JP5505357B2 - クラッチ装置およびそれを備えた流体伝動装置 - Google Patents

クラッチ装置およびそれを備えた流体伝動装置 Download PDF

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本発明は、入力部材に入力された動力を変速装置の入力軸に伝達すると共に前記入力部材と前記入力軸との間の動力の伝達を解除することができるクラッチ装置およびそれを備えた流体伝動装置に関する。
従来、この種のクラッチ装置として、入力部材としてのフロントカバーにダンパ装置を介して連結されると共に複数の摩擦板(フリクションプレート)を摺動自在に支持する摩擦板支持部材と、タービンハブにより支持されると共に複数の摩擦板(セパレータプレート)を摺動自在に支持する第2の摩擦板支持部材と、入力部材に対して軸方向に移動して上記複数の摩擦板を押圧するピストンと、タービンハブに固定されると共にピストンの背後(フロントカバー側)に油室を画成する部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−150548号公報
上記従来のクラッチ装置では、第2の摩擦板支持部材およびピストンがタービンハブにより支持されると共に、ピストンのフロントカバー側に油室を画成する部材がピストンとフロントカバーとの間に配置されることから軸長が増加してしまう。
そこで、本発明は、クラッチ装置および流体伝動装置の軸長を短縮化することを主目的とする。
本発明のクラッチ装置および流体伝動装置は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明のクラッチ装置は、
入力部材に入力された動力を変速装置の入力軸に伝達すると共に前記入力部材と前記入力軸との間の動力の伝達を解除することができるクラッチ装置において、
前記入力部材に固定されるクラッチハブに嵌合される第1摩擦板と、
前記変速装置の前記入力軸に連結されるクラッチドラムに嵌合される第2摩擦板と、
前記入力部材に向けて軸方向に移動して前記第1および第2摩擦板を押圧可能なピストンとを備え、
前記クラッチハブは、前記ピストンに向けて前記軸方向に突出するように形成されると共に前記第1および第2摩擦板の何れか1つと当接する突出部を有することを特徴とする。
このクラッチ装置は、入力部材に固定されるクラッチハブに嵌合される第1摩擦板と、変速装置の入力軸に連結されるクラッチドラムに嵌合される第2摩擦板と、入力部材に向けて軸方向に移動して第1および第2摩擦板を押圧可能なピストンとを備えるものであり、クラッチハブは、ピストンに向けて軸方向に突出するように形成されると共に第1および第2摩擦板の何れか1つと当接する突出部を有する。このように、入力部材に向けてピストンを軸方向に移動させた際に係合するようにクラッチ装置を構成すると共に、ピストンに向けて軸方向に突出して第1および第2摩擦板の何れか1つと当接する突出部をクラッチハブに形成することで、クラッチ装置の軸長を容易に短縮化することが可能となる。更に、クラッチハブに突出部を形成すれば、このような突出部を入力部材に形成する場合に比べて成型金型(プレス金型)を長寿命化することが可能となる。
また、前記クラッチハブは、環状に形成されると共に前記突出部を複数有してもよく、前記複数の突出部は、周方向に間隔をおいて形成されてもよい。これにより、互いに隣り合う突出部同士の間に作動油を流通させることができるので、特に、各突出部と当接する第1および第2摩擦板の何れか1つを効率よく冷却することが可能となる。
更に、前記クラッチ装置は、前記ピストンの前記入力部材とは反対側に該ピストンと共に作動油が供給される係合側油室を画成する環状部材を備えてもよく、前記入力部材と前記ピストンとは、第1および第2摩擦板の内周側に該第1および第2摩擦板に作動油を供給するための油室を画成してもよい。これにより、入力部材とピストンとによって第1および第2摩擦板の内周側に充分な容積をもった油室を画成することができる。従って、当該油室を介して第1および第2摩擦板に充分な量の作動油を供給して当該第1および第2摩擦板を効率よく冷却することが可能となる。また、クラッチ装置の係合を解除する際に、当該油室を介して第1および第2摩擦板に充分な量の作動油を供給すれば、速やかに第1および第2摩擦板の圧着を解除することができるので、リターンスプリングを省略してクラッチ装置の軸長を短縮化することが可能となる。
本発明の流体伝動装置は、上記何れかのクラッチ装置とポンプインペラとタービンランナとを備えた流体伝動装置であって、前記入力部材は、前記ポンプインペラのポンプシェルに接合されて該ポンプシェルと共に流体伝動室を構成するフロントカバーであることを特徴とする。これにより、ポンプインペラとタービンランナとにより動力を伝達する際には、上記油室を介してポンプインペラとタービンランナとに充分な量の作動油を供給することが可能となり、クラッチ装置の係合時(ロックアップ時)には、当該油室を介して第1および第2摩擦板に充分な量の作動油を供給して当該第1および第2摩擦板を効率よく冷却することが可能となる。
本発明の実施例に係るクラッチ装置としてのロックアップクラッチ機構8を備えた流体伝動装置1を示す部分断面図である。 流体伝動装置1の要部を示す部分断面図である。 クラッチハブ81を示す拡大図である。 図3のIV−IVに沿った断面図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るクラッチ装置としてのロックアップクラッチ機構8を備えた流体伝動装置1を示す構成図である。同図に示す流体伝動装置1は、原動機としてのエンジン(内燃機関)を備えた車両に発進装置として搭載されるトルクコンバータであり、図示しないエンジンのクランクシャフトに連結されるフロントカバー(入力部材)3と、フロントカバー3に固定されたポンプインペラ(入力側流体伝動要素)4と、ポンプインペラ4と同軸に回転可能なタービンランナ(出力側流体伝動要素)5と、タービンランナ5からポンプインペラ4への作動油(作動流体)の流れを整流するステータ6と、図示しない自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)である変速装置のインプットシャフトに固定されるタービンハブ(出力部材)7と、多板摩擦式のロックアップクラッチ機構8と、タービンハブ7に接続されると共にロックアップクラッチ機構8に接続されたダンパ装置10とを含む。
フロントカバー3は、センターピース30と、当該センターピース30に溶接により固定されると共に径方向に延びる側壁部34と当該側壁部34の外周から流体伝動装置1の軸方向に延出された外筒部35とを有するカバー本体33とを含む。また、カバー本体33の側壁部34の外周部には、図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されたドライブプレート(図示省略)と連結されるセットブロック36が溶接等により固定される。ポンプインペラ4は、フロントカバー3の外筒部35に密に固定されるポンプシェル40と、ポンプシェル40の内面に配設された複数のポンプブレード41とを有する。タービンランナ5は、タービンシェル50と、タービンシェル50の内面に配設された複数のタービンブレード51とを有する。タービンシェル50は、タービンハブ7に嵌合されると共にリベットを介して当該タービンハブ7に固定される。ステータ6は、複数のステータブレード60を有し、ステータ6の回転方向は、ワンウェイクラッチ61により一方向のみに設定される。ポンプインペラ4とタービンランナ5とは、互いに対向し合い、これらポンプインペラ4、タービンランナ5およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成する。
ダンパ装置10は、図1および図2に示すように、入力要素としてのドライブ部材11と、複数の第1スプリング(第1弾性体)SP1を介してドライブ部材11と係合する第1中間部材(第1中間要素)12と、複数の第2スプリング(第2弾性体)SP2を介して第1中間部材12と係合する第2中間部材(第2中間要素)14と、複数の第3スプリング(第3弾性体)SP3を介して第2中間部材14と係合するドリブン部材(出力要素)15とを含む。実施例において、第1および第2スプリングSP1,SP2は、荷重が加えられてないときに真っ直ぐに延びる軸心を有するように螺旋状に巻かれた金属材からなるコイルスプリングであり、第3スプリングSP3は、荷重が加えられてないときに円弧状に延びる軸心を有するように巻かれた金属材からなるアークスプリングである。
ドライブ部材11は、それぞれ対応する第1スプリングSP1の一端と当接する複数のスプリング当接部11aと、複数のスプリング支持部11bとを有する。そして、ドライブ部材11は、リベットを介してロックアップクラッチ機構8のクラッチドラム82に固定され、フロントカバー3やポンプインペラ4のポンプシェル40により画成される流体伝動室9内部の外周側領域に配置される。第1中間部材12は、ドライブ部材11の複数のスプリング支持部11bと共に第1および第2スプリングSP1,SP2を同一円周上で互いに隣り合わせに(交互に)して摺動自在に支持可能な環状部材として構成されており、実施例では、ロックアップクラッチ機構8のクラッチドラム82により流体伝動装置1の軸周りに回転自在に支持されて流体伝動室9内の外周側領域に配置される。また、第1中間部材12は、図1および図2に示すように、それぞれ対応する第1スプリングSP1の他端と当該第1スプリングSP1と隣合う第2スプリングSP2の一端との間に配置されて両者と当接する一対のスプリング当接部12aを複数有する。
第2中間部材14は、環状の第1プレート141と、リベットを介して当該第1プレート141に固定される環状の第2プレート142とにより構成され、実施例では、ドリブン部材15により流体伝動装置1の軸周りに回転自在に支持される。第2中間部材14の第1プレート141は、それぞれ対応する第2スプリングSP2の他端と当接する複数のスプリング当接部141aを外周側に有すると共に、第3スプリングSP3を支持するための複数のスプリング支持部を内周側に有する。また、第2中間部材14の第2プレート142は、ロックアップクラッチ機構8のクラッチドラム82を回転自在に支持するクラッチドラム支持部142aを外周側に有すると共に、それぞれ第1プレート141のスプリング支持部と対向して第3スプリングSP3を支持するスプリング支持部を有する。そして、第1および第2プレート141および142には、それぞれ対応する第3スプリングSP3の一端と当接する複数のスプリング当接部(図示省略)が形成されている。
これにより、複数の第1スプリングSP1は、それぞれドライブ部材11のスプリング当接部11aと第1中間部材12のスプリング当接部12aとの間に位置するようにダンパ装置10の外周部に配置され、複数の第2スプリングSP2は、それぞれ第1中間部材12のスプリング当接部12aと第2中間部材14すなわち第1プレート141のスプリング当接部141aとの間に位置するようにダンパ装置10の外周部に配置されることになる。また、複数の第3スプリングSP3は、それぞれ第1および第2スプリングSP1,SP2から流体伝動装置1の径方向に離間して配置され、第1および第2スプリングSP1,SP2よりも内周側に位置することになる。
ドリブン部材15は、第2中間部材14の第1プレート141と第2プレート142との間に配置されると共にタービンハブ7に固定される。また、ドリブン部材15は、それぞれ対応する第3スプリングSP3の他端と当接する複数のスプリング当接部15aを有する。更に、ドリブン部材15は、軸方向に突出して第2中間部材14の第2プレート142の内周を回転自在に支持する複数のプレート支持部15cを有している。これにより、第2中間部材14は、ドリブン部材15により回転自在に支持されて流体伝動装置1の軸周りに配置される。
ロックアップクラッチ機構8は、ダンパ装置10を介して入力部材としてのフロントカバー3とタービンハブ7すなわち変速装置のインプットシャフトとを連結するロックアップを実行すると共に当該ロックアップを解除することができるものであり、図1および図2に示すように、ダンパ装置10とフロントカバー3の側壁部34との間に配置される。ロックアップクラッチ機構8は、フロントカバー3により軸方向に摺動自在に支持されるロックアップピストン80と、ロックアップピストン80と対向するようにフロントカバー3(カバー本体33)の側壁部34に固定される環状のクラッチハブ81と、ドライブ部材11に接続されると共にダンパ装置10を介して変速装置のインプットシャフトに連結される上述のクラッチドラム82と、クラッチハブ81の外周に形成されたスプラインに嵌合されて当該クラッチハブ81により軸方向に摺動自在に支持される複数の第1摩擦板(セパレータプレート)83と、クラッチドラム82の内周に形成されたスプラインに嵌合されて当該クラッチドラム82により軸方向に摺動自在に支持される複数の第2摩擦板(摩擦材を有するフリクションプレート)84と、ロックアップピストン80よりもダンパ装置10側に位置するようにフロントカバー3のセンターピース30に固定される環状のフランジ部材(環状部材)85とを含む。
ロックアップピストン80は、センターピース30に形成された第1円筒部(第1支持部)31に嵌合されると共にフロントカバー3(カバー本体33の側壁部34等)の内面と対向する内周部80aと、内周部80aの外周部からダンパ装置10側かつ軸方向に延出された円筒部80bと、円筒部80bから外方かつフロントカバー3に向けて延出された押圧部80cとを有する。ロックアップピストン80の内周部80aは、Oリング等のシール部材を介してセンターピース30の第1円筒部31の外周面と摺接する。また、ロックアップピストン80の円筒部80bは図示するようにフロントカバー3(カバー本体33)に固定されたクラッチハブ81の内周部にスプライン嵌合され、これによりロックアップピストン80は、フロントカバー3により流体伝動装置1の軸方向に摺動自在に支持される。更に、ロックアップピストン80の押圧部80cは、クラッチハブ81により支持された複数の第1摩擦板83のうちの最もダンパ装置10側に位置する1つの概ね中央部(外周と内周との中央部)と対向する。
クラッチハブ81とクラッチドラム82とは、フロントカバー3内の外周側の領域に配置される。実施例において、クラッチハブ81は、図3および図4に示すように、流体伝動装置1の軸方向に延在する円筒部81aと、円筒部81aの一端から径方向に延出されると共にカバー本体33の側壁部34に溶接により固定される環状の背部81bとを有する。クラッチハブ81の円筒部81aの外周面には、第1摩擦板83と係合するスプライン811が形成されており、円筒部81aの内周面には、ロックアップピストン80と係合するスプライン812が形成されている。また、クラッチハブ81の背部81bには、ロックアップピストン80に向けて軸方向に突出するように複数の突出部81cが周方向に間隔(実施例では等間隔)をおいて複数形成されている。各突出部81cは、実施例ではプレス成形により形成されるものであり、ロックアップピストン80側に流体伝動装置1の軸方向と直交する方向(径方向)に延びる端面を有する。そして、各突出部81cの端面は、図1および図2に示すように、クラッチハブ81により支持された複数の第1摩擦板83のうちの最もフロントカバー3側に位置する1つの概ね中央部(外周と内周との中央部)と当接する。また、各突出部81cの端面と当接する第1摩擦板83と、互いに隣り合う突出部81c同士の間の面との間には、間隙が画成される。このように、クラッチハブ81の背部81bすなわち各突出部81cと第1および第2摩擦板83,84の何れか1つとを当接させれば、いわゆるバッキングプレート(エンドプレート)を省略して部品点数を削減することができる。
フランジ部材85は、第1円筒部31の内周側で当該第1円筒部31よりもダンパ装置10側に突出するようにセンターピース30に形成された第2円筒部(第2支持部)32に嵌合される基部85aと、Oリング等のシール部材を介してロックアップピストン80の円筒部80bの内周面と摺接する円筒状の外周部85bと、当該外周部85bのロックアップピストン80側の外縁から内方かつ径方向(軸方向と直交する方向)に延びる環状面を有するピストン移動規制部85cとを有する。図2に示すように、センターピース30の第2円筒部32は、径方向からみて第1円筒部31のダンパ装置10側の端部と重なるように形成されており、フランジ部材85の基部85aは、第1円筒部31と第2円筒部32との重なり部分(凹部)まで差し込まれる。従って、第1円筒部31と、第2円筒部32に嵌合されたフランジ部材85とは、径方向からみて重なることになる。そして、フランジ部材85(基部85a)は、スナップリング86を用いてセンターピース30(フロントカバー3)に対して軸方向に固定される。また、センターピース30の第2円筒部32は、図示するように、タービンハブ7に対して回転自在に嵌合され、両者の間にOリング等のシール部材89が配置される。
フランジ部材85は、ロックアップピストン80のフロントカバー3(側壁部34)とは反対側に当該ロックアップピストン80と共に作動油が供給される係合側油室87を画成する。係合側油室87には、エンジンにより駆動される図示しないオイルポンプに接続された油圧制御装置(図示省略)から変速装置のインプットシャフトに形成された油路やセンターピース30に形成された油路30aを介してロックアップクラッチ機構8を係合させるため(完全係合状態あるいはスリップ状態にするため)の作動油(ロックアップ圧)が供給される。実施例において、センターピース30に形成された油路30aは、図1および図2に示すように、係合側油室87に対して軸方向に開口する。更に、フロントカバー3とロックアップピストン80とは、クラッチハブ81すなわち第1および第2摩擦板83,84の内周側にフロントカバー3やポンプインペラ4のポンプシェル40により画成される流体伝動室9内、すなわち第1および第2摩擦板83,84やポンプインペラ4、タービンハブ7、ダンパ装置10等に作動油を供給するための油室88を画成する。油室88には、図示しない油圧制御装置から変速装置のインプットシャフトに形成された油路やセンターピース30に形成された油路30b(図1参照)を介して流体伝動室9内に作動油(例えばライン圧を減圧して得られる循環圧)が供給される。なお、図1に示すように、クラッチハブ81には、油室88と第1および第2摩擦板83,84側すなわち流体伝動室9とを連通させる開口81oが形成されており、クラッチドラム82には、油室88側と流体伝動室9とを連通させる開口82oが形成されている。
次に上述のように構成される発進装置としての流体伝動装置1の動作について説明する。流体伝動装置1を搭載した車両では、発進前にロックアップクラッチ機構8の係合が解除され、エンジンが始動されてアイドル状態にあるときには、流体伝動装置1は、フロントカバー3に接続されたポンプインペラ4がエンジンと同一回転数で回転すると共にタービンランナ5が回転することなく停止するストール状態にある。また、流体伝動装置1の流体伝動室9内には、油室88を介して図示しない油圧制御装置からの作動油が供給される。そして、ストール状態からエンジンの回転数および出力トルクが高まると、エンジンからの動力がフロントカバー3を介してポンプインペラ4へと伝達され、ポンプインペラ4の回転に応じた作動油の流れによりタービンランナ5が回転する。これにより、エンジンからの動力がポンプインペラ4およびタービンランナ5やタービンハブ7を介して後段の変速装置へと動力が伝達される。なお、流体伝動装置1は、ポンプインペラ4とタービンランナ5との回転速度差が大きいときにはステータ6の作用によりトルク増幅機として機能し、両者の回転速度差が小さくなると流体継手として機能する。また、流体伝動室9内に供給された作動油は、当該流体伝動室9内を流通した後、油路9a等を介して図示しないオイルパンへと戻される。
また、エンジンあるいは変速装置のインプットシャフトの回転数が予め定められた比較的低いクラッチ係合回転数に達すると、ロックアップクラッチ機構8のトルク容量が徐々に増加するように係合側油室87に作動油を供給すると共に係合側油室87へのロックアップ圧を油室88への循環圧よりも徐々に高めるスリップ制御が実行される。これにより、ロックアップピストン80がフロントカバー3の側壁部34に向けて軸方向に移動して第1および第2摩擦板83,84を側壁部34に固定されたクラッチハブ81の突出部81cに押し付けることにより、エンジンからの動力がフロントカバー3、ロックアップクラッチ機構8、ダンパ装置10およびタービンハブ7という伝達経路をも介して後段の変速装置に伝達されるようになる。この際、ロックアップクラッチ機構8は、フロントカバー3とタービンハブ7との間にスリップを生じさせながらフロントカバー3からタービンハブ7へと動力を伝達し、クラッチハブ81を介してフロントカバー3に連結されたダンパ装置10によりトルクの変動(捩り振動)が吸収(減衰)されることになる。
このようなスリップ制御を実行することにより、エンジンの回転数の吹き上がりを抑制して当該エンジンの燃費を向上させつつ、エンジンから変速装置へと動力を伝達することができる。更に、実施例のロックアップクラッチ機構8は、多板摩擦式のクラッチであるから、スリップ制御が実行される際のトルク容量をより適正に設定することができる。また、この際、ロックアップクラッチ機構8の第1および第2摩擦板83,84には、油室88を介して充分な量の作動油を供給することができるので、第1および第2摩擦板83,84、更にはダンパ装置10や各種軸受等を良好に潤滑・冷却することが可能となる。更に、実施例のロックアップクラッチ機構8では、ロックアップピストン80の押圧部80cが最もダンパ装置10側に位置する第1摩擦板83の概ね中央部と当接すると共に、カバー本体33の側壁部34に固定されたクラッチハブ81の各突出部81cが最もフロントカバー3側に位置する第1摩擦板83の概ね中央部と当接することから、第1および第2摩擦板83,84の傾きを抑制して片磨耗や発熱を良好に抑制することができる。そして、実施例のロックアップクラッチ機構8では、クラッチハブ81の互いに隣り合う突出部81c同士の間に作動油を流通させることができるので、特に、各突出部81cと当接する第1摩擦板83を効率よく冷却することが可能となる。
更に、例えば車速やアクセル開度(アクセル操作量)をパラメータとして予め定められたロックアップ条件が成立すると、ロックアップクラッチ機構8が完全係合するようにロックアップ圧が設定され、ロックアップピストン80がフロントカバー3の側壁部34に向けて更に軸方向に移動して第1および第2摩擦板83,84を圧着させ、それによりロックアップクラッチ機構8によりダンパ装置10を介してフロントカバー3とタービンハブ7(インプットシャフト)とが連結(ロックアップ)される。これにより、ポンプインペラ4およびタービンランナ5を介すことなく、エンジンからの動力を直接かつ効率よく後段の変速装置へ伝達することができる。このようにロックアップが完了した後にも、フロントカバー3に付与されるトルクの変動は、ダンパ装置10により吸収される。
一方、ロックアップクラッチ機構8によるロックアップを解除する際には、油室88への作動油(循環圧)の供給を継続しつつ、係合側油室87へのロックアップ圧を徐々に低下させて作動油の供給を停止させる。これにより、ロックアップピストン80は、フロントカバー3から離間するように(ダンパ装置10側に)軸方向に移動し、その背面がフランジ部材85のピストン移動規制部85cと当接した時点で停止する。この際、油室88を介して第1および第2摩擦板83,84に充分な量の作動油が供給されるので、実施例のロックアップクラッチ機構8では、速やかに第1および第2摩擦板83,84の圧着を解除することができる。
以上説明したように、実施例の流体伝動装置1に含まれるロックアップクラッチ機構8は、フロントカバー3に固定されるクラッチハブ81に嵌合される第1摩擦板83と、ダンパ装置10を介して変速装置のインプットシャフトに連結されるクラッチドラム82に嵌合される第2摩擦板84と、フロントカバー3に向けて軸方向に移動して第1および第2摩擦板83,84を押圧可能なロックアップピストン80とを備えるものであり、クラッチハブ81は、ロックアップピストン80に向けて軸方向に突出するように形成されると共に第1および第2摩擦板83,84の何れか1つ(上記実施例では最もフロントカバー3側の第1摩擦板83)と当接する突出部81cを有する。このように、フロントカバー3に向けてロックアップピストン80を軸方向に移動させた際に係合するようにロックアップクラッチ機構8を構成すると共に、ロックアップピストン80に向けて軸方向に突出して第1および第2摩擦板83,84の何れか1つと当接する突出部81cをクラッチハブ81に形成することで、ロックアップクラッチ機構8の軸長を容易に短縮化することが可能となる。更に、クラッチハブ81に突出部81cを形成すれば、このような突出部81cをフロントカバー3に形成する場合に比べて成型金型(プレス金型)を長寿命化することが可能となる。
また、上記実施例において、クラッチハブ81は、環状に形成されると共に突出部81cを複数有しており、複数の突出部81cは、周方向に間隔をおいて形成されている。これにより、互いに隣り合う突出部81c同士の間に作動油を流通させることができるので、特に、各突出部81cと当接する第1および第2摩擦板83,84の何れか1つを効率よく冷却することが可能となる。
更に、ロックアップクラッチ機構8は、ロックアップピストン80のフロントカバー3とは反対側に当該ロックアップピストン80と共に作動油が供給される係合側油室87を画成するフランジ部材85を備えており、フロントカバー3とロックアップピストン80とは、第1および第2摩擦板83,84の内周側に当該第1および第2摩擦板83,84に作動油を供給するための油室88を画成する。これにより、フロントカバー3とロックアップピストン80とによって第1および第2摩擦板83,84の内周側に充分な容積をもった油室88を画成することができる。従って、当該油室88を介して第1および第2摩擦板83,84に充分な量の作動油を供給して当該第1および第2摩擦板83,84を効率よく冷却することが可能となる。また、ロックアップクラッチ機構8の係合を解除する際に、当該油室88を介して第1および第2摩擦板83,84に充分な量の作動油を供給すれば、速やかに第1および第2摩擦板83,84の圧着を解除することができるので、リターンスプリングを省略してロックアップクラッチ機構8の軸長を短縮化することが可能となる。
そして、上記実施例の流体伝動装置1では、ポンプインペラ4とタービンランナ5とによりトルクを伝達する際には、上記油室88を介して流体伝動室9すなわちポンプインペラ4とタービンランナ5とに充分な量の作動油を供給することが可能となり、ロックアップクラッチ機構8の係合時(スリップ制御時やロックアップ時)には、当該油室88を介して第1および第2摩擦板83,84に充分な量の作動油を供給して当該第1および第2摩擦板83,84を効率よく冷却することが可能となる。
なお、ダンパ装置10は、フロントカバーやポンプインペラのポンプシェルにより画成される流体伝動室内の外周側にドリブン部材が配置されると共に、流体伝動室内の内周側にドライブ部材が配置されるものであってもよく、ダンパ装置10は、いわゆる並列式のダンパ装置として構成されてもよい。更に、上述のダンパ装置10は、タービンランナからポンプインペラへの作動流体の流れを整流するステータを含まない流体継手に適用されてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。