JP3320330B2 - ライブラリ装置におけるカートリッジ直接投入/排出機構およびライブラリ装置 - Google Patents

ライブラリ装置におけるカートリッジ直接投入/排出機構およびライブラリ装置

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JP3320330B2
JP3320330B2 JP04619297A JP4619297A JP3320330B2 JP 3320330 B2 JP3320330 B2 JP 3320330B2 JP 04619297 A JP04619297 A JP 04619297A JP 4619297 A JP4619297 A JP 4619297A JP 3320330 B2 JP3320330 B2 JP 3320330B2
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    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
    • G11B15/68Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements
    • G11B15/682Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements with fixed magazines having fixed cassette storage cells, e.g. in racks
    • G11B15/6825Details of magazines, e.g. removable, adapted for cassettes of different sizes
    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B17/24Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records the magazine having a toroidal or part-toroidal shape

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  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)本実施形態のライブラリ装置の全体構成の説明
(図2) (2)カートリッジ直接投入/排出機構の基本構成およ
びマガジンの説明(図1,図3,図4) (3)マガジン保持機構,第1のシャッタロック機構お
よびマガジンロック機構の説明(図5〜図17) (4)マガジンセット検出機構の説明(図18〜図2
0) (5)カートリッジの誤挿入防止構造およびリーダブロ
ック押し込み構造の説明(図21〜図24) (6)マガジンの位置決め構造の説明(図25〜図3
1) (7)第2のシャッタロック機構およびメカユニットロ
ック機構の説明(図32〜図36) (8)カートリッジ直接投入/排出機構によるマガジン
交換動作の説明(図37,図38) (9)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカート
リッジ,光ディスクカートリッジ等のカートリッジを多
数格納しそのカートリッジをアクセッサロボット等の移
送機構によりドライブユニットへ移送してこのドライブ
ユニットでカートリッジ内に収容された記憶媒体に対す
る処理を行なうライブラリ装置において、複数のカート
リッジの同時投入もしくは同時排出を行なうべく、複数
のカートリッジを収納しうるマガジンをセットされるカ
ートリッジ直接投入/排出機構、および、そのカートリ
ッジ直接投入/排出機構をそなえたライブラリ装置に関
する。
【0003】
【従来の技術】一般に、磁気テープライブラリ装置等の
ライブラリ装置は、記憶媒体(磁気テープ)を収容する
カートリッジの投入および排出を行なうためのカートリ
ッジ投入/排出機構をもつアクセスユニットと、カート
リッジ内の記憶媒体に対してデータの記録/再生を行な
うドライブユニットと、これらのアクセスユニットとド
ライブユニットとの間でカートリッジを移送するアクセ
ッサロボット(以下、単にアクセッサという)とを含ん
で構成されている。
【0004】また、ライブラリ装置に、多数のカートリ
ッジを収納するドラムユニットをそなえる場合もあり、
この場合、複数のカートリッジの同時投入または同時排
出を行なうべく、複数のカートリッジを収納したマガジ
ンをセットされるカートリッジ直接投入/排出機構〔以
下、DEE(Direct Entry/Exit)と略記〕がそなえられ
ている。
【0005】このようなドラムユニットにおけるDEE
によりカートリッジを投入する際には、オペレータが複
数のカートリッジを収納したマガジンを装置外側(オペ
レータが操作する側)からドラムユニット内のマガジン
ドラム外周に装着してから、このマガジンドラムを駆動
モータにより回転駆動し、マガジンに収納された各カー
トリッジを装置内側(アクセッサが移動する空間側)へ
向けるように配置している。逆に、DEEにより複数の
カートリッジを排出する際には、マガジンドラムを駆動
モータにより回転駆動して、排出すべき複数のカートリ
ッジを収納したマガジンを装置外側へ向けるように配置
した後、そのマガジンをオペレータが取り出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たライブラリ装置におけるDEEでは、カートリッジの
直接投入/排出に際し、マガジンをドラムに装着してこ
のドラムとともに回動させなければならないため、マガ
ジンを装着されたドラム全体を回転駆動するための駆動
機構やドラムを回転可能に支持するための構造をそなえ
る必要があり、ライブラリ装置の複雑化や大型化を招く
などの課題があった。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、簡素かつコンパクトな構成により複数のカー
トリッジの同時投入/排出を行なえるようにした、カー
トリッジ直接投入/排出機構およびライブラリ装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のライブラリ装置におけるカートリッジ直接
投入/排出機構(請求項1)は、記憶媒体を収容するカ
ートリッジを格納しそのカートリッジを移送機構により
ドライブユニットへ移送してこのドライブユニットの処
理部により記憶媒体に対する処理を行なうライブラリ装
置において、複数のカートリッジの同時投入もしくは同
時排出を行なうべく、複数のカートリッジを収納しうる
マガジンをセットされるものであって、ライブラリ装置
の内部における移送機構の動作空間と外部空間とを直接
的に連通接続する連通空間形成されこの連通空間内
においてカートリッジの挿入/取出側を該動作空間に向
けた状態でマガジンを保持するマガジン保持機構と、こ
のマガジン保持機構により保持されたマガジンを動作空
間側から覆いうるシャッタと、このシャッタを開閉駆動
する駆動機構と、シャッタの開放動作をマガジンをセッ
トしていない状態で禁止しマガジンをセットしている状
態で許容するシャッタロック機構と、マガジンの取り外
し動作をシャッタの開放時に禁止しシャッタの閉鎖時に
許容するマガジンロック機構と、マガジンを載置されて
いない時には外部空間側へ傾いた状態で保持されマガジ
ンをライブラリ装置にセットする際にはマガジンを載置
され水平状態に保持されるトレイとをそなえ、シャッタ
ロック機構が、トレイにマガジンを載置し且つトレイを
前記水平状態に保持すると、シャッタの開放動作のロッ
クを解除するとともに、マガジン保持機構によるマガジ
ンの保持位置を決定するための複数の位置決めピンが固
設され、マガジン保持機構によりマガジンを保持した状
態で複数の位置決めピンとそれぞれ係合する複数の係合
部がマガジンに形成されていることを特徴としている。
【0009】
【0010】なお、マガジンへのカートリッジの挿入状
態を規定すべく、マガジンの内面形状を、カートリッジ
が正規の状態で挿入されるとカートリッジの面取り部に
係合する一方でカートリッジが誤った状態で挿入される
とカートリッジに当接してこのカートリッジを正規収納
位置よりも外側へ突出させうるように形成してもよい
(請求項)。
【0011】
【0012】また、カートリッジが、記憶媒体として磁
気テープを収納するもので、処理部において磁気テープ
を引き出すためのリーダブロックを有している場合に
は、カートリッジを挿入されるとそのカートリッジのリ
ーダブロックに当接してこのリーダブロックをカートリ
ッジへ押し込む当接部を、マガジンに設けてもよい(請
求項)。
【0013】
【0014】さらに、マガジン保持機構による保持動作
に連動してマガジンのセット状態を検出するマガジンセ
ット検出機構をそなえてもよい(請求項)。一方、本
発明のライブラリ装置(請求項)は、記憶媒体を収容
するカートリッジを格納し該カートリッジを移送機構に
よりドライブユニットへ移送してこのドライブユニット
の処理部により該記憶媒体に対する処理を行なうととも
に、複数のカートリッジの同時投入もしくは同時排出を
行なうべく、複数のカートリッジを収納しうるマガジン
をセットされるカートリッジ直接投入/排出機構をそな
えたものであって、そのカートリッジ直接投入/排出機
構が、ライブラリ装置の内部における移送機構の動作空
間とライブラリ装置の外部空間とを直接的に連通接続す
る連通空間を形成するとともに、その連通空間内におい
てカートリッジの挿入/取出側を動作空間に向けた状態
でマガジンを保持するマガジン保持機構、このマガジ
ン保持機構により保持されたマガジンを動作空間側から
覆いうるシャッタと、このシャッタを開閉駆動する駆動
機構と、シャッタの開放動作をマガジンをセットしてい
ない状態で禁止しマガジンをセットしている状態で許容
するシャッタロック機構と、マガジンの取り外し動作を
シャッタの開放時に禁止しシャッタの閉鎖時に許容する
マガジンロック機構とをそなえて構成され、マガジン保
持機構によるマガジンの保持位置を決定するための複数
の位置決めピンが固設され、マガジン保持機構によりマ
ガジンを保持した状態で複数の位置決めピンとそれぞれ
係合する複数の係合部が該マガジンに形成され、複数の
位置決めピンのうちの少なくとも一つに、移送機構によ
りカートリッジの移送を行なう際にマガジンの位置を認
識するために用いられるセンサターゲットが一体的に設
けられていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (1)ライブラリ装置の全体構成の説明 図2は本実施形態のライブラリ装置の全体構成を模式的
に示す斜視図であり、この図2に示すように、本実施形
態のライブラリ装置1は、多数の磁気テープカートリッ
ジ10(図21〜図24等参照;記憶媒体として磁気テ
ープを収容するカートリッジ)を格納し、各磁気テープ
カートリッジ10に対する記録/再生処理を行なうもの
で、左右2つのアクセッサユニット(以下、それぞれL
AU,RAUと略記)2および3と、カートリッジスト
レージユニット(以下、CSUと略記)4と、テープド
ライブマウントユニット(ドライブユニット;以下、T
MUと略記)5と、アクセッサエクステンドユニット
(以下、AEUと略記)6とを連結して構成されるとと
もに、これらのユニット2〜6内を移動してカートリッ
ジ10を移送するアクセッサロボット(移送機構;以
下、単にアクセッサという)7Aおよび7Bを左右に有
している。
【0016】LAU2およびRAU3は、それぞれ、ア
クセッサ7Aおよび7Bのガレージとしての機能を果た
すほか、RAU3の表側(外部空間側、つまりオペレー
タが操作する側)には、ライブラリ装置1に対しカート
リッジ10の投入もしくは排出を行なうための上下一対
のカートリッジ投入/排出機構〔以下、CAS(Cartrid
ge Access Station)と略記〕11,11と、不良カート
リッジを強制的に外部へ排出するためのカートリッジ強
制排出機構〔FES(Forced Exit Station)〕13とが
そなえられている。また、LAU2の表側にもFES1
3がそなえられている。
【0017】なお、本実施形態では、例えば上側のCA
S11をカートリッジ投入専用とし下側のCAS11を
カートリッジ排出専用とするが、その構造は全く同じで
ある。CSU4は、多数のカートリッジ10を格納する
もので、本実施形態では、カートリッジ直接投入/排出
機構〔以下、DEE(Direct Entry/Exit)と略記〕12
を上下に5台ずつ合計10台有している。各DEE12
は、ライブラリ装置1に対して複数のカートリッジ10
の同時投入もしくは同時排出を行なうべく、複数のカー
トリッジ10を収納しうるマガジン15(図1および図
3参照)をセットされるものである。本発明は、このD
EE12に関するものであり、その詳細な構造について
は、図1および図3〜図36を参照しながら後述する。
【0018】TMU5は、複数(図2中では6台)の磁
気テープドライブユニット(処理部;以下、MTUと略
記)5aを有しており、各MTU5aは、アクセッサ7
