JP2002346390A - 両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端ジオール類 - Google Patents

両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端ジオール類

Info

Publication number
JP2002346390A
JP2002346390A JP2001373977A JP2001373977A JP2002346390A JP 2002346390 A JP2002346390 A JP 2002346390A JP 2001373977 A JP2001373977 A JP 2001373977A JP 2001373977 A JP2001373977 A JP 2001373977A JP 2002346390 A JP2002346390 A JP 2002346390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
catalyst
reaction
diols
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001373977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002346390A5 (ja
JP4296739B2 (ja
Inventor
Yasushi Kadowaki
靖 門脇
Masato Kaneda
昌人 金田
Hiroshi Uchida
博 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2001373977A priority Critical patent/JP4296739B2/ja
Priority to TW091101391A priority patent/TWI281913B/zh
Priority to EP02708647A priority patent/EP1370358A1/en
Priority to US10/088,485 priority patent/US20030119666A1/en
Priority to PCT/JP2002/002797 priority patent/WO2002076610A1/en
Priority to CNB028068386A priority patent/CN1231437C/zh
Publication of JP2002346390A publication Critical patent/JP2002346390A/ja
Priority to US10/876,687 priority patent/US7230145B2/en
Publication of JP2002346390A5 publication Critical patent/JP2002346390A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4296739B2 publication Critical patent/JP4296739B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/0201Impregnation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/74Iron group metals
    • B01J23/75Cobalt
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/74Iron group metals
    • B01J23/755Nickel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J25/00Catalysts of the Raney type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J25/00Catalysts of the Raney type
    • B01J25/02Raney nickel
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/132Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J21/00Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
    • B01J21/06Silicon, titanium, zirconium or hafnium; Oxides or hydroxides thereof
    • B01J21/08Silica
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便且つ高選択的にジオール化合物、特に
1,3−ジオール類を安価で且つ効率的に製造する方法
の提供。 【解決手段】 エポキシアルコール化合物の水素化分解
反応によって両末端ジオール類を得る際に用いる両末端
ジオール類製造用触媒の提供、該触媒の製造方法の提
供、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法の提供
及び該製造方法で得られた両末端ジオール類の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両末端ジオール類
製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端
ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端
ジオール類に関する。
【0002】さらに詳しくは、エポキシアルコール化合
物の水素化分解反応によって両末端ジオール類を得る際
に用いる両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方
法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該
製造方法で得られた両末端ジオール類に関する。
【0003】
【従来の技術】両末端ジオール類はポリエステル、ポリ
ウレタン等の樹脂原料として工業的に有用である。特に
1、3−プロパンジオールは、合成樹脂原料特にポリエ
ステル繊維の原料として潜在的需要が高い化合物とし
て、化学的製造法、生物学的製造法等による安価な製造
方法の開発が進められている。
【0004】従来、1,3−プロパンジオールの化学的
製造法については、アクロレインの水和反応による3−
ヒドロキシプロピオンアルデヒド(以下、「3−HP
A」と略す。)の合成と、それに続く水素添加反応によ
る1,3−プロパンジオールの製造方法(特開平10−
212253号公報)、エチレンオキシドのヒドロホル
ミル化反応による3−HPA合成とそれに続く水素添加
反応による1,3−プロパンジオールの製造方法(特表
平11−515021号公報)などが知られている。
【0005】これら従来の製造方法は、いずれの場合も
最終的に3−HPAを水素添加することにより1,3−
プロパンジオールを製造する方法をとることから、未反
応3−HPAが1,3−プロパンジオール中に残りやす
いという欠点がある。そして3−HPA等のカルボニル
化合物を含有する1,3−プロパンジオールを用いてポ
リエステル合成を実施した場合、これが臭気や着色の原
因となる問題が指摘されている。
【0006】従って、製品である1,3−プロパンジオ
ールには、極力3−HPA等のカルボニル化合物を含な
いことが望ましい。しかしながら、これらのカルボニル
化合物は蒸留等の一般的な精製方法により除去すること
が難しいことが、例えば特開平6−40973号公報、
特表平11−509828号公報等に開示されている。
【0007】そこで3−HPAをはじめとするカルボニ
ル化合物含有量の低い1,3−プロパンジオールを得る
ために、特開平6−40973号公報では、3−HPA
の水素添加反応を2段階で実施する方法が、また、特表
平11−509828号公報では、カルボニル化合物を
アルカリとの反応により除去する方法が開示されてい
る。しかしながらいずれの方法も、3−HPAの転化率
を100%にすることは困難であり、残存したカルボニ
ル化合物の除去が必要であり、これがプロセス上の負荷
を大きくし、製造コストを増大させる原因となってい
る。
【0008】これらの課題を解決するために、3−HP
Aを原料としない1,3−プロパンジオールの化学的製
造方法が検討されている。その一方法としてエポキシア
ルコール化合物、即ちグリシドールを水素化分解する方
法が考えられる。
【0009】エポキシアルコールの水素化分解によりジ
オール化合物を得る反応としては、例えば、メタノール
中、Pd/C触媒によるグリシドールの水素化分解反応
がSajikiらによって報告されている。具体的には
Journal of Chemical Socie
ty,Chemical Communication
s、1999年、1041〜1042頁を挙げることが
できる。しかしながらこの方法では1,2−プロパンジ
オールのみが生成しており、目的とする1,3−プロパ
ンジオール得ることはできないことが報告されている。
一般的には、末端エポキシ基の水素化分解では、このよ
うに末端アルコールを得ることは困難である。
【0010】一方、米国特許第3975449号公報に
は、一般式(4)で表される二置換オキシラン環を有す
る末端エポキシアルコール類を水、アルコール、或いは
アミド溶媒中で水素化分解し、両末端ジオールを得る方
法が開示されている。 一般式(4)
【0011】
【化9】 (式中、R3は炭素数1〜炭素数5のアルキレン基、R4
は炭素数1〜炭素数5のアルキル基又は炭素数1〜炭素
数5のヒドロキシアルキル基を表す。)
【0012】しかし、当該公報の方法でも一般式(1)
で表される一置換オキシラン環を有する末端エポキシア
ルコールにおいては両末端ジオールへの選択性は低く、
当該公報の実施例6においてグリシドールから1,3−
プロパンジオールへの選択性が極端に低いことが開示さ
れている。
【0013】これに対して一置換オキシラン環を有する
末端エポキシドである1,2−エポキシアルカンを水素
化分解し、比較的選択率よく末端アルコールを得る方法
が独国特許1139477号公報に開示されている。当
該公報では、Ni、Coを含有する触媒の使用して、従
来困難であった一置換オキシラン環を有する末端1,2
−エポキシアルカンの水素化分解における末端アルコー
ルへの選択性の向上を達成している。
【0014】しかしながら、当該公報のに開示された方
法でも、オキシラン環の置換基の炭素数が7以上で無け
ればその選択性は十分ではなく、従来の方法と同様に末
端アルコールを得ることは困難であることが示されてい
る。
【0015】以上のように、一置換オキシラン環を有す
る末端エポキシ化合物において、その置換基の炭素数が
6以下と短いエポキシアルコール化合物、例えばグリシ
ドールの水素化分解反応で、目的とする両末端ジオール
類である1,3−プロパンジオールを効率よく製造する
方法は知られていなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的として
は、従来知られていなかったエポキシアルコール化合物
の水素化分解反応により両末端ジオール類を効率的に製
造する際に用いる両末端ジオール類製造用触媒の提供、
該触媒の製造方法の提供、該触媒を用いた両末端ジオー
ルの製造方法の提供及び該製造方法で得られた両末端ジ
オール類の提供を挙げることができる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討を行った。その結果、一置換オ
キシラン環を有する置換基の炭素数6以下のエポキシア
ルコール化合物の水素化分解反応により両末端ジオール
を製造する際に、特定の溶媒の存在下に触媒を用いて水
素化分解反応を実施することにより、両末端ジオールを
高選択的に製造することが可能であることを見いだし本
発明に至った。
【0018】すなわち、本発明(I)は、一般式(1)
で表されるエポキシアルコール化合物の水素化分解反応
をエーテル類、エステル類、芳香族炭化水素化合物類、
脂環式炭化水素化合物類、及び脂肪族炭化水素化合物類
からなる群から選ばれた少なくとも一種以上の溶媒の存
在下に行い一般式(2)で表される両末端ジオール類を
製造する方法に用いる触媒において、該触媒が周期律表
の第5族、第6族、第7族、第8族、第9族、第10族
及び第11族からなる群から選ばれた少なくとも一種以
上の元素を含有することを特徴とする両末端ジオール類
製造用触媒である。 一般式(1)
【0019】
【化10】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(2)
【0020】
【化11】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0021】本発明(II)は、本発明(I)の両末端
ジオール類製造用触媒の製造方法である。
【0022】また、本発明(III)は、本発明(I)
の両末端ジオール類製造用触媒を用いた両末端ジオール
類の製造方法である。
【0023】さらに、本発明(IV)は、本発明(II
I)の両末端ジオール類の製造方法により製造された両
末端ジオール類である。
【0024】さらに本発明は例えば次の事項からなる。 〔1〕 一般式(1)で表されるエポキシアルコール化
合物の水素化分解反応をエーテル類、エステル類、芳香
族炭化水素化合物類、脂環式炭化水素化合物類及び脂肪
族炭化水素化合物類からなる群から選ばれた少なくとも
一種以上の溶媒の存在下に行い、一般式(2)で表され
る両末端ジオール類を製造する方法に用いる触媒におい
て、該触媒が周期律表の第5族、第6族、第7族、第8
族、第9族、第10族及び第11族からなる群から選ば
れた少なくとも一種以上の元素を含有することを特徴と
する両末端ジオール類製造用触媒。
【0025】一般式(1)
【化12】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0026】一般式(2)
【化13】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0027】〔2〕 触媒がFe、Co、Ni、Cu、
Re及びRuからなる群から選ばれた少なくとも一種以
上の元素を含有することを特徴とする〔1〕に記載の両
末端ジオール類製造用触媒。
【0028】〔3〕 触媒がスポンジ型触媒であること
を特徴とする〔1〕又は〔2〕のいずれかに記載の両末
端ジオール類製造用触媒。
【0029】〔4〕 触媒が担持型触媒であることを特
徴とする〔1〕又は〔2〕のいずれかに記載の両末端ジ
オール類製造用触媒。
【0030】〔5〕 担持型触媒における担体が、活性
炭、アルミナ、シリカ、シリカアルミナ、ゼオライト、
珪藻土、チタニア及びジルコニアからなる群から選ばれ
た少なくとも一種以上であることを特徴とする〔4〕に
記載の両末端ジオール類製造用触媒。
【0031】〔6〕 以下の工程(A)及び工程(B)
を含むことを特徴とする〔3〕に記載の両末端ジオール
類製造用触媒の製造方法。工程(A): 第5族、第6族、第7族、第8族、第9
族、第10族及び第11族からなる群から選ばれた少な
くとも一種以上の元素とアルミニウムとの合金を得る工
工程(B): 工程(A)で得た合金からアルミニウムを
溶出して両末端ジオール類製造用触媒を得る工程
【0032】〔7〕 以下の工程(C)及び工程(D)
を含むことを特徴とする〔4〕又は〔5〕のいずれかに
記載の両末端ジオール類製造用触媒の製造方法。工程(C): 担体に第5族、第6族、第7族、第8族、
第9族、第10族及び第11族からなる群から選ばれた
少なくとも一種以上の元素を含む化合物を担持して、元
素担持担体を得る工程工程(D): 工程(C)で得た元素担持担体の元素を還
元して両末端ジオール類製造用触媒を得る工程
【0033】〔8〕 〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載
の両末端ジオール類製造用触媒の存在下、一般式(1)
で表されるエポキシアルコール化合物の水素化分解反応
をエーテル類、エステル類、芳香族炭化水素化合物類、
脂環式炭化水素化合物類及び脂肪族炭化水素化合物類か
らなる群から選ばれた少なくとも一種以上の溶媒の存在
下に行い、一般式(2)で表される両末端ジオール類を
得ることを特徴とする両末端ジオール類の製造方法。
【0034】一般式(1)
【化14】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0035】一般式(2)
【化15】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0036】
〔9〕 一般式(1)で表されるエポキシ
アルコール化合物が、一般式(3)で表される不飽和ア
ルコール化合物のエポキシ化反応で得られた化合物であ
ることを特徴とする〔8〕に記載の両末端ジオール類の
製造方法。一般式(3)
【化16】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0037】〔10〕 以下の工程(E)及び工程
(F)を含むことを特徴とする一般式(2)で表される
両末端ジオール類を得ることを特徴とする両末端ジオー
ル類の製造方法。工程(E): 一般式(3)で表される不飽和アルコール
化合物のエポキシ化反応により一般式(1)で表される
エポキシアルコール化合物を得る工程工程(F): 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の両
末端ジオール類製造用触媒の存在下、工程(E)で得た
一般式(1)で表されるエポキシアルコール化合物の水
素化分解反応をエーテル類、エステル類、芳香族炭化水
素化合物類、脂環式炭化水素化合物類及び脂肪族炭化水
素化合物類からなる群から選ばれた少なくとも一種以上
の溶媒の存在下に行い、一般式(2)で表される両末端
ジオール類を得る工程
【0038】一般式(1)
【化17】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0039】一般式(2)
【化18】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0040】一般式(3)
【化19】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0041】〔11〕 一般式(1)で表されるエポキ
シアルコール化合物が、グリシドール、3,4−エポキ
シ−1−ブタノール、及び3,4−エポキシ−2−ブタ
ノールなる群から選ばれた少なくとも一種以上のエポキ
シアルコール化合物であることを特徴とする〔8〕〜
〔10〕のいずれかに記載の両末端ジオール類の製造方
法。
【0042】〔12〕 一般式(3)で表される不飽和
アルコール化合物が、アリルアルコール、3−ブテン−
1−オール及び3−ブテン−2−オールからなる群から
選ばれた少なくとも一種以上の不飽和アルコール化合物
であることを特徴とする
〔9〕又は〔10〕のいずれか
に記載の両末端ジオール類の製造方法。
【0043】〔13〕 溶媒がジエチルエーテル、ジブ
チルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、
エチレングリコールジエチルエーテル、1,4−ジオキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサ
ン、ヘキサン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプ
ロピル及び酢酸ブチルからなる群から選ばれた少なくと
も一種以上であることを特徴とする〔8〕〜〔12〕の
いずれかに記載の両末端ジオール類の製造方法。
【0044】〔14〕 〔8〕〜〔13〕のいずれかに
記載の両末端ジオール類の製造方法により製造されたこ
とを特徴とする両末端ジオール類。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。
【0046】まず、本発明(I)について説明する。本
発明(I)は、一般式(1)で表されるエポキシアルコ
ール化合物の水素化分解反応をエーテル類、エステル
類、芳香族炭化水素化合物類、脂環式炭化水素化合物類
及び脂肪族炭化水素化合物類からなる群から選ばれた少
なくとも一種以上の溶媒の存在下に行い、一般式(2)
で表される両末端ジオール類を製造する方法に用いる触
媒において、該触媒が周期律表の第5族、第6族、第7
族、第8族、第9族、第10族及び第11族からなる群
から選ばれた少なくとも一種以上の元素を含有すること
を特徴とする両末端ジオール類製造用触媒である。 一般式(1)
【0047】
【化20】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(2)
【0048】
【化21】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0049】本発明(I)の両末端ジオール類製造用触
媒は、周期律表の第5族、第6族、第7族、第8族、第
9族、第10族及び第11族からなる群から選ばれた少
なくとも一種以上の元素を含有することを特徴とする。
特にCr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、W、
Re及びRuからなる群から選ばれた少なくとも一種以
上の元素を含有する触媒が好ましく、Fe、Co、N
i、Cu、Re及びRuからなる群から選ばれた少なく
とも一種以上の元素を含有する触媒がより好ましい。
【0050】これらの元素が両末端ジオール類の製造用
触媒として有効である理由については、基質のエポキシ
基の酸素原子との親和性が高く、酸素と二級あるいは三
級炭素との結合をラジカルあるいはカルボニウムイオン
を経由して開裂させやすくするためと考えられる。
【0051】本発明(I)の両末端ジオール類製造用触
媒は、反応を阻害しない限り、上記元素以外のいかなる
元素、或いは化合物を含んでいても構わない。
【0052】本発明(I)の両末端ジオール類製造用触
媒の形態には、特に制限はなく均一系、不均一系のいず
れの形態をとることも可能である。好ましい形態として
は、反応後の触媒分離操作の点などから不均一系触媒で
あるが、均一系触媒であっても特に差し支えない。
【0053】均一系触媒としては、反応時に溶解する形
態のものであればどの様なものでも使用可能である。具
体的には例えば元素の塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸
塩、硫酸塩、カルボン酸塩、炭酸塩等の塩の形態であっ
ても良いし、元素が配位子と結合しているいわゆる錯体
の形態であっても良い。
【0054】錯体を形成する配位子としては従来公知の
物を使用することができる。具体的には例えばカルボニ
ル配位子、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスフ
ィン、亜リン酸トリフェニル、トリフェニルホスフィン
オキシド等のリン含有配位子、アンモニア、エチレンジ
アミン、ピリジン、等の窒素含有配位子、ジエチルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル配位子、
エチレン、1,4−シクロオクタジエン、シクロペンタ
ジエニルアニオン等のオレフィン配位子、アセチルアセ
トネートアニオン等のジケトナト配位子、シアノ配位
子、クロロ、ブロモ、ヨード等のハロゲン配位子、メト
キシド、エトキシド、ブトキシド、フェノキシド等のア
ルコキシド、ヒドリド配位子等、或いはこれらの組み合
わせからなる配位子を挙げることができる。もちろん、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0055】これらの均一系触媒は、予め溶媒に溶解さ
せた形で反応に使用してもよいし、基質のエポキシアル
コールに溶解させておいてもよい。また、仕込み時に溶
媒、原料と同時に仕込んで反応させることも可能であ
る。更に、溶媒に溶解させた触媒を予め水素と接触させ
ておき、活性化した後にエポキシアルコールと反応させ
ることもできる。
【0056】一方、本発明(I)の両末端ジオール類製
造用触媒に用いられる不均一系触媒では、使用できる元
素の形態は特に制限はない。通常、メタル型、スポンジ
型、酸化物、水酸化物、ホウ化物、リン化物等のいずれ
の形態で使用することが可能である。
【0057】更に、本発明(I)の触媒に含有される元
素は、上記に挙げた形態の元素或いは元素を含有する化
合物をそのまま触媒として反応に用いることも可能であ
るし、適当な単体に担持したいわゆる担持型触媒として
反応に用いることも可能である。
【0058】本発明(I)の両末端ジオール類製造用触
媒として元素をそのまま用いる触媒の好ましい一例とし
ては、スポンジ型触媒を挙げることができる。ここで言
う「スポンジ型触媒」とは、多孔質の金属触媒のことを
意味する。スポンジ型触媒の一例である「スポンジN
i」に関しては例えば、Tetrahedron Le
tt、32巻、40号、5885−5888頁、199
9年発行に記載がある。
【0059】他にも、元素を含有する化合物をそのまま
触媒として用いることが可能な例としては、スポンジF
e、スポンジCo、スポンジNi、スポンジCu、スポ
ンジRu等のスポンジ型触媒、酸化V、酸化Cr、酸化
Fe、酸化Co、酸化Ni、酸化Cu、酸化Mo、酸化
W、酸化Re、酸化Ru、酸化Rh、酸化Pd、酸化P
t、酸化Cr−酸化Fe、酸化Cr−酸化Cu、酸化C
r−酸化Ni、酸化Cr−酸化Zn、酸化Cr−酸化C
u−酸化Zn等の酸化物触媒、水酸化Cr、水酸化M
n、水酸化Fe、水酸化Co、水酸化Ni、水酸化C
u、水酸化Ru、水酸化Rh、水酸化Pd、水酸化Pt
等の水酸化物触媒、ホウ化Co、ホウ化Ni等のホウ化
物触媒、リン化Ni等のリン化物等を挙げることができ
る。これらは各々単独で用いても、二種以上を組み合わ
せて用いても良い。
【0060】一方、本発明(I)の担持型の両末端ジオ
ール類製造用触媒の場合、用いることのできる担体には
特に制限はない。従来公知の担体を使用することができ
る。具体的には、活性炭(以下、「カーボン」とも表記
する。)、シリカ、アルミナ、シリカアルミナ、ゼオラ
イト、チタニア、ジルコニア、マグネシア、ケイソウ
土、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム等を挙げることができる。反応への影
響、触媒調製時の表面積、或いは担体の強度等の工業的
実用性の点から活性炭、シリカ、アルミナ、シリカアル
ミナ、ゼオライト、チタニア、ジルコニア、ケイソウ土
が好適である。
【0061】触媒の活性種である元素或いは元素を含有
する化合物を担体に担持する場合の元素或いは元素を含
有する化合物と担体の量は、元素或いは元素を含有する
化合物が担体の全質量に対して0.01質量%〜150
質量%となる範囲が好ましい。元素或いは元素を含有す
る化合物が0.01質量%よりも少量である場合には、
触媒の活性点の濃度が低いために実用的に十分な触媒活
性が得られない恐れがあり好ましくない。また、150
質量%を越えると、担体の効果が発揮できなくなる恐れ
があり好ましくない。
【0062】より好ましくは0.05質量%〜100質
量%となる範囲、さらに好ましくは0.1質量%〜90
質量%の範囲である。
【0063】本発明(I)の担持型の両末端ジオール類
製造用触媒ついて、具体的に例を挙げると、酸化Cr−
アルミナ、酸化Cr−シリカ、酸化Cr−シリカアルミ
ナ、酸化Cu−アルミナ、酸化Cu−シリカ、酸化Mo
−アルミナ、酸化Mo−シリカ、Re−アルミナ、Re
−シリカ、Re-活性炭、Co−ケイソウ土、Co−ア
ルミナ、Co−シリカ、Co−シリカアルミナ、Co−
カーボン、Ni−ケイソウ土、Ni−アルミナ、Ni−
シリカ、Ni−シリカアルミナ、Ni−カーボン、Ni
−Cu−アルミナ、Ru−アルミナ、Ru−シリカ、R
u−シリカアルミナ、Ru−カーボン、Pd−アルミ
ナ、Pd−シリカ、Pd−シリカアルミナ、Pd−カー
ボン、Pd−硫酸バリウム、Pd−炭酸カルシウム、P
t−アルミナ、Pt−シリカ、Pt−シリカアルミナ、
Pt−カーボン等を挙げることができる。これらは各々
単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いても良
