JP2014047810A - ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ - Google Patents

ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ Download PDF

Info

Publication number
JP2014047810A
JP2014047810A JP2012189351A JP2012189351A JP2014047810A JP 2014047810 A JP2014047810 A JP 2014047810A JP 2012189351 A JP2012189351 A JP 2012189351A JP 2012189351 A JP2012189351 A JP 2012189351A JP 2014047810 A JP2014047810 A JP 2014047810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
lock
inner peripheral
front cover
torque converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012189351A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuhei Matsuda
隆兵 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2012189351A priority Critical patent/JP2014047810A/ja
Publication of JP2014047810A publication Critical patent/JP2014047810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

【課題】油圧を消費することなくロックアップクラッチを効果的に冷却できるロックアップクラッチ付きトルクコンバータを提供する。
【解決手段】タービンハブ11のうち、タービンランナ10の内周端部よりも内周側の位置に、タービンランナ10のフロントカバー3側とタービン翼部10a側とを連通させる冷却用オイル孔11bを形成した。そのため、ポンプインペラ4〜タービンランナ10〜ステータ12へと周回するオイルの流れにより、タービンランナ10のフロントカバー3側とロックアップピストン6の背面側との間に溜まったオイルが、冷却用オイル孔11bを通ってタービン翼部10aの内周側へ吸い出される。
【選択図】 図1

Description

本発明はロックアップクラッチ付きトルクコンバータ、特にトルクコンバータに内蔵されるロックアップクラッチの摩擦フェーシングを冷却するための構造に関する。
従来のロックアップクラッチ付きトルクコンバータは、アプライ室に供給された油圧によりロックアップピストンを作動させ、ロックアップピストンの外周部側面に固着された摩擦フェーシング材をトルクコンバータのフロントカバーの内側面に圧接させることにより、ロックアップを行うように構成されている。しかし、ロックアップクラッチのスリップ制御時、摩擦フェーシング材の温度が上昇するため、スリップ条件が限定されるという問題がある。従来では、アプライ室の油路が袋状になっているため、オイルが滞留し、摩擦フェーシング部分を効果的に冷却できなかった。
特許文献1には、フェーシング材の摩擦面に油溝を形成し、この油溝を介してアプライ室からレリーズ室へとオイルを流通させることにより、フェーシング材の過熱を防止するものが提案されている。
また、特許文献2には、ロックアップピストンの軸心寄りの位置に、アプライ室とレリーズ室とを連通させる複数の冷却用油孔を形成したものが開示されている。ロックアップ状態のときには、相対的に密度の小さいオイル(温度が高いオイル)が軸心部寄りの位置で滞留するので、そのオイルを冷却用油孔を介して早くレリーズ室側へ流出させることにより、冷却効果を得るものである。
特許文献1及び2の場合、ロックアップクラッチが係合又は半係合している際に、ロックアップクラッチを冷却する効果はあるが、アプライ側のオイルを油溝や油孔を介してレリーズ側(低圧側)へ排出しているため、その分だけオイルポンプの損失量が増え、燃費悪化を招く可能性がある。
実開昭63−37859号公報 特開平7−98061号公報
本発明の目的は、油圧を消費することなくロックアップクラッチを効果的に冷却できるロックアップクラッチ付きトルクコンバータを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、フロントカバーとポンプインペラとを有し、内部に流体室が形成されたケースと、内周部にタービンハブが取り付けられ、前記ケース内に収容されたタービンランナと、前記タービンハブにスライド自在に支持され、前記流体室をアプライ室とレリーズ室とに仕切るロックアップピストンと、前記ロックアップピストンとフロントカバーとの対向面のいずれか一方に設けられた摩擦フェーシング材と、を備えたトルクコンバータにおいて、前記タービンハブのうち、前記タービンランナの内周端部より内周側の位置に、タービンランナのフロントカバー側とタービン翼側とを連通させる冷却用オイル孔を形成したことを特徴とするロックアップクラッチ付きトルクコンバータを提供する。
スリップ制御時、タービンランナとポンプインペラとの相対回転により、ポンプインペラ〜タービンランナ〜ステータへと周回するオイルの流れが生成される。従来ではタービンランナのフロントカバー側とロックアップピストンの背面側との空間が袋状になっているため、そこでオイルが滞留し、摩擦フェーシング部分の温度上昇を抑制できなかった。これに対し、本発明では、タービンハブのうち、タービンランナの内周端部よりも内周側に、タービンランナのフロントカバー側とタービン翼側とを連通させる冷却用オイル孔を形成したので、ロックアップピストンの背面側に滞留していたオイルをタービン翼側(タービンランナの内周側)へ吸い込むことができる。その結果、フェーシング裏側のオイルを循環させることができ、フェーシング部を効果的に冷却できる。
トルクコンバータには種々のタイプがある。その中でも、タービンハブの外周部に、タービンランナとロックアップピストンとの間に位置し、かつトーショナルダンパーの片側を支持するプレート部材が取り付けられた構造のトルクコンバータの場合、プレート部材の内周端部よりも内周側のタービンハブの部位に、冷却用オイル孔を形成するのがよい。この場合には、冷却用オイル孔をタービンハブだけに形成すればよいので、タービンランナやプレート部材に加工を行う必要がなく、加工が容易になる。
以上のように、本発明によれば、タービンハブのうち、タービンランナの内周端部よりも内周側に冷却用オイル孔を形成したので、フェーシング部を効果的に冷却できる。しかも、アプライ側のオイルをレリーズ側へ排出していないので、アプライ室に供給された油圧を消費することがなく、燃費悪化を抑制できる。
本発明に係るロックアップクラッチ付きトルクコンバータの一例の断面図である。
図1は本発明に係るトルクコンバータの一例を示す。このトルクコンバータ1のケース2は、一体に結合されたフロントカバー3とポンプインペラ4とによって形成され、その内部に流体室5が形成されている。フロントカバー3はエンジン出力軸(図示せず)と連結されている。流体室5の中にはロックアップピストン6が収容され、このロックアップピストン6によって流体室5がアプライ室5aとレリーズ室5bとに区画されている。アプライ室5a側にはタービンランナ10とステータ12とが配置されている。
トルクコンバータ1の軸心部には変速機の入力軸15が挿通され、この入力軸15の外周にタービンハブ11がスプライン結合されている。タービンハブ11には半径方向外方に延びる円盤状のフランジ部11aが一体に形成されている。このフランジ部11aに、後述するトーショナルダンパー20の片側を支えるプレート部材21と、タービンランナ10とが固定されている。詳しくは、フランジ部11aのフロントカバー側の側面には、プレート部材21の内周端部21aが配置され、フランジ部11aの反フロントカバー側の側面には、タービンランナ10の内周端部10bが配置され、これら内周端部21a,10bがフランジ部11aを間にしてリベット9により固定されている。タービンランナ10の反フロントカバー側の側面には、ポンプインペラ4のインペラ翼4aと対向するタービン翼10aが設けられている。
タービンハブ11のフランジ部11aであって、プレート部材21の内周端部21a及びタービンランナ10の内周端部10bよりも内周側には、タービンランナ10のフロントカバー側とタービン翼側とを連通させる冷却用オイル孔11bが形成されている。このオイル孔11bは周方向に複数個設けられている。図1ではリベット9の内径側にオイル孔11bを形成した例を示したが、オイル孔11bをリベット9に対して周方向の異なる位置に設けてもよい。この場合には、オイル孔11bはリベット9に比べて半径方向内側に形成する必要はなく、半径方向ほぼ同一位置に形成してもよい。なお、タービンハブ11のフランジ部11aに対してプレート部材21とタービンランナ10とを固定する方法としてリベット9を使用したが、リベットに代えて他の締結具を使用してもよいし、溶接等の他の固定方法を使用してもよい。
タービンハブ11のフロントカバー側には、軸方向に延びる円筒状のボス部11cが一体形成され、このボス部11cの外周にロックアップピストン6の内径部がスライド自在に支持されている。
トーショナルダンパー20は、エンジンのトルク変動を吸収するものであり、前述のプレート部材21と、ロックアップピストン6の背面側に固定されたスプリングリテーナ22と、スプリングリテーナ22によって周方向に保持された複数個のスプリング23とで構成されている。ロックアップピストン6とプレート部材21(タービンランナ10)との間に相対回転差が生じると、プレート部材21の爪部21aがスプリング23を圧縮することで、トルク変動を吸収する。
図示しない油圧制御装置から、アプライ室5aに、インペラハブ13とステータシャフト14との隙間に形成された油路16を介してアプライ油圧が供給され、レリーズ室5bには、入力軸15の軸心に設けた油路17を介してレリーズ油圧が供給される。アプライ油圧に油圧を供給し、レリーズ油圧の油圧をドレーンさせることにより、ロックアップピストン6が作動され、ロックアップピストン6のフロントカバー側側面に固着された摩擦フェーシング材18がフロントカバー3の内側面に圧接することで、フロントカバー3(ポンプインペラ4)とタービンランナ10とが機械的に直結され、ロックアップされる。また、アプライ油圧とレリーズ油圧との差圧を制御することで、スリップ制御することもできる。なお、摩擦フェーシング材18はロックアップピストン6側に固着されたものに限らず、フロントカバー3側に固着されてあってもよい。
上記構成のトルクコンバータ1において、スリップ制御時にはアプライ油圧とレリーズ油圧との差圧を制御することにより、ロックアップピストン6の摩擦フェーシング材18をフロントカバー3の内側面に摺接させる。そのため、フェーシング部分が摩擦により温度上昇する。この時、ポンプインペラ4とタービンランナ10との間に相対回転差が生じるので、トルクコンバータ1内には矢印A方向のオイルの流れ、つまりポンプインペラ4〜タービンランナ10〜ステータ12へと周回するオイルの流れが生じる。
従来では、ロックアップピストン6の背面側とプレート部材21の前面側との間の空間は袋状となっているため、オイルが滞留し、フェーシング裏側を効果的に冷却できながったが、本発明では、タービンランナ10の内径側にあるタービンハブ11に冷却用オイル孔11bが形成されているため、ロックアップピストン6の背面側とプレート部材21の前面側との間の空間で滞留しているオイルが、冷却用オイル孔11bを通ってトルクコンバータ1の内径側へ吸い出される。つまり、ポンプインペラ4とタービンランナ10とステータ7との間を周回するオイルの流れAにより、オイルの一部がロックアップピストン6の背面側へ送り込まれ、ロックアップピストン6の背面側を通ったオイルが冷却用オイル孔11bを通ってタービン翼部10aの内周側へ吸い出される。その結果、矢印Bで示すオイルの循環が起こり、フェーシング裏側を効果的に冷却できる。また、このオイルの流れA,Bはアプライ室5a内だけで起こり、レリーズ室5bへ排出されるオイル量を制限できるので、油圧損失が少ない。さらにフェーシング部分の発熱を抑制できることから、スリップ条件を広く設定できる。
本発明は前記実施例に限定されるものではない。前記実施例では、タービンハブ11にフランジ部11aを形成し、このフランジ部11aのフロントカバー側の側面にトーショナルダンパー20の一部を構成するプレート部材21を固定した例を示したが、プレート部材21をタービンランナ10の翼部外面に直接固定してもよい(例えば特開2001−82574号公報参照)。その場合においても、タービンハブ11のフランジ部11aに冷却用オイル孔11bを形成することで、滞留したオイルを循環させることができる。
1 トルクコンバータ
2 ケース
3 フロントカバー
4 ポンプインペラ
5 流体室
5a アプライ室
5b レリーズ室
6 ロックアップピストン
9 リベット
10 タービンランナ
10a タービン翼部
10b 内周端部
11 タービンハブ
11a フランジ部
11b 冷却用オイル孔
12 ステータ
18 摩擦フェーシング材
20 トーショナルダンパー
21 プレート部材

Claims (2)

  1. フロントカバーとポンプインペラとを有し、内部に流体室が形成されたケースと、
    内周部にタービンハブが取り付けられ、前記ケース内に収容されたタービンランナと、
    前記タービンハブにスライド自在に支持され、前記流体室をアプライ室とレリーズ室とに仕切るロックアップピストンと、
    前記ロックアップピストンとフロントカバーとの対向面のいずれか一方に設けられた摩擦フェーシング材と、を備えたトルクコンバータにおいて、
    前記タービンハブのうち、前記タービンランナの内周端部より内周側の位置に、タービンランナのフロントカバー側とタービン翼側とを連通させる冷却用オイル孔を形成したことを特徴とするロックアップクラッチ付きトルクコンバータ。
  2. 前記タービンハブの外周部に、前記タービンランナとロックアップピストンとの間に位置し、かつトーショナルダンパーの片側を支持するプレート部材の内周端部が取り付けられ、前記プレート部材の内周端部よりも内周側のタービンハブの部位に、前記冷却用オイル孔が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のロックアップクラッチ付きトルクコンバータ。
JP2012189351A 2012-08-30 2012-08-30 ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ Pending JP2014047810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189351A JP2014047810A (ja) 2012-08-30 2012-08-30 ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189351A JP2014047810A (ja) 2012-08-30 2012-08-30 ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014047810A true JP2014047810A (ja) 2014-03-17

Family

ID=50607711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012189351A Pending JP2014047810A (ja) 2012-08-30 2012-08-30 ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014047810A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004132526A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Toyota Motor Corp ステータの支持装置およびそれを含むトルクコンバータ
JP2006138429A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Toyota Motor Corp トルクコンバータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004132526A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Toyota Motor Corp ステータの支持装置およびそれを含むトルクコンバータ
JP2006138429A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Toyota Motor Corp トルクコンバータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9027724B2 (en) Starting device
JP6274218B2 (ja) クラッチ
EP1947369B1 (en) Fluid transmission device
US9010508B2 (en) Starting apparatus
JP2006258264A (ja) クラッチ装置
US20120031722A1 (en) Hydraulic transmission apparatus
US10260610B2 (en) Torque converter for a vehicle
JP2012202554A (ja) トルクコンバータのクラッチ及びダンパ
JP4645509B2 (ja) 流体式トルク伝達装置
JP2009150550A (ja) カバーに羽根を有するトルクコンバータ
JP2016535214A (ja) ステータアッセンブリに対してシールされたカバープレート
JP2009222088A (ja) 流体伝動装置
JP2014070647A (ja) 発進装置
JP2012215222A (ja) クラッチ装置およびそれを備えた流体伝動装置
JP2011190845A (ja) ロックアップクラッチ機構
JP2011185382A (ja) ダンパ装置および流体伝動装置
JP2012207777A (ja) 発進装置
JP2014047810A (ja) ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ
JP2012013206A (ja) ロックアップクラッチ付トルクコンバータ
JP5505357B2 (ja) クラッチ装置およびそれを備えた流体伝動装置
JP6295131B2 (ja) トルクコンバータ
JP6051195B2 (ja) 流体継手
JP2017207091A (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP5318618B2 (ja) 流体継手装置
JP2019184021A (ja) 車両用トルクコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161206