Aまたは7Bにより移送されてきたカートリッジ10内
の磁気テープに対してデータの記録/再生処理を行なう
ものである。AEU6は、アクセッサ7Aおよび7Bに
作動用電力を供給する電源(図示省略)や、これらのア
クセッサ7Aおよび7Bを制御するためのコントローラ
(図示省略)を有している。
【0019】これらのユニット2〜6は、相互に連結さ
れ、その裏面側(前述した表側の反対側)を壁面等に接
触させるようにして配置され、ライブラリ装置1を形成
している。また、ライブラリ装置1内には、ユニット2
〜6を貫通するアクセッサ7Aおよび7Bのための動作
空間(アクセッサ通路)9が形成され、この動作空間9
の底面上には、各アクセッサ7A,7Bが動作空間9内
を移動できるように各アクセッサ7A,7Bを案内する
レール8が付設されている。なお、各アクセッサ7A,
7Bは、カートリッジ10を把持しうるハンド機構7a
と、レール8に沿って水平方向に移動するための移動機
構7bと、この台車7b上でハンド機構7aを鉛直方向
に案内する垂直コラム7cとを有して構成されている。
【0020】上述のごとく構成されたライブラリ装置1
では、RAU3のCAS11やCSU4のDEE12で
保持されている多数のカートリッジ10中から、上位装
置により指定されたカートリッジ10が、アクセッサ7
Aまたは7Bのハンド機構7aにより把持されて取り出
され、そのカートリッジ10が、アクセッサ7Aまたは
7Bにより動作空間9を通じてTMU5のMTU5aま
で移送されMTU5aに挿入される。
【0021】MTU5aにおいて、カートリッジ10に
収容された磁気テープに対する記録/再生処理が行なわ
れた後には、このMTU5a内のカートリッジ10が、
上述と同様、アクセッサ7Aまたは7Bのハンド機構7
aにより把持されて取り出され、アクセッサ7Aまたは
7Bにより動作空間9を通じてCAS11またはDEE
12まで移送され、CAS11またはDEE12の所定
位置(棚,セル)に挿入される。
【0022】(2)カートリッジ直接投入/排出機構
(DEE)の基本構成およびマガジンの説明 図1は、本実施形態のライブラリ装置1におけるDEE
12の基本構成を分解して模式的に示すとともに、その
DEE12にセットされるマガジン15を示す斜視図、
図3は、CSU4におけるDEE12の取付状態を示す
とともに、DEE12へのマガジン15のセット手順を
説明するための縦断面図、図4は、DEE12における
シャッタ駆動機構を示す平面図である。なお、本項目
(2)の説明に際しては、主として図1,図3および図
4を参照するが、必要に応じて、次項目(3)以下の内
容を説明するための図も参照する。
【0023】(2−1)マガジンの説明 まず、本実施形態のマガジン15について説明する。図
1および図3に示すように、マガジン15には、カート
リッジ10を収納するセル15aが複数段(図3に示す
例では12段)そなえられている。各セル15aへのカ
ートリッジ10の挿入や各セル15aからのカートリッ
ジ10の取出は、マガジン15の正面側からのみ行なえ
るようになっている。
【0024】マガジン15の上面には、上部ハンドル1
5bが取り付けられている。この上部ハンドル15b
は、マガジン15の持ち運び時にオペレータにより把持
されるもので、基端部をマガジン15に軸支され、使用
時にのみ引き起こされるようになっている。マガジン1
5の背面には、セッティングハンドル15cが取り付け
られている。このセッティングハンドル15cは、マガ
ジン15をDEE12へセットする際やDEE12から
取り出す際にオペレータにより把持されるものである。
【0025】また、マガジン15の上面には、マガジン
15をDEE12にセットした際にメカユニット30側
のマガジン位置決めピン17(図25〜図27参照)と
係合する位置決め溝15dが形成されている。マガジン
15の底部には、マガジン15をトレイ32上に載置し
た際にトレイ32におけるマガジン位置決めピン32
b,32c(図28,図30および図31参照)がそれ
ぞれ嵌まり込む位置決め穴15e,15f(図1および
図29参照)が形成されている。これらの位置決め溝1
5dや位置決め穴15e,15fを用いた位置決め構造
の詳細については、図25〜図31を参照しながら後述
する。
【0026】さらに、マガジン15の上面には、図1や
図25に示すように、3つの矩形状の穴15g,15h
および15iが形成されている。穴15gには、マガジ
ン15をDEE12にセットした際にマガジン保持機構
28のマガジン保持レバー28a(図10〜図13参
照)が嵌まり込む。これにより、マガジン15は、DE
E12に対して固定され所定の状態で保持されるように
なっている。穴15gのマガジン背面側には、その背面
側に向かって昇傾斜するようにテーパ面15g−1が形
成されている。
【0027】また、図1では図示を省略しているが、マ
ガジン15の上部には、図11〜図20に示すような連
動レバー16が揺動可能に内蔵されており、この連動レ
バー16の端部16bが穴15g内に配置されるととも
に、この連動レバー16の端部16cおよび16dが、
それぞれ穴15hおよび15iから上方へ突出するよう
になっている。
【0028】つまり、連動レバー16は、図17および
図18に示すように、端部16b側から2つの端部16
c,16dへ向かって分岐した左右対称な形状を有して
いる。また、端部16bと2つの端部16c,16dと
の間の端部16b寄り部分を回転軸16aで支持するこ
とにより、連動レバー16は揺動可能にそなえられてい
る。
【0029】従って、穴15gにマガジン保持レバー2
8aが嵌まり込んでいない時には、連動レバー16は、
図11や図12に示すように、自重により回転軸16a
周りに回動して端部16c,16dを下げた状態で保持
される。このとき、連動レバー16の端部16bは穴1
5g内に配置され、連動レバー16の端部16cおよび
16dは、それぞれ、穴15hおよび15i内でマガジ
ン15の上面と略面一に配置される。
【0030】これに対して、穴15gにマガジン保持レ
バー28aが嵌まり込んでいる時には、図13,図1
5,図16および図20に示すように、連動レバー16
の端部16bがマガジン保持レバー28aによって下方
へ押圧され、連動レバー16は、回転軸16a周りに揺
動して、端部16cおよび16dをそれぞれ穴15hお
よび15iから上方へ向けて突出させた状態で保持され
る。
【0031】上述した連動レバー16は、図11〜図2
0を参照しながら後述するように、第1のシャッタロッ
ク機構40およびマガジンセット検出機構60を作動さ
せるために用いられるもので、連動レバー16の端部1
6cおよび16dが、それぞれ、第1のシャッタロック
機構40を成すレバー41の当接面41b、および、マ
ガジンセット検出機構60を成すセンサレバー61の当
接面61bに当接するように構成されている。
【0032】なお、マガジン15には、カートリッジ1
0の誤挿入を防止するための構造やカートリッジ10の
リーダブロック10aを押し込むための構造(図21〜
図24を参照しながら後述)もそなえられている。 (2−2)DEEの基本構成の説明 本実施形態のDEE12は、図1,図3および図4に示
すように、シャッタユニット20とメカユニット30と
の2つの部分から構成されている。メカユニット30
は、シャッタユニット20の内側に着脱可能に嵌め込ま
れるもので、メカユニット30をシャッタユニット20
の内側に嵌め込んだ状態で、ライブラリ装置1(CSU
4)の内部におけるアクセッサ7A,7Bの動作空間9
とライブラリ装置1(CSU4)の外部空間とを直接的
に連通接続する連通空間31を形成されている。
【0033】メカユニット30の下部には、マガジン1
5を載置されるトレイ32が、トレイ支軸32a(図
3,図5〜図8参照)周りに回動可能に取り付けられて
いる。このトレイ32は、マガジン15を載置されてい
ない時には、その自重によってトレイ支軸32a周りに
回動し外部空間側へ傾いた状態(図3や図5に示す状
態)で保持されるようになっている。
【0034】そして、トレイ32上にマガジン15を載
置した状態でこのトレイ32をトレイ支軸32a周りに
動作空間9側へ回動させた後、マガジン保持機構28の
マガジン保持レバー28aにてマガジン15を固定する
ことにより、マガジン15は、メカユニット30内の連
通空間31においてカートリッジ10の挿入/取出側を
動作空間9に向けた状態で保持されるようになってい
る。なお、DEE12においてマガジン15をトレイ3
2上に載置して連通空間31内に保持した状態で、連通
空間31は、マガジン15の背面によって外部空間側か
ら閉鎖される。
【0035】また、シャッタユニット20には、連通空
間31内に保持されたマガジン15を動作空間9側から
覆いうるシャッタ21がそなえられており、このシャッ
タ21が、図1や図36に示すように、上下の支持プレ
ート21a,21bおよび上下の回転軸22a,22b
を介して鉛直軸周りに回転可能に取り付けられている。
つまり、シャッタ21の支持プレート21a,21b
が、それぞれ、回転軸22a,22bによりシャッタユ
ニット20の天板20aおよび底板20bに軸支されて
いる。
【0036】ただし、図1では、シャッタ21の下側を
支持する支持プレート21bおよび回転軸22bの図示
は省略されている。また、図1ではシャッタ21が連通
空間31(マガジン15)を動作空間9側から覆った状
態(閉鎖状態)を図示しているが、このシャッタ21を
上方から見て時計周りに回転駆動することにより、シャ
ッタ21は、例えば図17に実線で示すように配置さ
れ、連通空間31(マガジン15)を動作空間9側へ開
放した状態になる。
【0037】上述のようにシャッタ21を回転駆動すべ
く、シャッタユニット20の天板20a上には、複数の
歯車から構成される歯車機構23がシャッタ21側の回
転軸22aに連結されてそなえられるとともに、メカユ
ニット30には取付プレート36を介して駆動モータ
(DCモータ,駆動機構;シャッタモータと呼ぶ場合も
ある)34が取り付けられている。
【0038】この駆動モータ34の回転駆動軸34aに
は歯車35が固設されており、シャッタユニット20に
メカユニット30を嵌め込んでDEE12を形成した状
態で、図4に示すように歯車35と歯車機構23を成す
歯車23aとが噛み合う構成となっている。これによ
り、シャッタ駆動機構が構成され、駆動モータ34から
の回転駆動力が回転駆動軸34a,歯車35,歯車機構
23および回転軸22aを介してシャッタ21へ伝えら
れる。従って、駆動モータ34の回転方向を切り換えて
シャッタ21を回転駆動することで、シャッタ21を開
閉できるようになっている。
【0039】メカユニット30をシャッタユニット20
に嵌め込んでDEE12を形成した状態では、シャッタ
ユニット20の天板20aとメカユニット30の天板3
0aとの間に支持プレート21aが配置されるととも
に、シャッタユニット20の底板20bとメカユニット
30の底板30bとの間に支持プレート21bが配置さ
れる。また、シャッタ21は、その開放時にはメカユニ
ット30の右側板30dの外側に配置される(図17の
実線参照)。なお、図4では、シャッタユニット20の
天板20aやシャッタ21等の図示を省略して、シャッ
タ21を駆動するための機構を明確にして示している。
【0040】一方、メカユニット30には、各種ロック
機構(図5〜図17および図32〜図36を参照しなが
ら後述)やマガジンセット検出機構60(図18〜図2
0参照)がそなえられるとともに、連通空間31内での
マガジン15の保持位置(トレイ32およびマガジン保
持機構28によるマガジン15の保持位置)を決定する
ための構造(図25〜図31を参照しながら後述)がそ
なえられている。また、シャッタ21には、第2のシャ
ッタロック機構45(図32および図33参照)がそな
えられている。なお、図1,図3,図4において、これ
らの機構や構造の図示は省略されている。
【0041】なお、図1において、符号20cおよび2
0dはそれぞれシャッタユニット20の左右の側板、符
号30cはメカユニット30の左側板、符号30eはメ
カユニット30の前面に設けられた操作パネルである。
この操作パネル30e上には、例えば、DEE12から
マガジン15を取り外すことができる場合に点灯するL
ED(MAGAZINE REMOVE)や、マガジン15を取り外す際
に操作されるスイッチ(REMOVE SW)などがそなえられて
いる。
【0042】上述のごとく構成された本実施形態のDE
E12では、図3に示すように、オペレータが、カート
リッジ10を収納したマガジン15を、外部空間側に傾
いたトレイ32に載置してから矢印A1方向に回動し、
マガジン15上面の穴15gにマガジン保持レバー28
aを嵌合させることにより、マガジン15が、DEE1
2(メカユニット30)内の連通空間31において、カ
ートリッジ10の挿入/取出側を動作空間9に向けた状
態で保持される。そして、マガジン15に収納されたカ
ートリッジ10は、そのまま動作空間9側からアクセッ
サ7A,7Bによって取り込まれる。
【0043】逆に、DEE12からマガジン15を取り
外す際には、オペレータが、操作パネル30e上のスイ
ッチを操作してマガジン15上面の穴15gとマガジン
保持レバー28aとの嵌合状態を解除してから、マガジ
ン15のセッティングハンドル15cを把持してトレイ
32からマガジン15を引く抜く。なお、DEE12の
詳細な投入/排出動作については図37および図38に
示すフローチャートに従って後述する。また、マガジン
15上面の穴15gとマガジン保持レバー28aとの嵌
合状態の解除は、後述するごとく、スイッチ操作により
ソレノイド29(図10および図18参照)を励磁して
行なわれる。
【0044】従って、簡素かつコンパクトな構成によ
り、マガジン15を用いて最大12個のカートリッジ1
0の同時投入もしくは同時排出を行なうことが可能にな
る。このとき、カートリッジ10の直接投入/排出時に
マガジン15をDEE12から取り外した場合には、シ
ャッタ21を閉鎖状態にすることにより、アクセッサ7
A,7Bが移動する動作空間(アクセッサ通路)9に人
体等が入り込むことを防止でき、オペレータの安全性が
確保される。
【0045】また、本実施形態では、保守対象になりや
すい、シャッタ21開閉駆動用の駆動モータ34や検出
機構などの電気部品類やロック機構などの各種機構が、
メカユニット30側にそなえられており、これらの機構
で何らかの故障が発生し保守を行なう必要が生じた場合
には、メカユニット30を交換する。つまり、保守対象
のメカユニット30をシャッタユニット20から取り外
し、新たなメカユニット30をシャッタユニット20に
取り付ける。
【0046】これにより、アクセッサ7A,7Bを停止
させることなく(システムダウンさせることなく)、D
EE12の保守(メカユニット30の交換)を行なうこ
とができる。このとき、シャッタユニット20のシャッ
タ21を閉鎖状態にしておくことにより、メカユニット
30を取り外した状態でも、アクセッサ7A,7Bが移
動する動作空間(アクセッサ通路)9に人体等が入り込
むことを防止でき、オペレータの安全性が確保される。
【0047】(3)第1のシャッタロック機構,マガジ
ン保持機構およびマガジンロック機構の説明 本実施形態のDEE12では、前述したように、マガジ
ン15を取り外した状態で動作空間9に人体が入り込ま
ないようにシャッタ21が設けられているが、さらに、
マガジン15をDEE12にセットしていない状態でシ
ャッタ21を人力等により開放できないようにする第1
のシャッタロック機構25および40(図5〜図15参
照)と、マガジン15をDEE12にセットした状態で
シャッタ21が開放されている場合にはそのマガジン1
5を取り出せないようにするマガジンロック機構50
(図16および図17参照)とをそなえて、さらなる安
全性を確保している。以下に、これらのロック機構2
5,40および50の詳細構成について、図5〜図17
を参照しながら説明する。
【0048】(3−1)第1のシャッタロック機構およ
びマガジン保持機構の説明 本実施形態のDEE12では、構成の異なる2種類の第
1のシャッタロック機構25および40が、それぞれシ
ャッタ21の下側および上側にそなえられている。図5
〜図9はシャッタ21の下側にそなえられたシャッタロ
ック機構25を示すもので、図5〜図7はいずれもその
ロック状態を示す側面図、図8はそのアンロック状態を
示す側面図、図9はそのロック状態を示す平面図であ
る。なお、図9では、メカユニット30の図示を省略
し、シャッタロック機構25に係る部分のみを明確にし
て示している。
【0049】シャッタロック機構25は、マガジン15
をDEE12にセットしていない状態〔マガジン15を
取り外した状態(図5および図6参照)やマガジン15
をトレイ32上に載置し外部空間側へ傾けて配置した状
態(図7参照)〕でシャッタ21の開放動作を禁止(ロ
ック)し、マガジン15をDEE12にセットしている
状態(図8参照)でシャッタ21の開放動作を許容(ア
ンロック)するもので、図5〜図9に示すように、シャ
ッタ21の支持プレート21b側に形成されたロック穴
21cと、トレイ32の下面に取り付けられたロックレ
バー26およびバネ27とから構成されている。
【0050】ここで、ロックレバー26は、トレイ支軸
32よりも外部空間側の支軸26a周りに回動可能に、
トレイ32の下面に取り付けられている。このロックレ
バー26は、シャッタ21を閉鎖した時にロック穴21
cが位置する領域の上方に配置され、図5および図6に
示すごとくトレイ32上にマガジン15を載置していな
い状態ではトレイ32の底面に対して直交するように、
バネ27により付勢されている。
【0051】また、ロックレバー26において、支軸2
6aよりも下方側には、支持プレート21b側のロック
穴21cに嵌まり込むロック用当接部26bが形成され
る一方、支軸26bよりも上方側には、トレイ32の底
面よりも上方側へ突出してマガジン15の底面と当接し
うるマガジン当接部26cが形成されている。このマガ
ジン当接部26cがマガジン15の底面により押圧され
ると、ロックレバー26の全体はバネ27の付勢力に対
抗して支軸26a周りに回動し、ロック用当接部26b
が外部空間側へ移動するようになっている。なお、メカ
ユニット30の底板30bには、ロックレバー26(ロ
ック用当接部26b)が貫通しうる穴(図示省略)が形
成されている。
【0052】そして、トレイ32上にマガジン15を載
置していない状態(図5参照)や、トレイ32上にマガ
ジン15を載置しないままトレイ32をセット位置まで
回動させた状態(図6参照)や、マガジン15をトレイ
32上に載置し外部空間側へ傾けて配置した状態(図7
参照)では、ロック用当接部26bが支持プレート21
b側のロック穴21cに嵌まり込む一方、マガジン15
を載置したトレイ32をセット位置まで回動させた状態
(図8参照)でのみロック用当接部26bが支持プレー
ト21b側のロック穴21cよりも上方に移動するよう
に、ロック用当接部26bの下方へ突出量が設定されて
いる。
【0053】上述の構成により、シャッタ21によりマ
ガジン15を動作空間9側から閉鎖している状態でこの
マガジン15をDEE12から取り外すと、図5および
図9に示すように、トレイ32は外部空間側へ傾いた状
態になるとともに、ロックレバー26のロック用当接部
26bがロック穴21cに嵌まり込む。この状態では、
ロック用当接部26bとロック穴21cの外周部分とが
干渉し合ってシャッタ21はロックされ、シャッタ21
の開放動作が禁止される。
【0054】このとき、マガジン15を載置されていな
いトレイ32をセット位置まで回動させても、図6に示
すように、ロック用当接部26bがロック穴21cに嵌
まり込んでいるので、シャッタ21はロックされる。ま
た、図5に示す状態のトレイ32にマガジン15を載置
すると、マガジン15の底面によりマガジン当接部26
cが押圧されてロック用当接部26bが外部空間側へ移
動することになるが、それでも、図7に示すように、ロ
ック用当接部26bはロック穴21cに嵌まり込んでい
るので、シャッタ21はロックされる。そして、マガジ
ン15を載置したトレイ32をセット位置まで回動させ
た場合のみ、つまり、マガジン15をDEE12内に収
納しセットした場合のみ、図8に示すように、ロック用
当接部26bがさらにロック穴21cよりも上方に移動
してロック穴21c内から退避する。これにより、ロッ
ク用当接部26bとロック穴21cの外周部分とが干渉
し合わなくなり、シャッタ21は、アンロックされ、開
放動作を行なえる状態になる。
【0055】一方、図10は、マガジン保持機構28
と、シャッタ21の上側にそなえられたシャッタロック
機構40とを示す平面図で、図11〜図13はいずれも
マガジン保持機構28を示す側面図で、図14および図
15は、それぞれ、シャッタロック機構40のロック状
態およびアンロック状態を示す側面図である。なお、図
10では、シャッタユニット20の天板20aやシャッ
タ21の図示を省略し、メカユニット30の天板30a
上にそなえられたシャッタロック機構40およびマガジ
ン保持機構28のみを明確にして示している。
【0056】ここでは、シャッタロック機構40の構成
および動作について説明するに先立ち、まず、そのシャ
ッタロック機構40の動作に関連するマガジン保持機構
28の構成および動作について説明する。マガジン保持
機構28は、マガジン15をDEE12の連通空間31
内にセットした状態(連通空間31においてカートリッ
ジ10の挿入/取出側を動作空間9に向けた状態)を保
持すべくメカユニット30の天板30a上にそなえられ
ており、図10〜図13に示すように、マガジン保持レ
バー28a,ピン28b,プレート28cおよびバネ2
8dから構成されている。
【0057】マガジン保持レバー28aは、天板30a
よりも下方へ突出するように設けられ、マガジン15を
DEE12にセットした際にマガジン15上面の穴15
gに嵌まり込んでマガジン15を保持するものである。
このマガジン保持レバー28aには長穴28a−2が鉛
直方向に延在するように形成されるとともに、天板30
a上にはプレート28cが立設されており、マガジン保
持レバー28aは、長穴28a−2を貫通する上下2本
のピン28b,28bにより、プレート28cに対して
上下動できるように取り付けられている。
【0058】また、マガジン保持レバー28aは、バネ
28dにより下方へ突出するように付勢されている。さ
らに、マガジン保持レバー28aには、外部空間側へ向
かって昇傾斜するテーパ面28a−1が形成されるほ
か、このマガジン保持レバー28aの上部にはマガジン
ロック用当接面28a−3が形成されている。この当接
面28a−3は後述するマガジンロック機構50として
機能するものである。
【0059】上述の構成により、マガジン15をDEE
12にセットする際、マガジン15を外部空間側からD
EE12の連通空間31内に挿入すると、図11に示す
ように、マガジン15の上部前端のコーナ部分がマガジ
ン保持レバー28aのテーパ面28a−1に当接する。
そして、マガジン保持レバー28aは、図12に示すよ
うに、マガジン15の挿入に伴い、テーパ面28a−1
によりバネ28dの付勢力に対抗しながら上方へ排動さ
れる。
【0060】マガジン15がセット位置まで到達し、マ
ガジン15上面の穴15gがマガジン保持レバー28a
の直下に至ると、図13に示すように、マガジン保持レ
バー28aは、バネ28dの付勢力を受けて下方へ突出
し穴15gに嵌まり込む。これにより、マガジン15
は、DEE12内にセットされた状態に保持される。こ
のとき、マガジン保持レバー28aのテーパ面28a−
1と穴15g側のテーパ面15g−1とが当接してい
る。
【0061】また、上述のごとく穴15gにマガジン保
持レバー28aが嵌まり込んでいる時には、前述した通
り、連動レバー16の端部16bがマガジン保持レバー
28aによって下方へ押圧され、連動レバー16は、回
転軸16a周りに揺動して、端部16cおよび16dを
それぞれ穴15hおよび15iから上方へ向けて突出さ
せた状態で保持される。このように連動レバー16の端
部16cおよび16dが突出することにより、シャッタ
ロック機構40およびマガジンセット検出機構60が動
作するが、その詳細については後述する。
【0062】一方、マガジン保持レバー28aや穴15
gの動作空間9側にはテーパ面が形成されていないの
で、図13に示すようにセットされたマガジン15を取
り外そうとしても、マガジン保持レバー28aと穴15
gとの嵌合状態を解くことはできず、マガジン15のセ
ット状態が保持される。なお、マガジン保持レバー28
aには、図10(あるいは図18)に示すように、連結
部材58aを介してマガジン解放用ソレノイド29が連
結されている。このソレノイド29は、図37および図
38により後述するごとくオペレータが操作パネル30
e(図1参照)上のスイッチ(REMOVE SW)を押下すると
励磁されるものである。ソレノイド29が励磁される
と、連結部材29aが吸引され、この連結部材29aを
介し、マガジン保持レバー28aがバネ28dの付勢力
に対抗しながら上方へ引き上げられる。これにより、マ
ガジン保持レバー28aと穴15gとの嵌合状態が解か
れ、DEE12からマガジン15を取り外せるようにな
る。
【0063】さて、シャッタ21の上側にそなえたシャ
ッタロック機構40は、マガジン15をDEE12にセ
ットしていない状態(マガジン保持機構28によりマガ
ジン15を保持していない状態)でシャッタ21の開放
動作を禁止し、マガジン15をDEE12にセットして
いる状態(マガジン保持機構28によりマガジン15を
保持している状態)でシャッタ21の開放動作を許容す
るものである。
【0064】このシャッタロック機構40は、連動レバ
ー16の端部16cが上方へ突出する動作に連動して作
動するもので、図10,図14および図15に示すよう
に、シャッタ21の支持プレート21aに形成されたシ
ャッタロック用当接部21dと、メカユニット30の天
板30c上に取り付けられたレバー41,ロックレバー
42およびバネ43とから構成されている。
【0065】ここで、シャッタロック用当接部21d
は、支持プレート21a下面のシャッタ21寄り部分か
ら下方へ向かって突設されている。また、レバー41
は、天板30a上に立設されたプレート41dに対し
て、ピン41aにより揺動可能に取り付けられている。
このレバー41の一端側には、連動レバー16の端部1
6cと当接しうる当接面41bが形成されるとともに、
レバー41の他端側には、ロックレバー42に下方から
当接する当接ピン41cが形成されている。このレバー
41は、レバー41とメカユニット30の天板30aと
の間に介装されたバネ43により、当接ピン41cを引
き上げる方向に付勢されている。従って、連動レバー1
6の端部16cがマガジン15の穴15hから上方へ突
出すると、その端部16cにより当接面41bが押し上
げられ、レバー41は、バネ43の付勢力に対抗しなが
ら当接ピン41cを下げる方向に揺動するようになって
いる。
【0066】さらに、ロックレバー42は、天板30a
上に立設されたプレート42bに対して、ピン42aに
より揺動可能に取り付けられている。ただし、このロッ
クレバー42の揺動面は、レバー41の揺動面と直交し
ている。また、このロックレバー42は、常に自重で当
接ピン41c上に傾倒した状態にあり、下方から当接ピ
ン41cにより支持されている。従って、ロックレバー
42の先端部の高さ位置は、当接ピン41cの高さ位置
に応じて調節されるように構成されている。図14に示
すように、当接ピン41cを引き上げた状態(ロック状
態)では、ロックレバー42の先端部が、当接部21d
の回転エリア内に配設されてこの当接部21dと当接し
てシャッタ21の開放動作を規制するようになってい
る。これに対し、図15に示すように連動レバー16の
端部16cが上方へ突出することにより当接ピン41c
を引き下げた状態(アンロック状態)では、ロックレバ
ー42の先端部が、当接部21dの回転エリア内から退
避するようになっている。
【0067】上述の構成により、図14に示すように、
シャッタ21により連通空間31を動作空間9側から閉
鎖している状態でマガジン15を取り外すと、レバー4
1がバネ43の付勢力を受けてロック位置に配置され
る。このロック位置では、レバー41の当接ピン41c
が引き上げられロックレバー42の先端部が当接部21
dの回転エリア内に配設される。従って、ロックレバー
42の先端部と支持プレート21aの当接部21dとが
干渉し合ってシャッタ21はロックされ、シャッタ21
の開放動作が禁止される。
【0068】また、図11〜図13により説明したよう
にして、マガジン15をDEE12にセットすると、マ
ガジン保持レバー28aがマガジン15上面の穴15g
に嵌まり込んで連動レバー16の端部16bを下方へ押
圧することにより、連動レバー16が回転軸16a周り
に揺動し、連動レバー16の端部16cが穴15hから
上方へ向けて突出する。なお、天板30aにも端部16
cが貫通しうる穴(図示省略)が形成されている。
【0069】上方へ突出した端部16cは、レバー41
の当接面41bに当接しこの当節面41bを押し上げ
る。これに伴い、レバー41は、バネ43の付勢力に対
抗しながら当接ピン41cを下げる方向に揺動し、図1
5に示すように、ロックレバー42の先端部が、当接部
21dの回転エリア内から退避する。従って、ロックレ
バー42の先端部と支持プレート21aの当接部21d
とが干渉し合わなくなり、シャッタ21は、アンロック
され、開放動作を行なえる状態になる。
【0070】(3−2)マガジンロック機構の説明 図16および図17はいずれもマガジンロック機構50
を示すもので、図16はそのロック状態を示す側面図、
図17はそのロック状態およびアンロック状態を示す平
面図である。なお、図16では、シャッタ21の一部を
破断してマガジンロック機構50のロック状態を明確に
して示している。また、図17では、シャッタユニット
20の天板20aの図示やマガジン保持機構28,シャ
ッタロック機構40等の図示を省略してマガジンロック
機構50を明確にして示しているほか、DEE12にセ
ットされたマガジン15とそのマガジン15内の連動レ
バー16とを図示している。さらに、図17では、シャ
ッタ21を開放した状態(ロック状態)を実線で示す一
方、シャッタ21を閉鎖した状態(アンロック状態)を
二点鎖線で示している。
【0071】マガジンロック機構50は、マガジン15
の取り外し動作を、シャッタ21の開放時に禁止(ロッ
ク)し、シャッタ21の閉鎖時に許容(アンロック)す
るもので、図16および図17に示すように、支持プレ
ート21aに取り付けられたマガジンロック用当接部2
1eと、前述のごとくマガジン保持レバー28aの上部
に形成されたマガジンロック用当接面28a−3とから
構成されている。
【0072】マガジンロック用当接部21eは、シャッ
タ21の閉鎖状態では、図17に二点鎖線で示すごとく
(あるいは図11〜図15に示すごとく)、マガジンロ
ック用当接面28a−3の上方から退避した位置に配置
される一方、シャッタ21の開放状態では、図16およ
び図17に実線で示すごとく、マガジンロック用当接面
28a−3の直上に配置されるようになっている。従っ
て、シャッタ21の開放状態でマガジン保持レバー28
aが上昇すると、マガジンロック用当接面28a−3と
当接部21eとが、図17に斜線で示す領域で当接し、
干渉し合うようになっている。
【0073】上述の構成により、マガジン15をDEE
12にセットした後にシャッタ21を開放した場合、図
16および図17に示すように、支持プレート21aの
当接部21eがマガジンロック用当接面28a−3の直
上に配置され、マガジンロック用当接面28a−3と当
接部21eとが干渉し合ってマガジン保持レバー28a
の上昇が禁止される。このため、ソレノイド29を誤っ
て作動させマガジン保持レバー28aを上昇させようと
しても、あるいは、人力によりマガジン15を無理に取
り外そうとしてとしても、マガジン保持レバー28aが
上昇できず、マガジン15を取り外すことはできない。
【0074】そして、シャッタ21を閉鎖すると、図1
7に二点鎖線で示すように、支持プレート21aの当接
部21eがマガジンロック用当接面28a−3の上方か
ら外れ、マガジン保持レバー28aの上昇が許容され、
マガジン15を取り外すことができるようになる。この
ように、本実施形態のDEE12では、シャッタロック
機構25および40によりマガジン15の取外し時にお
けるシャッタ21の開放動作が禁止され、マガジンロッ
ク機構50によりシャッタ21の開放時におけるマガジ
ン15の取外し動作が禁止されるので、アクセッサ7
A,7Bが移動する動作空間9に人体等が入り込むこと
をより確実に防止でき、オペレータの安全性が確保され
る。また、本実施形態のDEE12によれば、上述のよ
うなロック/アンロック機能を、マガジン15やシャッ
タ21の動作に連動する機械式の手段により簡易に実現
できるほか、そのロック機構25,40,50のために
特別なスペースを設ける必要がなく省スペース化も実現
できる。
【0075】なお、回転式のシャッタ21をロックする
方式としては、例えば、電気式による単独ロック方式
や、シャッタ21に連結される歯車(歯車機構23の一
部)をマガジン15と連動するラッチによってロックす
る方式なども考えられるが、前者の方式では、コストが
高く障害の発生する確率も高いために好ましくなく、後
者の方式では、強度が足りず確実なロック状態を得られ
ない。しかし、マガジン15の取外し動作と連動するレ
バー16,26,41,42によりシャッタ21をロッ
クする本実施形態のシャッタロック機構25および40
は、コスト面,組立面,性能安定性,開発期間の短縮な
どいずれの面から見ても好ましいものといえる。
【0076】(4)マガジンセット検出機構の説明 図13にて前述したように、DEE12にマガジン15
をセットする場合、マガジン保持レバー28aがマガジ
ン15の穴15gに嵌まり込んだ状態になった時点でマ
ガジン15はDEE12に完全にセットされた状態にな
る。このようなマガジン15のセット状態を検出する際
に、一旦、マガジン15がセット状態になったことを検
出した後にマガジン15のセット状態が不完全になる
と、エラー状態になる。また、マガジン15が不完全な
セット状態であるにもかかわらず、セット状態であると
判断してアクセッサ7A,7Bを作動させると、オペレ
ータ等の安全性を確保できないおそれがある。このた
め、マガジン15がDEE12に完全にセットされた状
態になったことを確実に検出する手段を開発する必要が
ある。
【0077】そこで、本実施形態では、マガジン保持機
構28による保持動作に連動してマガジン15のセット
状態を検出するマガジンセット検出機構60(図18〜
図20参照)がそなえられ、マガジン保持機構28のマ
ガジン保持レバー28aがマガジン15の穴15gに完
全に嵌まり込んだ場合にのみ、マガジン15のセット状
態を検出するように構成されている。以下に、図18〜
図20を参照しながら、そのマガジンセット検出機構6
0の構成および動作について説明する。
【0078】図18〜図20は、いずれもマガジンセッ
ト検出機構60を示すもので、図18はその平面図、図
19および図20はそれぞれその検出状態および非検出
状態を示す側面図である。なお、図18では、シャッタ
ロック機構40の図示を省略し、マガジン保持機構28
とマガジンセット検出機構60とを明確にして示してい
るほか、DEE12にセットされたマガジン15とその
マガジン15内の連動レバー16とを図示している。
【0079】これらの図18〜図20に示すように、マ
ガジンセット検出機構60は、メカユニット30の天板
30a上に設置され、マガジン15のセット時にマガジ
ン保持レバー28aがマガジン15の穴15gに嵌まり
込んで連動レバー16の端部16dが上方へ突出する動
作に連動して作動するもので、センサレバー61,光学
式のマガジンチェックセンサ(MCS)62,バネ63
およびプレート64から構成されている。
【0080】センサレバー61は、その中央部をピン6
1aにより軸支されて、天板30a上に立設されたプレ
ート64に対して揺動可能に取り付けられている。ま
た、センサレバー61の一方の側には、連動レバー16
の端部16dと当接しうる当接面61bが形成されてい
る。さらに、センサレバー61は、このセンサレバー6
1と天板30aとの間に介装されたバネ63により、他
方の側の端部61cを引き上げる方向に付勢されてい
る。従って、連動レバー16の端部16cがマガジン1
5の穴15iから上方へ突出すると、その端部16dに
より当接面61bが押し上げられ、センサレバー61
は、バネ63の付勢力に対抗しながら端部61cを下げ
る方向に揺動するようになっている。
【0081】このようにセンサレバー61の端部61c
が下方へ移動した状態で、その端部61cは、図19に
示すように、光学式のマガジンチェックセンサ62にお
ける発光素子と受光素子との間を遮る位置(MCS62
を検出状態にする位置)に配置される。なお、図20に
示すように、マガジン15がDEE12にセットされて
いない時には、センサレバー61はバネ63の付勢力に
よって端部61cを引き上げた状態で保持され、この状
態で、端部61cは、MCS62における発光素子と受
光素子との間から外れた位置(MCS62を非検出状態
にする位置)に配置される。
【0082】上述の構成により、図11〜図13により
説明したようにして、マガジン15をDEE12にセッ
トすると、マガジン保持レバー28aがマガジン15上
面の穴15gに嵌まり込んで連動レバー16の端部16
bを下方へ押圧することにより、連動レバー16が回転
軸16a周りに揺動し、連動レバー16の端部16dが
穴15iから上方へ向けて突出する。なお、天板30a
にも端部16cが貫通しうる穴(図示省略)が形成され
ている。
【0083】上方へ突出した端部16dは、センサレバ
ー61の当接面61bに当接しこの当節面61bを押し
上げる。これに伴い、センサレバー61は、バネ63の
付勢力に対抗しながら端部61cを下げる方向に揺動す
る。これにより、図19に示すように、その端部61c
が、MCS62における発光素子と受光素子との間を遮
り、MCS62は検出状態になり、この時点で、マガジ
ン15のセット状態が検出されることになる。
【0084】このように、本実施形態のマガジンセット
検出機構60では、マガジン保持機構28のレバー28
aがマガジン15の穴15gに完全に嵌まり込んだ後で
なければ、MCS62によりマガジン15のセット状態
が検出されない構成となっている。従って、マガジン1
5がDEE12に完全にセットされたことを検出してか
ら、アクセッサ7A,7Bを作動させることができ、オ
ペレータ等の安全性を確保することができる。
【0085】(5)カートリッジの誤挿入防止構造およ
びリーダブロックの押し込み構造の説明 さて、オペレータが、磁気テープカートリッジ10をマ
ガジン15のセル15aに挿入する際には、ライブラリ
装置1内でアクセッサ7A,7Bがカートリッジ10を
正しく取り扱えるように、そのカートリッジ10を誤っ
た入れ方でセットすることを防止する必要がある。アク
セッサ7A,7Bは、カートリッジ10をその前面10
b(図21〜図24参照)側から正しい姿勢で把持しな
ければMTU5aに挿入することができない。従って、
マガジン15のセル15aにセットした時にはカートリ
ッジ10の前面10b側が動作空間9側を向き且つカー
トリッジ10の上面10j(図21〜図24参照)が上
方を向くように、カートリッジ10をマガジン15のセ
ル15aに収納しなければならない。
【0086】これ以外の姿勢でカートリッジ10をセッ
トした場合、ライブラリ装置1内でカートリッジ10を
正しく取り扱えなくなるので、本実施形態では、カート
リッジ10の誤挿入を防止するための構造(面取り部用
係合面15a−1;図21〜図24参照)が各セル15
aにそなえられている。その構造は、後述するごとく、
カートリッジ10の形状を利用して外部空間側からセル
15aへのカートリッジ10の挿入状態を規定するもの
である。
【0087】また、本実施形態のカートリッジ10で
は、図21〜図24に示すように、内部に収納された磁
気テープをMTU5aにおいて引き出すためのリーダブ
ロック10aが、その磁気テープ先端に取り付けられて
いる。このリーダブロック10aは、通常、図21に示
すようにカートリッジ10のケースに収納されてロック
されており、カートリッジ10をMTU(ドライブデッ
キ)5aに挿入した後にこのMTU5a内へ引き込ま
れ、磁気テープをカートリッジ10内から引き出す構成
になっている。リーダブロック10aが例えば図24に
示すように外れたカートリッジ10をMTU5aに挿入
しても、そのカートリッジ10に対する処理を行なえな
い。そこで、本実施形態では、リーダブロック10aを
カートリッジ10へ押し込むための構造(リーダブロッ
ク押し込み用突起15a−2;図21〜図24参照)が
各セル15aにそなえられている。
【0088】以下に、図21〜図24を参照しながら、
カートリッジ10の構造について説明してから、カート
リッジ10の誤挿入を防止するための構造(面取り部用
係合面15a−1)と、リーダブロック10aをカート
リッジ10へ押し込むための構造(リーダブロック押し
込み用突起15a−2)について説明する。図21はこ
れらの構造を有するマガジン10を示す水平断面図であ
り、図22および図23はそれぞれ面取り部用係合面1
5a−1の作用を説明するための水平断面図および縦断
面図であり、図24はリーダブロック押し込み用突起1
5a−2の作用を説明するための水平断面図である。
【0089】本実施形態の磁気テープカートリッジ10
は例えばI3480型のもので、図21〜図24に示す
ように、カートリッジ10をマガジン15の各セル15
aへ挿入する際にはカートリッジ10をその後面10c
側から挿入する。カートリッジ10の後面10cとこの
後面10cに向かって左側の側面10h−1との間に
は、面取り部10dが形成されており、この面取り部1
0dで、磁気テープ引出し用リーダブロック10aの取
出や収納が行なわれるようになっている。
【0090】また、カートリッジ10の底面10eに
は、カートリッジ10の挿入方向に対して平行な2本の
突起10f−1,10f−2が形成されている。これら
の突起10f−1,10f−2は、左側の突起10f−
1と左側の側面10h−1との間隔よりも右側の突起1
0f−2と右側の側面10h−2との間隔の方が大きく
なるように配置されている。
【0091】さらに、カートリッジ10の後面10bと
底面10eとの間にはテーパ面10gが形成されている
ほか、カートリッジ10の左右側面10h−1,10h
−2の前端側(テーパ面10gの近傍)には、位置決め
用溝10i,10iが、左右側面10h−1,10h−
2と底面10eとにわたって形成されている。なお、符
号10jはカートリッジ10の上面である。また、リー
ダブロック10aは、図10に示すように、カートリッ
ジ10に収納される際には1つの回転支点により回転
し、ブロック10aの形状とカートリッジ10のプラス
チック製ケースの弾性とを利用して収納されロックされ
るように構成されている。
【0092】そして、図21〜図24に示すように、本
実施形態のマガジン15の各セル15aの内側において
は、マガジン15の左側面と背面との間のコーナ部分を
内方に突出させるようにして、カートリッジ10の面取
り部10dに係合する面取り部用係合面15a−1が形
成されている。この係合面15a−1は、カートリッジ
10を正規の状態(図21に示す状態)で挿入するとそ
の面取り部10dに係合する一方で、カートリッジ10
を誤った状態(図22に示す状態)で挿入すると、カー
トリッジ10に当接してこのカートリッジ10をマガジ
ン15内での正規収納位置よりも外側へ突出させるよう
に機能する。
【0093】また、マガジン15の各セル15a内にお
いて、係合面15a−1の近傍にカートリッジ押し込み
用突起(当接部)15a−2が突設されている。この突
起15a−2は、カートリッジ10が正規の状態で挿入
されるとそのカートリッジ10のリーダブロック10a
先端に当接し、このリーダブロック10aを収納ロック
方向へ回転させてカートリッジ10へ押し込むものであ
る。
【0094】上述の構成により、カートリッジ10が正
規の状態でマガジン15に挿入されていれば、図21
(もしくは図23の下段)に示すように、カートリッジ
10の面取り部10dとセル15a内の係合面15a−
1とが係合し、カートリッジ10はセル15a内へ完全
に挿入された状態になっている。全てのカートリッジ1
0がセル15a内へ完全に挿入されている場合には、そ
のマガジン15は、問題なくDEE12にセットするこ
とができる。
【0095】これに対し、カートリッジ10を前後逆に
してマガジン15に誤挿入してしまった場合には、図2
2に示すように、カートリッジ10の側面10h−2と
前面10bとの間のコーナが、セル15a内の係合面1
5a−1と係合することができない。従って、カートリ
ッジ10は、図22(もしくは図23の上段)に示すよ
うに、その後面10c側を正規の収納位置よりも約10
mmだけ外側へ突出した状態で保持されることになる。
【0096】シャッタ21の内面と正規の状態で収納さ
れたカートリッジ10との隙間は、図21に示すように
わずかである。このため、上述のように外方へ突出した
カートリッジ10が一つでもあると、図23に示すよう
に、カートリッジ10の突出部(後面10c側)とシャ
ッタ21の内面とが干渉し合い、マガジン15を、マガ
ジン保持レバー28aと穴15gとが嵌合する位置まで
移動させることができず、DEE12にセットすること
ができなくなる。これにより、オペレータは、カートリ
ッジ10を誤挿入していることを認知でき、カートリッ
ジ10の誤挿入が確実に防止される。
【0097】一方、オペレータが、カートリッジ10を
マガジン15に収納する際に、図24に示すごとくリー
ダブロック10aが外れていることに気づいた場合に
は、そのカートリッジ10をマガジン15へ向けて押圧
することにより、リーダブロック10aの先端がセル1
5a内の突起15a−2と当接し、リーダブロック10
aが収納ロック方向へ回転してカートリッジ10へ押し
込まれる。
【0098】また、本実施形態では、アクセッサ7A,
7Bが、DEE12のマガジン15内のカートリッジ1
0を取り出しに来た時やDEE12のマガジン15にカ
ートリッジ10を挿入しに来た時には、必ず、カートリ
ッジ10をマガジン15側へ押し込む動作を行なってリ
ーダブロック10aの先端と突起15a−2とを当接さ
せるうようにプログラミングされている。
【0099】これにより、カートリッジ10をマガジン
15に収納する際にリーダブロック10aをカートリッ
ジ10へ押し込むことができなくても、あるいは、MT
U5aから取り出してDEE12へ運んで来たカートリ
ッジ10のリーダブロック10aが外れていても、その
リーダブロック10aを確実にカートリッジ10へ押し
込むことができるようになっている。
【0100】上述のように、本実施形態のDEE12で
は、マガジン15のセル15a内に面取り部用係合面1
5a−1を形成することにより、マガジン15へのカー
トリッジ10の誤挿入が確実に防止される。また、その
構造は、特別な機構を付加することなく、簡素な構成
で、マガジン15の内面形状を若干変更するだけで実現
される。
【0101】さらに、本実施形態のDEE12では、リ
ーダブロック押し込み用突起15a−2によりリーダブ
ロック10aを確実にカートリッジ10に押し込むこと
ができるので、従来のごとくリーダブロック10aの外
れた不良カートリッジ10に対処するためにシステム自
体をエラー停止させる必要が無くなり、システムを効率
よく運用できる利点もある。
【0102】(6)マガジンの位置決め構造の説明 ところで、アクセッサ7A,7Bがマガジン15からカ
ートリッジ10を取り出す際やマガジン15へカートリ
ッジを挿入する際、アクセッサ7A,7Bは、マガジン
15(カートリッジ10)の位置を認識すべく、センサ
ターゲット17,18(図25〜図27,図28および
図30参照)を光学的に読み取っている。従って、アク
セッサ7A,7Bがカートリッジ10をマガジン15か
ら確実に取り出すためには、カートリッジ10を挿入さ
れたマガジン15を、DEE12に対して常に一定の許
容範囲内の位置にセットするとともに、センサターゲッ
ト19a,19bとマガジン15との間に位置ズレを発
生させてはならない。
【0103】そこで、本実施形態では、マガジン15の
上下にそれぞれ位置決め構造がそなえられ、上下の位置
決め構造のそれぞれにセンサターゲット19a,19b
が一体的に設けられている。以下に、マガジン15の位
置決め構造の詳細について、図25〜図31を参照しな
がら説明する。図25〜図27はいずれもマガジン15
の上側にそなえられた位置決め構造を示すもので、図2
5および図26はそれぞれその平面図および側面図であ
り、図27は、メカユニット30の一部を破断してマガ
ジン位置決めピン17を示す斜視図である。また、図2
8〜図31はいずれもマガジン15の下側にそなえられ
た位置決め構造を示すもので、図28および図30はそ
れぞれはその平面図および側面図、図29は位置決め穴
15eおよび15fを形成されたマガジン15の底面を
示す平面図、図31は、トレイ32の一部を破断してマ
ガジン位置決めピン32b,32cおよび位置決め溝3
2dを示す斜視図である。なお、図25では、メカユニ
ット30の天板30aの図示は省略されている。また、
図27および図31は、動作空間9側から見た斜視図で
ある。
【0104】図25〜図27に示すごとく、メカユニッ
ト30の天板30aには、マガジン位置決めピン17
が、動作空間9寄りの位置から下方(連通空間31)へ
突出するように取り付けられている。また、上側センサ
ターゲット19aは、マガジン位置決めピン17と一体
的に形成され、天板30a上で動作空間9側を向くよう
に配置されている。そして、マガジン位置決めピン17
がマガジン15の上面に形成された位置決め溝(係合
部)15dと係合することにより、センサターゲット1
9aに対するマガジン15の保持位置(セット位置)が
決定されるようになっている。
【0105】また、図28〜図31に示すごとく、メカ
ユニット30の底板30bには、トレイ位置決めピン1
8が、動作空間9寄りの位置から上方(連通空間31)
へ突出するように取り付けられている。また、下側セン
サターゲット19bは、トレイ位置決めピン18と一体
的に形成され、底板30bから動作空間9側を向くよう
に配置されている。そして、トレイ位置決めピン18が
トレイ32の底板に形成された位置決め溝(係合部)3
2dと係合することにより、センサターゲット19bに
対するトレイ32のセット位置が決定されるようになっ
ている。
【0106】さらに、トレイ32の底板上には、左右一
対のマガジン位置決めピン32bおよび32cが上方へ
向かって突設されている。これらのマガジン位置決めピ
ン32bおよび32cは、それぞれ、マガジン15の底
面に形成された位置決め穴(係合部)15eおよび15
fと係合して、トレイ32に対するマガジン15の載置
位置を決めるものである。
【0107】なお、アクセッサ7A,7Bは、上側セン
サターゲット19aを用いて左右方向の位置ズレ量を検
出する一方、下側センサターゲット19bを用いて左右
方向および上下方向の位置ズレ量を検出することによ
り、DEE12にセットされたマガジン15の、左右ズ
レ量,上下ズレ量およびスキュー量を検出して、マガジ
ン15の位置を認識するようになっている。
【0108】上述の構成により、オペレータがマガジン
15をDEE12にセットする際には、マガジン15の
上側では、図25および図26に示すようにマガジン位
置決めピン17が位置決め溝15dと係合して、センサ
ターゲット19aに対するマガジン15のセット位置が
決定される。同時に、マガジン15の下側では、図30
に示すように、マガジン位置決めピン32bおよび32
cがそれぞれ位置決め穴15eおよび15fと係合し
て、トレイ32に対するマガジン15の載置位置が決定
されるとともに、トレイ位置決めピン18が位置決め溝
32dと係合してセンサターゲット19bに対するトレ
イ32のセット位置が決定される。これにより、マガジ
ン位置決めピン32b,32cとトレイ位置決めピン1
8を介して、センサターゲット19bに対するマガジン
15の保持位置(セット位置)が決定される。
【0109】このように、マガジン15の上側では位置
決めピン17とセンサターゲット19aとが一体化され
ているため、センサターゲット19aに対するマガジン
15の位置ズレ量は、1部品のみの精度により決まり、
確実に許容範囲内に収めることができる。また、マガジ
ン15の下側では、センサターゲット19bに対するマ
ガジン15の位置ズレ量は、2部品〔位置決めピン32
b(32c)と18〕の精度により決まり、確実に許容
範囲内に収めることができる。従って、マガジン15
を、メカユニット30(DEE12)に対して、マガジ
ン15とアクセッサ7A,7Bとの間でのカートリッジ
10の受渡しを確実に行なえる許容範囲内に位置決めす
ることができる。
【0110】(7)第2のシャッタロック機構およびメ
カユニットロック機構の説明 本実施形態のDEE11は、前述のごとく、メカユニッ
ト30を取り外した状態でも、シャッタユニット20の
シャッタ21を閉鎖状態にしておくことにより、アクセ
ッサ7A,7Bが移動する動作空間(アクセッサ通路)
9に人体等が入り込むことを防止できるように構成され
ているが、さらに、メカユニット30の取外し時にシャ
ッタ21を人力で開放できないようにする第2のシャッ
タロック機構45(図32および図33参照)と、シャ
ッタ21が開放されている場合にはメカユニット30を
人力で取り外せないようにすべる上下一対のメカユニッ
トロック機構70および75(図34〜図36参照)と
をそなえて、さらなる安全性を確保している。以下に、
これらのロック機構45,70および75の詳細構成に
ついて、図32〜図36を参照しながら説明する。
【0111】(7−1)第2のシャッタロック機構の説
明 図32および図33は、それぞれ第2のシャッタロック
機構45のロック状態およびアンロック状態を示す平面
図である。なお、図32では、シャッタユニット20の
天板20aの図示や歯車機構23等の図示を省略して、
第2のシャッタロック機構45に係る部分を明確にして
示している。同様に、図33では、シャッタユニット2
0の天板20aの図示や駆動モータ34,歯車機構2
3,マガジン保持機構28,第1のシャッタロック機構
40,マガジンセット検出機構60等の図示を省略し
て、第2のシャッタロック機構45に係る部分を明確に
して示している。
【0112】第2のシャッタロック機構45は、図32
および図33に示すように、シャッタ21の開放を、メ
カユニット30をシャッタユニット20から取り外した
状態で禁止(ロック)し、メカユニット30をシャッタ
ユニット20に取り付けた状態で許容(アンロック)す
るもので、シャッタ21の支持プレート21aに形成さ
れたシャッタロック用当接部21fと、メカユニット3
0に取り付けられたシャッタロック解除用突起49と、
シャッタユニット20の天板20aの下面側に取り付け
られたシャッタロック用レバー46A,46Bおよびバ
ネ47とから構成されている。
【0113】ここで、シャッタロック用当接部21f
は、回転軸22aを挟んでシャッタ21とは反対側にお
いて、支持プレート21aの一部を上方へ折り曲げるよ
うにして形成されている。また、シャッタロック用レバ
ー46Aは、シャッタユニット20の天板20aの下面
側に、回転軸46aにより、支持プレート21aと略同
一面内で回転可能に取り付けられている。このレバー4
1の一端側には、メカユニット30のシャッタユニット
20への取付時に、メカユニット30に取り付けられた
シャッタロック解除用突起49と当接しうるシャッタロ
ック解除用当接部46cが形成されている。そして、レ
バー46Aの他端側(端部46b)には長穴46eが形
成されており、この長穴46eを貫通する連結ピン46
dにより、レバー46Aの端部46bがシャッタロック
用レバー46Bに連結されている。
【0114】このレバー46Bは、その基端側を前述の
ようにレバー46Aの端部に連結される一方、その先端
側には、支持プレート21aのシャッタロック用当接部
21fと当接しうるシャッタロック用当接部46hが形
成されている。また、レバー46には長穴46gが形成
されており、この長穴46gを貫通する2本のピン46
fにより、レバー46Bは、カバー48上に前後方向へ
摺動可能に取り付けられている。このような機構によ
り、レバー46Aの回転動作が、レバー46Bの前後方
向の直線動作に変換されるようになっている。なお、カ
バー48は、第2のシャッタロック機構48を下方から
覆うべく天板20aの下面に取り付けられたものであ
る。
【0115】さらに、レバー46Aおよび46Bは、こ
のレバー46Aとカバー48との間に介装されたバネ4
7により、図32に示すロック位置に配置されるように
付勢されている。そのロック位置では、レバー46Bの
当接部46hが、支持プレート21aの当接部21fの
回転エリア内に配置され、この当接部21fと当接し
て、シャッタ21の開放動作を規制する。
【0116】なお、図32において、符号71aはメカ
ユニットロック機構70(図34および図36参照)を
構成すべく天板30a上に形成されたメカストッパであ
る。また、メカユニット30をシャッタユニット20に
取り付ける際やメカユニット30をシャッタユニット2
0から取り外す際、前述したマガジン保持機構28やシ
ャッタロック機構40は、上述した第2のシャッタロッ
ク機構45(カバー48)よりも下方に配置されている
ので、第2のシャッタロック機構45と干渉し合うこと
はない。
【0117】上述の構成により、図32に示すように、
シャッタ21により連通空間31を動作空間9側から閉
鎖している状態でメカユニット30をシャッタユニット
20から取り外すと、レバー46Aおよび46Bがバネ
47の付勢力を受けてロック位置に配置される。このロ
ック位置では、レバー46Bの当接部46bと支持プレ
ート21aの当接部21eとが当接してシャッタ21は
ロックされ、シャッタ21の開放動作が禁止される。
【0118】そして、メカユニット30をシャッタユニ
ット20に取り付けると、メカユニット30の突起49
が、レバー46Aの当接部46cに当接して押圧し、バ
ネ47の付勢力に対抗しながらレバー46Aを反時計周
りに回動させて図33に示すアンロック位置に配置させ
る。このアンロック位置では、レバー46Bの当接部4
6hが後退し支持プレート21aの当接部21fの回転
エリアから退避するため、当接部21fと当接部46h
とが干渉し合わなくなり、シャッタ21は、アンロック
され、開放動作を行なえる状態になる。
【0119】(7−2)メカユニットロック機構の説明 図34〜図36は、シャッタ21の上下にそれぞれそな
えられたメカユニットロック機構70および71を示す
もので、図34は上側のメカユニットロック機構71の
ロック状態を示す平面図、図35は下側のメカユニット
ロック機構71のロック状態を示す平面図、図36は上
下のメカユニットロック機構70および71のロック状
態を一部破断して示す側面図である。
【0120】なお、図34では、シャッタユニット20
の天板20aの図示や駆動モータ34,歯車機構23,
ロック機構40,45等の図示を省略して、上側のメカ
ユニットロック機構70に係る部分のみを明確にして示
している。また、図35では、メカユニット30の底板
30bの図示を省略して、下側のメカユニットロック機
構71に係る部分のみを明確にして示している。
【0121】メカユニットロック機構70および71
は、いずれも、シャッタユニット20からのメカユニッ
ト30の取外し動作を、シャッタ21の開放時に禁止
(ロック)し、シャッタ21の閉鎖時に許容(アンロッ
ク)するものである。ここで、上側のメカユニットロッ
ク機構70は、図34および図36に示すように、メカ
ユニット30の天板30cから上方へ向けて形成された
ストッパ71と、支持プレート21aから下方へ向けて
形成されたメカユニットロック用当接部21gとから構
成されている。下側のメカユニットロック機構71は、
メカユニット30の底板30bから下方へ向けて設けら
れたストッパ71と、支持プレート21bから上方へ向
けて形成されたメカユニットロック用当接部21hとか
ら構成されている。
【0122】ここで、当接部21gおよび21hは、シ
ャッタ21の開放時には、図34〜図36に示すごと
く、それぞれ、メカユニット30側のメカストッパ70
aおよび71aに外部空間側から対向する位置に配置さ
れるように、支持プレート21aおよび21bに形成さ
れている。また、当接部21gおよび21hは、シャッ
タ21の閉鎖時には、シャッタ21の閉鎖動作に伴っ
て、それぞれ、メカストッパ70aおよび71aの外部
空間側(メカユニット30の取外し時にメカストッパ7
0aおよび71aが通過するエリア)から退避するよう
に、支持プレート21aおよび21bに形成されてい
る。
【0123】上述の構成により、シャッタ21を開放し
た状態では、図34〜図36に示すように、当接部21
gおよび21hがそれぞれメカストッパ70a,71a
に外部空間側から対向する位置に配置されるため、これ
らの当接部21g,21hとメカストッパ70a,71
aとが干渉し合って、メカユニット30のシャッタユニ
ット20からの取外し動作が規制される。
【0124】そして、シャッタ21を閉鎖した状態で
は、当接部21gおよび21hがメカストッパ70aお
よび71aの外部空間側から退避するため、メカユニッ
ト30のメカストッパ70aおよび71aと干渉し合う
ものが無くなり、メカユニット30をシャッタユニット
20から取り外すことができるようになる。このよう
に、本実施形態のDEE12では、第2のシャッタロッ
ク機構45によりメカユニット30の取外し時における
シャッタ21の開放動作が禁止され、メカユニットロッ
ク機構70および71によりシャッタ21の開放時にお
けるメカユニット30の取外し動作が禁止されるので、
DEE12の保守に際してメカユニット30を取り外し
てもアクセッサ7A,7Bが移動する動作空間9に人体
等が入り込むことをより確実に防止できるほか、シャッ
タ21の開放時に誤ってメカユニット30を取り外して
しまうおそれもなくなり、オペレータの安全性が確保さ
れる。また、本実施形態のDEE12によれば、上述の
ようなロック/アンロック機能を、シャッタ21の動作
やメカユニット30の取外し動作に連動する機械式の手
段により簡易に実現できるほか、そのロック機構45,
70,71のために特別なスペースを設ける必要がなく
省スペース化も実現できる。
【0125】なお、前述した通り、回転式のシャッタ2
1をロックする方式としては、例えば、電気式による単
独ロック方式や、シャッタ21に連結される歯車(歯車
機構23の一部)をメカユニット30と連動するラッチ
によってロックする方式なども考えられるが、前者の方
式では、コストが高く障害の発生する確率も高いために
好ましくなく、後者の方式では、強度が足りず確実なロ
ック状態を得られない。しかし、シャッタ21をメカユ
ニット30の取外し動作と連動するレバー46A,46
Bによりロックする本実施形態のシャッタロック機構4
5は、コスト面,組立面,性能安定性,開発期間の短縮
などいずれの面から見ても好ましいものといえる。
【0126】(8)DEEによるマガジン交換動作の説
明 上述のごとく構成された本実施形態のDEE12を複数
そなえたCSU4は、例えば下記の2種類のモードで運
転される。第1モードは、各DEE12にマガジン10
を最初にセットした後にはマガジン15(カートリッジ
10)の交換を行なわないモード(CSU4を固定棚と
して用いるモード)であり、第2モードは、DEE12
の操作パネル30e上で“MAGAZINE REMOVE ”を示すL
EDが点灯している場合にはいつでもマガジン15の交
換を行なうことのできるモード(頻繁にマガジン交換を
行なう場合のモード)である。
【0127】まず、上述した第1モードによりマガジン
15を交換する場合の基本的な動作を、図37に示すフ
ローチャート(ステップS1〜S20)に従って説明す
る。なお、図37中、“*”を付したステップはオペレ
ータにより操作される手順であることを示している。こ
の第1モードでマガジン15の交換を行なう場合、オペ
レータは、まず、DEEコマンドを発行し(ステップS
1)、CSU4における全てのシャッタモータ34を作
動させて全てのDEE12のシャッタ21を閉鎖する
(ステップS2)。
【0128】このとき、本実施形態では、ライブラリ装
置1の動作を管理するコントローラ(図示省略)におい
て、シャッタ21が完全に開放されたことを検出するシ
ャッタオープンセンサ(SOS;図示省略)が非検出状
態になったと判定され(ステップS3でYES判定)、
且つ、シャッタ21が完全に閉鎖されたことを検出する
シャッタクローズセンサ(SCS;図示省略)が検出状
態になったと判定されると(ステップS4でNO判
定)、全てのシャッタモータ34の動作を停止する(ス
テップS5)。
【0129】ただし、SOSが非検出状態になったと判
定できなかった場合(ステップS3でNO判定)または
SCSが検出状態になったと判定できなかった場合(ス
テップS4でNO判定)には、全てのシャッタモータ3
4による駆動(ステップS2),SOSの非検出状態の
判定(ステップS3)およびSCSの検出状態の判定
(ステップS4)を2回リトライする。それでもSOS
が非検出状態になったと判定できなかった場合やSCS
が検出状態になったと判定できなかった場合には、エラ
ー表示が行なわれる(ステップS20)。
【0130】シャッタモータ34の動作が停止される
と、マガジン15が取外し可能な状態(シャッタ21が
閉鎖状態)であることを示す操作パネル30e上のLE
D(MAGAZINE REMOVE LED)が点灯され(ステップS
6)、オペレータはその点灯を確認してから、マガジン
15を取り外すための操作パネル30e上のスイッチ
(REMOVE SW)を押下する(ステップS7)。
【0131】このスイッチが押下されると、マガジン解
放用ソレノイド29が励磁され、このソレノイド29に
よりマガジン保持レバー28aがバネ28dの付勢力に
対抗して上方へ吸引される(ステップS8)。これによ
りマガジン保持レバー28aとマガジン15の穴15g
との嵌合状態が解除されると、マガジンセット検出機構
60におけるMCS62が非検出状態になる。
【0132】このようにしてMCS62が非検出状態に
なったか否かを前記コントローラにおいて判定し(ステ
ップS9)、非検出状態になったと判定できなかった場
合には、ソレノイド29による吸引(ステップS8)お
よびMCS62の非検出状態の判定(ステップS9)を
2回リトライする。それでもMCS62が非検出状態に
なったと判定できなかった場合には、エラー表示が行な
われる(ステップS20)。
【0133】ステップS9でMCS62が非検出状態に
なったと判定された場合には、オペレータが、CSU4
のマガジン部をオープンし(ステップS10)、マガジ
ン15の交換作業を行なってから(ステップS11)、
そのマガジン部をクローズする(ステップS12)。こ
の後、MCS62によりマガジン15のセット状態を検
出し(ステップS13)、さらに、カートリッジチェッ
クセンサ(図示省略;CCS)により、交換後のマガジ
ン15にカートリッジ10が収納されていることを検出
する(ステップS14)。MCS62やCCSによる検
出を完了すると、オペレータが操作パネル30e上のス
イッチ(START SW)を押下することにより(ステップS
15)、アクセッサ7A,7Bに対して、DEE12か
らカートリッジ10の取出を許可する旨の信号が通知さ
れると同時に、全てのシャッタモータ34が作動し全て
のシャッタ21が開放される(ステップS16)。
【0134】そして、前記コントローラにおいて、SC
Sが非検出状態になったと判定され(ステップS17で
YES判定)、且つ、SOSが検出状態になったと判定
されると(ステップS18でYES判定)、全てのシャ
ッタモータ34の動作を停止し(ステップS19)、第
1モードによる動作を完了する。ただし、SCSが非検
出状態になったと判定できなかった場合(ステップS1
7でNO判定)またはSOSが検出状態になったと判定
できなかった場合(ステップS18でNO判定)には、
全てのシャッタモータ34による駆動(ステップS1
6),SCSの非検出状態の判定(ステップS17)お
よびSOSの検出状態の判定(ステップS18)を2回
リトライする。それでもSCSが非検出状態になったと
判定できなかった場合やSOSが検出状態になったと判
定できなかった場合には、エラー表示が行なわれる(ス
テップS20)。
【0135】次に、上述した第2モードによりマガジン
15を交換する場合の基本的な動作を、図38に示すフ
ローチャート(ステップS21〜S40)に従って説明
する。なお、図38中、“*”を付したステップはオペ
レータにより操作される手順であることを示している。
この第2モードは、マガジン交換対象のDEE12のみ
に対して行なわれる。
【0136】この第1モードでマガジン15の交換を行
なう場合、オペレータは、各DEE12の操作パネル3
0e上のLED(MAGAZINE REMOVE LED)の点灯状態を確
認して(ステップS21)、マガジン交換対象のDEE
12の操作パネル30e上のスイッチ(REMOVE SW)を押
下する(ステップS22)。この後、前記コントローラ
においては、SOSが検出状態であるか否かを判定し
(ステップS23)、SOSが検出状態ではないと判定
された場合には、直ちに後述するステップS29へ移行
する一方、SOSが検出状態であると判定された場合に
は、SCSが非検出状態であるか否かを判定する(ステ
ップS24)。SCSが非検出状態であれば、シャッタ
モータ34が作動しシャッタ21が閉鎖される(ステッ
プS25)。ただし、SCSが非検出状態になったと判
定できなかった場合(ステップS24でNO判定)に
は、その判定(ステップS24)を2回リトライする。
それでもSCSが非検出状態になったと判定できなかっ
た場合には、エラー表示が行なわれる(ステップS4
0)。
【0137】シャッタ21の閉鎖動作時には、前記コン
トローラにおいて、SOSが非検出状態になったと判定
され(ステップS26でYES判定)、且つ、SCSが
検出状態になったと判定されると(ステップS27でY
ES判定)、シャッタモータ34の動作を停止する(ス
テップS27)。ただし、SOSが非検出状態になった
と判定できなかった場合(ステップS26でNO判定)
またはSCSが検出状態になったと判定できなかった場
合(ステップS27でNO判定)には、シャッタモータ
34による駆動(ステップS25),SOSの非検出状
態の判定(ステップS26)およびSCSの検出状態の
判定(ステップS27)を2回リトライする。それでも
SOSが非検出状態になったと判定できなかった場合や
SCSが検出状態になったと判定できなかった場合に
は、エラー表示が行なわれる(ステップS40)。
【0138】シャッタモータ34が停止された場合、も
しくは、ステップS23でSOSが検出状態であると判
定された場合には、マガジン解放用ソレノイド29が励
磁され、このソレノイド29によりマガジン保持レバー
28aがバネ28dの付勢力に対抗して上方へ吸引され
る(ステップS29)。これによりマガジン保持レバー
28aとマガジン15の穴15gとの嵌合状態が解除さ
れると、マガジンセット検出機構60におけるMCS6
2が非検出状態になる。
【0139】このようにしてMCS62が非検出状態に
なったか否かを前記コントローラにおいて判定し(ステ
ップS30)、非検出状態になったと判定できなかった
場合には、ソレノイド29による吸引(ステップS2
9)およびMCS62の非検出状態の判定(ステップS
30)を2回リトライする。それでもMCS62が非検
出状態になったと判定できなかった場合には、エラー表
示が行なわれる(ステップS40)。
【0140】ステップS30でMCS62が非検出状態
になったと判定された場合には、図37にて前述した第
1モードの場合と同様、オペレータが、CSU4のマガ
ジン部をオープンし(ステップS31)、マガジン15
の交換作業を行なってから(ステップS32)、そのマ
ガジン部をクローズする(ステップS33)。この後、
MCS62によりマガジン15のセット状態を検出し
(ステップS34)、さらに、CCSにより、交換後の
マガジン15にカートリッジ10が収納されていること
を検出する(ステップS35)。MCS62やCCSに
よる検出を完了すると、自動的にシャッタモータ34が
作動しシャッタ21が開放される(ステップS36)。
【0141】そして、前記コントローラにおいて、SC
Sが非検出状態になったと判定され(ステップS37で
YES判定)、且つ、SOSが検出状態になったと判定
されると(ステップS38でYES判定)、シャッタモ
ータ34の動作を停止し(ステップS39)、第2モー
ドによる動作を完了する。ただし、SCSが非検出状態
になったと判定できなかった場合(ステップS37でN
O判定)またはSOSが検出状態になったと判定できな
かった場合(ステップS38でNO判定)には、シャッ
タモータ34による駆動(ステップS36),SCSの
非検出状態の判定(ステップS37)およびSOSの検
出状態の判定(ステップS38)を2回リトライする。
それでもSCSが非検出状態になったと判定できなかっ
た場合やSOSが検出状態になったと判定できなかった
場合には、エラー表示が行なわれる(ステップS4
0)。
【0142】(9)その他 なお、上述した実施形態では、ライブラリ装置1を、L
AU2,RAU3,CSU4,TMU5およびAEU6
を連結して構成した場合について説明しているが、本発
明は、これに限定されるものではなく、DEEを有する
ライブラリ装置であれば、どのようなユニット構成のも
のであっても、上述と同様に適用され、上述と同様の作
用効果を得ることができる。
【0143】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のライブラ
リ装置におけるカートリッジ直接投入/排出機構および
ライブラリ装置によれば、以下のような効果ないし利点
を得ることができる。 (1)ライブラリ装置内の動作空間とオペレータ側の外
部空間とが直接的に連通接続され、マガジンにより投入
したカートリッジを、そのまま動作空間側から移送機構
によって取り込むことができるので、極めて簡素でコン
パクトな構成で複数のカートリッジを同時に投入したり
排出したりすることができる(請求項1,)。
【0144】(2)マガジン交換時にマガジンを取り外
した場合には、シャッタを駆動機構により閉鎖状態にす
ることで、移送機構の動作空間に人体等が入り込むこと
を防止でき、オペレータの安全性を確保できる(請求項
)。 (3)シャッタロック機構によりマガジンの取外し時に
おけるシャッタの開放動作が禁止され、マガジンロック
機構によりシャッタの開放時におけるマガジンの取外し
動作が禁止されるので、移送機構の動作空間に人体等が
入り込むことをより確実に防止でき、オペレータの安全
性が確保される(請求項)。このとき、トレイに
マガジンを載置し且つトレイを水平状態に保持すると、
シャッタロック機構により、シャッタの開放動作のロッ
クが解除され、シャッタを駆動機構により開放させるこ
とができる(請求項1)。
【0145】(4)マガジンの内面形状をカートリッジ
の外周形状に応じたものとするという極めて簡素な構成
で、カートリッジの誤挿入を確実に防止することができ
る(請求項)。 (5)位置決めピンと係合部とにより、マガジンの保持
位置が決定され、マガジンを、装置本体に対して常に一
定の許容範囲内に位置決めすることができる(請求項
1,5)。
【0146】(6)このとき、位置決めピンとセンサタ
ーゲットとを一体化することにより、センサターゲット
に対するマガジンの位置ズレ量を確実に許容範囲内に収
めることができ、マガジンと移送機構との間でのカート
リッジの受渡しを確実に行なうことができる(請求項
5)。 (7)突起によりリーダブロックを確実にカートリッジ
に押し込むことができるので、従来のごとくリーダブロ
ックの外れた不良カートリッジに対処するためにシステ
ム自体をエラー停止させる必要が無くなり、システムを
効率よく運用できる(請求項)。
【0147】(8)シャッタユニットからメカユニット
を取り外すことができ、保守時にはシャッタを閉鎖した
状態でメカユニットの交換を行なうことが可能になるの
で、移送機構等の動作を停止させる必要がなく、オペレ
ータの安全性を確保しながら、活性保守を行なうことが
できる。 (9)このとき、第2のシャッタロック機構によりメカ
ユニットの取外し時におけるシャッタの開放動作が禁止
され、メカユニットロック機構によりシャッタの開放時
におけるメカユニットの取外し動作が禁止されるので、
メカユニットを取り外しても移送機構の動作空間に人体
等が入り込むことをより確実に防止できるほか、シャッ
タの開放時に誤ってメカユニットを取り外してしまうお
それもなくなり、オペレータの安全性が確保される。
【0148】(10)マガジンセット検出機構により、マ
ガジン保持機構による保持動作に連動してマガジンのセ
ット状態が検出されるので、マガジンが完全にセットさ
れたことを検出してから、移送機構を作動させることが
でき、オペレータ等の安全性を確保できる(請求項
)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのライブラリ装置に
おけるカートリッジ直接投入/排出機構(DEE)の基
本構成およびマガジンを示す分解斜視図である。
【図2】本実施形態のライブラリ装置の全体構成を模式
的に示す斜視図である。
【図3】本実施形態のライブラリ装置におけるDEE取
付状態とそのDEEへのマガジンセット手順とを示す縦
断面図である。
【図4】本実施形態におけるシャッタ駆動機構を示す平
面図である。
【図5】本実施形態におけるシャッタ下側の第1のシャ
ッタロック機構(ロック状態)を示す側面図である。
【図6】本実施形態におけるシャッタ下側の第1のシャ
ッタロック機構(ロック状態)を示す側面図である。
【図7】本実施形態におけるシャッタ下側の第1のシャ
ッタロック機構(ロック状態)を示す側面図である。
【図8】本実施形態におけるシャッタ下側の第1のシャ
ッタロック機構(アンロック状態)を示す側面図であ
る。
【図9】本実施形態におけるシャッタ下側の第1のシャ
ッタロック機構(ロック状態)を示す平面図である。
【図10】本実施形態におけるマガジン保持機構および
シャッタ上側の第1のシャッタロック機構を示す平面図
である。
【図11】本実施形態におけるマガジン保持機構を示す
側面図である。
【図12】本実施形態におけるマガジン保持機構を示す
側面図である。
【図13】本実施形態におけるマガジン保持機構を示す
側面図である。
【図14】本実施形態におけるシャッタ上側の第1のシ
ャッタロック機構(ロック状態)を示す側面図である。
【図15】本実施形態におけるシャッタ上側の第1のシ
ャッタロック機構(アンロック状態)を示す側面図であ
る。
【図16】本実施形態におけるマガジンロック機構(ロ
ック状態)を示す側面図である。
【図17】本実施形態におけるマガジンロック機構(ロ
ック状態およびアンロック状態)を示す平面図である。
【図18】本実施形態におけるマガジンセット検出機構
を示す平面図である。
【図19】本実施形態におけるマガジンセット検出機構
の検出状態を示す側面図である。
【図20】本実施形態におけるマガジンセット検出機構
の非検出状態を示す側面図である。
【図21】本実施形態のカートリッジ誤挿入防止構造お
よびリーダブロック押し込み構造をそなえたマガジンを
示す水平断面図である。
【図22】本実施形態におけるカートリッジ誤挿入防止
構造の作用を説明するための水平断面図である。
【図23】本実施形態におけるカートリッジ誤挿入防止
構造の作用を説明するための縦断面図である。
【図24】本実施形態におけるリーダブロック押し込み
構造の作用を説明するための水平断面図である。
【図25】本実施形態におけるマガジン上側の位置決め
構造を示す平面図である。
【図26】本実施形態におけるマガジン上側の位置決め
構造を示す側面図である。
【図27】本実施形態におけるマガジン上側の位置決め
構造の要部を一部破断して示す斜視図である。
【図28】本実施形態におけるマガジン下側の位置決め
構造を示す平面図である。
【図29】本実施形態におけるマガジンの底面を示す平
面図である。
【図30】本実施形態におけるマガジン下側の位置決め
構造を示す側面図である。
【図31】本実施形態におけるマガジン下側の位置決め
構造の要部を一部破断して示す斜視図である。
【図32】本実施形態における第2のシャッタロック機
構のロック状態を示す平面図である。
【図33】本実施形態における第2のシャッタロック機
構のアンロック状態を示す平面図である。
【図34】本実施形態におけるシャッタ上側のメカユニ
ットロック機構のロック状態を示す平面図である。
【図35】本実施形態におけるシャッタ下側のメカユニ
ットロック機構のロック状態を示す平面図である。
【図36】本実施形態におけるシャッタ上下のメカユニ
ットロック機構のロック状態を一部破断して示す側面図
である。
【図37】本実施形態における第1モードによりマガジ
ンを交換する場合の基本的な動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図38】本実施形態における第2モードによりマガジ
ンを交換する場合の基本的な動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】 1 ライブラリ装置 2 アクセッサユニット(LAU) 3 アクセッサユニット(RAU) 4 カートリッジストレージユニット(CSU) 5 テープドライブマウントユニット(TMU,ドライ
ブユニット) 5a 磁気テープドライブユニット(MTU,処理部) 6 アクセッサエクステンドユニット(AEU) 7A,7B アクセッサロボット(移送機構) 7a ハンド機構 7b 移動機構 7c 垂直コラム 8 レール 9 動作空間(アクセッサ通路) 10 磁気テープカートリッジ(カートリッジ) 10a リーダブロック 10b 前面(挿入方向前端側) 10c 後面 10d 面取り部 10e 底面 10f−1,10f−2 突起 10g テーパ面 10h−1,10h−2 側面 10i 位置決め用溝 10j 上面 11 カートリッジ投入/排出機構(CAS) 12 カートリッジ直接投入/排出機構(DEE) 13 カートリッジ強制排出機構(FES) 15 マガジン 15a セル 15a−1 面取り部用係合面 15a−2 リーダブロック押し込み用突起(当接部) 15b 上部ハンドル 15c セッティングハンドル 15d 位置決め溝(係合部) 15e,15f 位置決め穴(係合部) 15g,15h,15i 穴 15g−1 テーパ面 16 連動レバー 16a 回転軸 16b,16c,16d 連動レバーの端部 17 マガジン位置決めピン 18 トレイ位置決めピン 19a 上側センサターゲット 19b 下側センサターゲット 20 シャッタユニット 20a 天板 20b 底板 20c,20d 側板 21 シャッタ 21a,21b 支持プレート 21c ロック穴 21d シャッタロック用当接部 21e マガジンロック用当接部 21f シャッタロック用当接部 21g,21h メカユニットロック用当接部 22a,22b 回転軸 23 歯車機構 23a 歯車 25 第1のシャッタロック機構 26 ロックレバー 26a 支軸 26b ロック用当接部 26c マガジン当接部 27 バネ 28 マガジン保持機構 28a マガジン保持レバー 28a−1 テーパ面 28a−2 長穴 28a−3 マガジンロック用当接面 28b ピン 28c プレート 28d バネ 29 マガジン解放用ソレノイド 29a 連結部材 30 メカユニット 30a 天板 30b 底板 30c,30d 側板 30e 操作パネル 31 連通空間 32 トレイ 32a トレイ支軸 32b,32c マガジン位置決めピン 32d 位置決め溝(係合部) 34 駆動モータ(駆動機構,シャッタモータ) 34a 回転駆動軸 35 歯車 36 取付プレート 40 第1のシャッタロック機構(シャッタロック機
構) 41 レバー 42 ロックレバー 41a,42a ピン 41b 当接面 41c 当接ピン 41d,42b プレート 43 バネ 45 第2のシャッタロック機構 46A,46B シャッタロック用レバー 46a 回転軸 46b 端部 46c シャッタロック解除用当接部 46d 連結ピン 46e,46g 長穴 46f ピン 46h シャッタロック用当接部 47 バネ 48 カバー 49 シャッタロック解除用突起 50 マガジンロック機構 60 マガジンセット検出機構 61 センサレバー 61a ピン 61b 当接面 61c センサレバーの端部 62 マガジンチェックセンサ(MCS) 63 バネ 64 プレート 70,71 メカユニットロック機構 70a,71a メカストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 隆久 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通機 電株式会社内 (72)発明者 岡田 智行 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通機 電株式会社内 (72)発明者 加藤 雄二 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通機 電株式会社内 (72)発明者 大森 治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−189850(JP,A) 特開 平5−174475(JP,A) 特開 平4−10264(JP,A) 特開 平6−236609(JP,A) 特開 平7−272367(JP,A) 特開 平6−267165(JP,A) 特開 平8−235728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/68 G11B 17/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体を収容するカートリッジを格納
    し該カートリッジを移送機構によりドライブユニットへ
    移送して該ドライブユニットの処理部により該記憶媒体
    に対する処理を行なうライブラリ装置において、複数の
    カートリッジの同時投入もしくは同時排出を行なうべ
    く、該複数のカートリッジを収納しうるマガジンをセッ
    トされるカートリッジ直接投入/排出機構であって、 該ライブラリ装置の内部における該移送機構の動作空間
    と該ライブラリ装置の外部空間とを直接的に連通接続す
    る連通空間形成され、 該連通空間内において該カートリッジの挿入/取出側を
    該動作空間に向けた状態で該マガジンを保持するマガジ
    ン保持機構と、 該マガジン保持機構により保持された該マガジンを該動
    作空間側から覆いうるシャッタと、 該シャッタを開閉駆動する駆動機構と、 該シャッタの開放動作を、該マガジンをセットしていな
    い状態で禁止し、該マガジンをセットしている状態で許
    容するシャッタロック機構と、 該マガジンの取り外し動作を、該シャッタの開放時に禁
    止し、該シャッタの閉鎖時に許容するマガジンロック機
    構と、 該マガジンを載置されていない時には該外部空間側へ傾
    いた状態で保持され、該マガジンを該ライブラリ装置に
    セットする際には該マガジンを載置され水平状態に保持
    されるトレイとをそなえ、 該シャッタロック機構が、該トレイに該マガジンを載置
    し且つ該トレイを前記水平状態に保持すると、該シャッ
    タの開放動作のロックを解除するとともに、 該マガジン保持機構による該マガジンの保持位置を決定
    するための複数の位置決めピンが固設され、該マガジン
    保持機構により該マガジンを保持した状態で該複数の位
    置決めピンとそれぞれ係合する複数の係合部が該マガジ
    ンに形成 されていることを特徴とする、ライブラリ装置
    におけるカートリッジ直接投入/排出機構。
  2. 【請求項2】 該マガジンへの該カートリッジの挿入状
    態を規定すべく、該マガジンの内面形状が、該カートリ
    ッジが正規の状態で挿入されると該カートリッジの面取
    り部に係合する一方で該カートリッジが誤った状態で挿
    入されると該カートリッジに当接して該カートリッジを
    正規収納位置よりも外側へ突出させうるように形成され
    ていることを特徴とする、請求項1記載のライブラリ装
    置におけるカートリッジ直接投入/排出機構。
  3. 【請求項3】 該カートリッジが、該記憶媒体として磁
    気テープを収納するもので、該処理部において該磁気テ
    ープを引き出すためのリーダブロックを有しており、 該カートリッジを挿入されると該カートリッジの該リー
    ダブロックに当接して該リーダブロックを該カートリッ
    ジへ押し込む当接部が、該マガジンに設けられているこ
    とを特徴とする、請求項1記載のライブラリ装置におけ
    るカートリッジ直接投入/排出機構。
  4. 【請求項4】 該マガジン保持機構による保持動作に連
    動して該マガジンのセット状態を検出するマガジンセッ
    ト検出機構をそなえたことを特徴とする、請求項1記載
    のライブラリ装置におけるカートリッジ直接投入/排出
    機構。
  5. 【請求項5】 記憶媒体を収容するカートリッジを格納
    し該カートリッジを移送機構によりドライブユニットへ
    移送して該ドライブユニットの処理部により該記憶媒体
    に対する処理を行なうとともに、複数のカートリッジの
    同時投入もしくは同時排出を行なうべく、該複数のカー
    トリッジを収納しうるマガジンをセットされるカートリ
    ッジ直接投入/排出機構をそなえたライブラリ装置であ
    って、該カートリッジ直接投入/排出機構が、 該ライブラリ装置の内部における該移送機構の動作空間
    と該ライブラリ装置の外部空間とを直接的に連通接続す
    る連通空間を形成するとともに、 該連通空間内において該カートリッジの挿入/取出側を
    該動作空間に向けた状態で該マガジンを保持するマガジ
    ン保持機構、 該マガジン保持機構により保持された該マガジンを該動
    作空間側から覆いうるシャッタと、 該シャッタを開閉駆動する駆動機構と、 該シャッタの開放動作を、該マガジンをセットしていな
    い状態で禁止し、該マガジンをセットしている状態で許
    容するシャッタロック機構と、 該マガジンの取り外し動作を、該シャッタの開放時に禁
    止し、該シャッタの閉鎖時に許容するマガジンロック機
    構とをそなえて構成され 該マガジン保持機構による該マガジンの保持位置を決定
    するための複数の位置決めピンが固設され、 該マガジン保持機構により該マガジンを保持した状態で
    該複数の位置決めピンとそれぞれ係合する複数の係合部
    が該マガジンに形成され、 該複数の位置決めピンのうちの少なくとも一つに、該移
    送機構により該カートリッジの移送を行なう際に該マガ
    ジンの位置を認識するために用いられるセンサターゲッ
    トが一体的に設けられ ていることを特徴とする、ライブ
    ラリ装置。
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