JP2002317085A - 熱硬化性樹脂組成物及びその使用 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物及びその使用

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JP2002317085A JP2002021650A JP2002021650A JP2002317085A JP 2002317085 A JP2002317085 A JP 2002317085A JP 2002021650 A JP2002021650 A JP 2002021650A JP 2002021650 A JP2002021650 A JP 2002021650A JP 2002317085 A JP2002317085 A JP 2002317085A
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Mare Takano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低比誘電率で、かつ低誘電正接性や耐熱性が
向上した電子機器用プリント配線板材料及びプリント配
線板を提供すること。 【解決手段】 (1)(a)一般式(I)(式中、R1
は水素、ハロゲン又はC1 〜5の炭化水素基、R2はハロ
ゲン、C1〜5の脂肪族・芳香族炭化水素基又は水酸基、
xは0〜3、そしてmは自然数)で示されるモノマー単
位、及び(b)一般式(II)(式中、nは自然数)で示
されるモノマー単位を含む共重合樹脂、並びに(2)′
1分子に2個以上のシアネート基を有するシアネート樹
脂を含む熱硬化性樹脂組成物である。 【化17】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂組成
物及びこれを用いた電気絶縁材料用プリプレグ及び積層
板に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器用のプリント配線板として、主
にエポキシ樹脂を用いた積層板が広く使用されている。
しかしながら、電子機器における実装密度の増大に伴う
パターンの細密化、表面実装方式の定着並びに信号伝播
速度の高速化と取り扱う信号の高周波化に伴い、プリン
ト配線板材料の低誘電損失化や耐熱性の向上が強く要望
されている。
【0003】エポキシ樹脂を硬化剤とし、スチレンと無
水マレイン酸からなる共重合樹脂を使用する樹脂組成物
又は積層板の事例として、例えば、特開昭49−109
476号公報には、可撓性付与のために、反応性エポキ
シ希釈剤とアクリロニトリル−ブタジエン共重合体を必
須とする、可撓性エポキシ樹脂、スチレンと無水マレイ
ン酸からなる共重合樹脂等による可撓性印刷配線板が記
載されている。また、特開平1−221413号公報に
は、エポキシ樹脂、芳香族ビニル化合物及び無水マレイ
ン酸から得られる酸価が280以上の共重合樹脂、並び
にジシアンアミドを含有するエポキシ樹脂化合物が記載
されている。更に、特開平9−25349号公報には、
ブロム化されたエポキシ樹脂、スチレンと無水マレイン
酸の共重合樹脂(エポキシ樹脂硬化剤)、スチレン系化
合物、及び溶剤を含むプリプレグ、電気用積層板材料が
記載されている。特開平10−17685号公報及び特
開平10−17686号公報には、エポキシ樹脂、芳香
族ビニル化合物と無水マレイン酸の共重合樹脂、フェノ
ール化合物を含むプリプレグ、電気用積層板材料が記載
されている。特表平10−505376号公報には、エ
ポキシ樹脂、カルボン酸無水物型エポキシ樹脂用架橋
剤、アリル網目形成化合物を含む樹脂組成物、積層板、
プリント配線板が記載されている。しかし、これらはい
ずれもパターンの細密化、信号の高周波化等に伴い要求
されている性能が不充分である、すなわち、低誘電損失
性、高耐熱性、高耐湿性及び銅箔との高接着性等におけ
る性能が不充分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題を踏まえ、低誘電損失性、耐熱性、耐湿性及び銅
箔との接着性の全てに優れる熱硬化性樹脂組成物及びそ
の使用、例えば、プリプレグ及び積層板等を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明の一例は、(1)(a)一般式
(I):
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1は、水素原子、ハロゲン原
子、又は炭素数1〜5個の炭化水素基であり、R2は、
それぞれ、独立して、ハロゲン原子、炭素数1〜5個の
脂肪族炭化水素基、又は芳香族炭化水素基であり、x
は、0〜3の整数であり、好ましくは0であり、そして
mは、自然数である)で示されるモノマー単位、及び
(b) 一般式(II):
【0009】
【化7】
【0010】(式中、nは、自然数である)で示される
モノマー単位を含む共重合樹脂;並びに(2)該成分
(1)とともに硬化する熱硬化性樹脂を含む熱硬化性樹
脂組成物であり、かつ、該組成物の硬化物が、1GHz以
上の周波数における比誘電率3.0以下、ガラス転移温
度170℃以上であり、該成分(1)のみで構成されて
いないことを特徴とする熱硬化性樹脂組成物に関する。
【0011】本発明の一例では、上記の成分(1)に代
えて、(1)′上記のモノマー単位(a)及び(b)に
加えて、モノマー単位(c)として、一般式(III):
【0012】
【化8】
