JPH03252423A - イミド系プレポリマーおよびその硬化物 - Google Patents

イミド系プレポリマーおよびその硬化物

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JPH03252423A
JPH03252423A JP5030490A JP5030490A JPH03252423A JP H03252423 A JPH03252423 A JP H03252423A JP 5030490 A JP5030490 A JP 5030490A JP 5030490 A JP5030490 A JP 5030490A JP H03252423 A JPH03252423 A JP H03252423A
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JP
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prepolymer
group
bis
alkyl group
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JP5030490A
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Jirou Sugahiro
菅広 次郎
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はイミド系プレポリマーおよびその硬化物に関し
、加熱硬化させて電気的特性および耐熱性に優れ、低い
吸水性を有する硬化物を得ることができるイミド系プレ
ポリマーおよびその硬化物に関する。
で表される基である] で表されるジアミン化合物から選ばれる少なくとも1種
とを反応させてなるイミド系プレポリマー (2)請求項1のイミド系プレポリマーを加熱硬化させ
てなる硬化物。
〈従来の技術〉 従来、N、N′−4,4′−ジフェニルメタンビスマレ
イミドとジアミノジフェニルメタンを共重合させてなる
イミド系熱硬化性樹脂、例えば、商品名:ケルイミド樹
脂等として市販されているものは、成形加工性および耐
熱性に優れるため、多層プリント配線基板、IC封止材
料用のマトリックス樹脂等として使用されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、最近のプリント配線基板における配線の高密度
化および微細化、並びに演算処理の高速化に対処するた
めには、前記従来のイミド系熱硬化性樹脂よりもさらに
優れた電気的特性および耐熱性を有するものが求められ
ている。
そこで本発明の目的は、硬化して電気的特性および耐熱
性に優れる硬化物を得ることができるイミド系プレポリ
マーおよび該プレポリマーの硬化物を提供することにあ
る。
[式中、Dは炭素−炭素間二重結合を有する2価の基で
あり、Aは2価の置換または非置換の脂肪族炭化水素基
であり、R’、R2,R”およびR4は同一でも異なっ
てもよく、水素原子、ハロゲン原子または炭素原子数1
ないし5のアルキル基であり、ただし、R1とR2の少
なくとも一方はアルキル基であり、R3とR4の少なく
とも一方はアルキル基である]で表されるビスイミド化
合物と、 式(■): く課題を解決するための手段〉 本発明は前記課題を解決するために、 式(■): [式中、R′′、R’、R’  R8R”、R10およ
びR11は、同一でも異なってもよく、ハロゲン原子ま
たは炭素原子数1ないし5のアルキル基もしくはトリフ
ロロメチル基であり、!、mおよびnは同一でも異なっ
てもよ(,0,1または2であるコ または式(■): であるビスイミド化合物を表わす前記一般式(I)にお
いて、Dは炭素−炭素間二重結合を有する2価の基であ
り、例えば、下記式:[式中、R12およびRIxは同
一でも異なってもよく、ハロゲン原子または炭素原子数
1ないし5のアルキル基であり、hおよびkは同一でも
異なってもよく、0,1または2である]で表わされる
ジアミン化合物から選ばれる少な(とも1種とを反応さ
せてなるイミド系プレポリマーを提供するものである。
また、本発明は前記イミド系プレポリマーを加熱硬化さ
せてなる硬化物を提供するものである。
以下、本発明のイミド系プレポリマーおよびその硬化物
について詳細に説明する。
本発明のイミド系プレポリマーの第1の原料などで表わ
される基が挙げられ、好ましくは上記式(D−1)およ
び(D−2)で表わされる基である。 Aは2価の置換
