JP2523622Y2

JP2523622Y2 - 配送伝票

Info

Publication number: JP2523622Y2
Application number: JP1990020338U
Authority: JP
Inventors: 啓文田中
Original assignee: トッパン・ムーア株式会社
Priority date: 1990-02-28
Filing date: 1990-02-28
Publication date: 1997-01-29
Anticipated expiration: 2005-02-28
Also published as: JPH03109875U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、運送会社、デパート、スーパーマーケット
等において、依頼された配送品に貼り付けて配送業務を
行うための配送伝票に関する。

従来の技術この種配送伝票としては、従来から種々の構成のもの
が知られているが、一般的には、互いに重ね合わされ、
切り取り可能に綴じ合わされた複数枚の複写記入される
配送票と、これら配送票の最上位に重ね合わされて配送
品に貼着される貼着片とからなる。そして、この貼着片
の大きさは、天地方向は前記配送票よりも大きい一方、
左右方向は、前記配送票を抜き取り可能とするために、
前記配送票の反綴じ合わせ端が突出し得る大きさに設定
されている。

考案が解決しようとする課題このため従来にあっては、配送票の突出端部が配送作
業中に破損されたり、場合によっては何らかの理由で分
離状態となった配送票が突出端側から抜け落ちてしまう
という不都合があった。

本考案は、このような不都合を解消した配送伝票を提
供することを目的とする。

課題を解決するための手段この目的を達成するために本考案は、所望数の帳票が
これよりも大きな上紙片と下紙片との間に一端において
取り外し可能に綴じ込まれるとともに、前記上紙片の表
面には配送情報記入部が設けられ、前記上紙片と前記下
紙片とは前記帳票の綴じ込み端側の側端部及びこの側端
部と連続する天地端部にそれぞれ沿った所定部分におい
て互いに接着される一方、前記上紙片または前記下紙片
の非接着状態にある側端部に沿った所定部分には粘着剤
が塗布されて、この粘着剤塗布面に剥離紙が剥離可能に
接着され、前記下紙片の前記上紙片とは反対面側には粘
着剤が塗布されて、この粘着剤塗布面に剥離台紙が剥離
可能に接着されてなるものである。

そして、前記上紙片に切り用ミシン目等の切り取り部
を、例えば、前記下紙片とは非接着状態にある所定位置
に設けたものである。

作用上紙片に配送情報を記入した後、上紙片または下紙片
の帳票綴じ込み端とは反対側の側端部に接着された剥離
紙を剥離して粘着剤を露出させたうえ、前記上紙片と前
記下紙片とを前記側端部でも接着すると、前記上紙片と
前記下紙片とは帳票綴じ込み端とは反対側端部近傍の天
地端に沿った所定部分を除いた周縁で接着された状態と
なる。したがって、これら上紙片と下紙片とに綴じ込ま
れた帳票は、脱落不能な程度の開口部を残した状態で全
体的に被覆される。この状態で下紙片の剥離台紙を剥離
し、露出した粘着剤で配送品に接着する。一方、配送品
を受け取った届け先では、上紙片を開口部から切り取り
部で容易に破断して帳票を取り出すことができる。

実施例以下、本考案を通信販売を利用して商品を自己あるい
は他人に配送する際に使用する配送伝票に適用した場合
の好適な実施例について、添付図面に基づき詳細に説明
する。

ここにおいて第１図は配送伝票の平面図、第２図はそ
の概略的なＡ−Ａ線端面図、第３図は上紙片との接着部
分を示す下紙片の平面図である。

第２図に示すように、重ね合わされた２枚の帳票であ
る注文票１及び受領票２は、天地端と直角に位置する一
端側において接着剤３によって互いに綴じ合わされ、前
記注文票１の下には下紙片４が同様に接着剤５によって
綴じ合わされている。前記注文票１及び前記受領票２の
綴じ合わせ部分の内側にはそれぞれ切り用ミシン目6,7
が設けられている。前記下紙片４は前記注文票１及び前
記受領票２よりも大きく形成されるとともに、その裏面
側、すなわち前記注文票１綴じ合わせ面とは反対面側に
は、全面的に貼着剤８が塗布され、この粘着剤８塗布面
には剥離台紙９が剥離可能に接着されている。

第２図及び第３図で明らかなように、前記下紙片４に
は、これと同一大の貼付票を兼ねる上紙片10が注文票１
及び受領票２を挟持するようにして重ね合わされ、前記
注文票１及び前記受領票２の綴じ合わせ側の側端部及び
これと直角に連続する天地端部に沿った前記注文票１及
び前記受領票２の綴じ合わせ端とは反対側の端部近傍に
至る部分が、粘着剤11によって接着されている。また、
下紙片４における非接着部分である前記注文票１及び前
記受領票２の綴じ合わせ端とは反対側の側端部には粘着
剤12が塗布され、この塗布面は剥離紙13によって被覆さ
れている。一方、第１図及び第２図に示すように、前記
上紙片10における前記下紙片４の粘着剤11,12の非塗布
部分に対応する部分、換言すると、前記上紙片10におけ
る前記下紙片４とは接着しない部分には、切り取り部た
る天地方向に伸びる切り用ミシン目19が設けられてい
る。

第１図に示すように、上紙片10の表面には、配送情報
記入部たる届け先記入欄14、依頼主記入欄15、品名記入
欄16及び受付年月日記入欄17が設けられ、また、商品の
販売会社、伝票番号及び商品の配送を行う運送会社があ
らかじめ表示されている。そして、第２図に示すよう
に、前記上紙片10の裏面における前記届け先記入欄14、
前記依頼主記入欄15、前記品名記入欄16及び前記受付年
月日記入欄17に対応する部分にはカーボン複写剤18が設
けられている。

一方、図示してはいないが、受領票２の表面、すなわ
ちカーボン複写剤18の対向面には、上紙片10の届け先記
入欄14、依頼主記入欄15、品名記入欄16及び受付年月日
記入欄17にそれぞれ対応する部分に、同一の各記入欄が
設けられ、前記上紙片10への記入によって複写記入され
るよう構成されている。また、同じく図示してはいない
が、注文票１の裏面には、商品の受領者が自己の名にお
いて注文し得るように取扱商品を列挙して説明する一
方、その表面には届け先記入欄を兼ねる注文者記入欄が
設けられている。

続いて、上述の如く構成した配送伝票20の使用方法に
ついて説明する。

自己あるいは他人に対して通信販売を利用した商品の
配送を希望する依頼主が、商品カタログ等と一緒に送ら
れてきた注文書（図示せず）に届け先や品名等の所定事
項を記入して通信販売会社に郵送すると、通信販売会社
では注文書に基づいてデータをコンピュータに入力した
うえ、このコンピュータと連繋されたプリンタによっ
て、前記データを配送伝票の上紙片10の届け先記入欄1
4、依頼主記入欄15、品名記入欄16及び受付年月日記入
欄17に印字する，これによって、対応する受領票２の各
記入欄にも同一事項が複写記入される。

この記入済みの配送伝票20は、剥離紙13が剥離されて
上紙片10と下紙片４とが粘着剤12で接着されることによ
り、注文票１及び受領２の綴じ込み端とは反対側の側端
部近傍に対応する天地端に沿った部分を除いた周縁で接
着された状態となる。したがって、これら上紙片10と下
紙片４とに綴じ込まれた前記各票1,2は、周囲に非接着
部で形成される脱落不能な程度の開口部を残した状態で
全体的に被覆された状態となる。続いて、剥離台紙９が
剥離されて露出した粘着剤８により、配送伝票20は対象
商品の包装箱の粘着され、この配送品は運送会社により
届け先記入欄14に記入された届け先に配送される。この
配送作業中において、注文票１及び受領票２は全体的に
被覆保護された状態にあるので、前記注文票１及び前記
受領票２が破損されたり離脱して紛失することはない。

配送品が所定の届け先に配送されると、上紙片10が切
り用ミシン目19から破断され、受領票２が切り用ミシン
目６から切り取られて、受領者から所定欄に受領印ある
いはサインを受ける一方、注文票１も切り用ミシン目７
から切り取られて受領者に手渡される。

なお、本考案は上述した実施例に限定されるものでは
なく、例えば、上紙片10と下紙片４の接着における開口
部は、注文票１及び受領票２が脱落しない範囲内であれ
ばよく、これが大きいほど開封が容易である。また、適
用対象が通信販売用の配送伝票に限られないことはもち
ろんであり、適用対象に応じて商品情報記入部の構成や
綴じ込む帳票の種類、構成あるいは枚数も種々変更され
る。さらに、上紙片10を樹脂フィルムと紙の２層構造と
すれば、被覆保護機能は一層向上する。この際、上紙片
10の表面には筆記性が要求されるので、樹脂フィルムが
表面側に位置する場合には、マット加工等の筆記性処理
を施す必要がある。また、切り取り部は、１本の切り用
ミシン目19に限らず、平行な２本の切り用ミシン目等で
構成してもよく、その設ける位置も特に限定されない。

効果以上説明したように、本考案によれば、綴じ込まれる
帳票は全体的に被覆保護され、上紙片と下紙片の天地端
部の非接着部分である開口部は帳票が脱落するほどは大
きくないので、前記帳票が配送作業中に破損されたり、
紛失することがなく、また、前記上紙片に切り取り部を
設けたので、前記開口部からの開封も容易であるという
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例を示し、第１図は配送伝票の
平面図、第２図はその概略的なＡ−Ａ線端面図、第３図
は上紙片との接着部分を示す下紙片の平面図である。１……注文票、２……受領票 3,5……接着剤、４……下紙片 6,7……切り用ミシン目、８……粘着剤９……剥離台紙、10……上紙片 11,12……粘着剤、13……剥離紙 14……届け先記入欄、15……依頼主記入欄、16……品名
記入欄、17……受付年月日記入欄、19……切り用ミシン
目、20……配送伝票

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所望数の帳票がこれよりも大きな上紙片と
下紙片との間に一端において取り外し可能に綴じ込ま
れ、前記上紙片には切り取り部が設けられるとともに、
前記上紙片の表面には配送情報記入部が設けられ、前記
上紙片と前記下紙片とは前記帳票の綴じ込み端側の側端
部及びこの側端部と連続する天地端部にそれぞれ沿った
所定部分において互いに接着される一方、前記上紙片ま
たは前記下紙片の非接着状態にある側端部に沿った所定
部分には粘着剤が塗布されて、この粘着剤塗布面に剥離
紙が剥離可能に接着され、前記下紙片の前記上紙片とは
反対面側には粘着剤が塗布されて、この粘着剤塗布面に
剥離台紙が剥離可能に接着されたことを特徴とする配送
伝票。