JPH0121825Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はラベル片と、このラベル片とは異なる
材質からなりラベル片に記載する情報と関連する
情報を記載するところの帳票とを同一平面上に並
列状に一体的に綴合わせたことを特徴とするもの
である。

従来ラベル表面に品物の届先等をコンピユータ
の印字機により印字し品物に貼付する配送用ラベ
ルと、品物の流通過程で使用される納品書、受領
書、出庫指図書等の帳票とを一体的に綴合わせた
ものにおいては、配送用ラベルと各帳票がそれぞ
れ上下に重ね合わされた状態で綴合わされたもの
であり、このように紙質の異なる用紙を重ね合わ
せたものにおいては連続状態における折りたゝみ
時の折り部のテンテイングや印字時における下位
伝票の不鮮明な複写、またラベル使用時における
ラベルと伝票との一読性の困難さ等の種々の問題
があつた。

本考案は上記諸欠点を改良した考案であり、次
に本考案のラベル片付帳票を配送用とした場合を
図面の実施例に基づき説明する。

本考案のラベル片付帳票１は図面に示す如く、
表面に情報記載部を設けた、売上書２、納品書
３、受領書４、出荷指図書５を順次重ね合わせ一
側端を接着剤６で綴合わすと共に、接着剤６の内
側に切り取りミシン目１３を設け、この綴合わせ
た側と反対側の最下位帳票である出荷指図書５の
側端に綴合わせ部７を設け、この綴合わせ部７に
表面側が剥離性を有する台紙８上にあらかじめ所
定の形状に構成され、表面側に情報記載部を有し
表面側に粘着剤９を有する貼着片１０を重ね合わ
せてなるところのラベル片１１を裏面側にて接着
剤６′で並列的に綴合わすと共に、折り兼切り離
し用ミシン目１２を境に流れ方向に連接した連続
状態とし、出荷指図書５の綴合わせ部７の内側に
沿つて切り取りミシン目１４を設け、各帳票のラ
ベル片側と反対側の側端、綴合わせ部７の部分お
よびラベル片の両側端側にそれぞれ帳票とラベル
片の連続的な丁合時および印字機へのフイード時
に用いられる移送穴１５を設けてなるものであ
る。

以上の如く本考案は構成されるものであるが、
綴合わせ部７と綴合わさる台紙８上には貼着片１
０が至らないようにするとよく、またラベル片１
１の貼着片１０は品物の個数等により多く必要と
する場合はラベル片１１内に必要個数設ければよ
いものである。

さらに、帳票とラベル片の綴合わせは、最下位
帳票に限られるものではなく、最上位帳票あるい
は中間帳票等帳票使用目的あるいはコンピユータ
の印字機特性等によりラベル片を綴じ合わせる帳
票を決定すればよいものである。

使用に際してはラベル片付帳票１の表面側より
コンピユータの印字機で必要な情報を売上書２、
納品書３…等の情報記載部とラベル片１１の情報
記載部にそれぞれ印字したのち必要に応じ折り兼
切り離し用ミシン目１２より単位毎に分離し、売
上書２を切り取りミシン目１３から切り取り出荷
元に残すと共に、出荷指図書５の記載事項により
品物の梱包等を行い出荷指図書５に連接して設け
たラベル片１１の貼着片１０を台紙８より剥がし
品物に貼り付け、その後品物配送時に納品書３、
領収書４、出荷指図書５は品物と一諸に配送に供
するものであり、貼着片１０が品物に貼着された
ラベル片は切り取りミシン目１４から切り取り、
出荷指図書５と分離して用いるものである。

以上述べた如く本考案のラベル片付帳票は、ラ
ベル片と帳票の如く異なる材質からなる２紙葉を
互に同一平面に並列的に綴合わせてあるので帳票
全体の厚みを薄くすることができ、またラベル片
と帳票の綴合わせは１枚の帳票を延設して設けた
綴合わせ部で綴合わすため綴合わせ部の厚みも重
ね合わせた帳票とほぼ同程度の厚さとなり、しか
も帳票の綴合わせ部で綴合わされるラベル片の部
分に貼着片が至らない構成とすることができ綴合
わせ部の厚みを少くすることができるので連続状
態での折りたたみ時における折り部および綴合わ
せ部分のテンテイングをなくすことができ連続印
字時における印字機へのフイードがスムーズに行
えるものであり、さらに印字文字の複写記入は紙
質の厚いラベル片によつて印字圧が吸収されるこ
とがないので各帳票表面に鮮明な印字を得ること
ができると共に、帳票とラベル片の情報記載部が
重なり合わないよう位置しているため帳票とラベ
ル片の記載事項の確認が迅速かつ容易に行えラベ
ル片上の貼着片の管理が正確に行え、また品物の
出荷状態もラベル片上の貼着片の有無により一読
のもとに確認でき、また品物の出荷後または貼着
片の貼着後、切り取りミシン目に沿つて帳票から
ラベル片が容易に切り取れるので、その後、この
ラベル片を集めて員数することにより帳票によら
ず出荷状態、貼着状態が容易に判明でき、ラベル
片を出荷、貼着の確認用として用いることが可能
となり、印字、貼着確認を必要とする作業が簡便
化するものである。また、切り取りミシン目を綴
じ合わせ部の帳票側に沿つて設けた構成としたの
で、切り取りミシン目より帳票とラベル片を切り
取り分離した後は、帳票側には綴じ合わせ部は存
在しなくなり、綴じ合わせ部は、貼着片を貼着後
不用となる台紙側に接着して存在するので、帳票
の体裁を損うことなく、取扱いに支障を来たすこ
とがない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視図。第２図
は第１図におけるＸ−Ｘ線断面図。 １…本考案のラベル片付帳票、２…売上書、３
…納品書、４…受領書、５…出荷指図書、７…綴
合わせ部、１１…ラベル片、１２…折り兼切り離
し用ミシン目、１４…切り取りミシン目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に情報記載部を有する単位帳票が連接し、
   その一側端に沿つて綴合せ部を設けた連続帳票
   と、表面に情報記載部および裏面に粘着剤を有す
   る貼着片と表面が剥離性を有する台紙とからなる
   単位ラベル片が連接した連続ラベル片とを、単位
   帳票の情報記載部と単位ラベル片の情報記載部が
   重なり合わないよう連続帳票の綴合わせ部と連続
   ラベル片の一側端を重ね合わせ、並列して綴合わ
   せると共に、該綴合わせ部の帳票側に沿つて切り
   取りミシン目を設け、所定単位帳票毎に折り兼切
   り離し用ミシン目を設けてなるラベル片付帳票。