い。
【0064】本発明(I)の両末端ジオール類製造用触
媒のうちの不均一系触媒として最も好ましいのは、F
e、Co、Ni、Cu、Re及びRuからなる群から選
ばれた少なくとも一種以上の元素を含有するスポンジ
型、或いは担持型の触媒である。
【0065】これらの触媒の性状や大きさには特に制限
がない。触媒の性状としては、具体的に例を挙げると、
粉末、固形粉砕物、フレーク、球状成型品、柱状成形
品、円筒状成型品等が挙げられる。また、触媒の大きさ
としては、平均粒径で懸濁床又は流動床の場合1μm〜
1000μm、固定床の場合では1mm〜20mm程度
の粒径のものが使用できる。
【0066】懸濁床又は流動床の場合、触媒の平均粒径
がこれより小さいと触媒分離に困難をきたし、また、粒
径が大きい場合は触媒沈降により反応が効率的にできな
い恐れがある。固定床の場合は、平均粒径が小さいと触
媒層の詰まりや差圧の増加の恐れがあり、逆に粒径が大
きいと反応器の単位容積あたりに有する触媒表面積が少
なくなり、反応効率低下の原因となるために好ましくな
い。
【0067】本発明(I)の両末端ジオール類製造用触
媒のうちの不均一系触媒触媒の性状や粒径は、これらの
反応形態に適したものを選択して用いることができる。
【0068】次に本発明(II)について説明する。本
発明(II)は、本発明(I)の両末端ジオール類製造
用触媒の製造方法である。
【0069】本発明(II)の両末端ジオール類製造用
触媒の製造方法は、製造する両末端ジオール類製造用触
媒によって最適な方法を選ぶことができる。従来公知で
あるいかなる触媒調製法を用いても行ってもよい。
【0070】中でも両末端ジオール類製造用触媒が、ス
ポンジ型触媒或いは担持型触媒である場合には、各々以
下の工程を含む製造方法で製造することができる。もち
ろん、これらの製造方法に限定されるわけではなく、従
来公知の製造方法で製造することができる。
【0071】すなわち、スポンジ型触媒の場合は、工程
(A)及び工程(B)を含むことを特徴とする製造方法
により製造することができる。工程(A): 第5族、第6族、第7族、第8族、第9
族、第10族及び第11族からなる群から選ばれた少な
くとも一種以上の元素とアルミニウムとの合金を得る工
工程(B): 工程(A)で得た合金からアルミニウムを
溶出して両末端ジオール類製造用触媒を得る工程
【0072】また、担持型触媒の場合は以下の工程
(C)及び工程(D)を含むことを特徴とする製造方法
により製造することができる。工程(C): 担体に第5族、第6族、第7族、第8族、
第9族、第10族及び第11族からなる群から選ばれた
少なくとも一種以上の元素を含む化合物を担持して、元
素担持担体を得る工程工程(D): 工程(C)で得た元素担持担体の元素を還
元して両末端ジオール類製造用触媒を得る工程
【0073】さらに、スポンジ型触媒或いは担持型触媒
以外の触媒においては、例えばメタル型触媒では、金属
の塩、酸化物、水酸化物等を水素等の還元剤で処理する
方法、酸化物、水酸化物触媒では、金属塩の溶液から金
属水酸化物または酸化物をアルカリ等で沈殿させて得る
方法、またはこれらを焼成して調製する方法、ホウ化物
では、金属の塩をテトラヒドロホウ酸塩で処理する方
法、リン化物では金属の溶液を亜リン酸塩で処理する方
法等で製造することができる。
【0074】またさらに担持型触媒においては、上記以
外の製造方法として金属水酸化物または酸化物を担体上
に析出させたもの、あるいは金属塩の溶液を担体に含浸
させたものを焼成する方法、金属水酸化物または酸化物
を担体上に析出させたもの又は金属塩の溶液を単体に含
浸させたものを焼成した後、還元剤により還元処理して
触媒を調製する方法、等を例示することができる。
【0075】いずれの場合も本発明(II)はこれらに
限定されるものではなく、本発明(I)の両末端ジオー
ル類製造用触媒の製造方法であれば、どの様な方法でも
かまわない。
【0076】次に本発明(III)について説明する。
本発明(III)は、本発明(I)の両末端ジオール類
製造用触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法であ
る。すなわち本発明(III)は、本発明(I)の両末
端ジオール類製造用触媒の存在下、一般式(1)で表さ
れるエポキシアルコール化合物の水素化分解反応をエー
テル類、エステル類、芳香族炭化水素化合物類、脂環式
炭化水素化合物類及び脂肪族炭化水素化合物類からなる
群から選ばれた少なくとも一種以上の溶媒の存在下に行
い一般式(2)で表される両末端ジオール類を得ること
を特徴とする両末端ジオール類の製造方法である。 一般式(1)
【0077】
【化22】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(2)
【0078】
【化23】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0079】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法における一般式(1)で表される化合物は、エポ
キシアルコール化合物である。より具体的には一置換オ
キシラン環と水酸基が炭素数1〜6のメチレン鎖、又は
炭素数1〜炭素数8アルキル基、シクロアルキル基、又
はアリール基で置換された炭素数1〜6のメチレン鎖で
結合している化合物である。
【0080】具体的には例えば、グリシドール、3,4
−エポキシ−2−ブタノール、1,2−エポキシ−3−
ペンタノール、1,2−エポキシ−3−ヘキサノール、
1,2−エポキシ−3−ヘプタノール、2−メチル−
3,4−エポキシ−2−ブタノール、1−フェニル−
2,3−エポキシ−1−プロパノール、1−シクロヘキ
シル−2,3−エポキシ−1−プロパノール、3,4−
エポキシ−1−ブタノール、4,5−エポキシ−1−ペ
ンタノール、5,6−エポキシ−1−ヘキサノール、
7,8−エポキシ−1−オクタノール等が挙げられる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0081】この中でも、反応生成物である両末端ジオ
ール化合物の工業的価値や入手の容易さなどから、グリ
シドール、3,4−エポキシ−1−ブタノール、3,4
−エポキシ−2−ブタノールが特に好ましい。
【0082】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法は、エポキシアルコールのエポキシ環の位置選択
的な水素化分解反応により両末端ジオールを高選択的に
製造することを目的とし、極性の低い溶媒を用いて反応
を実施することを特徴とする。
【0083】前述したように、従来報告されているエポ
キシアルコールの水素化分解反応は、水又はアルコール
等の水酸基を有する極性溶媒中で実施している。しかし
ながら、これら溶媒の使用は、副反応として溶媒による
エポキシ環の開環反応を起こし、本来目的とする末端ア
ルコールへの水素化分解選択率を低下させる恐れがあり
好ましくない。
【0084】本発明者らが検討した結果、水酸基を有し
ない低極性の溶媒を用いた場合、副反応である溶媒によ
るエポキシ環の開環反応が発生しないばかりでなく、エ
ポキシ環の開環により生成する水酸基の位置選択性、す
なわち末端アルコールの生成の比率が高くなり、両末端
ジオールの製造方法としては有利であることを見出し
た。低極性の溶媒で選択性が向上する理由としては、低
極性溶媒を使用した場合には溶媒とエポキシアルコール
の水酸基との相互作用が弱くなり、逆に水酸基が触媒表
面側に配向すると考えられる。このような配向の結果と
して生じた立体的関係が、触媒活性点とエポキシ環の酸
素原子との相互作用において両末端ジオール生成に有利
な方向に働いていると考えられるが、詳細は定かではな
い。
【0085】さらに、本発明(III)の両末端ジオー
ル類の製造方法での溶媒の使用は、希釈によるエポキシ
環の開環反応の制御、反応熱除去、または粘度上昇によ
る水素の拡散効率低下の抑制の意味でも好ましい。
【0086】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法に用いることのできる溶媒の具体例としては、例
えばジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコー
ルジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエー
テル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエー
テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエ
ーテル溶媒、
【0087】ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素溶媒、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
等の脂環式炭化水素溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素溶媒、ギ酸メチル、ギ
酸エチル、ギ酸ブチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル
溶媒、及びジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒等を挙げるこ
とができる。これらは、各々単独でも二種以上の混合溶
媒としても使用することもできる。
【0088】これらの中でも、本発明(III)での水
素化分解反応における両末端ジオール化合物の選択性の
点や入手性、取り扱いの簡便さなどから、ジエチルエー
テル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、1,
4−ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、シク
ロヘキサン、ヘキサン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸イソプロピル及び酢酸ブチルが好ましく、より好まし
くはジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、1,4−ジオキサン、トルエン、シクロヘキサ
ン、ヘキサン及び酢酸エチルである。
【0089】本発明(III)における溶媒の使用量と
しては特に制限はない。一般には反応基質であるエポキ
シアルコールの濃度が1質量%〜100質量%となるよ
うな範囲で使用できる。エポキシアルコールの濃度が1
質量%未満では、実用的な反応速度が得られず、また生
成物の溶媒からの分離精製のための負荷が大きくなるこ
と等から好ましくない。さらにエポキシアルコールの濃
度が100質量%を越えると、溶媒の効果が十分に発揮
できなくなる恐れがあり好ましくない。好ましくは3質
量%〜100質量%の範囲、より好ましくは5質量%〜
100質量%となる範囲である。
【0090】本発明(III)でのエポキシアルコール
の水素化分解反応は、該エポキシアルコールを触媒の存
在下、水素と接触させることで行うことができる。その
反応形態としては、従来公知の水素化分解反応、或いは
水素添加反応に用いられる連続、回分反応のいかなる反
応形態をとることが可能である。また、使用する触媒
は、均一系、不均一系の何れの触媒も使用可能である
が、触媒の形態は特に制限がなく、反応形態に応じて適
当なものを選択することが可能である。
【0091】本発明(III)の反応形態としては、具
体的には、均一系触媒では、単純撹拌槽、気泡塔型反応
槽、管型反応槽などの反応形態、不均一系触媒では、懸
濁床単純撹拌槽、流動床気泡塔型反応槽、流動床管型反
応槽、固定床液相流通式管型反応槽、固定床トリクルベ
ッド式管型反応槽等を例示することができるが、本発明
はこれらに限定されない。
【0092】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法での水素化分解反応における触媒の使用量は、こ
れら反応形態によって異なるため特に制限はない。例え
ば回分反応について例を挙げると、均一系触媒では、基
質であるエポキシアルコール溶液に対して通常0.00
1質量%〜10質量%、好ましくは0.01質量%〜5
質量%、より好ましくは0.01質量%〜3質量%の範
囲で、不均一系触媒では、基質であるエポキシアルコー
ル化合物に対して通常0.01質量%〜100質量%、
好ましくは0.1質量%〜70質量%、より好ましくは
0.1質量%〜50質量%の範囲で使用することができ
る。
【0093】触媒量が少ないと実用的に十分な反応速度
が得られない恐れがあり、また、触媒量が多い場合は副
反応の増大による反応収率の低下や触媒コストの増大の
恐れがあるために好ましくない。
【0094】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法での水素化分解反応における水素の圧力には特に
制限はない。常圧あるいは加圧下の何れにおいても可能
であるが、反応を効率的に進めるために加圧下の反応が
好ましい。通常はゲージ圧で0MPa〜50MPa、好
ましくはゲージ圧で0MPa〜40MPa、より好まし
くはゲージ圧で0MPa〜30MPaの範囲で行われ
る。
【0095】また、本発明(III)での水素化分解反
応は、触媒の反応効率を落とさない範囲において、いか
なる温度でも実施可能である。通常は0℃〜200℃、
好ましくは0℃〜180℃、より好ましくは0℃〜15
0℃の間で行われる。0℃未満では水素化分解反応が実
用的な反応速度が得られない恐れがあり好ましくない。
また、200℃を越える高温では、原料である一般式
(1)で表されるエポキシアルコール化合物どうし、或
いは生成物である一般式(2)で表される両末端ジオー
ル化合物とエポキシアルコール化合物との反応により、
一般式(1)で表されるエポキシアルコール化合物のエ
ポキシ環の開環反応が進行し易くなり、望ましくない副
生成物を与える恐れがあることから好ましくない。
【0096】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法における一般式(1)で表されるエポキシアルコ
ール化合物は、いかなる方法によって調製されたもので
