JP5012441B2 - 配送伝票 - Google Patents

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Description

本発明は、配送情報をプリントする際に好適なフィード適性を有し、使用されている材料が有効に利用される配送伝票に関する。
近年、EDI( Electronic Data Interchange)化の進展に伴い、従来は複写によって印字していた複数枚の伝票を同一平面上に配置し、1パート形式とした配送伝票( 以下、1パート配送伝票という)が多く利用されるようになってきた。
上述の1パート配送伝票は、粘着紙基紙の表出面上に接着剤層を介して配達票,貼付票,その他帳票が並べて配置され、少なくとも配達票は粘着紙基紙表面から剥離可能に形成されている。しかも、剥ぎ取られた配達票及び粘着紙基紙面には粘着性を伴う物質が残らず、剥ぎ取られた配達票は、普通紙並みに扱うことができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
上述のように、1パート配送伝票は粘着紙基紙表面に配達票,貼付票,その他帳票が並べて形成されているため、お届け先情報,依頼元情報,配送管理用のバーコード等の配送情報をプリンタで高速印字することが可能となった。
配送情報がプリントされた1パート配送伝票は、粘着剤面を保護している剥離紙が剥がされ、露出した粘着剤によって配送物に貼付される。
配送担当者は、配送物を受取人に渡す際に前記配達票に受領印またはサインをもらい、営業所に持ち帰る。
営業所では、配送担当者が持ち帰った配達票にプリントされたバーコード等を読み取って、配送物の配送が完了したことをコンピュータに登録する。
百貨店,通販業等では、インターネット,FAX,葉書等によって商品の購入申し込みを受け付けており、早い段階から顧客情報のデータベース化が構築されている。
従来、通販業界では、申し込みがあった商品を配送する際に、配送伝票と商品明細書等を別々にプリントし、照合しながら配送用の箱に入れ、プリントされた商品明細書で確認しながら商品を箱に取り込んでいた。
商品の取り込み(ピッキング)が終了すると、商品と商品明細書等を箱に収納し、蓋をし、箱の表面に配送伝票を貼付して配送所に回していた。
別々にプリントされた配送伝票と商品明細書は、同じ箱に収納する必要があるために、配送伝票と商品明細書に共通のバーコード等をプリントし、機械的にマッチングさせることも行われてきたが、多くの会社では、目視によりマッチングを行っており、そのために多くの時間と人手を要していた。
このような状況下で、1パート配送伝票と商品明細書とを一体化した商品明細書付き配送伝票が開発された(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2で提供されたような商品明細書付き配送伝票によって、上述の伝票のマッチング作業が不要になった反面、商品明細書部と配送伝票部の厚さの違いによる配送情報のプリントトラブルが多発した。
その後、商品名細書部と配達伝票部の厚みの差をなくすために商品名細書部の裏面にスペーサーシートを貼り合わせたスペーサーシート付き1パート配送伝票が開発された(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−353987号公報 特開2002−307866号公報 特開2006−116782号公報
特許文献3の技術によって、帳票の厚みの差によるプリントトラブルは解消されたが、一方で、スペーサーシートが有効に利用されないという課題が発生した。
そこで本発明は、材料の無駄が発生せず、かつ、プリント適性が良好な配送伝票を提供することを目的とするものである。
前記課題の目的を達成するために本発明の配送伝票の第一の態様は、切り離し予定部で配送伝票部と払込帳票付き商品明細書に分割された一枚目のシートに対し、配送伝票部裏面に粘着シートを配し、払込帳票付き商品明細書の裏面に葉書シートを配した二枚構成の配送伝票であって、粘着シートと配送伝票部は、配送伝票部の全面に亘って形成された擬似接着構造部を介して貼り合わされ、葉書シートと払込帳票付き商品明細書は、葉書シートの中央部に形成された折り畳み予定部の片側全面に亘って形成された再剥離再貼付可能な接着剤を介して貼り合わされたことを特徴とするものである。
