JP2011160959A - 新規キチン誘導体 - Google Patents
新規キチン誘導体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011160959A JP2011160959A JP2010026542A JP2010026542A JP2011160959A JP 2011160959 A JP2011160959 A JP 2011160959A JP 2010026542 A JP2010026542 A JP 2010026542A JP 2010026542 A JP2010026542 A JP 2010026542A JP 2011160959 A JP2011160959 A JP 2011160959A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- chitin
- radical polymerizable
- chitosan
- hydrophilic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 CCCC([C@@](C)C1*CC(C)(C)C2ICC2CC(C)C*C(C(C)=C)=N)NC(*C(C(C[U]CC(*C)=C)OC(C2N)*(C)(C3C(C4)*4C4)C3C(*C)C(*C(C(C*CC(C(CC(COC(C(C)=C)=I)O)=I)=C)N3)C(*CC(*)=N)C(*)C3I=*)C4N)C2*=C)C1NC Chemical compound CCCC([C@@](C)C1*CC(C)(C)C2ICC2CC(C)C*C(C(C)=C)=N)NC(*C(C(C[U]CC(*C)=C)OC(C2N)*(C)(C3C(C4)*4C4)C3C(*C)C(*C(C(C*CC(C(CC(COC(C(C)=C)=I)O)=I)=C)N3)C(*CC(*)=N)C(*)C3I=*)C4N)C2*=C)C1NC 0.000 description 1
Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
【解決手段】式(I):
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、親水性基、ラジカル重合性基、又はラジカル重合性基を有する親水性基を示し、m及びnは、m+n=1を満たし、かつ、0≦m≦1、0≦n≦1であり、但し、R1、R2、R3、R4及びR5は、特定の関係を満たすものである)で表わされるキチン誘導体、又は式(I)で表されるユニットがR1、R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかに導入されてなる分岐型のキチン誘導体。
【選択図】なし
Description
〔1〕 式(I):
(1) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基であり、
(2) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、又は
(3) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、
かつ、n個のR1、R2及びR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、m個のR4及びR5はそれぞれ同一でも異なっていてもよい)
で表わされるキチン誘導体、又は式(I)で表されるユニットがR1、R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかに導入されてなる分岐型のキチン誘導体、
〔2〕 キチン、キトサン、及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる1種以上の化合物と親水性基を有する化合物とを塩基性条件下で反応させた後、得られた反応物とラジカル重合性基を有する化合物とをさらに塩基性条件下で反応させる工程を含む、前記〔1〕記載のキチン誘導体の製造方法、
〔3〕 キチン、キトサン、及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる1種以上の化合物と親水性基を有する化合物とを塩基性条件下で反応させた後、得られた反応物とラジカル重合性基を有する化合物とをさらに塩基性条件下で反応させる工程を含む方法により得られる、親水性基とラジカル重合性基の導入されたキチン誘導体、
〔4〕 前記〔1〕又は〔3〕記載のキチン誘導体を含むことを特徴とする、医療用接着剤、ならびに
〔5〕 前記〔1〕又は〔3〕記載のキチン誘導体を含むことを特徴とする、医療用被覆剤
に関する。
(1) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基であり、
(2) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、又は
(3) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、
かつ、n個のR1、R2及びR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、m個のR4及びR5はそれぞれ同一でも異なっていてもよい)
で表わされ、N−アセチルグルコサミンのユニット(以下、キチンユニットともいう)及びグルコサミンのユニット(以下、キトサンユニットともいう)を構成単位として含有する。本発明では、これらのユニットの3位及び6位の水酸基と、キトサンユニットの2位のアミノ基の少なくともいずれかに、特定の置換基が導入されたものであることが大きな特徴である。
(1) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基であり、
(2) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、又は
(3) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、
かつ、n個のR1、R2及びR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、m個のR4及びR5はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
(キチン・キトサンのアセチル化)
カルボキシメチルキチン2.50g(全残基数11.2mmol)〔甲陽ケミカル社製、Lot No.30123RY、N-アセチル化度(DSAc) 0.64、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、重量平均分子量(Mw) 570,000、数平均分子量(Mn) 190,000〕を水30mLに加え、室温で10分間攪拌した。その後、メタノール40mL及び無水酢酸616mg(6.03mmol)を加え、室温でさらに24時間攪拌した後、テトラヒドロフラン300mLを加え、遠心分離により沈殿物を回収した。沈殿物をエタノール洗浄した後、水20mLに溶かし、0.5M KOH水溶液80mLを加えて室温で24時間攪拌した(反応液pH11〜13)。反応溶液にメタノール300mLを加え、遠心分離により沈殿物を回収した。沈殿物をメタノール洗浄した後、真空乾燥して、アセチル化度を調整したカルボキシメチルキチン2.42g(DSAc 0.87)を得た。得られたカルボキシメチルキチンのプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz、D2O):δ2.06(NHCOCH3のCH3由来)、3.45-4.08(その他のH).
