JP2002333057A - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

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JP2002333057A
JP2002333057A JP2002123443A JP2002123443A JP2002333057A JP 2002333057 A JP2002333057 A JP 2002333057A JP 2002123443 A JP2002123443 A JP 2002123443A JP 2002123443 A JP2002123443 A JP 2002123443A JP 2002333057 A JP2002333057 A JP 2002333057A
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clutch plate
damper device
locking
drive
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Masayoshi Imakire
政義 今給黎
Naohisa Momiyama
尚久 樅山
Hideji Kato
秀二 加藤
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Fumitomo Yokoyama
文友 横山
Miki Imada
三喜 今田
Hide Maeda
秀 前田
Masaki Nakajima
將木 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダンパ装置のコストを低くすることができ、組
付性を向上させることができるようにする。 【解決手段】流体伝動装置のフロントカバー16に係合
させられるクラッチプレート21と出力部材との間に配
設され、かつ、クラッチプレート21の円周方向におけ
る複数箇所にそれぞれ配設されたスプリング33を、ク
ラッチプレート21の最外周部分で保持する。クラッチ
プレート21とフロントカバー16とが係合させられた
ときに、スプリング33を押圧する複数のドライブプレ
ート57を有する。クラッチプレート21は、径方向に
延びる平板部、及び各ドライブプレート57に対応させ
て複数の係止溝55aが形成された立上がり部を備え、
各ドライブプレート57は、各係止溝55aに係止させ
られてドライブプレート57の位置決めをする係止部M
3を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機は、流体伝動装置とし
てのトルクコンバータを備え、クランクシャフトによっ
て取り出されたエンジンの回転を、前記トルクコンバー
タを介して変速機構の入力軸に伝達する構造になってい
る。
【0003】前記トルクコンバータは、ポンプインペ
ラ、タービンランナ、ステータ、ロックアップクラッチ
装置及びダンパ装置によって構成される。そして、エン
ジンからの回転はフロントカバーを介してポンプインペ
ラに伝達され、該ポンプインペラの回転に伴って発生す
る油の流れによってタービンランナを回転させ、該ター
ビンランナの回転を入力軸に伝達するようになってい
る。
【0004】また、前記ロックアップクラッチ装置は、
軸方向に移動自在に配設されたクラッチプレートを備
え、該クラッチプレートに摩擦材が貼(ちょう)付され
る。そして、車両が発進した後、あらかじめ設定された
車速が得られると、クラッチプレートとフロントカバー
とが接触させられ、ロックアップクラッチ装置が係合さ
せられる。その結果、エンジンの回転がトルクコンバー
タを介することなく入力軸に伝達される。
【0005】ところで、前記ロックアップクラッチ装置
が係合させられたときに、エンジンの出力トルクの急激
な変動がそのまま入力軸に伝達されると、振動、騒音等
が発生してしまう。
【0006】そこで、前記ロックアップクラッチ装置と
タービンハブとの間にダンパ装置が配設される。該ダン
パ装置は、クラッチプレートの円周方向における複数箇
所に配設されたスプリング、該各スプリングを保持する
複数の保持プレート、前記クラッチプレートに固定さ
れ、各スプリングの一端に接触させられる複数のドライ
ブプレート、及び前記タービンハブに固定され、前記ス
プリングの他端に接触させられるドリブンプレートから
成る。
【0007】そして、ロックアップクラッチ装置の係合
に伴って伝達トルクがクラッチプレートに伝達される
と、前記スプリングは、撓(たわ)み、撓んだ状態で伝
達トルクを前記タービンハブを介して入力軸に伝達する
とともに、伝達トルクの急激な変動を吸収する(特開平
2−26319号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のダンパ装置においては、前記保持プレート及びドラ
イブプレートは、前記スプリングより径方向の内側にお
いて位置決めされていないので、クラッチプレートに組
