JP2002341351A - 液晶表示素子の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法及びその製造装置

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    • G02F2202/22Antistatic materials or arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】配向膜のラビング工程で発生する異物の付着量
を抑制し、表示特性の優れた液晶表示素子を提供する。 【解決手段】配向膜を有する基板の電位と同極性になる
ようにした電位制御部材をラビングローラに接触させる
ことによってラビングローラ表面の電位を制御する。こ
のような状態で配向膜の表面をラビング処理することに
よって、配向膜上への異物付着量を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,液晶表示素子、特
に配向膜のラビング処理工程における表面電位を制御す
るようにした液晶表示素子の製造方法および製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、携帯型パーソナル・コ
ンピュータ等の表示画面として広く用いられており、近
年では高精細、高コントラスト比、高視野角等、高い画
質が求められている。特に薄膜トランジスタ(TFT)
型アクティブ・マトリクスを用いた液晶表示素子(TF
T−LCD)は、画質の点では旧来のブラウン管に匹敵
する性能を有している。また、液晶表示素子は、消費電
力並びに省スペースの点でブラウン管に優っており、将
来的にはブラウン管が用いられてきたパーソナル・コン
ピュータ用モニタを液晶表示素子で全面的に置き換える
ともいわれている。
【0003】透過式の非晶質シリコン(a−Si)型カ
ラーTFT−LCDの従来の製造方法を例に、液晶表示
素子の製造方法について簡単に説明する。TFT−LC
Dの製造工程は、ガラス基板上に薄膜トランジスタや金
属配線等を作り込むTFT形成工程、ガラス基板上にカ
ラーフィルタを作り込むカラーフィルタ形成工程および
これら2枚の基板を対向させその間に液晶を挟み込むL
CD組立工程からなる。
【0004】TFT形成工程では、成膜、レジスト塗
布、露光・現像、エッチング、レジスト剥離、洗浄の一
連のプロセスが、ゲート配線、層間絶縁膜、a−Si、
画素電極、保護膜等について数回繰り返される。これに
よりTFT基板が完成し、カラー・フィルタ形成工程へ
送られる。カラー・フィルタ形成工程ではブラック・マ
トリックスを形成後、成膜、レジスト塗布、露光・現
像、エッチング、レジスト剥離、洗浄の一連のプロセス
を赤、緑、青の三色に関して繰り返す。赤、緑、青の三
色をパターニングした後、面に平坦性を持たせるため、
さらにその上にオーバーコート層が形成される。最後に
透明電極膜が形成され、LCD組立工程へ送られる。
【0005】図1を用いて、液晶表示素子の一般的なL
CD組立工程の概略を説明する。但し、ここに示した組
立工程は透過式a−Si型TFT−LCDのLCD組立
工程を念頭に描いたものであるが、他の透過式液晶表示
素子、反射式液晶表示素子、投射式の液晶表示素子等に
ついてもほぼ同様のLCD組立工程を経由している。
【0006】上述のようにして形成されたTFT基板と
カラーフィルタ基板は、LCD組立工程へ送られ、配向
膜の印刷前に基板表面を洗浄する表面洗浄工程(S10
1)、基板表面へ配向膜を印刷する配向膜印刷工程(S
102)、印刷された配向膜を焼成する配向膜焼成工程
(S103)、焼成された配向膜の表面をラビングする
配向膜表面のラビング工程(S104)、ラビング後の
配向膜の表面を洗浄する洗浄工程(S105)、対向す
る基板間に液晶充填空間を形成するために基板の周辺部
へシール剤を塗布するシール剤塗布工程(S106)、
シール剤を塗布したTFT基板とカラーフィルター基板
を重ね合わせて液晶充填空間を形成する重ね合わせ工程
(S107)、液晶充填空間に液晶を注入する液晶注入
工程(S108)、液晶を充填空間に封止するために注
入口を閉じる液晶封止工程(S109)、組み立てられ
たTFT‐LCDパネルを点灯して検査を行う点灯検査
工程(S110)の各工程が実行される。点灯検査を経
たTFT−LCDパネルは、駆動用集積回路等を実装す
る実装工程へ送られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LCD組立工程のう
ち、ステップS104のラビング・プロセスにおいて液
晶を配列を整然と行わせるために、液晶表示素子用基板
やカラーフィルタ基板に形成された配向膜を布で一方向
に擦る(ラビングする)処理を施す。この処理によっ
て、液晶がラビング処理した方向に配列する。したがっ