IR(KBr):3600-3300、2930、1633、1593、1417、1377、1323、1109、1033cm-1.
アセチル化度を調整したカルボキシメチルキチン2.40g(全残基数10.3mmol)を水50mLに加え、室温で4時間攪拌した後、ジメチルホルムアミド300mL、ヨウ化テトラブチルアンモニウム1.90g(5.14mmol)、及びメタクリル酸グリシジル375mg(2.64mmol)を加え、室温でさらに24時間攪拌した(反応液pH7〜8)。その後、透析、凍結乾燥することにより、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化カルボキシメチルキチン2.73gを得た。各置換度は、N-アセチル化度(DSAc) 0.87、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化度(DSPs) 0.26であった。得られた誘導体のプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz、D2O):δ1.95(CH3CH=CH2のCH3由来)、2.10(NHCOCH3のCH3由来)、3.0-4.5(糖残基のC(2),C(3),C(4),C(5),C(6)位のH及びグリセロール部分のH)、5.70及び6.12(C=CH2).
IR(KBr):3600-3300、2930、1633、1593、1417、1377、1323、1300、1109、1033cm-1.
C/N=12.01×(6+2×a+2×0.61)/14.01×1
と表わすことができる。一方、元素分析の結果より、C(重量%)40.85、N(重量%)5.32であったことから、上記式より、置換度(DSAc)a=0.87と算出することができる。これより、キチンユニットの割合が高く、2位アミノ基の存在割合が低いことが分かり、カルボキシメチル基やラジカル重合性基は6位水酸基に導入される割合が高いと推察される。
C/N=12.01×(6+2×0.87+2×0.61+7×b)/14.01×1
と表わすことができる。一方、元素分析の結果より、C(重量%)42.26、N(重量%)4.58であったことから、上記式より、置換度(DSPs)b=0.26と算出することができる。
(キチン・キトサンのアセチル化)
アセチル化に供するカルボキシメチルキチンの量を2.50g(全残基数11.2mmol)から2.51g(全残基数11.3mmol)に変更する以外は、実施例1と同様にして、アセチル化度を調整したカルボキシメチルキチン2.49g(DSAc 0.95)を得た(反応液pH11〜13)。得られたカルボキシメチルキチンのプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz、D2O):δ2.06(NHCOCH3のCH3由来)、3.45-4.09(その他のH).
IR(KBr):3600-3300、2930、1633、1593、1417、1377、1323、1109、1033cm-1.
アセチル化度を調整したカルボキシメチルキチン2.41g(全残基数10.2mmol)を水50mLに加え、室温で4時間攪拌した後、ジメチルホルムアミド300mL、ヨウ化テトラブチルアンモニウム1.91g(5.17mmol)、及びメタクリル酸グリシジル386mg(2.71mmol)を加え、40℃で24時間攪拌した(反応液pH7〜8)。その後、透析、凍結乾燥することにより、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化カルボキシメチルキチン2.71gを得た。各置換度は、実施例1と同様にして算出したところ、N-アセチル化度(DSAc) 0.95、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化度(DSPs) 0.29であった。これより、キチンユニットの割合が高く、2位アミノ基の存在割合が低いことが分かり、カルボキシメチル基やラジカル重合性基は6位水酸基に導入される割合が高いと推察される。得られた誘導体のプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz、D2O):δ1.93(CH3CH=CH2のCH3由来)、2.07(NHCOCH3のCH3由来)、3.0-4.5(糖残基のC(2),C(3),C(4),C(5),C(6)位のH及びグリセロール部分のH)、5.72及び6.10(C=CH2).
