JP2006138429A - トルクコンバータ - Google Patents

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Toshiya Yamashita
俊哉 山下
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Takashi Kuwabara
貴史 桑原
Michio Yoshida
倫生 吉田
朋亮 ▲柳▼田
Tomoaki Yanagida
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H2041/246Details relating to one way clutch of the stator

Abstract

【課題】 軸方向に短縮化されたトルクコンバータを提供することを課題とする。
【解決手段】 ポンプシェル3aを有するポンプインペラ3およびタービンシェル4aを有するタービンランナ4を介して、入力部材から出力部材に動力を伝達可能なトルクコンバータ1は、タービンランナ4からの作動流体をポンプインペラ3へと指向させるステータ6と、ステータ6の回転方向を一方向のみに設定するワンウェイクラッチ9と、ワンウェイクラッチ9の外径側に配置されると共に、ステータ6とタービンシェル4aとの間にタービンシェル4aに当接して配置され、ステータ6の軸方向の力を受ける第一スラスト軸受10aとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポンプシェルを有するポンプインペラおよびタービンシェルを有するタービンランナを介して、入力部材から出力部材に動力を伝達可能なトルクコンバータに関する。
従来より、トルクコンバータの軸方向の長さを短縮化する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載のトルクコンバータでは、ステータの内周側のステータハブがワンウェイクラッチによって支持され、二つのスラストベアリングのうち、一方がポンプインペラのポンプシェルとステータハブの側面との間に、他方がステータハブの側面とタービンランナのタービンハブとの間に配置されている。そして、このトルクコンバータでは、ワンウェイクラッチと二つのスラストベアリングの直径を異ならせると共に、ワンウェイクラッチのサイドベアリングに対してスラストベアリングが軸方向に重ならないようにすることで、スラスト荷重がかからなくなるサイドベアリングを薄肉化している。
特開2002−005260号公報
上記特許文献1に記載の技術によれば、サイドベアリングを薄肉化することにより、トルクコンバータを軸方向にある程度短縮化できるものの、近年では、スペース効率の向上や軽量化等の観点から、トルクコンバータをより一層軸方向に短縮化することが求められている。
そこで、本発明は、上記問題を解消し、軸方向に短縮化されたトルクコンバータを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るトルクコンバータは、ポンプシェルを有するポンプインペラおよびタービンシェルを有するタービンランナを介して、入力部材から出力部材に動力を伝達可能なトルクコンバータにおいて、タービンランナからの作動流体をポンプインペラへと指向させるステータと、ステータの回転方向を一方向のみに設定するワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチの外径側に配置されると共に、ステータとタービンシェルとの間にタービンシェルに当接して配置され、ステータの軸方向の力を受ける第一スラスト軸受と、を備えることを特徴とする。
このトルクコンバータでは、軸方向の力を受ける第一スラスト軸受が、タービンハブを介することなくタービンシェルと当接しているので、第一スラスト軸受周辺において軸方向長さを短くでき、それにより、トルクコンバータを軸方向に短縮化することが可能となる。
また、本発明のトルクコンバータは、ワンウェイクラッチの外径側に配置されると共に、ポンプシェルもしくはポンプシェルに固定される部材とステータとの間にポンプシェルもしくはポンプシェルに固定される部材に当接して配置され、ステータの軸方向の力を受ける第二スラスト軸受をさらに備えても良い。
さらに、ステータは、第一スラスト軸受の外径側に、軸方向に延びる第一油路を有しており、およびタービンシェルには第一スラスト軸受の外径側に第一油孔が形成されており、第一油路の外径側では、ステータとタービンシェルとの間隙が、ステータとポンプシェルとの間隙よりも狭くなっていると好ましい。
トーラスから第一油孔への流れとしては、前記第一油路を設けるとその第一油路の抵抗分、ステータとポンプシェルとの間隙よりも、ステータとタービンシェルとの間隙に作動流体が流入しやすくなる。この点に鑑みて、第一油路の外径側でステータとタービンシェルとの間隙をステータとポンプシェルとの間隙よりも狭くすることにより、ステータとタービンシェルとの間隙に作動流体が流れ難くなるので、ステータとポンプシェルとの間隙に流れ込む作動流体の量を増やすことができる。従って、かかる構成によれば、タービンランナ側の第一スラスト軸受だけではなく、ポンプインペラ側の第二スラスト軸受をも良好に潤滑することが可能となる。
さらに、ステータは、第一スラスト軸受の内径側に、軸方向に延びる第二油路を有しており、およびタービンシェルには第一スラスト軸受の内径側に第二油孔が形成されており、第二油路の内径側では、ステータとタービンシェルとの間隙が、ステータとポンプシェルとの間隙よりも、狭くなっていると好ましい。
このように、第二油路の内径側でステータとタービンシェルとの間隙をステータとポンプシェルとの間隙よりも狭くすることにより、第二油孔からステータ内径側への流れによりて、ステータとタービンシェルとの間隙に作動流体が流れ難くなり、第二油路を介してステータとポンプシェルとの間隙に作動流体を積極的に送り込むことができる。従って、かかる構成を採用しても、第一スラスト軸受だけではなく、第二スラスト軸受をも良好に潤滑することが可能となる。
さらに、ステータに固定され、第一スラスト軸受を径方向および軸方向に支持する第一支持プレートをさらに備え、ステータには、第一スラスト軸受の外径側又は内径側のいずれか一方に開口部を有する流路が第一支持プレートの背後に位置するように形成されており、第一支持プレートには、第一スラスト軸受に関して開口部の径方向反対側で流路と連通する孔部が形成されていると好ましい。
かかる構成によれば、トルクコンバータの軸方向の寸法を増大化させることなく、第一スラスト軸受の周辺に作動流体の流路を形成でき、それにより、第一スラスト軸受の周辺に作動流体を流通させて第一スラスト軸受を良好に潤滑することが可能となる。
さらに、ステータに固定され、第二スラスト軸受を径方向および軸方向に支持する第二支持プレートをさらに備え、ステータには、第二スラスト軸受の外径側又は内径側のいずれか一方に開口部を有する流路が第二支持プレートの背後に位置するように形成されており、第二支持プレートには、第二スラスト軸受に関して開口部の径方向反対側で流路と連通する孔部が形成されていると好ましい。
かかる構成のもとでは、トルクコンバータの軸方向の寸法を増大させることなく、第二スラスト軸受の周辺に作動流体の流路を形成でき、それにより、第二スラスト軸受の周辺に作動流体を流通させて第二スラスト軸受を良好に潤滑することが可能となる。
本発明によれば、トルクコンバータを軸方向に短縮化することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係るトルクコンバータの第一実施形態を示す部分断面図である。本実施形態のトルクコンバータ1は、エンジンを備えた車両に適用されるものであり、図1に示されるように、フロントカバー(入力部材)2、ポンプインペラ(流体伝動要素)3、タービンランナ(流体伝動要素)4、タービンハブ(出力部材)5、ステータ6、ダンパ装置7およびロックアップクラッチ機構8を含む。フロントカバー2には、図示されないエンジンの回転軸が固定される。また、タービンハブ5には、図示されない自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)の入力軸(図示省略)が固定(スプライン嵌合)される。
ポンプインペラ3は、入力部材としてのフロントカバー2に対して設けられている。すなわち、ポンプインペラ3は、ポンプシェル3aと複数のブレード3bとを有し、ポンプシェル3aは、フロントカバー2に密に固定されている。また、タービンランナ4は、出力部材としてのタービンハブ5に設けられている。すなわち、タービンランナ4は、タービンシェル4aと複数のブレード4bとを有し、タービンシェル4aはタービンハブ5に固定されている。
フロントカバー2側のポンプインペラ3と、タービンハブ5側のタービンランナ4とは互いに対向し合い、両者の間には、入力軸と同軸に回転可能なステータ6が配置される。ステータ6は、ステータ本体6aと、このステータ本体6aの外周に設けられた複数のブレード6bとを有する。また、ステータ6は、その回転方向を一方向のみに設定するワンウェイクラッチ9を有しており、ステータ6(およびワンウェイクラッチ9)は、タービンシェル4aとポンプシェル3aとの間で第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bにより軸方向に位置決めされる。これらのポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成する。
一方、トルクコンバータ1に備えられたダンパ装置7は、タービンシェル4aと共にタービンハブ5に連結されている。ダンパ装置7は、図1に示されるように、中間プレート(ドリブン部材)71、複数(例えば4体)のスプリング(弾性体)72、一対のガイドプレート(ドライブ部材)73,74を含む。中間プレート71は、その外周縁の周方向における複数箇所(例えば等間隔に4箇所)から例えば概ね台形状の突起が外方に向けて延出されている環状部材として形成されており、その内周部は、リベット等を介してタービンハブ5に固定される。中間プレート71の突起同士の間には、スプリング72が各1体ずつ配置され、中間プレート71および各スプリング72は、ガイドプレート73および74によって両側から挟持される。
ガイドプレート73,74は、概ね環状に形成されており、周方向の複数箇所(本実施形態では、4箇所)にプレートの一部を外方に膨らませると共に開口することにより形成されたスプリング保持部73a,74aを有する。ガイドプレート73とガイドプレート74とは、それぞれの外周側縁部の周方向における複数箇所でリベット等によって互いに連結(固定)される。そして、中間プレート71は、ガイドプレート73および74との間に、両者に対して回転自在になるように保持され、中間プレート71の突起間に配置されたスプリング72は、それぞれ対応するスプリング保持部73aおよび74a内に収容される。この際、スプリング72の一方の端部が、スプリング保持部73aおよび74aの一方の端部と当接する。
そして、トルクコンバータ1のロックアップクラッチ機構8は、上述のダンパ装置7と、フロントカバー2との間に配置される。図1に示されるように、ロックアップクラッチ機構8は、ロックアップピストン80、第1摩擦ディスク(第1摩擦部材)81および第2摩擦ディスク(第2摩擦部材)82を含む。ロックアップピストン80は環状に形成されており、その中心部は、タービンハブ5のフロントカバー2側の端部5aの周りに摺動自在に支持されている。これにより、ロックアップピストン80は、タービンハブ5の軸方向に移動自在となり、フロントカバー2に対して接近離間可能となる。
上述のように構成されるトルクコンバータ1では、図示されないエンジンが作動してフロントカバー2およびポンプインペラ3が回転すると、作動油の流れによりタービンランナ4が引きずられるようにして回転し始める。ステータ6は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時に、ポンプインペラ3の回転を助けるべく、タービンランナ4からの流体をポンプインペラへ3と指向させる。これにより、トルクコンバータ1は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時には、トルク増幅機として作動し、両者の回転速度差が小さくなると、ステータ6がワンウェイクラッチ9によって空転させられて流体継手として作動するようになる。すなわち、エンジンの動力は、ポンプインペラ3およびタービンランナ4(作動流体)を介してフロントカバー2からタービンハブ5に伝達される。
そして、車両の発進後、所定の条件が満たされると(例えば、車速が所定値に達すると)、ロックアップクラッチ機構8が作動される。かかるロックアップに際しては、図示されない油圧装置によってロックアップピストン80とポンプシェル3aとの間に画成される油室に作動油が供給され、ロックアップピストン80の表裏面間に圧力差が形成される。これにより、ロックアップピストン80は、フロントカバー2に向けて(タービンハブ5の)軸方向に移動し、ロックアップピストン80に固定された摩擦板83がフロントカバー2と当接するようになる。
更に、ロックアップピストン80に作用する油圧(ロックアップピストン80の表裏面間における圧力差)が概ね最大になると、ロックアップピストン80とフロントカバー2とが摩擦板83を介して摩擦結合し、両者は一体となって回転する。なお、トルクコンバータ1では、ロックアップピストン80とフロントカバー2との間に画成される油室に作動油が供給されると、ロックアップピストン80とフロントカバー2との連結が断たれ、両者間には回転差が生じることになる。
ロックアップピストン80とフロントカバー2とが摩擦結合し、フロントカバー2からの動力(トルク)が大きくなると、ガイドプレート73,74は、中間プレート71およびそれが固定されているタービンハブ5に対して回転する。これにより、中間プレート71の互いに隣り合う突起間のスプリング72が、各スプリング保持部73aおよび74aの一方の端部によって圧縮される。この結果、中間プレート(ドリブン部材)71は、スプリング72を介してガイドプレート(ドライブ部材)73,74から回転方向の力を受けることになり、各スプリング72によってフロントカバー2から伝えられるトルクの変動が吸収されて振動や騒音等の発生が抑制される。そして、フロントカバー2からの動力(トルク)は、ダンパ装置7、すなわち、ガイドプレート73,74、各スプリング72および中間プレート71を介して出力部材としてのタービンハブ5へと伝達されることになる。
また、各スプリング72が完全に収縮する前に、ロックアップにより一体化したガイドプレート(ドライブ部材)73,74とロックアップピストン80とが中間プレート(ドリブン部材)71およびタービンハブ5に対して所定角度だけ回転すると、所定のストッパにより、ロックアップピストン80と回転方向に一体化しているガイドプレート73,74と、タービンハブ5に固定されている中間プレート71との相対回転が規制される。これにより、入力部材としてのフロントカバー2と出力部材としてのタービンハブ5とがロックアップクラッチ機構8およびダンパ装置7を介して機械的に直結され、フロントカバー2からの動力(トルク)は、ガイドプレート73,74および中間プレート71を介してタービンハブ5に伝達されることになる。
さて、上記トルクコンバータ1では、軸方向寸法の短縮化を図るべく、図2に示されるようなステータ6の支持構造が採用されている。図2に示されるように、ステータ6は、ワンウェイクラッチ9よりも外径側すなわち外周側に配置された第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bによって支持されており、これらのスラスト軸受10aおよび10bによりステータ6(およびワンウェイクラッチ9)に作用する軸方向の力が受けられる。
第一スラスト軸受10aは、図2に示されるように、ワンウェイクラッチ9の外周側に位置すると共にタービンシェル4aと対向するようにステータ6に形成された凹部6c内に配置され、凹部6c内に配置された第一スラスト軸受10aは、タービンシェル4aに直接当接する。これにより、第一スラスト軸受10aは、ステータ6によって径方向および軸方向に直接支持された状態で、ステータ6とタービンシェル4aとの間に配置される。また、第二スラスト軸受10bは、ワンウェイクラッチ9の外周側に位置すると共にポンプシェル3aと対向するようにステータ6に形成された凹部6d内に配置され、凹部6d内に配置された第二スラスト軸受10bはポンプシェル3aに直接当接する。これにより、第二スラスト軸受10bは、ステータ6によって径方向および軸方向に直接支持された状態で、ステータ6とポンプシェル3aとの間に配置される。また、第一及び第二のスラスト軸受10a、10bは、ほぼ同じ径位置に配置される。
このように、トルクコンバータ1では、軸方向の力を受ける第一スラスト軸受10aがタービンシェル4aに直接に当接するように配置されると共に、同様に軸方向の力を受ける第二スラスト軸受10bがポンプシェル3aに直接に当接するように配置される。しかも、第一スラスト軸受10aは、ステータ6に形成された凹部6cに配置され、第二スラスト軸受10bは、ステータ6に形成された凹部6dに配置され、互いは同じ径にありスラスト力が入った時にステータ6はモーメントを受けず直接スラスト力を伝える。これにより、第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bの周辺において軸方向長さが短くできるので、それにより、トルクコンバータ1を軸方向に短縮化することが可能となる。
また、本実施形態では、タービンシェル4aが、比較的外周側に配置されている(ブレード4bに近接して配置されている)第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bによって支持されることから、タービンシェル4a(タービンランナ4)の軸方向における変形が抑制されることになる。なお、本実施形態では、第一スラスト軸受10aと第二スラスト軸受10bとのサイズが概ね同一とされるが、これに限られるものではなく、両者のサイズは、異なっていても良い。
さらに、ステータ6およびタービンシェル4aには、図2に示されるように、第一スラスト軸受10aや第二スラスト軸受10bよりも外径側すなわち外周側に、それぞれ貫通して軸方向に延びる第一油路101aおよび第一油孔101bが設けられている。第一油路101aおよび第一油孔101bを介して、ポンプインペラ3とタービンランナ4との間の領域と、ダンパ装置7の周辺との間における作動油の流通が許容される。
加えて、ステータ6およびタービンシェル4aには、第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bの内径側において軸方向に延びる第二油路102aおよび第二油孔102bが設けられている。これにより、第二油路102aおよび第二油孔102bと、第一油路101aおよび第一油孔101bを介しても、ポンプインペラ3とタービンランナ4との間の領域から、ダンパ装置7の周辺を経由してワンウェイクラッチ9へ作動油の流通が許容されることになる。
ところで、上述のように構成されるトルクコンバータ1では、図2において矢印R2、R3の通り、ステータ6とポンプインペラ3間から第一油路101aを通して作動油が流れることから、その抵抗分、ステータ6とポンプシェル3aとの間隙よりも、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙に作動流体が流入しやすくなる。すなわち、何ら対策を施さなければ、図2において矢印R1で示されるようにしてステータ6とタービンシェル4aとの間隙に流入する作動流体の流量は、図2において矢印R2で示されるようにしてステータ6とポンプシェル3aとの間隙に流入する作動流体の流量よりも多くなりがちである。
このため、トルクコンバータ1では、ステータ6とポンプシェル3a(ポンプインペラ3)との間にもバランス良く作動油を流すべく、上記第一油路101aの外径側において、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙が、ステータ6とポンプシェル3aとの間隙よりも狭くされている。本実施形態では、ブレード6bの根元部付近に位置するステータ本体6aの第一肩部61をタービンシェル4aに向けて張り出させることで、ステータ6とポンプシェル3aとの間隙よりも、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙を狭くしている。ただし、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙を狭くするために、タービンシェル4aの一部をステータ6に向けて張り出させても良い。
かかる構成を採用することにより、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙に作動流体が流れ難くなるので、図2において矢印R2で示されるようにしてステータ6とポンプシェル3aとの間隙に流れ込む作動流体の量を増やすことができる。この結果、トルクコンバータ1では、タービンランナ4側の第一スラスト軸受10aだけではなく、ポンプインペラ3側の第二スラスト軸受10bをも良好に潤滑することが可能となる。
さらに、本実施形態では、ステータ6のポンプインペラ3内径側に積極的に作動油を流通させるために、第二油路102aの内径側においても、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙が、ステータ6とポンプシェル3aとの間隙よりも狭くされている。本実施形態では、ステータ6の凹部6cを画成するステータ本体6aの第二肩部62をタービンシェル4aに向けて張り出させることで、ステータ6とポンプシェル3aとの間隙よりも、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙を狭くしている。この場合も、ステータ本体6aをタービンシェル4aに向けて張り出させる代わりに、タービンシェル4aの一部をステータ6に向けて張り出させても良い。
このように、第二油路102aの内径側でステータ6とタービンシェル4aとの間隙をステータ6とポンプシェル3aとの間隙よりも狭くすることにより、ステータ6とタービンシェル4aとの間隙に作動油が流れ難くなり、図2において矢印R4で示されるようにして第二油路102aを介してステータ6とポンプシェル3aとの間隙に作動流体を積極的に送り込むことができる。従って、かかる構成を採用すれば、第一スラスト軸受10aだけではなく、第二スラスト軸受10bをより一層良好に潤滑することが可能となる。
以下、図3から図5を参照しながら、本発明に係るトルクコンバータの第二実施形態について説明する。なお、図1および図2に関連して説明されたものと同一の要素には同一の参照符号が付され、重複する説明は省略される。
図3は、本発明に係るトルクコンバータの第二実施形態を示す部分断面図である。本実施形態のトルクコンバータ1´は、主として、第一スラスト軸受10aの支持手段としての第一支持プレート201と、第二スラスト軸受10bの支持手段としての第二支持プレート202とを用いる点において、上記第一実施形態のトルクコンバータ1と異なる。
すなわち、ステータ6には、図3および図4に示されるように、タービンシェル4aと対向するように、第一スラスト軸受10aを径方向および軸方向に支持する第一支持プレート201が配置されている。この第一支持プレート201は、軸方向に延在する筒状部201aと、径方向に延在する環状部201bとから構成されており、環状部201bには孔部201cが所定の間隔をおいて複数配設されている。第一支持プレート201の環状部201bの端部は、筒状部201aが外径側に位置するようにしてステータ本体6aに挿入、固定される。そして、第一スラスト軸受10aは、その外周部が筒状部201aの内面により径方向に支持されると共に、環状部201bにより軸方向に支持される。
同様に、ステータ6の凹部6d内には、第二スラスト軸受10bを径方向および軸方向に支持する第二支持プレート202が配置されている。この第二支持プレート202は、軸方向に延在する筒状部202aと、径方向に延在する環状部202bとから構成されており、環状部202bには孔部202cが所定の間隔をおいて複数配設されている。上記第一支持プレート201と同様に、第二支持プレート202の環状部202bの端部は、筒状部202aが外径側に位置するようにしてステータ本体6aに挿入、固定される。そして、第二スラスト軸受10bは、その外周部が筒状部202aの内面により径方向に支持されると共に、環状部202bにより軸方向に支持される。
また、ステータ本体6aのタービンランナ4側の面には、第一支持プレート201を挟んで第一スラスト軸受10aと径方向反対側、すなわち第一支持プレート201の背後に位置するように流路6eが形成されている。同様に、ステータ本体6aのポンプインペラ3側の面には、第二支持プレート202を挟んで第二スラスト軸受10bと径方向反対側、すなわち第二支持プレート202の背後に位置するように流路6fが形成されている。本実施形態において、流路6e、6fは、概ね矩形状を呈しており、ステータ本体6a(凹部6d)に90°間隔で配設されている(図5参照)。なお、流路6e、6fの形状、配設箇所、個数等は任意に定められることができる。
図4に示されるように、第一支持プレート201は、流路6eの外径側端部を除いて、流路6eの概ね全体を覆う状態でステータ本体6aに固定される。すなわち、流路6eの外径側端部は露出されたままとされ、この外径側端部が開口部6e´とされる。同様に、第二支持プレート202も、流路6fの外径側端部を除いて、流路6fの概ね全体を覆う状態でステータ本体6aに固定される。そして、流路6fの外径側端部は露出されたままとされ、この外径側端部が開口部6f´とされる。また、第一支持プレート201の各孔部201cは、第一スラスト軸受10aの内径側において第一支持プレート201の背後の流路6eと連通している。同様に、第二支持プレート202の各孔部202cは、第二スラスト軸受10bの内径側において第二支持プレート202の背後の流路6fと連通している。
上述のように構成される第二実施形態に係るトルクコンバータ1´では、第一スラスト軸受10aの外径側に位置する開口部6e´から流路6e内に作動油が流れ込み、流路6e内の作動油は、支持プレート201の孔部201cから外部に流出する。同様に、第二スラスト軸受10bの外径側に位置する開口部6f´から流路6f内に作動油が流れ込み、流路6f内の作動油は、支持プレート202の孔部202cから外部に流出する。これにより、第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bの周辺に作動流体を流通させて第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bを良好に潤滑することが可能となる。また、第一支持プレート201および第二支持プレート202は、金属等により比較的肉薄に形成され得るものであることから、第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bの周辺における軸方向寸法の増加分はごく僅かであり、第一支持プレート201および第二支持プレート202の存在によってトルクコンバータ1´の軸方向寸法の短縮化が阻害されてしまうことはない。
なお、第1支持プレート201および第2支持プレート202は、図6に示されるように配置されてもよい。図6の例において、第一支持プレート201の環状部201bの端部は、筒状部201aが内径側に位置するようにしてステータ本体6aに挿入、固定される。そして、第一スラスト軸受10aは、その内周部が筒状部201aの外面により径方向に支持されると共に、環状部201bにより軸方向に支持される。また、第二支持プレート202の環状部202bの端部は、筒状部202aが内径側に位置するようにしてステータ本体6aに挿入、固定される。そして、第二スラスト軸受10bは、その内周部が筒状部202aの外面により径方向に支持されると共に、環状部202bにより軸方向に支持される。
このような構成のもとでは、第一スラスト軸受10aの外径側に位置する支持プレート201の孔部201cから流路6e内に作動油が流れ込み、流路6e内の作動油は、第一スラスト軸受10aの内径側に位置する開口部6e´から外部に流出する。同様に、第二スラスト軸受10bの外径側に位置する支持プレート202の孔部202cから流路6f内に作動油が流れ込み、流路6f内の作動油は、第2スラスト軸受10bの内径側に位置する開口部6f´から外部に流出する。これにより、図6の構成においても、第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bの周辺に作動流体を流通させて第一スラスト軸受10aおよび第二スラスト軸受10bを良好に潤滑することが可能となる。