すなわち、上記実施例では、入力部材としてのフロントカバー3に入力されたトルクを変速装置のインプットシャフトに直接伝達するロックアップと当該ロックアップの解除とを実行するロックアップクラッチ機構8が「クラッチ装置」に相当し、フロントカバー3に固定されるクラッチハブ81に嵌合される第1摩擦板83が「第1摩擦板」に相当し、ダンパ装置10を介して変速装置のインプットシャフトに連結されるクラッチドラム82に嵌合される第2摩擦板84が「第2摩擦板」に相当し、フロントカバー3に向けて軸方向に移動して第1および第2摩擦板83,84を押圧可能なロックアップピストン80が「ピストン」に相当し、ロックアップピストン80に向けて軸方向に突出すると共に第1摩擦板83と当接するようにフロントカバー3のクラッチハブ81に形成された突出部81cが「突出部」に相当し、ロックアップピストン80のフロントカバー3とは反対側に当該ロックアップピストン80と共に作動油が供給される係合側油室87を画成するフランジ部材85が「環状部材」に相当し、油室88がフロントカバー3とロックアップピストン80とにより第1および第2摩擦板83,84の内周側に当該第1および第2摩擦板83,84に作動油を供給するための油室88が「油室」に相当する。
ただし、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載された発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載された発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施例はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一例に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、クラッチ装置や流体伝動装置の製造分野等において利用可能である。
1 流体伝動装置、3 フロントカバー、4 ポンプインペラ、5 タービンランナ、6 ステータ、7 タービンハブ、8 ロックアップクラッチ機構、9 流体伝動室、9a 油路、10 ダンパ装置、11 ドライブ部材、11a スプリング当接部、11b スプリング支持部、12 第1中間部材、12a スプリング当接部、14 第2中間部材、15 ドリブン部材、15a スプリング当接部、15c プレート支持部、30 センターピース、30a,30b 油路、31 第1円筒部、32 第2円筒部、33 カバー本体、34 側壁部、35 外筒部、36 セットブロック、40 ポンプシェル、41 ポンプブレード、50 タービンシェル、51 タービンブレード、60 ステータブレード、61 ワンウェイクラッチ、80 ロックアップピストン、80a 内周部、80b 円筒部、80c 押圧部、81 クラッチハブ、81a 円筒部、81b 背部、81c 突出部、81o 開口、82 クラッチドラム、82o 開口、83 第1摩擦板、84 第2摩擦板、85 フランジ部材、85a 基部、85b 外周部、85c ピストン移動規制部、86 スナップリング、87 係合側油室、88 油室、89 シール部材、141 第1プレート、141a スプリング当接部、142 第2プレート、142a クラッチドラム支持部、811,812 スプライン、SP1 第1スプリング、SP2 第2スプリング、SP3 第3スプリング。

Claims (3)

  1. 入力部材に入力された動力を変速装置の入力軸に伝達すると共に前記入力部材と前記入力軸との間の動力の伝達を解除することができるクラッチ装置において、
    前記入力部材に固定される環状のクラッチハブに嵌合される第1摩擦板と、
    前記変速装置の前記入力軸に連結されるクラッチドラムに嵌合される第2摩擦板と、
    前記入力部材に向けて軸方向に移動して前記第1および第2摩擦板を押圧可能なピストンとを備え、
    前記クラッチハブは、前記ピストンに向けて前記軸方向に突出するように形成されると共に前記第1および第2摩擦板の何れか1つと当接する突出部を複数し、
    前記複数の突出部は、周方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 請求項に記載のクラッチ装置において、
    前記ピストンの前記入力部材とは反対側に該ピストンと共に作動油が供給される係合側油室を画成する環状部材を更に備え、
    前記入力部材と前記ピストンとは、前記第1および第2摩擦板の内周側に該第1および第2摩擦板に作動油を供給するための油室を画成することを特徴とするクラッチ装置。
  3. 請求項1または2に記載のクラッチ装置とポンプインペラとタービンランナとを備えた流体伝動装置であって、
    前記入力部材は、前記ポンプインペラのポンプシェルに接合されて該ポンプシェルと共にハウジングを構成するフロントカバーであることを特徴とする流体伝動装置。
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