あってもよい。 一般式(1)
【0097】
【化24】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
【0098】一般式(1)で表されるエポキシアルコー
ル化合物を得る反応としては、具体的に例を挙げると、
不飽和アルコール類をエポキシ化する調製法(特公昭5
1−18407号公報)、エピクロルヒドリン類の加水
分解によるモノクロルヒドリン類の調製とその閉環反応
によるエポキシアルコール類の調製法(Journal
of American Chemical Soc
iety、1930年、52巻、1521頁)、アクロ
レイン類の炭素−炭素二重結合のエポキシ化及びアルデ
ヒド基の水素添加による調製法(米国特許第30413
56号)、グリシジルエステル類とアルコール類とのエ
ステル交換による調製法(特開昭50−126609号
公報)等が挙げられるが、本発明はもちろんこれらに限
定されるものではない。
【0099】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法に用いる前記一般式(1)で表されるエポキシア
ルコール化合物は、この前記の製造方法の中でも工業的
重要性の観点、及び水素化反応触媒の被毒物質となり得
る塩素化合物やアルデヒド化合物のような工業的に望ま
しくない不純物が混入しない点から、不飽和アルコール
類のエポキシ化反応により得られたエポキシアルコール
化合物であることが好ましい。
【0100】即ち、本発明(III)で用いる前記一般
式(1)で表されるエポキシアルコール化合物として
は、一般式(3)で表される不飽和アルコール化合物を
エポキシ化反応することにより得られた一般式(1)で
表されるエポキシアルコール化合物であることが好まし
い。 一般式(3)
【0101】
【化25】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(3)で表される不飽和アルコールの具体例とし
ては、アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、3
−ブテン−2−オール等を挙げることができるが、本発
明はこれに限定されるわけではない。
【0102】前記一般式(3)で表される不飽和アルコ
ール化合物のエポキシ化反応により得られた前記一般式
(1)であらわされるエポキシアルコール化合物を本発
明(III)の両末端ジオール類の製造方法に用いる場
合、不飽和アルコール化合物のエポキシ化反応後、蒸留
等の操作を行い生成したエポキシアルコールを分離精製
し、得られた精製エポキシアルコールを水素化分解反応
の原料にに用いることができるのはもちろんであるが、
不飽和アルコール化合物のエポキシ化反応で得られたエ
ポキシアルコール化合物を含有する反応液をそのまま原
料として水素化分解反応を行い、両末端ジオール類を得
ることも可能である。
【0103】以上述べた本発明(III)の両末端ジオ
ール類の製造方法では、例えばグリシドールから1,3
−プロパンジオールを製造する場合、好ましい条件下で
はグリシドールの転化率が60%以上、より好ましい条
件下では70%〜100%の範囲となる。その場合の
1,3−プロパンジオールへの選択率は好ましい条件下
では60%以上が得られる。
【0104】次に本発明(IV)について説明する。本
発明(IV)は、本発明(III)の両末端ジオール類
の製造方法により製造されたことを特徴とする両末端ジ
オール類である。
【0105】本発明(III)の両末端ジオール類の製
造方法は、エポキシアルコールを水素化分解することに
よる製造方法をとることから、生成物の両末端ジオール
類は不純物としてカルボニル化合物を殆ど含有しない。
従って、本発明(IV)の両末端ジオール類は、該ジオ
ールを原料としてポリエステル等を製造した場合、カル
ボニル化合物が原因となる着色や異臭の発生を低く抑え
ることができる。
【0106】両末端ジオール類にカルボニル化合物が含
まれるか否かの確認には、 1)ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィ
ー、ガスクロマトグラフィー/質量スペクトルによる既
知のカルボニル化合物の定量、 2)IRスペクトルによる1600cm-1〜1800c
-1付近のC=O伸縮振動ピークの確認、 3)カルボニル化合物と2,4−ジニトロフェニルヒド
ラジンとの縮合物の溶液の可視光スペクトルによる定量
(ASTM E411−70)等により行うことが可能
である。
【0107】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。実施例における各反応の分析は、以下の条
件によるガスクロマトグラフィー(以下、「GC」と略
す。)により行った。
【0108】GC分析条件 GC−17A(島津製作所(株)製) カラム:FFAP 0.25mmφ×30m(J&W社
製) キャリアー:He 1ml/min、スプリット比1/
30 検出器:FID カラム温度:40℃(10min)→10℃/min→
200℃(25min) インジェクション温度:230℃ 注入量:0.2μl
【0109】実施例1 水で湿った状態のスポンジNi触媒(日興リカ(株)製
R−200)2.0gを攪拌機の付いた内容積120
mlのステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)
製)に移し、触媒に20mlのメタノールを添加し、よ
く振り混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。
この操作を更に2回繰り返し、更にジオキサン20ml
を用いて同様な操作を3回行い、溶媒置換を行った。最
終的に得られた触媒の上澄みをデカンテーションで抜
き、ジオキサン30g及びグリシドール5.00gを添
加した。
【0110】容器を密閉した後、オートクレイブ内を窒
素で1.0MPa(ゲージ圧)まで加圧し0.0MPa
(ゲージ圧)に脱圧する操作を5回繰り返し、空気を窒
素で置換し、さらに同様の操作で水素で置換し、最終的
に0.8MPa(ゲージ圧)の水素圧をかけた。次いで
内容を400rpmで撹拌しながら温度を上げ、80℃
で5時間反応させた。この間、反応圧力は一定となるよ
うに水素を導入した。
【0111】反応後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容
を窒素置換した後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、
GCにて分析を行った。
【0112】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は76.6%、1,
3−プロパンジオールの選択率は57.6%、1,2−
プロパンジオールの選択率は41.3%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0113】実施例2 水で湿った状態のスポンジNi触媒(日興リカ(株)製
R−200)2.0gを攪拌機の付いた内容積120
mlのステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)
製)に移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よ
く振り混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。
この操作を更に2回繰り返し、更にシクロヘキサン20
mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒置換を行っ
た。最終的に得られた触媒の上澄みをデカンテーション
で抜き、シクロヘキサン30g及びグリシドール5.0
0gを添加した。
【0114】容器を密閉した後、実施例1と同様に内容
を窒素、更に水素で順次置換を行い、最終的に0.8M
Pa(ゲージ圧)の水素圧をかけた。次いで内容を40
0rpmで撹拌しながら温度を上げ、80℃で5時間反
応させた。この間、反応圧力は一定となるように水素を
導入した。
【0115】反応後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容
を窒素置換した後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、
GCにて分析を行った。
【0116】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は100%、1,3
−プロパンジオールの選択率は30.8%、1,2−プ
ロパンジオールの選択率は41.3%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0117】実施例3 水で湿った状態のスポンジNi触媒(日興リカ(株)製
R−200)2.0gを攪拌機の付いた内容積120
mlのステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)
製)に移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よ
く振り混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。
この操作を更に2回繰り返し、更に1,2−ジメトキシ
エタン20mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒置
換を行った。最終的に得られた触媒の上澄みをデカンテ
ーションで抜き、1,2−ジメトキシエタン30g及び
グリシドール5.00gを添加した。
【0118】容器を密閉した後、実施例1と同様に内容
を窒素、更に水素で順次置換を行い、最終的に0.8M
Pa(ゲージ圧)の水素圧をかけた。次いで内容を40
0rpmで撹拌しながら温度を上げ、80℃で5時間反
応させた。この間、反応圧力は一定となるように水素を
導入した。
【0119】反応後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容
を窒素置換した後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、
GCにて分析を行った。
【0120】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は91.7%、1,
3−プロパンジオールの選択率は40.4%、1,2−
プロパンジオールの選択率は46.6%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0121】比較例1 水で湿った状態のスポンジNi触媒(日興リカ(株)製
R−200)2.0gを攪拌機の付いた内容積120
mlのステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)
製)に移し、上澄みをデカンテーションで除いた後、湿
った状態の触媒に新たに水20g及びグリシドール5.
24gを添加した。
【0122】容器を密閉した後、実施例1と同様に内容
を窒素、更に水素で順次置換を行い、最終的に0.8M
Pa(ゲージ圧)の水素圧をかけた。次いで内容を40
0rpmで撹拌しながら温度を上げ、60℃で5時間反
応させた。この間、反応圧力は一定となるように水素を
導入した。
【0123】反応後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容
を窒素置換した後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、
GCにて分析を行った。
【0124】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は88.6%、1,
3−プロパンジオールの選択率は9.9%、1,2−プ
ロパンジオールの選択率は71.9%、であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0125】実施例1〜実施例3、及び比較例1からわ
かるように、グリシドールの水素化分解反応を水溶媒中
で行うと、1,3−プロパンジオールの選択性は著しく
低い結果しか与えないが、より低極性の溶媒の使用によ
り1,3−プロパンジオールの選択性を飛躍的に向上さ
せることが可能である。
【0126】実施例4:スポンジCo触媒の調製 50mlのガラスビーカー中で水酸化ナトリウム1.3
gを水10.9gに溶解させ、この溶液にマグネチック
スターラーで撹拌しながらスポンジCo(Co含量50
質量%、和光純薬工業(株)製)1.0gを10分間か
けて徐々に添加した。添加後、容器を湯浴に浸し、50
℃で1時間更に反応させた。
【0127】デカンテーションで上澄みを除去した後、
得られた触媒に水20mlを加え、攪拌後上澄み液を除
去した。この水洗を上澄み液のpHが7になるまで繰り
返し、水に懸濁させた状態のスポンジCo触媒を調製し
た。
【0128】実施例5 実施例4で調製した水で湿った状態のスポンジCo触媒
を攪拌機の付いた内容積120mlのステンレス製オー
トクレーブ(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20m
lのエタノールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテ
ーションで上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返
し、更に1,4−ジオキサン20mlを用いて同様な操
作を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触
媒の上澄みをデカンテーションで抜き、1,4−ジオキ
サン30g及びグリシドール5.00gを添加した。
【0129】容器を密閉した後、実施例1と同様に内容
を窒素、更に水素で順次置換を行い、最終的に0.8M
Pa(ゲージ圧)の水素圧をかけた。次いで内容を40
0rpmで撹拌しながら温度を上げ、80℃で5時間反
応させた。この間、反応圧力は一定となるように水素を
導入した。
【0130】反応後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容
