JP2005317056A - カセットライブラリー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カセットライブラリー装置において、ガレージへ収容されたテープカセットをガレージ内に確実に保持できるようにする。
【解決手段】 直方体状のカセット1を収容するガレージ8a、8bと、カセット1をガレージ8a、8bから引き出し、またガレージ8a、8bへ押し込むためのピッカー9とを備える。ガレージ8a、8bは、カセット1がこのガレージ8a、8bに収容されたときに、カセット1の側部13、14に形成された凹部16a、16bに入り込み可能なストッパ33a、33bを有して、カセット1をロック可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】 直方体状のカセット1を収容するガレージ8a、8bと、カセット1をガレージ8a、8bから引き出し、またガレージ8a、8bへ押し込むためのピッカー9とを備える。ガレージ8a、8bは、カセット1がこのガレージ8a、8bに収容されたときに、カセット1の側部13、14に形成された凹部16a、16bに入り込み可能なストッパ33a、33bを有して、カセット1をロック可能である。
【選択図】 図1
Description
本発明はカセットライブラリー装置に関し、特にガレージに収容されたテープカセットなどのカセットをターンテーブル構造のピッカーにより引き出したうえで、このカセットを、このカセット内の媒体に記録再生を行うためのドライブへ向けて搬送するようにした、カセットライブラリー装置に関する。
この種のカセットライブラリー装置として、図6に示すように、ターンテーブル2の上に複数のガレージ4を環状に配置するとともに、各ガレージ4にそれぞれテープカセット1を収容したものが知られている。そして、ターンテーブル2を駆動機構3により回転させて、目的とするカセット1が収容されたガレージ4をエレベータ機構5に向かい合わせ、このエレベータ機構5が、目的とするテープカセット1をガレージ4から取出してテープドライブ6に出し入れすることで、情報の読み出しや書き込みを実行するように構成されている(非特許文献1)。
この構成では、ターンテーブル2に収納されたデータライブラリーの範囲内で、テープドライブ6へのテープカセットの出し入れを自動化できる。しかし、限られたスペースにテープライブラリーとして収納するテープカセット1を多く必要とする場合には、このようなターンテーブル方式よりも図7に示すマガジン方式が適していると言われている。
このマガジン方式のカセットライブラリー装置は、図7に示すように、ケーシング7の内部にテープドライブ6と一対のマガジン方式のガレージ8a、8bとを配置したものである。各ガレージ8a、8bには、複数のテープカセット1が、列状に並んだ状態で、水平方向の姿勢で収容されている。そして、一対のガレージ8a、8bどうしの間に配置された回転式のピッカー9が、これらガレージ8a、8bとテープドライブ6との間でテープカセット1を受け渡しするように構成されている。すなわち、ピッカー9は、ガレージ8a、8bにおける所要のテープカセット1の位置とテープドライブ6との間で、矢印Aの方向に移動できるように構成されている。また、装置の構成上、矢印Aの方向へのピッカー9の移動範囲は限られているが、それにもかかわらずより多量のテープカセット1を大形のガレージ8a、8bに収容できるように、各ガレージ8a、8bも矢印Bの方向へ移動可能として、ピッカー9の移動範囲を越えた位置に収容されているテープカセット1を、このピッカー9に向かい合って上述の受け渡しが可能となる位置まで移動させることができるように構成されている。7Aは、ケーシングの側壁である。
図8および図9は、テープカセット1の一例についての構成を示す。このテープカセット1は図示のような薄型の直方体状に形成され、ガレージ4のストレージ空間に収容されるときにこのガレージ4の奥側へ挿入される奥側部10と、その収容時にガレージ4の開口側に位置する手前側部11とを有する。またテープカセット1において、12はその底面、13はその右側面、14はその左側面である。
図示のテープカセット1では、その手前側部11における右側面13および左側面14に、底面12に達する矩形状の第1の凹部15a、15bがそれぞれ形成されている。またこの第1の凹部15a、15bよりもやや奥側における右側面13および左側面14には、同様に底面12に達する矩形状の第2の凹部16a、16bがそれぞれ形成されている。テープカセット1の奥側部10における左側面14には、第3の凹部17が形成されている。この第3の凹部17は底面12には到達せず、テープカセット1の左側面14には第3の凹部17の下縁を構成する壁部20が形成されている。またテープカセット1の奥側部10における右側面13には、テープ取り出し用の窓部18が形成されている。この窓部18は、開閉式の蓋19によって閉じられている。蓋19は、テープカセット1の右側面13よりもやや凹んだ位置に配置されている。
このような構成において、ガレージ8a、8bに収容されたテープカセット1に対して図7に示すようにピッカー9が接近し、このピッカー9に設けられたフック(図示せず)がテープカセットの第1の凹部15a、15bに入り込むことで、このフックによってテープカセット1がチャックされる。そして、この状態でフックがガレージ8a、8bから遠ざかる方向に移動することで、このフックによってテープカセット1をガレージ8a、8bから引き出すことができる。反対にフックによってテープカセット1をガレージ8a、8bに押し込むこともできる。
"2002松下電器の新技術"2003/05 第155〜159頁 「DDS搭載バックアップライブラリー」 松下電器産業R&D企画室 発行
"2002松下電器の新技術"2003/05 第155〜159頁 「DDS搭載バックアップライブラリー」 松下電器産業R&D企画室 発行
しかしながら、このようにガレージ8a、8bにテープカセット1を収容した場合には、この収容されたテープカセットを適正に保持していないと、ケーシング7に衝撃が加わった場合などにおいて、テープカセット1がガレージ8a、8bから飛び出すことがあり、対策が必要である。
そこで本発明は、このような課題を解決して、カセットライブラリー装置において、ガレージへ収容されたテープカセットをガレージ内に確実に保持できるようにすることを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、直方体状のカセットを収容するガレージと、前記カセットをガレージから引き出し、またガレージへ押し込むためのピッカーとを備え、前記ガレージは、前記カセットがこのガレージに収容されたときに、前記カセットの側部に形成された凹部に入り込み可能なストッパを有して、カセットをロック可能とされているようにしたものである。
このような構成であると、ストッパによって、ガレージへ収容されたテープカセットをガレージ内に確実に保持することができる。
本発明によれば、上記において、ストッパは、カセットがガレージに押し込まれるときに、このカセットによってロック位置からロック解除位置へ押しのけられるように構成されていることが好適である。
本発明によれば、上記において、ストッパは、カセットがガレージに押し込まれるときに、このカセットによってロック位置からロック解除位置へ押しのけられるように構成されていることが好適である。
このような構成であると、カセットがガレージに押し込まれるときに、ストッパがカセットに接触するなどにより、カセットに支障が生じることを、確実に防止することができる。
ストッパは凹部に入り込み可能な突部を有し、この突部は、カセットがガレージに入り込むときにこのストッパをロック位置からロック解除位置へ押しのける際の案内となる傾斜面を有することが好適である。
このような構成であると、ガレージに入り込むために移動しているカセットが傾斜面に案内されることで、このカセットが、突部を介してストッパをロック解除位置へ容易に押しのけることができる。
本発明によれば、上記において、押圧部材が板ばねにて構成されていることが好適である。
このような構成であると、簡単な構成で確実にカセットをロックすることができる。
このような構成であると、簡単な構成で確実にカセットをロックすることができる。
本発明によれば、上記において、ロック解除手段を有し、ピッカーは、カセットをガレージへ押し込むためにガレージに近づくように移動するとともに、カセットをガレージから引き出すためにガレージから遠ざかるように移動する移動体を有し、前記ロック解除手段は、前記移動体がガレージに近づいたときの移動動作に連動して、ストッパをロック位置からロック解除位置へ押しのけるとともに、移動体がガレージから遠ざかるときの移動動作に連動して、ストッパをロック解除位置からロック位置へ戻すように構成されていることが好適である。