【0013】(式中、R3は、ハロゲン原子、炭素数1
〜5個の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、水酸
基、チオール基、又はカルボキシル基であり、yは、0
〜3の整数であり、好ましくは0であり、そしてrは、
自然数である)で示されるN−フェニルマレイミド及び
/又はその誘導体である共重合体樹脂を含む熱硬化性樹
脂組成物を用いることが好ましい。また、(2)熱硬化
性樹脂は、(2)′1分子中に少なくとも2個のシアネ
ート基を有するシアネート樹脂であることが好ましい。
【0014】本発明の他の例は、(1)(a)一般式
(I):
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R1は、水素原子、ハロゲン原
子、又は炭素数1〜5個の炭化水素基であり、R2は、
それぞれ、独立して、ハロゲン原子、炭素数1〜5個の
脂肪族炭化水素基、又は芳香族炭化水素基であり、x
は、0〜3の整数であり、好ましくは0であり、そして
mは、自然数である)で示されるモノマー単位、及び
(b) 一般式(II):
【0017】
【化10】
【0018】(式中、nは、自然数である)で示される
モノマー単位を含む共重合樹脂、並びに(2)′1分子
中に少なくとも2個のシアネート基を有するシアネート
樹脂を含むことを特徴とする熱硬化性樹脂組成物に関す
る。
【0019】本発明の他の例では、上記の成分(1)に
代えて、(1)′上記のモノマー単位(a)及び(b)
に加えて、モノマー単位(c)として、一般式(II
I):
【0020】
【化11】
【0021】(式中、R3は、ハロゲン原子、炭素数1
〜5個の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、水酸
基、チオール基、又はカルボキシル基であり、yは、0
〜3の整数であり、好ましくは0であり、そしてrは、
自然数である)で示されるN−フェニルマレイミド及び
/又はその誘導体である共重合体樹脂を含む熱硬化性樹
脂組成物を用いることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0023】本発明の成分(1)又は(1)′は、スチ
レンと無水マレイン酸の共重合樹脂であることができ
る。本発明によれば、モノマー単位(a)は、例えば、
スチレン、1−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジメ
チルスチレン、クロルスチレン及びブロムスチレン等か
ら得られ、1種又は2種以上を混合した化合物から得る
ことができる。更に、上記のモノマー単位以外にも、各
種の重合可能な成分と共重合させてもよく、これら各種
の重合可能な成分として、例えば、エチレン、プロピレ
ン、ブタジエン、イソブチレン、アクリロニトリル、塩
化ビニル及びフルオロエチレン等のビニル化合物、メチ
ルメタクリレートのようなメタクリレート、及びメチル
アクリレートのようなアクリレート等のメタクリロイル
基又はアクリロイル基を有する化合物等が挙げられる。
ここで、任意に、モノマー単位(a)に、フリーデル・
クラフツ反応やリチウム等の金属系触媒を用いた反応を
通じて、アリル基、メタクリロイル基、アクリロイル基
及びヒドロキシル基等の置換基を導入することができ
る。
【0024】本発明によれば、モノマー単位(b)に、
各種の水酸基含有化合物、アミノ基含有化合物、シアネ
ート基含有化合物及びエポキシ基含有化合物等を導入す
ることができる。
【0025】本発明によれば、モノマー単位(c)は、
N−フェニルマレイミド又はフェノール性水酸基を有す
るN−フェニルマレイミドの誘導体が、誘電特性やガラ
ス転移温度の点から好ましく、N−フェニルマレイミド
が耐熱性や耐湿性の点から特に好ましい。N−フェニル
マレイミドの誘導体の例としては、一般式(IV)〜(IX):
【0026】
【化12】
【0027】(式中、wは、それぞれ、独立して、1〜
3の整数である)で示される化合物等が挙げられる。
【0028】本発明によれば、成分(1)は、一般式
(x):
【0029】
【化13】
【0030】(式中、R1、R2、m、n及びxは、上記
と同義である)で示される共重合樹脂であることが好ま
しい。R1としては、水素原子、ハロゲン原子、又は炭
素数1〜5個の炭化水素基が挙げられ、水素原子又はメ
チル基が好ましい。R2としては、それぞれ、独立し
て、ハロゲン原子、炭素数1〜5個の脂肪族炭化水素
基、又はモノマー(a)のベンゼン部分と一緒になって
ナフタレンを形成する基を含む芳香族炭化水素基が挙げ
られ、水素原子又はメチル基が好ましい。
【0031】本発明によれば、成分(1)は、一般式
(xi):
【0032】
【化14】
【0033】(式中、R1、m及びnは、上記と同義で
ある)で示される共重合樹脂であることがより好まし
い。
【0034】本発明の成分(1)の共重合組成比m/n
は、比誘電率及び誘電正接と、ガラス転移温度、はんだ
耐熱性及び銅箔に対する接着性とのバランスを考慮する
と、0.8〜19が好ましい。
【0035】本発明によれば、成分(1)′は、一般式
(XII):
【0036】
【化15】
【0037】(式中、R1、R2、R3、m、n、r、x
及びyは、上記と同義である)で示される共重合樹脂で
あることが好ましい。R3としては、ハロゲン原子、炭
素数1〜5個の脂肪族炭化水素基、モノマー(c)のベ
ンゼン部分と一緒になってナフタレンを形成する基を含
む芳香族炭化水素基、水酸基、チオール基、又はカルボ