を窒素置換した後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、
GCにて分析を行った。
【0131】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は95.4%、1,
3−プロパンジオールの選択率は50.6%、1,2−
プロパンジオールの選択率は6.0%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0132】実施例6 攪拌機の付いた内容積120mlのステンレス製オート
クレーブ(耐圧硝子(株)製)に入れ、ジメトキシエタ
ン30.2g及びグリシドール5.0gを入れ、更に5
%Ruカーボン触媒(NEケムキャット(株)社製)
0.50gをゆっくりと添加した。
【0133】容器を密閉した後、実施例1と同様に内容
を窒素、更に水素で順次置換を行い、最終的に0.8M
Pa(ゲージ圧)の水素圧をかけた。次いで内容を40
0rpmで撹拌しながら温度を上げ、100℃で5時間
反応させた。この間、反応圧力は一定となるように水素
を導入した。
【0134】反応後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容
を窒素置換した後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、
GCにて分析を行った。
【0135】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は50.7%、1,
3−プロパンジオールの選択率は19.5%、1,2−
プロパンジオールの選択率は5.1%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0136】実施例7 水で湿った状態のスポンジNi触媒(日興リカ社製 R
−200)2.0gを攪拌機の付いた内容積120ml
のステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)製)に
移し、触媒に20mlのメタノールを添加し、よく振り
混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。この操
作を更に2回繰り返し、更に1,2−ジメトキシエタン
20mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒置換を行
った。最終的に得られた触媒の上澄みをデカンテーショ
ンで抜き、1,2−ジメトキシエタン30g及びグリシ
ドール5.00gを添加した。
【0137】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に0.8MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を400rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した
後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を
行った。
【0138】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は81.4%、1,
3−プロパンジオールの選択率は61.1%、1,2−
プロパンジオールの選択率は2.9%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0139】実施例8 水で湿った状態のスポンジNi触媒(日興リカ社製 R
−200)2.0gを攪拌機の付いた内容積120ml
のステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)製)に
移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よく振り
混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。この操
作を更に2回繰り返し、溶媒置換を行った。最終的に得
られた触媒の上澄みをデカンテーションで抜き、エタノ
ール30g及びグリシドール5.00gを添加した。
【0140】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に0.8MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を400rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した
後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を
行った。
【0141】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は78.2%、1,
3−プロパンジオールの選択率は61.1%、1,2−
プロパンジオールの選択率は6.9%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0142】実施例9 水で湿った状態のスポンジCo触媒(日興リカ社製 R
−400)2.0gを攪拌機の付いた内容積120ml
のステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)製)に
移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よく振り
混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。この操
作を更に2回繰り返し、更にジオキサン20mlを用い
て同様な操作を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に
得られた触媒の上澄みをデカンテーションで抜き、ジオ
キサン30g及びグリシドール5.00gを添加した。
【0143】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に0.8MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を400rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した
後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を
行った。
【0144】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は79.9%、1,
3−プロパンジオールの選択率は53.6%、1,2−
プロパンジオールの選択率は8.4%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0145】実施例10 水で湿った状態のスポンジCo触媒(日興リカ社製 R
−400)2.0gを攪拌機の付いた内容積120ml
のステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)製)に
移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よく振り
混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。この操
作を更に2回繰り返し、更にジオキサン20mlを用い
て同様な操作を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に
得られた触媒の上澄みをデカンテーションで抜き、ジオ
キサン30g及びグリシドール5.00gを添加した。
【0146】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を400rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した
後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を
行った。
【0147】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は91.2%、1,
3−プロパンジオールの選択率は57.9%、1,2−
プロパンジオールの選択率は9.1%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0148】実施例11 水で湿った状態のスポンジCo触媒(日興リカ社製 R
−400)2.0gを攪拌機の付いた内容積120ml
のステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)製)に
移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よく振り
混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。この操
作を更に2回繰り返し、更にジオキサン20mlを用い
て同様な操作を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に
得られた触媒の上澄みをデカンテーションで抜き、ジオ
キサン30g及びグリシドール5.00gを添加した。
【0149】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に0.8MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した
後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を
行った。
【0150】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は87.2%、1,
3−プロパンジオールの選択率は54.5%、1,2−
プロパンジオールの選択率は8.2%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0151】実施例12:シリカ担持Co触媒の調製 硝酸コバルト6水和物5.480gをビーカーに計りと
り、ここに脱イオン水9.00gを加えて溶解し水溶液
(1)を調製した。シリカ担体(CARiACT Q−
15)10.00gを水溶液(1)を調製したビーカー
に加え、水溶液(1)の全量をシリカ担体に吸収した。
水溶液(1)を吸収したシリカ担体を窒素気流下100
℃で1時間乾燥した。その後、水素気流下400℃で2
時間還元し金属コバルト担持触媒を得た。
【0152】実施例13 実施例12で調製したシリカ担持Co触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0153】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0154】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は42.2%、1,
3−プロパンジオールの選択率は67.6%、1,2−
プロパンジオールの選択率は8.5%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0155】実施例14:シリカ担持Co−K触媒の調
硝酸コバルト6水和物5.490gおよび硝酸カリウム
0.021gをビーカーに計りとり、ここに脱イオン水
8.02gを加えて溶解し水溶液(2)を調製した。シ
リカ担体(CARiACT Q−15)10.00gを
水溶液(2)を調製したビーカーに加え、水溶液(2)
の全量をシリカ担体に吸収した。水溶液(2)を吸収し
たシリカ担体を窒素気流下100℃で1時間乾燥した。
その後、水素気流下400℃で2時間還元し金属コバル
ト担持触媒を得た。
【0156】実施例15 実施例14で調製したシリカ担持Co触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0157】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0158】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は40.0%、1,
3−プロパンジオールの選択率は68.2%、1,2−
プロパンジオールの選択率は9.1%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0159】実施例16:シリカ担持Co−Te触媒の
調製 硝酸コバルト6水和物5.488gおよびテルル酸0.
027gをビーカーに計りとり、ここに脱イオン水8.
02gを加えて溶解し水溶液(3)を調製した。シリカ
担体(CARiACT Q−15)10.01gを水溶
液(3)を調製したビーカーに加え、水溶液(3)の全
量をシリカ担体に吸収した。水溶液(3)を吸収したシ
リカ担体を窒素気流下100℃で1時間乾燥した。その
後、水素気流下400℃で2時間還元し金属コバルト担
持触媒を得た。
【0160】実施例17 実施例16で調製したシリカ担持Co触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0161】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0162】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は52.9%、1,
3−プロパンジオールの選択率は51.9%、1,2−
プロパンジオールの選択率は7.6%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0163】実施例18 実施例12で調製したシリカ担持Co触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0164】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、100℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0165】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は75.7%、1,