み付けられる際に移動してしまうことがあり、組付作業
が困難になってしまう。
【0009】そこで、組付作業を容易にするために、前
記保持プレート及びドライブプレートを、リベットによ
ってクラッチプレートに固定するようにしている。
【0010】ところが、前記保持プレート及びドライブ
プレートを、リベットによってクラッチプレートに組み
付けようとすると、部品点数が多くなるだけでなく、あ
らかじめクラッチプレートにリベットを取り付けておく
必要があるので、工数も多くなりダンパ装置のコストが
高くなってしまう。
【0011】また、組付けの際にリベットが移動するの
を防止するために、各保持プレート及び各ドライブプレ
ートごとに2個のリベットを使用するようにしているの
で、各リベットに保持プレート及びドライブプレートを
合わせる必要があり、ダンパ装置の組付性がその分低下
してしまう。
【0012】本発明は、前記従来のダンパ装置の問題点
を解決して、コストを低くすることができ、組付性を向
上させることができるダンパ装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のダ
ンパ装置においては、流体伝動装置のフロントカバーに
係合させられるクラッチプレートと出力部材との間に配
設され、かつ、前記クラッチプレートの円周方向におけ
る複数箇所にそれぞれ配設されたスプリングを、前記ク
ラッチプレートの最外周部分で保持するようになってい
る。
【0014】そして、前記クラッチプレートに固定さ
れ、クラッチプレートとフロントカバーとが係合させら
れたときに、スプリングを押圧する複数のドライブプレ
ートを有する。
【0015】また、前記クラッチプレートは、径方向に
延びる平板部、及び該平板部の外周縁から軸方向に延
び、かつ、前記各ドライブプレートに対応させて複数の
係止溝が形成された立上がり部を備える。そして、前記
各ドライブプレートは、前記各係止溝に係止させられて
ドライブプレートの位置決めをする係止部を備える。
【0016】本発明の他のダンパ装置においては、さら
に、前記係止部と前記係止溝とは、円周方向及び径方向
においてドライブプレートの位置決めをする。
【0017】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記係止部は径方向の外方になるほど幅が広く
なる形状を有し、前記係止溝は係止部に対応する形状を
有する。そして、前記係止部と係止溝とによって、あり
継ぎ係合が行われる。
【0018】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記ドライブプレートとクラッチプレートとは
トックスかしめによって固定される。
【0019】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
ダンパ装置においては、流体伝動装置のフロントカバー
に係合させられるクラッチプレートと出力部材との間に
配設され、かつ、前記クラッチプレートの円周方向にお
ける複数箇所にそれぞれ配設されたスプリングを、前記
クラッチプレートの最外周部分で保持するようになって
いる。
【0020】そして、前記クラッチプレートに固定さ
れ、クラッチプレートとフロントカバーとが係合させら
れたときに、スプリングを押圧する複数のドライブプレ
ートを有する。
【0021】また、前記クラッチプレートは、径方向に
延びる平板部、及び該平板部の外周縁から軸方向に延
び、かつ、前記各ドライブプレートに対応させて複数の
係止溝が形成された立上がり部を備える。そして、前記
各ドライブプレートは、前記各係止溝に係止させられて
ドライブプレートの位置決めをする係止部を備える。
【0022】この場合、前記各ドライブプレートをクラ
ッチプレートに組み付ける際に、スプリングの取付荷重
がドライブプレートの円周方向に発生させられるが、前
記係止部を係止溝に係止させることによって、前記クラ
ッチプレートの円周方向において各ドライブプレートの
位置決めがされる。
【0023】したがって、前記取付荷重がドライブプレ
ートに加わっても、該ドライブプレートのクラッチプレ
ートへの組付作業が困難になることはない。その結果、
ダンパ装置の組付性を向上させることができる。
【0024】本発明の他のダンパ装置においては、さら
に、前記係止部と前記係止溝とは、円周方向及び径方向
においてドライブプレートの位置決めをする。
【0025】この場合、前記クラッチプレートの円周方
向及び径方向において各ドライブプレートの位置決めを
するに当たり、前記係止部を係止溝に係止させるだけで
よいので、リベットにドライブプレートを合わせる必要
がない。
【0026】また、前記ドライブプレートは、前記スプ
リングより径方向において位置決めされているので、ク
ラッチプレートに組み付ける際にドライブプレートが移
動してしまうことがない。したがって、ダンパ装置の組
付性を向上させることができる。
【0027】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記係止部は径方向の外方になるほど幅が広く
なる形状を有し、前記係止溝は係止部に対応する形状を
有する。そして、前記係止部と係止溝とによって、あり
継ぎ係合が行われる。
【0028】この場合、前記ドライブプレートがクラッ
チプレートに対する移動が、円周方向及び径方向におい
てあり継ぎ係合によって規制されるので、クラッチプレ
ートに組み付ける際にドライブプレートが移動してしま
うことがない。したがって、ダンパ装置の組付性を向上
させることができる。
【0029】本発明の更に他のダンパ装置においては、
さらに、前記ドライブプレートとクラッチプレートとは
トックスかしめによって固定される。
【0030】この場合、リベット等を使用する必要がな
くなるので、部品点数を少なくすることができる。ま
た、あらかじめクラッチプレートにリベットを取り付け
ておく必要がないので、工数が少なくなりダンパ装置の
コストを低くすることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0032】図1は本発明の実施例におけるトルクコン
バータの縦断面図、図2は本発明の実施例におけるトル
クコンバータの平面図である。
【0033】図において、トルクコンバータは、ポンプ
インペラ11、該ポンプインペラ11と共にトーラスを
構成するタービンランナ12、ステータ13、ロックア
ップクラッチ装置14及びダンパ装置15によって構成
される。
【0034】そして、図示しないクランクシャフトを介
して伝達された図示しないエンジンの回転は、フロント
カバー16に伝達され、該フロントカバー16に固定さ
れたポンプインペラ11に伝達される。この場合、該ポ
ンプインペラ11が回転すると、トーラス内の油が軸の
周囲を回転し、遠心力が加わってポンプインペラ11、
タービンランナ12及びステータ13間を循環する。
【0035】この場合、車両の発進時等、前記ポンプイ
ンペラ11が回転を開始したばかりでタービンランナ1
2との回転速度差が大きい場合、該タービンランナ12
から流れ出た油はポンプインペラ11の回転を妨げる方
向に流れる。そこで、ポンプインペラ11とタービンラ
ンナ12との間にステータ13が配設され、両者の回転
速度差が大きいときに、前記ステータ13は、ポンプイ
ンペラ11の回転を助ける方向に油の流れを変換する。
【0036】そして、前記タービンランナ12の回転速
度が高くなり、該タービンランナ12とポンプインペラ
11との回転速度差が小さくなると、ステータ13のブ
レード31の表側に当たっていた油が裏側に当たるよう
になって、油の流れを妨げる。
【0037】そこで、前記ステータ13を一定方向にの
み回転可能とするワンウェイクラッチ17が前記ステー
タ13の内周側に配設される。したがって、油がブレー
ド31の裏側に当たるようになると、ステータ13は自
然に回転するようになるので、前記油は円滑に循環する
ことができる。また、前記ワンウェイクラッチ17のア
ウタレース18はステータ13に固定され、インナレー
ス19は図示しない自動変速機のケースに固定される。
【0038】このように、前記トルクコンバータは、ポ
ンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差
が大きいときには、トルク変換機として作動させられて
トルクを増幅し、回転速度差が小さいときには、流体継
手として作動させられる。
【0039】次に、ロックアップクラッチ装置14につ
いて説明する。
【0040】この場合、車両が発進した後、あらかじめ
設定された車速が得られると、ロックアップクラッチ装
置14が係合させられる。したがって、前記エンジンの
回転がトルクコンバータを介することなく図示しない変
速装置の入力軸に伝達されるので、燃費を良くすること
ができる。また、前記ロックアップクラッチ装置14
は、図示しないロックアップリレーバルブによって油の
供給が切り換えられて作動し、クラッチプレート21が
軸方向に移動することによって、該クラッチプレート2
1と摩擦材20を介して接離させられる。
【0041】そのために、前記クラッチプレート21と
フロントカバー16との間に解放側油室R1が、クラッ
チプレート21とタービンランナ12との間に係合側油
室R2が形成される。したがって、前記解放側油室R1
に油が供給されると、ロックアップクラッチ装置14が
解放され、前記係合側油室R2に油が供給されると、ロ
ックアップクラッチ装置14が係合させられる。
【0042】そして、該ロックアップクラッチ装置14
が係合させられると、前記クランクシャフトの回転が、
フロントカバー16、クラッチプレート21、ダンパ装
置15及び出力部材としてのタービンハブ23を介し
て、前記入力軸に直接伝達される。そのために、前記タ
ービンハブ23の内周にスプライン溝23aが形成さ
れ、該スプライン溝23aによってタービンハブ23と
前記入力軸とがスプライン嵌(かん)合されるようにな
っている。
【0043】なお、61は前記タービンハブ23とフロ
ントカバー16との間に配設されたスラストベアリン
グ、65は前記ステータ13とタービンハブ23との間
に配設されたスラストベアリング、66は前記ステータ
13とスリーブ67との間に配設されたスラストベアリ
ングである。
【0044】前記ダンパ装置15は、クラッチプレート
21とフロントカバー16との係脱時に発生する伝達ト
ルクの変動を吸収するためのものであり、トックスかし
め58によってクラッチプレート21に固定され、該ク
ラッチプレート21と一体的に回転させられるドライブ
プレート57、該ドライブプレート57と対向させて配
設され、前記タービンランナ12と一体に回転させられ
るドリブンプレート32及びスプリング33、34から
成る。
【0045】該スプリング33は、クラッチプレート2
1の円周方向における8箇所に配設された第1ステージ
用のものであり、一方、スプリング34は、クラッチプ
レート21の円周方向における4箇所に配設された第2
ステージ用のものであり、前記スプリング33内に一つ
置きに配設される。また、前記スプリング34はスプリ
ング33より径が小さく、かつ、短く設定され、スプリ
ング33の捩(ね)じれ角が設定値になって、伝達トル
クが屈曲点トルクに到達した後に撓み始める。
【0046】したがって、前記フロントカバー16から
摩擦材20を介して伝達された回転は、前記ダンパ装置
15を介してタービンハブ23に伝達されるが、この場
合、スプリング33、34が収縮し、回転が伝達される
際の伝達トルクの変動を吸収する。また、エンジンの出
力トルクの急激な変動が前記変速装置に伝達されること
によって振動、騒音等が発生するのを防止することがで
きる。
【0047】前記ポンプインペラ11及びタービンラン
ナ12は、それぞれブレード41、42、該ブレード4
1、42の両側に配設されたアウタシェル43、44及
びインナコア45、46によって構成される。そして、
タービンランナ12のアウタシェル44は、ドリブンプ
レート32と共に、リベット47によってタービンハブ
23と連結される。
【0048】ところで、前記クラッチプレート21は、
軸方向に延び、前記タービンハブ23に形成された摺
(しゅう)動面に沿って軸方向に摺動する筒状の第1の
立上がり部51、該第1の立上がり部51から径方向の
外方に延びる第1の平板部52、該第1の平板部52か
ら径方向の外方に延びる湾曲部53、該湾曲部53から
径方向の外方に延びる第2の平板部54、及び該第2の
平板部54から軸方向に延びる筒状の第2の立上がり部
55から成る。
【0049】そして、前記湾曲部53は、第1、第2の
平板部52、54よりエンジン側に突出させられ、前記
第2の平板部54と第2の立上がり部55との間にスプ
リング33の外側保持部が形成される。
【0050】この場合、前記クラッチプレート21の最
外周部分に前記スプリング33が配設されるので、フロ
ントカバー16と前記トーラスとの間に形成される空間
を十分に利用することが可能になり、スプリング33の
径を大きく設定することができる。したがって、該スプ
リング33のばね定数を小さくし、その結果、固有振動
数を小さくすることができる。
【0051】また、前記クラッチプレート21と共にス
プリング33、34を包囲して保持するとともに、クラ
ッチプレート21の回転をスプリング33、34に伝達
するために、ドライブプレート57が配設される。
【0052】本実施例において、該ドライブプレート5
7はピース化されて、ほぼ扇状の形状を有し、クラッチ
プレート21の円周方向における8箇所において互いに
隣接させて配設され、全体で環状の形状になる。そし
て、各ドライブプレート57は、それぞれ円周方向にお
ける2箇所において、トックスかしめ58によってクラ
ッチプレート21に固定される。また、各ドライブプレ
ート57の両端には、前記第2の立上がり部55と対向
させて立ち上げて形成された湾曲部Q1が形成され、該
湾曲部Q1によってスプリング33の内側保持部が形成
される。したがって、各ドライブプレート57を互いに
隣接させてクラッチプレート21に固定したときに、各
ドライブプレート57の湾曲部Q1も互いに隣接させら
れる。
【0053】さらに、前記ドライブプレート57の中央
には、ロックアップクラッチ装置14が係合させられて
クラッチプレート21が正方向(図2における反時計回
り方向)に回転する際(以下「正駆動時」という。)、
及びエンジンブレーキ時等においてクラッチプレート2
1が逆方向(図2における時計回り方向)に回転する際
(以下「逆駆動時」という。)に、いずれもスプリング
33を押圧するスプリング押圧部Mが形成される。該ス
プリング押圧部Mにおいては、正駆動時に押圧面Ma
が、逆駆動時に押圧面Mbがスプリング33の端面に当
たる。
【0054】このように、前記スプリング33、34
は、互いに隣接する2個のドライブプレート57の各ス
プリング押圧部Mによって両端が挟まれるとともに、前
記外側保持部によって外側が、前記内側保持部によって
内側が保持される。
【0055】そして、前記スプリング押圧部Mは、スプ
リング33の端面に沿って延びる湾曲部M1、前記第2
の立上がり部55に沿って立ち上がる立上がり部M2、
及び前記第2の立上がり部55に形成された係止溝55
aと係止させられる係止部M3から成る。前記係止溝5
5aは、各ドライブプレート57に対応させて円周方向
における8箇所に形成される。
【0056】したがって、前記係止部M3を係止溝55
aに係止させることによって、クラッチプレート21の
円周方向において各ドライブプレート57及びスプリン
グ33の位置決めをすることができる。
【0057】また、前記スプリング押圧部Mの幅は径方
向の外方になるほど広くされるとともに、係止溝55a
に係止部M3の形状に対応するテーパが形成され、係止
部M3と係止溝55aとによってあり継ぎ係合が行われ
る。したがって、前記係止部M3を係止溝55aに係止
させることによって、クラッチプレート21の径方向に
おいて各ドライブプレート57の位置決めをすることが
できる。
【0058】さらに、該各ドライブプレート57をクラ
ッチプレート21に組み付ける際に、スプリング33の
取付荷重が円周方向に発生させられるが、前記係止部M
3を係止溝55aに係止させることによって、クラッチ
プレート21の円周方向において各ドライブプレート5
7の位置決めがされるので、前記取付荷重がドライブプ
レート57に加わっても、該ドライブプレート57のク
ラッチプレート21への組付作業が困難になることはな
い。また、前記ドライブプレート57は、前記スプリン
グ33より径方向において位置決めされるので、クラッ
チプレート21に組み付ける際に、ドライブプレート5
7が移動してしまうことがない。したがって、ダンパ装
置15の組付性を向上させることができる。
【0059】そして、前記係止部M3を係止溝55aに
係止させるだけで、クラッチプレート21の円周方向及
び径方向において各ドライブプレート57の位置決めを
することができるので、該ドライブプレート57をトッ
クスかしめ58によってクラッチプレート21に固定す
ることができる。したがって、リベット等を使用する必
要がなくなるので、部品点数を少なくすることができ
る。また、あらかじめクラッチプレート21にリベット
を取り付けておく必要がないので、工数が少なくなりダ
ンパ装置15のコストを低くすることができる。
【0060】そして、クラッチプレート21の円周方向
及び径方向において各ドライブプレート57の位置決め
をするに当たり、リベットにドライブプレート57を合
わせる必要がなく、前記係止部M3を係止溝55aに係
止させるだけでよいので、ダンパ装置15の組付性を向
上させることができる。
【0061】さらに、各ドライブプレート57がピース
化され、互いに隣接する2個のドライブプレート57に
よってスプリング33を押圧するようになっているの
で、前記スプリング33の自由長を長くすることができ
るだけでなく、前記スプリング押圧部Mの幅を比較的広
くすることができる。したがって、ドライブプレート5
7の強度を高くすることができるとともに、熱処理等を
施す必要がなくなるので、ダンパ装置15のコストを低
くすることができる。
【0062】一方、前記ドリブンプレート32は、前記
タービンランナ12に沿って径方向に延び、前記スプリ
ング33に対応させて係止部Tを形成する。該係止部T
は、クラッチプレート21の正駆動時及び逆駆動時にス
プリング33を受ける。そして、前記係止部Tにおいて
は、正駆動時に押圧面Taが、逆駆動時に押圧面Tbが
スプリング33の端面にそれぞれ当たる。
【0063】また、前記係止部Tは、前記スプリング押
圧部Mとほぼ平行に配設され、スプリング33の端面に
沿って湾曲部M1とほぼ平行に延びる湾曲部T1、及び
前記第2の立上がり部55に沿って立上がり部M2とほ
ぼ平行に立ち上がる立上がり部T2から成る。
【0064】なお、前記スプリング33、34の両端面
は、スプリング押圧部M及び係止部Tによって押圧され
るので摩耗しやすい。そこで、前記スプリング33、3
4の両端面にスプリングシート71、72が配設され
る。また、スプリング押圧部Mに湾曲部M1が、係止部
Tに湾曲部T1が形成され、スプリングシート71、7
2との接触面積が広くされる。したがって、スプリング
押圧部M、係止部T及びスプリングシート71、72の
耐摩耗性を向上させることができる。
【0065】また、前記クラッチプレート21の正駆動
時に、スプリング33は、スプリング押圧部Mによって
押圧されるとともに係止部Tによって受けられる。そし
て、前記スプリング33が圧縮されるに従って、スプリ
ング押圧部Mと係止部Tとの間の距離が短くなり、該係
止部Tの押圧面Taが湾曲部Q1に当たると、スプリン
グ33の圧縮が停止される。このように、前記湾曲部Q
1は係止部Tのストッパとして機能する。
【0066】次に、トックスかしめ58について説明す
る。
【0067】図3は本発明の実施例におけるトックスか
しめが施された部分の斜視図、図4は本発明の実施例に
おけるトックスかしめの作業状態を示す図である。
【0068】図において、21はクラッチプレート、5
7はドライブプレート、58はトックスかしめである。
該トックスかしめ58は、前記クラッチプレート21側
に配設されたポンチ81を、前記ドライブプレート57
側に配設されたダイ82に向けて前進させることによっ
て施すことができる。
【0069】該ダイ82は、底面83、及び該底面83
の周囲に形成された溝84を有する。したがって、前記
ポンチ81をダイ82に向けて前進させると、前記溝8
4内にドライブプレート57の素材が進入させられると
ともに、前記クラッチプレート21の素材が径方向の外
方に向けて広がる。その結果、クラッチプレート21と
ドライブプレート57とを接合することができる。
【0070】この場合、前記クラッチプレート21及び
ドライブプレート57に穴明け加工を施す必要がなく、
工数が少ないので、ダンパ装置15(図1)のコストを
低くすることができる。
【0071】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるトルクコンバータの縦
断面図である。
【図2】本発明の実施例におけるトルクコンバータの平
面図である。
【図3】本発明の実施例におけるトックスかしめが施さ
れた部分の斜視図である。
【図4】本発明の実施例におけるトックスかしめの作業
状態を示す図である。
【符号の説明】
11 ポンプインペラ 12 タービンランナ 13 ステータ 14 ロックアップクラッチ装置 15 ダンパ装置 16 フロントカバー 21 クラッチプレート 23 タービンハブ 33、34 スプリング 51、55 第1、第2の立上がり部 52、54 第1、第2の平板部 57 ドライブプレート 58 トックスかしめ 55a 係止溝 M3、T 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 秀二 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 塚本 一雅 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 横山 文友 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 今田 三喜 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 前田 秀 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 中島 將木 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体伝動装置のフロントカバーに係合さ
    せられるクラッチプレートと出力部材との間に配設さ
    れ、かつ、前記クラッチプレートの円周方向における複
    数箇所にそれぞれ配設されたスプリングを、前記クラッ
    チプレートの最外周部分で保持するダンパ装置におい
    て、前記クラッチプレートに固定され、クラッチプレー
    トとフロントカバーとが係合させられたときに、スプリ
    ングを押圧する複数のドライブプレートを有するととも
    に、前記クラッチプレートは、径方向に延びる平板部、
    及び該平板部の外周縁から軸方向に延び、かつ、前記各
    ドライブプレートに対応させて複数の係止溝が形成され
    た立上がり部を備え、前記各ドライブプレートは、前記
    各係止溝に係止させられてドライブプレートの位置決め
    をする係止部を備えることを特徴とするダンパ装置。
  2. 【請求項2】 前記係止部と前記係止溝とは、円周方向
    及び径方向においてドライブプレートの位置決めをする
    請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 【請求項3】 前記係止部は径方向の外方になるほど幅
    が広くなる形状を有し、前記係止溝は係止部に対応する
    形状を有するとともに、前記係止部と係止溝とによっ
    て、あり継ぎ係合が行われる請求項1に記載のダンパ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ドライブプレートとクラッチプレー
    トとはトックスかしめによって固定される請求項3に記
    載のダンパ装置。
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JP2009019774A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg ピストンに直接取り付けられたカバープレートを備えたトルクコンバータ
JP2009536294A (ja) * 2006-05-09 2009-10-08 ハンス・エーテイケル・アクチエンゲゼルシヤフト・マシイネン−ウント・アパラーテフアブリーク バンドクランプ

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