JP2002316609A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2002316609A
JP2002316609A JP2001125946A JP2001125946A JP2002316609A JP 2002316609 A JP2002316609 A JP 2002316609A JP 2001125946 A JP2001125946 A JP 2001125946A JP 2001125946 A JP2001125946 A JP 2001125946A JP 2002316609 A JP2002316609 A JP 2002316609A
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airbag
airbag body
inner tube
folded
supply port
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JP2001125946A
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Toshinori Tanase
利則 棚瀬
Tetsuya Ogata
哲也 尾方
Hiroyuki Takahashi
浩幸 高橋
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インナチューブを内部に配設させたエアバッグ
本体を迅速に展開膨張させることが可能な頭部保護エア
バッグ装置を提供すること。 【解決手段】 車両の車内側における開口の上縁側に、
蛇腹折りされて収納され、膨張用ガスの流入時に、開口
を覆うように展開膨張するエアバッグ11を備える頭部
保護エアバッグ装置。エアバッグ11は、エアバッグ本
体12と、エアバッグ本体12内の上縁側に沿って配設
されるインナチューブ32と、を備える。インナチュー
ブ32は、周壁の下部側に、エアバッグ本体12内に膨
張用ガスを供給可能な供給口34を開口させており、供
給口34は、エアバッグ本体12の折り畳み完了時に、
エアバッグ本体12の折り畳み幅方向における略中央
で、下向きに開口するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部保護エアバッ
グ装置に関し、詳しくは、膨張用ガスを流入させて膨張
するエアバッグ本体と、前記エアバッグ本体内の上縁側
に沿って配設されて、インフレーターからの膨張用ガス
を前記エアバッグ本体内に案内するインナチューブと、
を有したエアバッグを備えた頭部保護エアバッグ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来の頭部保護エアバッグ装
置のエアバッグは、膨張用ガスの流入時に、車内側のド
ア等の開口を覆うように展開膨張可能に、車内側開口の
上縁側の周縁に折り畳まれて収納されるエアバッグ本体
と、エアバッグ本体内に配設されて、インフレーターか
らの膨張用ガスをエアバッグ本体内に案内するインナチ
ューブと、を備えて構成されていた(特開平11−23
5965号公報参照、特に、図9・10参照)。
【0003】インナチューブの周壁には、エアバッグ本
体内に膨張用ガスを供給可能な供給口が開口されてい
た。そして、エアバッグ本体は、内部に配設されたイン
ナチューブとともに、車外側壁部と車内側壁部とを重ね
た状態から、上下方向に折り重ねるようにして折り畳ま
れて、収納される構成であった。
【0004】この種の頭部保護エアバッグ装置において
は、エアバッグ本体を迅速に展開膨張させることが望ま
しい。そして、エアバッグ本体を迅速に展開膨張させる
ためには、エアバッグ本体折り畳み時や展開膨張初期に
おけるインナチューブの供給口の配置位置が重要とな
る。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、インナチューブを内部に配設させたエアバッグ本体
を迅速に展開膨張させることが可能な頭部保護エアバッ
グ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る頭部保護エ
