖状態が
検出されない構成となっている。従って、扉33が完全
に閉鎖されたことを検出してから、アクセッサ7A,7
Bを作動させることができ、オペレータ等の安全性を確
保することができる。
【0103】(7)第2のシャッタロック機構およびメ
カユニットロック機構の説明 本実施形態のCAS11は、前述のごとく、メカユニッ
ト30を取り外した状態でも、シャッタユニット20の
シャッタ21を閉鎖状態にしておくことにより、アクセ
ッサ7A,7Bが移動する動作空間(アクセッサ通路)
9に人体等が入り込むことを防止できるように構成され
ているが、さらに、メカユニット30の取外し時にシャ
ッタ21を人力で開放できないようにする第2のシャッ
タロック機構45(図27および図28参照)と、シャ
ッタ21が開放されている場合にはメカユニット30を
人力で取り外せないようにするメカユニットロック機構
70(図29〜図31参照)とをそなえて、さらなる安
全性を確保している。以下に、これらのロック機構45
および70の詳細構成について、図27〜図31を参照
しながら説明する。
【0104】(7−1)第2のシャッタロック機構の説
明 図27および図28は、それぞれ第2のシャッタロック
機構45のロック状態およびアンロック状態を示す平面
図である。なお、図28では、シャッタユニット20の
天板20aの図示や駆動モータ34,歯車機構23,第
1のシャッタロック機構40等の図示を省略して、第2
のシャッタロック機構45に係る部分を明確にして示し
ている。
【0105】第2のシャッタロック機構45は、図27
および図28に示すように、シャッタ21の開放を、メ
カユニット30をシャッタユニット20から取り外した
状態で禁止(ロック)し、メカユニット30をシャッタ
ユニット20に取り付けた状態で許容(アンロック)す
るもので、シャッタ21の支持プレート21aに形成さ
れたシャッタロック用当接部21eと、メカユニット3
0に取り付けられたシャッタロック解除用突起49と、
シャッタユニット20の天板20aの下面側に取り付け
られたシャッタロック用レバー46およびバネ47とか
ら構成されている。
【0106】ここで、シャッタロック用当接部21e
は、回転軸22aを挟んでシャッタ21とは反対側にお
いて、図28に示すように、支持プレート21aの一部
を上方へ折り曲げるようにして形成されている。また、
シャッタロック用レバー46は、シャッタユニット20
の天板20aの下面側に、回転軸46aにより、支持プ
レート21aと略同一面内で回転可能に取り付けられて
いる。このレバー41の一端側には、支持プレート21
aのシャッタロック用当接部21eと当接しうるシャッ
タロック用当接部46bが形成されるとともに、レバー
46の他端側には、メカユニット30のシャッタユニッ
ト20への取付時に、メカユニット30に取り付けられ
たシャッタロック解除用突起49と当接しうるシャッタ
ロック解除用当接部46cが形成されている。
【0107】さらに、レバー46は、このレバー46と
シャッタユニット20の天板20aとの間に介装された
バネ47により、図27に示すロック位置に配置される
ように付勢されている。そのロック位置では、レバー4
6の当接部46bが支持プレート21aの当接部21e
と当接して、シャッタ21の開放動作(矢印C1への回
転)を規制する。
【0108】なお、図27および図28において、符号
28はレバー46やバネ47を下方から覆うようにシャ
ッタユニット20の天板20aの下面側に取り付けられ
たカバー、符号71はメカユニットロック機構70(図
29〜図31参照)を構成するストッパである。また、
メカユニット30をシャッタユニット20に取り付ける
際やメカユニット30をシャッタユニット20から取り
外す際、図3および図4にて前述した第1のシャッタロ
ック機構40(メカユニット30の天板30c上におけ
るシャッタロック用レバー41やバネ42)は、上述し
た第2のシャッタロック機構45(カバー48)よりも
下方に配置されているので、第2のシャッタロック機構
45と干渉し合うことはない。
【0109】上述の構成により、図27に示すように、
シャッタ21により連通空間31(棚32)を動作空間
9側から閉鎖している状態でメカユニット30をシャッ
タユニット20から取り外すと、レバー46がバネ47
の付勢力を受けてロック位置に配置される。このロック
位置では、レバー46の当接部46bと支持プレート2
1aの当接部21eとが当接してシャッタ21はロック