て、液晶表示素子の表示特性や表示品質は、ラビング処
理に大きく依存している。
【0008】ラビング処理には、ナイロン、レーヨン、
コットン等の布を巻き付けたローラーを用いている。配
向膜をラビングする際、配向膜とラビング布との機械的
摩擦によって配向膜が部分的に欠落したり、ラビング布
繊維が部分的に切断、あるいは摩耗することがある。こ
のとき、ラビング布繊維の摩耗や切断等と同時に摩擦に
よって静電気が発生し、その結果として、ラビング布繊
維の摩耗片や切断片がラビングした基板面に異物として
付着する。
【0009】上記した異物は、配向膜上に塗布した液晶
を排除したり、液晶の配向を乱して画素の表示不良を引
き起こすため、確実に取り除かねばならない。その異物
を除去するためにラビング後にも基板表面の洗浄を実施
するが、付着した異物を完全に取り除くことは不可能で
ある。その理由は、ラビング後の洗浄工程においても取
り除いた異物が再付着する問題があるからである。
【0010】また、基板をラビング処理する際、配向膜
だけでなく配向膜の下方に形成された保護膜や電極も同
時にラビングされる。配向膜、保護膜、電極はそれぞれ
ラビング布に対する摩擦係数が異なるため、摩擦される
物質ごとにラビング布の摩耗状況、異物付着状況、帯電
状況等も異なる。
【0011】以上に述べた課題を整理すれば、第一にラ
ビング時に静電気が発生すること、第二にラビング時に
ラビング布起源の異物が発生すること、第三に洗浄によ
り取り除いた異物が基板へ再付着することを解決しなけ
ればならない。そしてこれらの課題は、先に述べた透過
式のa−Si型TFT−LCDに限らず、他の透過式液
晶表示素子、反射式液晶表示素子、投射式の液晶表示素
子等についても同様に存在する。
【0012】このような問題を解決するため、特開平2
−275926号公報、特開平4−333824号公
報、特開平5−181139号公報、特開平6−194
664号公報、特開平8−334767号に以下のよう
な方法が提案されている。特開平2−275926号公
報では、導電性材料で形成されたラビング布と導電性材
料の接着剤でラビング・ローラーに導電性を持たせると
ともに抵抗器を介してラビング布を接地することによ
り、ラビングにより発生した静電気を逃がす装置が提案
されている。この装置を用いることによって、ラビング
に起因した静電気帯電による配向膜の絶縁破壊や静電気
の蓄積を抑制することができる。しかしながら、この装
置ではラビング布の摩耗による異物の発生を抑制するこ
とは不可能である。
【0013】特開平4−333824号公報では、ラビ
ング処理前の基板上に、ラビング方向の配向膜端部から
手前に保護層を設けることにより配向膜への異物付着を
回避する方法が提案されている。これは、配向膜以外の
物質を布に接触させて、その物質に布の付着異物を被着
し除去する方法である。しかし、配向膜をラビング処理
する前の位置で、ラビング布の付着異物を被着し除去す
ることはできても、配向膜のラビング終了付近まではそ
の効果が及ばない。また、その効果は液晶パネルの基板
が大型化するほど、基板上のラビング距離が長くなるの
で、配向膜ラビング開始前の位置でラビング布をリセッ
トする効果を期待することは出来ない。また、この方法
でもラビング布の摩耗による異物の発生を抑制すること
は不可能である。
【0014】特開平5−181139号公報では、パネ
ル基板と清浄なダミー基板を交互にラビングすること
で、ラビング布に付着した配向膜起源の異物をダミー基
板に吸着させ、ラビング布の摩擦係数変化を抑制して処
理枚数に関わらず均一で安定した配向特性を得る方法が
提案されている。しかし、この方法は配向膜起源の異物
を除去する方法であって、ラビング布起源の異物を除去
する方法ではない。また、ラビング布の摩耗による異物
の発生を抑制することは出来ない。
【0015】特開平6−194664号公報では、円筒
状に加工したラビング布を一対のローラー間に渡し掛け
し、その途中に除電ユニットとクリーンユニットを設け
ることにより、ラビング布から異物を除去する方法が提
案されている。しかし、この方法でもラビング布の摩耗
による異物の発生を回避することはできない。
【0016】特開平8−334767号公報では、回転
するラビング・ローラーに付着異物除去用のブレードや
粘着剤を塗布したローラーを接触させることにより、ラ
ビング布から異物を除去する方法が提案されている。し
かし、ブレードによる異物の掻き取り時の異物飛散や粘
着剤のローラーへの付着が起こり、基板への異物付着を
回避することはできない。
【0017】以上で述べたように、配向膜をラビングす
る際、ラビング布や配向膜の摩耗によって異物が発生す
ると同時に、摩擦によって静電気が発生する。この静電
気の作用によって摩耗片や切断片(異物)がラビングし
た基板面に付着する。その異物を除去するため、ラビン
グ後に洗浄工程を入れ、異物付着を低減しているが必ず
しも十分な効果は得られていない。例えば、ラビング後
洗浄工程で洗浄処理した際、液晶表示素子の表示領域面
外に付着した異物が表示領域面内に移動し、配向膜面に
再び付着する(異物の再付着および転写)という問題が
ある。配向処理の施された配向膜面に異物が付着する
と、その異物が液晶の配列を乱すことになり、液晶注入
・封止後に実施される点灯検査において、不均一な表示
が観察されることになる。
【0018】そこで、ラビング後洗浄工程を省略するこ
とにより、ラビング後洗浄工程で生じた異物の再付着を
阻止できる。しかしながら、その弊害も大きくラビング
後洗浄工程を省略することは簡単でない。例えば、ラビ
ング時に付着した異物が液晶表示領域内の配向膜面上へ
残留して表示欠陥を引き起こす、配向膜塗布やラビング
処理時におけるイオン性物質による汚染とこれによる表
示特性の劣化、シール剤塗布工程におけるシール塗布不
良等の問題が発生する。
【0019】本発明は、液晶表示素子の表示特性や表示
品質の問題を解決するためになされたものであり、被処
理基板を構成する材料やラビング布の摩耗による異物の
発生を抑制し、更には配向膜面への異物の付着及び再付
着や転写を防ぐことの可能なラビング方法、その方法を
用いた液晶表示素子の製造方法及びその製造装置を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】以上述べたように、従来
の技術ではラビングおよびラビング後洗浄工程において
問題点があった。第一にはラビング工程において異物が
付着することであり、第二にはラビング工程において付
着した異物がラビング洗浄工程において表示領域の配向
膜面に再付着・転写し、表示品質を劣化させることであ
る。以下に示す方法および手段は、これらの問題点を解
決することができる。即ち、本発明はラビング工程を有
する液晶表示素子製造方法(プロセス)のラビング工程
において、ラビング・ローラー表面の電位を制御するこ
とにより、ラビング布と基板との摩擦力を制御し、さら
には被ラビング基板の電位や基板への異物の付着量を制
御する。
【0021】また、本発明では、ラビング・ローラー表
面の電位をこのラビング・ローラー表面に電位制御用の
部材を接触させることによって制御する。即ち、ラビン
グ処理される前記配向膜を含む基板表面の電位と異なる
極性に接触帯電する材料で覆われた電位制御用部材を前
記ラビング・ローラー表面に接触させて該ラビング・ロ
ーラー表面の電位を制御するそして本発明では、基板表
面に近傍に表面電位を計測するための第1の制御器を配
置し、この制御器を用いて基板表面の電位を計測し、そ
の情報に基づいてラビング・ローラ表面の電位を制御す
る。尚、このラビング・ローラ表面の電位の制御は、ラ
ビング・ローラー表面の近傍に配置した第2の制御器を
用いて行う。
【0022】上記した方法によって、基板の上方に形成
した配向膜をラビング処理する際のこれにより、基板を
構成する材料やラビング布の摩耗による異物の発生を抑
制し、更には配向膜面への異物の付着及び再付着や転写
を防ぐことが可能となって、表示品質に優れた液晶表示
装置を製造することが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】透過式a−Si型TFT−LCD
の基板表面には、配向膜(ポリイミド:以下、PIとい
うことがある)、透明電極(インジウム酸化物−錫酸化
物:以下、ITOということがある)、保護膜(窒化珪
素:以下、SiNということがある)等種々の材料が共
存している。ラビング工程では、これらの材料を一度に
ラビング布で摩擦することになる。しかし、図2に示し
たように、各材料で布に対する摩擦の挙動が異なること
が判った。
【0024】図2は、PIからなる配向膜とSiNから
なる保護膜に関して摩擦回数と動摩擦係数の変化を示し
たグラフである。布はレーヨン布を用いた。摩擦係数の
測定には、新東科学社製表面性測定機トライボギアTY
PE:14DRを用いた。PIでは1度摩擦すると動摩
擦係数が若干増加し、その後はほぼ一定値をとる。一
方、SiNでは初めから動摩擦係数はほぼ一定値をと
る。また、動摩擦係数を測定すると同時に摩擦帯電電位
を測定したところ、動摩擦係数と摩擦帯電電位のアース
を基準としたときの絶対値に正の相関があることを発見
した。また、ラビング布で摩擦した場合、PIは負に帯
電し、SiNは正に帯電する、すなわち布に対するPI
とSiNのアースを基準としたときの帯電極性は逆であ
ることが明らかとなった。以下、極性あるいは電位はア
ースを基準としたときの極性あるいは電位であると定義
する。
【0025】この様子を図3に示した。すなわち、摩擦
帯電量を少なくすれば動摩擦係数も小さくなる。したが
って、ラビング中の布や基板構成材料の摩耗量、換言す
れば摩耗による異物の発生量を抑制できることになる。
また、帯電量を減らすことは異物と基板間の静電引力を