または非置換の脂肪族炭化水素基であり、例えば、メチ
レン基、イソプロピリデン基、エチリデン基、プロピリ
デン基等;並びにこれらの基の炭素原子に結合している
水素原子の1部または全部が、フッ素などで置換されて
なる基、例えば、式:%式%) 等で表される基などが挙げられる。 RR2,R”およ
びR4は同一でも異なってもよく、水素原子、ハロゲン
原子または炭素原子数1ないし5のアルキル基であり、
ただし、R1とR2の少くとも一方はアルキル基であり
、R3とR4の少くとも一方はアルキル基である。 ハ
ロゲン原子としては、例えば、塩素、臭素等が挙げられ
る。 また炭素原子数1ないし5のアルキル基としては
、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基などが挙げ
られる。
本発明において、前記式(I)で表されるビスイミド化
合物は、1種単独でも2種以上を組合せても用いられる
この式(I)で表されるビスイミド化合物の具体例とし
て、ビス(4−マレイミド−3−メチルフェニル)メタ
ン、ビス(4−マレイミド−3−エチルフェニル)メタ
ン、ビス(4−マレイミド−3,5−ジメチルフェニル
)メタン、ビス(4−マレイミド−3−ブロモフェニル
)メタン、ビス(4−マレイミド−3−クロロフェニル
)メタン、2,2−ビス(4−マレイミド−3−メチル
フェニル)プロパン、ビス(4−マレイミド−3−エチ
ルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−マレイミド
−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−マレイミド−3−ブロモフェニル)プロパン、ビ
ス(4−マレイミド−3,5−ジエチルフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−マレイミド−3,5−ジエチル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−マレイミド−
3−メチルフェニル)へキサフロロプロパン、2.2−
ビス(4−マレイミド−3,5−ジメチルフェニル)へ
キサフロロプロパン等が挙げられ、これらのうちで特に
好ましいものとして、ビス(4−マレイミド−3−メチ
ルフェニル)メタン、ビス(4−マレイミド−3,5−
ジメチルフェニル)メタン、2,2−ビス(4−マレイ
ミド−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(
4−マレイミド−3−メチルフェニル)へキサフロロプ
ロパン、2.2−ビス(4−マレイミド−3,5−ジメ
チルフェニル)プロパンが挙げられる。
本発明のプレポリマーの第2の原料であるジアミン化合
物は前記式(II)または式(m)で表わされる化合物
から選ばれる少くとも1種である。
前記式(II)において、R’、R’、R’R8R@ 
 RI 0およびR11は同一でも異なってもよ(、ハ
ロゲン原子または炭素原子数1ないし5のアルキル基も
しくはトリフロロメチル基である。 ハロゲン原子とし
ては、例えば、臭素、塩素等が挙げられる。 炭素原子
数1ないし5のアルキル基としては、例えば、メチル基
、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、などが挙げ
られる。 またβ、mおよびnは同一でも異なってもよ
く、0.1または2である。
また、前l己式(m)において、R12およびR13は
同一でも異なってもよく、ハロゲン原子または炭素原子
数1ないし5のアルキル基である。 ハロゲン原子とし
ては、例えば、臭素、塩基等が挙げられる。 炭素原子
数1ないし5のアルキル基としては、例えば、メチル基
、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が挙げられ
る。  hおよびkは同一でも異なってもよく、0、l
または2である。 またBは式で表わされる基である。
本発明において、これらの式(n)または式(I[[)
で表されるジアミン化合物は、1種単独でも2種以上を
組合せても用いられる。
このジアミン化合物の具体例として、前記式(II)で
表される化合物としては、例えば、α、α −ビス−(
4−アミノフェニル) −m−ジイソプロピルベンゼン
、α、α −ビス−(4−アミノフェニル)−p−ジイ
ソプロピルベンゼン、α、α −ビス−(4−アミノ−
3,5−ジブロモフェニル)−m−ジイソプロピルベン
ゼン、α、α −ビス−(4−アミノ−3,5−ジブロ
モフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、α、α 
−ビス−(4−アミノフェニル)−1,3−ジイソプロ
ピル−5−メチルベンゼン、α、α −ビス−(4−ア
ミノ−3,5−ジブロモフェニル)−1,3−ジイソプ
ロピルベンゼンなどが挙げられる。 また、前記式(I
II)で表わされる化合物としては、例えば、9,9−
ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒドロアントラセ
ン、99−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)−
10−ヒドロアントラセン、9,9−ビス(4−アミノ
−3−ブロモフェニル)−10−ヒドロアントラセン、
9,9−ビス(4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル
)−10−ヒドロアントラセン、9,9−ビス(4−ア
ミノフェニル)フルオレン、9.9−ビス(4−アミノ
−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4
−アミノ−3−ブロモフェニル)フルオL/ン、9,9
−ビス(4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)フル
オレンなどが挙げられる。
本発明のプレポリマーにおける前記ビスイミド化合物/
ジアミン化合物の含有割合は、通常、モル比で1〜10
であり、加熱硬化させて得られる硬化物のTg、熱分解
開始温度等の耐熱性が高く、銅張積層板にした場合、銅
箔剥離強度が高く、誘電率も低くなる点で、1〜5であ
るのが好ましく、特に1.5〜3.5であるのが好まし
い。
また、本発明のプレポリマーは、その基本的性質を変え
ない範囲で前記ビスイミド化合物およびジアミン化合物
の他に、第三の成分として、ビニル系モノマー、例えば
トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリティ
ト、mまたはp−アミノイソプロペニルベンゼン、スチ
レン、アリルグリシジルエーテル、メタクリル酸グリシ
ジルエステルあるいはエチレングリコールジグリシジル
エーテルなどのエポキシ化合物等の反応性モノマーをも
含むことができる。 さらに、エポキシ樹脂、アミン末
端ブタジェンアクリロニトリルゴム(ATBN)、カル
ボキシ末端ブタジェンアクリロニトリルゴム、エポキシ
化ポリブタジェンゴムなどの反応性ゴム成分、シリコン
樹脂、フッ素樹脂、アニリン樹脂、フェノール樹脂等を
含むことができる。
これらの第三成分を含有する場合、その含有量は、通常
、ビスイミド化合物とジアミン化合物の合計重量に対し
て5〜100重量%、好ましくは10〜50重量%程度
である。
本発明のプレポリマーの数平均分子量 (’un)は550〜1500、好ましくは60〜10
00であり、重量平均分子量(Mn、)は1000〜3
500、好ましくは1200〜3000である。
本発明のプレポリマーは、例えば、前記のビスイミド化
合物およびジアミン化合物、並びに必要に応じて第三成
分を、加熱溶融状態で、例えば100〜250℃で、数
分〜数時間反応させて製造することができる。 また、
ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の不活
性極性溶媒中、あるいはトルエン、キシレン等の非極性
溶媒中で溶液状態で加熱反応させて製造することもでき
る。
このとき、反応速度をコントロールするため、必要に応
じて、ラジカル捕捉剤、アニオン重合触媒、ラジカル発
生剤等を触媒として使用してもよい。
ラジカル捕捉剤としては、例えば、1. 1−ジフェニ
ル−2−ビクリルヒドラジル、1.3.5−)リフェニ
ルフエルダジル、2.6−ジーt−ブチル−a−(3,
5−ジt−ブチルー4−オキソ−2,5−シクロへキサ
ジエン−1−イリデン−p−1−リルオキシ)等の安定
ラジカル;ハイドロキノン、2,5ジーt−ブチルハイ
ドロキノン、t−ブチルカテコール、t−ブチルハイド
ロキノン、2,5−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ールなどのフェノール誘導体;ベンゾキノン、2−メチ
ルベンゾキノン、2−クロルベンゾキノン等のベンゾキ
ノン誘導体;ニトロソベンゼンおよびその誘導体;ニト
ロベンゼンおよびm−ジニトロベンゼン等のニトロベン
ゼン誘導体;イオウ塩化鉄(Ill)等の高原子価金属
塩などが挙げられ、特にハイドロキノン、2,5−ジー
1−ブチルハイドロキノン、1,1−ジフェニル−2−
ビクリルヒドラジルが好ましい。
これらのラジカル捕捉剤を用いる場合は、ビスイミド化
合物とジアミン化合物の合計重量に対して、通常、o、
oot〜5重量%の量で用いられる。
アニオン重合触媒としては、例えば2−メチルイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウン
デシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、1−
ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル
−2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾー
ル類;トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン等の
第三級アミン類などが挙げられる。
これらのなかでもイミダゾール類が好ましく、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾールや1−ベンジル−2−メ
チルイミダゾールが特に好ましい。
ラジカル発生剤としては、例えば、クメンヒドロペルオ
キシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペル
オキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド等のペルオキシ
ド類;α、αアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシ
クロヘキサンカルボニトリルなどのアゾ化合物;ジメチ
ルアニリン、ナフテン酸コバルト、スルフィン酸などが
挙げられる。
以上のようにして得られる本発明のプレポリマーは、加
熱溶融状態で反応させた場合には、得られる反応生成物
を、そのまま、あるいは適当な溶媒に溶解または懸濁さ
せてワニスとして、さらに粉砕して粉末状として各種の
用途に適用できる。 また、溶液状態で反応させた場合
には、得られる反応生成物から溶媒を除去せずにそのま
ま溶液または懸濁液の状態でワニスとして、あるいは溶
媒を除去して得られる生成物を粉砕して粉末状として溶
媒に溶解しワニスとしたり、そのまま粉末として利用し
て各種用途に適用できる。
用いられる溶媒としては、例えば、N−ジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン等の不活性極性溶媒など
が挙げられる。
以上のようにして得られる本発明のプレポリマーは、1
80〜250℃程度で10〜180分加熱し、必要に応
じて加圧することによって、硬化させることができる。
 得られる硬化物は不溶融性で不溶解性である。 また
熱歪に対する抵抗が大きく、良好な電気特性を持ち吸水
性も低く、化学薬品に対しても安定である。
また、本発明のプレポリマーは、必要に応じて滑剤、離
型剤、カップリング剤、無機あるいは有機の充填剤を添
加して硬化物とすることもできる。
滑剤、離型剤としては、例えば、カルナバワックス、蜜
ロウ、ステアリン酸、ブチルエステル等の脂肪酸エステ
ル類;エチレン、ビスステアロアミド等の脂肪酸アミド
類、モンタン酸、ステアリン酸等の脂肪酸およびその金
属塩;石油ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックスおよびその酸化生成物;ポリメチルシロ
キサン、ポリメチルフェニルシロキサンなどのシリコー
ンオイルなどが挙げられ、また、カップリング剤として
は、例えばγ−グリシドキシプロビルメトキシシラン、
N−β (アミノエチル)−丁−アミノプロピルトリメ
トキシシラン等が挙げられる。
この滑剤、離型剤またはカップリング剤を添加する場合
、その添加量は、通常、前記ビスイミド化合物とジアミ
ン化合物の合計重量に対して0.1〜5重量%程度であ
る。
無機あるいは有機充填剤としては、例えば、シリカ粉末
、アルミナ粉末、ガラス粉末、雲母、タルク、硫酸バリ
ウム、酸化チタン、二硫化モリブデン、アルミ粉末、鉄
粉、銅粉、また水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ムなどの金属水酸化物;シリカ、アルミナ、ガラスある
