JP2000187958A - カートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装置 - Google Patents

カートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各単位セルへのカートリッジ式記録媒体の逆
向き挿入を確実に防止することができるカートリッジ式
記録媒体用誤挿入防止装置を提供すること。 【解決手段】 複数のカートリッジ式記録媒体を収納す
るセル本体5に設され当該いずれかのカートリッジ式記
録媒体70の誤挿入を検出する誤挿入検出手段12と、
この誤挿入検出手段12からの出力情報に基づいて作動
し記録媒体70の挿入作業時に開放された筐体用の扉の
閉口動作を規制する扉用ロック手段13とを備え、前述
した誤挿入検出手段12を、セル本体5の各セル5A内
に装備された逆方向挿入規制部材5aと、この逆方向挿
入規制部材5aに規制されて挿入動作が阻止されて外部
に突出した前記カートリッジ式記録媒体の一部を検出す
る光センサ機構6とにより構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のカートリッ
ジ式記録媒体を個別に取出し可能に収納する複数のセル
を備えた収納庫のカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止
装置に関し、特に複数のカートリッジ式記録媒体の中か
ら任意のカートリッジ式記録媒体の記録、再生等を行う
ライブラリィ装置などに組み込まれる収納庫に好適なカ
ートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のカートリッジ式記録媒体の
中から任意のカートリッジ式記録媒体の記録、再生等を
行うライブラリィ装置においては、複数のカートリッジ
式記録媒体を取出し可能に収納する収納庫が組み込まれ
ている。この収納庫には、カートリッジ式記録媒体をそ
れぞれ収納する複数のセルを備えたセル本体を有し、又
各単位セルには当該セルに対するカートリッジ式の記録
媒体の誤挿入を防止するためのカートリッジ式記録媒体
誤挿入防止機構が設けられている。
【0003】この種のカートリッジ式記録媒体誤挿入防
止機構としては、例えば特開平8−180549号公報
に記載のものがある。
【0004】上述したカートリッジ式記録媒体用誤挿入
防止機構は、例えば図9(A)(B)に示すように、セ
ル本体50内に設定された複数の各セル52毎に装備さ
れている。
【0005】これを更に詳述すると、図9(A)におい
て、セル本体50は下方が開放された断面コ字状に形成
され、内部には当該図9(A)に直交する方向に複数の
セル52領域が順次設けられている。この各セル52
は、図9(A)の下方側に形成された開口部52aに近
い位置の両側壁に設けられた仕切用棚板53によって区
画されている。
【0006】この各セル52内に装備されたカートリッ
ジ式記録媒体用誤挿入防止機構は、各セル52の両側壁
部分に対向して装備された一対の板ばね51A,51B
と、各セル52相互間の深部内面(底面)に設けられた
深部区画部材54とから構成され、同時に前述した各板
ばね51A,51Bは互いに対向した状態で当該セル5
2内に配置されている。そして、この各板ばね51A,
51Bの先端には係止用突起51Aa,51Baがそれ
ぞれ設けられている。
【0007】そして、カートリッジ式記録媒体60を通
常状態(正常状態)で開口部52aからセル52に挿入
すると、図9(B)に示すように、このカートリッジ式
記録媒体60の先端両側部に形成された媒体側傾斜部6
0aが板ばね51A,51Bの係止用突起51Aa,5
1Baを避けて挿入されることとなり、このため当該カ
ートリッジ式記録媒体60は適正な収納位置まで挿入さ
れる。
【0008】これに対し、カートリッジ式記録媒体60
を間違って前後を逆にして挿入すると(即ち、カートリ
ッジ式記録媒体60がその後端をセル52側に向けて挿
入されると)、図10に示すように、カートリッジ式記
録媒体60の挿入途中においてその後端が板ばね51
A,51Bの係止用突起51Aa,51Baに突き当た
り、カートリッジ式記録媒体60が適正な収納位置まで
挿入されることが阻止される。
【0009】又、カートリッジ式記録媒体60が斜めに
向けてセル52内に挿入されると、図10(B)に示す
ように、その挿入途中においてカートリッジ式記録媒体
60の先端が深部区画部材54に突き当たる。これによ
り、カートリッジ式記録媒体60はセル52内への挿入
が阻止される。即ち、カートリッジ式記録媒体60が段
違いのままで斜めに挿入されると、セル52内への適正
な収納位置への挿入が防止される。
【0010】更に、図11に示す従来例は、前述したセ
ル52の開口部側にドア55が設けられ、このドア55
の先端部の内側に突当部材55aが設けられたものであ
る。この場合、カートリッジ式記録媒体60が正常に単
位セル52内に挿入された状態においては、図11に示
すように、ドア55の突当部材55aがカートリッジ式
記録媒体60の後端部に点接触するに留まりドア55は
完全に閉まる。
【0011】これに対し、カートリッジ式記録媒体60
が逆向きにセル52に挿入された状態においては、ドア
55の突当部材55aがカートリッジ式記録媒体60の
先端部に面接触して当接しドア55が完全に閉まらない
状態が生じる。これにより、カートリッジ式記録媒体6
0が逆向きにセル52に挿入された状態をユーザが認識
することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例におけるカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止
機構では、板ばね51A,51Bに係止用突起51A
a,51Baを設けることによって、カートリッジ式記
録媒体60が逆向きにセル52に挿入されることを阻止
しているので、カートリッジ式記録媒体60の後端が係
止用突起51Aa,51Baに突き当てられた状態でカ
ートリッジ式記録媒体60を更に強く押し込むと、板ば
ね51A,51Bが変形して当該各板ばね51A,51
Bの突起部51Aa,51Ba相互間の間隔が広がり、
カートリッジ式記録媒体60が適正な収納位置まで挿入
される恐れがある。その結果、各単位セル52へのカー
トリッジ式記録媒体60の逆向き挿入を完全には防止す
ることができないという不都合が生じていた。
【0013】又、ドア55を備えたものは、カートリッ
ジ式記録媒体60の後端が係止用突起51Aa,51B
aに突き当てられた状態でカートリッジ式記録媒体60
が更に強く押し込まれると、ドア55の突当部材55a
がカートリッジ式記録媒体60の先端部に当接せずにド
ア55が完全に閉まることとなり、カートリッジ式記録
媒体60が逆向きに挿入されたものであることをオペレ
ータは認識することができない場合が生じる。
【0014】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合を改善
し、特に、各単位セルへのカートリッジ式記録媒体の逆
向き挿入を確実に防止することができるカートリッジ式
記録媒体用誤挿入防止装置を提供することを、その目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1乃至2記載の各発明では、複数のカートリ
ッジ式記録媒体を収納するセル本体に併設され当該いず
れかのカートリッジ式記録媒体の誤挿入を検出する誤挿
入検出手段と、この誤挿入検出手段からの出力情報に基
づいて作動し前述した記録媒体の挿入作業時に開放され
た収納ケース本体用の扉の閉口動作を規制する扉用ロッ
ク機構とを備えている。
【0016】そして、前述した誤挿入検出手段を、セル
本体の各単位セル内に装備された逆方向挿入規制部材
と、この逆方向挿入規制部材に規制されて挿入動作が阻
止され外部に突出したカートリッジ式記録媒体の一部を
検出する光センサ機構とにより構成する、という手法を
採っている。
【0017】このため、カートリッジ式記録媒体の挿入
に際して扉を開放した後に当該カートリッジ式記録媒体
を単位セル内に誤って逆向きに挿入すると、先端部が誤
挿入検出手段の逆方向挿入規制部材に当接して当該挿入
動作が阻止される。同時にカートリッジ式記録媒体の外
部に突出した部分が光センサ機構に検出され、誤挿入情
報として出力される。この光センサ機構から誤挿入情報
が出力されると、これに基づいて前述した扉用ロック機
構が作動し、扉の閉口動作が規制される。
【0018】従って、オペレータは、カートリッジ式記
録媒体を見ることなく直ちにカートリッジ式記録媒体が
逆向きにして挿入されたこと知ることができ、かかる点
において、当該カートリッジ式記録媒体の逆向き挿入を
確実に且つ迅速に防止することができる。
【0019】ここで、前述した扉用ロック手段を、前述
した誤挿入検出手段がカートリッジ式記録媒体の誤挿入
を検出した場合には直ちにこれを受けて作動すると共に
開放された状態の収納ケース本体用の扉の閉口動作を阻
止する閉口動作阻止機能を備えた構成とするとよい。
【0020】このようにすると、カートリッジ式記録媒
体をセル本体内に挿入したにも係わらず扉を閉じること
ができないという明確な状態が生じ、これがため、カー
トリッジ式記録媒体の逆向き状態の挿入を確実に知るこ
とができる。
【0021】請求項3乃至6記載の各発明では、前述し
た請求項1又は2記載の発明において、扉用ロック手段
を、扉が一端部を回動支点として所定の開度の範囲で往
復回動して開閉するのを案内する扉開閉ガイド機構と、
この扉開閉ガイド機構に併設され前述した誤挿入検出手
段からの誤挿入情報に基づいて前述した扉開閉ガイド機
構よる扉案内動作をロックする扉ガイド用ロック機構
と、この扉ガイド用ロック機構に所定のタイミングでそ
の動作を付勢するロック機構駆動部とにより構成する、
という手法を採っている。
【0022】このため、この請求項3乃至6記載の各発
明では、前述した請求項1又は2記載と同等に機能する
ほか、更に、扉用ロック手段を扉開閉ガイド機構とこの
扉開閉ガイド機構の動作をロックする扉ガイド用ロック
機構及びロック機構駆動部とに分けて構成したことか
ら、ロック動作を確実に且つ迅速に実行することができ
るという利点がある。
【0023】ここで、前述した扉開閉ガイド機構を、一
端部が収納ケース本体に回転自在に支持されると共に他
端部が前述した扉に係合し且つ当該扉の開閉動作に追従
して回動する支持アームと、この支持アームの先端部が
扉に沿って移動するのを案内するガイドレールとにより
構成してもよい。このようにすると、ガイドレールが有
効に機能して扉の開閉動作を円滑になし得るという利点
がある。
【0024】又、前述した扉ガイド用ロック機構を、前
述した扉開閉ガイド機構が最大の開度の状態もしくはこ
れに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開
閉動作をロックする第1のロック機能を備えた構成とし
てもよい。
【0025】更に、前述した扉ガイド用ロック機構を、
前述した扉開閉ガイド機構が扉の閉じられる直前若しく
はくはこれに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド
機構の開閉動作をロックする第2のロック機能を備えた
構成としてもよい。
【0026】このようにすると、二つの異なった態様
で、扉の開状態を設定することができ、その何れかを選
択することができるばかりでなく、扉を大きく開いた状
態での作業が終了した場合には扉のロック状態の有無を
知るだけで、カートリッジ式記録媒体の誤挿入の有無を
チェックすることができ、かかる点において保守点検に
際しての作業能率の向上を図ることができる。
【0027】請求項7記載の発明では、前述した請求項
3乃至4記載の各発明において、前述した扉ガイド用ロ
ック機構を、扉開閉ガイド機構が最大の開度の状態もし
くはこれに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機
構の開閉動作をロックする第1のストッパ部材と、扉開
閉ガイド機構が扉の閉じられる直前若しくはくはこれに
近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動
作をロックする第2のストッパ部材と、この第1乃至第
2の各ストッパ部材の連係動作を設定するリンク部材
と、前述した第1乃至第2のストッパ部材の回動支軸を
保持すると共に当該第1乃至第2のストッパ部材が前述
した扉開閉ガイド機構の支持アーム用の動作係止領域を
設定するロック側固定台座とにより構成する、という手
法を採っている。
【0028】このため、この請求項7記載の発明では、
前述した請求項3乃至4記載の各発明と同等に機能する
ほか、一つのリンク部材駆動部によって第1乃至第2の
二つのストッパ部材を駆動することができ、これがた
め、構造が単純化されるばかりでなく、作業の進行状況
に合わせて設定された扉の開度の大小いずれであっても
作業者は容易にカートリッジ式記録媒体の逆向き挿入を
有無を知ることが出来るという利点がある。
【0029】請求項8記載の発明では、前述したロック
機構駆動部を、駆動力出力源であるソレノイドと、この
ソレノイドによる駆動力を前記扉ガイド用ロック機構に
伝達する駆動力伝達リンクと、この駆動力伝達リンクを
元の位置に復帰しめる元位置復帰ばねと、これら各部を
保持する駆動側固定台座とにより構成する、という手法
を採っている。
【0030】このため、この請求項8記載の発明では、
前述した請求項3乃至7記載の各発明と同等に機能する
ほか、更に、扉ガイド用ロック機構を所定のタイミング
で確実に動作させることができ、装置全体の信頼性向上
を図ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面に基づいて説明する。
【0032】図1に、本実施形態における概略縦断面図
を示す。ここで、本実施形態では、カートリッジ式記録
媒体である複数のカートリッジ式磁気テープの中から任
意の磁気テープの記録,再生等を行う構造のライブラリ
ィ装置に組み込まれている磁気テープ収納庫について適
用されたカートリッジ式記録媒体の誤挿入防止装置につ
いて説明する。
【0033】図1において、符号1はカートリッジ式記
録媒体用誤挿入防止装置が装備された磁気テープ収納庫
を示す。又、この磁気テープ収納庫1の筐体(収納ケー
ス本体)2は、図4に示すように、開口部2aを開閉す
る扉としてのエントリ部3を備えている。このエントリ
部(扉)3は、その一端部が筐体2に回転自在に支持さ
れている。
【0034】エントリ部3の裏面側(内面側)には、カ
ートリッジ式記録媒体としてのカートリッジ式磁気テー
プ70をそれぞれ取出し可能に収納する複数のセル5A
から成るセル本体5が装備されている。そして、複数の
各セル5Aは、図1に示すセル本体5の上下方向に所定
間隔を隔てて所定段数分積み重ねられており、又水平方
向に所定数分配列されている。
【0035】そして、エントリ部である扉3を開ける
と、各セル5Aへのアクセスが可能になり、カートリッ
ジ式磁気テープ70を各セル5Aへ挿入し又は各セル5
Aから外部へ排出するための作業が可能となる。
【0036】エントリ部3の図1における背面側(図1
の左側)上方部位には複数のステー3aが設けられ、各
ステー3aには、受光素子および発光素子からなる光セ
ンサ6Aがそれぞれ装備されている。また、エントリ部
3の図1における背面側(図1の左側)下方部位には複
数のステー3bが設けられ、前述した各ステー3bには
反射ミラー6Bがそれぞれ取り付けられている。各光セ
ンサ6Aは、セル本体5の各列毎に配置され、各反射ミ
ラー6Bは光センサ6Aに対向するように配置されてい
る。
【0037】ここで、互いに対向して配置された光セン
サ6Aおよび反射ミラー6Bは協働し、対応する列のセ
ル5Aに対するカートリッジ式磁気テープ70の誤挿入
を検出する検出光路Kを形成する。
【0038】そして、この光センサ6Aと反射ミラー6
Bとにより光センサ機構6が構成されている。
【0039】この光センサ機構6は、具体的には、光セ
ンサ6Aから発光された光を反射ミラー6Bで反射し、
この反射光を再び光センサ6Aで受光するように構成さ
れ、光センサ6Aと反射ミラー6B間に、カートリッジ
式磁気テープ70の誤挿入を検出するための検出光路K
が前述したように形成されている。この内、光センサ6
Aは、受光強度に応じた信号を出力する。この光センサ
6Aの受光強度は、検出光路Kが誤挿入されたカートリ
ッジ式磁気テープ70の一部により遮断された場合と、
光センサ6Aが反射ミラー6Bからの反射光を直接受光
した場合とでは異なる。
【0040】即ち、後述するように、カートリッジ式磁
気テープ70が逆向きにしてセル5Aに挿入されると、
カートリッジ式磁気テープ70がセル5Aの適正な収納
位置まで挿入されず、その一部がセル5Aの外側にはみ
出す。このセル5Aからはみ出したカートリッジ式磁気
テープ70の一部が検出光路Kを遮断し、このとき光セ
ンサ6からは、カートリッジ式磁気テープ70が逆向き
にしてセル5Aに挿入されたことを示すレベルの信号が
出力される。
【0041】これに対し、カートリッジ式磁気テープ7
0がセル5Aの適正な収納位置まで挿入されると、その
一部がセル5Aの外方にはみ出さず、光センサ6Aが反
射ミラー6Bからの反射光を直接受光する。このとき、
光センサ6Aからは、カートリッジ式磁気テープ70が
逆向きにしてセル5Aに挿入されたことを示すレベルよ
り高いレベルの信号が出力される。
【0042】光センサ6Aから出力された信号は、扉用
ロック手段11に入力される。この扉用ロック機構11
は、光センサ6Aから出力された信号のレベルに応じて
エントリ部3が閉まらないように動作する。具体的に
は、光センサ6Aの出力信号のレベルが磁気テープ70
が逆向きにしてセル5Aに挿入された場合に対応する値
であれば、エントリ部3が閉まらないように動作する。
この扉ロック機構11の詳細な構成については後述す
る。
【0043】ここで、図2(A)には、図1の収納庫1
内のセル本体5の特定のセル5Aにカートリッジ式磁気
テープ70が正常に挿入された状態を示す。又、図2
(B)には、セル5Aにカートリッジ式磁気テープ70
が逆向きにして挿入された状態を示す。更に、図3
(A)(B)には、それぞれ図1のカートリッジ式磁気
テープ70の一例を示す。
【0044】図2(A)において、セル5Aは、上述し
たようにエントリ部3に取り付けられ、カートリッジ式
磁気テープ70を一方向から受け入れ可能な枠体構成を
備えている。このセル5Aの奥側位置(深部)には、逆
方向挿入規制部材としての突起部材5aが設けられてい
る。
【0045】そして、この突起部材(逆方向挿入規制部
材)5aと前述した光センサ機構6とにより、誤挿入検
出手段12が構成されている。
【0046】前述したカートリッジ式磁気テープ70
は、図3(A)(B)に示すように、磁気テープを収容
するカートリッジ7aを有し、このカートリッジ7aの
1つの角部には、前述した突起部材(逆方向挿入規制部
材)5aに対応して傾斜部7bが形成されている。
【0047】そして、このカートリッジ式磁気テープ7
0を正常状態でセル5Aに挿入する場合、図2(A)に
示すように、カートリッジ式磁気テープ70がその先端
部7cをセル5A側に向けて当該セル5A内の適正な収
納位置まで挿入される。適正な収納位置まで挿入された
状態でのカートリッジ式磁気テープ70は、その傾斜部
3bがセル5A内の突起部材5aに当接することなく、
セル5A内に保持される。
【0048】これに対し、カートリッジ式磁気テープ7
0がセルに誤挿入される場合としては、カートリッジ式
磁気テープ70がその後端部7dをセル5A側に向けて
当該セル5A内に挿入される場合と、カートリッジ式磁
気テープ70がその表裏面を逆にしてかつ先端部7cを
セル5A側に向けて当該セル5A内に挿入される場合と
がある。
【0049】カートリッジ式磁気テープ70が後端部7
dをセル5A側に向けて当該セル5A内に挿入される場
合、図2(B)に示すように、セル5A内には突起部材
5aが設けられているので、カートリッジ式磁気テープ
70の挿入途中において、その後端部7dが突起部材5
aに突き当たってカートリッジ式磁気テープ70を所定
の収納位置まで挿入することができず、カートリッジ式
磁気テープ70はその一部がセル5から外方にはみ出し
た状態でセル5Aに保持される。
【0050】ここで、図2の符号(B)に示すように、
カートリッジ式磁気テープ70のセル5Aからはみ出し
ている部分の長さをCとすると、この長さCは、そのは
み出し部分が上述した光センサ6Aにより形成される検
出光路Kにかかるように設定されている。
【0051】このように、カートリッジ式磁気テープ7
0を逆に向けてセル5Aに挿入すると、カートリッジ式
磁気テープ70はその一部がセル5Aから外側にはみ出
した状態で当該セル5Aに保持され、カートリッジ式磁
気テープ70のセル5Aからはみ出している部分が上述
した光センサ6Aにより形成される検出光路Kにかかる
ので、光センサ6Aによってカートリッジ式磁気テープ
70が逆に向けてセル5Aに挿入されていることを検出
することができる。
【0052】尚、カートリッジ式磁気テープ70がその
表裏面を逆にしてセル5A内に挿入される場合において
も、同様に、カートリッジ式磁気テープ70の挿入途中
において、その先端部7cが突起部材5aに突き当たっ
てカートリッジ式磁気テープ70を所定の収納位置まで
挿入することができず、カートリッジ式磁気テープ70
はその一部がセル5Aから外方にはみ出した状態でセル
5Aに保持される。よって、カートリッジ式磁気テープ
70がその表裏面を逆にしてセル5A内に挿入されるよ
うな誤挿入を検出することも可能である。
【0053】又、カートリッジ式磁気テープ70がその
後端部7dをセル5A側に向けて当該セル5A内に挿入
されてカートリッジ式磁気テープ70の一部がセル5A
から外側にはみ出したと検出された場合には、カートリ
ッジ式磁気テープ70がその表裏面を逆にしてセル5A
内に挿入され、その一部がセル5Aから外側にはみ出し
た場合も含まれているものとする。
【0054】次に、扉用ロック手段11について説明す
る。
【0055】この扉ロック手段11は、前述した誤挿入
検出手段12がカートリッジ式磁気てープ70の誤挿入
を検出した場合に作動し、筐体である収納ケース本体2
用の開放された状態の扉(エントリ部)3の閉口動作を
阻止する閉口動作阻止機能を備えている。
【0056】この扉用ロック手段11の閉口動作阻止機
能を実行するため、当該扉用ロック手段11は、扉(エ
ントリ部)3が一端部を筐体2に保持された扉用支軸2
aを中心として所定の開度範囲で往復回動して開閉する
のを案内する扉開閉ガイド機構13と、この扉開閉ガイ
ド機構13に併設され前述した誤挿入検出手段12の光
センサ機構6からの誤挿入情報に基づいて扉開閉ガイド
機構13による扉開閉案内動作をロックする扉ガイド用
ロック機構14と、この扉ガイド用ロック機構14に所
定のタイミングでその動作を付勢するロック機構駆動部
15とにより構成されている。
【0057】この内、前述した扉開閉ガイド機構13
は、図4に示すように、一端部が収納ケース本体2に回
転自在に支持されると共に他端部が前述した扉3に係合
し且つ当該扉3の開閉動作に追従して回動する支持アー
ム18と、この支持アーム18の先端部が扉に沿って移
動するのを案内するガイドレール19とにより構成され
ている。
【0058】ここで、この扉開閉ガイド機構13につい
て更に詳述すると、図4に示す扉開閉ガイド機構13
は、まず、前述したガイドレール19が、開口部2Aを
開閉可能なように収納庫1の筐体2側に設けられた扉用
支軸2aに支持された扉3の背面側(内側)に固定装備
されている。このガイドレール19には、そのレールの
長さに沿って長穴19Aが形成されている。
【0059】このため、エントリ部3の最大開角度は、
このガイドレール19及び前述した支持アーム18によ
って規制される。
【0060】支持アーム18の一端は、前述した筐体2
の固定板2G上に装備されたアーム支軸2Gaに回転可
能に支持されている。このアーム支軸2Gaは、図4に
おける扉用支軸2aの右側に所定間隔を隔てて装備され
ている。そして、この支持アーム18の他端部(先端
部)に、前述したガイドレール19の長穴19Aに係合
しつつ当該長穴19Aに沿って移動するストッパ軸18
aが設けられている。
【0061】そして、エントリ部としての扉3の開閉に
伴い、支持アーム18がアーム支軸2Gaの周りに回転
し、当該支持アーム18の先端部のストッパー軸18a
がガイドレール19の長穴19Aに沿って移動する。こ
れにより、扉3の開閉動作は上記扉開閉ガイド機構13
によって案内されると共に、又扉3の最大開角度は、支
持アーム18およびガイドレール19から成る扉開閉ガ
イド機構13によって規制されることとなる。
【0062】次に、前述した扉ガイド用ロック機構14
を、図5乃至図8に基づいて説明する。
【0063】この扉ガイド用ロック機構14は、前述し
た扉開閉ガイド機構13が最大の開度の状態もしくはこ
れに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構13
の閉口動作をロックする第1のロック機能を備えてい
る。又、この扉ガイド用ロック機構14は、前述した扉
開閉ガイド機構13が扉3の閉じられる直前若しくはく
はこれに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構
13の閉口動作をロックする第2のロック機能を備えて
いる。
【0064】そして、この第1乃至第2のロック機能を
実行するため、この扉ガイド用ロック機構14は、前述
した扉開閉ガイド機構13が最大の開度の状態もしくは
これに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構1
3の閉口動作をロックする第1のストッパ部材21と、
前述した扉開閉ガイド機構13が扉3の閉じられる直前
若しくはくはこれに近い状態下にある場合に当該扉開閉
ガイド機構13の閉口動作をロックする第2のストッパ
部材22と、この第1乃至第2の各ストッパ部材21,
22の連係動作を設定するリンク部材23と、前述した
第1乃至第2のストッパ部材21,22の回動支軸21
a,22aを保持すると共に当該第1乃至第2のストッ
パ部材21,22が前述した扉開閉ガイド機構13の支
持アーム18(図4参照)用の動作係止領域を設定する
ロック側固定台座24とにより構成されている。
【0065】このロック側固定台座24は、前述したリ
ンク部材23にほぼ平行に配設され且つ扉3に固定装備
されている。
【0066】図5は、扉ガイド用ロック機構14の作動
状態、即ち、前述したロック機構駆動部15が起動して
前述した扉ガイド用ロック機構14のリンク部材23を
付勢し前述した扉開閉ガイド機構13の動作をロックし
たロック状態を示す。
【0067】次に、この扉ガイド用ロック機構14に併
設されたロック機構駆動部15について説明する。
【0068】このロック機構駆動部15は、前述したよ
うに、扉3の内側(背面側)に装備され、前述した扉ガ
イド用ロック機構14に併設されている。(前述したリ
ンク部材23)即ち、このリンク部材駆動部15は、図
5に示すように、駆動力出力源であるソレノイド25
と、このソレノイド25による駆動力を前述した扉ガイ
ド用ロック機構14に伝達する駆動力伝達リンク26
と、この駆動力伝達リンク26を元の位置に復帰しめる
元位置ばね27と、これら各部を保持する駆動側固定台
座28とにより構成されている。符号27Aは、元位置
ばね27の引張力を調整するばね力調整機構を示す。
【0069】駆動側固定台座28は、扉3の内側で当該
図5内の左端部にあって当該図5中の左右方向に植設さ
れている。そして、ソレノイド25は、駆動回路(図示
せず)により駆動され、この駆動回路は前述した光セン
サ6Aの出力信号および後述する強制スイッチ(図示せ
ず)に基づいてソレノイド25をオン/オフ駆動する。
ソレノイド25の出力軸25aは、連結軸25bを介し
て出力軸連結リンク26の一端部が連結されている。
【0070】この出力軸連結リンク26の他端部は、他
の連結軸25cを介して方向変換部材29に連結されて
いる。この方向変換部材29は、駆動側固定台座28に
装備しさている支軸28aを回転中心として作動し,前
述したソレノイド25の出力軸25aの動作方向をほぼ
180°変化させるように機能する。図5では、ソレノ
イド25の出力軸25aが左方向に移動した場合に、方
向変換部材29は時計方向に回転動作するようになって
いる。
【0071】この方向変換部材29によって方向変換さ
れたソレノイド25の出力は、動力伝達リンク部材15
Aを介して前述した第1乃至第2の各ストッパ部材2
1,22に伝達される。符号14dは動力伝達リンク部
材15Aと方向変換部材21との連結軸を示す。又、符
号14eは駆動力伝達リンク15Aと第1のストッパ部
材21との連結軸を示す。
【0072】そして、この方向変換部材29と、出力軸
連結リンク26,動力伝達リンク部材15A,およびこ
れらを保持する駆動側固定台座28とにより、駆動力伝
達リンク30が構成されている。
【0073】更に、前述した元位置ばね27は、前述し
た方向変換部材29を常時反時計方向に回動させるもの
で、本実施形態ではコイルばねが用いられ、前述した駆
動側固定台座28と方向変換部材29との間に架設され
且つ方向変換部材29の図5における上端部を同図の左
方に常時引っ張った状態に装備されている。
【0074】これにより、ソレノイド25の動作が解除
された場合には、元位置復帰ばね27が作動して方向変
換部材29を反時計方向へ回動せしめ、これによって当
該方向変換部材29が元位置へ復帰するようになってい
る。
【0075】ここで、前述した扉ガイド用ロック機構1
4について、更に詳述する。
【0076】動力伝達リンク部材15Aから伝達駆動力
は、連結軸14eを介して第1のストッパ部材21に伝
達される。
【0077】この第1のストッパ部材21は、支軸21
aに回転可能に支持されている。この支軸21aは、駆
動側固定台座29に隣接して設けられているロック側駆
動台座24に保持されている。この第1のストッパ部材
21には、前述した支持アーム18(図4参照)の先端
部に固定装備されたストッパ軸18aに解除可能に係合
されるU溝21bが形成されている。また、この第1の
ストッパ部材21の図5における上端部には、連結軸1
4fを介してリンク部材23の一端が連結されている。
このリンク部材23の他端には、連結軸14gを介して
前述した第2のストッパ部材22が連結されている。
【0078】この第2のストッパ部材22は、ロック側
駆動台座24に固定された支軸22aに回転可能に支持
されている。この第2のストッパ部材22には、前述し
た支持アーム18(図4参照)のストッパ軸18aに当
接する当接凹部22bが形成されている。
【0079】ロック側駆動台座24には、ストッパ軸1
8aの往復移動に沿って当該ストッパ軸18aを受け入
れる所定幅(例えば、ストッパ軸18aの直径の約三倍
程度の幅)の長穴24Aが形成されている。この長穴2
4Aは、上述したガイドレール19の長穴19Aに対向
するように配置されている。
【0080】上述したように、光センサ6Aによりカー
トリッジ式磁気テープ70の逆向き挿入が検出される
と、図5に示すように、ソレノイド25が駆動回路によ
りオフ動作される。そして、このソレノイド25のオフ
動作に伴いストッパ部材22はその当接部22bがロッ
ク側駆動台座24の長穴24Aに露出するように位置決
めされる。
【0081】この状態で例えばエントリ部3が閉じられ
ると、ストッパ軸18aがガイドレール19の長穴19
Aに沿って移動し、エントリ部3を閉じる途中におい
て、ストッパ軸18aが第1のストッパ部材21の当接
部(U溝)21bに突き当たる。これにより、エントリ
部4を完全に閉じることが阻止される。
【0082】これとは別に、ソレノイド25のオフ動作
に伴い、第1のストッパ部材21はそのU溝21bがロ
ック側駆動台座24の長穴24Aに露出するように位置
決めされる。この状態でエントリ部3が開かれてストッ
パ軸18aが第1のストッパ部材21のU溝21bの位
置までに移動されると、ストッパ軸11が第1のストッ
パ部材21のU溝21bに入り込み、係合される。これ
により、エントリ部4は開放された状態に保持される。
【0083】このように、開かれたエントリ部4をその
状態に保持する場合には、強制スイッチを入れることが
必要である。この強制スイッチが入れられているときに
は、光センサ6Aの出力信号を無視する(ゼロでも)よ
うに構成されている。
【0084】これに対し、光センサ6Aによってカート
リッジ式磁気テープ70の逆向き挿入が検出されないと
き(即ち、カートリッジ式磁気テープ70が正常状態で
挿入されているとき)には、図6に示すように、ソレノ
イド25が駆動回路によりオン動作され、このソレノイ
ド25のオン動作に伴い第2のストッパ部材22はその
当接部22bがロック側駆動台座24の長穴24Aから
待避する位置まで回転される。これにより、エントリ部
3を閉じる際に、ストッパ軸18aが第1乃至第2のス
トッパ部材21,22の当接部21b,22bに突き当
たらず、エントリ部3を完全に閉じることができる。
【0085】このように、光センサ6Aの結果に応じて
ソレノイド25をオン/オフ動作させることにより、エ
ントリ部3が完全に閉じられることを阻止し、またその
解除を行うことができる。
【0086】次に、エントリ部3の各セル5へのカート
リッジ式磁気テープ70の挿入からエントリ部3を閉じ
るまでの動作について説明する。
【0087】図7は図1のエントリ部3を開けた状態を
示す説明図を示す。又、図8はセル本体5を開けた状態
で且つエントリ部(扉)3を閉じる途中の状態を示す説
明図を示す。
【0088】エントリ部3の各セル5にカートリッジ式
磁気テープ70を収納し又は交換するときには、図7に
示すように、まずエントリ部(扉)3が開くと、各セル
5Aに対して外部からアクセスが可能になる。このと
き、エントリ部(扉)3は、扉開閉ガイド機構13によ
り規制される角度範囲内で開くことが可能である。
【0089】今、エントリ部(扉)3が開かれた状態で
前述した強制スイッチを入れると、ソレノイド25がオ
フ動作され、第1のストッパ部材21はそのU溝21b
部分がロック側駆動台座24の長穴24A内に露出する
ように位置決めされる。この状態でエントリ部(扉)3
が図7に示すように最大角度位置まで開かれると、スト
ッパ軸18aがストッパ部材18のU溝18aに入り込
んで係合される。
【0090】これにより、エントリ部3は開放された状
態に保持される。よって、カートリッジ式磁気テープ7
0の挿入、取出しの最中にエントリ部3が不用意に閉じ
られることはなく、外部から各セル5Aに対するアクセ
ス経路を確実に確保することができる。
【0091】次いで、各セル5Aに対してカートリッジ
式磁気テープ70が挿入され、または各セル5Aからカ
ートリッジ式磁気テープ70を取り出して新たなカート
リッジ式磁気テープ70が挿入される。このカートリッ
ジ式磁気テープ70の挿入または取出し中においては、
光センサ6Aの検出光路Kが挿入又は取り出されるカー
トリッジ式磁気テープ70により遮られるが、このとき
の光センサ6Aの出力信号は無視されるので、ソレノイ
ド25が無駄にオン/オフ動作を繰り返すような状況を
回避することができる。
【0092】このカートリッジ式磁気テープ70の挿入
又は取出しが終了してエントリ部3を閉める際には、上
述した強制スイッチが切られ、一旦ソレノイド25がオ
ン動される。これにより、第1のストッパ部材21のU
溝21aと支持アーム18のストッパ軸18aとの係合
が解除され、エントリ部3は閉めることが可能な状態に
なり、また光センサ6Aの出力信号が受け付けられる。
【0093】そして、エントリ部3が閉められるが、こ
こで、各セル5Aに対して挿入されたカートリッジ式磁
気テープ70の中で逆向きにして挿入されたカートリッ
ジ式磁気テープ70があると、逆向きにして挿入された
カートリッジ式磁気テープ70の収納位置が誤挿入検出
手段12側の突起部5aにより規制されて、カートリッ
ジ式磁気テープ70の一部がセル5Aからはみ出すの
で、このセル5Aからはみ出した部分が光センサ6Aの
検出光路Kを遮断し、光センサ6Aからカートリッジ式
磁気テープ70の逆挿入を示す信号が出力される。
【0094】この光センサ6Aの出力信号によりソレノ
イド25はオフ動作し、このオフ動作により第2のスト
ッパ部材22はその当接部22bがロック側駆動台座2
4の長穴24Aに露出するように位置決めされる。エン
トリ部(扉)3の閉に伴い移動するストッパ軸18a
は、図8に示すように、第2のストッパ部材22の当接
部22bに突き当たり、これによりエントリ部3を完全
に閉じることが阻止される。
【0095】このように、逆向きにして挿入されたカー
トリッジ式磁気テープ70があるときには、エントリ部
3を完全に閉じることが阻止されるので、ユーザは逆向
きに挿入されたカートリッジ式磁気テープ70があるこ
とを知ることができる。この逆向きに挿入されたカート
リッジ式磁気テープ70があることが分かると、再度、
エントリ部(扉)3が開かれ、逆向きに挿入されたカー
トリッジ式磁気テープ70を取出して正常状態で挿入し
直すための作業が行われる。これにより、セル5Aへの
カートリッジ式磁気テープ70の逆向き挿入を確実に防
止することができる。
【0096】これに対し、光センサ6Aによりカートリ
ッジ式磁気テープ70の逆向き挿入が検出されない,即
ちカートリッジ式磁気テープ70が正常状態で挿入され
ているときには、ソレノイド25がオン動作状態に保持
される。ソレノイド25がオン動作状態であると、第2
のストッパ部材22はその当接部22bが側駆動台座2
4の長穴24Aから待避する位置まで回転された状態に
ある。これにより、エントリ部3を閉じる際に、ストッ
パ軸18aが第2のストッパ部材22の当接部22bに
突き当たらず、エントリ部3を完全に閉じることができ
る。
【0097】尚、本実施形態では、上述した強制スイッ
チの入切によりソレノイド25をオン、オフ駆動して第
1のストッパ部材21を動かすことによりエントリ部3
を開放状態に保持するように構成しているが、これに代
えてエントリ部3の開放を検出してソレノイド25をオ
ン/オフ駆動して第1のストッパ部材21を自動的に動
かすように構成することもできる。
【0098】また、エントリ部3を閉まらないようにす
るための第2のストッパ部材22を動作させる機構と、
エントリ部3を開放状態に保持するための第1のストッ
パ部材21を動作させる機構とを独立して設けるてもよ
い。
【0099】更に、本実施形態におけるエントリ部3を
閉まらないようにするための第2のストッパ部材22を
動作させる機構は、上述した構成に限定されることはな
く、他のリンク機構を用いて構成してもよい。
【0100】更に、本実施形態では、カートリッジ式磁
気テープの収納庫における誤挿入防止機構について開示
したが、この誤挿入防止機構は他のカートリッジ式記録
媒体の収納庫に適用可能である。この場合、他のカート
リッジ式記録媒体の外形に応じた、誤挿入時のセルにお
ける位置規制を行う部材を設けらればよい。
【0101】更に、本実施形態では、セル本体5をエン
トリ(扉)部3の裏面に設けているという構成の収納庫
1に対するカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止機構を
示したが、このような構成の収納庫1に限定されること
なく、複数のセルと、外部からセルに対してカートリッ
ジ式記録媒体の挿入および排出を行うための開口部を開
閉する扉とを備える収納庫に対しても、本実施形態のカ
ートリッジ式記録媒体用誤挿入防止機構を適用すること
ができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
扉を開放してカートリッジ式記録媒体を逆向きにしてセ
ルに誤って挿入すると、まず、誤挿入検出手段によりセ
ルに対するカートリッジ式記録媒体の逆向き挿入が検出
され、扉ロック手段により扉が閉まらなくなるので、セ
ルに対してカートリッジ式記録媒体が逆向きにして挿入
されたことが確実に検知することができ、その結果、セ
ルに対してカートリッジ式記録媒体を逆向きにして挿入
することを確実に防止することができるという従来にな
い優れたカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止機構を提
供することができる。
【0103】また、本発明では、前述した扉ロック手段
を、扉が一端部を回動支点として所定の開度の範囲で往
復回動して開閉するのを案内する扉開閉ガイド機構と、
この扉開閉ガイド機構に併設され前記誤挿入検出手段か
らの誤挿入情報に基づいて前記扉開閉ガイド機構よる扉
案内動作をロックする扉ガイド用ロック機構と、この扉
ガイド用ロック機構に所定のタイミングでその動作を付
勢するロック機構駆動部とにより構成した場合には、こ
れらを比較的簡素な構成で形成し得るので、カートリッ
ジ式記録媒体の逆向き挿入が検出された場合に扉を確実
に閉まらなくすることができる。
【0104】更に、本発明では、逆方向挿入防止部材に
より、カートリッジ式記録媒体がセルに逆向きに挿入さ
れたときに、カートリッジ式記録媒体の一部がセルから
はみ出すようにセルに対するカートリッジ式記録媒体の
収納位置を規制し、誤挿入検出手段によりセルからはみ
出したカートリッジ式記録媒体の一部を検出するように
構成した場合には、カートリッジ式記録媒体が逆向きに
してセルに挿入されたことを直ちに且つ確実に検出する
ことができる。
【0105】更に、本発明では、前述した誤挿入検出手
段を、セルからはみ出したカートリッジ式記録媒体の一
部を検出するように配置されている光センサから構成す
ることにより、セルからはみ出したカートリッジ式記録
媒体の一部に対する検出を簡素な構成で行うことができ
る。
【0106】更に、本発明では、扉が所定位置まで開け
られたときに、扉開閉ガイド機構と扉ガイド用ロック機
構とから成る扉開状態の保持手段を設けると、扉が所定
位置まで開けられた状態に保持されるので、カートリッ
ジ式記録媒体の外部から各セルへの挿入および各セルか
ら外部への排出をする際に、この挿入作業または排出作
業を容易に行うことが可能である。
【0107】更に、セルを扉の裏面に設けているという
構成の収納庫に対しても、セルに対してカートリッジ式
記録媒体を逆向きにして挿入することを確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す概略縦断面図
である
【図2】図1の収納庫1のセルにカートリッジ式磁気テ
ープを正常に挿入した状態を示す図で、図2(A)はセ
ルにカートリッジ式磁気テープが正常に挿入された状態
を示す説明図、図2(B)はセルにカートリッジ式磁気
テープが逆向きにして挿入された状態を示す説明図であ
る。
【図3】図1のカートリッジ式磁気テープの外形を表す
図で、図3(A)は正面図を示し、図3(B)は図3
(A)の右側面図を示す。
【図4】図1のA−A線に沿った概略断面図である。
【図5】図1のB−B線に沿って見た扉ロック手段の概
略構成を示す説明図である。
【図6】図5の扉ロック手段のロック解除動作状態を示
す説明図である。
【図7】図1のエントリ部を開けた状態を示す構成図で
ある。
【図8】図1のエントリ部を閉じる途中の状態を示す構
成図である。
【図9】従来例を示す図で、図9(A)はセル部分を示
す断面図、図9(B)は図9(A)のセル部分に記録媒
体(カートリッジ式の)を挿入した場合を示す説明図で
ある。
【図10】図9に示す従来例の作用を示す説明図で、図
10(A)は記録媒体(カートリッジ式の)を前後逆方
向に挿入した場合の状態を示す説明図、図10(B)は
記録媒体(カートリッジ式の)を斜めに挿入した場合の
状態を示す説明図である。
【図11】他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 収納庫 3 エントリ部としての扉 5 セル本体 5A セル 5a 突起部材(逆方向挿入規制部材) 6 光センサ機構 6A 光センサ 11 扉ロック手段 13 扉開閉ガイド機構 14 扉ガイド用ロック機構 15 ロック駆動機構部 18 支持アーム 18a ストッパ軸 19 ガイドレール 21 第1のストッパ部材 22 第2のストッパ部材 23 リンク部材 24 ロック側固定台座 25 ソレノイド 27 元位置復帰ばね 28 駆動側固定台座 30 駆動力伝達リンク 70 カートリッジ式磁気記録媒体としてのカートリッ
ジ式磁気テープ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月12日(1999.11.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 カートリッジ式記録媒体用誤挿入防止
装置
【特許請求の範囲】
請求項2】 前記扉開閉ガイド機構を、一端部が前記
収納ケース本体に回転自在に支持されると共に他端部が
前記扉に係合し且つ当該扉の開閉動作に追従して回動す
る支持アームと、この支持アームの先端部が扉に沿って
移動するのを案内するガイドレールとにより構成したこ
とを特徴とする請求項1記載のカートリッジ式記録媒体
用誤挿入防止装置。
請求項3】 前記扉ガイド用ロック機構は、前記扉開
閉ガイド機構が最大の開度の状態もしくはこれに近い状
態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動作をロ
ックする第1のロック機能を備えていることを特徴とす
請求項1又は2記載のカートリッジ式記録媒体用誤挿
入防止装置。
請求項4】 前記扉ガイド用ロック機構は、前記扉開
閉ガイド機構が前記扉の閉じられる直前若しくはくはこ
れに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開
閉動作をロックする第2のロック機能を備えていること
を特徴とする請求項1又は2記載のカートリッジ式記録
媒体用誤挿入防止装置。
請求項5】 前記扉ガイド用ロック機構を、前記扉開
閉ガイド機構が最大の開度の状態もしくはこれに近い状
態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動作をロ
ックする第1のストッパ部材と、前記扉開閉ガイド機構
が前記扉の閉じられる直前若しくはこれに近い状態下に
ある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動作をロックす
る第2のストッパ部材と、この第1乃至第2の各ストッ
パ部材の連係動作を設定するリンク部材と、前記第1乃
至第2のストッパ部材の回動支軸を保持すると共に当該
第1乃至第2のストッパ部材が前記扉開閉ガイド機構の
支持アーム用の動作係止領域を設定するロック側固定台
座とにより構成したことを特徴とする請求項2記載のカ
ートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装置。
請求項6】 前記ロック機構駆動部を、駆動力出力源
であるソレノイドと、このソレノイドによる駆動力を前
記扉ガイド用ロック機構に伝達する駆動力伝達リンク
と、この駆動力伝達リンクを元の位置に復帰しめる元位
置復帰ばねと、これら各部を保持する駆動側固定台座と
により構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4
又は5記載のカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装
置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のカートリッ
ジ式記録媒体を個別に取出し可能に収納する複数のセル
を備えた収納庫のカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止
装置に関し、特に複数のカートリッジ式記録媒体の中か
ら任意のカートリッジ式記録媒体の記録、再生等を行う
ライブラリィ装置などに組み込まれる収納庫に好適なカ
ートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のカートリッジ式記録媒体の
中から任意のカートリッジ式記録媒体の記録、再生等を
行うライブラリィ装置においては、複数のカートリッジ
式記録媒体を取出し可能に収納する収納庫が組み込まれ
ている。この収納庫には、カートリッジ式記録媒体をそ
れぞれ収納する複数のセルを備えたセル本体を有し、又
各単位セルには当該セルに対するカートリッジ式の記録
媒体の誤挿入を防止するためのカートリッジ式記録媒体
誤挿入防止機構が設けられている。
【0003】この種のカートリッジ式記録媒体誤挿入防
止機構としては、例えば特開平8−180549号公報
に記載のものがある。
【0004】上述したカートリッジ式記録媒体用誤挿入
防止機構は、例えば図9(A)(B)に示すように、セ
ル本体50内に設定された複数の各セル52毎に装備さ
れている。
【0005】これを更に詳述すると、図9(A)におい
て、セル本体50は下方が開放された断面コ字状に形成
され、内部には当該図9(A)に直交する方向に複数の
セル52領域が順次設けられている。この各セル52
は、図9(A)の下方側に形成された開口部52aに近
い位置の両側壁に設けられた仕切用棚板53によって区
画されている。
【0006】この各セル52内に装備されたカートリッ
ジ式記録媒体用誤挿入防止機構は、各セル52の両側壁
部分に対向して装備された一対の板ばね51A,51B
と、各セル52相互間の深部内面(底面)に設けられた
深部区画部材54とから構成され、同時に前述した各板
ばね51A,51Bは互いに対向した状態で当該セル5
2内に配置されている。そして、この各板ばね51A,
51Bの先端には係止用突起51Aa,51Baがそれ
ぞれ設けられている。
【0007】そして、カートリッジ式記録媒体60を通
常状態(正常状態)で開口部52aからセル52に挿入
すると、図9(B)に示すように、このカートリッジ式
記録媒体60の先端両側部に形成された媒体側傾斜部6
0aが板ばね51A,51Bの係止用突起51Aa,5
1Baを避けて挿入されることとなり、このため当該カ
ートリッジ式記録媒体60は適正な収納位置まで挿入さ
れる。
【0008】これに対し、カートリッジ式記録媒体60
を間違って前後を逆にして挿入すると(即ち、カートリ
ッジ式記録媒体60がその後端をセル52側に向けて挿
入されると)、図10に示すように、カートリッジ式記
録媒体60の挿入途中においてその後端が板ばね51
A,51Bの係止用突起51Aa,51Baに突き当た
り、カートリッジ式記録媒体60が適正な収納位置まで
挿入されることが阻止される。
【0009】又、カートリッジ式記録媒体60が斜めに
向けてセル52内に挿入されると、図10(B)に示す
ように、その挿入途中においてカートリッジ式記録媒体
60の先端が深部区画部材54に突き当たる。これによ
り、カートリッジ式記録媒体60はセル52内への挿入
が阻止される。即ち、カートリッジ式記録媒体60が段
違いのままで斜めに挿入されると、セル52内への適正
な収納位置への挿入が防止される。
【0010】更に、図11に示す従来例は、前述したセ
ル52の開口部側にドア55が設けられ、このドア55
の先端部の内側に突当部材55aが設けられたものであ
る。この場合、カートリッジ式記録媒体60が正常に単
位セル52内に挿入された状態においては、図11に示
すように、ドア55の突当部材55aがカートリッジ式
記録媒体60の後端部に点接触するに留まりドア55は
完全に閉まる。
【0011】これに対し、カートリッジ式記録媒体60
が逆向きにセル52に挿入された状態においては、ドア
55の突当部材55aがカートリッジ式記録媒体60の
先端部に面接触して当接しドア55が完全に閉まらない
状態が生じる。これにより、カートリッジ式記録媒体6
0が逆向きにセル52に挿入された状態をユーザが認識
することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例におけるカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止
機構では、板ばね51A,51Bに係止用突起51A
a,51Baを設けることによって、カートリッジ式記
録媒体60が逆向きにセル52に挿入されることを阻止
しているので、カートリッジ式記録媒体60の後端が係
止用突起51Aa,51Baに突き当てられた状態でカ
ートリッジ式記録媒体60を更に強く押し込むと、板ば
ね51A,51Bが変形して当該各板ばね51A,51
Bの突起部51Aa,51Ba相互間の間隔が広がり、
カートリッジ式記録媒体60が適正な収納位置まで挿入
される恐れがある。その結果、各単位セル52へのカー
トリッジ式記録媒体60の逆向き挿入を完全には防止す
ることができないという不都合が生じていた。
【0013】又、ドア55を備えたものは、カートリッ
ジ式記録媒体60の後端が係止用突起51Aa,51B
aに突き当てられた状態でカートリッジ式記録媒体60
が更に強く押し込まれると、ドア55の突当部材55a
がカートリッジ式記録媒体60の先端部に当接せずにド
ア55が完全に閉まることとなり、カートリッジ式記録
媒体60が逆向きに挿入されたものであることをオペレ
ータは認識することができない場合が生じる。
【0014】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合を改善
し、特に、各単位セルへのカートリッジ式記録媒体の逆
向き挿入を確実に防止することができるカートリッジ式
記録媒体用誤挿入防止装置を提供することを、その目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明では、複数のカートリッジ式記録媒体を収
納するセル本体に併設され当該いずれかのカートリッジ
式記録媒体の誤挿入を検出する誤挿入検出手段と、この
誤挿入検出手段からの出力情報に基づいて作動し前述し
た記録媒体の挿入作業時に開放された収納ケース本体用
の扉の閉口動作を規制する扉用ロック手段とを備えてい
る。
【0016】そして、前述した誤挿入検出手段を、セル
本体の各単位セル内に装備された逆方向挿入規制部材
と、この逆方向挿入規制部材に規制されて挿入動作が阻
止され外部に突出したカートリッジ式記録媒体の一部を
検出する光センサ機構とにより構成する、という手法を
採っている。
【0017】さらに本願発明では、 扉用ロック手段を、
扉が一端部を回動支点として所定の開度の範囲で往復回
動して開閉するのを案内する扉開閉ガイド機構と、この
扉開閉ガイド機構に併設され前述した誤挿入検出手段か
らの誤挿入情報に基づいて前述した扉開閉ガイド機構よ
る扉案内動作をロックする扉ガイド用ロック機構と、こ
の扉ガイド用ロック機構に所定のタイミングでその動作
を付勢するロック機構駆動部とにより構成する、という
手法を採っている。
【0018】 このため、カートリッジ式記録媒体の挿入
に際して扉を開放した後に当該カートリッジ式記録媒体
を単位セル内に誤って逆向きに挿入すると、先端部が誤
挿入検出手段の逆方向挿入規制部材に当接して当該挿入
動作が阻止される。
【0019】 同時にカートリッジ式記録媒体の外部に突
出した部分が光センサ機構に検出され、誤挿入情報とし
て出力される。この光センサ機構から誤挿入情報が出力
されると、これに基づいて前述した扉用ロック手段が作
動し、扉の閉口動作が規制される。
【0020】 従って、オペレータは、カートリッジ式記
録媒体を見ることなく直ちにカートリッジ式記録媒体が
逆向きにして挿入されたこと知ることができ、かかる点
において、当該カートリッジ式記録媒体の逆向き挿入を
確実に且つ迅速に防止することができる。
【0021】また更に、 扉用ロック手段を扉開閉ガイド
機構とこの扉開閉ガイド機構の動作をロックする扉ガイ
ド用ロック機構及びロック機構駆動部とに分けて構成し
たことから、ロック動作を確実に且つ迅速に実行するこ
とができるという利点がある。
【0022】 ここで、前述した扉開閉ガイド機構を、一
端部が収納ケース本体に回転自在に支持されると共に他
端部が前述した扉に係合し且つ当該扉の開閉動作に追従
して回動する支持アームと、この支持アームの先端部が
扉に沿って移動するのを案内するガイドレールとにより
構成してもよい。このようにすると、ガイドレールが有
効に機能して扉の開閉動作を円滑になし得るという利点
がある。
【0023】 又、前述した扉ガイド用ロック機構を、前
述した扉開閉ガイド機構が最大の開度の状態もしくはこ
れに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開
閉動作をロックする第1のロック機能を備えた構成とし
てもよい。
【0024】 更に、前述した扉ガイド用ロック機構を、
前述した扉開閉ガイド機構が扉の閉じられる直前若しく
はくはこれに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド
機構の開閉動作をロックする第2のロック機能を備えた
構成としてもよい。
【0025】 このようにすると、二つの異なった態様
で、扉の開状態を設定することができ、その何れかを選
択することができるばかりでなく、扉を大きく開いた状
態での作業が終了した場合には扉のロック状態の有無を
知るだけで、カートリッジ式記録媒体の誤挿入の有無を
チェックすることができ、かかる点において保守点検に
際しての作業能率の向上を図ることができる。
【0026】請求項5記載の発明では、前述した請求項
2記載 の各発明において、前述した扉ガイド用ロック機
構を、扉開閉ガイド機構が最大の開度の状態もしくはこ
れに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開
閉動作をロックする第1のストッパ部材と、扉開閉ガイ
ド機構が扉の閉じられる直前若しくはくはこれに近い状
態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動作をロ
ックする第2のストッパ部材と、この第1乃至第2の各
ストッパ部材の連係動作を設定するリンク部材と、前述
した第1乃至第2のストッパ部材の回動支軸を保持する
と共に当該第1乃至第2のストッパ部材が前述した扉開
閉ガイド機構の支持アーム用の動作係止領域を設定する
ロック側固定台座とにより構成する、という手法を採っ
ている。
【0027】 このため、この請求項5記載の発明では、
前述した請求項2記載の各発明と同等に機能するほか、
一つのリンク部材駆動部によって第1乃至第2の二つの
ストッパ部材を駆動することができ、これがため、構造
が単純化されるばかりでなく、作業の進行状況に合わせ
て設定された扉の開度の大小いずれであっても作業者は
容易にカートリッジ式記録媒体の逆向き挿入を有無を知
ることが出来るという利点がある。
【0028】請求項6記載 の発明では、前述したロック
機構駆動部を、駆動力出力源であるソレノイドと、この
ソレノイドによる駆動力を前記扉ガイド用ロック機構に
伝達する駆動力伝達リンクと、この駆動力伝達リンクを
元の位置に復帰しめる元位置復帰ばねと、これら各部を
保持する駆動側固定台座とにより構成する、という手法
を採っている。
【0029】 このため、この請求項6記載の発明では、
前述した請求項1乃至5記載の各発明と同等に機能する
ほか、更に、扉ガイド用ロック機構を所定のタイミング
で確実に動作させることができ、装置全体の信頼性向上
を図ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面に基づいて説明する。
【0031】 図1に、本実施形態における概略縦断面図
を示す。ここで、本実施形態では、カートリッジ式記録
媒体である複数のカートリッジ式磁気テープの中から任
意の磁気テープの記録,再生等を行う構造のライブラリ
ィ装置に組み込まれている磁気テープ収納庫について適
用されたカートリッジ式記録媒体の誤挿入防止装置につ
いて説明する。
【0032】 図1において、符号1はカートリッジ式記
録媒体用誤挿入防止装置が装備された磁気テープ収納庫
を示す。又、この磁気テープ収納庫1の筐体(収納ケー
ス本体)2は、図4に示すように、開口部2aを開閉す
る扉としてのエントリ部3を備えている。このエントリ
部(扉)3は、その一端部が筐体2に回転自在に支持さ
れている。
【0033】 エントリ部3の裏面側(内面側)には、カ
ートリッジ式記録媒体としてのカートリッジ式磁気テー
プ70をそれぞれ取出し可能に収納する複数のセル5A
から成るセル本体5が装備されている。
【0034】 そして、複数の各セル5Aは、図1に示す
セル本体5の上下方向に所定間隔を隔てて所定段数分積
み重ねられており、又水平方向に所定数分配列されてい
る。
【0035】そして、エントリ部である扉3を開ける
と、各セル5Aへのアクセスが可能になり、カートリッ
ジ式磁気テープ70を各セル5Aへ挿入し又は各セル5
Aから外部へ排出するための作業が可能となる。
【0036】エントリ部3の図1における背面側(図1
の左側)上方部位には複数のステー3aが設けられ、各
ステー3aには、受光素子および発光素子からなる光セ
ンサ6Aがそれぞれ装備されている。また、エントリ部
3の図1における背面側(図1の左側)下方部位には複
数のステー3bが設けられ、前述した各ステー3bには
反射ミラー6Bがそれぞれ取り付けられている。各光セ
ンサ6Aは、セル本体5の各列毎に配置され、各反射ミ
ラー6Bは光センサ6Aに対向するように配置されてい
る。
【0037】ここで、互いに対向して配置された光セン
サ6Aおよび反射ミラー6Bは協働し、対応する列のセ
ル5Aに対するカートリッジ式磁気テープ70の誤挿入
を検出する検出光路Kを形成する。
【0038】そして、この光センサ6Aと反射ミラー6
Bとにより光センサ機構6が構成されている。
【0039】この光センサ機構6は、具体的には、光セ
ンサ6Aから発光された光を反射ミラー6Bで反射し、
この反射光を再び光センサ6Aで受光するように構成さ
れ、光センサ6Aと反射ミラー6B間に、カートリッジ
式磁気テープ70の誤挿入を検出するための検出光路K
が前述したように形成されている。この内、光センサ6
Aは、受光強度に応じた信号を出力する。この光センサ
6Aの受光強度は、検出光路Kが誤挿入されたカートリ
ッジ式磁気テープ70の一部により遮断された場合と、
光センサ6Aが反射ミラー6Bからの反射光を直接受光
した場合とでは異なる。
【0040】即ち、後述するように、カートリッジ式磁
気テープ70が逆向きにしてセル5Aに挿入されると、
カートリッジ式磁気テープ70がセル5Aの適正な収納
位置まで挿入されず、その一部がセル5Aの外側にはみ
出す。このセル5Aからはみ出したカートリッジ式磁気
テープ70の一部が検出光路Kを遮断し、このとき光セ
ンサ6からは、カートリッジ式磁気テープ70が逆向き
にしてセル5Aに挿入されたことを示すレベルの信号が
出力される。
【0041】これに対し、カートリッジ式磁気テープ7
0がセル5Aの適正な収納位置まで挿入されると、その
一部がセル5Aの外方にはみ出さず、光センサ6Aが反
射ミラー6Bからの反射光を直接受光する。このとき、
光センサ6Aからは、カートリッジ式磁気テープ70が
逆向きにしてセル5Aに挿入されたことを示すレベルよ
り高いレベルの信号が出力される。
【0042】光センサ6Aから出力された信号は、扉用
ロック手段11に入力される。この扉用ロック手段11
は、光センサ6Aから出力された信号のレベルに応じて
エントリ部3が閉まらないように動作する。具体的に
は、光センサ6Aの出力信号のレベルが磁気テープ70
が逆向きにしてセル5Aに挿入された場合に対応する値
であれば、エントリ部3が閉まらないように動作する。
この扉ロック機構11の詳細な構成については後述す
る。
【0043】ここで、図2(A)には、図1の収納庫1
内のセル本体5の特定のセル5Aにカートリッジ式磁気
テープ70が正常に挿入された状態を示す。又、図2
(B)には、セル5Aにカートリッジ式磁気テープ70
が逆向きにして挿入された状態を示す。更に、図3
(A)(B)には、それぞれ図1のカートリッジ式磁気
テープ70の一例を示す。
【0044】図2(A)において、セル5Aは、上述し
たようにエントリ部3に取り付けられ、カートリッジ式
磁気テープ70を一方向から受け入れ可能な枠体構成を
備えている。このセル5Aの奥側位置(深部)には、逆
方向挿入規制部材としての突起部材5aが設けられてい
る。
【0045】そして、この突起部材(逆方向挿入規制部
材)5aと前述した光センサ機構6とにより、誤挿入検
出手段12が構成されている。
【0046】前述したカートリッジ式磁気テープ70
は、図3(A)(B)に示すように、磁気テープを収容
するカートリッジ7aを有し、このカートリッジ7aの
1つの角部には、前述した突起部材(逆方向挿入規制部
材)5aに対応して傾斜部7bが形成されている。
【0047】そして、このカートリッジ式磁気テープ7
0を正常状態でセル5Aに挿入する場合、図2(A)に
示すように、カートリッジ式磁気テープ70がその先端
部7cをセル5A側に向けて当該セル5A内の適正な収
納位置まで挿入される。適正な収納位置まで挿入された
状態でのカートリッジ式磁気テープ70は、その傾斜部
3bがセル5A内の突起部材5aに当接することなく、
セル5A内に保持される。
【0048】これに対し、カートリッジ式磁気テープ7
0がセルに誤挿入される場合としては、カートリッジ式
磁気テープ70がその後端部7dをセル5A側に向けて
当該セル5A内に挿入される場合と、カートリッジ式磁
気テープ70がその表裏面を逆にしてかつ先端部7cを
セル5A側に向けて当該セル5A内に挿入される場合と
がある。
【0049】カートリッジ式磁気テープ70が後端部7
dをセル5A側に向けて当該セル5A内に挿入される場
合、図2(B)に示すように、セル5A内には突起部材
5aが設けられているので、カートリッジ式磁気テープ
70の挿入途中において、その後端部7dが突起部材5
aに突き当たってカートリッジ式磁気テープ70を所定
の収納位置まで挿入することができず、カートリッジ式
磁気テープ70はその一部がセル5から外方にはみ出し
た状態でセル5Aに保持される。
【0050】ここで、図2の符号(B)に示すように、
カートリッジ式磁気テープ70のセル5Aからはみ出し
ている部分の長さをCとすると、この長さCは、そのは
み出し部分が上述した光センサ6Aにより形成される検
出光路Kにかかるように設定されている。
【0051】このように、カートリッジ式磁気テープ7
0を逆に向けてセル5Aに挿入すると、カートリッジ式
磁気テープ70はその一部がセル5Aから外側にはみ出
した状態で当該セル5Aに保持され、カートリッジ式磁
気テープ70のセル5Aからはみ出している部分が上述
した光センサ6Aにより形成される検出光路Kにかかる
ので、光センサ6Aによってカートリッジ式磁気テープ
70が逆に向けてセル5Aに挿入されていることを検出
することができる。
【0052】尚、カートリッジ式磁気テープ70がその
表裏面を逆にしてセル5A内に挿入される場合において
も、同様に、カートリッジ式磁気テープ70の挿入途中
において、その先端部7cが突起部材5aに突き当たっ
てカートリッジ式磁気テープ70を所定の収納位置まで
挿入することができず、カートリッジ式磁気テープ70
はその一部がセル5Aから外方にはみ出した状態でセル
5Aに保持される。よって、カートリッジ式磁気テープ
70がその表裏面を逆にしてセル5A内に挿入されるよ
うな誤挿入を検出することも可能である。
【0053】又、カートリッジ式磁気テープ70がその
後端部7dをセル5A側に向けて当該セル5A内に挿入
されてカートリッジ式磁気テープ70の一部がセル5A
から外側にはみ出したと検出された場合には、カートリ
ッジ式磁気テープ70がその表裏面を逆にしてセル5A
内に挿入され、その一部がセル5Aから外側にはみ出し
た場合も含まれているものとする。
【0054】次に、扉用ロック手段11について説明す
る。
【0055】この扉ロック手段11は、前述した誤挿入
検出手段12がカートリッジ式磁気てープ70の誤挿入
を検出した場合に作動し、筐体である収納ケース本体2
用の開放された状態の扉(エントリ部)3の閉口動作を
阻止する閉口動作阻止機能を備えている。
【0056】この扉用ロック手段11の閉口動作阻止機
能を実行するため、当該扉用ロック手段11は、扉(エ
ントリ部)3が一端部を筐体2に保持された扉用支軸2
aを中心として所定の開度範囲で往復回動して開閉する
のを案内する扉開閉ガイド機構13と、この扉開閉ガイ
ド機構13に併設され前述した誤挿入検出手段12の光
センサ機構6からの誤挿入情報に基づいて扉開閉ガイド
機構13による扉開閉案内動作をロックする扉ガイド用
ロック機構14と、この扉ガイド用ロック機構14に所
定のタイミングでその動作を付勢するロック機構駆動部
15とにより構成されている。
【0057】この内、前述した扉開閉ガイド機構13
は、図4に示すように、一端部が収納ケース本体2に回
転自在に支持されると共に他端部が前述した扉3に係合
し且つ当該扉3の開閉動作に追従して回動する支持アー
ム18と、この支持アーム18の先端部が扉に沿って移
動するのを案内するガイドレール19とにより構成され
ている。
【0058】ここで、この扉開閉ガイド機構13につい
て更に詳述すると、図4に示す扉開閉ガイド機構13
は、まず、前述したガイドレール19が、開口部2Aを
開閉可能なように収納庫1の筐体2側に設けられた扉用
支軸2aに支持された扉3の背面側(内側)に固定装備
されている。このガイドレール19には、そのレールの
長さに沿って長穴19Aが形成されている。
【0059】このため、エントリ部3の最大開角度は、
このガイドレール19及び前述した支持アーム18によ
って規制される。
【0060】支持アーム18の一端は、前述した筐体2
の固定板2G上に装備されたアーム支軸2Gaに回転可
能に支持されている。このアーム支軸2Gaは、図4に
おける扉用支軸2aの右側に所定間隔を隔てて装備され
ている。そして、この支持アーム18の他端部(先端
部)に、前述したガイドレール19の長穴19Aに係合
しつつ当該長穴19Aに沿って移動するストッパ軸18
aが設けられている。
【0061】そして、エントリ部としての扉3の開閉に
伴い、支持アーム18がアーム支軸2Gaの周りに回転
し、当該支持アーム18の先端部のストッパー軸18a
がガイドレール19の長穴19Aに沿って移動する。こ
れにより、扉3の開閉動作は上記扉開閉ガイド機構13
によって案内されると共に、又扉3の最大開角度は、支
持アーム18およびガイドレール19から成る扉開閉ガ
イド機構13によって規制されることとなる。
【0062】次に、前述した扉ガイド用ロック機構14
を、図5乃至図8に基づいて説明する。
【0063】この扉ガイド用ロック機構14は、前述し
た扉開閉ガイド機構13が最大の開度の状態もしくはこ
れに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構13
の閉口動作をロックする第1のロック機能を備えてい
る。又、この扉ガイド用ロック機構14は、前述した扉
開閉ガイド機構13が扉3の閉じられる直前若しくはく
はこれに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構
13の閉口動作をロックする第2のロック機能を備えて
いる。
【0064】そして、この第1乃至第2のロック機能を
実行するため、この扉ガイド用ロック機構14は、前述
した扉開閉ガイド機構13が最大の開度の状態もしくは
これに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構1
3の閉口動作をロックする第1のストッパ部材21と、
前述した扉開閉ガイド機構13が扉3の閉じられる直前
若しくはくはこれに近い状態下にある場合に当該扉開閉
ガイド機構13の閉口動作をロックする第2のストッパ
部材22と、この第1乃至第2の各ストッパ部材21,
22の連係動作を設定するリンク部材23と、前述した
第1乃至第2のストッパ部材21,22の回動支軸21
a,22aを保持すると共に当該第1乃至第2のストッ
パ部材21,22が前述した扉開閉ガイド機構13の支
持アーム18(図4参照)用の動作係止領域を設定する
ロック側固定台座24とにより構成されている。
【0065】このロック側固定台座24は、前述したリ
ンク部材23にほぼ平行に配設され且つ扉3に固定装備
されている。
【0066】図5は、扉ガイド用ロック機構14の作動
状態、即ち、前述したロック機構駆動部15が起動して
前述した扉ガイド用ロック機構14のリンク部材23を
付勢し前述した扉開閉ガイド機構13の動作をロックし
たロック状態を示す。
【0067】次に、この扉ガイド用ロック機構14に併
設されたロック機構駆動部15について説明する。
【0068】このロック機構駆動部15は、前述したよ
うに、扉3の内側(背面側)に装備され、前述した扉ガ
イド用ロック機構14に併設されている。(前述したリ
ンク部材23)即ち、このリンク部材駆動部15は、図
5に示すように、駆動力出力源であるソレノイド25
と、このソレノイド25による駆動力を前述した扉ガイ
ド用ロック機構14に伝達する駆動力伝達リンク26
と、この駆動力伝達リンク26を元の位置に復帰しめる
元位置ばね27と、これら各部を保持する駆動側固定台
座28とにより構成されている。符号27Aは、元位置
ばね27の引張力を調整するばね力調整機構を示す。
【0069】駆動側固定台座28は、扉3の内側で当該
図5内の左端部にあって当該図5中の左右方向に植設さ
れている。そして、ソレノイド25は、駆動回路(図示
せず)により駆動され、この駆動回路は前述した光セン
サ6Aの出力信号および後述する強制スイッチ(図示せ
ず)に基づいてソレノイド25をオン/オフ駆動する。
ソレノイド25の出力軸25aは、連結軸25bを介し
て出力軸連結リンク26の一端部が連結されている。
【0070】この出力軸連結リンク26の他端部は、他
の連結軸25cを介して方向変換部材29に連結されて
いる。この方向変換部材29は、駆動側固定台座28に
装備しさている支軸28aを回転中心として作動し,前
述したソレノイド25の出力軸25aの動作方向をほぼ
180°変化させるように機能する。図5では、ソレノ
イド25の出力軸25aが左方向に移動した場合に、方
向変換部材29は時計方向に回転動作するようになって
いる。
【0071】この方向変換部材29によって方向変換さ
れたソレノイド25の出力は、動力伝達リンク部材15
Aを介して前述した第1乃至第2の各ストッパ部材2
1,22に伝達される。符号14dは動力伝達リンク部
材15Aと方向変換部材21との連結軸を示す。又、符
号14eは駆動力伝達リンク15Aと第1のストッパ部
材21との連結軸を示す。
【0072】そして、この方向変換部材29と、出力軸
連結リンク26,動力伝達リンク部材15A,およびこ
れらを保持する駆動側固定台座28とにより、駆動力伝
達リンク30が構成されている。
【0073】更に、前述した元位置ばね27は、前述し
た方向変換部材29を常時反時計方向に回動させるもの
で、本実施形態ではコイルばねが用いられ、前述した駆
動側固定台座28と方向変換部材29との間に架設され
且つ方向変換部材29の図5における上端部を同図の左
方に常時引っ張った状態に装備されている。
【0074】これにより、ソレノイド25の動作が解除
された場合には、元位置復帰ばね27が作動して方向変
換部材29を反時計方向へ回動せしめ、これによって当
該方向変換部材29が元位置へ復帰するようになってい
る。
【0075】ここで、前述した扉ガイド用ロック機構1
4について、更に詳述する。
【0076】動力伝達リンク部材15Aから伝達駆動力
は、連結軸14eを介して第1のストッパ部材21に伝
達される。
【0077】この第1のストッパ部材21は、支軸21
aに回転可能に支持されている。この支軸21aは、駆
動側固定台座29に隣接して設けられているロック側駆
動台座24に保持されている。この第1のストッパ部材
21には、前述した支持アーム18(図4参照)の先端
部に固定装備されたストッパ軸18aに解除可能に係合
されるU溝21bが形成されている。また、この第1の
ストッパ部材21の図5における上端部には、連結軸1
4fを介してリンク部材23の一端が連結されている。
このリンク部材23の他端には、連結軸14gを介して
前述した第2のストッパ部材22が連結されている。
【0078】この第2のストッパ部材22は、ロック側
駆動台座24に固定された支軸22aに回転可能に支持
されている。この第2のストッパ部材22には、前述し
た支持アーム18(図4参照)のストッパ軸18aに当
接する当接凹部22bが形成されている。
【0079】ロック側駆動台座24には、ストッパ軸1
8aの往復移動に沿って当該ストッパ軸18aを受け入
れる所定幅(例えば、ストッパ軸18aの直径の約三倍
程度の幅)の長穴24Aが形成されている。この長穴2
4Aは、上述したガイドレール19の長穴19Aに対向
するように配置されている。
【0080】上述したように、光センサ6Aによりカー
トリッジ式磁気テープ70の逆向き挿入が検出される
と、図5に示すように、ソレノイド25が駆動回路によ
りオフ動作される。そして、このソレノイド25のオフ
動作に伴いストッパ部材22はその当接部22bがロッ
ク側駆動台座24の長穴24Aに露出するように位置決
めされる。
【0081】この状態で例えばエントリ部3が閉じられ
ると、ストッパ軸18aがガイドレール19の長穴19
Aに沿って移動し、エントリ部3を閉じる途中におい
て、ストッパ軸18aが第1のストッパ部材21の当接
部(U溝)21bに突き当たる。これにより、エントリ
部4を完全に閉じることが阻止される。
【0082】これとは別に、ソレノイド25のオフ動作
に伴い、第1のストッパ部材21はそのU溝21bがロ
ック側駆動台座24の長穴24Aに露出するように位置
決めされる。この状態でエントリ部3が開かれてストッ
パ軸18aが第1のストッパ部材21のU溝21bの位
置までに移動されると、ストッパ軸11が第1のストッ
パ部材21のU溝21bに入り込み、係合される。これ
により、エントリ部4は開放された状態に保持される。
【0083】このように、開かれたエントリ部4をその
状態に保持する場合には、強制スイッチを入れることが
必要である。この強制スイッチが入れられているときに
は、光センサ6Aの出力信号を無視する(ゼロでも)よ
うに構成されている。
【0084】これに対し、光センサ6Aによってカート
リッジ式磁気テープ70の逆向き挿入が検出されないと
き(即ち、カートリッジ式磁気テープ70が正常状態で
挿入されているとき)には、図6に示すように、ソレノ
イド25が駆動回路によりオン動作され、このソレノイ
ド25のオン動作に伴い第2のストッパ部材22はその
当接部22bがロック側駆動台座24の長穴24Aから
待避する位置まで回転される。これにより、エントリ部
3を閉じる際に、ストッパ軸18aが第1乃至第2のス
トッパ部材21,22の当接部21b,22bに突き当
たらず、エントリ部3を完全に閉じることができる。
【0085】このように、光センサ6Aの結果に応じて
ソレノイド25をオン/オフ動作させることにより、エ
ントリ部3が完全に閉じられることを阻止し、またその
解除を行うことができる。
【0086】次に、エントリ部3の各セル5へのカート
リッジ式磁気テープ70の挿入からエントリ部3を閉じ
るまでの動作について説明する。
【0087】図7は図1のエントリ部3を開けた状態を
示す説明図を示す。又、図8はセル本体5を開けた状態
で且つエントリ部(扉)3を閉じる途中の状態を示す説
明図を示す。
【0088】エントリ部3の各セル5にカートリッジ式
磁気テープ70を収納し又は交換するときには、図7に
示すように、まずエントリ部(扉)3が開くと、各セル
5Aに対して外部からアクセスが可能になる。このと
き、エントリ部(扉)3は、扉開閉ガイド機構13によ
り規制される角度範囲内で開くことが可能である。
【0089】今、エントリ部(扉)3が開かれた状態で
前述した強制スイッチを入れると、ソレノイド25がオ
フ動作され、第1のストッパ部材21はそのU溝21b
部分がロック側駆動台座24の長穴24A内に露出する
ように位置決めされる。この状態でエントリ部(扉)3
が図7に示すように最大角度位置まで開かれると、スト
ッパ軸18aがストッパ部材18のU溝18aに入り込
んで係合される。
【0090】これにより、エントリ部3は開放された状
態に保持される。よって、カートリッジ式磁気テープ7
0の挿入、取出しの最中にエントリ部3が不用意に閉じ
られることはなく、外部から各セル5Aに対するアクセ
ス経路を確実に確保することができる。
【0091】次いで、各セル5Aに対してカートリッジ
式磁気テープ70が挿入され、または各セル5Aからカ
ートリッジ式磁気テープ70を取り出して新たなカート
リッジ式磁気テープ70が挿入される。このカートリッ
ジ式磁気テープ70の挿入または取出し中においては、
光センサ6Aの検出光路Kが挿入又は取り出されるカー
トリッジ式磁気テープ70により遮られるが、このとき
の光センサ6Aの出力信号は無視されるので、ソレノイ
ド25が無駄にオン/オフ動作を繰り返すような状況を
回避することができる。
【0092】このカートリッジ式磁気テープ70の挿入
又は取出しが終了してエントリ部3を閉める際には、上
述した強制スイッチが切られ、一旦ソレノイド25がオ
ン動される。これにより、第1のストッパ部材21のU
溝21aと支持アーム18のストッパ軸18aとの係合
が解除され、エントリ部3は閉めることが可能な状態に
なり、また光センサ6Aの出力信号が受け付けられる。
【0093】そして、エントリ部3が閉められるが、こ
こで、各セル5Aに対して挿入されたカートリッジ式磁
気テープ70の中で逆向きにして挿入されたカートリッ
ジ式磁気テープ70があると、逆向きにして挿入された
カートリッジ式磁気テープ70の収納位置が誤挿入検出
手段12側の突起部5aにより規制されて、カートリッ
ジ式磁気テープ70の一部がセル5Aからはみ出すの
で、このセル5Aからはみ出した部分が光センサ6Aの
検出光路Kを遮断し、光センサ6Aからカートリッジ式
磁気テープ70の逆挿入を示す信号が出力される。
【0094】この光センサ6Aの出力信号によりソレノ
イド25はオフ動作し、このオフ動作により第2のスト
ッパ部材22はその当接部22bがロック側駆動台座2
4の長穴24Aに露出するように位置決めされる。エン
トリ部(扉)3の閉に伴い移動するストッパ軸18a
は、図8に示すように、第2のストッパ部材22の当接
部22bに突き当たり、これによりエントリ部3を完全
に閉じることが阻止される。
【0095】このように、逆向きにして挿入されたカー
トリッジ式磁気テープ70があるときには、エントリ部
3を完全に閉じることが阻止されるので、ユーザは逆向
きに挿入されたカートリッジ式磁気テープ70があるこ
とを知ることができる。この逆向きに挿入されたカート
リッジ式磁気テープ70があることが分かると、再度、
エントリ部(扉)3が開かれ、逆向きに挿入されたカー
トリッジ式磁気テープ70を取出して正常状態で挿入し
直すための作業が行われる。これにより、セル5Aへの
カートリッジ式磁気テープ70の逆向き挿入を確実に防
止することができる。
【0096】これに対し、光センサ6Aによりカートリ
ッジ式磁気テープ70の逆向き挿入が検出されない,即
ちカートリッジ式磁気テープ70が正常状態で挿入され
ているときには、ソレノイド25がオン動作状態に保持
される。ソレノイド25がオン動作状態であると、第2
のストッパ部材22はその当接部22bが側駆動台座2
4の長穴24Aから待避する位置まで回転された状態に
ある。これにより、エントリ部3を閉じる際に、ストッ
パ軸18aが第2のストッパ部材22の当接部22bに
突き当たらず、エントリ部3を完全に閉じることができ
る。
【0097】尚、本実施形態では、上述した強制スイッ
チの入切によりソレノイド25をオン、オフ駆動して第
1のストッパ部材21を動かすことによりエントリ部3
を開放状態に保持するように構成しているが、これに代
えてエントリ部3の開放を検出してソレノイド25をオ
ン/オフ駆動して第1のストッパ部材21を自動的に動
かすように構成することもできる。
【0098】また、エントリ部3を閉まらないようにす
るための第2のストッパ部材22を動作させる機構と、
エントリ部3を開放状態に保持するための第1のストッ
パ部材21を動作させる機構とを独立して設けるてもよ
い。
【0099】更に、本実施形態におけるエントリ部3を
閉まらないようにするための第2のストッパ部材22を
動作させる機構は、上述した構成に限定されることはな
く、他のリンク機構を用いて構成してもよい。
【0100】更に、本実施形態では、カートリッジ式磁
気テープの収納庫における誤挿入防止機構について開示
したが、この誤挿入防止機構は他のカートリッジ式記録
媒体の収納庫に適用可能である。この場合、他のカート
リッジ式記録媒体の外形に応じた、誤挿入時のセルにお
ける位置規制を行う部材を設けらればよい。
【0101】更に、本実施形態では、セル本体5をエン
トリ(扉)部3の裏面に設けているという構成の収納庫
1に対するカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止機構を
示したが、このような構成の収納庫1に限定されること
なく、複数のセルと、外部からセルに対してカートリッ
ジ式記録媒体の挿入および排出を行うための開口部を開
閉する扉とを備える収納庫に対しても、本実施形態のカ
ートリッジ式記録媒体用誤挿入防止機構を適用すること
ができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
扉を開放してカートリッジ式記録媒体を逆向きにしてセ
ルに誤って挿入すると、まず、誤挿入検出手段によりセ
ルに対するカートリッジ式記録媒体の逆向き挿入が検出
され、扉ロック手段により扉が閉まらなくなるので、セ
ルに対してカートリッジ式記録媒体が逆向きにして挿入
されたことが確実に検知することができ、その結果、セ
ルに対してカートリッジ式記録媒体を逆向きにして挿入
することを確実に防止することができるという従来にな
い優れたカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止機構を提
供することができる。
【0103】また、本発明では、前述した扉ロック手段
を、扉が一端部を回動支点として所定の開度の範囲で往
復回動して開閉するのを案内する扉開閉ガイド機構と、
この扉開閉ガイド機構に併設され前記誤挿入検出手段か
らの誤挿入情報に基づいて前記扉開閉ガイド機構よる扉
案内動作をロックする扉ガイド用ロック機構と、この扉
ガイド用ロック機構に所定のタイミングでその動作を付
勢するロック機構駆動部とにより構成した場合には、こ
れらを比較的簡素な構成で形成し得るので、カートリッ
ジ式記録媒体の逆向き挿入が検出された場合に扉を確実
に閉まらなくすることができる。
【0104】更に、本発明では、逆方向挿入防止部材に
より、カートリッジ式記録媒体がセルに逆向きに挿入さ
れたときに、カートリッジ式記録媒体の一部がセルから
はみ出すようにセルに対するカートリッジ式記録媒体の
収納位置を規制し、誤挿入検出手段によりセルからはみ
出したカートリッジ式記録媒体の一部を検出するように
構成した場合には、カートリッジ式記録媒体が逆向きに
してセルに挿入されたことを直ちに且つ確実に検出する
ことができる。
【0105】更に、本発明では、前述した誤挿入検出手
段を、セルからはみ出したカートリッジ式記録媒体の一
部を検出するように配置されている光センサから構成す
ることにより、セルからはみ出したカートリッジ式記録
媒体の一部に対する検出を簡素な構成で行うことができ
る。
【0106】更に、本発明では、扉が所定位置まで開け
られたときに、扉開閉ガイド機構と扉ガイド用ロック機
構とから成る扉開状態の保持手段を設けると、扉が所定
位置まで開けられた状態に保持されるので、カートリッ
ジ式記録媒体の外部から各セルへの挿入および各セルか
ら外部への排出をする際に、この挿入作業または排出作
業を容易に行うことが可能である。
【0107】更に、セルを扉の裏面に設けているという
構成の収納庫に対しても、セルに対してカートリッジ式
記録媒体を逆向きにして挿入することを確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す概略縦断面図
である
【図2】図1の収納庫1のセルにカートリッジ式磁気テ
ープを正常に挿入した状態を示す図で、図2(A)はセ
ルにカートリッジ式磁気テープが正常に挿入された状態
を示す説明図、図2(B)はセルにカートリッジ式磁気
テープが逆向きにして挿入された状態を示す説明図であ
る。
【図3】図1のカートリッジ式磁気テープの外形を表す
図で、図3(A)は正面図を示し、図3(B)は図3
(A)の右側面図を示す。
【図4】図1のA−A線に沿った概略断面図である。
【図5】図1のB−B線に沿って見た扉ロック手段の概
略構成を示す説明図である。
【図6】図5の扉ロック手段のロック解除動作状態を示
す説明図である。
【図7】図1のエントリ部を開けた状態を示す構成図で
ある。
【図8】図1のエントリ部を閉じる途中の状態を示す構
成図である。
【図9】従来例を示す図で、図9(A)はセル部分を示
す断面図、図9(B)は図9(A)のセル部分に記録媒
体(カートリッジ式の)を挿入した場合を示す説明図で
ある。
【図10】図9に示す従来例の作用を示す説明図で、図
10(A)は記録媒体(カートリッジ式の)を前後逆方
向に挿入した場合の状態を示す説明図、図10(B)は
記録媒体(カートリッジ式の)を斜めに挿入した場合の
状態を示す説明図である。
【図11】他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 収納庫 3 エントリ部としての扉 5 セル本体 5A セル 5a 突起部材(逆方向挿入規制部材) 6 光センサ機構 6A 光センサ 11 扉ロック手段 13 扉開閉ガイド機構 14 扉ガイド用ロック機構 15 ロック駆動機構部 18 支持アーム 18a ストッパ軸 19 ガイドレール 21 第1のストッパ部材 22 第2のストッパ部材 23 リンク部材 24 ロック側固定台座 25 ソレノイド 27 元位置復帰ばね 28 駆動側固定台座 30 駆動力伝達リンク 70 カートリッジ式磁気記録媒体としてのカートリッ
ジ式磁気テープ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカートリッジ式記録媒体を収納す
    るセル本体に併設され当該いずれかのカートリッジ式記
    録媒体の誤挿入を検出する誤挿入検出手段と、この誤挿
    入検出手段からの出力情報に基づいて作動し前記記録媒
    体の挿入作業時に開放された収納ケース本体用の扉の閉
    口動作を規制する扉用ロック手段とを備え、 前記誤挿入検出手段を、前記セル本体の各セル内に装備
    された逆方向挿入規制部材と、この逆方向挿入規制部材
    に規制されて挿入動作が阻止されて外部に突出した前記
    カートリッジ式記録媒体の一部を検出する光センサ機構
    とにより構成したことを特徴とするカートリッジ式記録
    媒体用誤挿入防止装置。
  2. 【請求項2】 前記扉用ロック手段が、前記誤挿入検出
    手段が前記カートリッジ式記録媒体の誤挿入を検出した
    場合に作動し前記開放された前記収納ケース本体用の扉
    の閉口動作を阻止する閉口動作阻止機能を備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載のカートリッジ式記録媒体
    用誤挿入防止装置。
  3. 【請求項3】 前記扉用ロック手段を、前記扉が一端部
    を回動支点として所定の開度の範囲で往復回動して開閉
    するのを案内する扉開閉ガイド機構と、この扉開閉ガイ
    ド機構に併設され前記誤挿入検出手段からの誤挿入情報
    に基づいて前記扉開閉ガイド機構よる扉案内動作をロッ
    クする扉ガイド用ロック機構と、この扉ガイド用ロック
    機構に所定のタイミングでその動作を付勢するロック機
    構駆動部とにより構成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載のカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装置。
  4. 【請求項4】 前記扉開閉ガイド機構を、一端部が前記
    収納ケース本体に回転自在に支持されると共に他端部が
    前記扉に係合し且つ当該扉の開閉動作に追従して回動す
    る支持アームと、この支持アームの先端部が扉に沿って
    移動するのを案内するガイドレールとにより構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載のカートリッジ式記録媒体
    用誤挿入防止装置。
  5. 【請求項5】 前記扉ガイド用ロック機構は、前記扉開
    閉ガイド機構が最大の開度の状態もしくはこれに近い状
    態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動作をロ
    ックする第1のロック機能を備えていることを特徴とす
    る請求項3又は4記載のカートリッジ式記録媒体用誤挿
    入防止装置。
  6. 【請求項6】 前記扉ガイド用ロック機構は、前記扉開
    閉ガイド機構が前記扉の閉じられる直前若しくはくはこ
    れに近い状態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開
    閉動作をロックする第2のロック機能を備えていること
    を特徴とする請求項3又は4記載のカートリッジ式記録
    媒体用誤挿入防止装置。
  7. 【請求項7】 前記扉ガイド用ロック機構を、前記扉開
    閉ガイド機構が最大の開度の状態もしくはこれに近い状
    態下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動作をロ
    ックする第1のストッパ部材と、前記扉開閉ガイド機構
    が前記扉の閉じられる直前若しくはくはこれに近い状態
    下にある場合に当該扉開閉ガイド機構の開閉動作をロッ
    クする第2のストッパ部材と、この第1乃至第2の各ス
    トッパ部材の連係動作を設定するリンク部材と、前記第
    1乃至第2のストッパ部材の回動支軸を保持すると共に
    当該第1乃至第2のストッパ部材が前記扉開閉ガイド機
    構の支持アーム用の動作係止領域を設定するロック側固
    定台座とにより構成したことを特徴とする請求項3又は
    4記載のカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装置。
  8. 【請求項8】 前記ロック機構駆動部を、駆動力出力源
    であるソレノイドと、このソレノイドによる駆動力を前
    記扉ガイド用ロック機構に伝達する駆動力伝達リンク
    と、この駆動力伝達リンクを元の位置に復帰しめる元位
    置復帰ばねと、これら各部を保持する駆動側固定台座と
    により構成したことを特徴とする請求項3,4,5,6
    又は7記載のカートリッジ式記録媒体用誤挿入防止装
    置。
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