JP2002348301A - キトオリゴ糖誘導体 - Google Patents

キトオリゴ糖誘導体

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JP2002348301A
JP2002348301A JP2001158279A JP2001158279A JP2002348301A JP 2002348301 A JP2002348301 A JP 2002348301A JP 2001158279 A JP2001158279 A JP 2001158279A JP 2001158279 A JP2001158279 A JP 2001158279A JP 2002348301 A JP2002348301 A JP 2002348301A
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JP
Japan
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monomer
chitooligosaccharide
solution
acid
polymer
Prior art date
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Application number
JP2001158279A
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English (en)
Inventor
Einosuke Muraki
永之介 村木
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Publication date
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】キトオリゴ糖残基を側鎖に有するポリマー及び
その原料となるキトオリゴ糖部分を有するモノマーを提
供する。 【解決手段】下記式 【化1】 〔式中、Rは水素原子またはメチル基である。a+m+
n=1〜8、a=1〜3,m+n=0〜7。但し、n=
0のとき、Rはメチル基である。〕で表される繰り返し
単位を有するキトオリゴ糖誘導体モノマーまたはその
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合可能なキトオ
リゴ糖誘導体及びキトオリゴ糖誘導体ポリマーに関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】キチンから得られるキトオ
リゴ糖は、生分解性があり、生体適合性が良好であるた
め、注目されている。
【0003】一方、糖及び糖鎖を有するモノマー合成は
極めて困難であり、その成功例は少ない。これは糖が通
常の有機溶媒に溶解せず、熱及び化学的に不安定である
ことによる。
【0004】特開2000−143704及び特開平8
−253503号公報は、キトオリゴ糖誘導体を開示し
ているが、キトオリゴ糖を側鎖に有するポリマーに関し
ては記載していない。
【0005】本発明は、キトオリゴ糖残基を側鎖に有す
るポリマー及びその原料となるキトオリゴ糖部分を有す
るモノマーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の項1〜
項2を提供するものである。 項1. 下記式(1)、(2)、(3)
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、Rは水素原子またはメチル基であ
る。a+m+n=1〜8、a=1〜3,m+n=0〜
7。但し、n=0のとき、Rはメチル基である。〕で表
される繰り返し単位を有するキトオリゴ糖誘導体モノマ
ーまたはその塩。 項2. 項1に記載のキトオリゴ糖誘導体モノマーまた
はその塩を、必要に応じてビニル系モノマーとともに重
合してなるキトオリゴ糖誘導体ポリマー。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のモノマーは、繰り返し単
位(1)、(2)、(3)を構成単位とするものであ
り、繰り返し単位(1)は必須であるが、繰り返し単位
(2)および(3)は、いずれかが存在しない場合もあ
り得る。
【0010】本発明のモノマーにおいて、a+m+n=
1〜8、好ましくはa+m+n=1〜6である。a=1
〜3,好ましくはa=1〜2である。m+n=0〜7、
好ましくはm+n=0〜5である。
【0011】本発明のモノマーは、以下のようにして合
成することができる。
【0012】
【化3】
【0013】〔式中、R、a、m、nは前記に定義した
通りである。n1=a+nである。Xは塩素、フッ素ま
たは臭素からなるいずれかのハロゲン原子を示す。〕 式(2)及び(3)で表される繰り返し単位を含む原料
化合物をアクリル酸ハロゲン化物、メタクリル酸ハロゲ
ン化物、無水アクリル酸または無水メタクリル酸と反応
させることにより、本発明のキトオリゴ糖誘導体モノマ
ーを得ることができる。
【0014】反応は、繰り返し単位(1)を得るための
理論量のアクリル酸ハロゲン化物、メタクリル酸ハロゲ
ン化物、無水アクリル酸または無水メタクリル酸を原料
化合物の溶媒の溶液に加え、室温程度の温度下に1〜2
4時間反応させることにより、有利に進行する。溶媒と
しては、水、メタノール、エタノール、プロパノールな
どのアルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、アセトニトリル、ピリジン、ジメチルスルホ
キシドなどが挙げられ、好ましくは、水、アルコールま
たは含水アルコールが挙げられる。
【0015】本発明のポリマーは、項1のキトオリゴ糖
誘導体モノマーのホモポリマーであってもよく、他のビ
ニル系モノマーとの共重合体であってもよい。またm=
0のポリマーのnの部分をアセチル化することによりm
=0でない共重合体とすることができる。共重合体の場
合、本発明のモノマーは5モル%以上、好ましくは20
モル%以上、より好ましくは30〜99.9モル%であ
る。ビニル系モノマーとしては、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル
酸アミド、(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル、
スチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプ
ロピレン、ビニリデンフルオライド、ビスアクリルアミ
ド、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが例示
される。
【0016】重合の溶媒としては、水、メタノール、エ
タノール、プロパノール等のアルコールまたは含水アル
コールなどが使用できる。重合法は、通常のアクリルア
ミド、メタクリルアミドに用いられるレドックス重合、
熱重合、光増感剤を用いる光重合などが例示されるが、
これらに限定されない。得られたポリマーは、側鎖に糖
を含むために分子間相互に水素結合などにより粘弾性、
湿潤性に特徴のある親水性ポリマーとなる。また、アミ
ノ基を含む(nは0でない)タイプでは、塩基性を示す
ポリマーとなる。既存のモノマーと共重合することによ
り、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミドの用途
拡大が可能となる。
【0017】本発明のモノマー及びポリマーの塩として
は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、過塩素酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、などの無機酸の塩及
びメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、クエン酸、
マレイン酸、フマル酸などの有機酸の塩が挙げられる。
【0018】
【実施例】合成例1:N−アクリロイル化グルコサミン
の合成 メタノール100mLにグルコサミン塩酸塩4gと無水
炭酸ナトリウム3gを分散させる。この分散液に10%
塩化アクリロイル/クロロホルム溶液20mLをかきま
ぜながら0.5mL/3分づつ加える。反応中は、反応
液をかき混ぜ続ける。滴下終了6時間以上経過後、食塩
および過剰の炭酸ナトリウムを濾過する。ろ液に水約1
00mL加え減圧濃縮をすることにより揮発性成分を除
く。最後に濃縮液に残るアルカリ成分を塩酸で中和、任
意の濃度になるように濃縮、または希釈を行い重合用水
溶液とする。また、この溶液には少しの食塩を含むが、
必要に応じてイオン交換樹脂を用いて脱塩することがで
きる。 合成例2:部分N−メタクリロイル化キトサンオリゴ糖
3糖の合成 メタノール100mLにキトサンオリゴ糖塩酸塩3糖4
gと無水炭酸ナトリウム3gを分散させる。この分散液
に10%塩化メタクリロイル/ヘキサン溶液7mLをか
きまぜながら0.5mL/3分づつ加える。以後、合成
例1と同様に処理をしてモノマー水溶液を得る。 合成例3:部分N−メタクリロイル化キチンオリゴ糖3
糖の合成 合成例2の反応液を濾過した後、そのまま減圧濃縮を行
い約50mLとし、これに水50mLを加え10%酢酸
液でpH4以下とする。無水酢酸3mLを加えかき混ぜ
続ける。6時間以上経過後、イオン交換樹脂で脱塩、減
圧濃縮し、モノマー水溶液を得る。 合成例4:部分N−アクリロイル化キトサンオリゴ糖6
糖の合成 メタノール100mLにキトサンオリゴ糖塩酸塩6糖4
gと無水炭酸ナトリウム3gを分散させる。この分散液
に10%塩化アクリロイル/ヘキサン溶液3mLをかき
まぜながら0.5mL/3分づつ加える。以後、合成例
2と同様に処理をしてモノマー水溶液を得る。 重合例1 合成例1のモノマー2%水溶液90mLを一度沸騰し脱
酸素を行う。モノマー溶液を室温まで冷却し、2%過硫
酸アンモニウム10mLと3−ジメチルアミノプロピ
ニトリル0.2mLをよく混合すると数時間で重合は完
了する。重合液を約60mLまで減圧濃縮し、エチルア
ルコール300mLにかき混ぜながら沈殿精製を行う。
収量1.8g。 重合例2 合成例2のモノマー2%水溶液90mLに2%酢酸ビニ
ル/メタノール溶液180mLを混合する。この溶液に
過酸化ベンゾイル0.1gとN,N−ジメチルアニリン
0.05gを加え、40℃で24時間かき混ぜ保つと重
合は完了する。ポリマーは、エチルアルコール500m
Lから沈殿分離、精製する。収量4.5g。 重合例3 合成例4のモノマー2%水溶液100mLを一度沸騰さ
せ脱酸素を後冷却したものにアクリルアミド3gとN,N-
メチレンビスアクリルアミド0.6gを溶解、さらにリ
ボフラビン4mg/100mL溶液15mLとテトラメ
チルエチレンジアミン0.09mLを加え、蛍光灯の光
で重合反応を行う。約1時間で重合は完了し、硬いゲル
が生成する。このゲルは1mmメッシュの篩いに押しつ
けて粒子をそろえると、ゲル濾過剤などとして利用でき
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、キトオリゴ糖残基を側
鎖に有するポリマー及びその原料となるキトオリゴ糖部
分を有するモノマーを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C090 AA05 BA46 BB20 BB36 BB53 BB62 BB98 BD18 DA12 DA32 4J027 AC09 AH03 BA01 BA04 BA06 BA14 4J100 AA02Q AA03Q AG04Q AJ02Q AM15Q AM21P BA02P BA03P BA29P BA34P BC53P CA01 CA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)、(2)、(3) 【化1】 〔式中、Rは水素原子またはメチル基である。a+m+
    n=1〜8、a=1〜3,m+n=0〜7。但し、n=
    0のとき、Rはメチル基である。〕で表される繰り返し
    単位を有するキトオリゴ糖誘導体モノマーまたはその
    塩。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のキトオリゴ糖誘導体モノ
    マーまたはその塩を、必要に応じてビニル系モノマーと
    ともに重合してなるキトオリゴ糖誘導体ポリマー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254892A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Dic Corp 活性エネルギー線硬化フィルム
JP2011006571A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Dic Corp 接着剤、及びラミネートフィルム
JP2011160959A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Tottori Univ 新規キチン誘導体
CN102382208A (zh) * 2011-11-17 2012-03-21 北京化工大学常州先进材料研究院 一种可光聚合壳聚糖衍生物的制备方法

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