キシル基が挙げられ、水素原子又はメチル基が好まし
い。
【0038】本発明によれば、成分(1)′は、一般式
(XIII):
【0039】
【化16】
【0040】(式中、R1、m、n及びrは、上記と同
義である)で示される共重合樹脂であることがより好ま
しい。
【0041】本発明の成分(1)′の共重合組成比m/
(n+r)は、比誘電率及び誘電正接と、ガラス転移温
度、はんだ耐熱性及び銅箔に対する接着性とのバランス
を考慮すると、0.8〜19が好ましく、1〜3がより
好ましい。
【0042】本発明の成分(1)′の共重合組成比n/r
は、比誘電率及び誘電正接と、ガラス転移温度、はんだ
耐熱性及び銅箔に対する接着性とのバランスを考慮する
と、1/49〜49が好ましく、1/9〜9がより好まし
い。
【0043】また、成分(1)又は(1)′の重量平均分
子量は、耐熱性及び機械強度と200℃以下での成形加
工性とのバランスを考慮すると、1,000〜300,
000であることが好ましい。なお、重量平均分子量
は、溶離液としてテトラヒドロフランを用いたゲル・パ
ーミエーション・クロマトグラフィーにより測定し、標
準ポリスチレン検量線により換算した値である。
【0044】本発明によれば、成分(1)又は
(1)′、及び熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物の硬化物
は、1GHz以上の周波数における比誘電率が3.0以下
であり、かつガラス転移温度が170℃以上であること
が好ましい。比誘電率は、低誘電損失と耐熱性及び耐湿
性等とのバランスを考慮すると、2.2〜3.0である
ことがより好ましく、2.4〜2.9であることが特に
好ましい。ガラス転移温度は、耐熱性と、樹脂成分の配
合、耐湿性及び低誘電損失性等とのバランスを考慮する
と、170〜230℃がより好ましく、175〜220
℃が特に好ましい。
【0045】前記共重合樹脂を含む樹脂硬化物の比誘電
率を3.0以下に調整し、ガラス転移温度を170℃以
上とするために、本発明の樹脂組成物には、成分(1)
又は(1)′以外に、該共重合樹脂とともに硬化する熱
硬化性樹脂成分を含有させる。このような成分として
は、該共重合樹脂とともに硬化する低比誘電率、高ガラ
ス転移温度の樹脂を用いることができ、成分(1)又は
(1)′と組み合せて組成物とすることにより、本発明
の組成物の比誘電率3.0以下に、そしてガラス転移温
度を170℃以上にすることができる。
【0046】本発明によれば、(2)熱硬化性樹脂は、
特に限定されず、本発明の目的を達成する樹脂であれば
用いることができる。熱硬化性樹脂の例として、1分子
中に少なくとも2個のシアネート基を有するシアネート
樹脂が挙げられる。本発明によれば、(2)′シアネー
ト樹脂に用いるシアネート化合物の具体例としては、
2,2−ジ(シアネートフェニル)プロパン、ジ(4−
シアネート−3,5−ジメチルフェニル)メタン、ジ
(4−シアネートフェニル)チオエーテル、2,2−ジ
(4−シアネートフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
ジ(シアネートフェニル)エタン、フェノールとジシク
ロペンタジエン共重合物のシアネート及びフェノールノ
ボラックシアネート等が挙げられ、1種又は2種以上を
混合して使用することができる。これらの中で誘電特性
や耐熱性の点から2,2−ジ(シアネートフェニル)プ
ロパンがより好ましく、予め自己重合によりトリアジン
環を伴う3量体以上を形成させた、3量体以上を混合し
て含有するものが更に好ましく、比誘電率及び誘電正接
と耐熱性及びゲル化防止とのバランスを考慮すると、
2,2−ジ(シアネートフェニル)プロパンの10〜9
0モル%が3量体以上を形成しているものが特に好まし
い。
【0047】また、自己重合によりトリアジン環を伴う
3量体以上を形成させる際に、予めシアネート樹脂と共
に成分(1)又は(1)′を混合溶解し、成分(1)又は
(1)′とシアネート樹脂によるトリアジン環を伴う3量
体以上の重合体とのセミIPN(Interpenetrating Polymer
Network)構造とすることも有効であり、このセミIPN構
造とすることにより、ガラス転移温度や銅箔接着性、誘
電特性を向上させることができる。以下、このような成
分(1)又は(1)′と、(2)との重合体構造をセミ
IPNという。
【0048】また、(2)′シアネート樹脂の硬化触媒
の例としては、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸マンガン及
びナフテン酸チタン等の有機金属触媒が挙げられ、そし
て硬化促進剤の例としては、フェノール、ノニルフェノ
ール及びパラクミルフェノール等のモノフェノール化合
物、ビスフェノールA、フェノールノボラック樹脂等の
多価フェノール化合物が挙げられる。これらの中で硬化
触媒としては、誘電特性や耐熱性の点からナフテン酸亜
鉛、ナフテン酸マンガンが好ましく、熱硬化反応の際の
反応率の点からナフテン酸亜鉛が特に好ましい。また、
硬化触媒の使用量は、熱硬化反応の際の反応率、誘電特
性や耐熱性と、ゲル化反応の進行、ワニスの安定性化の
不足とを考慮すると、シアネート樹脂に対し0.01〜
1.00重量%が好ましい。また、硬化促進剤として
は、耐熱性の点からモノフェノール化合物が好ましく、
誘電特性や耐熱性の点からパラクミルフェノールが特に
好ましい。硬化促進剤は、シアネート樹脂のシアネート
基当量に対しフェノール性水酸基当量で0.01〜1.
00が好ましい。
【0049】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、成分
(1)又は(1)′100重量部に対し、ガラス転移温
度、はんだ耐熱性及び銅箔との接着性と、比誘電率及び
誘電正接とのバランスを考慮すると、成分(2)は、1
0〜300重量部とすることが好ましく、50〜300
重量部とすることがより好ましく、50〜250重量部
とすることが特に好ましい。
【0050】本発明によれば、成分(3)として、任意
に公知のエポキシ樹脂、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ
樹脂硬化促進剤、イソシアヌレート化合物及びその硬化
触媒、熱可塑性樹脂、エラストマー、難燃剤及び充填剤
等を併用することができる。
【0051】本発明によれば、改質剤として、成分
(3)のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。エポキ
シ樹脂を添加することにより、樹脂組成物の耐湿性、耐
熱性、特に吸湿後の耐熱性が改善される。エポキシ樹脂
は、成分(1)100重量部当たり、0〜300重量部
を、樹脂組成物に添加することができる。成分(3)と
しては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂であれば、特に限定されず、例えば、ビスフェ
ノールA系、ビスフェノールF系、ビフェニル系、ノボ
ラック系、多官能フェノール系、ナフタレン系、脂環式
系及びアルコール系等のグリシジルエーテル及びこれら
のハロゲン化物、グリシジルアミン系並びにグリシジル
エステル系等が挙げられ、1種又は2種以上を混合して
使用することができる。これらの中で、誘電特性や耐熱
性の点から、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル
型エポキシ樹脂、テトラブロムビスフェノールA型エポ
キシ樹脂及びポリジメチルシロキサン含有エポキシ樹脂
等が好ましく、耐湿性及び銅箔接着性の点から、ジシク
ロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ
樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂が特
に好ましい。
【0052】本発明によれば、エポキシ樹脂の硬化剤の
例としては、酸無水物、アミン化合物及びフェノール化
合物等が挙げられる。エポキシ樹脂の硬化促進剤の例と
しては、イミダゾール類及びその誘導体、第三級アミン
類及び第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
【0053】本発明によれば、イソシアヌレート化合物
の例としては、トリアリルイソシアヌレート、トリメタ
アリルイソシアヌレート、ジアリルモノグリシジルイソ
シアヌレート、モノアリルジグリシジルイソシアヌレー
ト、トリアクリロイルエチルイソシアヌレート、トリメ
タクリロイルエチルイソシアヌレート等が挙げられる。
これらの中で、低温硬化性の点からトリアリルイソシア
ヌレート、トリアクリロイルエチルイソシアヌレートが
好ましく、誘電特性の点からトリアリルイソシアヌレー
トが特に好ましい。硬化触媒の例としてはラジカル開始
剤であるベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル
2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3−へキセン−
3等の有機過酸化物等が挙げられる。
【0054】本発明によれば、熱可塑性樹脂の例として
は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリフェニレンエーテル樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、キシレン
樹脂、石油樹脂及びシリコーン樹脂等が挙げられる。
【0055】本発明によれば、エラストマーの例として
は、ポリブタジエン、ポリアクリロニトリル、エポキシ
変性ポリブタジエン、無水マレイン酸変性ポリブタジエ
ン、フェノール変性ポリブタジエン及びカルボキシ変性
ポリアクリロニトリル等が挙げられる。
【0056】本発明によれば、難燃剤の例としては、ヘ
キサブロムベンゼン、ブロム化ポリカーボネート、ブロ
ム化エポキシ樹脂及びブロム化フェノール樹脂等のハロ
ゲン系難燃剤、トリクレジルホスフェート及びトリスジ
クロロプロピルホスフェート等のリン酸エステル系難燃
剤、赤リン、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム及
び水酸化マグネシウム等の無機物の難燃剤等が挙げられ
る。
【0057】本発明によれば、充填剤の例としては、シ
リカ、マイカ、タルク、ガラス短繊維又は微粉末及び中
空ガラス等の無機物粉末、シリコーンパウダー、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、並びにポリフェニレンエーテル等の
有機物粉末等が挙げられる。
【0058】本発明では、任意に、有機溶剤を使用する
ことができ、特に限定されない。有機溶剤の例として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、エチレン
グリコールモノメチルエーテル等のアルコール系溶剤、
テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤、トルエン、キ
シレン、メシチレン等の芳香族系溶剤、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン
等が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用でき
る。
【0059】本発明において、任意に、該樹脂組成物、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、光重合開始剤、蛍光増白剤
及び密着性向上剤等の添加も可能であり、特に限定され
ない。これらの例としては、ベンゾトリアゾール系等の
紫外線吸収剤、ヒンダードフェノール系やスチレン化フ
ェノール等の酸化防止剤、ベンゾフェノン類、ベンジル
ケタール類、チオキサントン系等の光重合開始剤、スチ
ルベン誘導体等の蛍光増白剤、尿素シラン等の尿素化合
物やシランカップリング剤等の密着性向上剤等が挙げら
れる。
【0060】本発明のプリプレグは、前記した本発明の
熱硬化性樹脂組成物を、基材に含浸又は塗工してなるも
のである。以下、本発明のプリプレグについて詳述す
る。
【0061】本発明のプリプレグは、例えば、成分
(1)又は(1)′、及び成分(2)、並びに任意に成
分(3)を含む熱硬化性樹脂組成物を、基材に含浸又は
塗工し、次いで加熱等により半硬化(Bステージ化)さ
せて、本発明のプリプレグを製造することができる。本
発明の基材として、各種の電気絶縁材料用積層板に用い
られている周知のものを使用することができる。その材
質の例としては、Eガラス、Dガラス、Sガラス及びQ
ガラス等の無機物繊維、ポリイミド、ポリエステル及び
ポリテトラフルオロエチレン等の有機繊維、並びにそれ
らの混合物等が挙げられる。これらの基材は、例えば、
織布、不織布、ロービンク、チョップドストランドマッ
ト及びサーフェシングマット等の形状を有するが、材質
及び形状は、目的とする成形物の用途や性能により選択
され、必要に応じて単独又は2種類以上の材質及び形状
を組み合わせることができる。基材の厚さは、特に制限
されず、例えば、約0.03〜0.5mmを使用すること
ができ、シランカップリング剤等で表面処理したもの又
は機械的に開繊処理を施したものが、耐熱性や耐湿性、
加工性の面から好適である。該基材に対する樹脂組成物
の付着量が、乾燥後のプリプレグの樹脂含有率で、20
〜90重量%となるように、基材に含浸又は塗工した
後、通常、100〜200℃の温度で1〜30分加熱乾
燥し、半硬化(Bステージ化)させて、本発明のプリプ
レグを得ることができる。
【0062】本発明の積層板は、前述の本発明のプリプ
レグを用いて、積層成形して、形成することができる。
本発明のプリプレグを、例えば、1〜20枚重ね、その
片面又は両面に銅及びアルミニウム等の金属箔を配置し
た構成で積層成形することにより製造することができ
る。金属箔は、電気絶縁材料用途に用いるものであれば
特に制限されない。また、成形条件は、例えば、電気絶
縁材料用積層板及び多層板の手法が適用でき、例えば多
段プレス、多段真空プレス、連続成形、オートクレーブ
成形機等を使用し、温度100〜250℃、圧力2〜1
00kg/cm2、加熱時間0.1〜5時間の範囲で成形する
ことができる。また、本発明のプリプレグと内層用配線
板とを組合せ、積層成形して、多層板を製造することも
できる。
【0063】
【実施例】次に、下記の実施例により本発明を更に詳し
く説明するが、これらの実施例は本発明をいかなる意味
においても制限するものではない。下記例中の部は特に
断らない限り、重量部を意味する。
【0064】合成例1:成分(1):共重合樹脂溶液
(1−1)の調製 温度計、撹拌装置及び還流冷却管を備えた、加熱及び冷
却可能な2リットル容の反応容器に、スチレンと無水マ
レイン酸からの共重合樹脂(エルフ・アトケム社製:商
品名SMA1000:式(X)において、m/n=1.
3、重量平均分子量:8,000)410g、及びシク
ロヘキサノン273gを入れ、150〜160℃まで昇
温し、24時間還流した。その後約100℃まで冷却
し、トルエン398gを添加し、共重合樹脂溶液(固形
分:38重量%)(1−1)を得た。
【0065】合成例2:成分(1):共重合樹脂溶液
(1−2)の調製 温度計、撹拌装置及び還流冷却管を備えた、加熱及び冷
却可能な2リットル容の反応容器に、スチレンと無水マ
レイン酸からの共重合樹脂(エルフ・アトケム社製:商
品名SMA2000:式(X)において、m/n=2.
0、重量平均分子量:9,000)410g、及びシク
ロヘキサノン273gを入れ、150〜160℃まで昇
温し、24時間還流した。その後約100℃まで冷却
し、トルエン398gを添加し、共重合樹脂溶液(固形
分:39重量%)(1−2)を得た。
【0066】合成例3:成分(1):共重合樹脂溶液
(1−3)の調製 温度計、撹拌装置及び還流冷却管を備えた、加熱及び冷
却可能な2リットル容の反応容器に、スチレンと無水マ
レイン酸からの共重合樹脂(エルフ・アトケム社製:商
品名SMA3000:式(X)において、m/n=3.
0、重量平均分子量:10,000)410g、及びシ
クロヘキサノン273gを入れ、150〜160℃まで
昇温し、24時間還流した。その後約100℃まで冷却
し、トルエン398gを添加し、共重合樹脂溶液(固形
分:38重量%)(1−3)を得た。
【0067】合成例4:成分(1)′:共重合樹脂溶液
(1−4)の調製 温度計、撹拌装置、還流冷却管付き水分定量器を備え
た、加熱及び冷却可能な2リットル容の反応容器に、ス
チレンと無水マレイン酸の共重合樹脂(エルフ・アトケ
ム社製、商品名SMA3000)410gとメシチレン
273gを入れ、110℃に昇温し、107〜113℃
に保ちながらアニリン46.5gを少量づつ滴下した。
滴下後110℃で4時間反応を行った後、165℃に昇
温し、12時間還流により反応を行った。その後約10
0℃に冷却してトルエン398gを添加し、スチレンと
無水マレイン酸とN−フェニルマレイミドからなる共重
合樹脂の溶液(1−4)を得た。(1−4)の固形分は
40重量%であり、スチレンと無水マレイン酸とN−フ
ェニルマレイミドの共重合組成比は、成分(1−4)に
おいてm/(n+r)=3、n/r=1であった。ま
た、重量平均分子量は10,000であった。
【0068】合成例5:成分(1)′:共重合樹脂溶液
(1−5)の調製 温度計、撹拌装置、還流冷却管付き水分定量器を備え
た、加熱及び冷却可能な1リットル容の反応容器に、ス
チレンと無水マレイン酸の共重合樹脂(エルフ・アトケ
ム社製、商品名SMA1000)202gとシクロヘキ
サノン134gを入れ、100℃に昇温し、97〜10
3℃に保ちながらアニリン46.5gを少量づつ滴下し
た。滴下後100℃で4時間反応を行った後、155〜
160℃に昇温し、12時間還流により反応を行った。
その後約100℃に冷却してトルエン159gを添加
し、スチレンと無水マレイン酸とN−フェニルマレイミ
ドからなる共重合樹脂の溶液(1−5)を得た。(1−
5)の固形分は45重量%であり、スチレンと無水マレ
イン酸とN−フェニルマレイミドの共重合組成比は、成
分(1−5)においてm/(n+r)=1、n/r=1
であった。また、重量平均分子量は9,000であっ
た。
【0069】合成例6:成分(1)′:共重合樹脂溶液
(1−6)の調製 温度計、撹拌装置、冷却管及び窒素ガス導入管を備え
た、加熱及び冷却可能な2リットル容の反応容器に、ス
チレン104gと無水マレイン酸19.6gとN−フェ
ニルマレイミド138.4g、及びアゾビスイソブチロ
ニトリル4.0g、ドデカンチオール0.4g、メチル
エチルケトン193g、トルエン200gを入れ、窒素
雰囲気下70℃で4時間重合反応を行い、スチレンと無
水マレイン酸とN−フェニルマレイミドからなる共重合
樹脂の溶液(1−6)を得た。(1−6)の固形分は4
1重量%であり、スチレンと無水マレイン酸とN−フェ
ニルマレイミドの共重合組成比は、成分(1−6)にお
いてm/(n+r)=1、n/r=1/4であった。ま
た、重量平均分子量は20,000であった。
【0070】合成例7:成分(1):共重合樹脂(1−
7)の調製 温度計、撹拌装置及び還流冷却管付き水分定量器を備え
た加熱及び冷却可能な2リットル容の反応容器に、スチ
レン及び無水マレイン酸の共重合樹脂(Dylark社製、商
品名Dylark D−232)410g及びシクロヘキサノ
ン273gを入れ、150〜160℃に昇温し、2時間
還流して、水分を除去した。その後約100℃に冷却
し、トルエン398gを添加して、スチレンと無水マレ
イン酸からなる共重合樹脂の溶液(1−7)を得た。
(1−7)の固形分は38重量%であり、スチレンと無
水マレイン酸の共重合組成比は、成分(1−7)におい
てm/n=11.5であった。また、重量平均分子量は
200000であった。
【0071】合成例8:成分(1):共重合樹脂(1−
8)の調製 温度計、撹拌装置及び還流冷却管付き水分定量器を備え
た加熱及び冷却可能な2リットル容の反応容器に、スチ
レンと無水マレイン酸の共重合樹脂(Dylark社製、商品
名Dylark D−332)410g及びシクロヘキサノン
273gを入れ、150〜160℃に昇温し、2時間還
流して、水分を除去した。その後約100℃に冷却し、
トルエン398gを添加して、スチレンと無水マレイン
酸からなる共重合樹脂の溶液(1−8)を得た。(1−
8)の固形分は38重量%であり、スチレンと無水マレ
イン酸の共重合組成比は、成分(1−8)においてm/
n=7.0であった。また、重量平均分子量は1500
00であった。
【0072】合成例9:成分(2):シアネート樹脂
(2−1)の調製 温度計、撹拌装置及び冷却管を備えた加熱及び冷却可能
な3リットル容の反応容器に、2,2−ジ(シアネート
フェニル)プロパン1519g、パラクミルフェノール
23.1g及びトルエン1022gを入れ、80℃に昇
温し、77〜83℃に保ちながら、ナフテン酸亜鉛8重
量%溶液0.22gを添加した。添加した後、反応を8
0℃で3.5時間行い、シアネート樹脂の溶液(2−
1)を得た。(2−1)の固形分は61重量%であり、
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーを用いた
測定により、自己重合により原料である2,2−ジ(シ
アネートフェニル)プロパンの45モル%が3量体以上
の重合体を形成していることを確認した。
【0073】合成例10:成分(2):シアネート樹脂
(2−2)の調製 温度計、撹拌装置及び冷却管を備えた加熱及び冷却可能
な3リットル容の反応容器に、2,2−ジ(シアネート
フェニル)プロパン1519g、パラクミルフェノール
23.1g及びトルエン1022gを入れ、80℃に昇
温し、77〜83℃に保ちながら、ナフテン酸亜鉛8重
量%溶液0.22gを添加した。添加した後、80℃で
1時間反応を行い、シアネート樹脂の溶液(2−2)を
得た。(2−2)の固形分は61重量%であり、ゲル・
パーミエーション・クロマトグラフィーを用いた測定に
より、自己重合により原料である2,2−ジ(シアネー
トフェニル)プロパンの20モル%が3量体以上の重合
体を形成していることを確認した。
【0074】合成例11:成分(1)と(2)とのセミ
IPNの調製 温度計、撹拌装置及び冷却管を備えた加熱及び冷却可能
な5リットル容の反応容器に、2,2−ジ(シアネート
フェニル)プロパン1519g、パラクミルフェノール
23.1g、スチレンと無水マレイン酸の共重合樹脂
(Dylark社製、商品名Dylark D−332)1519
g、及びトルエン1022gを入れ、100℃に昇温し
て溶解した。溶解後、97〜103℃に保ちながら、ナ
フテン酸亜鉛8重量%溶液0.88gを添加した。添加
した後、120℃で5時間反応を行い、スチレンと無水
マレイン酸の共重合樹脂と、シアネート樹脂によるトリ
アジン環を伴う3量体以上の重合体とのセミIPN(Interp
enetrating Polymer Network)構造の溶液を得た。この
固形分は67重量%であり、ゲル・パーミエーション・
クロマトグラフィーを用いた測定により、自己重合によ
り原料である2,2−ジ(シアネートフェニル)プロパ
ンの60モル%が3量体以上の重合体を形成しているこ
とを確認した。なお、スチレンと無水マレイン酸の共重
合組成比は、成分(1)においてm/n=7.0であっ
た。
【0075】比較合成例1:スチレン樹脂(a−1)の
調製 温度計、撹拌装置、冷却管及び窒素ガス導入管を備えた
加熱及び冷却可能な2リットル容の反応容器に、スチレ
ン277g、アゾビスイソブチロニトリル4.0g、ド
デカンチオール0.4g、メチルエチルケトン216g
及びトルエン200gを入れ、窒素雰囲気下、重合反応
を70℃で4時間行い、スチレン樹脂の溶液(a−1)
を得た。(a−1)の固形分は41重量%であった。ま
た、重量平均分子量は20000であった。
【0076】比較合成例2:比較共重合樹脂(a−2)
の調製 温度計、撹拌装置、冷却管及び窒素ガス導入管の付いた
加熱及び冷却可能な容積2リットルの反応容器に、スチ
レン104gとN−フェニルマレイミド173g、及び
アゾビスイソブチロニトリル4.0g、ドデカンチオー
ル0.4g、メチルエチルケトン216g、トルエン2
00gを入れ、窒素雰囲気下70℃で4時間重合反応を
行い、スチレンとN−フェニルマレイミドからなる共重
合樹脂の溶液(a−2)を得た。(a−2)の固形分は
41重量%であり、スチレンとN−フェニルマレイミド
の共重合組成比は、1:1であった。また、重量平均分
子量は200,000であった。
【0077】実施例1〜12、比較例1〜9 合成例1〜8(1-1〜1−8)、比較合成例1と2
(a−1又はa−2)、合成例9及び10(2−1又は
2−2)、合成例11(セミIPN)から得られたも
の、及び場合により成分(3):エポキシ樹脂及び/又
はイソシアヌレート化合物、並びに硬化反応触媒として
トリエチルアミン、ナフテン酸亜鉛及び/又はパラクミ
ルフェノールを、表1〜4に示した配合(重量部)で混
合して均一なワニスを得た。このワニスを厚さ0.1mm
のEガラスクロスに含浸塗工し、160℃で10分加熱
乾燥して樹脂含有量55重量%のプレプリグを得た。次
いで、それぞれのプレプリグを4枚重ね、18μmの電
解銅箔を上下に配置し、圧力25kg/cm2、温度185℃
で90分プレスして銅張積層板を得た。このようにして
得られた銅張積層板を用いて、誘電率(1GHz)、誘電
正接(1GHz)、吸湿性(吸水率)、はんだ耐熱性、接
着性(ピール強度)、ガラス転移温度について、以下の
方法で測定・評価した。
【0078】(1) 比誘電率及び誘電正接の測定 得られた銅張積層板を銅エッチング液に浸漬することに
より銅箔を取り除いた評価基板を作製し、Hewllet・Pack
erd社製比誘電率測定装置(製品名:HP4291B)
を用いて、周波数1GHzでの比誘電率及び誘電正接を測
定した。 (2)吸湿性(吸水率)の評価 銅張積層板を銅エッチング液に浸漬することにより銅箔
を取り除いた評価基板を作製し、平山製作所(株)製プ
レッシャー・クッカー試験装置を用いて、121℃、2
atmの条件で4時間までプレッシャー・クッカー処理を
行った後、評価基板の吸水率を測定した。 (3)はんだ耐熱性の評価 銅張積層板を銅エッチング液に浸漬することにより銅箔
を取り除いた評価基板を作製し、温度288℃のはんだ
浴に、評価基板を20秒間浸漬した後、外観を観察する
ことによりはんだ耐熱性を評価した。 (4)接着性(ピール強度)の評価 銅張積層板を銅エッチング液に浸漬することにより1cm
幅の銅箔を形成して評価基板を作製し、レオメータを用
いてピール強度を測定した。 (5)ガラス転移温度の測定 銅張積層板を銅エッチング液に浸漬することにより銅箔
を取り除いた評価基板を作製し、TMA(Thermal Mech
anical Analyzer)試験装置(デュポン社製TMA29
40)を用いて、昇温速度5℃/分、荷重0.05N、
Expansion法、測定温度範囲20〜250℃の条件で、
評価基板の熱膨張特性を観察し、熱膨張曲線の屈折点の
温度をガラス転移温度とした。結果を、表1、2(実施
例)及び表3、4(比較例)に示した。
【0079】実施例13〜18、比較例10〜15 合成例1〜8(1-1〜1−8)、比較合成例1と2
(a−1又はa−2)、合成例9及び10(2−1又は
2−2)、合成例11(セミIPN)から得られたも
の、及び成分(3):エポキシ樹脂及び/又はイソシア
ヌレート化合物、また硬化反応触媒としてトリエチルア
ミン、ナフテン酸亜鉛、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3−へキサ−3−エン及び
/又はパラクミルフェノールを、表5と表6に示した配
合割合(重量部)で混合して均一なワニスを得た。次
に、このワニスをPETフィルム上に展開し、160℃
で10分加熱乾燥してキャスト法により固形分を取り出
した。次に、この固形分を用いて、圧力25kg/cm2、温
度185℃で90分間プレスを行って、樹脂板を得た。
このようにして得られた樹脂板を用いて、比誘電率(1
GHz)、誘電正接(1GHz)、ガラス転移温度について、
以下の方法で測定した。
【0080】(6) 樹脂板の比誘電率及び誘電正接の
測定 Hewllet・Packerd社製比誘電率測定装置(製品名:HP
4291B)を用いて、得られた樹脂板の周波数1GHz
での比誘電率及び誘電正接を測定した。 (7)ガラス転移温度の測定 得られた樹脂板の熱膨張特性を、TMA試験装置(デュ
ポン社製TMA2940)を用いて、昇温速度5℃/
分、荷重0.05N、Expansion法、測定温度範囲20
〜250℃の条件で、評価基板の熱膨張特性を観察し、
熱膨張曲線の屈折点の温度をガラス転移温度とした。ま
た、上記ワニスを厚さ0.1mmのEガラスクロスに含浸
塗工し、160℃で10分加熱乾燥して樹脂含有量55
重量%のプリプレグを得た。次に、このプリプレグを4
枚重ね、18μmの電解銅箔を上下に配置し、圧力25k
g/cm2、温度185℃で90分間プレスを行って、銅張
積層板を得た。このようにして得られた銅張積層板を用
いて、比誘電率(1GHz)、誘電正接(1GHz)、吸湿性
(吸水率)、はんだ耐熱性、接着性(ピール強度)、ガ
ラス転移温度について前述の実施例1と同様の方法で測
定又は評価した。表5(実施例)及び6(比較例)に結
果を示した。
【0081】下記表中、成分(1)〜(3)は固形分の
重量部により示されている。注書きは、それぞれ、*
1:ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、*2:ビス
フェノールAノボラック型エポキシ樹脂、*3:トリエ
チルアミン、*4:ナフテン酸亜鉛8重量%溶液、*
5:パラクミルフェノール、*6:ビフェニル型エポキ
シ樹脂、*7:トリアリルイソシアヌレート、*8:
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)−3−へキサ−3−エンを意味する。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】表から明らかなように、本発明の実施例
は、低誘電性、低誘電正接性、耐熱性、耐湿性及び銅箔
との接着性の全てに優れている。
【0089】一方、比較例は、低誘電性、低誘電正接
性、耐熱性、耐湿性及び銅箔との接着性という特性の全
てを満たすものはなく、いずれかの特性に劣っている。
【0090】
【発明の効果】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、低誘電
性、低誘電正接性、耐熱性、耐湿性及び銅箔との接着性
に優れ、該組成物を基材に含浸又は塗工して得たプレプ
リグ、及び該プレプリグを積層成形することにより製造
した積層板は、低誘電性、低誘電正接性、耐熱性、耐湿
性及び銅箔との接着性に優れ、電子機器用プリント配線