小さくすることになり、従って、異物は基板に付着し難
くなる。
【0026】以下、この原理に基づいた本発明の第1の
実施例を、図面を用いて説明する。 (実施例1)先ず、第1の実施例を、図4〜図6を用い
て説明する。図4に、本実施例で用いた基板パターンお
よび異物付着量計測位置を示す。厚さ0.7mmのガラ
ス基板に膜厚300nmのSiNを成膜し、さらに基板
面の初めにラビング・ローラーに接触する部分に50m
m×50mmのPIパターンを印刷した。この基板を、
切り込み量0.5mm、ラビング・ローラー回転数毎分
1500回転、基板の送り速度50mm/秒というラビ
ング条件でラビングした。 ラビング後の基板面を
図4の点線Aに沿った部分(位置A)および点線Bに沿
った部分(位置B)の夫々部分α、β、α’で付着異物
の観測を行った。その結果を図5および図6に示した。
図5は基板上における座標と異物付着量との関係を示し
た図である。図4に示した基板の位置Aに関してみる
と、基板座標50mmの部分βでは他の部分α(基板座
標15mm)、部分α’(基板座標85mm)に比して
異物付着量が1桁から2桁程度少なくなっていることが
わかる。図6は図4中に示したαおよびβの部分を撮影
したものである。黒く点在しているものが付着異物であ
る。この結果、明らかに基板座標50mmの部分βのほ
うが基板座標15mmの部分αに比べて付着異物が少な
い。また、図4に示した50mm×50mmのPIパタ
ーン上の異物付着量はβ部分の異物付着量と同程度であ
った。
【0027】一方、基板上の位置Bに関しては、上記し
た位置Aの場合におけるような傾向は見られない。ま
た、位置A、位置Bともに基板座標85mmの部分α’
のほうが基板座標15mmの部分αに比して異物付着量
が1桁から2桁程度少なくなっている。部分α’と部分
αとで異物の付着量に大きな差が見られたのは、図2に
示したように、布のPIに対する動摩擦係数が小さいた
め、布の磨耗量が少なかったことが一因と考えられる。
【0028】また、図3に示したように、ラビング布で
摩擦したPIは負に帯電し、ラビング布は正に帯電す
る。一方、ラビング布で摩擦したSiNは正に帯電し、
ラビング布は負に帯電する。したがって、図4のパター
ンをラビングすると、ラビング・ローラーがPIからS
iNに移る際、ラビング布は正に帯電しており、ラビン
グ布起源の異物とSiNとは静電反発を起こし、異物の
SiN基板上への付着は阻害される。これがもう一つの
原因であると考えられる。
【0029】このように、ラビング布に対して摩擦帯電
極性が逆であるPIとSiNを連続してラビングするこ
とで、SiNへの異物付着量を制御することが可能であ
る。しかしながら、上述のように位置Bに関しては異物
付着量が制御できていない。これは、SiNのラビング
に入った段階から布の帯電量の減衰が比較的早く、PI
をラビングして布の帯電を制御した効果が基板の反対側
まで維持されないためと考えられる。
【0030】(実施例2)実施例1で述べた位置Bにお
ける異物付着量を更に改善するために、図7に示す帯電
制御部材をラビング装置に取り付けて、ラビング・ロー
ラー表面の帯電量を制御するようにした。図7は帯電制
御部材を有するときのラビング装置の概略図である。ラ
ビング装置は、ステージ3上に搭載された配向膜付きの
積層基板2の表面をラビング・ローラー1を回転させて
摩擦するように構成されている。積層基板2の表面電位
を計測する表面電位計5aが積層基板2の表面に向けて
配置され、ラビング・ローラー1の表面電位を計測する
表面電位計5bがラビング・ローラー1に向けて配置さ
れる。さらに、ラビング・ローラー1に接するように帯
電制御用部材であるバー(以下、帯電制御バーという)
10とが配置されている。
【0031】ラビング・ローラー1は、ローラーの表面
にナイロン、レーヨン、コットン等の布を貼り付けて構
成される。この図では、ラビング・ローラー1を固定
し、ステージ3が矢印8の方向に移動する方式を採用し
ているが、逆にステージを固定し、ラビング・ローラー
を移動させる方式をとっても良い。
【0032】図7は、このラビング・ローラー1で積層
基板2に対してラビング処理を施している図である。ス
テージ3を接地し、ステージを常にほぼ電位0Vに保つ
ようにする。なお、この図には記入していないが、ラビ
ング・ローラーの金属部は接地されており、電位をほぼ
0Vに保つようにしている。また、ラビング布は、両面
テープによりラビング・ローラーの金属部とは絶縁され
て貼り付けられている。ラビング・ローラー1およびラ
ビング直後の積層基板2の電位を表面電位計5aおよび
5bによって常時モニターする。帯電制御バー10によ
って、ラビング・ローラー1に摩擦により発生する静電
気を制御することが可能となり、積層基板2のラビング
で発生する異物を抑制し、結果的に基板への異物付着を
抑制することができる。
【0033】帯電制御バー10は、厚さ3mmのステン
