JPS6226224Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、販売、出荷、納品等の管理に用い
るところのラベル片付き貼着用帳票に関するもの
である。

従来、品物の販売、出荷、納品等においては、
短時間の内に、沢山の品物に対応する事務処理用
の帳票とラベル片を作成し、ラベル片を品物に貼
着すると共に帳票を処理する必要があつた。

このため、事務処理用の帳票とラベル片とを複
写記入可能に上下一体としたセツト帳票が用いら
れていたが、この構造の帳票においては、ラベル
片に複写記入する文字の種類、大きさが上位帳票
の文字の種類、大きさに限定されるため、品物の
取扱いにおいてラベル表示が見にくくなり品物の
管理に不都合を生じていた。

このため、小型電子計算機の発達に伴つて、そ
の出力装置であるプリンタでの利用において、事
務処理用の帳票とラベル片とを、それらの端部に
おいて左右または上下に結合したラベル片付きの
結合帳票を用いていたが、この構造の帳票は、帳
票の貼着管理を考慮しておらずラベル片を品物に
貼着した後はラベル片と帳票とは別体となるた
め、ラベル片を貼着した品物と帳票を一体化して
保存、移動する場合、帳票の散逸および他の帳票
との混同を生じ、取扱いが不便となり、また、ラ
ベル片を品物に貼着した後品物の移動順に帳票を
整理して用いる場合においても、沢山の品物の取
扱い中においてはその順序に狂いを生じ、また帳
票の散逸を生じ不便となり、この考案の如くの各
種管理には不都合であつた。

これを解決するため、ラベル片を分離した残り
の帳票を接着テープを用い品物に貼着したり、整
理帳、整理板等に貼着することを試みたが、短時
間の内に沢山の品物を処理する場合においては、
作業性に劣り不便であると共に余分の接着テープ
を用いるため不経済でもあつた。

そこで、この考案においては、従来のセツト帳
票、結合帳票等の欠点に鑑み、ラベル片への印
字、およびラベル片の表示が問題なく行え、ラベ
ル片を貼着した品物の移動と共に帳票を移動する
にも、また帳票を整理するにも別体の接着テープ
を用いることなく、また帳票、ラベル片のどちら
をもまたどちらからでも貼着できるところのラベ
ル片付き貼着用帳票を提供するものである。

次に、この考案をこの考案の実施例を示す図面
に基づいて説明する。

この考案に係るラベル片付き貼着用帳票１は、
第１図イ，ロに示す如く、表面に印字部Ｐを有す
る帳票２と、表面に剥離層３１を有する剥離台紙
３２上に、表面に印字部P′を有し裏面に不乾燥性
粘着剤層３３を有するラベル片３４を一側端の剥
離層３１を表出して重層してなるラベル原紙３と
からなり、第１図ロに示す如く、帳票２の一側端
の下位にラベル原紙３の表出した一側端の剥離層
３１が重ね合わされ、この重なり合う帳票裏面に
帯状に不乾燥性粘着剤層４が塗布され帳票２と剥
離層３１とが仮接着されてなるものである。その
際、帳票２が剥離台紙３２から不用意に剥がれて
分離することのないように帳票２および剥離台紙
３２を貫通するコ字状、細状、またはその他形状
の切込みによる紙綴じＦを設けるとよい。

また、上述のラベル片付き貼着用帳票１におい
ては、帳票２のラベル原紙３寄りの辺に沿つてミ
シン目５が設けられ、剥離台紙３２の帳帳２寄り
の辺に沿つてミシン目６が設けられている。

また、上述のラベル片付き貼着用帳票１は、帳
票２の左端辺とラベル原紙３の右端辺に連続状態
で印字する際の送り孔８が等間隔に設けられ、隣
り合うラベル片付き貼着用帳票１とミシン目９を
介して連接し、連続ラベル片付き貼着用帳票１０
を構成している。

なお、上述において、ラベル片３４は、剥離台
紙３２より小型のサイズで上下左右において内側
となるよう配置されているが、帳票２と剥離台紙
３２の剥離層３１と重なり合わないサイズまたは
配置とすればよく、また、剥離台紙３２上のラベ
ル片は１片に限定されることなく、複数片として
もよい。