IR(KBr):3600-3300、2924、1639、1603、1415、1370、1323、1109、1043cm-1.
実施例2と同様にして得られた、アセチル化度を調整したカルボキシメチルキチン0.80g(全残基数3.39mmol)を水25mLに加え、室温で4時間攪拌した後、ジメチルホルムアミド100mL、ヨウ化テトラブチルアンモニウム0.32g(0.87mmol)、及びメタクリル酸グリシジル188mg(1.32mmol)を加え、室温で24時間攪拌した(反応液pH7〜8)。その後、透析、凍結乾燥することにより、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化カルボキシメチルキチン0.83gを得た。各置換度は、実施例1と同様にして算出したところ、N-アセチル化度(DSAc) 0.95、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化度(DSPs) 0.15であった。これより、キチンユニットの割合が高く、2位アミノ基の存在割合が低いことが分かり、カルボキシメチル基やラジカル重合性基は6位水酸基に導入される割合が高いと推察される。得られた誘導体のプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz, D2O):δ1.95(CH3CH=CH2のCH3由来)、2.10(NHCOCH3のCH3由来)、3.0-4.5(糖残基のC(2),C(3),C(4),C(5),C(6)位のH及びグリセロール部分のH)、5.75及び6.17(C=CH2).
実施例2と同様にして得られた、アセチル化度を調整したカルボキシメチルキチン0.80g(全残基数3.39mmol)を水25mLに加え、室温で4時間攪拌した後、ジメチルホルムアミド100mL、ヨウ化テトラブチルアンモニウム0.16g(0.43mmol)、及びメタクリル酸グリシジル94mg(0.66mmol)を加え、室温で24時間攪拌した(反応液pH7〜8)。その後、透析、凍結乾燥することにより、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化カルボキシメチルキチン0.77gを得た。各置換度は、実施例1と同様にして算出したところ、N-アセチル化度(DSAc) 0.95、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化度(DSPs) 0.05であった。これより、キチンユニットの割合が高く、2位アミノ基の存在割合が低いことが分かり、カルボキシメチル基やラジカル重合性基は6位水酸基に導入される割合が高いと推察される。得られた誘導体のプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz, D2O):δ1.95(CH3CH=CH2のCH3由来)、2.07(NHCOCH3のCH3由来)、3.0-4.5(糖残基のC(2),C(3),C(4),C(5),C(6)位のH及びグリセロール部分のH)、5.77及び6.18(C=CH2).
カルボキシメチルキチン2.50g(全残基数11.2mmol)〔甲陽ケミカル社製、Lot No.30123RY、N-アセチル化度(DSAc) 0.64、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、重量平均分子量(Mw) 570,000、数平均分子量(Mn) 190,000〕を水50mLに加え、室温で4時間攪拌した後、ジメチルホルムアミド350mL、塩化テトラブチルアンモニウム2.00g(7.20mmol)、及びメタクリル酸グリシジル10.42g(73.3mmol)を加え、室温(25℃)で24時間攪拌した(反応液pH7〜8)。その後、透析、凍結乾燥することにより、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化カルボキシメチルキチンのテトラブチルアンモニウム塩2.15gを得た。各置換度は、実施例1と同様にして算出したところ、N-アセチル化度(DSAc) 0.64、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化度(DSPs) 0.24であった。これより、キチンユニットの割合が高く、2位アミノ基の存在割合が低いことが分かり、カルボキシメチル基やラジカル重合性基は6位水酸基に導入される割合が高いと推察される。得られた誘導体のプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz, D2O):δ0.95(Bu4N由来)、1.36(Bu4N由来)、1.66(Bu4N由来)、1.95(CH3CH=CH2のCH3由来)、2.07(NHCOCH3のCH3由来)、3.0-4.5(Bu4N由来のN-CH2,糖残基のC(2),C(3),C(4),C(5),C(6)位のH及びグリセロール部分のH)、5.77及び6.18(C=CH2).
(親水性基が導入されたキチン・キトサン誘導体へのラジカル重合性基の導入)
カルボキシメチルキチン2.51g(全残基数11.3mmol)〔甲陽ケミカル社製、Lot No.30123RY、N-アセチル化度(DSAc) 0.64、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、重量平均分子量(Mw) 570,000、数平均分子量(Mn) 190,000〕を水250mLに加え、室温で4時間攪拌した後、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド・塩酸塩2.57g(13.4mmol)及びグリセロールモノメタクリル酸エステル2.15g(13.4mmol)を加え、室温でさらに24時間攪拌した(反応液pH6〜8)。その後、透析、凍結乾燥することにより、カルボキシメチルキチンのカルボキシ基部分を2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピルエステル化した生成物 2.73gを得た。各置換度は、実施例1と同様にして算出したところ、N-アセチル化度(DSAc) 0.64、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.61、2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロピル化度(DSPs) 0.50であった。これより、キチンユニットの割合が高く、2位アミノ基の存在割合が低いことが分かり、カルボキシメチル基やラジカル重合性基は6位水酸基に導入される割合が高いと推察される。得られた誘導体のプロトン核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを以下に示す。
1H-NMR(400MHz、D2O):δ1.95(CH3CH=CH2のCH3由来)、2.06(NHCOCH3のCH3由来)、3.3-4.3(糖残基のその他のH)、5.75及び6.18(C=CH2).
IR(KBr):3450-3360、2945、1640、1593、1412、1381、1325、1109、1069cm-1.
表2に示すキチン・キトサン誘導体0.70gに水0.3mLを加え、室温にて24時間攪拌後、光重合触媒のジメチルスルホキシド溶液0.07gを加え、24時間攪拌した。得られたサンプル溶液について、コラーゲン膜上での光重合を行って、バースト圧力を既存の方法(非特許文献2、Trends Glycosci. Glycotechnol., 14, 331-341, 2002.参照)に従って測定し、接着性の評価を行なった。バースト圧力が大きいほど接着性が高いことを意味する。結果を表2に示す。なお、表2に示すキトサン誘導体X-1及びX-2は、非特許文献1、Biomacromol., 6, 2385-2388, 2005.に記載の誘導体であり、ラジカル重合性官能基の4-(2-ヒドロキシ-3-メタクリロイロキシプロポキシ)-3-メトキシベンジル基がアミノ基に導入されている。誘導体X-1の置換度は、N-アセチル化度(DSAc) 0.40、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.00、ラジカル重合性基の置換度(DSPs) 0.60であった。誘導体X-2の置換度は、N-アセチル化度(DSAc) 0.00、カルボキシメチル化度(DSCM) 0.00、ラジカル重合性基の置換度(DSPs) 0.40であった。
Claims (11)
- 式(I):
(1) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基であり、
(2) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかは親水性基であり、残りの基の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、又は
(3) R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかはラジカル重合性基を有する親水性基であり、
かつ、n個のR1、R2及びR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、m個のR4及びR5はそれぞれ同一でも異なっていてもよい)
で表わされるキチン誘導体、又は式(I)で表されるユニットがR1、R2、R3、R4及びR5の少なくともいずれかに導入されてなる分岐型のキチン誘導体。 - ラジカル重合性基が、(メタ)アクリロイル基、ビニルエーテル基、シンナモイル基、アジド基、及びマレイミド基からなる群より選ばれる少なくとも1つを含む基である、請求項1記載のキチン誘導体。
- 親水性基がカルボキシアルキル基を含む基である、請求項1又は2記載のキチン誘導体。
- キチン、キトサン、及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる1種以上の化合物と親水性基を有する化合物とを塩基性条件下で反応させた後、得られた反応物とラジカル重合性基を有する化合物とをさらに塩基性条件下で反応させる工程を含む、請求項1〜3いずれか記載のキチン誘導体の製造方法。
- キチン、キトサン、及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる1種以上の化合物と親水性基を有する化合物とを塩基性条件下で反応させた後、得られた反応物とラジカル重合性基を有する化合物とをさらに塩基性条件下で反応させる工程を含む方法により得られる、親水性基とラジカル重合性基の導入されたキチン誘導体。
- 請求項1〜3のいずれか又は5記載のキチン誘導体を含むことを特徴とする、医療用接着剤。
- 請求項1〜3のいずれか又は5記載のキチン誘導体を含むことを特徴とする、医療用被覆剤。
- 医療用被覆剤が創傷保護剤である、請求項7記載の医療用被覆剤。
- 医療用被覆剤が接着性を有する消毒剤である、請求項7記載の医療用被覆剤。
- 医療用被覆剤が血管カテーテル挿入部位のシーラーである、請求項7記載の医療用被覆剤。
- 医療用被覆剤が乳頭口及び乳頭管のシーラーである、請求項7記載の医療用被覆剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010026542A JP5777239B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | 新規キチン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010026542A JP5777239B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | 新規キチン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011160959A true JP2011160959A (ja) | 2011-08-25 |
JP5777239B2 JP5777239B2 (ja) | 2015-09-09 |
Family
ID=44592348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010026542A Active JP5777239B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | 新規キチン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5777239B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129690A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 組成物及び光学フィルム |
CN110734505A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-01-31 | 华熙生物科技股份有限公司 | 一种羧甲基甲壳素的制备方法 |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07304626A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Kawaken Fine Chem Co Ltd | 保湿性の改良された化粧料 |
JPH10130304A (ja) * | 1996-11-01 | 1998-05-19 | Akuseenu Kk | キトサン誘導体と、そのキトサン誘導体系高分子界面活性剤、及びそのキトサン誘導体を含有する化粧料 |
JP2000038403A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-08 | Showa Denko Kk | 新規なキトサン誘導体及びその用途 |
JP2000109501A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Daishin Kagaku Kk | N−アルキルキトサン誘導体の製造方法、n−アルキルキトサン誘導体、およびこれを用いた重合体 |
WO2000027889A1 (fr) * | 1998-11-10 | 2000-05-18 | Netech Inc. | Derive fonctionnel du chitosane |
JP2002226503A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-08-14 | Daishin Kagaku Kk | N−アルキルキトサン誘導体の製造方法、n−アルキルキトサン誘導体、およびこれを用いた重合体 |
JP2002348301A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | キトオリゴ糖誘導体 |
JP2004250543A (ja) * | 2003-02-19 | 2004-09-09 | Nippon Paint Co Ltd | キトサン誘導体の製造方法及びキトサン誘導体 |
JP2005154477A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-16 | Tottori Univ | 紫外線硬化型キトサン誘導体を用いた医療用接着剤および医療用被覆剤 |
WO2008038503A1 (fr) * | 2006-09-27 | 2008-04-03 | Tottori University | Adhésif ou agent de revêtement à base de chitosan photodurcissable de type mélange |
JP2009247437A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Nitto Denko Corp | 生体接着剤組成物及びその使用方法 |
JP2010126625A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Dic Corp | キトサン誘導体、及び活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
JP2010144076A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Dic Corp | キトサン誘導体、及び該キトサン誘導体を重合開始剤として含む活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
JP2010180377A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Tottori Univ | 新規キトサン誘導体 |
-
2010
- 2010-02-09 JP JP2010026542A patent/JP5777239B2/ja active Active
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07304626A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Kawaken Fine Chem Co Ltd | 保湿性の改良された化粧料 |
JPH10130304A (ja) * | 1996-11-01 | 1998-05-19 | Akuseenu Kk | キトサン誘導体と、そのキトサン誘導体系高分子界面活性剤、及びそのキトサン誘導体を含有する化粧料 |
JP2000038403A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-08 | Showa Denko Kk | 新規なキトサン誘導体及びその用途 |
JP2000109501A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Daishin Kagaku Kk | N−アルキルキトサン誘導体の製造方法、n−アルキルキトサン誘導体、およびこれを用いた重合体 |
WO2000027889A1 (fr) * | 1998-11-10 | 2000-05-18 | Netech Inc. | Derive fonctionnel du chitosane |
JP2002226503A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-08-14 | Daishin Kagaku Kk | N−アルキルキトサン誘導体の製造方法、n−アルキルキトサン誘導体、およびこれを用いた重合体 |
JP2002348301A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | キトオリゴ糖誘導体 |
JP2004250543A (ja) * | 2003-02-19 | 2004-09-09 | Nippon Paint Co Ltd | キトサン誘導体の製造方法及びキトサン誘導体 |
JP2005154477A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-16 | Tottori Univ | 紫外線硬化型キトサン誘導体を用いた医療用接着剤および医療用被覆剤 |
WO2008038503A1 (fr) * | 2006-09-27 | 2008-04-03 | Tottori University | Adhésif ou agent de revêtement à base de chitosan photodurcissable de type mélange |
JP2009247437A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Nitto Denko Corp | 生体接着剤組成物及びその使用方法 |
JP2010126625A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Dic Corp | キトサン誘導体、及び活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
JP2010144076A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Dic Corp | キトサン誘導体、及び該キトサン誘導体を重合開始剤として含む活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
JP2010180377A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Tottori Univ | 新規キトサン誘導体 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
BIOMACROMOLECULES, vol. 6, JPN6014026316, 2005, pages 2385 - 2388, ISSN: 0003092251 * |
TRENDS IN GLYCOSCIENCE AND GLYCOTECHNOLOGY, vol. 14, no. 80, JPN6014026317, 2002, pages 331 - 341, ISSN: 0003092252 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129690A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 組成物及び光学フィルム |
CN110734505A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-01-31 | 华熙生物科技股份有限公司 | 一种羧甲基甲壳素的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5777239B2 (ja) | 2015-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Yang et al. | A postoperative anti-adhesion barrier based on photoinduced imine-crosslinking hydrogel with tissue-adhesive ability | |
JP2855307B2 (ja) | 光反応性グリコサミノグリカン、架橋グリコサミノグリカン及びそれらの製造方法 | |
CA2420618C (en) | Percarboxylated polysaccharides, and a process for their preparation | |
JP4278716B2 (ja) | N−硫酸化ヒアルロン酸化合物、その誘導体および製造方法 | |
AU755683B2 (en) | Functional chitosan derivative | |
US8222399B2 (en) | Photoreactive polysaccharide, photocrosslinked polysaccharide product and method of making same and medical materials made from the crosslinked polysaccharide | |
Hamcerencu et al. | Synthesis and characterization of new unsaturated esters of gellan gum | |
AU2001291815A1 (en) | Percarboxylated polysaccharides, and a process for their preparation | |
WO2012159106A2 (en) | Ph responsive self-healing hydrogels formed by boronate-catechol complexation | |
Yin et al. | Smart pH-sensitive hydrogel based on the pineapple peel-oxidized hydroxyethyl cellulose and the Hericium erinaceus residue carboxymethyl chitosan for use in drug delivery | |
EP2112170A1 (en) | Cellulose derivative and method for production thereof | |
JP4094059B2 (ja) | 低い多分散指数を有するヒアルロン酸分画の調整方法 | |
Chen et al. | Photo-curable, double-crosslinked, in situ-forming hydrogels based on oxidized hydroxypropyl cellulose | |
WO2021098098A1 (zh) | 巯基改性透明质酸及其制备方法和用途 | |
JP5777239B2 (ja) | 新規キチン誘導体 | |
EP3103486A1 (en) | Preparation for adhesion prevention comprising composition of polycationic triblock copolymer and polyanionic polymer | |
Gandhi et al. | A review on techniques for grafting of natural polymers and their applications | |
JP2006111867A (ja) | 光反応性多糖、その光架橋多糖生成物及び医用材料 | |
JP7277452B2 (ja) | 炎症症状の治療における官能化ヒアルロン酸またはその誘導体 | |
JP2009247437A (ja) | 生体接着剤組成物及びその使用方法 | |
JP2010180377A (ja) | 新規キトサン誘導体 | |
JP2005154477A (ja) | 紫外線硬化型キトサン誘導体を用いた医療用接着剤および医療用被覆剤 | |
JP2014176605A (ja) | キチン系ナノファイバーを含む生体接着剤 | |
JP5527898B2 (ja) | 視認性医療用処置材 | |
KR102103180B1 (ko) | 히알루론산유도체, 플루란 및 카르복시메틸 셀룰로오스를 포함하는 유착방지용 조성물 및 이의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140624 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150210 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150406 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150610 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150706 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5777239 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |