JPH08334767A - ラビング装置 - Google Patents

ラビング装置

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JPH08334767A
JPH08334767A JP14217695A JP14217695A JPH08334767A JP H08334767 A JPH08334767 A JP H08334767A JP 14217695 A JP14217695 A JP 14217695A JP 14217695 A JP14217695 A JP 14217695A JP H08334767 A JPH08334767 A JP H08334767A
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rubbing
foreign matter
rubbing cloth
cloth
liquid crystal
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Application number
JP14217695A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Takeda
恭明 武田
Yasuhiro Ito
靖浩 伊藤
Yukio Haniyu
由紀夫 羽生
Yasushi Asao
恭史 浅尾
Hirohide Munakata
博英 棟方
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶分子の移動やC2配向の発生を防止する。 【構成】ラビングローラ11を回転させると、該ローラ
11の表面に貼付されたラビング布が基板Eの表面に擦
り付けられ、ラビング処理が施される。このとき、ラビ
ング布に異物が付着しても、該異物は、ブレード12に
よって除去され、ラビング布は常に異物が除去されて清
掃される。これにより、基板Eには常に一定の配向規制
力が付与され、付与されるプレチルト角は均一なものと
なる。したがって、プレチルト角が低下してC2配向が
部分的に発生することもない。また、プレチルト角の低
下分を予め見込んでプレチルト角を大きく設定する必要
もなく、プレチルト角過大に伴った液晶分子の移動を生
ぜしめることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶素子のラビング処
理を行なうラビング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示素子(液晶素子)は
OA機器等において利用されている。
【0003】この液晶表示素子は、その製造過程におい
て、SiO2 斜め蒸着法やラビング方法による配向処理
が行なわれている。
【0004】このうち、ラビング方法は、ラビング効率
に優れている点、強いラビング効果が容易に得られる
点、及び生産性の高い点などから頻繁に用いられてい
る。このラビング方法にはラビング装置が用いられる。
ラビング装置は、直径が約100mm程度のラビングロー
ラを備えており、このラビングローラの表面には、ナイ
ロンやレーヨン等のラビング布が貼付されている。
【0005】次に、ラビング方法について簡単に説明す
る。
【0006】ラビング処理を行なうに際しては、配向制
御膜(高分子樹脂膜)の形成された液晶基板を用意す
る。そして、その液晶基板(正確には配向制御膜)にラ
ビング布を当接した状態で、ラビングローラを、毎分1
000〜2000回転の高速で回転させると共に、毎秒
数10mmの速さで液晶基板に沿って移動させる。これに
より、配向制御膜の表面はラビング布によって摺接さ
れ、該配向制御膜の表面には配向規制力が付与される。
【0007】なお、この方法によると、画面対角サイズ
が数インチ〜15インチの液晶基板の場合、ラビングロ
ーラは数百回転程度回転することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したラ
ビング処理を多数の基板に施した場合には、ラビング布
がラビング工程の履歴の影響を受け、基板を処理する毎
にプレチルト角が小さくなってしまっていた。また、こ
のプレチルト角は、1枚の基板においても均一ではな
く、ラビングローラを移動させるにつれて小さくなって
いた。さらに、ラビング処理は、図1に示すように、基
板1を所定角度θ0 だけ傾けた状態で行なう場合もある
が、この場合には、ラビングローラ2端部の基板1に接
触する距離L1が、該ローラ2中央部の基板1に接触す
る距離L2よりも小さくなり、基板1のプレチルト角
は、基板中央部の方が基板端部よりも小さくなって不均
一となってしまっていた。
【0009】つまり、ラビングローラに、工程中のラビ
ングの履歴が残留し、実質的なラビング効果の強度が均
一でなくなり、その結果、プレチルト角が不均一となっ
ていた。
【0010】なお、上述のように、ラビング処理に伴っ
てプレチルト角が小さくなる理由は、ラビング処理に伴
って配向制御膜の一部が剥れてラビング布に付着した
り、配向制御膜表面にもともと付着していた異物(微細
な粒子)がラビング布に付着することにより、ラビング
布によって付与される配向規制力が変化するためと考え
られる。
【0011】ところで、近年、カイラルスメクチック液
晶、特に強誘電性液晶の屈折率異方性を利用して偏光素
子との組み合わせにより透過光線を制御する型の表示素
子がクラーク(Clark)及びラガーウォル(Lag
erwall)により提案されている(特開昭56−1
07216号公報、米国特許第4367924号明細書
等)。この強誘電性液晶は、一般に特定の温度域におい
て、非らせん構造のカイラルスメクチックC相(SmC
* )又はH相(SmH* )を有し、この状態において、
加えられる電界に応答して第1の光学的安定状態と第2
の光学的安定状態のいずれかを取り、且つ電界の印加の
ないときはその状態を維持する性質、すなわち双安定性
を有する。
【0012】ここで、このような強誘電性液晶の配向状
態は、強誘電性液晶分子と基板表面との相互作用によっ
て変化し、基板表面の配向規制力と密接に関連してい
る。また、基板表面の配向規制力は液晶のプレチルト角
と密接に関連している。したがって、上述のようにプレ
チルト角が変化すると、基板表面の配向規制力もプレチ
ルト角の変化に伴って変わり、強誘電性液晶の配向状態
に重大な影響を与えることとなる。
【0013】具体的には、プレチルト角が所定値よりも
大きければ液晶分子が移動してセル厚が部分的に増大し
てしまうという問題を生じ、逆に所定値よりも小さけれ
ば配向欠陥が生じてしまうという問題があった。以下、
これらの問題について別々に説明する。
【0014】まず、液晶分子の移動について、図2に沿
って説明する。
【0015】強誘電性液晶分子は、上述したように双安
定性を有するが、この双安定状態における平均的な分子
位置(以下、“平均分子軸方向”とする)を図2にて符
号21、21´にて模式的に示す。なお、図中の符号2
0はラビング方向を示す。
【0016】いま、例えば、平均分子軸方向が符号21
となりスイッチングされないような交流電界22を強誘
電性液晶表示素子に印加して長時間駆動を行なうと、液
晶分子は矢印aの方向に移動する。このため、B部分の
セル厚が増加していき、該部分が黄色に色付いて見えて
くるという現象(以下、“黄変”とする)が認められ
る。また、平均分子軸方向が符号21′となりスイッチ
ングされないような交流電界22′を強誘電性液晶表示
素子に印加すると、液晶分子は矢印bの方向に移動して
C部分に黄変を生じる。つまり、液晶分子の移動方向
は、ラビング方向20に対して垂直な方向となり、スメ
クチック層内において液晶の移動が生じる。
【0017】なお、本発明者は、このように液晶分子が
移動する原因を、駆動パルスによる交流的な電界で液晶
分子の双極子モーメントが揺らぐことにより発生する電
気力学的効果によるものと推察している。
【0018】また、液晶分子の移動方向a,bは、ラビ
ング方向20と平均分子軸方向21,…によって規定さ
れる。このことは、本発明者が実験により確かめてい
る。なお、ここでは自発分極の向きが負である液晶材料
を用いた場合について述べており、自発分極が逆になる
と液晶分子の移動方向も逆になる。また、基板界面の状
態によっても液晶分子の移動方向が変化し、さらに、移
動する液晶分子の量が少なくなったりする。
【0019】なお、一般に黄変は、液晶の注入口付近に
顕著に観察される。
【0020】そして、上述のように液晶分子の移動方向
がラビング方向に依存することから、黄変現象が基板界
面でのプレチルトの状態に依存することが容易に推察さ
れる。具体的には、基板界面でのプレチルトが高くなる
につれて黄変現象は顕著になる。したがって、このよう