アバッグ装置は、車両の車内側における開口の上縁側に
折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記開
口を覆うように展開膨張するエアバッグを備えて、エア
バッグは、膨張用ガスの流入時に、車内側の開口を覆う
ように展開膨張可能なエアバッグ本体と、エアバッグ本
体内の上縁側に沿って配設されて、インフレーターから
の膨張用ガスを前記エアバッグ本体内に案内するインナ
チューブと、を備えて構成されるとともに、インナチュ
ーブが、周壁の下部側に、エアバッグ本体内に膨張用ガ
スを供給可能な供給口を開口させて構成され、内部に配
設されたインナチューブとともに、エアバッグ本体が、
車外側壁部と車内側壁部とを重ねた状態から、上下方向
に折り重ねるようにして折り畳まれて、開口の上縁側に
収納される頭部保護エアバッグ装置であって、エアバッ
グ本体の折り畳み完了時に、インナチューブにおける供
給口が、エアバッグ本体の折り畳み幅方向における略中
央で、下向きに開口するように配置されていることを特
徴とする。
【0007】また、インナチューブの供給口は、エアバ
ッグ本体の折り畳み完了時に、エアバッグ本体の折り目
をまたがず、かつ、下向きに開口するように配置させて
もよい。
【0008】さらに、インナチューブの供給口は、エア
バッグ本体の折り畳み完了時に、折り畳まれたインナチ
ューブの下端側に配置されて、かつ、エアバッグ本体の
折り畳み幅方向における略中央に配置させてもよい。
【0009】さらにまた、インナチューブの供給口が、
エアバッグ内への膨張用ガスの流入時におけるインナチ
ューブの膨張略完了時に、エアバッグ本体の折り畳み未
解消部位側であって、エアバッグ本体の折り畳み幅方向
の略中央に開口するように、エアバッグ本体が折り畳ま
れる構成としてもよい。
【0010】
【発明の効果】請求項1の頭部保護エアバッグ装置で
は、インフレーターから膨張用ガスが吐出されると、ま
ず、インナチューブが、膨張用ガスを流入させて膨張を
略完了させる。その後、インナチューブの供給口から、
エアバッグ本体内に膨張用ガスが流入する。そして、イ
ンナチューブの膨張略完了時に、供給口は、エアバッグ
本体の折り畳み幅方向における略中央に、下向きに開口
するように配置されている。そのため、膨張用ガスは、
エアバッグ本体の折り畳み未解消部位を折り畳み方向に
沿って下方側へ押圧しつつ、供給口からエアバッグ本体
内に流入することとなる。その結果、エアバッグ本体
は、折り畳み未解消部位の折りを解消しつつ、車内側や
車外側へ大きくぶれることなく、エアバッグ本体の折り
畳み方向に沿う下方側へ円滑に突出して、展開膨張を完
了させることができる。
【0011】従って、請求項1の頭部保護エアバッグ装
置では、インナチューブを内部に配設させたエアバッグ
本体を迅速に展開膨張させることができる。
【0012】また、請求項2に記載の頭部保護エアバッ
グ装置では、インフレーターから膨張用ガスが吐出され
ると、まず、インナチューブが、膨張用ガスを流入させ
て膨張を略完了させる。その後、インナチューブの供給
口から、エアバッグ本体内に膨張用ガスが流入する。そ
して、インナチューブの膨張略完了時に、供給口は、エ
アバッグ本体の折り目をまたぐことなく、下向きに開口
するように配置されている。そのため、膨張用ガスは、
エアバッグ本体の折り畳み未解消部位を折り畳み方向に
沿って下方側へ押圧しつつ、供給口からエアバッグ本体
内に流入することとなる。
【0013】このとき、仮に、インナチューブの供給口
がエアバッグ本体の折り畳み状態における折り目をまた
ぐように配置されていれば、供給口から流入する膨張用
ガスにより、エアバッグ本体は、展開膨張初期に、供給
口の配置された側の折り目側、すなわち、車外側あるい
は車内側に向かって大きくぶれて突出するため、周囲の
部材と不必要に干渉して、エアバッグ本体を迅速に展開
膨張できない場合が生ずる。
【0014】しかし、請求項2の頭部保護エアバッグ装
置では、インナチューブの供給口を、エアバッグ本体の
折り目をまたがず、かつ、下向きに開口するように配置
させているため、膨張用ガスは、エアバッグ本体の折り
畳み未解消部位を折り畳み方向に沿って下方側へ押圧し
つつ、供給口からエアバッグ本体内に流入することとな
る。その結果、エアバッグ本体は、折り畳み未解消部位
の折りを解消しつつ、車内側や車外側へ大きくぶれるこ
となく、エアバッグ本体の折り畳み方向に沿う下方側へ
円滑に突出して、展開膨張を完了させることができる。
【0015】従って、請求項2の頭部保護エアバッグ装
置では、インナチューブを内部に配設させたエアバッグ
本体を迅速に展開膨張させることができる。
【0016】さらに、請求項3の頭部保護エアバッグ装
置では、インフレーターから膨張用ガスが吐出される
と、まず、インナチューブが、膨張用ガスを流入させて
膨張を略完了させる。その後、インナチューブの供給口
から、エアバッグ本体内に膨張用ガスが流入する。そし
て、インナチューブの供給口は、折り畳まれた状態で先
端側に配置されているため、インナチューブの膨張が略
完了すると、供給口は、エアバッグ本体の折り畳み幅方
向における略中央に、下向きに開口するように配置され
ることとなる。そのため、膨張用ガスは、エアバッグ本
体の折り畳み未解消部位を折り畳み方向に沿って下方側
へ押圧しつつ、供給口からエアバッグ本体内に流入する
こととなる。その結果、エアバッグ本体は、折り畳み未
解消部位の折りを解消しつつ、車内側や車外側へ大きく
ぶれることなく、エアバッグ本体の折り畳み方向に沿う
下方側へ円滑に突出して、展開膨張を完了させることが
できる。
【0017】従って、請求項3の頭部保護エアバッグ装
置では、インナチューブを内部に配設させたエアバッグ
本体を迅速に展開膨張させることができる。
【0018】さらにまた、請求項4の頭部保護エアバッ
グ装置では、インフレーターから膨張用ガスが吐出され
ると、まず、インナチューブが、膨張用ガスを流入させ
て膨張を略完了させる。その後、インナチューブの供給
口から、エアバッグ本体内に膨張用ガスが流入する。そ
して、インナチューブの膨張略完了時には、供給口は、
エアバッグ本体の折り畳み未解消部位側であって、エア
バッグ本体の折り畳み幅方向の略中央に、開口するよう
に配置されている。そのため、膨張用ガスは、エアバッ
グ本体の折り畳み未解消部位を折り畳み方向に沿って下
方側へ押圧しつつ、供給口からエアバッグ本体内に流入
することとなる。その結果、エアバッグ本体は、折り畳
み未解消部位の折りを解消しつつ、車内側や車外側へ大
きくぶれることなく、エアバッグ本体の折り畳み方向に
沿う下方側へ円滑に突出して、展開膨張を完了させるこ
とができる。
【0019】従って、請求項4の頭部保護エアバッグ装
置では、インナチューブを内部に配設させたエアバッグ
本体を迅速に展開膨張させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】実施形態の頭部保護エアバッグ装置(以下
「エアバッグ装置」と省略する)Mは、図1に示すよう
に、エアバッグ11を、車両Vにおける車内側のドアや
窓部の開口W(W1・W2)の上縁側周縁におけるフロ
ントピラー部FPの下縁側、ルーフサイドレール部RR
の下縁側、及び、リヤピラー部RPの上方側にわたっ
て、折り畳まれて収納させている。
【0022】このエアバッグ装置は、エアバッグ11、
インフレーター39、取付ブラケット37・40、及
び、エアバッグカバー8を、備えて構成されている。
【0023】インフレーター39は、図1・3に示すよ
うに、折り畳まれたエアバッグ11に膨張用ガスGを供
給するシリンダタイプとしており、エアバッグ11の後
述する接続口部14aと、インナチューブ32の後端3
2aと、が外装されることとなる。実施形態のインフレ
ーター39は、円柱状の本体部39aと、膨張用ガスG
をインナチューブ32に案内する金属製の案内筒部39
cと、を備えて構成され、案内筒部39cは、本体部3
9aに対して、部分的に内径寸法を縮径させるようにか
しめて固定されている。本体部39aは、小径の円柱状
とした先端部に、膨張用ガスGを吐出させる複数のガス
吐出口44bを配設させている。
【0024】取付ブラケット40は、板金製として、エ
アバッグ11の接続口部14aとインナチューブ32の