また、第二の態様は、第一の態様において、粘着シートは、葉書シートと略同じ厚さで構成されたことを特徴とするものである。
本発明の配送伝票によって、下記の効果を奏することができる。
1).伝票に使用されている材料を有効に利用することができ、配送伝票のコスト高を吸収することができる。
2).配送伝票と払込帳票付き商品明細書のマッチング工程を不要とし、配送業務を効率的に行うことができる。
3).葉書シートによる申込手段を付加することにより、申込者へのサービスを高めると共に、サービスや商品提供者側の売り上げ増に繋げることができる。
以下、図面を参照して本発明の配送伝票について説明する。
図1は、本発明の配送伝票について説明するための図,図2は、本発明の配送伝票の構成について説明するための図,図3は、図1のA−A線断面の一例について説明するための図,図4は、本発明の配送伝票の葉書シートの一例について説明するための図,である。
図1を参照して、本発明の配送伝票について説明する。
本発明の配送伝票1は、切り離し予定部4で配送伝票部11と払込帳票付き商品明細書12に分割された一枚目のシートに対し、図示しないが、配送伝票部11の裏面に粘着シートを配し、払込帳票付き商品明細書12の裏面に葉書シートを配した二枚構成の配送伝票である。
前記粘着シート(図示せず)と配送伝票部11は、配送伝票部11の全面に亘って形成された擬似接着構造部(図示せず)を介して貼り合わされ、葉書シート(図示せず)と払込帳票付き商品明細書12は、葉書シートの中央部に形成された折り畳み予定部の片側全面に亘って形成された再剥離再貼付可能な接着剤(図示せず)を介して貼り合わされている。
また、図示しないが、粘着シートは、葉書シートと略同じ厚さで構成されている。
また、配送伝票1は、切込み5によって、例えば、配達票、貼付票、その他帳票の伝票紙片に分断されている。
切込み5は、前述の配送伝票を構成する紙片を貫通する状態で形成されている。
また、切り離し予定部4にはミシン目状の切込み、または、印刷による表示がなされ、粘着シートを伴った配送伝票部11と、葉書シートを伴った払込帳票付き商品明細書12とが貼り合わされた状態で切り離されるようになっている。
図2を参照して、本発明の配送伝票の構成について説明する。
本発明の配送伝票1は、切り離し予定部4で配送伝票部11と払込帳票付き商品明細書12に分割された一枚目のシートに対し、配送伝票部11の裏面に粘着シート2を配し、払込帳票付き商品明細書12の裏面に葉書シート3を配した二枚構成の配送伝票である。
本発明の配送伝票1の前記粘着シート2と配送伝票部11は、配送伝票部11の全面に亘って形成された擬似接着構造部(図示せず)を介して貼り合わされている。
また、葉書シート3と払込帳票付き商品明細書12は、葉書シート3の中央部に形成された折り畳み予定部31の片側全面に亘って形成された再剥離再貼付可能な接着剤8を介して貼り合わされている。
また、粘着シート2は、葉書シート3と略同じ厚さで構成されている。
一枚目のシートの配送伝票部11の紙片は、切込み5によって、例えば、配達票、貼付票、その他帳票の伝票紙片に分断されている。切込み5は、前述の配送伝票を構成する紙片を貫通する状態で形成されている。
また、切り離し予定部4にはミシン目状の切込み、または、印刷による表示がなされ、粘着シート2を伴った配送伝票部11と、葉書シート3を伴った払込帳票付き商品明細書12とが切り離し予定部4で切り離されるようになっている。
払込帳票付き商品明細書12の払込帳票(図示せず)は 、コンビニエンスストアや銀行、郵便局等で使用できる振込伝票になっている。
振込伝票上には配送された商品の「払い込み金額」がプリントされている。
また、商品明細書部には配送箱の中に詰め込まれた商品に関する情報、即ち商品名,商品コード,購入された商品ごとの個数,単価,合計金額,払い込み期限,キャンペーン情報等の情報がプリントされている。
払込帳票付き商品明細書の裏面(図示せず)には、広告やキャンペーン,葉書シート3の使用方法等が印刷されている。
葉書シート3の再剥離再貼付可能な接着剤8が形成されている面の、隣(図の左側)の面には、申し込み商品の情報等を記載するための通信欄33が設けられている。
通信欄33に通信情報を記載した後、葉書シート3を払込帳票付き商品明細書12から引き剥がし、折り畳み予定部31で再剥離再貼付可能な接着剤8の面が内側になるように折り畳み、左右紙片を貼り合わせて葉書とする。裏面の片側には商品提供者側の営業所所在地名や営業所名等の情報(図示せず)が印刷されている。
図3を参照して、図1のA−A線断面の一例について説明する。
本発明の配送伝票1の一枚目のシートは、配送伝票部11と払込帳票付き商品明細書12で構成され、その境界に切り離し予定部4が形成されている。
配送伝票部11の裏面には擬似接着構造部6を介して粘着シート2が貼付され、払込帳票付き商品明細書12の裏面には、剥離剤層7,再剥離再貼付可能な接着剤8を介して葉書シート3が貼付されている。
剥離剤層7は、一枚目のシートの、紙の表面強度が極めて低い場合や、再剥離再貼付可能な接着剤8の強度が極めて高い場合に使用され、その逆の場合は、形成されない場合もある。
図示しないが、配送伝票部11の表出面には、伝票のデザインや名称等が印刷によって表示され、配送情報やバーコード,二次元コード等はプリンタによって表示されている。
また、払込帳票付き商品明細書12及び葉書シート3の表裏にも罫線・文字・デザイン図柄等が印刷されている。
粘着シート2は、粘着紙基紙21,粘着剤層22,剥離紙23の積層体で、粘着紙基紙21と配送伝票紙片(図示せず)が擬似接着構造部6によって貼り合わされている。
また、葉書シート3の表出面(再剥離再貼付可能な接着剤8が形成された面の裏面)には、商品提供者の宛先情報32が印刷されている。
また、葉書シート3の中央部に折り畳み予定部31がミシン目状の切込み,筋押し、または、印刷(破線)等によって形成されている。
配送伝票1は、複数枚重ねられたときに、図3に示す左右方向に傾きが生じないよう粘着シート2と葉書シート3は略同一の厚さになるように材料が選定される。
その結果、高速のシートプリンタでも連続フォームプリンタでも、帳票が傾いて問題を生じることなくスムーズにプリントされる。
図2,図3を参照して本発明の配送伝票の製造手順について説明する。
下記の製造手順は一例であって、下記に限定されるものではない。
まず、配送伝票1の一枚目のシートの表裏印刷を行い、同じライン上で切り離し予定部4を形成する。
また、二枚目のシートである粘着シート2と葉書シート3をそれぞれ単独で作製する。
配送伝票1を作製するために、丁合装置に前記一枚目のシートと前記二枚目のシートを装着し、前記一枚目のシートの、配送伝票部11の裏面に擬似接着構造6を形成して粘着シート2を貼り合わせ、払込帳票付き商品明細書12の裏面に再剥離再貼付可能な接着剤8を塗布して葉書シートを貼り合わせる。
上述の擬似接着構造6の形成、剥離可能再貼付可能な接着剤8の形成は、粘着シート2の貼り合わせ面、払込帳票付き商品明細書12の貼り合わせ面に行ってもよい。
前述の剥離剤7が必要な場合は、印刷工程で払込帳票付き商品明細書12の裏面に剥離剤層を形成する。
また、切込み5は、上記配送伝票部11と粘着シート2が貼り合わされた後で押切り刃などを使用して形成する。
前述の一枚目のシートと二枚目のシート(粘着シート2及び葉書シート3)の貼り合わせは、連続フォームの形態で行われる場合と、シートの形態で行われる場合があり、それぞれメーカーが保有する製造装置に委ねられる。
また、前述の連続フォームの形態で行われるか、シートの形態で行われるかは配送情報をプリントするプリンタ装置によっても選択される。
上述の連続フォーム形態でプリントされる場合は、プリントされた後、フォーム処理機でスプロケットホール(送り穴)部分が切り落とされ、シート伝票化される。
配送情報がプリントされた配送伝票1は、配送センタに回され、商品のピッキングのために使用される。
葉書シート3を伴った払込帳票付き商品明細書12は、配送準備の最終工程で配送伝票部11と切り離され、払込帳票付き商品明細書12は商品と一緒に箱に納められ、配送伝票部11は、裏面の剥離紙が剥がされて配送伝票部11が箱の外側に貼付される。
図4を参照して、本発明の配送伝票の葉書シートについて説明する。
図3で説明したように、払込帳票付き商品明細書から剥がされた葉書シート3の片面の片側には、折り畳み予定部31で二つに折り畳み、葉書にするための再剥離再貼付可能な接着剤8が形成されており、再剥離再貼付可能な接着剤8が形成されている側の裏面には商品提供者側の宛先情報(図示せず)が印刷されている。
通信欄33に申し込み商品に関する情報を記載した後、折り畳み予定部31で再剥離再貼付可能な接着剤8が内側になるように折り畳んで葉書とする。
通信欄33に申し込み商品に関する情報を記載する際に、書き損じた場合は、再剥離再貼付可能な接着剤8が形成された面を剥がし、正しい情報に書き直して再度再剥離再貼付可能な接着剤8で貼り合わせ、葉書として送付する。
図3を参照して、本発明の配送伝票に使用される材料の一例(下記の例に限定するものではない)について説明する。
配送伝票部11及び払込帳票付き商品明細書12となる一枚目のシートには、上質紙、中質紙、再生紙、晒しクラフト紙、感熱紙等から選択して使用する。
一枚目のシートには、例えば、坪量64〜81g/m2の上質紙(分類上、フォーム用紙、PPC用紙、情報記録紙とも呼ばれる。)、または、振込用紙が光学読取りの対象となる場合は、OCR用紙を使用する。
粘着シート2としては、市販の薄手の粘着紙を使用する。
葉書シートに使用される紙には159g〜364g/m2、または、80g〜180g/m2の上質紙,中質紙,再生紙,晒しクラフト紙,コート紙,アート紙等の中から選択して使用する。
粘着シート2と葉書は略同じ厚さになるように設定する。
擬似接着構造部6には、例えば、熱可塑性樹脂による接着剤層と剥離層からなる構造、オレフィン樹脂/非オレフィン樹脂を共押し出しして積層した構造、親展葉書等で使用される、ゴム系接着主剤中に微粒子を添加した擬似接着剤が片面ないし両面に設けられた構造の各種公知の剥離可能で再貼付できない接着剤を使用する。
剥離剤層7には、オフセット印刷用の紫外線硬化型(UV型)インキにシリコーンオイルを添加したものや、シリコーンアクリレートを添加したものを使用する(例えば、商品名(株)T&KTOKA社製「UP−200」,「UP−2」)。
また、前記オフセットインキ以外に、通常の白金触媒を利用する熱硬化型剥離インキを使用することもできる。
再剥離再貼付可能な接着剤8には、粘着剤に微球を添加したもの(例えば、日本カーバイト社製B−7589)や、粘着剤に硬化剤を添加したタイプ例えば、2EHA(2エチルヘキシルアクリレート)等のガラス転移温度が低いアクリル樹脂をエマルジョン化したものを使用する。
また、一枚目のシートには光学読取装置の光源に使用される光を反射するインキを使用し、葉書シートの印刷には、通常のオフセットインキを使用する。何れのインキも、乾燥効率が良い紫外線硬化型のインキを使用する。
本発明の配送伝票は、通信販売会社、百貨店、専門店等の配送伝票に利用できる。
本発明の配送伝票について説明するための図である。 本発明の配送伝票の構成について説明するための図である。 図1のA−A線断面の一例について説明するための図である。 本発明の配送伝票の葉書シートの一例について説明するための図である。
符号の説明
1 配送伝票
2 粘着シート
3 葉書,葉書シート
4,34 切り離し予定部
5 切込み
6 擬似接着構造部
7 剥離剤層
8 再剥離再貼付可能な接着剤
11 配送伝票部
12 払込帳票付き商品明細書
21 粘着紙基紙
22 粘着剤層
23 剥離紙
31 折り畳み予定部
32 宛先情報
33 通信欄

Claims (2)

  1. 切り離し予定部で配送伝票部と払込帳票付き商品明細書に分割された一枚目のシートに対し、配送伝票部裏面に粘着シートを配し、払込帳票付き商品明細書の裏面に葉書シートを配した二枚構成の配送伝票であって、
    粘着シートと配送伝票部は、配送伝票部の全面に亘って形成された擬似接着構造部を介して貼り合わされ、
    葉書シートと払込帳票付き商品明細書は、葉書シートの中央部に形成された折り畳み予定部の片側全面に亘って形成された再剥離再貼付可能な接着剤を介して貼り合わされたことを特徴とする配送伝票。
  2. 請求項1に記載の配送伝票において、
    粘着シートは、葉書シートと略同じ厚さで構成されたことを特徴とする配送伝票。
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