レス(SUS304)板にPIワニスを塗布し、350
℃で約1.5時間焼成して、膜厚約0.3mmのPIが
表面に付いた構造とした。すなわち帯電制御バー10
は、積層基板の表面の帯電電位と異なる極性に接触帯電
される材料で被覆される。積層基板2は、厚さ0.7m
m、面積100mm×100mmのガラス基板に膜厚3
00nmのSiNをプラズマCVD法で成膜して作製し
た積層基板とした。
【0034】先ず、上記ラビング装置に帯電制御バー1
0を装着しない状態でSiN成膜基板3枚を、切り込み
量0.5mm、ラビング・ローラー回転数毎分2000
回転、基板の送り速度50mm/秒という条件でラビン
グした。ラビング・ローラー1の除電のため、この作業
を終え約2時間経過してから、帯電制御バー10を装着
し、まったく同様にSiN基板3枚をラビングした。帯
電制御バーを10ラビング装置に装着する際、PI面を
ラビング・ローラーの布に接触させた。また、帯電制御
バー10のステンレス板は接地した。
【0035】実施例1と同様に基板への異物付着量を計
測した結果を図8に示した。この図の横軸の示す「基板
端からの距離」とは、ラビング・ローラーに最初に接触
する基板位置を原点としてラビング・ローラーが相対的
に移動する方向に座標をとったものである。この図から
も明らかなように、帯電制御バーがある場合のほうが、
帯電制御バーがない場合に比べて異物の付着量が少な
く、およそ1/2から1/3程度となっている。帯電制
御バー10をラビング・ローラー1表面に接触させるこ
とで、摩擦帯電によりラビング・ローラーの表面の帯電
状態を制御でき、基板への異物付着を抑制することが可
能となる。
【0036】(実施例3)図7に示す帯電制御バー10
は、ラビング・ローラー1の布と接触する位置が常に一
定であり、長時間使用することによって帯電制御バー1
0が劣化することが懸念される。そこで、さらにこれを
改善する目的で、図9に構成の概要を示したように、円
筒形状の帯電制御用のローラー(以下、帯電制御ローラ
ーという)4をラビング装置の帯電制御部品として取り
付けた。
【0037】この実施例のラビング装置は、図9に示す
ように、ステージ3上に搭載された積層基板2の表面を
ラビング・ローラー1を回転させて摩擦するように構成
されている。積層基板2の表面電位を計測する表面電位
計5aが積層基板2の表面に向けて配置され、ラビング
・ローラー1の表面電位を計測する表面電位計5bがラ
ビング・ローラー1に向けて配置される。さらに、ラビ
ング・ローラー1に接するように帯電制御ローラ4が設
けられるとともに、帯電制御ローラ4の電位を制御する
制御器6が設けられている。表面電位計5a、5bの検
出値によって、帯電制御ローラ4に印加する電位を制御
するように構成されている。
【0038】ラビング・ローラー1は、ローラーの表面
にナイロン、レーヨン、コットン等の布を貼り付けたも
のである。図9は、このラビング・ローラー1で配向膜
付きの積層基板2に対してラビング処理を施している図
である。この図ではラビング・ローラー1を固定しステ
ージ3が矢印8の方向に移動する方式を採用している
が、逆にステージを固定しラビング・ローラーを移動さ
せる方式をとっても良い。ステージ3を接地し、ステー
ジを常にほぼ電位0Vに保つようにする。また、ラビン
グ布は両面テープによりラビング・ローラーの金属部と
は絶縁されて貼り付けられている。ラビング・ローラー
1およびラビング直後の積層基板2の電位を表面電位計
5aおよび5bによって常時モニターし、帯電制御ロー
ラーの電位にフィードバックをかける。
【0039】上記した実施例は、帯電制御ローラー4に
よって、摩擦により発生する静電気を制御することが可
能となり、基板2のラビングで発生する異物を抑制し、
結果的に基板への異物付着を抑制することができる。こ
の方法の有効性を確認するため、先ず、帯電制御ローラ
ー4を作製した。帯電制御ローラー4は、直径50mm
のステンレス(SUS304)ローラーの回転軸部を絶
縁し、帯電制御ローラー自体に電圧を直接印加すること
が可能な構造とした。次に、5インチのシリコンウエハ
にポリイミドのワニスを滴下し、毎分3500回転でス
ピンした。この塗布膜の乾燥処理(レベリング)を80
℃で4分間行った。さらに、220℃、一時間の熱硬化
処理(配向膜焼成)を行った。このとき配向膜の膜厚は
約100nmであった。
【0040】先ず、ラビング装置に帯電制御ローラーを
装着しない状態でポリイミドを成膜したシリコンウエハ
3枚を、切り込み量0.3mm、ラビング・ローラー回
転数毎分520回転、基板の送り速度25mm/秒とい
う条件でラビングした。ラビング・ローラーの除電のた
め、この作業を終え約2時間経過してから、電圧を直接
印加することが可能な帯電制御ローラー4をラビング装
置に装着し、帯電制御ローラー4に+2000Vの電圧
を印加した。まったく同様にポリイミドを成膜したシリ