3−プロパンジオールの選択率は50.9%、1,2−
プロパンジオールの選択率は8.2%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0166】実施例19 実施例12で調製したシリカ担持Co触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0167】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に2.4MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0168】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は35.3%、1,
3−プロパンジオールの選択率は65.8%、1,2−
プロパンジオールの選択率は9.4%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0169】実施例20 実施例12で調製したシリカ担持Co触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0170】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に2.4MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、60℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0171】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は19.3%、1,
3−プロパンジオールの選択率は78.4%、1,2−
プロパンジオールの選択率は7.6%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0172】実施例21:シリカ担持Ru触媒の調製 ルテニウム元素を3.969重量%含有する硝酸ルテニ
ウム水溶液6.630gをビーカーに計りとり水溶液
(4)とした。シリカ担体(CARiACT Q−1
5)10.00gを水溶液(4)を調製したビーカーに
加え、水溶液(4)の全量をシリカ担体に吸収した。水
溶液(4)を吸収したシリカ担体を窒素気流下100℃
で1時間乾燥した。その後、水素気流下400℃で2時
間還元し金属コバルト担持触媒を得た。
【0173】実施例22 実施例21で調製したシリカ担持Ru触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0174】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0175】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は16.1%、1,
3−プロパンジオールの選択率は57.3%、1,2−
プロパンジオールの選択率は19.7%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0176】実施例23 水で湿った状態のスポンジCo触媒(日興リカ社製 R
−400)2.0gを攪拌機の付いた内容積120ml
のステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)製)に
移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よく振り
混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。この操
作を更に2回繰り返し、更に1,2−ジメトキシエタン
20mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒置換を行
った。最終的に得られた触媒の上澄みをデカンテーショ
ンで抜き、1,2−ジメトキシエタン30g及びグリシ
ドール5.00gを添加した。
【0177】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した
後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を
行った。
【0178】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は83.3%、1,
3−プロパンジオールの選択率は64.3%、1,2−
プロパンジオールの選択率は12.0%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0179】実施例24 水で湿った状態のスポンジCo触媒(日興リカ社製 R
−400)2.0gを攪拌機の付いた内容積120ml
のステンレス製オートクレーブ(耐圧硝子(株)製)に
移し、触媒に20mlのエタノールを添加し、よく振り
混ぜた後、デカンテーションで上澄みを抜いた。この操
作を更に2回繰り返し、更に1,2−ジメトキシエタン
20mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒置換を行
った。最終的に得られた触媒の上澄みをデカンテーショ
ンで抜き、1,2−ジメトキシエタン30g及びグリシ
ドール5.00gを添加した。
【0180】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に2.4MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、60℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器を室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した
後、反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を
行った。
【0181】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は83.1%、1,
3−プロパンジオールの選択率は65.1%、1,2−
プロパンジオールの選択率は12.5%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0182】実施例25:シリカ担持Ni触媒の調製 硝酸ニッケル6水和物2.752gをビーカーに計りと
り、ここに脱イオン水3.50gを加えて溶解し水溶液
(5)を調製した。シリカ担体(CARiACT Q−
15)5.00gを水溶液(5)を調製したビーカーに
加え、水溶液(5)の全量をシリカ担体に吸収した。水
溶液(5)を吸収したシリカ担体を窒素気流下100℃
で1時間乾燥した。その後、水素気流下400℃で2時
間還元し金属コバルト担持触媒を得た。
【0183】実施例26 実施例25で調製したシリカ担持Ni触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0184】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、100℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0185】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は74.9%、1,
3−プロパンジオールの選択率は41.9%、1,2−
プロパンジオールの選択率は53.3%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0186】実施例27 実施例25で調製したシリカ担持Ni触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更に
1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同様な操作
を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得られた触媒
の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−ジメトキ
シエタン30g及びグリシドール5.00gを添加し
た。
【0187】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、120℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0188】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は96.9%、1,
3−プロパンジオールの選択率は57.5%、1,2−
プロパンジオールの選択率は35.4%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0189】実施例28 実施例25で調製したシリカ担持Ni触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更にジ
オキサン20mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒
置換を行った。最終的に得られた触媒の上澄みをデカン
テーションで抜き、ジオキサン30g及びグリシドール
5.00gを添加した。
【0190】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、120℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0191】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は98.8%、1,
3−プロパンジオールの選択率は61.5%、1,2−
プロパンジオールの選択率は29.6%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0192】実施例29 実施例25で調製したシリカ担持Ni触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更にジ
オキサン20mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒
置換を行った。最終的に得られた触媒の上澄みをデカン
テーションで抜き、ジオキサン30g及びグリシドール
5.00gを添加した。
【0193】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に2.4MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、120℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0194】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は99.0%、1,
3−プロパンジオールの選択率は57.5%、1,2−
プロパンジオールの選択率は35.5%であった。ま
た、GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシ
プロピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオ
ンアルデヒドのピークは検出されなかった。
【0195】実施例30 実施例25で調製したシリカ担持Ni触媒を攪拌機の付
いた内容積120mlのステンレス製オートクレーブ
(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20mlのエタノ
ールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテーションで
上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返し、更にジ
オキサン20mlを用いて同様な操作を3回行い、溶媒
置換を行った。最終的に得られた触媒の上澄みをデカン
テーションで抜き、ジオキサン30g及びグリシドール
5.00gを添加した。
【0196】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、140℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0197】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は100%、1,3
−プロパンジオールの選択率は64.2%、1,2−プ
ロパンジオールの選択率は20.0%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0198】実施例31:漆原Co触媒(U−Co−B
A)の調製 500mlのビーカーにアルミニウム粉末(40〜80
mesh)10gを入れ、それに1%水酸化ナトリウム
水溶液50mlを添加して、常温で10分攪拌した後、
上澄みを除去し、さらに残査を30mlの熱水で2回洗
浄した。これに5mlの水を加え、95℃に加熱した
後、40℃まで冷却し、塩化コバルト6水和物の水溶液
(塩化コバルト6水和物8.1gを18mlの水で溶解
したもの)を加え、55℃に昇温して反応させた。反応
終了後、熱水100mlで2回洗浄し、残査に30ml
の水を加え、更に氷冷しながら温度が60℃を超えない
ように20%水酸化ナトリウム水溶液250mlをゆっ
くりと加え、添加終了後50℃に昇温し、攪拌を続け
た。水素の発生がなくなったら、攪拌を停止し、上澄み
を除去した後、残査を熱水100mlで5回(上澄み液
が中性になるまで)洗浄し、水懸濁状態のCo触媒(C
oとして2g)を得た。
【0199】実施例32 実施例31で調製した漆原Co触媒(U−Co−BA)
を攪拌機の付いた内容積120mlのステンレス製オー
トクレーブ(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20m
lのエタノールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテ
ーションで上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返
し、更に1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同
様な操作を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得ら
れた触媒の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−
ジメトキシエタン30g及びグリシドール5.00gを
添加した。
【0200】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に1.6MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0201】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は76.9%、1,
3−プロパンジオールの選択率は69.0%、1,2−
プロパンジオールの選択率は8.5%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0202】実施例33 実施例31で調製した漆原Co触媒(U−Co−BA)
を攪拌機の付いた内容積120mlのステンレス製オー
トクレーブ(耐圧硝子(株)製)に移し、触媒に20m
lのエタノールを添加し、よく振り混ぜた後、デカンテ
ーションで上澄みを抜いた。この操作を更に2回繰り返
し、更に1,2−ジメトキシエタン20mlを用いて同
様な操作を3回行い、溶媒置換を行った。最終的に得ら
れた触媒の上澄みをデカンテーションで抜き、1,2−
ジメトキシエタン30g及びグリシドール5.00gを
添加した。
【0203】容器を密閉した後、内容を窒素、更に水素
で順次置換を行い、最終的に2.4MPa(ゲージ圧)
の水素圧をかけた。次いで内容を800rpmで撹拌し
ながら温度を上げ、80℃で5時間反応させた。この
間、反応圧力は一定となるように水素を導入した。反応
後、容器室温まで冷却、脱圧、内容を窒素置換した後、
反応器を開けて上澄みを抜き取り、GCにて分析を行っ
た。
【0204】得られたGCチャートのピーク面積比から
計算すると、グリシドールの転化率は99.8%、1,
3−プロパンジオールの選択率は67.6%、1,2−
プロパンジオールの選択率は7.8%であった。また、
GCでは、カルボニル化合物である3−ヒドロキシプロ
ピオンアルデヒド、ヒドロキシアセトン、プロピオンア
ルデヒドのピークは検出されなかった。
【0205】
【発明の効果】本発明の両末端ジオール類製造用触媒及
び該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法によれ
ば、カルボニル不純物の含有量が極めて少ない両末端プ
ロパンジオールを高効率で製造することができる。
【0206】また、本発明の両末端ジオール類の製造方
法で得られた両末端ジオール類、特に1,3−プロパン
ジオールは、従来の方法により得られる1,3−プロパ
ンジオールに比べて高純度でり、これらの両末端ジオー
ル類をポリエステル等の樹脂原料として用いることで臭
気や着色の低減された樹脂が安価に製造可能になること
は明かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 27/057 C07C 31/20 Z C07C 29/09 C07B 61/00 300 31/20 B01J 23/74 321Z // C07B 61/00 300 311Z (72)発明者 内田 博 大分県大分市大字中の洲2 昭和電工株式 会社大分生産・技術統括部内 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA01A BA02A BA02B BA03A BA04A BA05A BA07A BA08A BA08B BA09A BB02A BB02B BB03A BB03B BC03B BC24A BC31A BC57A BC61A BC64A BC65A BC66A BC67A BC67B BC68A BC68B BC69A BC70A BC70B BD01B CB02 CB70 EB11 FA01 FB43 FB44 FB48 4H006 AA02 AC41 BA12 BA14 BA16 BA17 BA18 BA22 BE20 FE11 FG26 4H039 CA60 CB20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるエポキシアルコ
    ール化合物の水素化分解反応をエーテル類、エステル
    類、芳香族炭化水素化合物類、脂環式炭化水素化合物類
    及び脂肪族炭化水素化合物類からなる群から選ばれた少
    なくとも一種以上の溶媒の存在下に行い、一般式(2)
    で表される両末端ジオール類を製造する方法に用いる触
    媒において、該触媒が周期律表の第5族、第6族、第7
    族、第8族、第9族、第10族及び第11族からなる群
    から選ばれた少なくとも一種以上の元素を含有すること
    を特徴とする両末端ジオール類製造用触媒。 一般式(1) 【化1】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(2) 【化2】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 触媒がFe、Co、Ni、Cu、Re及
    びRuからなる群から選ばれた少なくとも一種以上の元
    素を含有することを特徴とする請求項1に記載の両末端
    ジオール類製造用触媒。
  3. 【請求項3】 触媒がスポンジ型触媒であることを特徴
    とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の両末端
    ジオール類製造用触媒。
  4. 【請求項4】 触媒が担持型触媒であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2のいずれかに記載の両末端ジオ
    ール類製造用触媒。
  5. 【請求項5】 担持型触媒における担体が、活性炭、ア
    ルミナ、シリカ、シリカアルミナ、ゼオライト、珪藻
    土、チタニア及びジルコニアからなる群から選ばれた少
    なくとも一種以上であることを特徴とする請求項4に記
    載の両末端ジオール類製造用触媒。
  6. 【請求項6】 以下の工程(A)及び工程(B)を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の両末端ジオール類製
    造用触媒の製造方法。工程(A): 第5族、第6族、第7族、第8族、第9
    族、第10族及び第11族からなる群から選ばれた少な
    くとも一種以上の元素とアルミニウムとの合金を得る工
    工程(B): 工程(A)で得た合金からアルミニウムを
    溶出して両末端ジオール類製造用触媒を得る工程
  7. 【請求項7】 以下の工程(C)及び工程(D)を含む
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記
    載の両末端ジオール類製造用触媒の製造方法。工程(C): 担体に第5族、第6族、第7族、第8族、
    第9族、第10族及び第11族からなる群から選ばれた
    少なくとも一種以上の元素を含む化合物を担持して、元
    素担持担体を得る工程工程(D): 工程(C)で得た元素担持担体の元素を還
    元して両末端ジオール類製造用触媒を得る工程
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    両末端ジオール類製造用触媒の存在下、一般式(1)で
    表されるエポキシアルコール化合物の水素化分解反応を
    エーテル類、エステル類、芳香族炭化水素化合物類、脂
    環式炭化水素化合物類及び脂肪族炭化水素化合物類から
    なる群から選ばれた少なくとも一種以上の溶媒の存在下
    に行い、一般式(2)で表される両末端ジオール類を得
    ることを特徴とする両末端ジオール類の製造方法。 一般式(1) 【化3】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(2) 【化4】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
  9. 【請求項9】 一般式(1)で表されるエポキシアルコ
    ール化合物が、一般式(3)で表される不飽和アルコー
    ル化合物のエポキシ化反応で得られた化合物であること
    を特徴とする請求項8に記載の両末端ジオール類の製造
    方法。 一般式(3) 【化5】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
  10. 【請求項10】 以下の工程(E)及び工程(F)を含
    むことを特徴とする一般式(2)で表される両末端ジオ
    ール類を得ることを特徴とする両末端ジオール類の製造
    方法。工程(E): 一般式(3)で表される不飽和アルコール
    化合物のエポキシ化反応により一般式(1)で表される
    エポキシアルコール化合物を得る工程工程(F): 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の両
    末端ジオール類製造用触媒の存在下、工程(E)で得た
    一般式(1)で表されるエポキシアルコール化合物の水
    素化分解反応をエーテル類、エステル類、芳香族炭化水
    素化合物類、脂環式炭化水素化合物類及び脂肪族炭化水
    素化合物類からなる群から選ばれた少なくとも一種以上
    の溶媒の存在下に行い、一般式(2)で表される両末端
    ジオール類を得る工程 一般式(1) 【化6】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(2) 【化7】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。) 一般式(3) 【化8】 (式中、R1,R2はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜炭
    素数8のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール
    基を表し、nは1〜6の整数を表す。)
  11. 【請求項11】 一般式(1)で表されるエポキシアル
    コール化合物が、グリシドール、3,4−エポキシ−1
    −ブタノール、及び3,4−エポキシ−2−ブタノール
    なる群から選ばれた少なくとも一種以上のエポキシアル
    コール化合物であることを特徴とする請求項8〜請求項
    10のいずれかに記載の両末端ジオール類の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(3)で表される不飽和アルコ
    ール化合物が、アリルアルコール、3−ブテン−1−オ
    ール及び3−ブテン−2−オールからなる群から選ばれ
    た少なくとも一種以上の不飽和アルコール化合物である
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10のいずれかに
    記載の両末端ジオール類の製造方法。
  13. 【請求項13】 溶媒がジエチルエーテル、ジブチルエ
    ーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレ
    ングリコールジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、
    ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ヘキ
    サン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル及
    び酢酸ブチルからなる群から選ばれた少なくとも一種以
    上であることを特徴とする請求項8〜請求項12のいず
    れかに記載の両末端ジオール類の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項8〜請求項13のいずれかに記
    載の両末端ジオール類の製造方法により製造されたこと
    を特徴とする両末端ジオール類。
JP2001373977A 2001-03-22 2001-12-07 両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端ジオール類 Expired - Fee Related JP4296739B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373977A JP4296739B2 (ja) 2001-03-22 2001-12-07 両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端ジオール類
TW091101391A TWI281913B (en) 2001-03-22 2002-01-28 Production method for both end-hydroxyl group-terminated diols
US10/088,485 US20030119666A1 (en) 2001-03-22 2002-03-22 Catalyst for producing both end-hydroxyl group-terminated diols, process for producing the catalyst, process for producing the diols by using the catalyst, and both end-hydroxyl group-terminated diols obtained by the process