いはフェノール樹脂の中空体;ガラス繊維、炭素化繊維
、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、アル
ミニウム繊維、銅繊維等の強化繊維などが挙げられる。
この無機あるいは有機充填剤を添加する場合、その添加
量は、通常、前記ビスイミド化合物とジアミン化合物の
合計重量に対して50〜500重量%程度である。
本発明のプレポリマーは、その硬化物が優れた電気的特
性、耐熱性を有し、および吸水性が低い特徴を活かして
プリント配線基板等の積層材、IC到止材、接着剤、絶
縁ワニス等の各種の用途に適用可能である。
本発明のプレポリマーを用いて、積層板を作製するには
、繊維状、布状の補強材、あるいは多孔質シートにプレ
ポリマーの溶液を含浸させた後乾燥してプリプレグを作
製する。 例えば、本発明のプレポリマーを含むワニス
を、ガラスクロスに含浸乾燥させてプリプレグを作製す
る。
次に、得られたプリプレグを必要枚数重ね、180〜2
50℃、10〜40 kgf/ cm2で、20〜18
0分間加圧して、電気的特性および耐熱性に優れ、低い
吸水性を有する積層板を得ることができる。
また、微粉状の充填剤(例えばシリカ)、離型剤、硬化
促進剤等を配合してトランスファー成形により耐熱性、
吸水性、電気的特性に優れた封止剤を得ることもできる
〈実施例〉 以下、本発明の実施例および比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
(実施例1) a、α −ビス(4−アミノフェニル) −m−ジイソ
プロピルベンゼン99.7gを、内容量1βのフラスコ
に投入し、フラスコごと150℃のオイルバスに浸漬し
て溶融させた。 次に、ビス(4−マレイミド−3,5
−ジメチルフェニル)プロパン300.3gを、撹拌下
に約2分間かけて添加した。 さらに撹拌を続け、ビス
(4−マレイミド−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ンの添加開始から20分後、フラスコ内の反応混合物を
バットに抜き出した。
次に、反応混合物の入ったバットを170℃のエアーオ
ーブン中に入れ、20分間加熱して、反応混合物を反応
させ、プレポリマーを得た。 エアーオーブンからプレ
ポリマーが入ったバットを取り出し、室温まで冷却して
から微粉砕し、微粉末状のプレポリマーを得た。
得られた微粉末状プレポリマーを下記の条件に従ってG
PC分析にかけ、数平均分子量(Mn)  重量平均分
子量(Mw)、および重量平均分子量/数平均分子量の
比(Mw/M n )を測定した。 結果を表1に示す
広り立立亜逢j カラム: AD−800P+AD−80M+AD−80
3/s X 2展開液: LiBr0 、01モル含有
のジメチルホルムアミド 検出器: 280nm (UV) 標準物質:ポリエチレングリコール また、プレポリマーを用いて、下記の方法に従って銅張
積層板を作製し、その銅箔剥離強度、Tgおよび吸水率
を測定し、さらに樹脂硬化物を作製し、その誘電率を測
定した。 結果を表1に示す。
Ω        の   1 プレポリマーをN−メチルピロリドンに溶解して、プレ
ポリマー濃度50%のワニスを調製した。
このワニスをガラスクロス(日東紡社製、WE18K 
 BZ−2)に含浸させて160℃で9分間乾燥してプ
リプレグを作製した。 このプリプレグ9枚を積層し、
さらにその上下に銅箔(三井金W4IwJ製 3EC1
オンス/フイート2)を重ねて加熱プレスを用いて、2
00℃で10  kgf/cm”の圧力をかけて60分
間圧縮成形し、さらにエアーオーブン中で200℃で2
4時間加熱硬化させて銅張積層板を得た。
この銅張積層板を使用して、銅箔剥離強度、Tgおよび
吸水率を測定した。
2      の   ″ イミド系プレポリマーを170℃のエアオーブンに入れ
、30分間加熱して硬化反応を進行させてから抜き出し
、冷却後粉砕して、樹脂を得た。 この樹脂を200℃
のプレスで60分間圧縮成形して厚さ2mmの平板に成
形した後、エアーオーブン中で200℃で24時間加熱
して硬化させ、樹脂硬化物の試料を作製した。 この試
料について下記の方法に従って誘電率をより定した。
巨i亙」 (1)銅箔剥離強度 JIS  C6481に準じて銅箔剥離強度を測定した
(2)Tg Tgは、セイコー電子社製の測定機(TMA−100)
を用いて昇温速度]、O℃/分で測定した。
(3)誘電率 樹脂硬化物を用いてJIS  K−691,1に樵じて
IMHzで測定を行なった。
(実施例2) ビス(4−マレイミド−35−ジメチルフェニル)メタ
ンの代わりにビス(4−マレイミド−3−エチルフェニ
ル)メタン300.3gを使用した以外は、実施例1と
同様にして、プレポリマーを得た。
得られたプレポリマーについて、実施例1と同様にして
、GPC分析により数平均分子量(Mn)、重量平均分
子量(Mw)およびその比(M w / M n )を
測定した。 またプレポリマーを用いて、銅張積層板を
作製して銅箔剥離強度、Tgおよび吸水率を測定し、さ
らに樹脂硬化物を作製して誘電率を測定した。 結果を
表1に示す。
(実施例3) 内容積II2のフラスコに、ビス(4−マレイミド−3
−メチルフェニル)メタン292.7g、9.9−ビス
(4−アミノフェニル)フルオレン107.3gおよび
N−メチルピロリドンを仕込み、120℃で5時間反応
させた。
得られた反応混合物をそのまま、プリプレグ調製用ワニ
スとして使用し、実施例1と同様にして銅張積層板を作
製し、銅箔剥離強度、Tgおよび吸水率を測定した。
また、上記ワニスを、撹拌下、多量の水中に投入し、析
出した固形分をf別し、減圧乾燥機で60℃で8時間、
さらに80℃で8時間減圧乾燥して、樹脂を得た。 こ
の樹脂を用いて、実施例1と同様にして、樹脂硬化物を
作製し、その誘電率を測定した。
結果を表1に示す。
(比較例1) 44′−ジアミノジフェニルメタンを、内容積lρのフ
ラスコに入れ、フラスコごと150℃のオイルバスに浸
漬して溶融させた。 次に、N、N′−4,4′−ジフ
ェニルメタンビスマレイミド72.4gを、撹拌下に約
1分間かけて添加し、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン/N、N’−4,4′−ジフェニルメタンビスマレ
イミドのモル比を2.5とした。 さらに撹拌を続け、
実施例1と同様にしてプレポリマーを得た。
得られたプレポリマーについて、実施例1と同様にして
GPC分析により数平均分子量(Mn)、重量平均分子
量(Mw)およびその比(M w / M n )を測
定した。 また、プレポリマーを用いて銅張積層板を作
製して銅箔剥離強度、Tgおよび吸水率を測定し、さら
に樹脂硬化物を作製して誘電率を測定した。 結果を表
1に示す。
表 ■ 〈発明の効果〉 本発明のイミド系プレポリマーは、硬化して電気的特性
および耐熱性に優れ、吸水性が低い硬化物を得ることが
できる。 また、その硬化物は、プリント配線基板等の
積層材、IC封止剤、あるいは接着剤等として有用であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、Dは炭素−炭素間二重結合を有する2価の基で
    あり、Aは2価の置換または非置換の脂肪族炭化水素基
    であり、R^1、R^2、R^3およびR^4は同一で
    も異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子または炭素
    原子数1ないし5のアルキル基であり、ただし、R^1
    とR^2の少なくとも一方はアルキル基であり、R^3
    とR^4の少なくとも一方はアルキル基である] で表されるビスイミド化合物と、 式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) [式中、R^5、R^6、R^7、R^8、R^9、R
    ^1^0およびR^1^1は、同一でも異なってもよく
    、ハロゲン原子または炭素原子数1ないし5のアルキル
    基もしくはトリフロロメチル基であり、l、mおよびn
    は同一でも異なってもよく、0、1または2である] または式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) [式中、R^1^2およびR^1^3は同一でも異なっ
    てもよく、ハロゲン原子または炭素原子数1ないし5の
    アルキル基であり、hおよびkは同一でも異なってもよ
    く、0、1または2であり、Bは式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼ で表される基である] で表されるジアミン化合物から選ばれる少なくとも1種
    とを反応させてなるイミド系プレポリマー。
  2. (2)請求項1のイミド系プレポリマーを加熱硬化させ
    てなる硬化物。
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