JP3094763U - 商品配送用帳票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 商品販売に関連する払込取扱票欄、明細書
欄、ピッキングリスト欄、商品配達伝票欄を有する商品
配送用帳票の同時印字と、箱等に貼り付けた商品配達伝
票から受領書を容易に剥離可能とする商品配送用帳票を
提供する。 【解決手段】 台紙１０と、前記台紙に印字された、購
入した商品名、数量等の商品購入情報を印字する明細書
欄３と、購入商品の代金振込みに使用する振込み伝票欄
と、配送する前記購入商品を印字したピッキングリスト
欄４と、前記商品を配送するための送り状と受領書とが
分離可能に隣接してなる商品配達送伝票欄が前記台紙に
剥離可能に接着されて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品の配達に際して発行される商品配送用帳票に関し、特に当該商 品を梱包した箱等に貼付可能な商品配達伝票に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から使用されている商品配達伝票は、複数枚の荷送り人側伝票と荷受人側 伝票を重ねて切り取り可能に綴じ合わせ上位の伝票に記入すると下位の伝票に複 写記入されるように複写構造に構成したものであった。

【０００３】 また、コンピュータに接続されたプリンタによる商品配達伝票の印字には、台 紙１０に商品配達伝票を剥離可能に貼り付け、伝票と伝票との間に切り離し可能 なミシン目を設けた連続伝票が使用されている。

【０００４】 さらに、商品配送に関する他の伝票の印字は、商品配達伝票の印字とは別処理 で行うが、そのときは、印字する目的の伝票に合わせた用紙をプリンタにセット して印字を行う。または、他のプリンタで印字を行う。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、複数枚重ねた商品配達伝票の記入において、人手により記入する場合 は問題ないが、プリンタを使用してプリントする場合には、複写印字を可能にす るため一定以上の圧力をかける必要があるので、ノンインパクトプリンタを使用 できないという不都合がある。

【０００６】 一方、近年においては、顧客管理をコンピュータで行うことが多く、コンピュ ータで管理している受注情報に基づいて配送処理が行われる。そして、近年のコ ンピュータで使用されるプリンタは、ノンインパクトプリンタであることが多く 、複数枚重ねた商品配達伝票の印字には適していない。

【０００７】 そこで、連続した伝票用紙にノンインパクトプリンタで印字する商品配達伝票 作成においては、台紙に商品配達伝票を剥離可能に貼り付け、伝票と伝票との間 に切り離し可能なミシン目を設けた連続伝票で作成することが行われている。

【０００８】 この場合においては、伝票が台紙から剥がれることを防止するために、所定の ある程度高い接着強度を持たせる必要がある。その結果、台紙に貼り付けられた 受領書を剥がす場合、剥がすことが困難であり、剥がした受領書がカールしてし まう。そのため、剥がした受領書上に記入する等の作業を行なう時にカールして いるために記入が困難となる。さらに、保管が困難である。

【０００９】 さらに、連続伝票としてプリンタで印字する時、伝票と伝票の間に設けられた ミシン目がプリンタのローラ上で折れ曲がったりするため印字の不具合が生じ、 又は伝票が台紙１０から剥離してしまう不都合が生じることとなる。

【００１０】 また、商品配達伝票に関連する伝票であっても、その関連する伝票を印字する 時は、プリンタにセットする用紙を変更する必要があり手間がかかる。例えば、 明細書を印字した後、この明細書に印字した商品代金の支払いのための振込用紙 を印字する場合は、プリンタの用紙を変更するか、他のプリンタで印字する必要 がある。

【００１１】 本考案は、商品販売に関連する払込取扱票欄、明細書欄、ピッキングリスト欄 、送り状、受領書からなる商品配達伝票欄を有する商品配送用帳票の同時印字と 、箱等に貼り付けた商品配達伝票から受領書を容易に剥離可能とする商品配送用 帳票を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

以上の課題を解決するため、本考案は、台紙と、前記台紙に印字された、購入 した商品名、数量等の商品購入情報を印字する明細書欄と、購入商品の代金振込 みに使用する振込み伝票欄と、配送する前記購入商品を印字したピッキングリス ト欄と、前記商品を配送するための送り状と受領書とが分離可能に隣接してなる 商品配達送伝票欄が前記台紙に剥離可能に接着されて構成されたことを特徴とす る商品配送用帳票を提供するものである。

【００１３】 ここで、台紙に印字された、払込取扱票、お買い上げ明細書、ピッキングリス ト、送り状と受領書とを隣接して有する商品配達伝票とで構成されている商品配 送用帳票に、商品配送用データを同時に印字することが可能である。これにより 商品配送用の伝票発行を効率良く実行することが可能となった。

【００１４】 前記台紙の前記商品配達伝票欄に対抗する領域には、シリコン層が形成されて いる。そして、前記商品配達伝票は、その裏面の前記受領書の裏面を除く所定の 部分に形成された接着層により前記シリコン層に剥離可能に接着されている。

【００１５】 これにより、商品配達伝票から切り取る時、受領書に余分な力が加わらず変形 しないので、受領書はカールすることが無い。

【００１６】 さらに、前記商品配達伝票は、前記帳票の前記シリコン層から剥離して前記接 着層を介して商品を配達する箱等の梱包物の表面に貼付することが出来るのであ る。

【００１７】 前記受領書の複数の辺はミシン目が設けられ、所定の１又は複数箇所の角は前 記配送伝票から切り離し易いように切り取られている。これにより、受領書は簡 単に配送伝票から切り取ることが可能である。

【００１８】 剥がされた前記商品配達伝票に対向する前記台紙上面には、配達案内、商品案 内等の所定の情報が印字されている。

【００１９】 前記帳票の前記明細書欄と、前記振込み伝票欄と、前記ピッキングリスト欄と 、前記商品配達伝票欄に記入する情報はプリンタにより同時に印字される。これ により、商品の配達に関する複数種類の伝票を一度に台紙の同一面に印字するこ とが可能となり、配送業務の効率化が達成可能となった。

【００２０】 前記帳票に印字された所定の前記欄間には、ミシン目が設けられ切り離し可能 に形成されている。

【００２１】 ここで、前記帳票は、連続帳票又は単票である。

【００２２】 さらに、上面にシリコン層が形成された台紙と、前記台紙にそれぞれの記入面 を表面側に有し、裏面側に接着層を有する分離可能な送り状と受領書とが剥離可 能に接着されたことを特徴とする商品配達用伝票を提供するものである。

【００２３】 前記商品配達伝票は、その裏面の前記受領書の裏面を除く所定の部分に形成さ れた前記接着層により前記シリコン層に剥離可能に接着されている。

【００２４】 さらに、前記商品配達伝票は、前記台紙の前記シリコン層から剥離したとき前 記接着層により送付する商品の箱等の梱包物の表面に貼付することが出来る。

【００２５】 また、前記送り状と前記受領書の一方の端側との間と、対向する受領書の他端 側にはミシン目が設けられ、所定の１又は複数箇所の角は前記配送伝票から切り 離し易いように切り取られ切取部が設けられている。

【００２６】 これにより、受領書を商品配達伝票から切り取る時、受領書に余分な力が加わ らず変形しないので、切り取った受領書はカールすることが無い。

【００２７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る原稿搬送装置及び原稿搬送方法の詳細を図面に基づいて説 明する。

【００２８】 図１は、本考案における第１の実施の形態例としての商品配送用帳票の正面図 を示す。図１に示す商品配送用帳票１は、払込取扱票２と、お買い上げ明細書３ と、ピッキングリスト４と、送り状６及び受領書７を有する商品配達伝票５とで 構成されている。

【００２９】 商品配送用帳票１のうち払込取扱票２、お買い上げ明細書３、ピッキングリス ト４は台紙１０上に予め印字されている。商品配達伝票５は、予め印字された商 品配達伝票５の裏面に形成された接着層１５ｂを介して台紙１０上に剥離可能に 貼り付けられている。

【００３０】 台紙１０は、コンピュータに接続されたプリンタ（図示せず）により印字可能 に連続地帳票又は単票に形成されている。台紙１０の幅方向両端にはプリンタが 紙送りするための多数のスプロケットホール８が設けられたマージン部１９が形 成されている。

【００３１】 台紙１０は、例えば、ＮＩＰ白上質紙５５Ｋｇの撓性のある紙を使用している 。そのためプリンタのローラに巻きついても余分な紙の反発力が加わらず貼り付 けた商品配達伝票５に設けられたミシン目から折り曲がることがない。

【００３２】 配送のために必要なデータは、顧客からの商品受注データがコンピュータに格 納された後、商品配送用帳票１への印字データに加工処理されてコンピュータに 接続されたプリンタに送信される。

【００３３】 これによりプリンタは、払込取扱票２、お買い上げ明細書３、ピッキングリス ト４、商品配達伝票５（送り状６、受領書７）で構成されている商品配送用帳票 １へ商品配送用データ（会員番号、受付日、伝票番号、氏名、購入した商品番号 、商品名、数量、単価、金額、買い上げ合計金額及び備考欄等）を同時に印字す る。

【００３４】 通常、プリンタは商品を梱包し発送する作業現場に設置されており小型のプリ ンタでノンインパクトプリンタが多い。本考案の商品配送用帳票１への印字プリ ンタはインパクトプリンタであってもノンインパクトプリンタであってもよい。

【００３５】 ここで、商品配送用帳票１に記載された、払込取扱票２、お買い上げ明細書３ 、ピッキングリスト４、商品配達伝票５（送り状６、受領書７）について説明す る。

【００３６】 払込取扱票２は、配送した商品代金の支払いのために用いるものであり、郵便 局、銀行等での振込みに使用する。払込取扱票２は、加入者名、金額、振込人氏 名住所、受付印等の各欄で構成されている。この払込取扱票２の様式は公知であ り、振込用紙は、振込取扱票、振込票兼受領書、及びコンビニエンスストアで振 込みを行なう振込受領書で構成されている。

【００３７】 お買い上げ明細票３は、顧客が購入した商品の明細であり、会員番号、受付日 、伝票番号、氏名、購入した商品番号、商品名、数量、単価、金額、買い上げ合 計金額及び備考欄で構成されている。

【００３８】 ピッキングリスト４は、配達する商品をダンボール箱等に梱包するためのリス トであり、配達指定日、届け先の住所、氏名、伝票番号、荷送人、商品コード、 商品名、数量、単価、金額、備考等の欄が設けられている。

【００３９】 商品配達伝票５は、送り状６と受領書７で構成されている。送り状６は、書類 名である送り状、送り状の配達する年月日、問合せ番号、届け先、依頼主、品名 、配達指定日等で構成されている。受領書７は、書類名である受領書、年月日、 問合せ番号、届け先、依頼主、品名、配達指定日、受領印等の欄で構成されてい る。

【００４０】 商品配送用帳票１の内、払込取扱票２、お買い上げ明細書３は、梱包時に商品 と共に梱包内に入れる伝票である。

【００４１】 ピッキングリスト４及び商品配達伝票５は、商品を箱詰めする作業者が商品を 品揃えし梱包する時に使用する伝票である。作業者はピッキングリストに基づい て商品を品揃えし梱包する。

【００４２】 図に示す商品配送用帳票１の払込取扱票２及びお買い上げ明細書３と、ピッキ ングリスト４及び商品配達伝票５の間には、プリンタの用紙繰上げ方向に切り離 し可能にミシン目９ａ又はスリットが設けられている。

【００４３】 払込取扱票２及びお買い上げ明細書３は、このミシン目９ａに沿って切り離し 商品と共に箱に入れる。商品を購入した顧客は、配達された商品とお買い上げ明 細書３の記載内容とを確認して払込取扱票２により振込みを行なう。

【００４４】 配達商品の梱包作業者は、ピッキングリスト４に基づいて商品を品揃えして梱 包する。梱包が終了すると台紙１０から商品配達伝票５を剥がして梱包の箱等に 貼り付ける。

【００４５】 商品配達伝票５は、台紙１０に剥離可能に接着剤１５ａを介して接着されてい る。梱包が終了した後、商品配達伝票５を台紙１０から剥がして商品を梱包した 箱等に貼り付け可能になっている。

【００４６】 ここで、本考案における商品配達伝票５の構成について説明する。

【００４７】 図２（ａ）は、図１で示した商品配達伝票５を抽出した正面図を示し、図２（ ｂ）は、Ｘ−Ｘ間での断面図を示す。図２（ｃ）は、商品配達伝票５の裏面に接 着剤１５ａが設けられた状態を示す。濃く着色された部分が商品配達伝票５の裏 面に接着剤１５ａを塗布した部分で接着層１５ｂを形成している。

【００４８】 台紙１０の商品配達伝票５を接着する範囲には、シリコン層１６が設けられて いる。シリコン層１６が設けられた位置に、裏面に接着剤１５ａを塗布した商品 配達伝票５が接着されている。

【００４９】 この状態を断面から見ると、図２（ｂ）に示すように台紙１０の上面にはシリ コン層１６が形成されシリコン層１６の上面には接着層が形成され、接着層の上 面には商品配達伝票５が接着されて形成されている。

【００５０】 接着剤１５ａは、接着後にも剥離可能な感圧接着剤であり、例えば、天然ゴム を主体としスチレンやメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天 然ゴムや合成ゴムをベース接着剤とし、このベース接着剤に対し、シリカゲルな どの微粒子、粘着付与剤、澱粉などを添加してなるものである。

【００５１】 図２（ｂ）、図２（ｃ）に示すように、接着剤１５ａは、受領書７の裏面には 塗布されていない。商品配達伝票５において、受領書７は商品配達伝票５の外辺 端よりも所定の長さだけ内側に小さく形成され、受領書７の周辺は接着剤が設け られた接着面を有するように形成されている。受領書７裏面以外の商品配達伝票 ５の裏面には接着剤１５ａが塗布されているので、商品配達伝票５は台紙１０か ら剥がれることは無い。

【００５２】 さらに、接着剤１５ａの塗布されていない受領書７の四辺にはミシン目９ｂが 設けられ、商品配達伝票５からミシン目９ｂに沿って切り離し可能となっている 。また、受領書７の所定の１又は複数の角は、商品配達伝票５から切り離しが容 易なように角の一部が切り取られた切取部１８が設けられている。

【００５３】 台紙１０に設けられたシリコン層１６は、接着剤１５ａに対して接着強度が紙 に対するより小さいため商品配達伝票５を台紙１０から容易に剥離することが可 能である。剥がした商品配達伝票５は裏面の接着剤１５ａを介して梱包した箱等 に容易に接着することが出来るのである。

【００５４】 梱包された箱等に貼り付けられた送り状６に基づき商品を配達した時、商品配 達伝票５から受領書７の切取部１８から受領書７の周囲に設けられたミシン目９ ｂに沿って受領書７を切り取る。切取った受領書７の受領印欄に商品を受領した 事を確認する顧客の受領印が押され受領書７を持ち帰ることで配達が終了する。

【００５５】 また、商品配達伝票５を剥がした後の台紙１０の表面には、予め、配達案内、 商品情報等の案内情報２０を印字しておくことが可能である。

【００５６】 図３は、配達伝票５を台紙から剥がした時の状態の正面図を示す。商品配達伝 票５を剥がした後、顧客は台紙１０上に印字された情報を得ることが可能となる 。

【００５７】 切り取られた受領書７は、裏に接着剤１５ａが塗布されていないため梱包した 箱等に接着していない。そのため商品配達伝票５から切り取る時、受領書７に余 分な力が加わらず変形しない。これにより、受領書７はカールすることが無い。

【００５８】 受領書７にバーコード等が印字されている場合は、受領書７がカールしている とバーコードを読み取る作業が困難となる。本考案の受領書７においてはカール していないためバーコードの読み取りが容易となる。さらに、受領書７への書込 みや、受領書７の保管についてもカールが無いため問題なく処理できる。

【００５９】 次に、本考案における第２の実施の形態について図に基づき説明する。尚、以 下の説明で使う符号は、第１の実施の形態と同一の機能を有するものは同一の符 号とする。

【００６０】 図４は、第２の実施の形態における商品配達伝票５ｂの正面図を示す。

【００６１】 図４に示す商品配達伝票５ｂは、納品書３１、送り状３０ｂと受領書４０ｂ、 送り状控えが隣接して構成されている。

【００６２】 商品配達伝票５ｂは、予め印字された商品配達伝票５ｂの裏面に形成された接 着層１５ｂ（図５参照）を介して台紙１０上に剥離可能に貼り付けられている。

【００６３】 台紙１０は、コンピュータに接続されたプリンタ（図示せず）により印字可能 に連続地帳票又は単票に形成されている。台紙１０の幅方向両端にはプリンタが 紙送りするための多数のスプロケットホール８が設けられたマージン部１９が形 成されている。

【００６４】 さらに、納品書３１と送り状３０ｂとの間、送り状３０ｂと送り状控えとの各 間にはミシン目９ａ又はスリットが形成されている。

【００６５】 台紙１０は、例えば、ＮＩＰ白上質紙５５Ｋｇの撓性のある紙を使用している 。そのためプリンタのローラに巻きついても余分な紙の反発力が加わらず貼り付 けた商品配達伝票５ｂに設けられたミシン目９ａから折り曲がることがない。

【００６６】 配送のために必要なデータは、顧客からの商品受注データがコンピュータに格 納された後、商品配達伝票５ｂへの印字データに加工処理されてコンピュータに 接続されたプリンタに送信される。

【００６７】 これによりプリンタは、商品配送用データを、（例えば、便名、届け先住所、 問合せ伝票番号、受付日、会員番号、氏名、購入した商品番号、商品名、数量、 金額、連絡先、等）を納品書、送り状３０ｂ、受領書４０ｂ、送り状控え４１と に同時に印字する。

【００６８】 通常、プリンタは商品を梱包し発送する作業現場に設置されており小型のプリ ンタでノンインパクトプリンタが多い。本考案の商品配送用帳票１への印字プリ ンタはインパクトプリンタであってもノンインパクトプリンタであってもよい。

【００６９】 商品配達伝票５ｂは、納品書３１、送り状３０ｂ、受領書４０ｂ、送り状控４ １とで構成されている。納品書は、例えば、届け先氏名、住所、会員番号、電話 番号、商品番号、商品名、数量、発送元会社名等の欄で構成されている。

【００７０】 送り状３０は、例えば、問合せ伝票番号、届け先、電話番号、会員番号品名、 品名、依頼主、受領印等の欄で構成されている。

【００７１】 送り状控４１は、例えば、問合せ伝票番号、届け先、電話番号、会員番号、品 番、発送元及び電話番号の各欄で構成されている。

【００７２】 配達品の梱包作業者は、梱包が終了すると台紙１０から商品配達伝票５ｂを剥 がして梱包の箱等に貼り付ける。

【００７３】 商品配達伝票５ｂは、接着剤１５ａを介して剥離可能に台紙１０に接着されて いる。梱包が終了した後、商品配達伝票５ｂを台紙１０から剥がして商品を梱包 した箱等に貼り付け可能になっている。

【００７４】 また、商品配達伝票５ｂを剥がした後の台紙１０の表面には、予め、配達案内 、広告、商品情報等の案内情報を印字しておくことが可能である。

【００７５】 ここで、本考案における商品配達伝票５ｂの構成について説明する。

【００７６】 図５（ａ）は、図４で示した商品配達伝票５ｂの正面図を示し、濃く着色され た部分は、商品配達伝票５ｂの裏面に接着剤１５ａを塗布した部分で接着層１５ ｂを形成している。図５（ｂ）は、図５で示した商品配達伝票５ｂのＺ−Ｚ間で の断面図を示す。

【００７７】 台紙１０の商品配達伝票５ｂを接着する範囲には、シリコン層１６が設けられ ている。シリコン層１６が設けられた位置に、裏面に接着剤１５ａを塗布した商 品配達伝票５ｂが接着されている。

【００７８】 この状態を商品配達伝票５ｂの断面から見ると、図５（ｂ）に示すように台紙 １０の上面にはシリコン層１６が形成されシリコン層１６の上面には接着層１５ ｂが形成され、接着層１５ｂの上面には商品配達伝票５ｂが接着されて形成され ている。

【００７９】 接着剤１５ａは、接着後にも剥離可能な感圧接着剤であり、例えば、天然ゴム を主体としスチレンやメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天 然ゴムや合成ゴムをベース接着剤とし、このベース接着剤に対し、シリカゲルな どの微粒子、粘着付与剤、澱粉などを添加してなるものである。

【００８０】 図５（ａ）、（ｂ）に示すように、接着剤１５ａは、受領書４０ｂの裏面には 塗布されていない。商品配達伝票５ｂにおいて、受領書４０ｂは商品配達伝票５ ｂの外辺端よりも所定の長さだけ内側に小さく形成され、受領書４０ｂの周辺は 接着面を有するように形成されている。受領書４０ｂ裏面以外の商品配達伝票５ ｂの裏面には接着剤１５ａが塗布されているので、商品配達伝票５ｂは台紙１０ から剥がれることは無い。

【００８１】 さらに、接着剤１５ａの塗布されていない受領書４０ｂの四辺にはミシン目９ ｂが設けられ、商品配達伝票５ｂからミシン目９ｂに沿って切り離し可能となっ ている。また、受領書４０ｂの所定の１又は複数の角は、商品配達伝票５ｂから 切り離しが容易なように角が切り取られた切取部１８が設けられている。

【００８２】 台紙１０に設けられたシリコン層１６は、接着剤１５ａに対して接着強度が紙 に対するより小さいため商品配達伝票５ｂを台紙１０から容易に剥離することが 可能である。剥がした商品配達伝票５ｂは裏面の接着剤１５ａを介して梱包した 箱等に容易に接着することが出来るのである。

【００８３】 梱包された箱等に貼り付けられた送り状３０ｂに基づき商品を配達した時、商 品配達伝票５ｂから受領書４０ｂの所定の角に設けられた切取部１８から受領書 ４０ｂの周囲に設けられたミシン目９ｂに沿って受領書４０ｂを切り取る。切り 取った受領書４０ｂの受領印欄に商品を受領した事を確認する顧客の受領印が押 され受領書４０ｂを持ち帰ることで配達が終了する。

【００８４】 切り取られた受領書４０ｂは、裏に接着剤１５ａが塗布されていないため梱包 した箱等に接着していない。そのため商品配達伝票５ｂから切り取る時、受領書 ４０ｂに余分な力が加わらず変形しない。これにより、受領書４０ｂはカールす ることが無い。

【００８５】 受領書４０ｂにバーコード等が印字されている場合は、受領書４０ｂがカール しているとバーコードを読み取る作業が困難となる。本考案の受領書４０ｂにお いてはカールしていないためバーコードの読み取りが容易となる。さらに、受領 書４０ｂへの書込みや、受領書４０ｂの保管についてもカールが無いため問題な く処理できる。

【００８６】 次に、本考案における第３の実施の形態について説明する。

【００８７】 図６は、第３の実施の形態における商品配達伝票５ｃの正面図を示す。

【００８８】 図６に示す商品配達伝票５ｃは、送り状３０ｃ（以下、貼付票３０ｃという） と受領書４０ｃ（以下、配達票４０ｃという）、が隣接して構成されている。

【００８９】 商品配達伝票５ｃは、予め印字された商品配達伝票５ｃの裏面に形成された接 着層１５ｂ（図７参照）を介して一枚づつ単票として台紙１０上に剥離可能に貼 り付けられている。本実施の形態例で商品配達伝票５ｃは、１枚づつ切り離され て台紙に形成された例であるが、台紙上にミシン目９ｂ又はスリットを介して連 続して設けられるようにしてもよい。

【００９０】 台紙１０は、コンピュータに接続されたプリンタ（図示せず）により印字可能 に連続地帳票又は単票に形成されている。台紙１０の幅方向両端にはプリンタが 紙送りするための多数のスプロケットホール８が設けられたマージン部１９が形 成されている。

【００９１】 台紙１０は、例えば、ＮＩＰ白上質紙５５Ｋｇの撓性のある紙を使用している 。そのためプリンタのローラに巻きついても余分な紙の反発力が加わらず貼り付 けた商品配達伝票５に設けられたミシン目から折り曲がることがない。

【００９２】 配送のために必要なデータは、顧客からの商品受注データがコンピュータに格 納された後、商品配達伝票５ｃへの印字データに加工処理されてコンピュータに 接続されたプリンタに送信される。

【００９３】 これによりプリンタは、商品配送用データを、（例えば、便名、届け先住所、 問合せ伝票番号、受付日、会員番号、氏名、購入した商品番号、連絡先、間口Ｎ ｏ．等）を貼付票３０ｃと配達票４０ｃとに同時に印字する。

【００９４】 通常、プリンタは商品を梱包し発送する作業現場に設置されており小型のプリ ンタでノンインパクトプリンタが多い。本考案の商品配送用帳票１への印字プリ ンタはインパクトプリンタであってもノンインパクトプリンタであってもよい。

【００９５】 商品配達伝票５ｃは、貼付票３０ｃと配達票４０ｃとで構成されている。貼付 票３０ｃは、書類名である貼付票、配達便名、問合せ伝票番号、届け先、電話番 号、会員番号、品番、連絡先、梱包確認、間口Ｎｏ．発送元及び電話番号の各欄 で構成されている。配達票は、書類名である配達票、配達便名、問合せ伝票番号 、届け先、電話番号、会員番号品名、配達記録、品名、依頼主、受領印等の欄で 構成されている。

【００９６】 配達送品の梱包作業者は、梱包が終了すると台紙１０から商品配達伝票５ｃを 剥がして梱包の箱等に貼り付ける。

【００９７】 商品配達伝票５ｃは、接着剤１５ａを介して剥離可能に台紙１０に接着されて いる。梱包が終了した後、商品配達伝票５ｃを台紙１０から剥がして商品を梱包 した箱等に貼り付け可能になっている。

【００９８】 また、商品配達伝票５ｃを剥がした後の台紙１０の表面には、予め、配達案内 、広告、商品情報等の案内情報を印字しておくことが可能である。

【００９９】 ここで、本考案における商品配達伝票５ｃの構成について説明する。

【０１００】 図７（ａ）は、図６で示した商品配達伝票５ｃの正面図を示し、濃く着色され た部分が商品配達伝票５ｃの裏面に接着剤１５ａを塗布した部分で接着層１５ｂ を形成している。図７（ｂ）は、図７（ａ）で示した商品配達伝票５ｃのＹ−Ｙ 間での断面図を示す。

【０１０１】 台紙１０の商品配達伝票５ｃを接着する範囲には、シリコン層１６が設けられ ている。商品配達伝票５ｃは、シリコン層１６が設けられた位置に、裏面に接着 剤１５ａを塗布した状態で接着されている。

【０１０２】 この状態を商品配達伝票５ｃの断面から見ると、図７（ｂ）に示すように台紙 １０の上面にはシリコン層１６が形成されシリコン層１６の上面には接着層が形 成され、接着層１６の上面には商品配達伝票５ｃが接着されて形成されている。

【０１０３】 接着剤１５ａは、接着後にも剥離可能な感圧接着剤であり、例えば、天然ゴム を主体としスチレンやメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天 然ゴムや合成ゴムをベース接着剤とし、このベース接着剤に対し、シリカゲルな どの微粒子、粘着付与剤、澱粉などを添加してなるものである。

【０１０４】 図７（ａ）、（ｂ）に示すように、接着剤１５ａは、配達票４０ｃの裏面には 塗布されていない。商品配達伝票５ｃにおいて、配達票４０ｃは商品配達伝票５ ｃの外辺端よりも所定の長さだけ内側に小さく形成され、配達票４０ｃの周辺は 接着面を有するように形成されている。配達票４０ｃの裏面以外の商品配達伝票 ５ｃの裏面には接着剤１５ａが塗布されているので、商品配達伝票５ｃは台紙１ ０から剥がれることは無い。

【０１０５】 さらに、接着剤１５ａの塗布されていない配達票４０ｃの周辺（二辺、三辺又 は四辺）にはミシン目９ｂが設けられ、商品配達伝票５ｂからミシン目９ｂに沿 って切り離し可能となっている。また、配達票４０の所定の１又は複数の角は、 商品配達伝票５から切り離しが容易なように角が切り取られた切取部１８が設け られている。図７に示す配達票４０においては２箇所の切取部１８が設けられて いる。

【０１０６】 台紙１０に設けられたシリコン層１６は、接着剤１５ａに対して接着強度が紙 に対するより小さいため商品配達伝票５を台紙１０から容易に剥離することが可 能である。剥がした商品配達伝票５は裏面の接着剤１５ａを介して梱包した箱等 に容易に接着することが出来るのである。

【０１０７】 梱包された箱等に貼り付けられた貼付票３０ｃに基づき商品を配達した時、商 品配達伝票５ｃから配達票４０ｃの切取部１８からミシン目９ｂに沿って配達票 ４０ｃを切り取る。切り取った配達票４０ｃの受領印欄に商品を受領した事を確 認する顧客の受領印が押され配達票４０ｃを持ち帰ることで配達が終了する。

【０１０８】 切り取られた配達票４０ｃは、裏に接着剤１５ａが塗布されていないため梱包 した箱等に接着していない。そのため商品配達伝票５ｃから切り取る時、配達票 ４０ｃに余分な力が加わらず変形しない。これにより、配達票４０ｃはカールす ることが無い。

【０１０９】 配達票４０ｃにバーコード等が印字されている場合は、配達票４０ｃがカール しているとバーコードを読み取る作業が困難となる。本考案の配達票４０ｃにお いてはカールしていないためバーコードの読み取りが容易となる。さらに、配達 票４０ｃへの書込みや、配達票４０ｃの保管についてもカールが無いため問題な く処理できる。

【０１１０】

【考案の効果】

以上詳しく説明したように、本考案は、台紙と、前記台紙に印字された、購入 した商品名、数量等の商品購入情報を印字する明細書欄と、購入商品の代金振込 みに使用する振込み伝票欄と、配送する前記購入商品を印字したピッキングリス ト欄と、前記商品を配送するための送り状と受領書とが分離可能に隣接してなる 商品配達送伝票欄が前記台紙に剥離可能に接着されて構成されたことを特徴とす る商品配送用帳票を提供するものである。

【０１１１】 本考案によれば、商品販売に関連する払込取扱票２、お買い上げ明細書３、ピ ッキングリスト４、商品配達伝票５（送り状６、受領書７）で構成されている商 品配送用帳票１へ商品配送用データ（会員番号、受付日、伝票番号、氏名、購入 した商品番号、商品名、数量、単価、金額、買い上げ合計金額及び備考欄等）を 同時に印字することが可能である。これにより商品配送用の伝票発行を効率良く 実行することが可能となった。

【０１１２】 さらに、商品配達伝票５は、台紙１０に剥離可能に接着剤１５ａを介して接着 されている。梱包が終了した後、商品配達伝票５を台紙１０から剥がして商品を 梱包した箱等に貼り付け可能になっている。

【０１１３】 さらにまた、梱包された箱等に貼り付けられた送り状６に基づき商品を配達し た時、商品配達伝票５から受領書７の切取部１８からミシン目９ｂに沿って受領 書７を切り取るが、切り取られた受領書７は、裏に接着剤１５ａが塗布されてい ないため梱包した箱等に接着していない。そのため商品配達伝票５から切り取る 時、受領書７に余分な力が加わらず変形しない。これにより、受領書７はカール することが無い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る第１の実施の形態例の商品配送
用帳票の正面図を示す。

【図２】 （ａ）は、図１で示した商品配達伝票を抽出
した正面図を示し、（ｂ）は、Ｘ−Ｘ間での断面図を示
す。（ｃ）は、商品配達伝票の裏面に接着剤が設けられ
た状態を示す。

【図３】 配達伝票を台紙から剥がした時の状態の正面
図を示す。

【図４】 本考案に係る第２の実施の形態における商品
配達伝票の正面図を示す。

【図５】 （ａ）は、図４で示した商品配達伝票の正面
図を示し、濃く着色された部分が商品配達伝票の裏面に
接着剤を塗布した部分で接着層を形成している。（ｂ）
は、（ａ）で示した商品配達伝票のＺ−Ｚ間での断面図
を示す。

【図６】 本考案に係る第３の実施の形態における商品
配達伝票の正面図を示す。

【図７】 （ａ）は、図６で示した商品配達伝票の正面
図を示し、濃く着色された部分が商品配達伝票の裏面に
接着剤を塗布した部分で接着層を形成している。（ｂ）
は、図７（ａ）で示した商品配達伝票のＹ−Ｙ間での断
面図を示す。

【符号の説明】

１ 商品配送用帳票 ２ 振込取扱票 ３ 明細書 ４ ピッキングリスト ５ 商品配達伝票 ６ 送り状 ７ 受領書 ８ スプロケットホール ９ａ、９ｂ ミシン目 １０ 台紙１０ １５ 接着剤１５ａ １６ シリコン層 １８ 切取部 １９ マージン部

Claims (13)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台紙と、 前記台紙に印字された、購入した商品名、数量等の商品
   購入情報を印字する明細書欄と、購入商品の代金振込み
   に使用する振込み伝票欄と、配送する前記購入商品情報
   を印字したピッキングリスト欄と、 前記商品を配送するための送り状と受領書とが分離可能
   に隣接してなる商品配達送伝票欄が前記台紙に剥離可能
   に接着されて構成されたことを特徴とする商品配送用帳
   票。
2. 【請求項２】 前記台紙の前記商品配達伝票欄に対抗す
   る領域には、シリコン層が形成されていることを特徴と
   する請求項１に記載の商品配送用帳票。
3. 【請求項３】 前記商品配達伝票は、その裏面の前記受
   領書の裏面を除く所定の部分に形成された接着層により
   前記シリコン層に剥離可能に接着されたことを特徴とす
   る請求項２に記載の商品配送用帳票。
4. 【請求項４】 前記商品配達伝票は、前記帳票の前記シ
   リコン層から剥離して前記接着層を介して商品を配達す
   る箱等の梱包物の表面に貼付することが出来ることを特
   徴とする請求項１に記載の商品配送用帳票。
5. 【請求項５】 前記受領書の複数の辺はミシン目が設け
   られ、所定の１又は複数箇所の角は前記配送伝票から切
   り離し易いように切り取られていることを特徴とする請
   求項１に記載の商品配送用帳票。
6. 【請求項６】 剥がされた前記商品配達伝票に対向する
   前記台紙上面には、配達案内、商品案内等の所定の情報
   が印字されていることを特徴とする請求項１に記載の商
   品配送用帳票。
7. 【請求項７】 前記帳票の前記明細書欄と、前記振込み
   伝票欄と、前記ピッキングリスト欄と、前記商品配達伝
   票欄に記入する情報はプリンタにより同時に印字される
   ことを特徴とする請求項１に記載の商品配送用帳票。
8. 【請求項８】 前記帳票に印字された所定の前記欄間に
   は、ミシン目が設けられ切り離し可能に形成されている
   ことを特徴とする請求項１に記載の商品配送用帳票。
9. 【請求項９】 前記帳票は、連続帳票又は単票であるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の商品配送用帳票。
10. 【請求項１０】 上面にシリコン層が形成された台紙
    と、 前記台紙にそれぞれの記入面を表面側に有し裏面側に接
    着層を有する分離可能な送り状と受領書とが剥離可能に
    接着されたことを特徴とする商品配達用伝票。
11. 【請求項１１】 前記商品配達伝票は、その裏面の前記
    受領書の裏面を除く所定の部分に形成された前記接着層
    により前記シリコン層に剥離可能に接着されたことを特
    徴とする請求項１０に記載の商品配送用帳票。
12. 【請求項１２】 前記商品配達伝票は、前記台紙の前記
    シリコン層から剥離したとき前記接着層により送付する
    商品の箱等の梱包物の表面に貼付することが出来ること
    を特徴とする請求項１１に記載の商品配送用帳票。
13. 【請求項１３】 前記送り状と前記受領書の一方の端側
    との間と、対向する前記受領書の他端側にはミシン目が
    設けられ、所定の１又は複数箇所の角は前記配送伝票か
    ら切り離し易いように切り取られ切取部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項１０に記載の商品配送用帳
    票。