な黄変を防止するためには、基板界面でのプレチルトを
低く押える必要がある(詳細は後述)。
【0021】上述のように、強誘電性液晶表示素子を特
定の条件下で駆動すると黄変現象が生じるが、他方で
は、C2配向状態(ジグザグ配向欠陥)が発生して画質
が劣化してしまうという問題がある。以下、C2配向状
態について、図3及び図4に沿って説明する。
【0022】まず、C1およびC2の2種類の配向状態
を、図3に示すようなスメクチック層のシェブロン構造
の違いで説明する。ここで、図3中の符号31はスメク
チック層を、符号32はC1配向領域を、符号33はC
2配向領域を、それぞれ示している。
【0023】スメクチック液晶は、一般に層構造を持つ
が、SmA相からSmC相またはSmC* 相に転移する
と層間隔が縮むので、図3に示すように、層が上下基板
(1a,1b)の中央付近で折れ曲がった構造(シェブ
ロン構造)をとる。ここで、折れ曲がる方向は、図3に
示すように、C1とC2の2つ有り得るが、良く知られ
ているように一軸性配向(ラビング)によって基板界面
の液晶分子は基板に対して角度をなし(プレチルト)、
その方向はラビング方向20に向かって液晶分子が頭を
もたげる(先端が浮いた格好になる)向きである。この
プレチルトのためにC1配向とC2配向とは弾性エネル
ギー的に等価でなく、ある温度で転移が起こることがあ
る。また、機械的な歪みで転移が起こることもある。図
3の層構造を平面的に見ると、ラビング方向20に向か
ってC1配向からC2配向に移るときの境界34はジグ
ザグの稲妻状でライトニング欠陥と呼ばれ、C2配向か
らC1配向に移るときの境界35は幅の広いゆるやかな
曲線状で、ヘアピン欠陥と呼ばれる。
【0024】ところで、強誘電性液晶表示素子は、平行
に配置された一対の基板を備え、それらの基板表面には
一軸性配向処理が同一方向になされ、強誘電性液晶の配
向が図られているが、いま、強誘電性液晶のプレチルト
角をαとし、チルト角(コーン角の1/2)をΘとし、
SmC* 層の傾斜角をδとした場合に、次式を満足する
ように強誘電性液晶を配向させると、C1配向状態に於
いてシェブロン構造を有する4つの状態が存在する。
【0025】
【式1】Θ<α+δ なお、この式より、プレチルト角αが大きい程C1配向
の安定性が高くなることが理解できる(詳細は後述)。
【0026】この4つのC1配向状態は、従来のC1配
向状態とは異なっており、なかでも4つのC1配向状態
のうちの2つの状態は、双安定状態(ユニフォーム状
態)を形成している。ここで、無電界時のみかけのチル
ト角をθaとすれば、C1配向状態における4つの状態
のうち、次式の関係を示す状態をユニフォーム状態とい
う。
【0027】
【式2】Θ>θa>Θ/2 このユニフォーム状態においては、その光学的性質から
みて液晶分子(ダイレクタ)が上下基板間でねじれてい
ないと考えられる。図4(a) はC1配向の各状態におけ
る基板間の各位置でのダイレクタの配置を示す模式図で
ある。図中51〜54は各状態においてダイレクタをコ
ーンの底面に投影し、これを底面方向から見た様子を示
しており、Cダイレクタといわれる。この図で、符号5
1および52がスプレイ状態、符号53および54がユ
ニフォーム状態と考えられるCダイレクタの配置であ
る。同図から分かるとおり、ユニフォームの2状態53
と54においては、上下いずれかの基板界面の液晶分子
の位置がスプレイ状態の位置と入れ替わっている。図4
(b) はC2配向を示しており、界面のスイッチングはな
く内部のスイッチングで2状態55と56がある。
【0028】このC1配向のユニフォーム状態は、従来
用いていたC2配向における双安定状態より大きなチル
ト角θaを生じ、輝度大きくしかもコントラストが高
い。
【0029】しかしながら、強誘電性液晶表示素子を低
温下で駆動すると、C1配向中に部分的に(例えば、液
晶注入口とは反対側に)C2配向状態が発生することが
ある。そして、このC2配向状態の発生によりジグザグ
欠陥が発生し、画質が部分的に劣化してしまうという問
題がある。なお、C2配向状態が発生する原因は、温度
の低下に伴って“SmC* 層の傾斜角δ”が小さくなる
ことや、プレチルト角αが低いことや、補助電極(金属
電極)等の影響による。したがって、このようなC2配
向状態の発生を防止するためには、プレチルト角αを大
きくすれば良い。
【0030】ここで、以上述べた事柄を整理する。
【0031】すなわち、ラビング処理によって付与され
るプレチルト角は均一ではなく、次第に低下する。した
がって、このようなラビング処理を施して液晶表示素子
を製作し、駆動すると、プレチルト角が所定値以下の部
分においては局部的にC2配向状態が発生してしまうと
いう問題があった。
【0032】また、このような問題を回避するためにプ
レチルト角を予め大きく設定することも考えられるが、
その場合には、液晶分子が移動し、セル厚が部分的に増
大するという問題もあった。
【0033】そこで、本発明は、配向欠陥及び黄変の発
生を防止するラビング装置を提供することを目的とする
ものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、ラビング布と、該ラビング布
を駆動する駆動手段と、を備え、前記ラビング布を擦り
付けることにより液晶素子のラビング処理を行なうラビ
ング装置において、前記ラビング布に当接されて、該ラ
ビング布に付着している異物を除去する異物除去手段を
備えた、ことを特徴とする。
【0035】この場合、前記異物除去手段が、前記ラビ
ング布に対して速度差を有して前記ラビング布に摺接さ
れ、かつ、前記異物除去手段と前記ラビング布との間に
生じる摩擦によって、該ラビング布に付着している異物
が除去される、ようにしてもよい。さらにその場合に
は、前記異物除去手段が、前記ラビング布との相対移動
方向に対して直角な方向に沿って形成される角部を有
し、かつ、該角部が前記ラビング布に摺接されることに
基づき、前記ラビング布に付着している異物が除去され
る、ようにしてもよい。また、前記異物除去手段の先端
部が櫛歯状であり、該櫛歯状の先端部で前記ラビング布
に付着している異物を除去する、ようにしてもよい。さ
らに、前記異物除去手段が、静止状態に保持されること
に基づき、前記ラビング布に対して速度差を有する、よ
うにすると好ましい。
【0036】一方、前記異物除去手段における前記ラビ
ング布との接触面が粘着性に富み、かつ、該異物除去手
段の粘着性によって前記ラビング布に付着している異物
が除去される、ようにしてもよい。その場合、前記異物
除去手段が回転体である、ようにしてもよい。また、前
記異物除去手段と前記ラビング布とが、その接触部分に
おいて摺接しないように同速度にて同方向に駆動され
る、ようにしてもよい。さらに、前記異物除去手段と前
記ラビング布とが、その接触部分において摺接するよう
に、逆方向に駆動される、ようにしてもよい。
【0037】また、前記ラビング布が貼付されたラビン
グローラを備え、かつ、前記駆動手段が該ラビングロー
ラを回転駆動させることに基づき、液晶素子のラビング
処理を行なう、ようにすると好ましい。さらに、前記液
晶素子は、その配向面にPAMが使用されている、よう
にしてもよい。またさらに、前記液晶素子のプレチルト
角が5°以上である、ようにしてもよい。
【0038】
【作用】以上構成に基づき、ラビング装置を駆動する
と、ラビング布は、駆動手段によって駆動されて液晶素
子に擦り付けられる。これにより、液晶素子のラビング
処理が行なわれる。ここで、ラビング処理に伴って多数
の異物がラビング布に付着しても、ラビング布には異物
除去手段が当接されているため、該異物は除去される。
【0039】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0040】まず、本発明の第1実施例について、図5
乃至図6に沿って説明する。
【0041】図5は、強誘電性液晶表示素子の構造を模
式的に示す断面図であるが、液晶表示素子Pは、平行に
配置された2枚のガラス基板1a,1b(以下、“上基
板1a”及び“下基板1b”とする)を備えており、こ
れらの基板1a,1bの表面には、厚さが約40〜30
0nmの透明電極2a,2bがそれぞれ形成されてい
る。また、これらの透明電極2a,2bは、厚さが10
〜300nmの絶縁膜3a,3bによって被覆されてお
り、さらにこれらの絶縁膜3a,3bは、厚さが5〜3
0nmの配向制御膜5a,5bによって被覆されてい
る。この絶縁膜3a,3bは、塗布及び焼成によって形
成されているが、スパッタ膜との複層構造でもよい。ま
た、絶縁膜3a,3bとして微粒子分散タイプ塗布焼成
型酸化物膜PAM(触媒化成社製)を用いることによ
り、液晶分子の移動を抑制するようにしても良い。
【0042】また、これらの基板1a,1bの間隙には
多数のスペーサ7,…が配置されて、基板間隙が規定さ
