JP2002331778A - 配送伝票 - Google Patents
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Abstract
店等に対しても高い作業性と経済性を与えることのでき
る熨斗付きの配送伝票を提供する。 【解決手段】 各種プリンタに応じた印字適性を有する
表側用紙と、ラベル基材用紙/粘着剤/離型紙の順に積
層されたタック紙との略全面が、表側用紙/ラベル基材
用紙/粘着剤/離型紙の順に貼り合わされた1パート方
式の配送伝票において、印字可能な熨斗部分14を設け
た構成にする。従来のように熨斗と配送伝票を紐付けす
る必要がなくなり、また1パート配送伝票と基本構成が
同じ、同一プリンタが使用できるため、新たな設備投資
が不要であり、低コストでかつ確実な作業が期待でき
る。
Description
れる配送伝票の技術分野に属し、特に百貨店やスーパー
などでお中元やお歳暮を配送する際に好適に用いられる
配送伝票に関するものである。
送する際に使われる配送伝票の1パート化が進んでい
る。その理由としては、IT化の進展による情報ネット
ワークの整備が急速に進展し、これまで配送中の中継基
地にて抜き取っていた数々の控え片が不要になったこと
が挙げられる。
商品のデータをデジタル化して保管してあり、このデー
タを印字して配送伝票を発行するような業種において
は、従来の多パート配送伝票では、現在では旧式とされ
るドットインパクト方式のプリンタでは使い勝手が悪い
ということもあった。
主流のLBP(レーザービームプリンタ)やIJP(イ
ンクジェットプリンタ)、サーマルプリンタといった非
インパクト方式のプリンタと比較して、一般的に速度が
同等以下で、加えて印字品質が劣り、また印字時の騒音
が大きいといった問題がある。通販業界のように非イン
パクト方式プリンタを業務主力機としている場合、従来
の多パート配送伝票を発行するためだけにドットインパ
クト方式のプリンタを購入しなければならず不便であっ
た。そこで、配送伝票を1パート化することにより、こ
れらの課題から解放されるようになり、急速に進展して
いるのである。
れまで多パート搬送伝票で必要としていた複数枚の控え
片を、1)デジタルデータとして保管(必要に応じてネ
ットワークから取り出す)、2)同じデータを複写して
同一平面上に複数印字、という形に置き換えることで実
現している。
じデータを複写して同一平面上に設けるという構成上の
特徴により、従来の多パート方式の配送伝票と比較し
て、伝票自体のサイズが大きくなりやすく、小型の荷物
に貼りにくいという課題があったが、LBP等は印字解
像度が高いため、文字を一回り小型化することで実用サ
イズを実現し、現在に至っている。
も様々な特徴がある。一つはコストメリットである。す
なわち、前述したドットインパクトプリンタを新たに用
意する必要がないという設備投資メリットに加え、従来
の配送伝票が、複数枚の紙を必要とし、個々の枚目に印
刷加工を行うことから比較すると、実質2枚(2パー
ト)からなる1パート方式の搬送伝票は紙が少なくなる
ため、配送伝票自体が単価ダウンに直結しやすい。特
に、1ヵ月に何十万個、何百万個も発送する業者にとっ
て、この部分の魅力は極めて大きい。
ド化である。本発明者は、これまでも「商品明細書」や
「ピッキングリスト」と呼ばれる1枚の紙片と、(タッ
ク紙が貼り合わされた)1パート配送伝票とが合体した
新形態のフォームを提案してきたが、これも1パート化
によって対応可能なプリンタ機種が増加した結果から生
まれたものである。
て商品を箱詰めする際にピッキングするためのリストで
あり、箱詰めした後は箱の最上部に入れておき、商品を
受け取った顧客(消費者)が注文した商品と照合する際
に使用できるようにしたのである。
方式プリンタで印字しておき、この伝票とは別に、例え
ばLBPやページプリンタと呼ばれる非インパクト方式
プリンタで印字した商品明細書を用意し、これら2種類
の伝票を目視するか或いは機械読取にかけ、人手かマッ
チング機で紐付けしていた。しかしながら、このやり方
では、1)マッチングに時間がかかるため、注文から発
送までに時間を要し、顧客満足度が低下する、2)人手
でも機械でもタダではないので、マッチングに費用がか
かる、3)作業ミスがあるため、無駄な物流費用を必要
とする、といった課題があり、作業フローそのものの見
直しを提案してきた。
字し、箱詰めした商品の中身を確認し、商品明細書を箱