また、販売、出荷、納品等の管理方法に応じ
て、帳票２に対応する複写帳票を、帳票２の上ま
たは下に位置させ複写可能状態に重合し綴じ合わ
せて構成してもよい。

次に、上述のラベル片付き貼着用帳票１の使用
に従つてこの考案を説明すると、連続ラベル片付
き貼着用帳票１０をその端部に設けられている送
り孔８を使用し、電子計算装置の出力装置である
プリンタのトラクターピンにセツトし、順次移送
しながら各ラベル片付き貼着用帳票１の帳票２と
ラベル片３４の印字部Ｐ，P′に得意先名、品名、
数量など互いに対応する情報および各々に必要な
情報を印字する。次いで、ミシン目９に沿つてラ
ベル片付き貼着用帳票１毎に切離し、各々の印字
内容に相当する品物を準備し、その後ラベル片３
４を剥離台紙３２より剥がし、ラベル片３４の裏
面の不乾燥性粘着剤層３３により品物に貼着する
と共に、帳票２を右端部側において、剥離台紙３
２より引剥がしていけば、帳票２とラベル原紙３
とは不乾燥性粘着剤層４に仮接着されているの
で、第２図に示す如く帳票２が剥離台紙３２より
容易に分離し、その後帳票２裏面の不乾燥性粘着
剤層４により品物に貼着する。

上述の如く、ラベル片３４と帳票２を貼着した
品物を所定部署または得意先などへ移送した際、
帳票２に認印をもらい帳票２をミシン目５に沿つ
て切り離し、帳票２を持ち帰り事務処理に用い
る。

また、所定情報を印字したラベル片付き貼着用
帳票１の使用において印字内容に相当する品物を
準備した後、ラベル片３４を品物に貼着すると共
に帳票を整理帳に貼着して用いる場合は、第２図
に示す如く、帳票２の右端部を剥離台紙３２より
引剥がして用いればよく、帳票２の貼着がラベル
片３４の貼着時より遅い場合には、帳票２に剥離
台紙３２を付着したまま用いればよいが、ミシン
目６が設けられている場合は、剥離台紙３２をミ
シン目６に沿つて切り離し剥離台紙３２を剥がし
て用いることができる。

以上述べた如く、この考案のラベル片付き貼着
用帳票は、帳票とラベル原紙との結合において、
帳票とラベル片との印字部が表出するよう互いの
端部において重ね合わされ結合されているので、
帳票、ラベル片への印字が文字の大きさを異にし
て自由に行え、帳票およびラベル片を所定部分へ
貼着し表示を行うに際しても各々別個に行えるの
でラベル片の表示に何ら支障なく行え、しかも帳
票の貼着部分の不乾燥性粘着剤層はラベル原紙の
剥離台紙により保護され仮接着されているので、
重なり合う部分の厚さが薄くプリンタでの印字時
の送り適性がよく、不乾燥性粘着剤層の保護材料
を必要とすることなく、しかも、帳票を出荷品等
に貼着する際には、帳票を剥離台紙からの分離と
同時に帳票の不乾燥性粘着剤層の表出が行え、こ
の不乾燥性粘着剤層により帳票を出荷品等へ貼着
でき、別の接着テープを必要とすることなく行な
える。また、ラベル原紙から引剥する際、ラベル
片部と共通する大型の剥離台紙と帳票とを掴み分
離できるので分離作業が容易である。しかも帳票
とラベル片部は、一枚の剥離台紙を介して同面側
に位置しているので各々の分離およびその後の貼
着作業において、帳票とラベル片のどちらをもま
たどちらからでも、剥離台紙から剥離しても何ら
支障なく行える等、この考案は、販売、出荷、納
品などの作業および管理が大変効率よく経済的に
行える大変有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図イは、この考案の一実施例であるラベル
片付き貼着用帳票の連続状態の説明図、第１図ロ
は第１図イの断面説明図、第２図は使用状態の断
面説明図である。 １はラベル片付き貼着用帳票、２は帳票、３は
ラベル原紙、３４はラベル片、３３および４は不
乾燥性粘着剤層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に印字部を有する帳票と、表面に剥離層を
   有する剥離台紙上に表面に印字部を有し裏面に不
   乾燥性粘着剤層を有するラベル片を一側端の剥離
   層を表出して重層してなるラベル原紙とからな
   り、前記帳票の印字部とラベル片の印字部が表出
   するよう帳票の一側端の下位にラベル原紙の表出
   した一側端の剥離層が重ね合わされ、この重なり
   合う帳票裏面に不乾燥性粘着剤層が塗布され仮接
   着されてなるラベル片付き貼着用帳票。