れており、ガラス基板1a,1bの端部はシール部材
(不図示)によって接着されている。また、該間隙に
は、強誘電性液晶、好ましくは、少なくとも2つの安定
状態を持つ強誘電性液晶9が配置されている。
【0043】なお、本実施例においては、強誘電性液晶
9としてカイラルスメクチック相状態のものを用いるこ
とができ、具体的には、カイラルスメクチックC相(S
mC* )、H相(SmH* )、I相(SmI* )、K相
(SmK* )やG相(SmG* )の液晶を用いることが
できる。
【0044】特に好ましい液晶としては、これより高温
側でコレステリック相を示すものがあり、例えば、次に
示す相転移温度及び物性値を示すピリミジン系混合液晶
がある。
【0045】
【化1】 ピリミジン系液晶A −3℃ 57℃ 79℃ 85℃ Cryst → SmC* → SmA → Ch → Iso チルト角 Θ=14°(30℃) 層の傾斜角 δ=11°(30℃) 見かけのチルト角 θ=11°(30℃) ところで、上述した配向制御膜5a,5bの表面にはラ
ビング処理が施されているが、この処理を行なうラビン
グ装置10について、図6に沿って説明する。
【0046】本実施例に用いるラビング装置10は、図
6に示すように、ラビングローラ11を備えており、こ
のラビングローラ11の表面にはラビング布が貼付され
ている。また、このラビングローラ11は、回転自在に
支持されており、モータ(駆動手段)Mに連結されて反
時計周りに回転駆動されるように構成されている。
【0047】一方、ラビング布に当接するようにブレー
ド(異物除去手段)12が配置されている。このブレー
ド12は、ラビング布との相対移動方向に対して直角な
方向(紙面垂直方向)に沿って形成された角部12aを
有しており、ラビングローラ11(ラビング布)に対し
て速度差を有するように一定位置に固定(静止状態に保
持)されている。
【0048】次に、本実施例の作用、特にラビング処理
時の作用について説明する。
【0049】いま、配向制御膜5a又は5bの形成され
た基板Eを、図6に示すようにラビング装置10にセッ
トし、該装置10を駆動する。すると、ラビングローラ
11はモータMによって反時計周りに回転駆動され、ラ
ビング布は配向制御膜5a又は5bに擦り付けられる。
これにより、配向制御膜5a又は5bには配向規制力が
付与される。
【0050】一方、このラビング布と配向制御膜5a又
は5bとの摩擦により、配向制御膜5a又は5bの一部
が剥れてラビング布に付着することもある。また、配向
制御膜5a又は5bの表面にもともと付着していた異物
(微細な粒子)が、ラビング布に付着することもある。
しかし、ラビング布には、上述したようにブレード12
(正確には、角部12a)が当接されているため、ラビ
ング布に付着している異物はラビング布との摺接によっ
て生じる摩擦力によって掻き落とされ、ラビング布は常
に異物が除去されて清掃される。これにより、配向制御
膜5a又は5bには常に一定の配向規制力が付与され
る。
【0051】次に、本実施例の効果について説明する。
【0052】本実施例によれば、ラビング布は、異物が
ほとんど付着していない状態で配向制御膜5a又は5b
に摺接されるため、配向制御膜5a又は5bには常に一
定の配向規制力が付与される。その結果、プレチルト角
は低下せず(図9参照)、C2配向(ジグザグ配向欠
陥)の発生を防止できる。
【0053】また、低下分を見込んでプレチルト角を大
きく設定しておく必要もないため、液晶分子の移動(黄
変現象)の発生したりすることもなく、部分的な画質の
劣化を防止できる。
【0054】ついで、本発明の第2実施例について、図
7に沿って説明する。なお、図6に示すものと同一部分
は同一符号を付して説明を省略する。
【0055】本実施例に用いるラビング装置60は、ブ
レード12の代わりに付着物除去ローラ(異物除去手
段、回転体)61を備えている。この付着物除去ローラ
61は、ラビングローラ11に当接するように、かつ回
転自在に支持されており、モータM1によって回転駆動
されるように構成されている。なお、本実施例において
は、付着物除去ローラ61が回転する方向は時計周りで
あり、ラビングローラ11が回転する方向は反時計周り
である。また、両ローラ11,61は同速度にて回転す
るようになっている。そして、付着物除去ローラ61と
ラビング布とは、その接触部分において摺接しないよう
になっている。さらに、付着物除去ローラ61の表面は
粘着性に富んでおり、ラビングローラ11の表面に付着
している異物を除去できるようになっている。
【0056】次に、本実施例の作用、特にラビング処理
時の作用について説明する。
【0057】いま、配向制御膜5a又は5bの形成され
た基板Eを、図7に示すようにラビング装置60にセッ
トし、該装置60を駆動する。すると、ラビングローラ
11はモータMによって反時計周りに回転駆動され、ラ
ビング布は配向制御膜5a又は5bに擦り付けられる。
これにより、配向制御膜5a又は5bには配向規制力が
付与される。
【0058】一方、このラビング布と配向制御膜5a又
は5bとの摩擦により、配向制御膜5a又は5bの一部
が剥れてラビング布に付着することもある。また、配向
制御膜5a又は5bの表面にもともと付着していた異物
(微細な粒子)が、ラビング布に付着することもある。
しかし、ラビング布には、上述したように付着物除去ロ
ーラ61が当接されているため、ラビング布に付着して
いる異物はその粘着性によって除去される。これによ
り、配向制御膜5a又は5bには常に一定の配向規制力
が付与される。
【0059】なお、ラビング布の異物は、付着物除去ロ
ーラ61に付着することなく飛ばされ、付着物除去ロー
ラ61の表面は常に清浄に保たれる。
【0060】次に、本実施例の効果について説明する。
【0061】本実施例によれば、ラビング布は、異物が
ほとんど付着していない状態で配向制御膜5a又は5b
に摺接されるため、配向制御膜5a又は5bには常に一
定の配向規制力が付与される。その結果、プレチルト角
は低下せず(図9参照)、C2配向(ジグザグ配向欠
陥)の発生を防止できる。
【0062】また、低下分を見込んでプレチルト角を大
きく設定しておく必要もないため、液晶分子の移動(黄
変現象)の発生したりすることもなく、部分的な画質の
劣化を防止できる。
【0063】さらに、付着物除去ローラ61の表面は粘
着性に富むため、ラビング布に付着している異物は、付
着物除去ローラ61の表面を強く擦り付けなくても簡単
に除去される。また、付着物除去ローラ61とラビング
布との接触部分においては、これらは同方向に、かつ同
速度で移動するため、ラビング布の摩耗を防止できる。
【0064】ついで、本発明の第3実施例について、図
8に沿って説明する。
【0065】本実施例に用いるラビング装置70はモー
タM2を備えており、付着物除去ローラ(異物除去手
段)61が、反時計周りに、かつラビングローラ11と
同速度で回転駆動されるように構成されている。つま
り、本実施例においては、付着物除去ローラ61とラビ
ングローラ11とは、その接触部分において摺接するよ
うに構成されている。それ以外の構成は上記第2実施例
と同様であり、重複説明は省略する。
【0066】次に、本実施例の作用、特にラビング処理
時の作用について説明する。
【0067】いま、配向制御膜5a又は5bの形成され
た基板Eを、図8に示すようにラビング装置70にセッ
トし、該装置70を駆動する。すると、ラビングローラ
11はモータMによって反時計周りに回転駆動され、ラ
ビング布は配向制御膜5a又は5bに擦り付けられる。
これにより、配向制御膜5a又は5bには配向規制力が
付与される。
【0068】一方、このラビング布と配向制御膜5a又
は5bとの摩擦により、配向制御膜5a又は5bの一部
が剥れてラビング布に付着することもある。また、配向
制御膜5a又は5bの表面にもともと付着していた異物
(微細な粒子)が、ラビング布に付着することもある。
しかし、ラビング布には、上述したように付着物除去ロ
ーラ61が当接されているため、ラビング布に付着して
いる異物は除去される。これにより、配向制御膜5a又
は5bには常に一定の配向規制力が付与される。
【0069】なお、ラビング布の異物は、付着物除去ロ
ーラ61に付着することなく飛ばされ、付着物除去ロー
ラ61の表面は常に清浄に保たれる。
【0070】次に、本実施例の効果について説明する。
【0071】本実施例によれば、ラビング布は、異物が
ほとんど付着していない状態で配向制御膜5a又は5b
に摺接されるため、配向制御膜5a又は5bには常に一
定の配向規制力が付与される。その結果、プレチルト角
は低下せず(図9参照)、C2配向(ジグザグ配向欠
陥)の発生を防止できる。
【0072】また、低下分を見込んでプレチルト角を大
きく設定しておく必要もないため、液晶分子の移動(黄
変現象)の発生したりすることもなく、部分的な画質の
劣化を防止できる。
【0073】さらに、付着物除去ローラ61の表面とラ
ビングローラ11の表面とは、その当接点にて互いに逆
方向に移動するため、付着物除去ローラ61の表面はラ
ビングローラ11の表面に擦り付けられる。その結果、
ラビングローラ11の表面に付着している異物は、付着
物除去ローラ61表面の粘着力、及び付着物除去ローラ
61とラビングローラ11との間に生じる摩擦力によっ
て、確実に除去される。したがって、プレチルト角の低
下をより確実に防止でき、黄変やC2配向の発生を確実
に防止できる。
【0074】なお、上述第1実施例においては、ブレー
ド12の角部12aをラビングローラ11に当接するも
のとしたが、該部分を櫛歯状に形成しても良い。これに
より、起毛状態のラビング布の内部まで櫛歯部分が入り
込み、異物除去が確実に行なわれる。
【0075】また、上述第1実施例においてはブレード
12を静止状態に保持することによりブレード12とラ
ビングローラ11との間に相対速度差を生ぜしめたが、
もちろんこれに限る必要はなく、相対速度差を有すれば
ブレード12が移動しても良い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ラビング布に付着した異物は異物除去手段によって除去
されるため、プレチルト角が均一に保たれる。その結
果、C2配向や黄変現象の発生を防止でき、部分的な画
質劣化を防止できる。
【0077】また、異物除去手段の先端部を櫛歯状にし
た場合には、起毛状態のラビング布の内部まで櫛歯部分
が入り込み、異物除去が確実に行なわれる。その結果、
C2配向や黄変現象の発生をより確実に防止でき、部分
的な画質劣化をより確実に防止できる。
【0078】さらに、異物除去手段におけるラビング布
との接触面を、粘着性に富む材質にて形成することによ
り、該異物除去手段の粘着力によって前記ラビング布に
付着している異物が除去される。したがって、前記ラビ
ング布に対する前記異物除去手段の押圧力を強くする必
要がなく、ラビング布の摩耗を防止できる。
【0079】またさらに、前記異物除去手段と前記ラビ
ング布とが、その接触部分において同速度にて同方向に
駆動されるように構成した場合には、前記異物除去手段
及びラビング布の摩耗が回避される。
【0080】また、前記異物除去手段と前記ラビング布
とが、その接触部分において摺接するように、逆方向に
駆動されるように構成した場合には、前記ラビング布に
付着している異物は、摩擦力と粘着力とが働くことによ
って容易に除去される。その結果、C2配向や黄変現象
の発生をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラビング処理の様子、及び従来の問題点を説明
するための図。
【図2】従来の問題点(液晶分子の移動)を説明するた
めの模式図。
【図3】スメクチック層の配向モデルを示した図。
【図4】(a) はC1配向の各状態における基板間の各位
置でのダイレクタの配置を示す模式図、(b) はC2配向
を示す模式図。
【図5】液晶表示素子の構造を模式的に示す断面図。
【図6】第1実施例に係るラビング装置の構造を説明す
るための模式図。
【図7】第2実施例に係るラビング装置の構造を説明す
るための模式図。
【図8】第3実施例に係るラビング装置の構造を説明す
るための模式図。
【図9】各実施例の効果を説明するための図であり、ラ
ビング処理に伴なうプレチルト角の変化を示す図。
【符号の説明】
1a,1b ガラス基板 2a,2b 透明電極 3a,3b 絶縁膜 5a,5b 配向制御膜 9 強誘電性液晶 10 ラビング装置 11 ラビングローラ 12 ブレード(異物除去手段) 12a 角部 60 ラビング装置 61 付着物除去ローラ(異物除去手段) 70 ラビング装置 M モータ(駆動手段) P 液晶表示素子(液晶素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅尾 恭史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 棟方 博英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラビング布と、該ラビング布を駆動する
    駆動手段と、を備え、前記ラビング布を擦り付けること
    により液晶素子のラビング処理を行なうラビング装置に
    おいて、 前記ラビング布に当接されて、該ラビング布に付着して
    いる異物を除去する異物除去手段を備えた、 ことを特徴とするラビング装置。
  2. 【請求項2】 前記異物除去手段が、前記ラビング布に
    対して速度差を有して前記ラビング布に摺接され、か
    つ、 前記異物除去手段と前記ラビング布との間に生じる摩擦
    によって、該ラビング布に付着している異物が除去され
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のラビング装置。
  3. 【請求項3】 前記異物除去手段が、前記ラビング布と
    の相対移動方向に対して直角な方向に沿って形成される
    角部を有し、かつ、 該角部が前記ラビング布に摺接されることに基づき、前
    記ラビング布に付着している異物が除去される、 ことを特徴とする請求項2記載のラビング装置。
  4. 【請求項4】 前記異物除去手段の先端部が櫛歯状であ
    り、該櫛歯状の先端部で前記ラビング布に付着している
    異物を除去する、 ことを特徴とする請求項2記載のラビング装置。
  5. 【請求項5】 前記異物除去手段が、静止状態に保持さ
    れることに基づき、前記ラビング布に対して速度差を有
    する、 ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載の
    ラビング装置。
  6. 【請求項6】 前記異物除去手段における前記ラビング
    布との接触面が粘着性に富み、かつ、 該異物除去手段の粘着性によって前記ラビング布に付着
    している異物が除去される、 ことを特徴とする請求項1記載のラビング装置。
  7. 【請求項7】 前記異物除去手段が回転体である、 ことを特徴とする請求項6記載のラビング装置。
  8. 【請求項8】 前記異物除去手段と前記ラビング布と
    が、その接触部分において摺接しないように同速度にて
    同方向に駆動される、 ことを特徴とする請求項6又は7記載のラビング装置。
  9. 【請求項9】 前記異物除去手段と前記ラビング布と
    が、その接触部分において摺接するように、逆方向に駆
    動される、 ことを特徴とする請求項6又は7記載のラビング装置。
  10. 【請求項10】 前記ラビング布が貼付されたラビング
    ローラを備え、かつ、 前記駆動手段が該ラビングローラを回転駆動させること
    に基づき、液晶素子のラビング処理を行なう、 ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の
    ラビング装置。
  11. 【請求項11】 前記液晶素子は、その配向面にPAM
    が使用されている、 ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載
    のラビング装置。
  12. 【請求項12】 前記液晶素子のプレチルト角が5°以
    上である、 ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載
    のラビング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6853426B2 (en) 2001-03-14 2005-02-08 Hitachi, Ltd. Method for manufacturing liquid crystal display
KR100577792B1 (ko) * 2001-12-22 2006-05-10 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 러빙포의 재정렬 기능이 부가된 액정표시장치의 러빙머신및 이를 이용한 러빙방법
JP2011123120A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Fujifilm Corp ラビング処理方法、ラビング処理装置、光学補償フィルムの製造方法及びその装置
CN102866541A (zh) * 2012-09-25 2013-01-09 京东方科技集团股份有限公司 一种取向膜摩擦装置及利用该装置制备取向膜的方法

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