に入れる段階で前述した2種の伝票を分離して、1パー
ト方式の配送伝票を箱に貼り発送する、といった方法で
ある。
的に効いて、配送伝票の1パート化が急速に進展してい
る訳である。
うに、通販業界では1パート方式の配送伝票の導入によ
り、比較的大きなメリットを享受できている。しかしな
がら、百貨店やスーパーといった流通業界では、慣習や
しきたりに根ざす部分も少なくないため、まだ導入は試
験的であることが多い。中でも、顧客に頼まれた荷物を
(同一ないし近しい関係の)相手に届けることが最大の
業務である通販業界や運送業界にはなく、流通業界特有
のものとして「お中元」や「お歳暮」がある。
れば、時代の流れで少なくなっているとの報告もある
が、百貨店や大手スーパーなどでは依然として膨大な量
の依頼がある。そして、このお中元やお歳暮は、個人や
法人から比較的社会的地位の高い人に送られるといった
特徴があるため、届くだけでは不十分で、送付先に失礼
がないように十分配慮する必要がある。
う紙片を荷物に貼る慣習があり、本来、送付する人がそ
の紙片の一部に名前を入れるものであるが、お中元もお
歳暮も一時期に大量に発送する必要があることから、こ
れまでは名前の記載されていない状態の熨斗を予め貼っ
ておき、これに発行した配送伝票のみを貼り付けて発送
することで簡略化していた。
ざすものであり、顧客が望めば名前を入れる必要があ
り、この場合は通常ラインとは別に顧客対応していた。
そして、熨斗に記入する相手先の「名前」も、もちろん
書いてあればよいという性質のものではなく、書道の有
段者等、百貨店内で資格を有する人に限られていた。
用設備を導入しているところもあるが、コストがかかる
上に、保管や設置のためのスペースも必要であり、使用
期間が一時期に限られるという多くのデメリットがあ
り、実用的ではない。
配送伝票を導入しても、現在では熨斗に名前を入れるた
めに、手書きや専用設備で別に用意する必要が生じ、結
果として熨斗と1パート配送伝票のマッチングが必要と
なるため、業務効率の改善が難しかった。
れたものであり、その目的とするところは、顧客に対し
ては高い満足度を与えつつ、百貨店等に対しても高い作
業性と経済性を与えることのできる熨斗付きの配送伝票
を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明である配送伝票は、各種プ
リンタに応じた印字適性を有する表側用紙と、ラベル基
材用紙/粘着剤/離型紙の順に積層されたタック紙との
略全面が、表側用紙/ラベル基材用紙/粘着剤/離型紙
の順に貼り合わされた1パート方式の配送伝票におい
て、印字可能な熨斗部分を設けたことを特徴としてい
る。
請求項1に記載の配送伝票において、熨斗部分は、その
一部を除いて表側用紙のみが分離可能となるように剥離
可能構造を有することを特徴としている。
請求項2に記載の配送伝票において、熨斗部分の天面
に、剥離可能構造を持たない分離不能部分が設けられた
ことを特徴としている。
請求項3に記載の配送伝票において、分離不能部分の形
状がタック紙に設けられた矩形のハーフカット部との接
着性で形成されることを特徴としている。
施の形態について説明する。
平面図で、図2は図1のX−X断面図、図3は図1のY
−Y断面図である。
票12及び作業控え13からなる伝票部分とそれらの横
に熨斗部分14を並べた状態でこれら伝票部分と熨斗部
分14を2組配列した1枚目の表側用紙10と、これと
同サイズの2枚目のタック紙20とを接着剤層30によ
り貼り合わせた構成をしており、表側用紙10の裏面に
は剥離層40が形成されている。
用紙といった各種プリンタに応じた印字適性を有する紙
で構成される。また、タック紙20は、図示のように、
ラベル基材用紙21の裏側に粘着剤層22を形成し、そ
の粘着剤層22に離型紙23を貼り合わせた公知のもの
である。そして、配達票11、貼付票12、作業控え1
3及び熨斗部分14を区画する位置には、表側用紙10
を貫通してタック紙20の一部に至るハーフカットaが
形成されている。
と、熨斗部分14の上部の一部分14aを除いて帳票全
体に設けられている。そして、熨斗部分14におけるこ
の剥離層なしの部分14aに応じてタック紙20に矩形
のハーフカットαが設けられている。したがって、熨斗
部分14は、表側用紙10のみが分離可能ではあるが、
一部分14aは接着剤層30、ラベル基材用紙21及び
粘着剤層22と分離不能になっており、熨斗部分14の
表側用紙10を剥がすと一部分14aにタック紙20の
粘着剤層22が自動的に露出することになる。
を形成している。この剥離可能構造は剥離インキと熱可
塑性接着剤との組合せで構成することができ、この場
合、熱可塑性接着剤として、熱可塑性樹脂に顔料分とし
て微細粒子が混合された擬似接着剤、熱可塑性樹脂に硬
化剤を添加して皮膜性を向上させた擬似接着剤、接着剤
粒子自体を微粒子化した擬似接着剤のいずれを使用して
もよい。また、剥離可能構造は、オレフィン系素材と非
オレフィン系素材の共押出しによって形成された擬似接
着フィルムで構成することもできる。この剥離可能構造
の接着力については特に制限はない。
票12及び作業控え13からなる伝票部分とそれらの横
の熨斗部14に対してプリンタにより同時に印字が行わ
れる。印字を終えた配送伝票は、配送センターにて、伝
票部分と熨斗部分14をそれぞれ離型紙23より剥が
し、図4に示すように、それぞれ贈り物としての配達物
Cに貼り付ける。この場合、伝票部分の裏側には全面に
粘着剤層22が露出し、熨斗部分14の裏側には一部分
14aに粘着剤層22が露出した状態になる。したがっ
て、熨斗部分14はその粘着剤により配達物Cに貼着す
ることができ、これまでのように粘着テープ等で留める
必要がなく、しかも見栄えが良くなる。また、表側用紙
のみを貼り付けるので、従来の熨斗と同等の感触が得ら
れる。
と熨斗部分14とを図4に示す如く配達物Cに貼り付け
た後、作業控え13を剥がし、その作業控え13は配送
センターにて管理する。そして、配送過程では、配達作
業者が配達票11をラベル基材用紙21から剥がし、配
送先にて受領印をもらった後、配達証として持ち帰って
保管する。一方、配達物Cに残る貼付票12の情報によ
りその配達物Cが管理されることになる。
の形態について詳細に説明してきたが、本発明による配
送伝票は、上記した実施の形態に何ら限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の
変更が可能であることは当然のことである。
斗の上部に限らず、上部と下部の2ヶ所でもそれ以上で
もよく、全面でも構わない。また、形態によっては、熨
斗部分が伝票部分と一体化された状態であっても構わな
い。
で単位帳票当たり3片が連設したものを例に挙げたが、
連続紙であっても構わないし、単位帳票当たり2片でも
4片でもそれ以上でもよく、これについても制約はな
い。
伝票部分と熨斗部分の数量が同一である必要もなく、顧
客の要望に応じて様々な変形が可能である。
プリンタに応じた印字適性を有する表側用紙と、ラベル
基材用紙/粘着剤/離型紙の順に積層されたタック紙と
の略全面が、表側用紙/ラベル基材用紙/粘着剤/離型
紙の順に貼り合わされた1パート方式の配送伝票におい
て、印字可能な熨斗部分を設けたことを特徴としている
ので、従来のように熨斗と配送伝票を紐付けする必要が
なくなり、また1パート配送伝票と基本構成が同じ、同
一プリンタが使用できるため、新たな設備投資が不要で
あり、低コストでかつ確実な作業が期待できることか
ら、顧客満足度の向上に貢献することができる。
推進することにより、お中元やお歳暮といった季節商品
に限らず、誕生祝、内祝、入園祝、入学祝、寿、無地と
いった種々の熨斗について容易に応えることができ、顧
客のみならず百貨店などの店側にとっても人材不足問題
やコストダウンといった面で高い効果を期待することが
できる。
る。
示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 各種プリンタに応じた印字適性を有する
表側用紙と、ラベル基材用紙/粘着剤/離型紙の順に積
層されたタック紙との略全面が、表側用紙/ラベル基材
用紙/粘着剤/離型紙の順に貼り合わされた1パート方
式の配送伝票において、印字可能な熨斗部分を設けたこ
とを特徴とする配送伝票。 - 【請求項2】 熨斗部分は、その一部を除いて表側用紙
のみが分離可能となるように剥離可能構造を有すること
を特徴とする請求項1に記載の配送伝票。 - 【請求項3】 熨斗部分の天面に、剥離可能構造を持た
ない分離不能部分が設けられたことを特徴とする請求項
2に記載の配送伝票。 - 【請求項4】 分離不能部分の形状がタック紙に設けら
れた矩形のハーフカット部との接着性で形成されること
を特徴とする請求項3に記載の配送伝票。
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