板として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 35/00 C08L 35/00 79/04 79/04 Z (72)発明者 水野 康之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 藤本 大輔 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 高野 希 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F072 AB02 AB05 AB07 AB08 AB28 AB29 AD07 AD11 AD23 AD43 AG03 AG20 AK05 AL13 AL14 4J002 BH01W CD05Y CD06Y CM02X ER006 FD010 FD130 FD146 GQ01 4J011 PA65 PA70 PA97 PC02 4J026 AA17 AA54 AA57 AB37 AC34 BA40 DB15 DB24 FA09 GA07 GA08 GA09 4J036 AB01 AC07 AF08 AF10 AF19 AF26 DB06 DB15 DC02 FB04 JA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(a)一般式(I): 【化1】 (式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数
    1〜5個の炭化水素基であり、R2は、それぞれ、独立
    して、ハロゲン原子、炭素数1〜5個の脂肪族炭化水素
    基、又は芳香族炭化水素基であり、xは、0〜3の整数
    であり、そしてmは、自然数である)で示されるモノマ
    ー単位、及び(b) 一般式(II): 【化2】 (式中、nは、自然数である)で示されるモノマー単位
    を含む共重合樹脂;並びに(2)該成分(1)とともに
    硬化する熱硬化性樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物であ
    り、かつ、該組成物の硬化物が、1GHz以上の周波数に
    おける比誘電率3.0以下、ガラス転移温度170℃以
    上であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 該成分(2)が、(2)′1分子中に2
    個以上のシアネート基を有するシアネート樹脂である、
    請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (1)(a)一般式(I): 【化3】 (式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数
    1〜5個の炭化水素基であり、R2は、それぞれ、独立
    して、ハロゲン原子、炭素数1〜5個の脂肪族炭化水素
    基、芳香族炭化水素基又は水酸基であり、xは、0〜3
    の整数であり、そしてmは、自然数である)で示される
    モノマー単位、及び(b) 一般式(II): 【化4】 (式中、nは、自然数である)で示されるモノマー単位
    を含む共重合樹脂、並びに(2)′1分子中に少なくと
    も2個のシアネート基を有するシアネート樹脂を含むこ
    とを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 該成分(1)100重量部当たり、該成
    分(2)又は(2)′ 10〜300重量部を含む、請
    求項1〜3のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 該成分(1)において、モノマー単 位
    の共重合組成比m/nが、0.8〜19である、請求項
    1〜4のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 該成分(1)において、xが、0であ
    る、請求項1〜5のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】 該成分(1)が、(1)′請求項1〜6
    のいずれか1項記載の成分(1)に、更にモノマー単位
    として、(c)一般式(III): 【化5】 (式中、R3は、ハロゲン原子、炭素数1〜5個の脂肪
    族炭化水素基、芳香族炭化水素基、水酸基、チオール
    基、又はカルボキシル基であり、yは、0〜3の整数で
    あり、そしてrは、自然数である)で示されるN−フェ
    ニルマレイミド及び/又はその誘導体を含む共重合樹脂
    である、請求項1〜6のいずれか1項記載の熱硬化性樹
    脂組成物。
  8. 【請求項8】 該成分(1)′において、モノマー単位
    の共重合組成比m/(n+r)が、0.8〜19である、
    請求項7記載の熱硬化性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 該成分(1)′において、モノマー単位
    の共重合組成比n/rが、1/49〜49である、請求項
    7又は8記載の熱硬化性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 更に、(3)エポキシ樹脂及び/又は
    イソシアヌレート化合物を含む、請求項1〜9のいずれ
    か1項記載の熱硬化性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の熱硬化性樹脂組成物を用いたプリプレグ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のプリプレグを用いて
    積層形成した積層板。
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