JP5720489B2 - ライブラリ装置 - Google Patents

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Description

本件は、ライブラリ装置に関する。
一般に、ライブラリ装置は、大容量外部記憶装置として機能するもので、その筐体(Locker)内の収納棚に、例えば磁気テープを記憶媒体として収容するカートリッジを数千巻保管し、各カートリッジ内の記憶媒体に対して記録データの書込/読出等のアクセスを自動で行なっている。
また、ライブラリ装置には、前述のようにカートリッジを格納する収納棚(ストレージユニット)がそなえられるほか、カートリッジを外部から装置内へ投入もしくは装置内から外部へ排出するための機構〔例えば、CAS(Cartridge Access Station),DEE(Direct Entry/Exit),FES(Forced Exit Station)〕や、カートリッジ内の記憶媒体(磁気テープ)に対して記録データの書込/読出等のアクセスを行なう複数の磁気テープドライブユニット(以下、MTUと略記)や、これらの収納棚やカートリッジ投入/排出機構やMTUの間でカートリッジを移送するカートリッジ移送ロボット〔自動搬送ロボット;以下、アクセッサ(ACC)という〕がそなえられている。
このようなライブラリ装置では、上位装置等から、あるカートリッジに対するアクセス要求を受けると、アクセッサが、収納棚へ移動して対象カートリッジを探し、そのカートリッジを、ハンド機構により把持した状態でMTUまで移送してからそのMTUに挿入する。これにより、MTUにおいて、カートリッジ内の記憶媒体(磁気テープ)に対する処理が行なわれる。処理を終了してMTUから排出されたカートリッジは、再びアクセッサのハンド機構により把持され、このアクセッサにより収納棚まで移送されて所定位置に収納される。
また、アクセッサは、カートリッジを把持するハンド部や、このハンド部をカートリッジが収納された収納棚のセルからMTUの挿入口まで搬送するため搬送機構をそなえる。又、ハンド部には、カートリッジを把持するための把持機構や、セルやMTUの開口においてカートリッジを挿入/取出しを行なうための機構がそなえられる。又、搬送機構には、装置内においてハンド部を上下方向及び水平方向へ移動させる機構がそなえられる。
特開2005−93000号公報 特開平7−141124号公報
しかしながら、このような従来の一般的な磁気テープオートローダー装置は、アクセッサにおいて、把持機構としてカートリッジを挟持する部材を開閉するための駆動機構や、搬送機構として、ハンド部を上下方向に移動させるための駆動機構及び、ハンド部を水平方向に移動させるための駆動機構をそなえるため、構造が複雑になる。これにより、製造コストが上昇し、又、装置の小型化も困難になるという課題がある。又、これらの駆動機構を実現するために多数の駆動モータをそなえる必要があり、消費電力量も多いという課題もある。
1つの側面では、本件は、装置構造を簡素化できるようにすることを目的とする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
このため、このライブラリ装置は、記録媒体を格納可能なセルを複数そなえる媒体収納棚と、前記記録媒体に対してデータの書き込み及び読み出しを行なう記録再生装置と、前記記録再生装置をデータアクセス対象の前記記録媒体が格納されている前記セルに搬送し、前記記録媒体を前記記録再生装置の媒体挿抜口内に挿入するように、前記記録再生装置における前記記録媒体に対するアクセス処理が開始される媒体ロードポイントまで前記記録再生装置を搬送する搬送機構とを、前記記録再生装置が、前記セルに対向して突出する押圧部を備えるとともに、前記セル内において、前記記録媒体が載置され、前記押圧部による押圧により、当該押圧部が突出する方向に沿って移動可能な載置部を備え、前記搬送機構が、前記セル内の前記記録媒体に向けて前記記録再生装置を搬送すると、前記記録再生装置が、前記押圧部により前記載置部を押しながら前記セル内に進入す
開示の技術によれば、装置構成を簡素化することが可能となる。
実施形態の一例としてのライブラリ装置の構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置の外観を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置の媒体収納棚を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置のオペレータ側開口を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置のオペレータ側開口を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置における媒体ロック爪の構成を模式的に示す透視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置の媒体ロック爪の平面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置のドライブの斜視図である。 (a),(b),(c)は実施形態の一例としてのライブラリ装置のドライブの三面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるロック解除爪によるテープカートリッジのロック状態を解除している状態を示す平面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置の搬送機構の構成を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置の搬送機構の構成を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置における載置プレートの構成を示す斜視図である。 (a),(b),(c)は実施形態の一例としてのライブラリ装置における載置プレートの三面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する上面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと載置プレートとの位置関係を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置における載置プレートの状態を示す斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるセルへテープカートリッジの格納時の状態を例示する斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置における全体的な処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブによるテープカートリッジへのデータアクセス手法を説明するためのフローチャートである。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。 (a)は実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図、(b)はその正面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。 (a)は実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図、(b)はその斜視図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。 実施形態の一例としてのライブラリ装置におけるドライブと媒体収納棚の各部との位置関係を例示する側面図である。
以下、図面を参照して本ライブラリ装置に係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
図1は実施形態の一例としてのライブラリ装置1の構成を模式的に示す図、図2はその外観を示す斜視図である。又、図3はその前扉51を開いて媒体収納棚10を示す斜視図である。
本ライブラリ装置1は、例えばコンピュータシステム(図示省略)のデータをバックアップする外部記憶装置としてそなえられ、複数の可搬性記録媒体が収納される。可搬性記録媒体としては、記録媒体を格納するカートリッジ式記録媒体装置が用いられ、例えば、磁気テープカートリッジ,フレキシブルディスク,光ディスク,リールに巻回された磁気テープ等が用いられる。本実施形態においては、磁気テープを記録媒体に用いた磁気テープカートリッジを可搬性記録媒体として用いる場合を説明する。なお、以下、磁気テープカートリッジを、単に、テープカートリッジともいう。
図1に示すように、ライブラリ装置1は、筐体50内に、媒体収納棚10,ドライブ20,搬送機構200,制御部40及び電源70をそなえる。
六面体として形成された筐体50の一の面(図2中左側面)には、開閉可能な前扉51が形成され、又、この前扉51と対向する面には、開閉可能な後扉52が形成されている。
以下、本ライブラリ装置1において、筐体50における前扉51が配置されている方を前方(前側)、後扉52が配置されている方を後方(後側)という。
筐体50内の後方には電源70や制御部40,ドライブ20,搬送機構200等が配置され、後扉52を開くことにより、これらの各部に対してメンテナンス等の操作を行なうことができる。
前扉51における装置外部側の面には、図2に示すように、装置状態表示LED512と複数(図2に示す例では5つ)の媒体IN表示LED511とがそれぞれ配置されている。
媒体IN表示LED511は、後述する媒体収納棚10のセル11に対応するものであり、セル11と同数そなえられている。そして、媒体IN表示LED511は、セル11にテープカートリッジ100が格納されている場合に、そのセル11に対応する媒体IN表示LED511が点灯する。
これらの媒体IN表示LED511は、各セル11内に配置されたインセンサ161(例えば図16参照;詳細は後述)がセル11内にテープカートリッジ100を検知したことにより点灯される。又、この媒体IN表示LED511の点灯状態は、後述する制御部40に送信される。
装置状態表示LED512は、ドライブ20の状態を示すものであり、例えば、ドライブ20の起動処理時のイニシャライズにおいて実行されるセルフテストの結果に基づいて点灯制御される。
このセルフテストは、テープドライブ装置のPOST(Power On Self Test)として一般的に行なわれる種々の診断項目について行なってもよい。例えば、ドライブ20の電源投入が正しく行なわれたか否か、ドライブ20が正常に認識されるか、信号異常の有無、等が診断される。
装置状態表示LED512は、セルフテストの結果、正常に機能していることが判断された場合には緑に点灯され、何らかのエラーが検出された場合には赤に点灯される。すなわち、例えば、ドライブ20のセルフテストの結果が制御部40等に送信され、この制御部40がその結果に基づき、装置状態表示LED512を赤もしくは緑に点灯させる制御を行なう。
また、筐体50における前方には媒体収納棚10が配置されており、図3に示すように、前扉51を開放した状態において、オペレータが、媒体収納棚10の各セル11にテープカートリッジ100を挿抜することが可能である。
媒体収納棚10は、データを保存するカートリッジ式記録装置としてのテープカートリッジ(単に、媒体とも言う)100を複数収納する。この媒体収納棚10には、テープカートリッジ100を収納する収納スペース(以下セルともいう)11が、上下方向に並んで複数(本実施形態では5つ)そなえられている。これらのセル11は、互いに同様の構成をそなえる。
各セル11は、媒体収納棚10を前方から後方にかけて貫通するように開口しており、以下、その前方側の開口をオペレータ側開口11aといい、その後方側の開口をドライブ側開口11bという(例えば、図27参照)。
各セル11において、オペレータ側開口11aには、図4に示すように、当該オペレータ側開口11aを塞ぐようにセル扉12が配置されている。このセル扉12は、その前後方向への動きは規制された状態で、上下方向にスライド可能に構成されている。そして、図5に示すように、オペレータが、このセル扉12を上方にスライドさせることによりオペレータ側開口11aが露出し、オペレータは、このオペレータ側開口11aにテープカートリッジ100を挿入する。又、オペレータ側開口11aにテープカートリッジ100を挿入した後に、オペレータがセル扉12を下方へスライドさせることにより、このセル扉12により、セル11内におけるテープカートリッジ100の前方への移動が抑止される。
また、オペレータ側開口11aにおいては、図4に示すように、セル扉12を閉じた状態において、このセル扉12の下側には、オペレータ側開口11aの幅方向に沿って、後述する載置プレート110が出入り可能な開口111aが形成されている。
セル11内におけるオペレータ側開口11aの上側には、インセンサ161(図20参照)が配置されている。インセンサ161はセル11内におけるテープカートリッジ100の存在を検知し、その結果を制御部40に送信する。このインセンサ161として、例えば近接センサが用いられる。
また、図5に示すように、セル11内における前後方向と直交する水平方向(図5の紙面左右方向)において、テープカートリッジ100を介して対向する位置に一対の媒体ロック爪120が配置されている。
図6は実施形態の一例としてのライブラリ装置1における媒体ロック爪120の構成を模式的に示す透視図である。
媒体ロック爪120は、図6に示すように、筒状体121と、この筒状体121内に摺動可能に取り付けられたヘッド122と、筒状体121内部において、一方(図6に示す例では左側)の端部をヘッド122に当接させ圧縮した状態で格納された圧縮ばね123とをそなえる。又、ヘッド122は図示しない突起等により筒状体121内に係止され、筒状体121から抜け出ることがないように構成されている。
このような構成により、媒体ロック爪120においては、筒状体121から突出したヘッド122を圧縮ばね123を縮める方向に付勢することにより、圧縮ばね123の弾性により筒状体121内に埋没し、又、その付勢を解除することにより、ヘッド122が筒状体121から再び突出する。
そして、セル11内において、テープカートリッジ100が挿入されると、テープカートリッジ100を挟んで対向する位置に配置された一対の媒体ロック爪120のヘッド122が、テープカートリッジ100に形成された凹部100aに嵌合する。これにより、セル11内において、テープカートリッジ100が固定される。以下、セル11内において、テープカートリッジ100に形成された凹部100aに媒体ロック爪120が嵌合した状態をテープカートリッジ100のロック状態という。
図7は実施形態の一例としてのライブラリ装置1の媒体ロック爪120の平面図である。この図7に示すように、媒体ロック爪120のヘッド122は、前方に向かう面122aと、後方に向かう面122bとのそれぞれにR面取り加工が施されている。そして、媒体ロック爪120において、特に、面122aよりも面122bの面取りの曲率を大きくすることが望ましい。
ここで、媒体ロック爪120の面122aは、セル11にテープカートリッジ100を挿入する際に、テープカートリッジ100の側面に当接する面である。又、媒体ロック爪120の面122bには、後述の如く、テープカートリッジ100がドライブ20に挿入される際に、ドライブ20のロック解除爪22(図8参照)が当接する。
図8は実施形態の一例としてのライブラリ装置1のドライブ20の斜視図である。又、図9(a),(b),(c)は実施形態の一例としてのライブラリ装置1のドライブ20の三面図であり、図9(a)はその平面図、図9(b)はその正面図、図9(c)はその側面図である。
ドライブ20は、テープカートリッジ100のデータを読み書きするための記録再生装置であり、ドライブ筐体24内に、図示しない、磁気ヘッドやドライブ内搬送機構、テープローディング機構等をそなえる。
ドライブ20において、媒体挿抜口23から挿入されたテープカートリッジ100は、ドライブ内搬送機構によりドライブ筐体24内の所定位置(ロード位置)まで搬送(位置決め搬送)される。ドライブ内搬送機構は、例えば、駆動モータやゴムローラ等をそなえて構成される。
そして、例えば、ドライブ20内における所定位置に配置された図示しないセンサが、ドライブ20内へのテープカートリッジ100の挿入を検知すると、ドライブ20内におけるテープカートリッジ100に対するデータアクセス処理が開示される。すなわち、ドライブ20内において、ドライブ内搬送機構による位置決め搬送が開始され、その後、そのロード位置において、磁気テープが引き出され、テープローディング機構により、ドライブ20内の搬送経路に沿って搬送され(テープローディング)、磁気ヘッドにおいてデータの読み出しや書き込み等の処理が行なわれる。
また、磁気ヘッドによる磁気テープに対する処理の終了後には、テープローディング機構によりテープカートリッジ100への磁気テープの巻き戻し等が行なわれ、又、ドライブ内搬送機構により、ドライブ20外へのテープカートリッジ100の排出等が行なわれる。
なお、ドライブ20における、上述したドライブ内搬送機構やテープローディング機構、磁気ヘッド等の各構成や機能、又、これらによるテープカートリッジ100に対するデータアクセス処理は、既知のテープドライブ装置の機能により実現され、その詳細な説明は省略する。
さらに、本ライブラリ装置1においては、図8に示すように、ドライブ20は、その媒体挿抜口23の下側の縁に沿って前方に突出する押付け板21と、媒体挿抜口23の両側縁から前方に突出する一対のロック解除爪22,22をそなえる。
押付け板(押圧部)21は、図8及び図9(a)〜(c)に示すように、媒体挿抜口23の内部のテープ載置面23aと面一となるように、ドライブ20の媒体挿抜口23の下側の縁から前方に突出する板状部材であり、媒体挿抜口23の下側の縁に沿って延在している。又、押付け板21のドライブ20に固定された側とは反対側の端部は、鉛直下方に折り曲げられ当接面21aを形成する。
そして、この押付け板21は、後述する搬送機構200の前後駆動機構部60(図12参照)によって、ドライブ20がテープカートリッジ100が格納されたセル11内に搬送される際に、後述するセル11内の載置プレート110に当接して、この載置プレート110を前方に押し出す。
ロック解除爪(ロック解除機構)22,22は、図8及び図9(a)〜(c)に示すように、媒体挿抜口23の両側縁における対向する位置からそれぞれ前方に突出する棒状部材である。これらの一対のロック解除爪22の間隔は、テープカートリッジ100の幅方向寸法よりもやや広くなるように構成され、テープカートリッジ100と干渉することがない。また、各ロック解除爪22におけるドライブ20とは反対側の端部(先端部)においては、その他方のロック解除爪22と対向する側(以下、内側という場合がある)の先端部から、その反対側(以下、外側という場合がある)にかけて傾斜する斜面22aが形成されている。すなわち、ロック解除爪22における先端部は、斜面22aによりくさび状に形成されている。
図10は実施形態の一例としてのライブラリ装置1におけるロック解除爪22によるテープカートリッジ100のロック状態を解除している状態を示す平面図である。
後述する搬送機構200の前後駆動機構部60が、ドライブ20を前方に移動させると、この図10に示すように、ロック解除爪22が、媒体ロック爪120とテープカートリッジ100との間に挿入され、テープカートリッジ100のロック状態を解除する。
すなわち、ロック解除爪22は、後述する搬送機構200の前後駆動機構部60によって、ドライブ20がテープカートリッジ100が格納されたセル11内に搬送される際に、前述した媒体ロック爪120とテープカートリッジ100との間に挿入される。そして、図10に示すように、媒体ロック爪120とテープカートリッジ100との間に挿入されたロック解除爪22の斜面22aが、媒体ロック爪120の面122bに押し付けられ、ヘッド122を筒状体121内に押し込むように作用し、テープカートリッジ100のロック状態を解除する。
図11及び図12はそれぞれ実施形態の一例としてのライブラリ装置1の搬送機構200の構成を示す斜視図であり、図11はその上下駆動機構30を示す図、図12はその前後駆動機構60を示す図である。
搬送機構200は、ドライブ20を移送するものであり、本実施形態においては、上下駆動機構部30及び前後駆動機構部60をそなえる。又、これらの上下駆動機構部30及び前後駆動機構部60は制御部40により制御される。
上下駆動機構部30は、筐体50内において、ドライブ20を上下方向に移動させる。この上下駆動機構部30は、例えば、電動式のスクリューシリンダ機構により構成され、ボールねじ36と上下駆動モータ31とをそなえる。
ボールねじ36は、ねじ軸32とナット部33とをそなえる。ねじ軸32は、筐体50内部においてその床面から上方に向かって立設し、その周囲にねじ溝が形成されている。なお、便宜上、図1や図11中において、ねじ軸32のねじ溝の図示は省略している。ナット部33は、ねじ軸32との間に図示しないボール(鋼球)を介して外嵌され、ねじ軸32の回転に応じて、上下方向に移動する。なお、このボールねじ36は既知の手法により実現され、その詳細な説明は省略する。又、このナット部33には、ドライブ20が載置されたベッド部37が固定されている。
上下駆動モータ31は、例えばステップモータであり、ねじ軸32をその回転軸に沿って回転駆動する。このねじ軸32の回転駆動に応じてナット部33が上下に可動し、これによりドライブ20が筐体50内において上下方向に移動する。
なお、ベッド部37におけるナット部33に固定される位置と対角線上の位置には、ねじ軸32と平行にシャフト34が設けられている(図12参照)。このシャフト34にはホルダ35がリニアベアリング等を介して摺動自在に遊嵌され、又、ホルダ35はドライブ20が載置されたベッド部37に固定されている。そして、ホルダ35は、上下駆動機構30によるドライブ20の上下移動に伴って、シャフト34に沿って上下移動する。すなわち、シャフト34及びホルダ35は、上下駆動機構30と協働して、ドライブ20が平行且つ安定した姿勢で上下移動できるよう補助する。
また、上下駆動モータ31は、後述する制御部40により、その回転動作を制御される。
前後駆動機構部60は、筐体50内において、ドライブ20を前後方向に移動させる。この前後駆動機構部60も、上下駆動機構部30と同様に、例えば、電動式のスクリューシリンダ機構により構成され、ボールねじ66と前後駆動モータ61とをそなえる。
図12に示すように、ボールねじ66は、ねじ軸62とナット部63とをそなえる。なお、図12中においては、便宜上、ベッド部37や上下駆動機構部30等の図示を省略している。ねじ軸62は、筐体50内において前後方向に沿って水平に配置され、その周囲にねじ溝が形成されている。なお、便宜上、図12中において、ねじ軸62のねじ溝の図示は省略している。
ナット部63は、ねじ軸62との間に図示しないボールを介して外嵌され、ねじ軸62の回転に応じて、前後方向に移動する。なお、このボールねじ66も既知の手法により実現され、その詳細な説明は省略する。又、このナット部63は、ドライブ20の底部に固定されている。
また、ねじ軸62と平行に、このねじ軸62を挟んだ両側位置に搬送レール64,64が配設されており、又、これらの搬送レール64,64には、ガイド部材65が、搬送レール64の長手方向に沿って摺動可能にそれぞれ取り付けられている。なお、これらのガイド部材65,65もナット部63と同様に、ドライブ20の底部に固定されている。又、搬送レール64,64の下面はベッド部37に固定されている。
前後駆動モータ61は、例えばステップモータであり、ねじ軸62をその回転軸に沿って回転駆動する。このねじ軸62の回転駆動に応じてナット部63が搬送レール64,64に沿って前後方向に可動し、これによりドライブ20が筐体50内において前後方向に移動する。
また、前後駆動モータ61は、後述する制御部40により、その回転動作を制御される。
すなわち、上述の如く構成された搬送機構200により、筐体50内において、ドライブ20が上下方向及び前後方向に自在に移動することが可能となる。
セル11内において、テープカートリッジ100は載置プレート110上に載置される。
図13は実施形態の一例としてのライブラリ装置1における載置プレート110の構成を示す斜視図である。又、図14(a),(b),(c)は実施形態の一例としてのライブラリ装置1における載置プレート110の三面図であり、図14(a)はその平面図、図14(b)はその正面図、図14(c)はその側面図である。
載置プレート(載置部)110は、図13及び図14(b)に示すように、載置部110a及び牽引部110b,110cをそなえる。
載置部110aにはテープカートリッジ100が載置され、又、このテープカートリッジ100はこの載置部110a上において、前後方向(図14(a)の紙面上下方向)に摺動する。
この載置部110aの幅方向(図14(a)の紙面左右方向)の各短部は、それぞれ鉛直上向きに折り曲げられ、ガイド部112,112が形成されている。載置部110a上において、テープカートリッジ100はこれらのガイド部112,112の間に配置される。そして、ガイド部112,112は、載置部110a上に載置されたテープカートリッジ100の幅方向の移動を抑止し、テープカートリッジ100を前後方向へ案内する。なお、載置部110aの上面はテープカートリッジ100の摺動を妨げないよう、突起等がなく、又、摩擦係数が低くなるようなめらかであることが望ましい。
また、載置部110aにおける後方側の面は、部分的に円弧状に切除されており、これにより、載置部110aの軽量化が実現される。なお、この軽量化を目的とする載置部110aの切除部分の形状は、これに限定されるものではなく、例えば、複数の穴を形成してもよく、種々変形して実施することができる。
牽引部110b,110cは、載置部110aの幅方向の各端辺にそれぞれ固定され、それぞれコイルばね141(図10,図15等参照)の一端が取り付けられるばね取付部111をそなえる。このばね取付部111は、牽引部110b,110cの表面から上方へ突出する円筒形状をそなえ、その頂部付近にコイルばね141の一端部が取り付けられる。又、各牽引部110b,110cは、ばね取付部111の突出量とほぼ同じ寸法だけ低くなるように、載置部110aのガイド部112の延在方向(前後方向)に沿って段差が形成されている。
そして、搬送機構200の前後駆動機構部60によって、ドライブ20がテープカートリッジ100が格納されたセル11内に搬送される際に、牽引部110bに形成された段差部分を構成する各鉛直面の後方の辺114に、ドライブ20の押付け板21が当接する。
載置プレート110は、上述した載置部110a及び牽引部110b,110cを溶接やねじ止め等の手法により固定することにより形成される。
また、載置プレート110は、セル11内において図示しない案内部材等に沿って前後方向に摺動可能に載置される。
図15〜図18はそれぞれ実施形態の一例としてのライブラリ装置1におけるドライブ20と媒体収納棚10の各部との位置関係を例示する図である。図15及び図16はそれぞれ異なる角度から示す斜視図であり、図17はその側面図、図18はその上面図である。
これらの図15〜図18に示す例においては、前述した搬送機構200の前後駆動機構部60によって、ドライブ20がテープカートリッジ100が格納されたセル11内に向けて搬送される途中の状態を示している。
また、これらの図15〜図18に示す例においては、便宜上、筐体50や媒体収納棚10等を構成する部品の一部の図示を省略している。又、図15においてはテープカートリッジ100の図示も省略している。
前述の如く、載置プレート110は、セル11内において図示しない案内部材等に沿って前後方向に摺動可能に載置される。そして、セル11内において、載置プレート110はその後方に対しては、図示しないストッパ等により、所定位置より後方への移動が規制されている。図15〜図18に示す状態が載置プレート110の最後方位置を示す。なお、これらの図15〜図18に示す、セル11内における載置プレート110の最後方位置を載置プレート110のホームポジションとする。
一方、載置プレート110は、その前方に対しては、図20に示すように、セル11において、セル扉12の下側の開口111aから突出する位置にまで移動することができる。なお、この載置プレート110がセル11の前方に突出する量は、例えば、テープカートリッジ100の前後方向寸法と同じもしくはそれ以下である。
また、載置プレート110のばね取付部111に一端が取り付けられたコイルばね141の他端は、媒体収納棚10の図示しないフレームに固定される。これにより、載置プレート110は、コイルばね141により、ホームポジションに安定するように付勢された状態でセル11内を摺動する。具体的には、載置プレート110は、図15〜図18に示すホームポジションから、セル11内の前方に対して、コイルばね141に引っ張られる状態で移動する。そして、載置プレート110を前方に対して移動させる外力を取り除くと、載置プレート110はコイルばね141により牽引されホームポジションに位置する。
図19は実施形態の一例としてのライブラリ装置1におけるドライブ20と載置プレート110との位置関係を示す斜視図である。
この図19に示すように、セル11内にドライブ20が搬送されると、ドライブ20の前方に突出する押付け板21が、載置プレート110の牽引部110bに形成された段差部分を構成する鉛直面の後方の辺114に当接する(矢印A参照)。
図20は実施形態の一例としてのライブラリ装置1における載置プレート110の状態を示す斜視図であり、セル11内にドライブ20が搬送され載置プレート110がセル11から押し出された状態を示す。
図19に示した状態から、更に前後駆動機構部60がドライブ20をセル11内に搬送すると、ドライブ20の押付け板21が載置プレート110を前方に押しながら(押しのけながら)前方に移動する。
その一方で、載置プレート110上に載置されたテープカートリッジ100は、媒体ロック爪120と凹部100aとの係合(ロック状態)や、その前方の端部がセル扉12に当接することにより、前方への移動が阻止される。
この状態で、更に、前後駆動機構部60がドライブ20を前方に移動させると、載置プレート110の上面とテープカートリッジ100との間に滑りが生じ、載置プレート110だけがドライブ20の移動とともに前方に押される。その結果、図20に示すように、ドライブ20の押付け板21が載置プレート110がセル11の前方において、セル扉12の下方に形成された開口111aから外部に押し出される。
また、セル扉12等により、その前方への移動が阻止されたテープカートリッジ100は、ドライブ20の前方への移動に従ってドライブ20の媒体挿抜口23に侵入する。
テープカートリッジ100が、ドライブ20の媒体挿抜口23における所定位置まで挿入されると、テープカートリッジ100は、ドライブ20の有するドライブ内搬送機構により、ドライブ20内のロード位置まで搬送される。
なお、以下、セル11内における、ドライブ20内に挿入されたテープカートリッジ100に対してドライブ内搬送機構による位置決め搬送が開始されるドライブ20の位置を、媒体ロードポイントという。
すなわち、この媒体ロードポイントにおいては、ドライブ20の媒体挿抜口23に挿入されたテープカートリッジ100が、ドライブ20内に配置されたセンサにより検知され、ドライブ20内において位置決め搬送やテープローディングが開始される。
ドライブ20においては、そのロード位置において、磁気テープが引き出され、ドライブ20内の搬送経路に沿って搬送され(テープローディング)、磁気ヘッドにおいてデータの読み出しや書き込み等の処理が行なわれる。
すなわち、載置プレート110は、セル11からドライブ20へテープカートリッジ100を受け渡すと言え、又、ドライブ20が媒体ロードポイントに到達するまで、このテープカートリッジ100の姿勢を水平に保持することにより、このテープカートリッジ100が安定してドライブ20に挿入されるように補助するとも言える。
また、磁気ヘッドによる磁気テープに対する処理の終了後には、テープカートリッジ100への磁気テープの巻き戻しや、ドライブ20外へのテープカートリッジ100の排出(アンロード)等が行なわれる。
前後駆動機構部60は、このドライブ20から排出されたテープカートリッジ100をセル11内へ収納する。この収納先のセル11は、そのテープカートリッジ100が格納されていたセル11であってもよく、又、テープカートリッジ100が格納されていない他のセル11であってもよい。
このセル11内へのテープカートリッジ100の格納に際して、ドライブ20から排出されたテープカートリッジ100は、ドライブ20の媒体挿抜口23から突出した状態となる。
前後駆動機構部60は、媒体挿抜口23に処理後のテープカートリッジ100を配置した状態のドライブ20を、そのテープカートリッジ100の収納先のセル11に搬送する。
前後駆動機構部60は、その収納先のセル11内において、テープカートリッジ100の凹部100aに媒体ロック爪120に係合するまでドライブ20を挿入して、テープカートリッジ100をロック状態にすることにより、テープカートリッジ100をセル11内に固定する。
また、この際、ロック解除爪22が媒体ロック爪120とテープカートリッジ10の凹部100aとの間に介在してテープカートリッジ100のロックを邪魔することがないように、上下駆動機構部30がドライブ20全体を所定高さ(例えば5mm程度)持ち上げた状態で、前後駆動機構部60がドライブ20を前方に移動させる。
その後、前後駆動機構部60がドライブ20を後方に移動させることにより、テープカートリッジ100はセル11内に固定された状態でドライブ20だけを取り出す。
図21は実施形態の一例としてのライブラリ装置1におけるセル11へテープカートリッジ100の格納時の状態を例示する斜視図である。この図21に示す例においても、便宜上、筐体50や媒体収納棚10等を構成する部品の一部の図示を省略している。
この図21に示すように、前後駆動機構部60がドライブ20を後方に移動させると、ドライブ20の押付け板21により前方に押されていた載置プレート110が、コイルばね141の縮む力により後方に引かれる。このコイルばね141による牽引により、セル11内において、載置プレート110がホームポジションに載置される。
制御部40は、搬送機構200の上下駆動機構部30及び前後駆動機構部60を制御してドライブ20の搬送を制御する。制御部40は、制御・通信ケーブル41aを介して上下駆動モータ31及び前後駆動モータ61と通信可能に接続されている。
制御部40は、上下駆動モータ31の回転を制御することにより、上下駆動機構部30によるドライブ20の上下方向の移動を制御する機能をそなえる。この制御部40は、例えば、種々の処理装置や回路装置を搭載した回路基板として構成される。又、制御部40は、前後駆動モータ61の回転を制御することにより、前後駆動機構部60によるドライブ20の前後方向の移動を制御する。更に、制御部40は、前扉51に配置された装置状態表示LED512の点灯制御も行なう。又、制御部40は、インセンサ161の検出結果に基づき、媒体IN表示LED511の点灯制御を行なってもよい。
また、制御部40は制御・通信ケーブル41bを介して、ホストコンピュータ等の図示しない上位装置と通信可能に接続されている。そして、制御部40は、本ライブラリ装置1に格納されているテープカートリッジ100に対するリード要求やライト要求を上位装置から受信すると、そのテープカートリッジ100が格納されているセル11にドライブ20を移動させ、ドライブ20に挿入させる処理を開始する。
電源70は、本ライブラリ装置1の各部に対して電力を供給する。
上述の如く構成された実施形態の一例としてのライブラリ装置1における全体的な処理を図22に示すフローチャート(ステップA10〜A110)に従って説明する。
本ライブラリ装置1の電源が投入されると、先ず、ドライブ20のイニシャライズが行なわれる(ステップA10)。制御部40は、ドライブ20のイニシャライズ時におけるセルフテストの結果、ドライブ20に異常が検知されなかった場合には、前扉51の装置状態表示LED512を緑に点灯させる。又、セルフテストの結果、ドライブ20に何らかの異常が検知された場合には、装置状態表示LED512を例えば赤に点灯させる。
また、制御部40は、内部にテープカートリッジ100が格納されているセル11に対応する媒体IN表示LED511を点灯させる(ステップA20)。
ここで、オペレータは、装置状態表示LED512が緑であるか否か、すなわち、ステップA10のイニシャライズの結果、ドライブ20に異常が検出されたか否かを確認する(ステップA30)。この確認の結果、装置状態表示LED512が緑ではない場合には(ステップA30のNOルート参照)、ドライブ20に何らかの故障等が生じていると判断することができる(ステップA100)。ここで、装置状態表示LED512が緑ではない場合に、制御部40は、図示しない上位装置に対して、ドライブ20に何らかの異常が生じている旨の通知を行なってもよい。
オペレータは、そのドライブ20の異常を解消すべく、ドライブ20の交換や修理を行ない(ステップA110)、ステップA10に戻る。
装置状態表示LED512が緑色に点灯している状態において(ステップA30のYESルート参照)、オペレータは、媒体IN表示LED511の点灯状態を確認し(ステップA40)、全ての媒体IN表示LED511が点灯している場合には(ステップA40の“全点灯YES”ルート参照)、ライブラリ装置1の準備が完了し、上位装置からのテープカートリッジ100に対するデータの記録指示や再生指示の受信を待つ。
また、一部の媒体IN表示LED511だけが点灯している場合には(ステップA40の“全点灯NO”ルート参照)、媒体収納棚10には更にテープカートリッジ100を格納することができると判断される(ステップA50)。その後、制御部40は、一部の媒体IN表示LED511だけが点灯していることを検知した場合に、図示しない上位装置に対して、更に、媒体収納棚10にテープカートリッジ100を格納可能である旨の通知を行なってもよい。
そして、ライブラリ装置1は、上位装置からのテープカートリッジ100に対するデータの記録指示や再生指示等のアクセスコマンドを受信する(ステップA60)。
搬送機構200は、上位装置からのアクセスコマンドに対応するテープカートリッジ100が格納されたセル11にドライブ20を搬送する。
すなわち、上下駆動機構部30が処理対象のテープカートリッジ100が格納されたセル11の位置に合わせてドライブ20を筐体50内を上下方向に移動させる(ステップA70)。次に、前後駆動機構部60が対象のセル11内にドライブ20を前進させてて、このドライブ20内にテープカートリッジ100を挿入させて、このテープカートリッジ100に対して、データアクセス処理を行なう(ステップA80)。
テープカートリッジ100に対するデータアクセス処理が完了すると、前後駆動機構部60が、テープカートリッジ100をセル11に戻すべく、テープカートリッジ100を媒体挿抜口23に載置した状態で、対象のセル11内にドライブ20を移動させる。これにより、セル11内にテープカートリッジ100が戻され(ステップA90)、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としてのライブラリ装置1におけるドライブ20によるテープカートリッジ100へのデータアクセス手法を、図24〜図29を参照しながら、図23に示すフローチャート(ステップB10〜B90)に従って説明する。なお、図24〜図29は実施形態の一例としてのライブラリ装置1におけるドライブ20と媒体収納棚10の各部との位置関係を例示する図である。
なお、これらの図24〜図29に示す例においても、便宜上、筐体50や媒体収納棚10等を構成する部品の一部の図示を省略している。
先ず、オペレータが、筐体50の前扉51を開き、更に、図24に示すように、セル11のセル扉12を開いて、そのセル11内にオペレータ側開口11aからテープカートリッジ100を挿入することにより、処理が開始される。
ステップB10において、図25(a)に示すように、オペレータは、例えば手動でセル扉12を下げることにより、オペレータ側開口11aを閉じる。又、セル11内においては、図25(b)に示すように、媒体ロック爪120がテープカートリッジ100の凹部100aに嵌合する。これにより、テープカートリッジ100がロック状態となる。又、インセンサ161がセル11内のテープカートリッジ100の存在を検知し、制御部40に通知する。
ステップB20において、搬送機構200の上下駆動機構部30により、ドライブ20の上下方向の位置付けを行なう。すなわち、図26に示すように、上下駆動機構部30は、アクセス対象のテープカートリッジ100が格納されたセル11のドライブ側開口11bの高さに合わせてドライブ20を上下方向に移動させる。図27に示す例においては、媒体収納棚10の下から3番目のセル11に格納されたテープカートリッジ100の読み出しを行なうために上下方向の位置決めを行なった例を示す。
次に、ステップB30において、搬送機構200の前後駆動機構部60により、ドライブ20の前後方向の位置付けを行なう。すなわち、前後駆動機構部60はドライブ20を前方に移動させる。この際、テープカートリッジ100はセル扉12に当接して、その前方への移動が抑止される。
そして、前後駆動機構部60がドライブ20の前方への駆動を更に行なうことにより、ドライブ20の媒体挿抜口23にテープカートリッジ100が進入する。又、このドライブ20の前方への移動により、ドライブ20の押付け板21が載置プレート110を前方に押し出す。これにより、図28(a)に示すように、載置プレート110がセル扉12の下方の開口111aから媒体収納棚10の格納スペースから突出する。又、この際、コイルばね141が、載置プレート110の前方への移動に従って引き伸ばされる。
また、図28(b)に示すように、ドライブ20のロック解除爪22がテープカートリッジ100と媒体ロック爪120との間に侵入し、その斜面22aにより、凹部100aに係合している媒体ロック爪120のヘッド122を凹部100aから押し出す。これにより、テープカートリッジ100のロック状態が解除される(ステップB40)。
そして、前後駆動機構部60は、ドライブ20を媒体ロードポイントまで前進させる(ステップB50)。
ステップB60において、ドライブ20が媒体ロードポイントに到達すると、ドライブ20によるテープカートリッジ100のロードが開始され、ドライブ20内においてロード位置にテープカートリッジ100が搬送される。又、図29に示すように、前後駆動機構部60はドライブ20を所定位置まで後退させる。これにより、ドライブ20の押付け板21によって前方に押し出されていた載置プレート110が、コイルばね141の収縮よりセル11内に引き戻される。
そして、ステップB70において、その所定位置において、ドライブ20は、テープカートリッジ100の磁気テープに対して、磁気ヘッドによるデータの読み取りや書き込みを行なう。
ステップB80において、ドライブ20においてデータの読み取りもしくは書き込みが終了すると、ドライブ20からテープカートリッジ100がアンロードされ、ドライブ20の媒体挿抜口23からこのテープカートリッジ100が排出され、突出した状態となる。そして、図30に示すように、上下駆動機構部30がドライブ20を所定高さA(例えばA=5mm程度)持ち上げた状態で、前後駆動機構部60がドライブ20を前方に移動させる。このドライブ20を持ち上げる所定高さAは、媒体ロック爪120の筒状体121の直径よりも大きい寸法であることが望ましい。
この際、ドライブ20前方の押付け板21が載置プレート110を前方に押し出す。これにより、載置プレート110がセル扉12の下方の隙間から媒体収納棚10の格納スペースから突出する。又、コイルばね141が、載置プレート110の前方への移動に従って引き伸ばされる。
ステップB90において、ドライブ20の前進によりテープカートリッジ100が、その凹部100に媒体ロック爪120が係合する位置まで到達する。この際、上下駆動機構部30がドライブ20を所定高さ上げた状態で、前後駆動機構部60がドライブ20を前進させているので、ドライブ20のロック解除爪22が媒体ロック爪120に干渉することがなく、テープカートリッジ100を確実にロック状態にすることができる。
そして、図31に示すように、上下駆動機構部30がドライブ20を前述した所定寸法A(例えば、A=5mm程度)持ち上げたまま、前後駆動機構部60がドライブ20を所定距離B(例えば、B=5mm程度)後方に移動させる。この所定距離Bは、媒体ロック爪120の筒状体121の直径よりも大きい寸法であることが望ましい。これにより、セル11に格納したテープカートリッジ100のロック状態をロック解除爪22が解除してしまうことがない。
その後、上下駆動機構部30は、図32に示すように、ドライブ20を前述の如くした所定寸法Aだけ下げて、更に、前後駆動機構部60がドライブ20を所定の待機位置まで後退させ、処理を終了する。なお、このドライブ20の待機位置は、上下駆動機構部30によりドライブ20を上下方向に移動させても媒体収納棚10や筐体50等との間で干渉が生じない位置である。
また、更に、他のテープカートリッジ100に対するデータアクセスを行なう場合には、ステップB20に戻り、新たな処理対象のテープカートリッジ100に対するアクセスを行なう。
このように、実施形態の一例としてのライブラリ装置1によれば、テープカートリッジ100を把持して搬送する機構をそなえることなく、ドライブ20によって複数のテープカートリッジ100のデータの読み書きを行なうことができる。これにより、装置構成を簡素化して、装置を小型化できるとともに、製造コストを低減することができる。
また、搬送機構200を2つの駆動モータ31,61で実現することができるので、装置の消費電力を小さくすることができる。
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、載置プレート110をホームポジションに戻すための機構としてコイルばね141をそなえた例を示しているが、これに限定されるものではなく、例えばコイルばね以外のばねを用いてもよく、又、ゴム等のばね以外の弾性部材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、インセンサ161として近接センサをそなえた例を示しているが、これに限定されるものではなく、例えば接触スイッチ等の他のスイッチを用いてもよく、種々変形して実施することができる。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
1 ライブラリ装置
10 媒体収納棚
11 セル
11a オペレータ側開口
11b ドライブ側開口
12 セル扉
20 ドライブ(記録再生装置)
21 押付け板(押圧部)
21a 当接面21a
22 ロック解除爪(ロック解除機構)
22a 斜面
23 媒体挿抜口
23a テープ載置面
30 上下駆動機構部
31 上下駆動モータ
32 ねじ軸
33 ナット部
34 シャフト
35 ホルダ
36 ボールねじ
37 ベッド部
40 制御プリント板
41a 制御通信ケーブル
50 筐体
51 前扉
52 後扉
60 前後駆動機構
61 前後駆動モータ
62 ねじ軸
63 ナット部
64 搬送レール
65 ガイド部材
66 ボールねじ
70 電源
100 テープカートリッジ(記録媒体)
100a 凹部
110 載置プレート
110a 載置プレート(載置部)
110b,110b 牽引部
111 ばね取付部
111a 開口
112 ガイド部
114 辺
120 媒体ロック爪
121 筒状体
122 ヘッド
122a,122b 面
123 圧縮ばね
141 コイルばね
161 インセンサ
200 搬送機構
511 媒体IN表示LED
512 装置状態表示LED

Claims (3)

  1. 記録媒体を格納可能なセルを複数そなえる媒体収納棚と、
    前記記録媒体に対してデータの書き込み及び読み出しを行なう記録再生装置と、
    前記記録再生装置をデータアクセス対象の前記記録媒体が格納されている前記セルに搬送し、前記記録媒体を前記記録再生装置の媒体挿抜口内に挿入するように、前記記録再生装置における前記記録媒体に対するアクセス処理が開始される媒体ロードポイントまで前記記録再生装置を搬送する搬送機構とを備え
    前記記録再生装置が、前記セルに対向して突出する押圧部を備えるとともに、
    前記セル内において、前記記録媒体が載置され、前記押圧部による押圧により、当該押圧部が突出する方向に沿って移動可能な載置部を備え、
    前記搬送機構が、前記セル内の前記記録媒体に向けて前記記録再生装置を搬送すると、前記記録再生装置が、前記押圧部により前記載置部を押しながら前記セル内に進入することを特徴とする、ライブラリ装置。
  2. 前記セルは、当該セルの内部において、前記記録媒体に形成された凹部に嵌合する媒体ロック爪を有し前記記録媒体を固定する媒体固定機構を備えるとともに、
    前記記録再生装置は、前記記録再生装置の前記セル内への進入に伴って、前記凹部と前記媒体ロック爪との間に挿入され、前記媒体ロック爪と前記凹部との嵌合を解除することで前記媒体固定機構による前記セルへの前記記録媒体の固定を解除するロック解除機構を備えることを特徴とする、請求項1に記載のライブラリ装置。
  3. 前記搬送機構が、前記記録再生装置による前記記録媒体に対するデータアクセス終了後に、前記記録再生装置を前記記録媒体の格納先としてのセルに搬送し、前記記録媒体を当該セル内に格納することを特徴とする、請求項1又は2に記載のライブラリ装置。
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