このような構成であると、移動体がガレージへ近づく動作に連動してストッパをロック位置からロック解除位置へ押しのけることができるため、カセットをガレージに収容するときに、ストッパがカセットの凹部などに引っ掛かって支障が生じたり、カセット内の記録媒体を傷付けたりするなどの障害が発生することを確実に防止できるのみならず、移動体がガレージから遠ざかる動作に連動してストッパをロック解除位置からロック位置へ戻すことができるため、ガレージに収容されたカセットを確実に保持することができる。
本発明によれば、上記において、ロック解除手段は、移動体がガレージに近づいたときのこの移動体に押されて移動するスライドプレートと、このスライドプレートが移動したときにこのスライドプレートに連動して作動するロック解除アームとを有し、前記ロック解除アームは、移動体に押されて移動するスライドプレートに連動して作動したときにストッパをロック位置からロック解除位置へ押しのけるように構成されていることが好適である。
このような構成であると、ロック解除手段を具体的に構築することができる。
本発明によれば、上記において、ロック解除手段は、移動体がガレージから遠ざかったときに、ストッパがロック位置に戻ろうとする力がロック解除アームを介してスライドプレートに伝達されることで、スライドプレートを、移動体に押される前の元の位置に復帰させるように構成されていることが好適である。
本発明によれば、上記において、ロック解除手段は、移動体がガレージから遠ざかったときに、ストッパがロック位置に戻ろうとする力がロック解除アームを介してスライドプレートに伝達されることで、スライドプレートを、移動体に押される前の元の位置に復帰させるように構成されていることが好適である。
このような構成であると、移動体がガレージから遠ざかったときには、ストッパがロック位置に戻ろうとする力によって、スライドプレートを自然に元のロック位置に復帰させることができる。
本発明によれば、ストッパによって、ガレージへ収容されたテープカセットをガレージ内にロック状態で安定に収容し保持することができる。
図1に示すように、ピッカー9は、水平方向に移動可能な移動体21を備えている。さらに、この移動体21は一対の水平方向の揺動アーム22、22を有し、これら揺動アーム22は、上下方向に揺動可能である。各揺動アーム22は、水平方向の本体部23と、本体部23の先端から上向きに立ち上がる先端立上り部24とを有する。
図1において仮想線で示すようにガレージ8a、8bに収容されたテープカセット1に対してピッカー9が接近し、かつこのピッカー9における移動体15が接近した状態で、揺動アーム22が上向きに揺動することで、本体部23がテープカセット1の底面12に接するとともに先端立上り部24が第1の凹部15a、15bに入り込む。その結果、揺動アーム22によってテープカセット1がチャックされる。そして、この状態で、移動体21がガレージ8a、8bから遠ざかる方向に移動することで、揺動アーム22によりテープカセット1をガレージ8a、8bから引き出すことができる。
図1に示すようにピッカー9はガイドレール25を有し、引き出されたテープカセット1はこのガイドレール25に乗せられる。これによって、ガレージ8a、8bからピッカー9へのテープカセット1の受け渡しが完了する。
また、上記と反対の動作によって、ピッカー9の上のテープカセット1がガレージ8a、8bに収容される。
ガレージ8a、8bのその他の構成は、図7に示したものと同様である。ピッカー9およびガレージ8a、8bが図7のA方向と同じ方向に移動できる点も、図7に示したものと同様である。
ガレージ8a、8bのその他の構成は、図7に示したものと同様である。ピッカー9およびガレージ8a、8bが図7のA方向と同じ方向に移動できる点も、図7に示したものと同様である。
図1および図2に示すように、ガレージ8a、8bにおける各テープカセット1の収容部は、底板27と、一対の側板28、28と、奥板29と、図示を省略した天板とを具備して、開口26を有した水平方向の直方体状の空間30を形成している。図1に示すように、テープカセット1は、奥側部10の端面が奥板29に当たった状態で、ガレージ8a、8bに収容される。側板28、28には、テープカセット1をガレージ8a、8bに挿入するときの案内となる傾斜面31、31がそれぞれ形成されている。
