JP2002317335A - 炭素繊維およびその製造方法 - Google Patents

炭素繊維およびその製造方法

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JP2002317335A
JP2002317335A JP2001123256A JP2001123256A JP2002317335A JP 2002317335 A JP2002317335 A JP 2002317335A JP 2001123256 A JP2001123256 A JP 2001123256A JP 2001123256 A JP2001123256 A JP 2001123256A JP 2002317335 A JP2002317335 A JP 2002317335A
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carbon fiber
siox
silicon
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carbon
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JP2001123256A
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Tomohiro Masaki
朋博 柾
Jinko Izumi
仁子 泉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度で工程通過性に優れた炭素繊維および
炭素繊維の製造方法を提供する。 【解決手段】 炭素繊維が、ケイ素化合物を含有する炭
素繊維であって、前記ケイ素化合物はSiOx(0.5
≦x≦2.5)を含み、前記ケイ素化合物中のケイ素は
当該炭素繊維重量の0.001〜0.5重量%であるこ
とを特徴とする炭素繊維。その際、当該炭素繊維内部に
存在する前記SiOx(0.5≦x≦2.5)の重量W
I と、当該炭素繊維表面に存在する前記SiOxの重量
S とは、WI/WS≦1の関係を満たすことが好まし
い。また、前記ケイ素化合物中には、炭化ケイ素および
または窒化ケイ素は実質的に含まれないことが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的特性、製造
時の工程通過性に優れた炭素繊維および炭素繊維の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維はその優れた力学的特性を利用
して、スポーツ、レジャー、航空用途素材として幅広く
利用されている。特に最近ではコンクリート構造物の耐
震補強や圧縮天然ガス貯蔵、運搬用の圧力容器など、工
業用途への利用が急速に進んでいる。これらの用途にお
いては、炭素繊維の力学特性の高性能化、特に高強度化
の要求が強い。
【0003】高強度の炭素繊維を得るには、単糸間接着
に起因する表面欠陥を減少させる必要がある。単糸間接
着は高温時に生じるが、それを抑制するために、炭素繊
維前駆体繊維紡糸時に油剤を添加する。この油剤には、
耐熱性の高いシリコーン系油剤が用いられる。また、油
剤は炭素繊維製造時の工程通過性を向上させる効果も有
している。そのため、シリコーン系油剤が炭素繊維前駆
体繊維中に多量に添加されることがあった。ところが、
シリコーン系油剤が脱離されずに繊維表面および内部に
残存したり、一旦脱離した後に再び表面に付着した場合
には、下記の理由により、かえって強度を低下させるお
それがある。
【0004】シリコーン系油剤は、空気中で200〜3
00℃の耐炎化処理、およびそれに続く、不活性雰囲気
中で最高温度が1000〜2500℃の炭素化・黒鉛化
処理が行われた際に、SiO2 、Si34、SiCなど
の硬くて脆いシリコン系セラミックスに変化する。そし
て、これらの化合物は、「セラミック工学ハンドブック
(社団法人日本セラミック協会編、技報堂出版株式会
社、1989年4月10日発行)」に記載されているよ
うに、SiO2 のモース硬度は7、弾性率は約70GP
a、強度は約1GPaであり、Si34はモース硬度が
9、弾性率は170〜300GPa、強度は140〜4
90MPaであり、SiCはモース硬度が13、弾性率
は約400GPa、強度は170〜310MPaと、硬
くて脆いものである。特に、Si34およびSiCはS
iO2 よりも硬くて脆いものである。このような硬くて
脆く、伸度が小さいものは、炭素繊維表面に強く接着し
た際に、応力集中の原因となる場合がある。また、そこ
に発生したクラックが炭素繊維自体にも伝達して全体破
壊に至るため、強度低下の原因になることがある。
【0005】そこで、高強度炭素繊維を製造するために
は、破壊の開始点となるような異物等の付着による欠陥
生成や不純物の混入を抑制する必要がある。例えば、特
開昭52−038142号公報には、欠陥点の原因とな
りうる種々の不純物が挙げられており、それらの総量を
特定の量以下に抑えて高強度化することが提案されてい
る。また、特開平11−124744号公報にはSi量
を減少させる炭素繊維の製造方法について提案されてい
る。この製造方法では、炭素繊維前駆体の段階で繊維表
層部へのシリコーン系油剤の侵入を抑制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−124744号公報の炭素繊維の製造方法では、
炭素繊維前駆体繊維に付着させたアミノ変性ポリジメチ
ルシロキサンなどのシリコーンは炭素繊維前駆体繊維を
炭素化する炭素化処理で、その殆どは脱離するが、一部
は炭素繊維に残存してしまう。そのため、炭素繊維の強
度は十分満足するまでには改善されない上に、プリプレ
グ作製時の開繊性が低下する。
【0007】本発明は、上述したようなシリコーン系油
剤由来の問題点を解決し、高強度で工程通過性に優れた
炭素繊維および炭素繊維の製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】炭素繊維強度を支配する
因子はこれまでに種々提案されているが、本発明者らは
特に強度に大きく影響を与えると考えられるシリコーン
系油剤由来の化合物による欠陥に着目し、表面に付着す
る異物の質、量を制御することを鋭意検討し、その結
果、本発明に到達した。すなわち、本発明の炭素繊維
は、ケイ素化合物を含有する炭素繊維であって、前記ケ
イ素化合物はSiOx(0.5≦x≦2.5)を含み、
前記ケイ素化合物中のケイ素は当該炭素繊維重量の0.
001〜0.5重量%であるものを特徴とする。その
際、当該炭素繊維内部に存在する前記SiOxの重量W
I と、当該炭素繊維表面に存在する前記SiOxの重量
S とは、WI/WS≦1の関係を満たすことが好まし
い。また、前記ケイ素化合物中には、炭化ケイ素は実質
的に含まれないことが好ましい。また、前記ケイ素化合
物中には、窒化ケイ素は実質的に含まれないことが好ま
しい。
【0009】また、本発明の炭素繊維の製造方法は、炭
素繊維前駆体の表面にシリコーン系油剤を付着させる油
剤付着工程と、前記炭素繊維前駆体を耐炎化処理後に炭
素化処理する焼成工程とを有する炭素繊維の製造方法で
あって、前記焼成工程中または後の炭素繊維にフッ化水
素を接触させて、前記シリコーン系油剤由来のケイ素の
少なくとも一部を除去するケイ素除去工程を有すること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の炭素繊維とは、アクリロニトリル重合体系炭素
繊維、ピッチ系炭素繊維などの通常の炭素繊維であり、
炭素繊維には、炭素繊維前駆体紡糸時に用いられたシリ
コーン系油剤に由来するケイ素(以下、Siという)化
合物が含まれている。Si化合物中には、SiOx
(0.5≦x≦2.5)が含まれていて、さらに、炭化
ケイ素(以下、SiCという)、窒化ケイ素(以下、S
34という)などが含まれることがある。しかしなが
ら、SiC、Si34は炭素繊維中に実質的に含有され
ないことが好ましい。ここで、「実質的に含有されな
い」とは、含有している場合でも、その割合が3ppm
以下であることをいう。
【0011】また、Si化合物中のSi量は、炭素繊維
重量の0.001〜0.5重量%である。Si量が0.
001重量%未満であると、シリコーン系油剤付着量を
少なくする必要があり、その場合、前駆体繊維同士が融
着してしまい、工程通過性が低下するなどして炭素繊維
を製造するのが困難になる。また、0.5重量%を超え
た場合には、シリコーン系油剤が過剰に付着した可能性
が高く、その場合、斑状に付着したSiOxが表面欠陥
となり、最終的に得られる炭素繊維の強度を低下させ
る。また、炭素繊維前駆体繊維同士が膠着したり、工程
通過性が低下するなどして炭素繊維を製造するのが困難
になる。さらに、最終的に得られる炭素繊維を用いてプ
リプレグを製造する場合に、開繊性を低下させる。
【0012】炭素繊維に含まれるSiOxは、炭素繊維
内部に存在するSiOxと、炭素繊維表面に存在するS
iOxとに分けて考えることができる。炭素繊維表面に
存在するSiOxとは、炭素繊維にフッ化水素(以下、
HFという)を接触させることにより除去できるSiO
xのことであり、炭素繊維内部に存在するSiOxと
は、炭素繊維をフッ化水素に接触させても除去できない
SiOxのことである。炭素繊維内部に存在するSiO
xの重量WI と炭素繊維表面に存在するSiOxの重量
S とは、WI/WS≦1の関係を満たすことが好まし
い。WI/WS>1の場合は、炭素繊維内部に存在するS
iOxが炭素繊維表面に存在するSiOxよりも多くな
る。炭素繊維内部のSiOxは、表面のSiOxよりも
応力が集中しやすいので、炭素繊維の強度がより低下す
ることがある。
【0013】SiOxが炭素繊維の内部により多く存在
するか、表面により多く存在するかは、炭素繊維前駆体
繊維の緻密性、シリコーン系油剤の粒径、炭素繊維の製
造条件などによって変化する。例えば、シリコーン系油
剤を付着させた際には、それらは炭素繊維表面に存在し
ている。ところが、シリコーン系油剤が酸化して生成し
たSiOxは、その融点が約1700℃であるため、炭
素化処理の際に1700℃以上で焼成すると、炭素繊維
表面のSiOxが炭素繊維内部に容易に浸透するように
なる。したがって、焼成温度が高くなると、炭素繊維内
部のSiOxが増加する。
【0014】炭素繊維内部に存在するSiOxの重量W
I と炭素繊維表面に存在するSiOxの重量WS との重
量比WI/WSは、後述の測定方法により求められる炭素
繊維試料全体のSiOx重量と、炭素繊維試料の内部の
SiOx重量とから下記式(1)で算出する。
【0015】
【数1】
【0016】このような炭素繊維中に含まれるSiOx
の定量方法としては、例えば次のような方法が挙げられ
る。炭素繊維試料全体のSiOx量は、炭素繊維中の全
ケイ素化合物のSi量から、後述する定量方法によって
測定されたSi34およびまたはSiCのSi量を減
じ、これをSiOxに換算して求めることができる。炭
素繊維試料中の全ケイ素化合物のSi量の測定では、ま
ず、炭素繊維試料を風袋既知の白金るつぼに入れ、60
0〜700℃のマッフル炉で灰化する。これにより、S
i、SiO等は全てSiOxに酸化される。一方、Si
CやSi34は高温・酸素雰囲気でも酸化されずに、そ
のままの状態で残存する。次いで、得られた灰化物に炭
酸ナトリウムなどのアルカリ性融剤を加え、溶融し、こ
れを比抵抗18MΩ以上の純水に溶解し、この水溶液を
ICP発光分析することによって全Si量が測定でき
る。
【0017】炭素繊維中のSi34の定量方法として
は、炭素繊維を灰化させクロム酸鉛と混合したものをエ
レメンタール社製CHNOラピッドなどの有機元素分析
装置で分析し、得られた窒素原子量をSi34に換算す
る方法などを例示できる。この方法によれば600℃以
上の炭素化処理した炭素繊維中のSi34は数ppmレ
ベルまで測定できる。
【0018】炭素繊維中のSiCの定量においては、下
記式(2)または式(3)のように、SiOx、Si3
4 は、フッ化水素と反応して揮発性のSiF4を生じ
るが、SiCはHFと反応しないことを利用する。
【0019】
【数2】
【0020】すなわち、炭素繊維中のSiCの定量は、
以下のようにして行う。まず、試料を風袋既知の白金る
つぼに入れ、600〜700℃のマッフル炉で灰化す
る。得られた灰化物にHFを添加して、SiOxとSi
34とHFとを反応させる。この反応により、気体のS
iF4を生成させ、揮発させて、SiOxとSi34
を容易に除去することができる。その後、SiCからな
る残存物にアルカリ性融剤を加え、加熱して融解する。
次いで、得られた融解物を比抵抗18MΩ以上の純水に
溶解させ、この水溶液を測定試料としてICP発光分析
することによってSiを定量する。そして、このSiの
値をSiCに換算することによってSiC量を定量でき
る。なお、これまで、炭素繊維中のSiCの定量方法は
確立されておらず、上述した方法は本発明者らが確立し
た方法である。
【0021】次に、炭素繊維試料内部のSiOxの定量
方法の一例について説明する。試料とフッ化水素と硝酸
とを風袋既知のフッ素系樹脂製容器に入れ密閉する。こ
れをマイクロ波湿式分解法で処理し、表面に付着したS
iOxとHFとを反応させ、気体であるSiF4 を生成
させることにより、表面のSiOxを除去する。そし
て、内容物を白金るつぼに移し、この白金るつぼを加熱
して、酸を除去した後、600〜700℃のマッフル炉
で灰化する。次いで、この灰化物にアルカリ性融剤を加
え、溶融し、これを脱イオン水で溶解する。そして、こ
の水溶液をICP発光分析によってSi量を測定するこ
とにより、炭素繊維内部のSiOxを定量できる。
【0022】上述した炭素繊維にあっては、ケイ素化合
物を含有する炭素繊維であって、SiOx(0.5≦x
≦2.5)を含み、前記ケイ素化合物中のケイ素は炭素
繊維重量の0.001〜0.5重量%であり、破壊の開
始点となるSiOx量が少ないので、炭素繊維の強度が
向上する。かつ、強度を低下させない程度に、シリコー
ン系油剤が付与されているので、工程通過性が良好であ
る。また、この炭素繊維が用いられたプリプレグは、作
製時の開繊性が向上する。また、炭素繊維内部に存在す
るSiOxの重量WI と炭素繊維表面に存在するSiO
xの重量WS とが、WI/WS≦1の関係を満たすと、応
力が集中しやすい炭素繊維内部の破壊の開始点が少なく
なるので、炭素繊維の強度がさらに向上する。また、前
記ケイ素化合物中に、SiO2 よりも硬くて脆いSiC
が実質的に含有されないと、応力の集中を抑制すること
ができ、炭素繊維の強度を向上できる。また、前記ケイ
素化合物中に、SiCと同様に、SiO2 よりも硬くて
脆いSi34が実質的に含有されないと、応力の集中を
抑制することができ、炭素繊維の強度を向上できる。
【0023】次に、本発明の炭素繊維の製造方法の一例
について以下に説明する。まず、溶液重合、懸濁重合等
公知のいずれかの方法で重合されたアクリロニトリル系
重合体、またはピッチを溶剤に溶解し紡糸原液とする。
溶剤としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシドおよびジメチルホルムアミド等の有機溶剤や塩化
亜鉛、チオシアン酸ナトリウム等の無機化合物の水溶液
が使用できるが、繊維中に金属が入らず、工程が簡略化
される点で有機溶剤が好ましく、その中でも得られる凝
固糸の緻密性が高いという点でジメチルアセトアミドが
最も好ましい。
【0024】次いで、紡糸原液を、円形断面を有するノ
ズル孔より凝固浴中に吐出し凝固糸とする紡糸工程を行
う。凝固浴には、紡糸原液に用いられる溶剤を含む水溶
液が好適に使用される。油剤付着前の繊維内に存在する
細孔をコントロールするために凝固浴濃度、温度を設定
する。濃度は、使用する溶剤によって一般的に異なる
が、例えばジメチルアセトアミドを使用する場合、その
濃度は50〜80%、好ましくは60〜75%である。
また、凝固浴の温度は、凝固糸の緻密性の観点からは温
度が低い方が好ましいが、温度を下げすぎると所定の細
孔が得られないため、通常50℃以下、さらに好ましく
は20℃以上40℃以下である。
【0025】次いで、紡糸工程で得られた凝固糸を延伸
する前延伸工程を行う。前延伸工程では、好ましくは
2.0倍以下、さらに好ましくは1.3倍以下に空中延
伸する。次いで、沸水の延伸浴中で凝固糸に含まれてい
る溶媒を洗浄しながら延伸する。このときの延伸倍率
は、好ましくは3倍以下、さらに好ましくは2倍以下で
ある。また、前延伸工程は、2段以上の多段延伸方法で
行うことも可能である。延伸浴の温度は、単糸同士が融
着しない範囲でできるだけ高温であることが好ましく、
70℃以上が好ましい。このように延伸浴の温度を高温
にすることによって容易に延伸できる。延伸浴が多段で
ある多段延伸の場合は、最終浴を90℃以上の高温にす
ることが好ましい。
【0026】次いで、前延伸工程後の炭素繊維前駆体に
油剤を付着させる油剤付着工程を行う。この際、油剤に
は、高強度を発現させるために耐熱性の高いシリコーン
系油剤を使用する。好ましくは、シリコーン系油剤の中
でも、アミノシリコーン系油剤である。油剤付着工程
後、各繊維を乾燥するとともに緻密化する乾燥緻密化工
程を行う。乾燥緻密化は、繊維のガラス転移温度を越え
た温度で行う必要があるが、実質的には含水状態から乾
燥状態によってガラス転移温度が異なることもあり、温
度100〜200℃程度の加熱ローラーによる方法で行
うのが好ましい。
【0027】乾燥緻密化工程後、後延伸工程を行う。後
延伸は高温の加熱ローラー、熱板等による乾熱延伸、あ
るいは加圧スチームによるスチーム延伸等の種々の方法
で行うことができる。延伸倍率としては好ましくは1.
1倍以上、さらに好ましくは2.0倍、最も好ましくは
2.5倍以上である。このような工程を経た後に、ワイ
ンダー等に巻き取る。または、ケンス等に振り込むこと
で炭素繊維前駆体繊維を得る。
【0028】次いで、このような炭素繊維前駆体繊維を
焼成する焼成工程を行う。焼成工程では、耐炎化処理を
行った後、炭素化処理を行う。耐炎化処理は従来公知の
方法で行われるが、好ましくは、酸化性雰囲気中200
〜300℃の範囲で緊張、あるいは延伸し、密度が好ま
しくは1.25g/cm3 以上、より好ましくは1.3
0g/cm3 以上に達するまで加熱処理する。なお、密
度は1.40g/cm 3 以下にとどめるのが好ましい。
密度が1.40g/cm3 を超えると、得られる炭素繊
維の物性が低下することがある。
【0029】次いで、耐炎化処理した糸条を、従来公知
の方法で不活性雰囲気中で焼成し、炭素化処理する。炭
素化温度としては、最終的に得られる炭素繊維の物性を
考慮すると、1000℃以上が好ましい。また、300
〜600℃および1000〜1200℃における昇温速
度は、好ましくは500℃/分以下であり、より好まし
くは300℃/分以下である。昇温速度が500℃を超
えると、急激な分解反応が起こり得られる炭素繊維の強
度が低下する場合がある。また、炭素化工程の後、必要
に応じて2000℃以上の温度で黒鉛化してもよい。こ
のような焼成工程を行うことにより、高性能で高品質の
炭素繊維が得られる。
【0030】なお、焼成工程中、または焼成工程後に
は、炭素繊維表面に残存しているSiOxを除去するケ
イ素除去工程を行うことが好ましい。SiOxが表面に
残存している炭素繊維を、SiOxの融点である170
0℃以上に加熱すると、表面のSiOxが溶融して、炭
素繊維内部へと容易に浸透してしまう。そのため、炭素
繊維が1700℃以上に加熱される前に、ケイ素除去工
程を行って炭素繊維表面のSiOxを除去し、炭素繊維
内部へのSiOxの浸透を抑制することが好ましい。ケ
イ素除去工程では、まず、600℃以上で炭素化された
炭素繊維にHFを接触させ、HFと炭素繊維表面のSi
Oxとを反応させる。この反応により、気体であるSi
4 が生成し、揮発するので、容易にSiOxを除去で
きる。炭素繊維にHFを接触させる際には、例えば、4
6%濃度のHFと、酸化助剤である60%硝酸との混液
層に炭素繊維を通過させる。そして、300〜600℃
に加熱して繊維表面のSi由来のSiF4 および処理時
の酸を除去する。このようなケイ素除去工程を行うこと
によって、炭素繊維表面に存在するシリコーン系油剤由
来のSiOxを除去できるので、欠陥点となる硬くて脆
いSiOxの含有量が少なく、炭素繊維の強度が向上す
る。さらに、炭素化処理時におけるSiOxの炭素繊維
内部への移行量を少なくできるので、炭素繊維内部の欠
陥点が減って、炭素繊維の強度がさらに向上する。
【0031】さらに、このケイ素除去工程の後、複合材
料における炭素繊維とマトリックス樹脂との接着性をよ
り向上させることを目的として、酸性またはアルカリ性
水溶液中で電解酸化処理を行ってもよい。なお、電解酸
化処理の後は、水洗および乾燥処理を行い、必要に応じ
て従来公知の方法に従って、炭素繊維にサイジング剤を
付与してもよい。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明する。 [実施例1]アクリロニトリル96重量%、メタクリル
酸1重量%、アクリルアミド3重量%からなる単量体混
合物を共重合したアクリル系共重合体を、ジメチルアセ
トアミドに溶解し、アクリル系共重合体濃度21%、原
液温度60℃の紡糸原液を調製した。次いで、この紡糸
原液を、直径0.075mm、孔数3000の口金か
ら、濃度67%、温度38℃のジメチルアセトアミド水
溶液中に吐出して凝固糸を得て、この凝固糸を前駆体繊
維とした。
【0033】得られた前駆体繊維を230℃〜280℃
の空気中で加熱し、延伸比1.05で延伸して、密度
1.35g/cm3 の耐炎化糸を得た。次いで、窒素雰
囲気中300〜600℃の温度領域を昇温速度を200
℃/分で昇温し、5%延伸させ、さらに1400℃で焼
成し、炭素化した。次いで、この炭素繊維を陽極として
8重量%の硝酸水溶液中、30c/gで電解処理を行っ
た。その後、水洗し、150℃の加熱空気中で乾燥し
て、最終的な炭素繊維を得た。得られた実施例1の炭素
繊維について、SiC、Si34、SiOxの定量分析
を以下の通りに行った。
【0034】[評価例1]SiCの定量分析 SiCの定量分析としては、まず、炭素繊維約5gを白
金るつぼに入れ、マッフル炉で700℃に加熱して灰化
させた。得られた灰化物にHF15mlおよび硝酸3m
lを加えてヒーター上で加熱した。蒸発、乾固後に再び
マッフル炉で700℃、1時間加熱した。次いで、加熱
したものに融剤として炭酸ナトリウム0.25gを加
え、融解後に比抵抗18MΩ以上の純水に溶解させ、こ
れを50ml樹脂製メスフラスコにメスアップした。こ
の水溶液を測定用試料として、ICP発光分析法によっ
てSi量を測定した。そして、測定されたSi量をSi
C量に換算した。
【0035】[評価例2]Si34の定量分析 Si34の定量分析としては、まず、炭素繊維約5gを
完全に灰化した。この灰化物約5mgとクロム酸鉛0.
1gをスズ箔に秤量後、有機元素分析装置(エレメンタ
ール社製CHN−Oラピッド)でCHN分析を行った。
これにより、測定された窒素原子量からSi34量を換
算した。
【0036】[評価例3]SiOxの定量分析 SiOxの定量分析としては、炭素繊維約5gを白金る
つぼに入れ、マッフル炉で700℃に加熱し、灰化させ
た。得られた灰化物に融剤として炭酸ナトリウム0.2
5gを加え、加熱し、融解後に比抵抗18MΩ以上の純
水に溶解させ、これを50ml樹脂製メスフラスコにメ
スアップした。この水溶液を測定用試料として、ICP
発光分析法でSi量の測定を行った。SiOx量は、こ
のSi量から評価例1で求めたSiCのSi量および評
価例2で求めたSi34におけるSi量を減じた値をS
iOxに換算して得られる。
【0037】以上のように測定したところ、本実施例に
おいては、SiCやSi34の存在が認められなかっ
た。すなわち、炭素繊維前駆体を炭素化する際の焼成温
度が1400℃では、炭素繊維に残存するシリコーン系
油剤由来のSi化合物の種類はSiOx(0.5≦x≦
2.5)のみであった。これまで、ケイ素化合物はSi
Ox以外にも、シリコーン系油剤とポリアクリロニトリ
ル由来の窒素または焼成雰囲気の窒素等との反応物であ
るSi34、シリコーン系油剤とポリマー基質の炭素と
の反応物であるSiCなどが存在すると予想されていた
が、その存在は認められなかった。炭素繊維中にはSi
Oxしか存在しないことがわかったので、評価例3のI
CP発光分析によるSi量の測定値をSiOx量に換算
して求めた。その結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】[評価例4]炭素繊維内部のSiOxの定
量分析 次に、炭素繊維内部のSiOxの定量分析を以下の通り
に行った。まず、炭素繊維試料1gと、HF15ml
と、HNO3 3mlとを四フッ化ポリエチレン製加圧容
器に入れ、CEM社製MDS−81Dマイクロ波湿式灰
化装置によって加熱処理(出力;100%、加熱時間;
10分、容器2本)し、炭素繊維表面に付着したSiO
xとHFとを反応させた。次いで、加圧容器から全内容
物を白金るつぼに移して、ヒーター上で加熱処理を行
い、炭素繊維表面に付着したSiOxとHFとの反応物
であるSiF4 を気化させた。このようにすると、白金
るつぼ内には炭素繊維表面にSiOxが存在しない試料
が残る。そして、この状態で走査型電子顕微鏡(SE
M)によって観察して、糸径および表面形状が変わらな
いことを確認した。次いで、炭素繊維表面にSiOxが
存在しない試料をマッフル炉で700℃に加熱して、灰
化させた。得られた灰化物に融剤として炭酸ナトリウム
0.25gを加え、融解し、比抵抗18MΩ以上の純水
に溶解させて、これを50ml樹脂製メスフラスコにメ
スアップした。そして、この水溶液を測定試料として、
ICP発光分析法によってSi量を測定し、SiOx重
量に換算して定量を行った。その結果を表1に示す。
【0040】なお、評価例3で定量したSiOx重量
は、炭素繊維中の全SiOx重量であり、評価例4で測
定したSiOx重量は、炭素繊維内部のSiOx重量で
あるから、炭素繊維表面のSiOx重量は、下記式
(4)によって求められる。
【0041】
【数3】
【0042】このような定量方法によって、600℃、
1500℃、2400℃で焼成した炭素繊維のSiOx
重量について測定したところ、図1に示すように、高温
で焼成するほど、炭素繊維内部に存在するSiOxが多
いことが分かった。すなわち、SiOxは、高温になる
と炭素繊維内部への移行量が多くなる。
【0043】[実施例2]実施例1における耐炎化糸を
窒素雰囲気中300〜600℃で処理した後、30質量
%のHF水溶液に30秒間浸漬した後、水洗、乾燥し
た。次いで、実施例1と同様に1400℃まで焼成し、
炭素化処理した。次いで、電解処理し、水洗、乾燥し、
炭素繊維を得た。そして、SiC、Si34、SiOx
の定量を評価例1〜3に基づいて測定した。その結果、
SiOxの存在しか認められず、その量は200ppm
であった。
【0044】[評価例5]実施例1、実施例2の炭素繊
維について、ストランド強度の測定を行った。その結
果、いずれの炭素繊維も高い強度を示したが、HFに接
触させて炭素繊維内部のSiOx重量が少ない実施例2
の方がストランド強度が高かった。すなわち、HFに接
触させたことによって炭素繊維表面に付着していたSi
を除去し、炭素化処理の際のSiOxの炭素繊維内部へ
の移行を抑制し、炭素繊維内部のSiOx重量を少なく
できたため、繊維強度を高くできた。また、これらの結
果から、炭素繊維内部に存在するSiOxを減少させる
ことが強度を向上させる重要点であることが判明したの
で、炭素繊維表面のSiOx重量を少なくすれば、結果
的に炭素繊維内部移行量も少なくなり、欠陥点の発生を
抑制できることも明らかになった。
【0045】
【発明の効果】本発明の炭素繊維および炭素繊維の製造
方法によれば、応力が集中して欠陥点となるSiOxが
少ないので、炭素繊維の強度が高い。また、強度を低下
させない程度に、シリコーン系油剤が付与されているの
で、工程通過性も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 炭素化工程における焼成温度に対して、炭素
繊維内部に存在するSiOx重量WIと炭素繊維表面に
存在するSiOx重量WSとの重量比WI/WSをプロッ
トしたグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L031 AA07 AA17 AB01 BA19 BA33 CA06 DA11 4L037 AT02 CS03 FA06 FA07 PA57 PC10 PC11 PC13 PS00 PS02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素化合物を含有する炭素繊維であっ
    て、前記ケイ素化合物はSiOx(0.5≦x≦2.
    5)を含み、前記ケイ素化合物中のケイ素は当該炭素繊
    維重量の0.001〜0.5重量%であることを特徴と
    する炭素繊維。
  2. 【請求項2】 当該炭素繊維内部に存在する前記SiO
    xの重量WI と、当該炭素繊維表面に存在する前記Si
    Oxの重量WS とは、WI/WS≦1の関係を満たすこと
    を特徴とする請求項1に記載の炭素繊維。
  3. 【請求項3】 前記ケイ素化合物中には、炭化ケイ素は
    実質的に含まれないことを特徴とする請求項1または2
    に記載の炭素繊維。
  4. 【請求項4】 前記ケイ素化合物中には、窒化ケイ素は
    実質的に含まれないことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の炭素繊維。
  5. 【請求項5】 炭素繊維前駆体の表面にシリコーン系油
    剤を付着させる油剤付着工程と、前記炭素繊維前駆体を
    耐炎化処理後に炭素化処理する焼成工程とを有する炭素
    繊維の製造方法であって、 前記焼成工程中または後の炭素繊維にフッ化水素を接触
    させて、前記シリコーン系油剤由来のケイ素の少なくと
    も一部を除去するケイ素除去工程を有することを特徴と
    する炭素繊維の製造方法。
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