コンウエハ3枚をラビングした。さらに、約2時間経過
後、帯電制御ローラーに−350Vの電圧を印加した。
ラビング・ローラー表面の電位が安定した直後から、上
記と全く同様にポリイミドを成膜したシリコンウエハ3
枚をラビングした。なお、図9に示した表面電位計5
a,5bはトレック社製の表面電位計Model−34
4を用いた。
【0041】それぞれの条件でラビングしたポリイミド
を成膜したシリコンウエハ1について、実施例1と同様
に基板への異物付着量を計測した結果を図10に示し
た。この図からも明らかなように、帯電制御ローラーを
負に帯電させたほうが、帯電制御ローラーがない場合に
比べて異物の付着量が50%程度少なくなっている。逆
に、帯電制御ローラーに正の電圧を印加した場合の方
が、負の電圧を印加した場合および帯電制御ローラーが
ない場合に比べて異物の付着量が多くなっている。帯電
制御ローラー4をラビング・ローラー1の表面に接触さ
せることで、摩擦帯電によりラビング・ローラーの表面
の帯電状態を制御でき、基板への異物付着を抑制するこ
とが可能であることが判った。
【0042】以下、さらに本方式による異物制御の効果
を実際の製品基板で確認するための実験に関して説明す
る。TFT工程を経た積層基板上に配向膜を形成するた
めに、先ず、ポリイミドのワニスを印刷する。ワニスを
印刷後、この塗布膜の乾燥処理(レベリング)を80℃
で4分間行う。さらに、220℃、1時間の熱硬化処理
(配向膜焼成)を行う。このとき配向膜の膜厚は約10
0nmである。次に、配向膜のラビング処理を行う。ラ
ビング条件の切り込み量は0.5mm、ラビング・ロー
ラーの回転数は毎分1500回転、基板の送り速度は7
5mm/秒である。ラビング装置に帯電制御ローラーを
装着し、帯電制御ローラーに正の電圧を印加した。
【0043】図9に示した表面電位計5aおよび5b
は、トレック社製の表面電位計Model−344を用
いた。配向膜が形成された積層基板をラビングした際に
帯電量をモニターした結果を図11に示した。図11
は、表面電位計5bを固定して、その直下を通過するラ
ビングした基板の帯電量を計測したものである。図11
によると、計測開始からおよそ4秒を経過した時点で、
表面電位計5bの直下に基板の先端部が到来し、およそ
7秒以上を過ぎた時点で、基板の後端部が通過してい
る。基板のエッジ部での帯電量は−850V程度および
120V程度と絶対値が大きいが、液晶表示素子の表示
領域面に相当する基板の中央では帯電量の絶対値が11
Vより小さい。従って、静電気による異物の付着が回避
できたことに対応する。また、後述するように、ラビン
グ後洗浄工程で異物を除去し易かった。
【0044】比較として、図9に示した帯電制御ローラ
ー4を取り外したとき、配向膜が形成された積層基板を
ラビングした際に帯電量をモニターした結果を図12に
示した。これによると、基板の先端エッジ部での帯電量
は、−920V程度であり絶対値が大きい。さらに、液
晶表示素子の表示領域面に相当する基板の中央でも帯電
量の絶対値が520V程度と非常に大きい。このように
帯電量が大きいと、静電気による異物の付着が起こりや
すく、ラビング後洗浄工程でも異物を除去し難い。
【0045】製造ラインでの試作の都合上、異物の計測
手段は簡単であるが、実際、液晶表示素子の基板間ギャ
ップに影響を与える直径5μm以上の付着異物に関し、
ラビング後洗浄工程終了後に基板上の異物数を計測し
た。図11の計測対象となった基板では平均して0.0
01個/mmであった。図12の計測対象となった基
板では平均して259個/mmと多く、残留した静電
気によって異物が付着していると判断された。
【0046】なお、本実施例ではラビング・ローラー1
のラビング布表面に電位制御用のローラーを接触させて
ラビング・ローラーの電位を制御しているが、非接触で
ラビング・ローラーの電位を制御する方法、ラビング・
ローラーそのものの電位を可変電圧電源によって制御す
る方法なども利用できる。また、本実施例ではラビング
された基板とラビング・ローラーとの電位差が0V程度
になるように制御したが、ラビング・ローラーの電位と
基板の電位を同極性(例えばラビング・ローラーの電位
が正であれば基板の電位も正)にして、静電反発を利用
する方法を用いても良い。
【0047】第3の実施例では、積層基板2としてSi
N保護膜を製膜したものを用い、SiN膜に対してラビ
ングする例を説明したが、ガラス基板の表面に設けたS
iN膜上に所定のパターンのPIからなる配向膜を配置
する構造では、配向膜のエッジの外側の保護膜の部分に
異物が付着し、この異物がPI配向膜上に転写される問
題を生じるが、SiN保護膜からPI配向膜に移行する
点またはPI配向膜からSiN保護膜に移行する点で帯
電制御ローラー4に印加する電位を反転させることによ
って、SiN保護膜およびPI配向膜の両方の膜の帯電
を抑制することが可能となり、異物の付着を少なくする
ことができる。
【0048】第1の実施例〜第3の実施例においては、
保護膜としてSiN膜を、配向膜としてPIを用いた例
を説明したが、本発明は、この材料に限定されるもので
はなく、如何なる材料の保護膜または配向膜であっても
適用することができる。
【0049】次に、上記で説明したラビング方法を液晶
表示装置に適用することによって、表示品質に優れた液
晶表示装置を形成することが可能である。具体的には、
ガラス基板上にTFT素子、その駆動用電極及び配線を
形成した薄膜トランジスタ層の上方に配向膜を形成し、
トランジスタ基板とする。一方、別のガラス基板上にT
FT素子に対応させて形成したカラーフィルタ層の上方
に対向電極を形成し、カラーフィルタ基板とする。上記
した各々の配向膜の表面を実施例1〜3で述べたラビン
グ方法を用いてラビング処理を施した後、トランジスタ
基板とカラーフィルタ基板との対向させて配置し、その
間隙に液晶を充填させて、液晶表示装置が完成する。
【0050】上記した液晶表示装置の配向膜は従来のラ
ビング処理によって発生する異物の付着が低減されてい
るので、液晶表示装置を点灯させても異物に起因する欠
陥のない、優れた表示品質特性を発揮することが出来
る。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、配向膜のラビング時に
発生する異物が静電気によって配向膜表面に付着するこ
とを抑制し、表示品質の優れた液晶表示素子を得ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示素子組立工程を説明するためのプロセ
スフローを表す図である。
【図2】ラビング布で摩擦を行ったときの動摩擦係数の
変化を説明するための図である。
【図3】ラビング布で摩擦を行ったときの動摩擦係数と
基板表面電位との関係を説明する図である。
【図4】実施例1における基板とラビング・ローラとの
関係を説明するための配置図である。
【図5】実施例1における基板上の異物付着量を表す図
である。
【図6】実施例1における基板上の異物を示す光学顕微
鏡写真である。
【図7】実施例2におけるラビング装置の概略を示す図
である。
【図8】実施例2における基板上の異物付着量の変化を
示す図である。
【図9】実施例3におけるラビング装置の概略を示す図
である。
【図10】実施例3における基板上の異物付着量の変化
を示す図である。
【図11】実施例3における基板上の帯電量を測定した
一例である。
【図12】従来技術における基板上の帯電量を測定した
一例である。
【符号の説明】
1…ラビング・ローラー、2…基板、3…ステージ、4
…帯電制御用ローラー、5a、5b…表面電位計プロー
ブ、6…制御器、8…ステージ移動方向、10…帯電制
御用バー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 隆史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 今山 寛隆 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 森本 政輝 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 2H090 MB02 MB03 MB04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上面に形成した配向膜にラビング処
    理を施すラビング工程を備えた液晶表示素子の製造方法
    であって、前記配向膜を処理するためのラビング・ロー
    ラー表面の電位を制御することを特徴とする液晶表示素
    子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ラビング・ローラー表面に電位制御用
    部材を接触させることによって、該ラビング・ローラー
    表面の電位を制御することを特徴とする請求項1に記載
    の液晶表示素子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記電位制御用部材の電位を制御すること
    によって、該電位制御用部材を接触させた前記ラビング
    ・ローラー表面の電位を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の液晶表示素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記電位制御用部材が、ラビング処理され
    る基板表面の電位と異なる極性に接触帯電する材料で覆
    われてなることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示