PCT/JP2002/002797 WO2002076610A1 (en) 2001-03-22 2002-03-22 Catalyst for producing both end-hydroxyl group-terminated diols, process for producing the catalyst, process for producing the diols by using the catalyst, and both end-hydroxyl group-terminated diols obtained by the process
EP02708647A EP1370358A1 (en) 2001-03-22 2002-03-22 Catalyst for producing both end-hydroxyl group-terminated diols, process for producing the catalyst, process for producing the diols by using the catalyst, and both end-hydroxyl group-terminated diols obtained by the process
CNB028068386A CN1231437C (zh) 2001-03-22 2002-03-22 用于生产两端羟基封端的二醇的催化剂、该催化剂的生产方法、用该催化剂生产所述二醇的方法及通过所述方法得到的两端羟基封端的二醇
US10/876,687 US7230145B2 (en) 2001-03-22 2004-06-28 Catalyst for producing both end-hydroxyl group-terminated diols, process for producing the catalyst, process for producing the diols by using the catalyst, and both end-hydroxyl group-terminated diols obtained by the process

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-81783 2001-03-22
JP2001081783 2001-03-22
JP2001373977A JP4296739B2 (ja) 2001-03-22 2001-12-07 両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端ジオール類

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002346390A true JP2002346390A (ja) 2002-12-03
JP2002346390A5 JP2002346390A5 (ja) 2005-03-17
JP4296739B2 JP4296739B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=26611748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001373977A Expired - Fee Related JP4296739B2 (ja) 2001-03-22 2001-12-07 両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端ジオール類

Country Status (6)

Country Link
US (2) US20030119666A1 (ja)
EP (1) EP1370358A1 (ja)
JP (1) JP4296739B2 (ja)
CN (1) CN1231437C (ja)
TW (1) TWI281913B (ja)
WO (1) WO2002076610A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112007002462T5 (de) * 2006-10-18 2009-09-10 BDF IP Holdings Ltd., Vancouver Katalysatorträger für eine Brennstoffzelle
EP2797868A4 (en) 2011-12-30 2015-08-12 Du Pont PROCESS FOR PRODUCING HEXANEDIOLS
EP2797904A4 (en) 2011-12-30 2015-08-05 Du Pont PREPARATION OF TETRAHYDROFURAN-2, 5-DIMETHANOL FROM ISOSORBIDE
WO2013101970A1 (en) 2011-12-30 2013-07-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Production of 5-hydroxymethyl-2-furfural from levoglucosenone
US8889912B2 (en) 2011-12-30 2014-11-18 E I Du Pont De Nemours And Company Process for preparing 1,6-hexanediol
US8865940B2 (en) 2011-12-30 2014-10-21 E I Du Pont De Nemours And Company Process for preparing 1,6-hexanediol
JP2015509088A (ja) 2011-12-30 2015-03-26 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 1,6−ヘキサンジオールを調製する方法
US8846984B2 (en) * 2012-04-27 2014-09-30 E I Du Pont De Nemours And Company Production of α,ω-diols
US8859826B2 (en) 2012-04-27 2014-10-14 E I Du Pont De Nemours And Company Production of alpha, omega-diols
US9018423B2 (en) 2012-04-27 2015-04-28 E I Du Pont De Nemours And Company Production of alpha, omega-diols
CN108786804B (zh) * 2018-05-31 2021-01-26 王鹏飞 氢化催化剂、其制备方法及应用
KR102079120B1 (ko) * 2018-06-18 2020-02-19 한국과학기술연구원 칼슘염에 담지된 금속 촉매, 이의 제조방법 및 이를 이용한 함산소 화합물의 수첨탈산소 반응방법
CN109806871A (zh) * 2019-02-27 2019-05-28 浙江大学 缩水甘油加氢制备1,3-丙二醇的钴-氧化铝催化剂及其制备方法
CN109821538B (zh) * 2019-02-27 2020-11-06 浙江大学 缩水甘油加氢制备1,3-丙二醇的碳膜包覆钴催化剂及其制备方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US577166A (en) * 1897-02-16 Hay rake and loader combined
US397449A (en) * 1889-02-05 Bottle-stopper
US2895819A (en) * 1957-09-03 1959-07-21 Bjorksten Res Lab Inc Method for preparing a catalytic metal foam and use thereof
GB970790A (en) * 1961-04-06 1964-09-23 Henkel & Cie Gmbh Process for the preparation of primary alcohols
US3975449A (en) * 1974-08-05 1976-08-17 Chevron Research Company Hydrogenation of epoxides to primary alcohols
GB1581379A (en) * 1976-12-28 1980-12-10 Du Pont Preparation of diols by hydrogenation and hyrdrolysis of cyclic acetals
US4590313A (en) * 1982-06-02 1986-05-20 Atlantic Richfield Company Method for producing primary alcohols by catalytic hydrogenation of terminal epoxides
US5777166A (en) 1993-12-28 1998-07-07 Rhone-Poulenc Chimie Process for the catalytic hydrogenation of nitriles to amines in the presence of a catalyst of doped raney nickel type
US5744419A (en) * 1994-12-19 1998-04-28 Council Of Scientific And Industrial Research Process for the preparation of an improved supported catalyst, containing nickel and cobalt, with or without noble metals, useful for the oxidative conversion of methane, natural gas and biogas to syngas
CN1093003C (zh) 1999-04-29 2002-10-23 中国石油化工集团公司 一种加氢精制催化剂及其制备方法
EP1190769B1 (en) * 1999-04-29 2007-01-03 China Petrochemical Corporation A hydrogenation catalyst and its preparation

Also Published As

Publication number Publication date
CN1498132A (zh) 2004-05-19
US20040236156A1 (en) 2004-11-25
TWI281913B (en) 2007-06-01
US20030119666A1 (en) 2003-06-26
JP4296739B2 (ja) 2009-07-15
EP1370358A1 (en) 2003-12-17
WO2002076610A1 (en) 2002-10-03
CN1231437C (zh) 2005-12-14
US7230145B2 (en) 2007-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1267913A (en) Process for the preparation of ethylene glycol
CN1926084B (zh) 用阮内金属催化剂制备环己烷二甲醇的方法
JP2002346390A (ja) 両末端ジオール類製造用触媒、該触媒の製造方法、該触媒を用いた両末端ジオール類の製造方法及び該製造方法で得られた両末端ジオール類
CN1024666C (zh) γ-丁内酯催化氢化制备四氢呋喃和丁二醇的方法
WO2001021306A1 (fr) Catalyseurs pour l'hydrogenation de l'acide carboxylique
EP1877183A1 (en) Hydrogenation catalyst and hydrogenation method
KR19980703190A (ko) 푸란으로부터 1,4-부탄디올 및 테트라히드로푸란을 제조하는 방법
JP6386909B2 (ja) 異性化用銅系触媒前駆体の製造方法
EP0616994B1 (en) Process for producing ether alcohols by hydrogenolysis of cyclic ketal
WO2008069120A1 (ja) 多価アルコールの水素化分解物の製造方法
JPWO2013073705A1 (ja) 高純度1,5−ペンタンジオールの製造方法
JPH01168346A (ja) 水素化触媒及びその製造方法並びに該触媒を使用する接触方法
JPH0639409B2 (ja) オクタン誘導体の製造法
JP2002186854A (ja) 選択水素化反応用触媒および該触媒を用いた選択水素化反応方法
JP2021155412A (ja) シクロブタンジオール骨格化合物の製造方法
JP3016727B2 (ja) 改質ラニーニッケル触媒とその触媒によるジオール化合物の製造方法
JP2565561B2 (ja) 7ーオクテンー1ーアールの製造法
JPH10502062A (ja) 1,4−ブタンジオールの製造方法
JP5302543B2 (ja) 多価アルコールの水素化分解物の製造方法
EP1010682B1 (en) Method of producing isobutylene glycol
JP2003528065A (ja) 1,3−ジオールを調製するための方法
JP2005247840A (ja) 1,3−プロパンジオールの製造方法及び該製造方法で得られる1,3−プロパンジオール
JP3392812B2 (ja) ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法
CN107353180A (zh) 3‑羟基丙醛水溶液加氢制备1,3‑丙二醇联产1,2‑丙二醇
JP3103451B2 (ja) 7−オクテン−1−アールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150424

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees