JP2002329300A - 車両の走行安全装置 - Google Patents

車両の走行安全装置

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JP2002329300A
JP2002329300A JP2001133049A JP2001133049A JP2002329300A JP 2002329300 A JP2002329300 A JP 2002329300A JP 2001133049 A JP2001133049 A JP 2001133049A JP 2001133049 A JP2001133049 A JP 2001133049A JP 2002329300 A JP2002329300 A JP 2002329300A
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vehicle
driver
state
curve
safety device
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JP2001133049A
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Inventor
Kenji Yoshikawa
賢治 吉川
Hirofumi Otsuka
浩文 大塚
Hiroshi Sekine
浩 関根
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の状態に応じたタイミングで警報等を
与えることができる車両の走行安全装置を提供する。 【解決手段】 道路データの記憶手投Aと、自車位置検
出手段Bと、車両状態検出手段Cと、運転者の状態を検
知する運転者状態検知手段Dと、記憶手段Aに基づき自
車両の前方のカーブ形状を判定するカーブ判定手段E
と、カーブを適正に通過可能な適正車両状態を設定する
適正車両状態設定手段Fと、車両状態と適正車両状態と
を比較する比較手投Gと、比較手段Gによる比較結果が
自車両の車両状態が適正車両状態にないときに安全装置
Hを作動させる作動手段Iとを備え、運転者状態検知手
段Dが運転者の状態を異常と検知した場合は、運転者の
状態が正常と検知された場合に対して、作動手段Iによ
る安全装置Hの作動を作動し易いようにもしくは作動を
早めるように修正する修正手段Jを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の走行安全
装置に関するものであり、特に、カーブを安全に走行で
きる車両の走行安全装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両走行時に車両が安全にカ
ーブを走行できるようにコーナリングスピード制御装置
を搭載した車両の走行安全装置が知られている。この種
の装置は、走行路の前方にカーブがあった場合にこれを
検出し、カーブへの進入速度が高過ぎると警報を発生し
て運転者の注意を喚起するものである(例えば、特開平
8−194888号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した走行安全装置
によれば、警報を受けた運転者は速やかにブレーキをか
ける等で対処することができるため、前方にあるカーブ
に適正な車速で進入することができる点で優れている
が、運転者の状態、例えば、運転者が居眠りをしている
場合や、オーディオスイッチ等の装備品を操作している
ような場合に、警告を受けてから対処動作に入るまでに
遅れが生じてしまうという問題がある。そこで、この発
明は、運転者の状態に応じたタイミングで警報等を与え
ることができる車両の走行安全装置を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、道路データを記憶する
記憶手投(例えば、実施形態における記憶手投A)と、
自車両の位置を検出する自車位置検出手段(例えば、実
施形態における自車位置検出手段B)と、自車両の車両
状態を検出する車両状態検出手段(例えば、実施形態に
おける車両状態検出手段C)と、運転者の状態を検知す
る運転者状態検知手段(例えば、実施形態における運転
者状態検知手段D)と、記憶手段が記憶した道路データ
に基づき自車両の進行方向のカーブ形状を判定するカー
ブ判定手段(例えば、実施形態におけるカーブ判定手段
E)と、カーブ判定手段の判定したカーブ形状に基づき
該カーブを適正に通過可能な適正車両状態(例えば、実
施形態における適正速度Vs)を設定する適正車両状態
設定手段(例えば、実施形態における適正車両状態設定
手段F)と、車両状態検出手段の検出した車両状態と適
正車両状態設定手段が設定した適正車両状態とを比較す
る比較手投(例えば、実施形態における比較手投G)
と、比較手段による比較結果が自車両の車両状態が適正
車両状態にないときに自車両に設けられた安全装置(例
えば、実施形態における安全装置H)を作動させる作動
手段(例えば、実施形態における作動手段I)とを備え
る車両の走行安全装置において、前記運転者状態検知手
段が運転者の状態を異常と検知した場合は、運転者の状
態が正常と検知された場合に対して、前記作動手段によ
る安全装置の作動を作動し易いようにもしくは作動を早
めるように修正する修正手段(例えば、実施形態におけ
る修正手段J)を備えることを特徴とする。このように
構成することで、運転者の状態が異常であるため、カー
ブに進入する場合に正常な状態にある場合に比較して対
応が遅れがちになる運転者に対し、安全装置を作動し易
いようにして運転者を支援することができる。