され、シャッタ21の開放動作(矢印C1への回転)が
禁止される。
【0110】そして、メカユニット30をシャッタユニ
ット20に取り付けると、メカユニット30の突起49
が、レバー46の当接部46cに当接して押圧し、バネ
47の付勢力に対抗しながらレバー46を図27の矢印
C2で示す方向に回動させて図28に示すアンロック位
置に配置させる。このアンロック位置では、レバー46
の当接部46bが支持プレート21aの当接部21eの
回転エリアから退避して、当接部21eと当接部46b
とが干渉し合わなくなり、シャッタ21は、アンロック
され、図3の矢印C1で示す方向へ回動できる状態、つ
まり、図28に示すように開放動作を行なえる状態にな
る。
【0111】(7−2)メカユニットロック機構の説明 図29〜図31は、いずれもメカユニットロック機構7
0を示すもので、図29および図30はぞれぞれそのロ
ック状態を示す平面図および側面図、図31はそのアン
ロック状態を示す平面図である。なお、図29および図
31では、シャッタユニット20の天板20aの図示や
駆動モータ34,歯車機構23,ロック機構40,45
等の図示を省略して、メカユニットロック機構70に係
る部分のみを明確にして示している。
【0112】メカユニットロック機構70は、図29〜
図31に示すように、シャッタユニット20からのメカ
ユニット30の取外し動作を、シャッタ21の開放時に
禁止(ロック)し、シャッタ21の閉鎖時に許容(アン
ロック)するもので、メカユニット30の天板30c上
に取り付けられたストッパ71と、支持プレート21a
の下面に取り付けられたストッパ72とから構成されて
いる。
【0113】ここで、ストッパ71は、メカユニット3
0の天板30cから上方へ突出するように形成されると
ともに、ストッパ72は、支持プレート21aの下面か
ら下方へ突出するように形成されている。そして、スト
ッパ72は、シャッタ21の開放時には図29および図
30に示すごとくメカユニット30のストッパ71に外
部空間側から対向する位置に配置されるように、且つ、
シャッタ21の閉鎖時には図31に示すごとくストッパ
71の外部空間側(メカユニット30の取外し時にスト
ッパ71が通過するエリア)から退避するように、支持
プレート21aに取り付けられている。
【0114】なお、図29〜図31では、シャッタ21
の上側にそなえたメカユニットロック機構70のみ図示
してその構造を説明しているが、全く同様の機構が、シ
ャッタ21の下側における、メカユニット30の底板3
0dとシャッタ21の支持プレート21bとの間にも設
けられ、上下2箇所でメカユニット30をロック/アン
ロックできるように構成されている。
【0115】上述の構成により、シャッタ21を開放し
た状態では、図29および図30に示すように、ストッ
パ72がストッパ71に外部空間側から対向する位置に
配置されるため、これらのストッパ71および72が干
渉し合って、メカユニット30のシャッタユニット20
からの取外し動作が規制される。そして、シャッタ21
を閉鎖した状態では、図31に示すように、ストッパ7
2がストッパ71の外部空間側から退避するため、メカ
ユニット30のストッパ71と干渉し合うものが無くな
り、メカユニット30をシャッタユニット20から取り
外すことができるようになる。
【0116】このように、本実施形態のCAS11で
は、第2のシャッタロック機構45によりメカユニット
30の取外し時におけるシャッタ21の開放動作が禁止
され、上下のメカユニットロック機構70によりシャッ
タ21の開放時におけるメカユニット30の取外し動作
が禁止されるので、CAS11の保守に際してメカユニ
ット30を取り外してもアクセッサ7A,7Bが移動す
る動作空間9に人体等が入り込むことをより確実に防止
できるほか、シャッタ21の開放時に誤ってメカユニッ
ト30を取り外してしまうおそれもなくなり、オペレー
タの安全性が確保される。また、本実施形態のCAS1
1によれば、上述のようなロック/アンロック機能を、
シャッタ21の動作やメカユニット30の取外し動作に
連動する機械式の手段により簡易に実現できるほか、そ
のロック機構45や70のために特別なスペースを設け
る必要がなく省スペース化も実現できる。
【0117】なお、前述した通り、回転式のシャッタ2
1をロックする方式としては、例えば、電気式による単
独ロック方式や、シャッタ21に連結される歯車(歯車
機構23の一部)をメカユニット30と連動するラッチ
によってロックする方式なども考えられるが、前者の方
式では、コストが高く障害の発生する確率も高いために
好ましくなく、後者の方式では、強度が足りず確実なロ
ック状態を得られない。しかし、シャッタ21をメカユ
ニット30の取外し動作と連動するレバー46によりロ
ックする本実施形態のシャッタロック機構45は、コス
ト面,組立面,性能安定性,開発期間の短縮などいずれ
の面から見ても好ましいものといえる。
【0118】(8)カートリッジの投入動作および排出
動作の説明 上述のごとく構成された本実施形態のCAS11をカー
トリッジ投入専用として用いる場合の、基本的なカート
リッジ10の投入動作(ENTRY動作)を、図32に示すフ
ローチャート(ステップS1〜S15)に従って説明す
る。なお、図32中、“*”を付したステップはオペレ
ータにより操作される手順であることを示している。
【0119】カートリッジ10をCAS11からライブ
ラリ装置1に投入する場合、オペレータは、扉33が開
放可能な状態(シャッタ21が閉鎖状態)であることを
示すLED(図示省略;DOOR OPEN ENABLE LED)の点灯
を確認してから(ステップS1)、扉33を開放するた
めのスイッチ(図示省略;DOOR OPEN SW)を押下する
(ステップS2)。
【0120】このスイッチが押下されると、カートリッ
ジ投入専用のCAS11では原則的にシャッタ21が閉
じられているので、直ちに扉オープン用ソレノイド58
が励磁され、このソレノイド58により扉ロック用レバ
ー54がバネ57の付勢力に対抗して下方へ吸引される
(ステップS3)。これにより扉33の係止部材33b
とレバー54の鉤部54bとの係止状態が解除される
と、ドアクローズセンサ(DCS)62が非検出状態に
なる。
【0121】本実施形態では、ライブラリ装置1の動作
を管理するコントローラ(図示省略)において、DCS
62が非検出状態になったか否かを判定し(ステップS
4)、非検出状態になったと判定できなかった場合に
は、ソレノイド58による吸引(ステップS3)および
DCS62の非検出状態の判定(ステップS4)を2回
リトライする。それでもDCS62が非検出状態になっ
たと判定できなかった場合には、メッセージ表示が行な
われる(ステップS15)。
【0122】ステップS4でDCS62が非検出状態に
なったと判定された場合には、オペレータが、扉33を
開放し(ステップS5)、カートリッジ10を棚32に
収納し(ステップS6)、扉33を閉鎖する(ステップ
S7)。そして、前記コントローラにおいて、扉33の
係止部材33bがレバー54の鉤部54bに係止されて
DCS62が検出状態になったと判定すると(ステップ
S8でYES判定)、カートリッジ挿入検出用レバー3
2dによりカートリッジセットセンサ(CSS)が動作
して検出状態になっていることを確認する(ステップS
9)。
【0123】この後、オペレータがスタートスイッチ
(START SW)を押下することにより(ステップS1
0)、アクセッサ7A,7Bに対して、CAS11から
カートリッジ10の取出を許可する旨の信号が通知され
ると同時に、シャッタモータ34が作動しシャッタ21
が開放される(ステップS11)。そして、前記コント
ローラにおいて、シャッタ21が完全に閉鎖されたこと
を検出するシャッタクローズセンサ(SCS;図示省
略)が非検出状態になったと判定され(ステップS12
でYES判定)、且つ、シャッタ21が完全に開放され
たことを検出するシャッタオープンセンサ(SOS;図
示省略)が検出状態になったと判定されると(ステップ
S13でYES判定)、シャッタモータ34の動作を停
止し(ステップS14)、カートリッジ10の投入を完
了する。
【0124】ただし、SCSが非検出状態になったと判
定できなかった場合(ステップS12でNO判定)また
はSOSが検出状態になったと判定できなかった場合
(ステップS13でNO判定)には、シャッタモータ3
4による駆動(ステップS11),SCSの非検出状態
の判定(ステップS12)およびSOSの検出状態の判
定(ステップS13)を2回リトライする。それでもS
CSが非検出状態になったと判定できなかった場合やS
OSが検出状態になったと判定できなかった場合には、
メッセージ表示が行なわれる(ステップS15)。
【0125】次に、上述のごとく構成された本実施形態
のCAS11をカートリッジ排出専用として用いる場合
の、基本的なカートリッジ10の排出動作(EXIT動作)
を、図33に示すフローチャート(ステップS21〜S
38)に従って説明する。なお、図32中、“*”を付
したステップはオペレータにより操作される手順である
ことを示している。
【0126】カートリッジ10をCAS11から外部空
間側へ排出する場合、オペレータは、扉33が開放可能
な状態(シャッタ21が閉鎖状態)であることを示すL
ED(図示省略;DOOR OPEN ENABLE LED)の点灯を確認
してから(ステップS21)、扉33を開放するための
スイッチ(図示省略;DOOR OPEN SW)を押下する(ステ
ップS22)。
【0127】このスイッチが押下されると、シャッタモ
ータ34が作動しシャッタ21が開放される(ステップ
S23)。前記コントローラにおいて、SOSが非検出
状態になったと判定され(ステップS24でYES判
定)、且つ、SCSが検出状態になったと判定されると
(ステップS25でYES判定)、シャッタモータ34
の動作を停止する(ステップS26)。ただし、SOS
が非検出状態になったと判定できなかった場合(ステッ
プS24でNO判定)またはSCSが検出状態になった
と判定できなかった場合(ステップS25でNO判定)
には、シャッタモータ34による駆動(ステップS2
3),SOSの非検出状態の判定(ステップS24)お
よびSCSの検出状態の判定(ステップS25)を2回
リトライする。それでもSOSが非検出状態になったと
判定できなかった場合やSCSが検出状態になったと判
定できなかった場合には、メッセージ表示が行なわれる
(ステップS38)。
【0128】シャッタモータ34の動作が停止される
と、扉オープン用ソレノイド58が励磁され、このソレ
ノイド58により扉ロック用レバー54がバネ57の付
勢力に対抗して下方へ吸引される(ステップS27)。
これにより扉33の係止部材33bとレバー54の鉤部
54bとの係止状態が解除されると、DCS62が非検
出状態になる。そして、前記コントローラにおいて、D
CS62が非検出状態になったか否かを判定し(ステッ
プS28)、非検出状態になったと判定できなかった場
合には、ソレノイド58による吸引(ステップS27)
およびDCS62の非検出状態の判定(ステップS2
8)を2回リトライする。それでもDCS62が非検出
状態になったと判定できなかった場合には、メッセージ
表示が行なわれる(ステップS38)。
【0129】ステップS28でDCS62が非検出状態
になったと判定された場合には、オペレータが、扉33
を開放し(ステップS29)、カートリッジ10を棚3
2から取り出し(ステップS30)、扉33を閉鎖する
(ステップS31)。そして、前記コントローラにおい
て、扉33の係止部材33bがレバー54の鉤部54b
に係止されてDCS62が検出状態になったと判定する
と(ステップS32でYES判定)、カートリッジセッ
トセンサ(CSS)が検出状態になっていることを確認
してから(ステップS33)、シャッタモータ34が作
動しシャッタ21が開放される(ステップS34)。
【0130】そして、図32のステップS11〜S14
と全く同様に、前記コントローラにおいて、SCSが非
検出状態になったと判定され(ステップS35でYES
判定)、且つ、SOSが検出状態になったと判定される
と(ステップS36でYES判定)、シャッタモータ3
4の動作を停止し(ステップS37)、カートリッジ1
0の排出を完了する。ただし、SCSが非検出状態にな
ったと判定できなかった場合(ステップS35でNO判
定)またはSOSが検出状態になったと判定できなかっ
た場合(ステップS36でNO判定)には、シャッタモ
ータ34による駆動(ステップS34),SCSの非検
出状態の判定(ステップS35)およびSOSの検出状
態の判定(ステップS36)を2回リトライする。それ
でもSCSが非検出状態になったと判定できなかった場
合やSOSが検出状態になったと判定できなかった場合
には、メッセージ表示が行なわれる(ステップS3
8)。
【0131】(9)その他 なお、上述した実施形態では、ライブラリ装置1を、L
AU2,RAU3,CSU4,TMU5およびAEU6
を連結して構成した場合について説明しているが、本発
明は、これに限定されるものではなく、CASを有する
ライブラリ装置であれば、どのようなユニット構成のも
のであっても、上述と同様に適用され、上述と同様の作
用効果を得ることができる。
【0132】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のライブラ
リ装置におけるカートリッジ投入/排出機構およびライ
ブラリ装置によれば、以下のような効果ないし利点を得
ることができる。 (1)ライブラリ装置内の動作空間とオペレータ側の外
部空間とが直接的に連通接続され、外部空間側から挿入
されたカートリッジを、そのまま動作空間側から移送機
構によって取り込むことができるので、極めて簡素でコ
ンパクトな構成でカートリッジの投入/排出を行なえる
(請求項1,1)。
【0133】(2)カートリッジの投入/排出時に扉を
開放した場合には、シャッタを駆動機構により閉鎖状態
にすることで、移送機構の動作空間に人体等が入り込む
ことを防止でき、オペレータの安全性を確保できる(請
求項,1)。 (3)第1のシャッタロック機構により扉の開放時にお
けるシャッタの開放動作が禁止され、扉ロック機構によ
りシャッタの開放時における扉の開放動作が禁止される
ので、移送機構の動作空間に人体等が入り込むことをよ
り確実に防止でき、オペレータの安全性が確保される
(請求項,1)。
【0134】(4)誤挿入防止用ガイド構造,誤挿入防
止用レバーおよび誤挿入防止用突起によりカートリッジ
の誤挿入を確実に防止することができる(請求項
)。 (5)位置決め用レバーとカートリッジの位置決め溝と
により、カートリッジの挿入位置が決定され、カートリ
ッジを、棚に対して常に一定の許容範囲内に位置決めす
ることができる(請求項)。
【0135】(6)当接部によりリーダブロックを確実
にカートリッジに押し込むことができるので、従来のご
とくリーダブロックの外れた不良カートリッジに対処す
るためにシステム自体をエラー停止させる必要が無くな
り、システムを効率よく運用できる(請求項)。 (7)このとき、位置決め機構により、扉の閉鎖時に棚
の枠構造を基準にしてリーダブロックに対する当接部の
位置が決定されるので、扉が使用に伴って変形したり扉
の軸にガタが生じたりしても、扉を閉じた状態では、常
に当接部とリーダブロックの先端とを確実に当接させる
ことができる(請求項)。
【0136】(8)扉クローズ検出機構により扉の扉ロ
ック機構への係止動作に連動して扉の閉鎖状態が検出さ
れるので、扉が完全に閉鎖されたことを検出してから、
移送機構を作動させることができ、オペレータ等の安全
性を確保できる(請求項)。 (9)シャッタユニットからメカユニットを取り外すこ
とができ、保守時にはシャッタを閉鎖した状態でメカユ
ニットの交換を行なうことが可能になるので、移送機構
等の動作を停止させる必要がなく、オペレータの安全性
を確保しながら、活性保守を行なうことができる(請求
)。
【0137】(10)このとき、第2のシャッタロック機
構によりメカユニットの取外し時におけるシャッタの開
放動作が禁止され、メカユニットロック機構によりシャ
ッタの開放時におけるメカユニットの取外し動作が禁止
されるので、メカユニットを取り外しても移送機構の動
作空間に人体等が入り込むことをより確実に防止できる
ほか、シャッタの開放時に誤ってメカユニットを取り外
してしまうおそれもなくなり、オペレータの安全性が確
保される(請求項1)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのライブラリ装置に
おけるカートリッジ投入/排出機構の基本構成を模式的
に示す分解斜視図である。
【図2】本実施形態のライブラリ装置の全体構成を模式
的に示す斜視図である。
【図3】本実施形態における第1のシャッタロック機構
のロック状態を示す平面図である。
【図4】本実施形態における第1のシャッタロック機構
のアンロック状態を示す平面図である。
【図5】本実施形態における扉ロック機構のロック状態
を示す平面図である。
【図6】本実施形態における扉ロック機構のロック状態
およびアンロック状態を示す側面図である。
【図7】本実施形態の磁気テープカートリッジを示す平
面図である。
【図8】図7のVIII矢視図である。
【図9】本実施形態の磁気テープカートリッジを底面側
から見た斜視図である。
【図10】リーダブロックの外れた磁気テープカートリ
ッジを示す平面図である。
【図11】本実施形態の誤挿入防止用ガイド構造および
誤挿入防止用レバーをそなえた棚を示す正面図である。
【図12】本実施形態の誤挿入防止用ガイド構造の作用
を説明すべく棚の要部を示す正面図である。
【図13】本実施形態の誤挿入防止用ガイド構造および
誤挿入防止用レバーをそなえた棚を示し且つその誤挿入
防止用レバーの作用を説明するための側面図である。
【図14】本実施形態の押し込み部品およびその位置決
め機構をそなえた扉を一部破断して示す平面図である。
【図15】図14のXV矢視図である。
【図16】本実施形態の誤挿入防止用突起およびリーダ
ブロック押し込み用当接部の作用を説明するための平面
図である。
【図17】本実施形態の誤挿入防止用突起およびリーダ
ブロック押し込み用当接部の作用を説明するための平面
図である。
【図18】本実施形態の誤挿入防止用突起の作用を説明
するための平面図である。
【図19】本実施形態の位置決め用レバーをそなえた棚
の要部を示す正面図である。
【図20】図19のXX矢視図である。
【図21】本実施形態の位置決め用レバーとカートリッ
ジの位置決め用溝との嵌合状態(位置決め状態)を示す
平面図である。
【図22】本実施形態の位置決め用レバーの先端部を示
す側面図である。
【図23】本実施形態の位置決め用レバーの作用を説明
すべく、カートリッジの前端部が位置決め用レバーの先
端部上に乗り上げた状態を示す側面図である。
【図24】本実施形態の扉クローズ検出機構の構成およ
び動作を説明するための側面図である。
【図25】本実施形態の扉クローズ検出機構の構成およ
び動作を説明するための側面図である。
【図26】本実施形態の扉クローズ検出機構の構成およ
び動作を説明するための側面図である。
【図27】本実施形態における第2のシャッタロック機
構のロック状態を示す平面図である。
【図28】本実施形態における第2のシャッタロック機
構のアンロック状態を示す平面図である。
【図29】本実施形態におけるメカユニットロック機構
のロック状態を示す平面図である。
【図30】本実施形態におけるメカユニットロック機構
のロック状態を示す側面図である。
【図31】本実施形態におけるメカユニットロック機構
のアンロック状態を示す平面図である。
【図32】本実施形態におけるカートリッジの投入動作
を説明するためのフローチャートである。
【図33】本実施形態におけるカートリッジの排出動作
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ライブラリ装置 2 アクセッサユニット(LAU) 3 アクセッサユニット(RAU) 4 カートリッジストレージユニット(CSU) 5 テープドライブマウントユニット(TMU,ドライ
ブユニット) 5a 磁気テープドライブユニット(MTU,処理部) 6 アクセッサエクステンドユニット(AEU) 7A,7B アクセッサロボット(移送機構) 7a ハンド機構 7b 移動機構 7c 垂直コラム 8 レール 9 動作空間(アクセッサ通路) 10 磁気テープカートリッジ(カートリッジ) 10a リーダブロック 10b 前面(挿入方向前端側) 10c 後面 10d 面取り部 10e 底面 10f−1,10f−2 突起 10g テーパ面 10h−1,10h−2 側面 10i 位置決め用溝 10j 上面 11 カートリッジ投入/排出機構(CAS) 12 カートリッジ直接投入/排出機構(DEE) 13 カートリッジ強制排出機構(FES) 20 シャッタユニット 20a 天板 20b 底板 20c,20d 側板 21 シャッタ 21a,21b 支持プレート 21c,21e シャッタロック用当接部 21d 扉ロック/アンロック用ピン 22a,22b 回転軸 23 歯車機構 23a 歯車 24 シャッタ収納空間 30 メカユニット 30a,30b 側板 30c 天板 30d 底板 30e フレーム(枠構造) 31 連通空間 32 棚 32a ガイド溝 32b 誤挿入防止用ガイド構造 32b−1 ガイド面 32c 誤挿入防止用レバー 32d カートリッジ挿入検出用レバー 32e 回転軸 32f 溝 33 扉 33a シャッタロック解除用突起 33b 係止部材 33c 回転軸 33d バネ 33e 取付部材 33f ローラ 34 駆動モータ(駆動機構,シャッタモータ) 34a 回転駆動軸 35 歯車 36 取付プレート 37 押し込み部品 37a 誤挿入防止用突起 37b リーダブロック押し込み用当接部 37c 位置決め用突起(位置決め機構) 37d 長穴(位置決め機構) 37e 取付ボルト(位置決め機構) 37f バネ(位置決め機構) 38 位置決め用レバー 38a 先端部 38b 回転軸 38c,38d テーパ面 40 第1のシャッタロック機構(シャッタロック機
構) 41 シャッタロック用レバー 41a 回転軸 41b シャッタロック用当接部 41c シャッタロック解除用当接部 42 バネ 45 第2のシャッタロック機構 46 シャッタロック用レバー 46a 回転軸 46b シャッタロック用当接部 46c シャッタロック解除用当接部 47 バネ 48 カバー 49 シャッタロック解除用突起 50 扉ロック機構 51,52 リンク部材 51a,52a 回転軸 51b ピン係合用凹部 52b 長穴 51c,52c 連結ピン 53,54 扉ロック用レバー 53a,54a 回転軸 53b 長穴 54b 鉤部 53c,54c 扉ロック用当接部 54d テーパ部 55,56,57 バネ 58 扉オープン用ソレノイド 58a 連結部材 60 扉クローズ検出機構(扉閉鎖検出機構) 61 センサフラグ 61a 先端部 61b 基端部 62 ドアクローズセンサ(DCS) 63 バネ 70 メカユニットロック機構 71,72 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 隆久 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通機 電株式会社内 (72)発明者 中沢 広志 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通機 電株式会社内 (72)発明者 川瀬 和彦 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通機 電株式会社内 (72)発明者 大森 治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−189850(JP,A) 特開 平4−10264(JP,A) 特開 平5−174475(JP,A) 特開 平8−180533(JP,A) 特開 平6−236609(JP,A) 特開 平8−235728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/68 G11B 17/22

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体を収容するカートリッジを格納
    し該カートリッジを移送機構によりドライブユニットへ
    移送して該ドライブユニットの処理部により該記憶媒体
    に対する処理を行なうライブラリ装置において、該カー
    トリッジの投入もしくは排出を行なうためのカートリッ
    ジ投入/排出機構であって、 該ライブラリ装置の内部における該移送機構の動作空間
    と該ライブラリ装置の外部空間とを直接的に連通接続す
    る連通空間を形成するとともに、 該動作空間および該外部空間の両側からの該カートリッ
    ジの挿入/排出を案内し且つ該連通空間内で該カートリ
    ッジを保持する棚と、 該棚を該外部空間側から覆いうる扉と、 該棚を該動作空間側から覆いうるシャッタと、 該シャッタを開閉駆動する駆動機構と、 該シャッタの開放動作を、該扉の開放時に禁止し、該扉
    の閉鎖時に許容する第1のシャッタロック機構と、 該扉の開放動作を、該シャッタの開放時に禁止し、該シ
    ャッタの閉鎖時に許容する扉ロック機構とをそなえた
    とを特徴とする、ライブラリ装置におけるカートリッジ
    投入/排出機構。
  2. 【請求項2】 該外部空間側から該棚への該カートリッ
    ジの挿入状態を規定すべく、正規の状態で挿入される該
    カートリッジの外周形状に略接して該カートリッジを案
    内するガイド面を有し該ガイド面により誤った状態での
    挿入を規制する誤挿入防止用ガイド構造が、該棚に設け
    られていることを特徴とする、請求項1記載のライブラ
    リ装置におけるカートリッジ投入/排出機構。
  3. 【請求項3】 該外部空間側から該棚への該カートリッ
    ジの挿入状態を規定すべく、該カートリッジを正規の状
    態で挿入すると該カートリッジの挿入方向前端側に形成
    されたテーパ面に沿って排動される一方で該カートリッ
    ジを誤った状態で挿入すると該カートリッジの挿入方向
    前端面に当接して該カートリッジの挿入を規制する誤挿
    入防止用レバーが、該棚に設けられていることを特徴と
    する、請求項1記載のライブラリ装置におけるカートリ
    ッジ投入/排出機構。
  4. 【請求項4】 該外部空間側から該棚への該カートリッ
    ジの挿入状態を規定すべく、該カートリッジが正規の状
    態で該棚に挿入されている場合には該扉の閉鎖時に該カ
    ートリッジの面取り部により形成された空間内に嵌まり
    込む一方で該カートリッジが誤った状態で該棚に挿入さ
    れている場合には該カートリッジに当接して該扉の閉鎖
    を抑止する誤挿入防止用突起が、該扉に設けられている
    ことを特徴とする、請求項記載のライブラリ装置にお
    けるカートリッジ投入/排出機構。
  5. 【請求項5】 該カートリッジの挿入空間側へ突出しう
    る先端部を有し且つ該カートリッジの挿入方向に直交す
    る面内で揺動する位置決め用レバーが、該棚に設けら
    れ、 該位置決め用レバーが、該外部空間側からの該カートリ
    ッジの挿入時には、該カートリッジにより外方へ揺動さ
    れ、該カートリッジ側部の位置決め用溝が該位置決め用
    レバーの位置に到達した時点で該先端部を該位置決め用
    溝に嵌め込んで該カートリッジの挿入位置を決定するよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1記載の
    ライブラリ装置におけるカートリッジ投入排出/機構。
  6. 【請求項6】 該カートリッジが、該記憶媒体として磁
    気テープを収納するもので、該処理部において該磁気テ
    ープを引き出すためのリーダブロックを有しており、 該扉の閉鎖状態で該棚に保持されている該カートリッジ
    の該リーダブロックに当接して該リーダブロックを該カ
    ートリッジへ押し込む当接部が、該扉に設けられている
    ことを特徴とする、請求項記載のライブラリ装置にお
    けるカートリッジ投入/排出機構。
  7. 【請求項7】 該扉の閉鎖時に該棚の枠構造を基準にし
    て該リーダブロックに対する該当接部の位置を決定する
    位置決め機構が、該当接部に付設されていることを特徴
    とする、請求項記載のライブラリ装置におけるカート
    リッジ投入/排出機構。
  8. 【請求項8】 該扉の該扉ロック機構への係止動作に連
    動して該扉の閉鎖状態を検出する扉閉鎖検出機構をそな
    えたことを特徴とする、請求項記載のライブラリ装置
    におけるカートリッジ投入/排出機構。
  9. 【請求項9】 該シャッタを有するシャッタユニット
    と、該シャッタユニットの内側に嵌め込まれ該駆動機
    構,該棚および該扉を有するメカユニットとから構成さ
    れ、 該メカユニットが、該シャッタユニットに対して着脱可
    能に設けられていることを特徴とする、請求項記載の
    ライブラリ装置におけるカートリッジ投入/排出機構。
  10. 【請求項10】 該シャッタの開放動作を、該メカユニ
    ットを該シャッタユニットから取り外した状態で禁止
    し、該メカユニットを該シャッタユニットに取り付けた
    状態で許容する第2のシャッタロック機構と、 該シャッタユニットからの該メカユニットの取外し動作
    を、該シャッタの開放時に禁止し、該シャッタの閉鎖時
    に許容するメカユニットロック機構とをそなえたことを
    特徴とする、請求項記載のライブラリ装置におけるカ
    ートリッジ投入/排出機構。
  11. 【請求項11】 記憶媒体を収容するカートリッジを格
    納し該カートリッジを移送機構によりドライブユニット
    へ移送して該ドライブユニットの処理部により該記憶媒
    体に対する処理を行なうとともに、該カートリッジの投
    入もしくは排出を行なうためのカートリッジ投入/排出
    機構をそなえたライブラリ装置であって、 該カートリッジ投入/排出機構が、 該ライブラリ装置の内部における該移送機構の動作空間
    と該ライブラリ装置の外部空間とを直接的に連通接続す
    る連通空間を形成するとともに、 該動作空間および該外部空間の両側からの該カートリッ
    ジの挿入/排出を案内し且つ該連通空間内で該カートリ
    ッジを保持する棚を有し、 該棚を該外部空間側から覆いうる扉と、 該棚を該動作空間側から覆いうるシャッタと、 該シャッタを開閉駆動する駆動機構と、 該シャッタの開放動作を、該扉の開放時に禁止し、該扉
    の閉鎖時に許容するシャッタロック機構と、 該扉の開放動作を、該シャッタの開放時に禁止し、該シ
    ャッタの閉鎖時に許容する扉ロック機構とをそなえて構
    成されていることを特徴とする、ライブラリ装置。
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