以上、本発明に係るトルクコンバータの好適な実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、第一実施形態に関連して説明された第一油路や第二油路は、第一支持プレートや第二支持プレートを備えた第二実施形態に係るトルクコンバータに対して適用されても良い。
本発明に係るトルクコンバータの第一実施形態を示す部分断面図である。 図1のトルクコンバータの要部拡大部分断面図である。 本発明に係るトルクコンバータの第二実施形態を示す部分断面図である。 図3のトルクコンバータの要部拡大部分断面図である。 図3のトルクコンバータに含まれるステータの部分側面図である。 本発明の第二実施形態における変形例を示す要部拡大部分断面図である。
符号の説明
1、1´ トルクコンバータ
2 フロントカバー
3 ポンプインペラ
3a ポンプシェル
3b ブレード
4 タービンランナ
4a タービンシェル
4b ブレード
5 タービンハブ
6 ステータ
6a ステータ本体
6b ブレード
6c、6d 凹部
6e、6f 流路
6e´、6f´ 開口部
7 ダンパ装置
8 ロックアップクラッチ機構
9 ワンウェイクラッチ
10a 第一スラスト軸受
10b 第二スラスト軸受
71 中間プレート
72 スプリング
73,74 ガイドプレート
80 ロックアップピストン
101a 第一油路
101b 第一油孔
102a 第二油路
102b 第二油孔
201 第一支持プレート
201a 筒状部
201b 環状部
201c 孔部
202 第二支持プレート
202a 筒状部
202b 環状部
202c 孔部

Claims (6)

  1. ポンプシェルを有するポンプインペラおよびタービンシェルを有するタービンランナを介して、入力部材から出力部材に動力を伝達可能なトルクコンバータにおいて、
    前記タービンランナからの作動流体を前記ポンプインペラへと指向させるステータと、
    前記ステータの回転方向を一方向のみに設定するワンウェイクラッチと、
    前記ワンウェイクラッチの外径側に配置されると共に、前記ステータと前記タービンシェルとの間に前記タービンシェルに当接して配置され、前記ステータの軸方向の力を受ける第一スラスト軸受と、
    を備えることを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 前記ワンウェイクラッチの外径側に配置されると共に、前記ポンプシェルもしくは前記ポンプシェルに固定される部材と前記ステータとの間に前記ポンプシェルもしくは前記ポンプシェルに固定される部材に当接して配置され、前記ステータの軸方向の力を受ける第二スラスト軸受をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 前記ステータは、前記第一スラスト軸受の外径側に、軸方向に延びる第一油路を有しており、および前記タービンシェルには前記第一スラスト軸受の外径側に第一油孔が形成されており、
    前記第一油路の外径側では、前記ステータと前記タービンシェルとの間隙が、前記ステータと前記ポンプシェルとの間隙よりも狭くなっていることを特徴とする請求項2に記載のトルクコンバータ。
  4. 前記ステータは、前記第一スラスト軸受の内径側に、軸方向に延びる第二油路を有しており、および前記タービンシェルには前記第一スラスト軸受の内径側に第二油孔が形成されており、
    前記第二油路の内径側では、前記ステータと前記タービンシェルとの間隙が、前記ステータと前記ポンプシェルとの間隙よりも、狭くなっていることを特徴とする請求項2または3に記載のトルクコンバータ。
  5. 前記ステータに固定され、前記第一スラスト軸受を径方向および軸方向に支持する第一支持プレートをさらに備え、
    前記ステータには、前記第一スラスト軸受の外径側又は内径側のいずれか一方に開口部を有する流路が前記第一支持プレートの背後に位置するように形成されており、
    前記第一支持プレートには、前記第一スラスト軸受に関して前記開口部の径方向反対側で前記流路と連通する孔部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のトルクコンバータ。
  6. 前記ステータに固定され、前記第二スラスト軸受を径方向および軸方向に支持する第二支持プレートをさらに備え、
    前記ステータには、前記第二スラスト軸受の外径側又は内径側のいずれか一方に開口部を有する流路が前記第二支持プレートの背後に位置するように形成されており、
    前記第二支持プレートには、前記第二スラスト軸受に関して前記開口部の径方向反対側で前記流路と連通する孔部が形成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のトルクコンバータ。
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