JP4449247B2 - 水溶性重合体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は水溶性重合体の製造方法に関する。より詳細には、本発明はビニル系単量体の水溶液に光を照射して水溶性重合体を製造する方法であり、本発明の製造方法によると、高分子量で且つ水への溶解性が良好であり、しかも未反応単量体(残存モノマー)の含有量の低減された水溶性重合体を、効率良く円滑に製造することができる。本発明により得られる水溶性重合体は、前記した特性を活かして、高分子凝集剤をはじめとして種々の用途に有効に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
ビニル系単量体の水溶液に光を照射して水溶性重合体を製造することが従来から広く行われている。特に、高分子量の水溶性重合体は凝集能に優れていることから、各種の廃水を凝集処理するための高分子凝集剤として広く用いられており、その他にも増粘剤、製紙用サイズ剤、紙力増強剤、濾過促進剤、繊維改質剤、染色助剤などの用途にも使用されている。しかしながら、光重合により生成した水溶性重合体では未反応単量体の含有量が高くなり易い。水溶性重合体中に未反応単量体が多く含まれると、例えば廃水処理用の高分子凝集剤として使用した場合に、凝集処理後の廃水中に未反応単量体が多く含まれるようになり、環境汚染などの点で問題を生ずる。また、未反応単量体の含有量の多い水溶性重合体を他の用途に用いた場合にも、安全性やその他の点で望ましくない結果が生ずることが多く、かかる点から未反応単量体の含有量の少ない水溶性重合体が求められてきた。
【0003】
ビニル系単量体に由来する水溶性重合体(以下単に水溶性重合体ということがある)中の未反応単量体の含有量を低減する方法としては、(i)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタールを用いて光照射を行って水溶性重合体を製造する方法(特開昭57−115409号公報)、(ii)光重合開始剤としてベンゾインアルキルエーテルなどを用いて深さが50mm以下の容器中で冷却しながら第1段目の光照射を行った後に冷却を停止し、冷却の停止後所定時間経った後に第2段目の光照射を行って水溶性重合体を製造する方法(特開昭63−295604号公報)、(iii)光重合開始剤としてベンゾインアルキルエーテルなどを用いて深さが50mm以下の容器中で光照射下に重合してゲル状重合体を形成させた後に該ゲル状重合体の容器内壁との接触面に再度光照射を行ってゲル状重合体表面の残存単量体を重合させる方法(特開昭63−309501号公報)、(iv)ビニル系単量体の水溶液に多段に光を照射し第2段目以降の後照射で光強度を漸増しながら重合する方法(特開平11−35612号公報)、(v)ビニル系単量体の水溶液に第1段目で特定波長の光を含まない光を照射した後、第2段目以降に当該波長を含む光を照射して水溶性重合体を製造する方法(特開平10−279615号公報、特開平10−298215号公報)などが提案されている。
【0004】
しかしながら、前記(i)の方法は、架橋反応が生じ易く、そのため得られる水溶性重合体の水への溶解性が十分とは言い難く、しかも未反応単量体の含有量の低減効果の点でも十分に満足のゆくものではない。また、前記(ii)および(iii)の方法による場合は、ある程度の未反応単量体の低減効果はあるものの、未だ十分ではなく、しかも高重合度の水溶性重合体が得られにくいという問題がある。そして、前記(iv)の方法は第2段目以降の後照射で光強度を漸増しながら重合を行う必要があり、そのため装置および操作が複雑になり望ましくない。また、前記(v)の方法では、第1段目の光照射に当たって特定波長の光を除くためのフィルターが必要であり、そのため装置が複雑になると共に光エネルギーが無駄になり、効率の良い方法ではない。しかも、この(v)の方法による場合は、フィルターが光エネルギーの吸収によって極度に加熱され、場合によっては火災の危険があるため望ましくない。
【0005】
また、アゾ化合物を光重合開始剤として用いてビニル系単量体を光重合する方法が従来から知られている(特公昭53−22544号公報、特公昭57−19121号公報など)。しかしながら、アゾ化合物を用いるそのような従来法による場合は、高分子量の水溶性重合体が得られにくいため、その水溶性重合体は凝集剤などの用途で満足のゆくものではない。
さらに、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジル、ベンゾフェノン、アンスラキノンなどの光重合開始剤およびアゾ化合物からなる光重合開始剤を含有するカチオン性(メタ)アクリレート系モノマーまたはそれと他のビニルモノマーとの混合物の水溶液を3〜18mmの厚さで可動式ベルト上に供給し、特定の波長および光強度で第1段目の光照射と第2段目の光照射を行った後に、生成したゴム状の重合体シートを可動式ベルトから取り出し、更に光照射し、小さく切断し、乾燥して水溶性重合体を製造する方法が知られている(特公平4−57682号公報、特公平7−10895号公報)。しかしながら、この方法による場合は、架橋反応が生じ易いために、得られる水溶性重合体の水への溶解性が十分ではなく、しかも未反応単量体量の低減の点でも十分に満足のゆくものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高分子量で且つ水への溶解性が良好であり、しかも未反応単量体の含有量の少ない水溶性重合体を効率良く円滑に製造する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決すべく本発明者らが検討を重ねた結果、ビニル系単量体の水溶液に光を照射して水溶性重合体を製造するに当たって、光重合開始剤として10時間半減期温度が90℃以下であるアゾ化合物を特に使用して、特定の照射強度下に第1段目の光照射を行った後、更に特定の条件下に第2段目以降の光照射を行うと、高分子量でありながら水溶性に優れ、しかも未反応単量体の含有量の低減された水溶性重合体が得られることを見出した。また、本発明者らは、前記特定の製法によると、ビニル系単量体の水溶液の液深を50mm以上として光照射を行った場合にも、ビニル系単量体の重合が水溶液の全体で十分に行われて、高分子量で、水溶性に優れ、しかも未反応単量体の含有量の低減された前記した水溶性重合体が効率良く円滑に得られることを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、
(1) 光重合開始剤を含有するビニル系単量体の水溶液に光を照射して水溶性重合体を製造する方法であって、光重合開始剤として10時間半減期温度が90℃以下のアゾ化合物を用いて、第1段目で0.5〜7W/m2の照射強度で光照射した後、更に第2段目以降で重合物の温度が前記アゾ化合物の10時間半減期温度よりも高い状態で第1段目よりも高い照射強度で且つ70,000J/m2以上の積算光量で光照射することを特徴とする水溶性重合体の製造方法である。
【0009】
そして、本発明は、
(2) 前記ビニル系単量体が、アクリルアミド単独であるか、或いはアクリルアミドを10モル%以上の割合で含むアクリルアミドと他の共重合可能なビニル系単量体との混合物である前記した(1)の水溶性重合体の製造方法;および、
(3) アクリルアミドと他の共重合可能のビニル系単量体との混合物が、アクリルアミドと共に、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩および3級塩の少なくとも1種を5モル%以上の割合で含有するカチオン系単量体混合物である前記した(2)の水溶性重合体の製造方法;
を好ましい態様として包含する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明で使用するビニル系単量体は、水溶性で且つ光重合開始剤の存在下に光照射すると重合し得るビニル系の単量体であればいずれでもよく、例えば、(メタ)アクリルアミド、メチロール(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、これらの塩酸塩や硫酸塩などの3級塩、これらの塩化メチルなどのハロゲン化アルキル付加物および塩化ベンジルなどのハロゲン化アリール付加物などの4級塩;(メタ)アクリル酸およびこれらのナトリウム塩などのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩;アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などのアクリルアミドアルカンスルホン酸およびそのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩;N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミドのN置換誘導体;N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの塩酸塩や硫酸塩などの3級塩、これらの塩化メチルなどのハロゲン化アルキル付加物および塩化ベンゾイルなどのハロゲン化アリール付加物などの4級塩;ジメチルジアリルアンモニウムクロライドなどのジアルキルジアリルアンモニウム塩;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。本発明では前記したビニル系単量体の1種または2種以上を用いることができる。
【0011】
また、得られる水溶性重合体の水溶性を損なわない範囲で、前記した水溶性単量体と共に、(メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリル酸のメチル、エチル、プロピルエステルなどの(メタ)アクリル酸エステル;スチレンなどの非水溶性ビニル系単量体の1種または2種以上を併用してもよい。
【0012】
本発明では、ビニル系単量体として、アクリルアミドを単独で用いるか、或いはアクリルアミドを10モル%以上の割合で含むアクリルアミドと他の共重合可能なビニル系単量体との混合物(以下「アクリルアミド系単量体混合物」という)を用いることが好ましい。ビニル系単量体としてアクリルアミド系単量体混合物を用いる場合は、アクリルアミドを10モル%以上の割合で含み且つN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩および3級塩の少なくとも1種を5モル%以上、特に10モル%以上の割合で含む単量体混合物が好ましく用いられる。その場合のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩および3級塩としては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩および3級塩の少なくとも1種が、凝集性に優れる水溶性重合体が得られる点から特に好ましく用いられる。前記4級塩および3級塩は、一般に、塩化メチルなどと反応させて得られる4級塩、および塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩などの3級塩の形態で用いる。
【0013】
ビニル系単量体の水溶液におけるビニル系単量体の濃度は、光重合の円滑な進行、得られる水溶性重合体の取り扱い性などの点から、20〜90重量%であることが好ましく、25〜80重量%であることがより好ましい。
【0014】
本発明では、前記したビニル系単量体の水溶液中に、光重合開始剤として10時間半減期温度が90℃以下のアゾ化合物[以下これを「アゾ化合物(A)」ということがある]を存在させて、光重合を行うことが必要であり、それによって高分子量で、水に対する溶解性が高く、しかも未反応単量体の含有量の低減された水溶性重合体を得ることができる。アゾ化合物(A)を用いずに他の光重合開始剤を用いる場合は、未反応単量体の含有量の低減された水溶性重合体を得ることができず、しかも光重合開始剤の種類によっては水溶性重合体の分子量低下や水溶性の低下などを生ずる。
【0015】
アゾ化合物(A)としては、10時間半減期温度が90℃以下であって且つ光照射によってビニル系単量体の重合を開始し得るアゾ化合物であればいずれも使用できる。
本発明で使用するアゾ化合物(A)の具体例としては、
・4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸);
・2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン];
・ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート;
・2,2’−アゾビルイソブチロニトリル;
・2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル);
・2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトチル);
・1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル);
・2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]プロピオンアミド};
・2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド];
・2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩;
・2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]塩酸塩;
・2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]塩酸塩;
・2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]硫酸塩;
・2,2’−アゾビス[2−(3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン]塩酸塩;
・2,2’−アゾビス{2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン−2−イル]プロパン}塩酸塩;
・2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン];
などを挙げることができる。
【0016】
本発明ではアゾ化合物(A)として、前記したアゾ化合物を単独で使用してもまたは2種以上を併用してもよい。
そのうちでも、本発明ではアゾ化合物(A)として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]および4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)の1種または2種以上が、未反応単量体の含有量のより低減された水溶性重合体が得られ、しかも水溶性重合体の分子量が高くなり且つ水への溶解性が良好であることから好ましく用いられる。
【0017】
アゾ化合物(A)の使用量は、ビニル系単量体の全重量に基づいて、100〜10,000ppmであることが好ましく、200〜5,000ppmであることがより好ましく、500〜2,000ppmであることが更に好ましい。
【0018】
本発明では、本発明の目的を損なわない限りは、アゾ化合物(A)と共に必要に応じて、他の光重合開始剤、例えばベンゾフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾインアルキルエーテル系、アセトフェノン系、アシルホスフィンオキサイド系などや、光増感剤、例えばトリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン等のアミン系光増感剤などの1種または2種を併用してもよい。
特に、光重合開始剤として、アゾ化合物(A)と共に1−ベンゾイル−1−ヒドロキシシクロヘキサンなどの環状アルカノールを有するケトンを併用すると、未反応単量体の含有量が低減され、しかも高重合度で、水溶性の高い水溶性重合体を一層円滑に得ることができる。その場合の環状アルカノールを有するケトンの使用量は、アゾ化合物(A)の重量に対して、0.5〜30重量%であることが好ましい。
また、本発明では、本発明の目的を損なわない範囲で、分子量調整剤、水溶性の有機溶媒、界面活性剤などの他の成分を、必要に応じて使用してもよい。
【0019】
本発明では、10時間半減期温度が90℃以下であるアゾ化合物(A)を光重合開始剤として含むビニル系単量体の水溶液に対して、第1段目と第2段目以降の多段で光を照射してビニル系単量体を重合させる。照射する光としては、第1段目および第2段目以降とも、紫外線および/または可視光線が用いられ、そのうちでも紫外線が好ましく用いられる。光源としては、ビニル系単量体を光重合させ得る紫外線および/または可視光線を放出し得るものであればいずれでもよく、例えば、蛍光ケミカルランプ、蛍光青色ランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプなどを使用することができる。
【0020】
本発明では、第1段目で、ビニル系単量体の水溶液に0.5〜7W/m2の照射強度で光を照射してビニル系単量体を重合させることが重要である。第1段目の照射強度が0.5W/m2未満であると、ビニル系単量体の重合が十分に行われなくなったり、単量体水溶液の上部と下部で重合度がバラつき均一な物性の水溶性重合体が得られなくなり、また最終的に得られる水溶性重合体における未反応単量体の含有量が多くなる。一方、第1段目の照射強度が7W/m2を超えると、高分子量の水溶性重合体が得られなくなる。第1段目の照射強度は、1〜7W/m2であることが好ましく、2〜6W/m2であることがより好ましい。
【0021】
第1段目の光照射時のビニル系単量体の水溶液の深さは、水溶液の底部まで光が到達して水溶液全体で重合が円滑に行われるようにするために、一般に、100mm以下であることが好ましく、20〜65mmであることがより好ましい。本発明の方法による場合は、ビニル系単量体の水溶液の液深が50mm以上であっても、水溶液中全体でビニル系単量体の重合が円滑に行われて、目的とする水溶性重合体を効率良く製造することができる。
また、第1段目の光照射による重合反応は、バッチ式で行ってもまたは連続式で行ってもよく、生産性に優れる点で連続式が好ましい。
【0022】
第1段目の光照射を開始する時点では、ビニル系単量体の水溶液の温度を0〜20℃、特に5〜15℃の範囲にしておくことが、単量体水溶液の濃度を高くすることができるうえ、単量体水溶液の突沸を防止できる点から好ましい。第1段目の光照射によってビニル系単量体が重合し、その重合熱によって水溶液の温度は徐々に上昇する。
第1段目の光照射時間は、ビニル系単量体の水溶液中におけるビニル系単量体の重合率が90%以上に達する時間が好ましく、95%以上に達する時間がより好ましく、95〜99.8%に達する時間が特に好ましい。使用するビニル系単量体の種類などに応じて異なり得るが、一般的には、光照射の開始から10〜200分経過した時点で90%以上の重合率に達する。通常、ビニル系単量体の水溶液の中心部の温度がピーク温度に達すると、ビニル系単量体の重合率は90%以上となっているので、該中心部の温度がピーク温度に達した時点またはそれ以後に第1段目の光照射を終了するのがよい。例えば、内径300mmの円筒型の重合容器にビニル系単量体の水溶液を50mmの深さに入れて光を照射して重合を行う場合は、重合容器の内壁から150mmの位置(円の中心)で且つ深さが25mmの地点が前記した中心部に相当するので、その地点の温度を測定して、ピーク温度に達した後に第1段目の光照射を終了する。第1段目の光照射の終了時点には、水溶液中のビニル系単量体の殆どが重合し、通常含水したゲル状の重合物が得られる。
【0023】
次いで、第1段目で得られた重合物に対して、第2段目以降で重合物の温度が前記アゾ化合物の10時間半減期温度よりも高い状態で第1段目よりも高い照射強度で且つ70,000J/m2以上の積算光量で光を照射する。第2段目以降の光照射は、第2段目のみで行っても、或いは第2段目および3段目、第2段目〜第4段目というように多段で行ってもよい。
第2段目以降での積算光量が70,000J/m2未満であると、得られる水溶性重合体での未反応単量体の含有量が多くなる。
第2段目以降の積算光量は、90,000J/m2以上であることが好ましく、100,000〜2,000,000J/m2であることがより好ましい。第2段目以降の積算光量が2,000,000J/m2を超えると、得られる重合体の水への溶解性が低下する場合がある。
【0024】
第2段目以降の光照射時の照射強度は、水溶性重合体での未反応単量体の含有量の低減、水溶性重合体の高重合度化、生産性などの点から、第1段目の照射強度よりも高いことが必要であり、一般には、第1段目の照射強度の1.5倍〜3,000倍とすることが好ましく、3〜1,000倍とすることがより好ましい。但し、照射強度があまりに高すぎると、生成した水溶性重合体の架橋などを生じ易くなるので、第2段目以降の照射強度は、10,000W/m2以下であることが好ましい。
積算光量(J/m2)は、照射強度(W/m2)と時間(sec)の積として求められることから、第2段目以降の光照射時間(sec)は、第2段目以降の積算光量(J/m2)を第2段目以降の照射強度(W/m2)で除すことによって求めることができる。
【0025】
また、本発明では、第2段目以降の光照射を、光重合開始剤として使用したアゾ化合物(A)の10時間半減期温度よりも高い温度で行なうことによって、未反応単量体の含有量の一層低減された水溶性重合体が得られる。第2段目以降の光照射時の温度の制御は、外部からの加熱によって行っても良いし、または外部から加熱せずに重合熱による温度上昇を見込んで重合に供するビニル系単量体の水溶液の初期温度を調整することによって行っても良い。一般的には、第2段目以降の光照射は60〜100℃の温度で行うことが好ましい。
【0026】
第2段目以降の光照射は、第1段目の光照射とは別の反応器を用いて行ってもよいが、第1段目の光照射を終了した後に、同じ反応器を用いて第2段目以降の光照射を継続して行うことが、第2段目以降の光照射時の温度制御、装置の簡便化、経済性などの点から好ましい。
【0027】
第2段目以降の光照射時に、第1段目の光照射によって生成した重合物中に含まれる未反応単量体が重合して、未反応単量体の含有量の低減が行われる。また、第2段目以降の光照射は、未反応単量体の含有量の低減の外に、水溶性重合体の高分子量化や、残存光重合開始剤の分解にも機能する。
【0028】
第2段目以降の光照射を終了して得られる重合体は、一般に含水ゲル状を呈している。得られた含水ゲルはそのままでそれぞれの用途に用いてもよいし、またはは適当な大きさ(好ましくは1〜5mm程度)に細断した後に乾燥して用いても良いし、或いはそれを更に粉砕して粉末状にして用いてもよい。含水ゲルの乾燥は一般に60〜130℃で行うことが好ましい。
これにより得られる水溶性重合体は、高分子量で且つ水への溶解性が良好で、しかも未反応単量体の含有量が著しく低減されている。
【0029】
本発明の製造方法を工業的に実施する場合、連続重合方法を採用することが好ましい。連続重合方法としては、種々の方法が採用でき、そのうちでも、気密室内に設置された液溜め部を有する連続ベルトと、気密室上部に固定された光源からなる装置を使用する方法が好ましく採用される。
具体的には、連続ベルトの一方より、単量体水溶液を目的の深さを維持するように連続的に供給する。この場合、気密室内には、酸素による単量体の重合阻害を防止するため、窒素などの不活性ガスを連続的に供給することが好ましい。当該ベルトは単量体水溶液と共に連続的に移動し、固定された光源の下に単量体水溶液が供給される。単量体水溶液は、当該光源から照射される光により重合される。この方法においては、光源として、第1段目の照射強度を満足する区間と、第2段目の照射強度および積算光量を満足する区間を設けて実施する。
それにより得られる重合体シートは、常法に従い切断、粉砕、乾燥されて粉末製品となる。
【0030】
本発明の方法により得られる水溶性重合体は、各種の廃水を凝集処理するための高分子凝集剤、増粘剤、製紙用サイズ剤、紙力増強剤、濾過促進剤、繊維改質剤、染色助剤、その他の種々の用途に有効に用いることができ、高分子凝集剤として特に適している。
【0031】
【実施例】
以下に実施例などにより本発明について具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されない。以下の例において、各例で得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度(mPa・s)、不溶解分(ml)および未反応単量体の含有量は、以下の方法で求めた。
【0032】
[水溶性重合体の0.5%塩粘度]]
以下の実施例または比較例で得られた水溶性重合体を、4重量%塩化ナトリウム水溶液に溶解して0.5重量%濃度の重合体水溶液を調製し、B型粘度計にて25℃で60rpmの条件で撹拌し、撹拌を開始して5分後の粘度を測定した。
【0033】
[水溶性重合体の不溶解分]
以下の実施例または比較例で得られた水溶性重合体をイオン交換水に溶解して0.1重量%濃度の重合体水溶液400mlを調製し、この水溶液の全量を直径20cm、83メッシュの篩で濾過した後、篩の上に残った不溶解物を集めて、その容量(ml)を測定した。
【0034】
[水溶性重合体の未反応単量体の含有量]
以下の実施例または比較例で得られた水溶性重合体2.0gを80/20(容量比)のアセトン/水混合溶媒20ml中に入れて、25℃で16時間放置して抽出を行った。抽出後の上澄み液を採取して、ガスクロマトグラフィーにて未反応単量体量を測定して、水溶性重合体に対する未反応単量体の含有量(重量%)を求めた。
【0035】
《実施例1》
(1) アクリルアミド90モル%およびジメチルアミノエチルアクリレートのメチルクロライドによる4級化塩10モル%からなる単量体混合物に、全重量850gおよび単量体濃度32重量%となるように蒸留水を加えた。これを内径146mmの円筒型ガラス容器(反応器)に仕込み、塩酸にてpHを4.0に調整した後、水溶液の温度を10℃に保ちながら30分間窒素バブリングを行って、単量体の水溶液を調製した。このときの液深は55mmであった。
(2) 上記(1)の単量体の水溶液に、単量体純分に対する重量基準で、光重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(10時間半減期温度=56℃)1800ppmおよび1−ベンゾイル−1−ヒドロキシシクロヘキサン30ppmを添加して、さらに2分間窒素バブリングを行った。
尚、単量体水溶液中心部には、熱電対を設置し、単量体水溶液又は重合体の温度をモニタリングした。
(3) 次いで、第1段目の光照射として、反応器の上方から、10Wケミカルランプ(株式会社東芝製「FL10BL」)4本を点灯して、4.2W/m2の照射強度で20分間光照射した(積算光量=5,040J/m2)。第1段目の光照射を開始すると、単量体水溶液中の温度が急激に上昇し始め、10分後にはピーク温度(95℃)に達した。その後、除々に温度が低下し、20分後には90℃となった。
引き続いて第2段目の光照射として、400Wブラックライト(株式会社東芝製「H400BL−L」)を用いて、300W/m2の照射強度で30分間光照射して(第2段目の積算光量=540,000J/m2)、含水ゲル状の重合物を得た。第2段目の光照射時における重合体温度は、光照射開始時には90℃で、光照射終了時には75℃であった。
(4) 上記(3)で得られた含水ゲル状の重合物を粒径3mm程度の粒状に細断した後、熱風乾燥機にて80℃で5時間乾燥し、それを粉砕して粉末状の水溶性重合体を製造した。
(5) 上記(4)で得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度、不溶解分および未反応単量体の含有量を上記した方法で求めたところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0036】
《実施例2および3》
第2段目の光照射を下記の表1で示す条件で行った以外は実施例1と同様にして水溶性重合体を製造し、それにより得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度、不溶解分および未反応単量体の含有量を上記した方法で求めたところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0037】
《実施例4》
光重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(10時間半減期温度=56℃)のみを2100ppmの割合で使用した以外は、実施例3と同様にして水溶性重合体を製造し、それにより得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度、不溶解分および未反応単量体の含有量を上記した方法で求めたところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0038】
《比較例1》
実施例1と同様にして第1段目の光照射を行った後、第2段目の光照射を行わずに無点灯の状態で30分間放置して含水ゲル状の重合物を得た以外は実施例1と同様にして粉末状の水溶性重合体を製造した。それにより得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度、不溶解分および未反応単量体の含有量を上記した方法で求めたところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0039】
《比較例2》
第2段目の光照射を下記の表2で示す条件で行った以外は実施例1と同様にして水溶性重合体を製造し、それにより得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度、不溶解分および未反応単量体の含有量を上記した方法で求めたところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0040】
《比較例3》
光重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(10時間半減期温度=56℃)1800ppmと1−ベンゾイル−1−ヒドロキシシクロヘキサン30ppmを使用する代わりに、1−ベンゾイル−1−ヒドロキシシクロヘキサンのみを240ppmの割合で使用した以外は、実施例3と同様にして水溶性重合体を製造し、それにより得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度、不溶解分および未反応単量体の含有量を上記した方法で求めたところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0041】
《比較例4》
光重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(10時間半減期温度=56℃)1800ppmと1−ベンゾイル−1−ヒドロキシシクロヘキサン30ppmを使用する代わりに、ベンゾインエチルエーテルを240ppmの割合で使用した以外は、実施例3と同様にして水溶性重合体を製造し、それにより得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度、不溶解分および未反応単量体の含有量を上記した方法で求めたところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
上記の表1の実施例1〜4の結果から、光重合開始剤として10時間半減期温度が90℃以下のアゾ化合物を用いて、第1段目で0.5〜7W/m2の範囲内の照射強度で光照射した後、更に第2段目で第1段目よりも高い照射強度で且つ70,000J/m2以上の積算光量で光照射して水溶性重合体を製造した実施例1〜3では、得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度が高くて高分子量であること、不溶解分が無くて水への溶解性に優れていること、しかも未反応単量体の含有量が0.10重量%以下と低くて未反応単量体の含有量が大幅に低減されていることがわかる。
一方、上記の表2の比較例1の結果から、第1段目の光照射のみを行って第2段目の光照射を行わなかった比較例1では、得られた水溶性重合体の未反応単量体の含有量が0.61重量%であって極めて多いことがわかる。
また、上記の表2の比較例2の結果から、第2段目の光照射における積算光量が15,000J/m2であって本発明で規定するよりも低い比較例2では、得られた水溶性重合体の未反応単量体の含有量が0.25重量%であって実施例1〜4に比べて大幅に多いことがわかる。
【0045】
また、上記の表2の比較例3の結果から、光重合開始剤としてアゾ化合物(A)(10時間半減期温度が90℃以下のアゾ化合物)を用いずに1−ベンゾイル−1−ヒドロキシシクロヘキサンのみを用いた比較例3では、得られた水溶性重合体の未反応単量体の含有量が0.21重量%であって実施例1〜4に比べて大幅に多いことがわかる。
そして、上記の表2の比較例4の結果から、光重合開始剤としてアゾ化合物(A)(10時間半減期温度が90℃以下のアゾ化合物)を用いずにベンゾインエチルエーテルを用いた比較例4では、得られた水溶性重合体の0.5%塩粘度が62mPa・sと低くて低分子量であること、不溶解分が80mlもあって水への溶解性に劣っていること、さらに未反応単量体の含有量が0.35重量%であって実施例1〜4に比べて大幅に多いことがわかる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の方法による場合は、高分子量で、且つ水に対する溶解性に優れ、しかも未反応単量体(残存モノマー)の含有量の大幅に低減された水溶性重合体を、ビニルモノマーの水溶液を用いる光重合によって円滑に製造することができる。そして、本発明の方法による場合は、ビニル系単量体の水溶液の液深を50mm以上として光照射を行った場合にも、ビニル系単量体の重合が水溶液全体で十分に行われて、前記した優れた特性を有する水溶性重合体を効率良く製造することができる。
本発明の方法により得られる水溶性重合体は、前記した優れた特性を活かして、各種の廃水を凝集処理するための高分子凝集剤、増粘剤、製紙用サイズ剤、紙力増強剤、濾過促進剤、繊維改質剤、染色助剤、その他の種々の用途に有効に用いることができる。
Claims (3)
- 光重合開始剤を含有するビニル系単量体の水溶液に光を照射して水溶性重合体を製造する方法であって、光重合開始剤として10時間半減期温度が90℃以下のアゾ化合物を用いて、第1段目で0.5〜7W/m2の照射強度で光照射した後、更に第2段目以降で重合物の温度が前記アゾ化合物の10時間半減期温度よりも高い状態で第1段目よりも高い照射強度で且つ70,000J/m2以上の積算光量で光照射することを特徴とする水溶性重合体の製造方法。
- 前記ビニル系単量体が、アクリルアミド単独であるか、或いはアクリルアミドを10モル%以上の割合で含むアクリルアミドと他の共重合可能なビニル系単量体との混合物である請求項1に記載の水溶性重合体の製造方法。
- アクリルアミドと他の共重合可能のビニル系単量体との混合物が、アクリルアミドと共に、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩および3級塩の少なくとも1種を5モル%以上の割合で含有するカチオン系単量体混合物である請求項2に記載の水溶性重合体の製造方法。
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