【0005】請求項2に記載した発明は、前記車両状態
検出手段は自車両の車速を検出するものであり、前記適
正車両状態設定手段はカーブ形状に基づいて前記カーブ
を適正に通過可能な適正速度もしくは適正横加速度を設
定するものであり、前記比較手段による比較結果が自車
両の車速が適正速度より高いときもしくは自車両の車速
で前記カーブの通過時に発生する横加速度を推定し該推
定横加速度が適正横加速度より高いときに前記作動手段
は安全装置を作動させることを特徴とする。このように
構成することで、カーブを安全に通過できる大きな要因
となる車速あるいは横加速度を基準にして的確に安全装
置を作動することが可能となる。
【0006】請求項3に記載した発明は、前記修正手段
は前記適正車両状態設定手段の設定する適正速度もしく
は適正横加速度を低く修正することを特徴とする。この
ように構成することで、カーブ判定手段の判定したカー
ブ形状に基づいて該カーブを適正に通過可能な適正速度
もしくは横加速度を適正車両状態設定手段により設定す
る場合に、適正速度もしくは横加速度を運転者の状態が
正常である場合に比較して低く修正し、異常である分だ
け対応が遅れがちな運転者に対してより低い車速もしく
は横加速度で安全装置を作動させて支援することができ
る。
【0007】請求項4に記載した発明は、前記安全装置
が運転者に報知を行う報知手段(例えば、実施形態にお
ける報知手段K)であり、前記修正手段は報知手段の報
知内容を変更する報知内容変更手段(例えば、実施形態
における報知内容変更手段L)を備えることを特徴とす
る。このように構成することで、例えば、運転者の操作
に応じて修正手段の報知内容変更手段により報知内容を
変更することが可能となる。
【0008】請求項5に記載した発明は、前記運転者状
態検知手段は運転者の状態の検知後、所定時間経過後も
しくは所定距離走行後の少なくともいずれかにおいて検
知結果を取り消すキャンセル手段(例えば、実施形態に
おけるキャンセル手段M)を備えることを特徴とする。
このように構成することで、キャンセル手段によって、
運転者状態検知手段により検知された異常状態をある程
度の時間で区切ってリセットし、最適な時間間隔で運転
者状態検知手段による検知結果を得ることが可能とな
る。
【0009】請求項6に記載した発明は、前記運転者状
態検知手段は運転者の覚醒度を検知するものであること
を特徴とする。このように構成することで、例えば、居
眠りなどにより走行路前方のカーブに対する運転者の対
応の遅れを正確に反映することが可能となる。
【0010】請求項7に記載した発明は、前記運転者状
態検知手段は車両の装備品の操作有無を検知するもので
あることを特徴とする。このように構成することで、例
えば、装備品のスイッチ操作などにより走行路前方のカ
ーブに対する運転者の対応の遅れを正確に反映すること
が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明の第1実施形態を
図面と共に説明する。図1はこの発明の第1実施形態の
車両の走行安全装置を示す機能ブロック図である。同図
において、記憶手投Aは道路データを記憶するものであ
って、具体的には図示しないカーナビゲーション装置に
おいて道路地図データ記憶する、例えば、CD−ROM
やDVD−ROMなどの記録媒体を示している。自車位
置検出手段Bは、カーナビゲーション装置により現在位
置を検出するものである。具体的には、GPS衛星を用
いて行われるいわゆるGPS航法及び後述する車両状態
検出手段Cや図示しないヨーレートセンサを用いた自律
航法による位置推定に、マップマッチング法による補正
を加えながら自車両の現在位置を検出する。
【0012】車両状態検出手段Cは、自車両の状態を検
出するものであり、自車両の状態には車速が含まれる。
したがって、この場合に車両状態検出手段Cは車速の検
出を行う車速センサや車輪速センサを意味する。運転者
状態検知手段Dは、運転者の状態が正常か異常かを検知
するものであり、具体的には運転者の覚醒度を検知す
る。この運転者状態検知手段Dにより、例えば、警報に
対する運転者の反応の遅れを把握するための目安とする
ことができる。
【0013】例えば、図2に示すように、自車位置検出
手段Bからの信号(図1に破線で示す)に基づいて検出
された自車両の走行軌跡k’が走行基準線kに対してふ
らついている場合には、運転者状態検知手段Dは運転者
が居眠りをしている(覚醒度が低く異常な運転者状態で
ある)と検知することができる。尚、覚醒度に影響を与
える要素としては、運転者の疲労度等があるのでこれを
検知できれば、このような検出信号に基づいて覚醒度に
置き換えることができる。
【0014】また、運転者状態検知手段Dは運転者の状
態の検知後、所定時間経過後もしくは所定距離走行後の
少なくともいずれかにおいて検知結果を取り消すキャン
セル手段Mを備えることができ、これにより運転者状態
検知手段Dにより検知された異常状態をある程度の時間
で区切ってリセットし、最適な時間間隔で運転者状態検
知手段Dによる検知結果を得ることができる。
【0015】カーブ判定手段Eは、記憶手段Aが記憶し
た道路データに基づき自車両の進行方向のカーブ形状を
判定するものである。自己の進行方向のカーブ形状とし
ては、例えば、自車両の位置から200m〜300m程
度先までに存在するカーブ形状を判定し使用している。
適正車両状態設定手段Fは、カーブ判定手段Eの判定し
たカーブ形状に基づき該カーブを適正に通過可能な適正
速度(適正車両状態)を設定するものである。つまり、
この適正車両状態設定手段Fによって、カーブ判定手段
Eにより先読みされた200m〜300m程度先の地点
までにおけるカーブの適正速度が設定されることとな
る。尚、本実施形態によれば、適正速度を設定するにあ
たっては、判定されたカーブ形状から許容される横加速
度を設定し、カーブの通過時に許容される横加速度を発
生する車速を求めこれを適正速度としてもよい。
【0016】ここで、適正車両状態設定手段Fは前記運
転者状態検知手段Dの検知結果に基づいて運転者が異常
であることを検知した場合は、後述する修正手段Jによ
り運転者が正常であると検知した場合に対して適正速度
を低く設定する。つまり、修正手段Jによって前記作動
手段Iによる安全装置Hの作動を作動し易いように修正
するのである。例えば、図2に示すように、運転者が居
眠りのためふらつき運転をしているような場合に、運転
者状態検知手段Dが運転者の状態を異常と検知すると、
修正手段Jは適正車両状態設定手段Fの設定する適正速
度Vs、言い換えれば警報発生閾値速度を図3に示すよ
うに一定のカーブ半径R(m)では正常時に比較して低
く修正する。これにより後述する安全装置Hが作動し易
くなる。つまり、運転者の覚醒度を検知して、覚醒度が
低下しているときには安全装置Hを作動させる作動手段
Iを作動し易くしている。
【0017】一方、前記修正手段Jによって記作動手段
Iによる安全装置Hの作動を作動し易いように修正する
別の態様として、作動手段Iの作動タイミングを早める
こともできる。例えば、図4に示すように、運転者状態
に異常が検出されなかった場合に、a点を車速V0で走
行している車両に、カーブの入口c点の手前警報必要距
離LW1の位置b点で警報が作動して、運転者が減速を
して車両が適正速度Vsでカーブの入口c点に進入し、
カーブの出口d点まで安全に走行できるとする。ここ
で、上記警報必要距離LW1(後述するLW2も同様)
は、警報を発してから運転者が反応してブレーキを踏み
込むまでの反応時間(約0.5秒)と、ブレーキを踏み
込んでからブレーキが効き始めるまでの空走時間(約
0.3秒)を加味した反応空走距離、及び所定の減速度
(0.2G程度)で適正速度Vsまで減速するのに要す
る図示しない減速必要距離を考慮して、現在の車速がカ
ーブの入口までに安全に減速できるための距離を示して
いる。即ち、警報必要距離LW1=反応空速距離+減速
必要距離で表すことができる。
【0018】これに対して、図5に示すように、運転者
状態に異常が検出された場合に、a点を車速V0で走行
している車両に、運転者状態が正常な場合と同等の適正
速度Vsをカーブの入口で確保するためには、前述した
ようにカーブの入口c点の手前の警報必要距離LW1の
位置b点で警報を作動させるのでは間に合わないため警
報の作動タイミングを早めて警報を出す必要がある。つ
まり、カーブの入口c点の手前の警報必要距離LW2
(LW2>LW1)の位置b点で警報を作動させればよ
い。
【0019】このように、運転者状態を検出した時点で
の車速V0が同様でも、運転者状態が正常な場合と異常
な場合とでは作動手段Iの作動タイミングを異ならせる
ことで安全にカーブを適正速度Vsで走行することがで
きる。尚、図4、図5においてLnは現在の自車両の位
置とカーブ入口との間の距離を示す。
【0020】ここで、図6に示すように、運転者状態が
正常な場合に適正速度Vs2であるカーブを走行する場
合に、車速V1(V1<Vs2)で走行していれば、カ
ーブの手前で警報が出されることはないが、図7に示す
ように、運転者状態に異常が検出された場合に、適正速
度がVs2から適正速度Vs1(Vs1<V1<Vs
2)に修正されると、車速V1で走行している車両には
カーブの手前で警報が出される。つまり、適正速度の修
正により、警報作動の有無が変化する場合もある。
【0021】比較手段Gは、車両状態検出手段Cの検出
した車速と適正車両状態設定手段Fが設定した適正速度
とを比較するものである。車両が適正車両状態にない場
合に適正速度を比較対象として、比較の結果によっては
後述する安全装置Hを作動させる必要があるからであ
る。ここで、安全装置Hとしては、音声により警報を発
して運転者の注意を喚起する警報装置(報知手段K)
や、自動的にブレーキングを行う自動制動装置を用いる
ことができる。尚、警報装置にはランプなどによる警告
表示を使用したり警報と警告表示の両者を併用させても
よい。
【0022】ここで、前記安全装置Hが運転者に報知を
行う警報装置である場合には、前記修正手段Jは警報装
置の報知内容を変更する報知内容変更手段Lを備えるこ
とができる。この報知内容変更手段Lによる報知内容の
変更は、運転者状態が正常である場合は通常音量で報知
を行い、運転者状態が異常である場合は警報音量を大き
くして報知を行うことができる。
【0023】作動手段Iは、比較手段Gにより自車両の
車速が適正速度より高いときに自車両に設けられた、前
記安全装置Hを作動させるアクチュエータを示してい
る。該安全装置Hが警報装置である場合には、警報装置
を作動させる回路であり、安全装置Hが自動制動装置で
ある場合には、ブレーキ油圧を発生させるブレーキ装置
である。
【0024】次に、第1実施形態の作用について、図8
〜図10のフローチャートに基づいて説明する。図8は
メインフローチャートを示している。ステップS01に
おいて、車両状態検出手段Cにより現在速度の読み込み
を行い、次のステップS02において、自車両の現在位
置を自車位置検出手段Bにより読み出してステップS0
3に進む。ステップS03では記憶手段Aから自車走行
道路上の前方道路データの読み込みを行い、ステップS
04においてカーブ検出処理を行う。これによりカーブ
の入口が把握できるため、次のステップS05において
カーブ形状値の推定を行う(カーブ判定手段E)。ステ
ップS06では、後述するように運転者状態が正常か異
常かの検知が行われて(運転者状態検知手段D)ステッ
プS07に進む。尚、このステップS06における運転
者状態の検知後に所定定時間経過すると、検知した事実
はキャンセルされる(キャンセル手段M)。
【0025】ステップS07では、カーブを通過する適
正速度Vs(又は警報閾値速度)の算出と変更を行う
(適正車両状態設定手段F)。つまり、ステップS05
において推定されたカーブ半径に基づいて適正速度Vs
を求めステップS08に進む。また、適正速度Vsを設
定する場合には、ステップS06において検出された運
転者状態が正常の場合と異常の場合とで適正速度Vsを
変更する(修正手段J)。具体的には、カーブ半径か
ら、あるいはカーブを走行するのに最適な横加速度を加
味して適正速度Vsが設定され、この適正速度Vsは、
運転者状態が正常である場合と、居眠り運転等を行って
いる異常な場合とでは設定値が異なっている。つまり、
カーブ半径が一定であれば、運転者状態が正常である場
合に対して運転者状態が異常である場合の方が許容され
る適正速度Vsが低く設定されるのである。運転者状態
が正常である場合に比較して異常である場合は、その分
だけ対応が遅れてしまうので安全を考慮して早めに警報
装置を作動するためである。
【0026】ステップS08においては、現在車速が適
正速度Vsを超過しているか否かを判定する(比較手段
G)。判定結果が「YES」である場合はステップS0
9に進み、判定結果が「NO」である場合は上記処理を
繰り返す。
【0027】ステップS09においては、後述する警報
タイミング決定処理を行い、ステップS10に進む。つ
まり、前述した警報必要距離を算出して、警報タイミン
グの決定を行う。ステップS10においては、後述する
警報出力形態判断処理を行う。この処理では、運転者状
態が異常である場合には、例えば、警報音を大きくする
等の処理が行われる(修正手段Jにおける報知内容変更
手段L)。そして、次のステップS11においては、作
動手段Iにより安全装置Hであるカーブ警報を作動させ
て処理を終了する。
【0028】次に、図9のフローチャートに基づいて運
転者状態検出処理(図8のステップS06)を説明す
る。ステップS20において運転者状態に異常があるか
否かを判定する(運転者状態検知手段D)。判定結果が
「YES」である場合はステップS21に進み、判定結
果が「NO」である場合は処理を繰り返す。ステップS
21では、運転者状態異常検出警報を作動してステップ
S22に進む。例えば、居眠りによりふらつき運転をし
ている場合には、これを注意する警報を出す。
【0029】ステップS22においてはタイマーカウン
トがONとなり、次のステップS23において、所定時
間経過したか否かを判定する。ステップS22における
判定結果が「YES」である場合はステップS24に進
み、判定結果が「NO」である場合はステップS25に
進む。尚、所定時間経過するのに替えて、所定距離走行
したか否かを判定してもよい。
【0030】ステップS24においては、運転者異常状
態がリセットされて(キャンセル手段M)上記処理を繰
り返す。運転者状態が異常である事実がいつまでも継続
するとステップS21における異常であるとの検知結果
や異常検出警報が継続されてしまうからである。ステッ
プS25においては、運転者異常状態が継続されて上記
処理を繰り返す。運転者状態が異常である場合は、この
状態を所定時間継続し、また運転者に注意を促すために
ステップS21における異常検出警報を所定時間維持す
る必要があるからである。
【0031】次に、図10のフローチャートに基づいて
警報タイミング決定処理(図8のステップS09)を説
明する。ステップS30において、カーブ入口減速対象
地点の推定を行う。この推定は図8のステップS05に
おけるカーブ形状の推定に基づいて行う。ステップS3
1では、自車位置から減速対象地点間距離Lnの算出を
行い、次のステップS32において警報必要距離LWの
算出を行う。
【0032】そして、ステップS33において、警報必
要距離LWが現在の自車位置と減速対象地点間距離Ln
よりも大きいか否かを判定する。判定結果が「YES」
である場合はステップS34において、警報出力の決定
を行う。一方、判定結果が「NO」である場合は上記処
理を繰り返す。尚、この実施形態では制御を簡単にする
ために警報装置を作動させる場合について説明したが、
自動制動装置により自動的にブレーキをかけるような制
御を行ってもよい。
【0033】次に、図11のフローチャートに基づい
て、図8のステップS10の警報出力形態判断処理(報
知内容変更手段L)を説明する。ステップS40におい
て、運転者状態の異常が検出されたか否かを判定する。
判定結果が「YES」である場合はステップS43に進
み、判定結果が「NO」である場合はステップS41に
進む。警報出力形態判断の振り分けは、運転者状態に異
常があるか否かで分かれるからである。ステップS41
において、カーブ警報が必要か否かを判定する。判定結
果が「YES」である場合はステップS42に進み、通
常の音量で警報装置を作動させる。また、ステップS4
1における判定結果が「NO」である場合は上記処理を
繰り返す。
【0034】ステップS43においては、運転者状態異
常警報を作動してステップS44に進む。運転者状態異
常警報により運転者にふらつき運転をしていることを知
らせるためである。ステップS44では、カーブ警報が
必要か否かを判定する。判定結果が「YES」である場
合はステップS45に進み、警報音量を大にして警報装
置を作動させ上記処理を繰り返す。ステップS41にお
ける判定結果が「NO」である場合はステップS43に
戻る。
【0035】したがって、第1実施形態によれば、例え
ば、運転者が居眠りをして、車両がふらつき運転をして
いるような場合には、運転者状態が異常であると判定し
て、カーブを安全に走行できる適正速度を低くするた
め、その分早めにカーブ警報が出力され安全な走行が可
能となる。つまり、運転者状態が異常な場合は、正常な
状態でカーブ警報を聞いてブレーキングを行った場合に
比較して対応が遅れることとなるため、その分だけカー
ブを走行する許容速度(適正速度)を低く設定すること
で警報タイミングを早めて対処することができる。よっ
て、運転者が居眠りをしている場合でも、居眠りをして
いない場合と同等の安全性を確保できる。
【0036】また、警報装置を作動させる場合には、運
転者状態が異常である場合には、正常である場合に比較
して警報音量を大きくすることにより、居眠りしている
運転者に対してより確実に注意を促すことができる。更
に、タイマーにより所定時間だけ運転者状態の異常を検
知することにより、継続して異常状態が検出されるのを
防止できる。
【0037】次に、この発明の第2実施形態を図面と共
に説明する。図12はこの発明の第2実施形態の車両の
走行安全装置を示す機能ブロック図である。尚、第1実
施形態と同一部分には同一符号を付して説明は省略す
る。図12において、車両の走行安全装置が記憶手投A
と、自車位置検出手段Bと、車両状態検出手段Cと、運
転者状態検知手段Dと、カーブ判定手段Eと、適正車両
状態設定手段Fと、比較手投Gと、安全装置Hを作動さ
せる作動手段Iと、修正手段Jを備えている点、また、
安全装置Hが警報の報知を行う報知手段Kであってもよ
く、自動制動装置であってもよい等の基本的構成は前記
第1実施形態と同様である。
【0038】ここで、第1実施形態では運転者状態検知
手段Dが、運転者状態の異常を検出する場合に、自車位
置検出手段Bにより、運転者の覚醒度を検知していた
が、この第2実施形態では車両の装備品の操作有無を検
知している。装備品の操作の有無は警報に対する運転者
の反応の遅れを把握するための目安とすることができる
からである。
【0039】図12に示すように、雨天でワイパーを使
用している場合のワイパースイッチからの信号、ハンズ
フリー電話使用中である場合のハンズフリー電話からの
信号、オーディオ装置を操作している際のオーディオス
イッチからの信号に基づいて、運転者状態検知手段Dは
運転者の注意力が低下している(広義での異常な運転状
態である)と検知する。
【0040】そして、車両挙動の安定をとるVSA(ビ
ークルスタビリティアシスト)やABS(アンチロック
ブレーキシステム)の使用履歴に基づいて、現在の運転
者の状態を検知することができる。例えば、このような
システムが使用される場合には、居眠りによりブレーキ
ングが遅れたり、コーナーに侵入する速度が必要以上に
高くなった場合が想定されるため、運転者状態が異常で
あると判定して以後の制御を行う方が好ましいからであ
る。尚、車両装備品の操作有無、VSAやABSの使用
履歴以外に、例えば、脇見運転検知を含めることができ
る。
【0041】ここで、この実施形態の適正車両状態設定
手段Fも前記運転者状態検知手段Dの検知結果に基づい
て運転者が異常であることを検知した場合は、後述する
修正手段Jにより運転者が正常であると検知した場合に
対して適正速度を低く設定する。例えば、図13に示す
ように、運転者がハンズフリー電話を使用しているため
運転者状態検知手段Dが運転者の状態を異常と検知する
と、修正手段Jは適正車両状態設定手段Fの設定する適
正速度Vs、言い換えれば警報発生閾値速度を一定のカ
ーブ半径R(m)では正常時に比較して低く修正する。
この場合も、安全装置Hを作動させる作動手段Iを作動
し易くしている。
【0042】尚、図14に縦軸を警報必要距離LW、横
軸を速度差ΔV(=現在速度−適正速度)として示すよ
うに、警報必要距離LWを設定することができる。この
図14はハンズフリー電話を使用しているため運転者状
態が異常であると検出された場合であって、現在速度が
80km/hと50km/hの場合を例にして示してい
る。
【0043】次に、第2実施形態の作用について、図1
5〜図18のフローチャートに基づいて説明する。図1
5はメインフローチャートを示している。ステップS5
1において、車両状態検出手段Cにより現在速度の読み
込みを行い、次のステップS52において、自車両の現
在位置を自車位置検出手段Bにより読み出してステップ
S53に進む。ステップS53では記憶手段Aから自車
走行道路上の前方道路データの読み込みを行い、ステッ
プS54においてカーブ検出処理を行う。これによりカ
ーブの入口が把握できるため、次のステップS55にお
いてカーブ形状値の推定を行う(カーブ判定手段E)。
【0044】ステップS56では、後述する警報閾値設
定処理が行われステップS57に進む。この処理では運
転者状態が正常か異常かの検知つまり装備品の操作の有
無(運転者状態検知手段D)等と共に、操作されている
装備品に応じて警報閾値(適正速度)を場合分けして設
定している(適正車両状態設定手段F)。ステップS5
7において現在車速が警報閾値を超過しているか否かを
判定する(比較手段G)。判定結果が「YES」である
場合はステップS58に進み、判定結果が「NO」であ
る場合は上記処理を繰り返す。
【0045】ステップS58では第1実施形態の図10
と同様の警報タイミング決定処理を行いステップS59
に進む。この決定処理によりカーブ入口と警報必要距離
LWが決定される。尚、この警報タイミング決定処理は
第1実施形態の図10のフローチャートと同様の処理が
行われるので説明は省略する。ステップS59では後述
する警報許可判断処理を行いステップS60に進む。す
でにブレーキが踏まれており、運転者がカーブに備えて
いる場合に警報を出すと煩わしいからである。ステップ
S60では、ステップS59の判断結果から警報を作動
させるか否かを判定する。判定結果が「YES」である
場合はステップS61に進み、判定結果が「NO」であ
る場合は上記処理を繰り返す。
【0046】ステップS61では、後述する警報出力形
態判断処理(報知内容変更手段L)を行う。この処理で
は運転者の行為に応じて警報の形態を使い分けている。
ターンスイッチの状態を見ることで、前方のカーブの存
在を認識しているか否かを判断して、適切な警報を選択
して出力している。そして、ステップS62において、
ステップS61で判定された警報出力形態で作動手段I
により安全装置Hであるカーブ警報を作動させて処理を
終了する。
【0047】次に、図16のフローチャートに基づいて
警報閾値設定処理(図15のステップS56)を説明す
る。ステップS70において、ヘッドライトがONか否
かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステ
ップS71に進み、判定結果が「NO」である場合はス
テップS76に進む。ステップS76では警報閾値5を
セットしてステップS75に進む。ここで、警報閾値は
速度を示すものであり、警報閾値に続く番号が大きいほ
ど警報が出難く(速度が高く)、小さいほど警報が出易
く(速度が低く)なっている。また、いずれの警報閾値
も運転者が何ら装備品の操作を行っていない正常時の警
報閾値に対して警報が出易いような小さな値(速度が低
い値)となっている。ステップS75においては、警報
速度を算出して(適正車両状態設定手段F)上記処理を
繰り返す。
【0048】ステップS71において、ワイパーが作動
している(ワイパースイッチが操作されている)か否か
を判定する(運転者状態検知手段D)。判定結果が「Y
ES」である場合はステップS72に進み、判定結果が
「NO」である場合はステップS77に進む。ステップ
S77では警報閾値4をセットしてステップS75に進
む。ステップS72において、オーディオ操作中あるい
はハンズフリー電話通話中か否かを判定する(運転者状
態検知手段D)。判定結果が「YES」である場合はス
テップS73に進み、判定結果が「NO」である場合は
ステップS78に進む。ステップS78では警報閾値3
をセットしてステップS75に進む。
【0049】ステップS73では、ABS、VSA作動
経歴ありか否かを判定する(運転者状態検知手段D)。
判定結果が「YES」である場合はステップS74に進
み、判定結果が「NO」である場合はステップS79に
進む。ステップS79では警報閾値2をセットしてステ
ップS75に進む。ステップS74では警報閾値1をセ
ットしてステップS75に進む。
【0050】次に、図17のフローチャートに基づいて
警報許可判断処理(図15のステップS59)を説明す
る。運転者の動作に基づいて警報を出すまでもなく、運
転者が対処動作をしている場合をカーブ警報の対象外と
して排除するためである。ステップS80において、カ
ーブ警報が必要か否か、あるいは警報条件が成立してい
るか否かを判定する。この判定では図15のステップS
55、ステップS56の処理が終了しているか否かと、
ステップS57において速度超過しているか否かを再度
判定している。以後の処理を実行あるものとするためで
ある。ステップS80における判定結果が「YES」で
ある場合はステップS81に進み、判定結果が「NO」
である場合は処理を繰り返す。
【0051】ステップS81においては、ブレーキスイ
ッチがONか否かを判定する。判定結果が「YES」で
ある場合はステップS83に進み、判定結果が「NO」
である場合はステップS82に進む。ステップS83で
はカーブ警報は不許可となり上記処理を繰り返す。運転
者はカーブに気付いて対処動作(ブレーキング)をして
いるので、カーブ警報が必要ないからである。 また、
前述したように運転者が対処動作をしている最中に警報
が作動すると煩わしいからである。一方、ステップS8
2ではカーブ警報が許可され上記処理を繰り返す。
【0052】次に、図18のフローチャートに基づいて
警報出力形態判断処理(図15のステップS61)を説
明する。ステップS90において、カーブ警報が必要
か、あるいは警報条件が成立しているか否かを判定す
る。この判定では前述した図17と同様に図15のステ
ップS55、ステップS56の処理が終了しているか否
かと、ステップS57において速度超過しているか否か
を再度判定している。ステップS90における判定結果
が「YES」である場合はステップS91に進み、判定
結果が「NO」である場合は処理を繰り返す。
【0053】ステップS91においては、ターンスイッ
チがONか否かを判定する。判定結果が「YES」であ
る場合はステップS92に進み、判定結果が「NO」で
ある場合はステップS93に進む。このように判定結果
により警報(報知)内容を変更する処理が報知内容変更
手段Lを構成している。ここで、本発明におけるカーブ
とはいわゆる曲路に限定するものではなく車両の旋回運
動、即ち右折や左折を伴う交差点や分岐路も含むもので
ある。ステップS92では「速度を落として下さい」と
の警報が選択され上記処理を繰り返す。ターンスイッチ
がONであるということは、運転者はカーブに気付いて
いる、即ち交差点や分岐路で右折又は左折することを意
味しているので、速度を落とすことを促す旨の警報で十
分だからである。一方、ステップS93では「前方カー
ブです」との警報が選択され上記処理を繰り返す。ター
ンスイッチがONではないということは、運転者はカー
ブに気付いておらず交差点や分岐路で右折又は左折する
意思もないと考えられるため、カーブがあることを速や
かに知らせる必要があるからである。
【0054】したがって、第2実施形態によれば、例え
ば、運転者がワイパースイッチ、オーディオスイッチを
操作していたり、ハンズフリー電話を使用している場
合、ABS、VSAが作動した場合には、運転者の注意
力が散漫になっているため、運転者状態が異常であると
判定して、カーブを安全に走行できる適正速度を通常よ
りも低い警報閾値1〜4の速度に設定する。
【0055】その結果、早めに警報が出力され安全な走
行が可能となる。つまり、運転者状態が異常な場合は、
正常な状態で警報を聞いてブレーキングを行った場合に
比較して対応が遅れることとなるため、その分だけカー
ブを走行する許容速度を低く設定することで警報タイミ
ングを早めて対処することができる。よって、運転者が
装備品の操作を行っていない場合、行っている場合の如
何にかかわらず一定の安全性を確保できる。尚、この実
施形態ではヘッドライトのON状態に対応して警報閾値
5を設定しているため、運転者がカーブの認識を行い難
い夜間走行時における安全性を確保できる点で有利であ
る。
【0056】また、警報条件が成立しても、例えば、運
転者がブレーキングを行いブレーキスイッチがONにな
っているような場合には、安全はすでに確保されている
ため警報を出さないようにしているので、運転者に煩わ
しさを与えない。更に、警報出力形態をターンスイッチ
の状態を見て替えることで、運転者の動作を加味したき
めの細かい制御を行うことができる。
【0057】尚、この発明は上記実施形態に限られるも
のではなく、第1実施形態のキャンセル手段Mを第2実
施形態に設けてもよい。警報閾値に替えて横加速度のみ
を基準にして閾値を定めてもよい。また、上記実施形態
によれば、カーブ形状から適正速度Vsを求め現在車速
がこれを超過しているか否かを判定していたが、判定さ
れたカーブ形状から許容される適正横加速度を設定し、
現在車速でカーブを通過する際に発生する横加速度を推
定し推定された横加速度が設定された適正横加速度を超
えている場合に所定のタイミングで警報や自動制動を行
うようにしてもよい。更に、運転者の状態を異常と検知
した場合に適正横加速度を低く設定することにより上記
実施形態と同様な効果を得ることができる。また、適正
速度や適正横加速度を運転者の状態が異常と検知された
ときに低く設定することによりコーナリングスピード制
御が作動し易くなるようにしているが、コーナリングス
ピード制御の作動するタイミングを早めるようにしても
よい。即ち、運転者の状態が異常と検知されたときには
上記実施形態で説明した減速必要距離や反応空走距離の
少なくともいずれかを長くなるように補正するか、警報
必要距離を長くなるように補正する。補正は算出する過
程で補正係数(例えば、運転者異常検知時は正常時の
1.2倍程度)を用いて行うようにしてもよい。このよ
うにすれば、運転者の状態が異常と検知されたときは運
転者の状態が正常である場合に対して早めに警報や自動
制動が行われるようになり、より安全性を高めることが
できる。更に、これに加え適正速度や適正横加速度を低
くすることと併用することも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、運転者の状態が異常であるため、
カーブに進入する場合に正常な状態にある場合に比較し
て対応が遅れがちになる運転者に対し、安全装置を作動
し易いようにして運転者を支援することができるため、
運転者の状態の如何にかかわらず一定の安全性を確保す
ることができる効果がある。
【0059】請求項2に記載した発明によれば、カーブ
を安全に通過できる大きな要因となる車速あるいは横加
速度を基準にして的確に安全装置を作動することが可能
となるため、安全性を高められる効果がある。
【0060】請求項3に記載した発明によれば、カーブ
判定手段の判定したカーブ形状に基づいて該カーブを適
正に通過可能な適正車両状態を適正車両状態設定手段に
より設定する場合に、適正速度もしくは適正横加速度を
運転者の状態が正常である場合に比較して低く修正し、
異常である分だけ対応が遅れがちな運転者に対して低い
車速もしくは適正横加速度で安全装置を作動させて支援
することができるため、運転者の状態の如何にかかわら
ず一定の安全性を確保できるという効果がある。
【0061】請求項4に記載した発明によれば、例え
ば、運転者の操作に応じて修正手段の報知内容変更手段
により報知内容を変更することが可能となるため、より
きめの細かい制御を行うことができる効果がある。
【0062】請求項5に記載した発明によれば、キャン
セル手段によって、運転者状態検知手段により検知され
た異常状態をある程度の時間で区切ってリセットし、最
適な時間間隔で運転者状態検知手段による検知結果を得
ることが可能となるため、適正な時間間隔で異常状態を
確実に把握することができる効果がある。
【0063】請求項6に記載した発明によれば、例え
ば、居眠りなどにより走行路前方のカーブに対する運転
者の対応の遅れを正確に反映することが可能となるた
め、精度の高い制御を行うことができる効果がある。
【0064】請求項7に記載した発明によれば、例え
ば、装備品のスイッチ操作などにより走行路前方のカー
ブに対する運転者の対応の遅れを正確に反映することが
可能となるため、精度の高い制御を行うことができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の機能ブロック図で