各側板28、28にはテープカセット1の収容空間30の方を向いた凹部32がそれぞれ形成され、各凹部32にはそれぞれストッパ33a、33bが収容されている。各ストッパ33a、33bは板ばねによって構成され、その基端部34が凹部32の内部において側板28、28に固定されている。35は、その先端部である。ストッパ33a、33bは、先端部35が基端部34から開口26の方に向かう水平方向に形成されるとともに、凹部32と収容空間30との間で水平方向に撓むことができるように構成されている。先端部35は、矢じり形状に形成されて、開口26の方を向いた傾斜面36と、奥板29の方を向いた引掛り面37とを有する。
この板ばね構造のストッパ33a、33bは、自然な状態では、上述のように基端部34が側板28、28の凹部32に収容されるとともに、先端部35が凹部32からテープカセット1の収容空間30に突出している。そして、先端部35が凹部32に入り込むように弾性変形可能に構成されている。そしてストッパ33a、33bは、ピッカー9の移動体21によってテープカセット1がガレージ8a、8bの収容空間30に挿入されるときに、傾斜面36がテープカセット1によって押されることで凹部32の方へ弾性的にたわみ、それによって空間30へのテープカセット1の挿入を許容する。テープカセット1が所定の位置まで挿入されたなら、それぞれのストッパ33a、33bの弾性力によってその矢じり形状の先端部35がテープカセット1の第2の凹部16a、16bに入り込み、その引掛り面37が第2の凹部16a、16bにおいてテープカセット1に引っ掛かる。これによって、テープカセット1がガレージ8a、8bから脱落しないようにロックされる。
また一方のストッパ33aは、その先端部35がテープカセット1における壁部20に対応した左側面14に当たることで、底面12に到達しないように形成された第3の凹部17には入り込まないように構成されている。同様に他方のストッパ33bは、その先端部35がテープカセット1における窓部18の縁に対応した右側面13に当たることで、この窓部18に入り込まず、したがって蓋19にも当たらないように構成されている。
図1および図2において、41はロック解除機構であり、ガレージ8a、8bの収容空間30の内部において、この収容空間30に収容されたテープカセット1よりも下側の位置に設けられている。
このロック解除機構41において、42、42はロック解除アームで、ストッパ33a、33bに対応して一対が設けられている。このロック解除アーム42は、ガレージ8a、8bの底板27から突出する上下方向のピン43のまわりにおいて水平方向に旋回可能に構成されている。そしてロック解除アーム42は、板ばね構造のストッパ33a、33bに接する作用端44と、空間30の中央部側に設けられた揺動端45とを有する。
空間30の中央部における底板27の上には、スライドプレート46が設けられている。このスライドプレート46は複数の長孔47を有し、この長孔47は空間30へのテープカセット1の挿入方向すなわち空間30からのテープカセット1の取り出し方向に形成されている。そして、底板27から上方へ突出するピン48がこの長孔47にはまり込むことで、スライドプレート46は、上記のカセット挿入および取り出し方向に沿って一定範囲をスライドできるように構成されている。スライドプレート46には、ガレージ8a、8bの開口26の位置において、上下方向の接触面を有する受け部49が一体に形成されている。
一対のロック解除アーム42、42の揺動端45、45は、それぞれピン50、50によってスライドプレート46に連結されている。したがってロック解除アーム42、42は、スライドプレート46がスライドすることによってピン43のまわりに揺動されることになる。一方、ロック解除アーム42、42は板ばね状のストッパ33a、33bから弾性力を受けており、この弾性力によってロック解除アーム42、42に旋回力が付与され、この旋回力はスライドプレート46を空間30から押し出す方向に作用し、これによって受け部49が空間30から前方へ押し出されるように構成されている。
ピッカー9の移動体21には、突部51が設けられている。この突部51は、移動体21がガレージ8a、8bに近づく方向に移動したときに、受け部49に当たって、ストッパ33a、33bからの力に抗してスライドプレート46を空間30の奥側へ押し込むことができるように構成されている。このスライドプレート46の押し込みによってロック解除アーム42がピン43のまわりに旋回し、その作用端44がストッパ33a、33bを押して、このストッパ33a、33bをその弾性力に抗して凹部32の中へ押し込むことになる。
このような構成において、ガレージ8a、8bにテープカセット1を収容する際には、揺動アーム22、22によってテープカセット1を保持した移動体21をガレージ8a、8bに接近する方向に移動させる。すると、テープカセット1は、ガレージ8a、8bの側板28、28の傾斜面31に案内されて空間30の内部に押し込まれ、そのときにストッパ33a、33bの先端部35の傾斜面36に当たることでこのストッパ33a、33bを弾性的に押し広げながら、このストッパ33a、33bに止められずに空間30の内部に入り込むことができる。
このとき、まず第3の凹部17が一方のストッパ33aの先端部35の位置に到達するが、この先端部35は、壁部20に対応した左側面14の部分に当たることで、第3の凹部17には入り込まない。このため、第3の凹部17は、何ら支障なくストッパ33aの先端部35の位置を通過する。
同様に、窓部18が他方のストッパ33bの先端部35の位置に到達するが、この先端部35は、窓部18の縁に対応した右側面13の部分に当たることで、窓部18には入り込まず、蓋19には当たらない。
テープカセット1が空間30の内部の所定の位置まで押し込まれると、第2の凹部16a、16bがストッパ33a、33bの先端部35の位置に到達する。しかし、このとき、図1において実線で示すように、移動体21の突部51がスライドプレート46の受け部49を押すことで、ロック解除アーム42の作用端44がストッパ33a、33bの先端部35を凹部32の中に押し込む。このため、この時点では、先端部35は、第2の凹部16a、16bには入り込まずに、この第2の凹部16a、16bから出た状態にある。
その後、移動体21の揺動アーム22、22によるテープカセット1の第1の凹部15a、15bでのチャック状態を解除し、この移動体21がガレージ8a、8bから離れる方向に移動すると、移動体21の突部51によるスライドプレート46の受け部49の押圧が解除される。すると、ストッパ33a、33bの弾性力によってロック解除アーム42が旋回され、それによりスライドプレート46が開口26側に押されて移動する。これにより、受け部49は元の突出した位置に戻る。かつ、ストッパ33a、33bは、その弾性力によって、先端部35が凹部32から突出した元の姿勢に戻る。
これによって、先端部35がテープカセット1の第2の凹部16a、16bにはまり込み、その引掛り面37が第2の凹部16a、16bにおいてテープカセット1に引っ掛かり、それによって、テープカセット1がガレージ8a、8bから脱落しないようにロックが施される。
次にテープカセット1を引き出す際には、ピッカー9がガレージ8a、8bにおける所定位置に向かい合い、その状態で移動体21がテープカセット1に向かって接近する。すると、移動体21の突部51が受け部49を押し、スライドプレート46を空間30の奥側へ移動させる。それによって、ロック解除アーム42がピン43のまわりに旋回し、その作用端44が板ばね状のストッパを押し広げて、その先端部35をテープカセット1の第2の凹部16a、16bから押し出す。これによってロック状態が解除される。
そこで、揺動アーム22、22を第1の凹部15a、15bに入り込ませることでテープカセット1をチャックし、その状態で移動体21を移動させることで、テープカセット1を空間30から取り出す。これにより、突部51による受け部49の押圧が解除されるため、ストッパ33a、33bは元の姿勢に戻る。
上述のピッカー9によるテープカセット1の受け渡しを確実に行うためには、テープカセット1と回転式のピッカー9とを正確に位置合わせする必要がある。図5は、そのための処理のフローを示す。ここでは、ガレージ8a、8bの内部に収容されているテープカセット1をピッカー9によって引き出す場合について説明する。ステップS501で処理が開始されたなら、まず、ステップS502にて、テープカセット1の現在位置と目標位置とを比較する。すなわち、前述のようにガレージ8a、8bは、ピッカー9によるテープカセット1の受け渡しが可能となるように、図7における矢印Bの方向に移動可能とされているが、ステップS502では、その移動にもとづくテープカセット1の現在位置と、ピッカー9との受け渡しが可能となる位置である目標位置との比較が行われる。このとき、テープカセット1の目標位置の値がその現在位置の値よりも大きい場合は、ステップS503で、ガレージ8a、8bを図7における矢印Bの方向に移動させて、テープカセット1を(目標位置−現在位置)に対応した距離だけ移動させる。
ステップS502において、テープカセット1の目標位置の値がその現在位置の値よりも小さいかまたは等しい場合は、ステップS504で、テープカセット1を(現在位置−目標位置)に対応した距離だけ移動させる。なお、両者が等しい場合は(現在位置−目標位置)はゼロになるため、実質的な移動は行われない。
次にステップS505に移り、ここでは、ピッカー9すなわちその移動体21が、受け渡しの対象としての、目標とするテープカセット1の方向を向いているかどうかを判定する。向いている場合は、後述するステップS509の処理を行う。向いていない場合は、ステップS506において、回転式のピッカー9が回転可能な位置に存在しているかどうかを判定する。すなわち、ピッカー9が、テープドライブ6に近接した位置に存在している場合や、ケーシング7の壁部7Aに近接した位置に存在している場合には、回転を行うとこれらテープドライブ6や側壁7Aに衝突するので、これらテープドライブ6や側壁7Aから離れた回転可能な位置にピッカー9が存在しているか否かを判定する。回転可能な位置に存在している場合は、後述するステップS508の処理を行う。回転可能な位置に存在していない場合は、ステップS507において、ピッカー9を図7における矢印Aの方向に走行させて回転可能な位置まで移動させる。
ステップS506においてピッカー9が回転可能な位置に存在する場合と、ステップS507においてピッカー9を回転可能な位置まで移動させた場合とには、ステップS508において、移動体21が目標とするテープカセット1に向く方向へピッカー9を回転させる。
この場合と、前述のステップS505においてピッカー9すなわちその移動体21が目標とするテープカセット1の方向を向いている場合とには、次にピッカー9を図7における矢印Aの方向に移動させることで、このピッカー9を、ガレージ8a、8bにおける、受け渡しを行おうとするテープカセット1に向かい合わせる。このときには、まずステップS509において、ピッカー9の現在位置と目標位置とを比較する。
この比較の結果、ピッカー9の目標位置の値がその現在位置の値よりも大きい場合は、ステップS510において、ピッカー9を(目標位置−現在位置)に対応した距離だけ移動させる。反対に、ピッカー9の目標位置の値がその現在位置の値よりも小さいかまたは等しい場合は、ステップS511で、ピッカー9を(現在位置−目標位置)に対応した距離だけ移動させる。両者が等しい場合は(現在位置−目標位置)はゼロになるため、実質的な移動は行われない。これにより、ピッカー9を、テープカセット1をクランプ可能な位置に位置決めさせることができる。以上の後に、ステップS512で処理を終了する。
なお、ステップS502〜S504におけるガレージ8a、8bの移動と、ステップS509〜S511におけるピッカー移動体9の移動とは、フィードバックをかけずに行っているが、これば、具体的にはたとえば次のようにして実行することができる。すなわち、ガレージ8a、8bの移動やピッカー9の移動を、ステッピングモータによって行う。この場合に、ガレージ8a、8bやピッカー9の現在位置を検出するセンサは用いずに、フォトセンサなどによってガレージ8a、8bやピッカー9の原点位置のみを検出し、その原点からの移動方向に対応したモータへの制御パルスの累積値をカウンタ機能を有したソフトウェアで管理すれば、これらの現在位置を正確に求めることができる。カウンタは、上記の原点において初期化される。
このようにして、ピッカー9と、ガレージ8a、8bに収容されたテープカセット1とが正確に位置合わせされ、かつピッカー9が受け渡しを行うべきテープカセット1の方向に向けられるので、次にピッカー9の移動体21をテープカセット1に近づく方向に走行させて、このテープカセット1をクランプさせる。なお、このときも、移動体21の走行をステッピングモータによって行い、この移動体21の原点位置からの移動方向に対応したモータへの制御パルスの累積値をカウンタ機能を有したソフトウェアで管理すれば、移動体21の現在位置を正確に求めることができる。
本発明のカセットライブラリー装置は、ストッパによって、ガレージへ収容されたテープカセットをガレージ内にロック状態で安定に収容し保持することができ、ガレージに収容されたテープカセットなどのカセットをターンテーブル構造のピッカーにより引き出したうえで、このカセットを、このカセット内の媒体に記録再生を行うためのドライバへ向けて搬送するようにした、カセットライブラリー装置などとして有用である。
1 テープカセット
8a、8b ガレージ
9 ピッカー
13 右側面
14 左側面
16a、16b 第2の凹部
26 開口
28a、28b 側板
30 空間
33a、33b ストッパ
41 ロック解除機構
42 ロック解除アーム
8a、8b ガレージ
9 ピッカー
13 右側面
14 左側面
16a、16b 第2の凹部
26 開口
28a、28b 側板
30 空間
33a、33b ストッパ
41 ロック解除機構
42 ロック解除アーム
Claims (7)
- 直方体状のカセットを収容するガレージと、前記カセットをガレージから引き出し、またガレージへ押し込むためのピッカーとを備え、前記ガレージは、前記カセットがこのガレージに収容されたときに、前記カセットの側部に形成された凹部に入り込み可能なストッパを有して、カセットをロック可能とされているカセットライブラリー装置。
- ストッパは、カセットがガレージに押し込まれるときに、このカセットによってロック位置からロック解除位置へ押しのけられるように構成されている請求項1記載のカセットライブラリー装置。
- ストッパは凹部に入り込み可能な突部を有し、この突部は、カセットがガレージに入り込むときにこのストッパをロック位置からロック解除位置へ押しのける際の案内となる傾斜面を有する請求項1または2記載のカセットライブラリー装置。
- 押圧部材が板ばねにて構成されている請求項1から3までのいずれか1項記載のカセットライブラリー装置。
- ロック解除手段を有し、
ピッカーは、カセットをガレージへ押し込むためにガレージに近づくように移動するとともに、カセットをガレージから引き出すためにガレージから遠ざかるように移動する移動体を有し、
前記ロック解除手段は、前記移動体がガレージに近づいたときの移動動作に連動して、ストッパをロック位置からロック解除位置へ押しのけるとともに、移動体がガレージから遠ざかるときの移動動作に連動して、ストッパをロック解除位置からロック位置へ戻すように構成されている請求項1から4までのいずれか1項記載のカセットライブラリー装置。 - ロック解除手段は、移動体がガレージに近づいたときのこの移動体に押されて移動するスライドプレートと、このスライドプレートが移動したときにこのスライドプレートに連動して作動するロック解除アームとを有し、前記ロック解除アームは、移動体に押されて移動するスライドプレートに連動して作動したときにストッパをロック位置からロック解除位置へ押しのけるように構成されている請求項5記載のカセットライブラリー装置。
- ロック解除手段は、移動体がガレージから遠ざかったときに、ストッパがロック位置に戻ろうとする力がロック解除アームを介してスライドプレートに伝達されることで、スライドプレートを、移動体に押される前の元の位置に復帰させるように構成されている請求項6記載のカセットライブラリー装置。
Priority Applications (1)
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JP2004130555A JP2005317056A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | カセットライブラリー装置 |
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WO2006077796A1 (ja) * | 2005-01-20 | 2006-07-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | カセット挿入制御方法 |
US8675302B2 (en) | 2010-01-28 | 2014-03-18 | Fujitsu Limited | Cartridge magazine for library system and library system with cartridge theft prevention mechanism |
-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004130555A patent/JP2005317056A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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