    素子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記ラビング・ローラー表面の近傍及び前
    記基板表面の近傍に配置された制御器の情報を用いて該
    ラビング・ローラー表面の電位を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の液晶表示素子の製造方法。
  6. 【請求項6】基板の上面に形成した配向膜にラビング処
    理を施すラビング工程を備えた液晶表示素子の製造方法
    であって、前記配向膜を処理するためのラビング・ロー
    ラー表面の電位と前記配向膜を含む基板の電位とを同極
    性にならしめることを特徴とする液晶表示素子の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記ラビング・ローラー表面に電位制御用
    部材を接触させ、かつ該電位制御用部材の電位を制御す
    ることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示素子の製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記電位制御用部材が、ラビング処理され
    る基板表面の電位と異なる極性に接触帯電する材料で覆
    われてなることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示
    素子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記配向膜を含む基板表面の近傍に配置し
    た制御器を用いて前記基板表面の電位を制御することを
    特徴とする請求項6に記載の液晶表示素子の製造方法。
  10. 【請求項10】基板の上面に形成した配向膜にラビング
    処理を施すラビング工程を備えた液晶表示素子の製造方
    法であって、前記基板の近傍に配置した第1の制御器を
    用いて該基板表面の電位を計測し、かつ前記配向膜を処
    理するためのラビング・ローラー表面の近傍に配置した
    第2の制御器を用いて該ラビング・ローラー表面の電位
    を計測し、前記基板表面の電位と前記ラビング・ローラ
    ー表面の電位とが同極性になるように前記第2の制御器
    を用いて前記ラビング・ローラー表面の電位を制御する
    ようにしたことを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  11. 【請求項11】ラビング処理される前記配向膜を含む基
    板表面の電位と異なる極性に接触帯電する材料で覆われ
    た電位制御用部材を前記ラビング・ローラー表面に接触
    させて該ラビング・ローラー表面の電位を制御すること
    を特徴とする請求項10に記載の液晶表示素子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】配向膜をその上方に有する基板を設置す
    るステージと、前記配向膜の表面をラビング処理を行な
    うラビング・ローラーと、該ラビング・ローラーに接触
    させて該ラビング・ローラーの表面電位を制御するため
    の電位制御部材とを備えたことを特徴とする液晶表示素
    子の製造装置。
  13. 【請求項13】前記電位制御部材が、前記配向膜を含む
    基板表面の帯電電位と異なる極性に接触帯電する材料で
    被覆されてなることを特徴とする請求項12に記載の液
    晶表示素子の製造装置。
  14. 【請求項14】前記基板の近傍に設置され、該基板の表
    面電位を計測するための第1の制御器と、前記ラビング
    ・ローラー表面の近傍に設置され、該ラビング・ローラ
    ーの表面電位を計測し、その表面電位を制御するための
    第2の制御器とを更に備え、前記基板の表面電位と同極
    性になるように、前記電位制御部材を前記ラビング・ロ
    ーラーの表面に接触させるように前記第2の制御器を制
    御することを特徴とする請求項12に記載の液晶表示素
    子の製造装置。
  15. 【請求項15】薄膜トランジスタ及びその駆動用電極の
    上方に配向膜を備えた第1のガラス基板と、対向電極の
    上方に配向膜を備えた第2のガラス基板とを対向させて
    配置され、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基
    板との間隙に液晶が充填されてなる液晶表示装置であっ
    て、前記液晶の配向を制御するための前記配向膜の表面
    が請求項1〜11に記載の製造方法を用いてラビング処
    理されてなることを特徴とする液晶表示装置。
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