ある。
【図2】 ふらつき運転状態を示す説明図である。
【図3】 カーブ半径と適正速度の関係を示すグラフ図
である。
【図4】 運転者状態正常時でのカーブへの進入状態を
示す説明図である。
【図5】 運転者状態異常時での図4に対応する説明図
である。
【図6】 運転者状態正常時でのカーブへの進入状態を
示す説明図である。
【図7】 運転者状態異常時での図6に対応する説明図
である。
【図8】 この発明の第1実施形態のメインフローチャ
ート図である。
【図9】 この発明の第1実施形態の運転者状態検出処
理を示すフローチャート図である。
【図10】 この発明の第1実施形態の警報タイミング
決定処理を示すフローチャート図である。
【図11】 この発明の第1実施形態の警報出力形態判
断処理を示すフローチャート図である。
【図12】 この発明の第2実施形態の機能ブロック図
である。
【図13】 カーブ半径と適正速度の関係を示すグラフ
図である。
【図14】 警報距離とΔV(現在速度−適正速度)と
の関係を示すグラフ図である。
【図15】 この発明の第2実施形態のメインフローチ
ャート図である。
【図16】 この発明の第2実施形態の警報閾値設定処
理を示すフローチャート図である。
【図17】 この発明の第2実施形態の警報許可判断処
理を示すフローチャート図である。
【図18】 この発明の第2実施形態の警報出力形態判
断処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
A 記憶手投 B 自車位置検出手段 C 車両状態検出手段 D 運転者状態検知手段 E カーブ判定手段 F 適正車両状態設定手段 G 比較手投 H 安全装置 I 作動手段 J 修正手段 K 報知手段 L 報知内容変更手段 M キャンセル手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D037 FA01 FA10 FA13 FA23 FA25 FA26 FB09 FB12 5H180 AA01 BB13 FF05 FF27 LL01 LL07 LL15 LL20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路データを記憶する記憶手投と、 自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、 自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段と、 運転者の状態を検知する運転者状態検知手段と、 記憶手段が記憶した道路データに基づき自車両の進行方
    向のカーブ形状を判定するカーブ判定手段と、 カーブ判定手段の判定したカーブ形状に基づき該カーブ
    を適正に通過可能な適正車両状態を設定する適正車両状
    態設定手段と、 車両状態検出手段の検出した車両状態と適正車両状態設
    定手段が設定した適正車両状態とを比較する比較手投
    と、 比較手段による比較結果が自車両の車両状態が適正車両
    状態にないときに自車両に設けられた安全装置を作動さ
    せる作動手段とを備える車両の走行安全装置において、 前記運転者状態検知手段が運転者の状態を異常と検知し
    た場合は、運転者の状態が正常と検知された場合に対し
    て、前記作動手段による安全装置の作動を作動し易いよ
    うにもしくは作動を早めるように修正する修正手段を備
    えることを特徴とする車両の走行安全装置。
  2. 【請求項2】 前記車両状態検出手段は自車両の車速を
    検出するものであり、前記適正車両状態設定手段はカー
    ブ形状に基づいて前記カーブを適正に通過可能な適正速
    度もしくは適正横加速度を設定するものであり、 前記比較手段による比較結果が自車両の車速が適正速度
    より高いときもしくは自車両の車速で前記カーブの通過
    時に発生する横加速度を推定し該推定横加速度が適正横
    加速度より高いときに前記作動手段は安全装置を作動さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の車両の走行安全
    装置。
  3. 【請求項3】 前記修正手段は前記適正車両状態設定手
    段の設定する適正速度もしくは適正横加速度を低く修正
    することを特徴とする請求項2に記載の車両の走行安全
    装置。
  4. 【請求項4】 前記安全装置が運転者に報知を行う報知
    手段であり、前記修正手段は報知手段の報知内容を変更
    する報知内容変更手段を備えることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の車両の走行安全装置。
  5. 【請求項5】 前記運転者状態検知手段は運転者の状態
    の検知後、所定時間経過後もしくは所定距離走行後の少
    なくともいずれかにおいて検知結果を取り消すキャンセ
    ル手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の車両の走行安全装置。
  6. 【請求項6】 前記運転者状態検知手段は運転者の覚醒
    度を検知するものであることを特徴とする請求項1〜請
    求項5のいずれかに記載の車両の走行安全装置。
  7. 【請求項7】 前記運転者状態検知手段は車両の装備品
    の操作有無を検知するものであることを特徴とする請求
    項1〜請求項5のいずれかに記載の車両の走行安全装
    置。
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