後端32aとを外装させたインフレーター39を、接続
口部14a及びインナチューブ後端32aごと外周側か
ら挟持する円筒状の保持部40aと、2本の取付ボルト
41を利用して、リヤピラー部RPの車内側におけるボ
ディ1側の板金製のインナパネル2に取り付ける取付部
40bと、を備えて構成されている。保持部40aは、
内径寸法を縮径させるようにかしめて、インフレーター
39などを保持することとなる。取付部40bには、取
付ボルト41を挿通させる取付孔40cが形成されてい
る。
【0025】取付ブラケット37は、図1・2に示すよ
うに、板金製として、エアバッグ11における後述する
各取付部24を挟持するもので、それぞれ、車内側Iの
内プレート37aと車外側Oの外プレート37bとを備
えて構成されている。内・外プレート37a・37bに
は、各取付部24の取付孔24aに対応する取付孔37
cが貫通されている。そして、取付ボルト38を、取付
孔24a・37cに挿通させて、インナパネル2の取付
孔2a周縁に固着されたナット2bに螺合させることに
より、各取付部24がインナパネル2に取り付けられる
こととなる。
【0026】なお、多数の取付ブラケット37が取り付
けられるルーフサイドレール部RRのインナパネル2
は、図2に示すように、エアバッグ11が展開膨張する
際に、エアバッグ11が車外側Oに向かって突出するの
を規制するように、折り畳まれたエアバッグ11の車外
側Oを覆うとともに、上部側より下端側を車外側Oへ突
出させるように、傾斜して配設され、各取付部24や折
り畳まれたエアバッグ本体12も、その傾斜に沿って収
納されている。そして、エアバッグ11は、取付部24
の下方において、取付部24の下方への延長線上よりも
車内側Iに配置されて収納されている。
【0027】エアバッグカバー8は、図1・2に示すよ
うに、フロントピラー部FPに配置されるピラーガーニ
ッシュ4とルーフサイドレール部RRに配置されるルー
フヘッドライニング5とのそれぞれの下縁側から構成さ
れている。なお、フロントピラーガーニッシュ4とルー
フヘッドライニング5とは、合成樹脂製として、フロン
トピラー部FPとルーフサイドレール部RRの車内側に
おけるボディ1のインナパネル2に取付固定されてい
る。また、ルーフヘッドライニング5は、フロントピラ
ー部FPの上方付近から、センターピラー部CPの上方
を経て、リヤピラー部RPの上方付近まで、配設されて
いる。
【0028】エアバッグ11は、図1・2・4〜8に示
すように、膨張用ガスGの流入時に、車内側Iの開口W
(W1・W2)を覆うように展開膨張可能なエアバッグ
本体12と、エアバッグ本体12の上縁側に沿って配設
されて、インフレーター39からの膨張用ガスGをエア
バッグ本体12内に案内するインナチューブ32と、を
備えて構成される。
【0029】エアバッグ本体12は、ポリアミド糸等を
使用した袋織りにより製造されて、図1・2・4〜8に
示すように、インフレーター39からの膨張用ガスGを
流入させて、折り畳み状態から展開して、開口W(W1
・W2)やセンターピラー部CPのピラーガーニッシュ
の車内側Iを覆うように展開膨張する構成である。ま
た、エアバッグ本体12は、インナチューブ32ととも
に、車外側壁部13bと車内側壁部13aとを重ねた状
態から、下縁12b側を上縁12a側に接近させるよう
に、蛇腹折りされて、開口W(W1・W2)の周縁の上
縁側に折り畳まれて収納されている。さらに、エアバッ
グ本体12は、車内側壁部13aと車外側壁部13bと
を離すようにして、膨張用ガスGを内部に流入可能なガ
ス流入部13と、膨張用ガスGを流入させない非流入部
23と、から構成されている。
【0030】ガス流入部13は、実施形態の場合、チュ
ーブ配設部14、前席用流入部15、後席用流入部1
6、及び、連通流入部21、から構成されている。チュ
ーブ配設部14は、エアバッグ本体12の上縁12a側
で車両Vの前後方向に沿って直線状に配設され、内部
に、インナチューブ32を配設させることとなる。前席
用流入部15は、チューブ配設部14の前部側の下方に
配置され、エアバッグ11の展開膨張時、車両Vの前席
の側方に配置されて、前席側方の開口W1を覆うように
膨張することとなる。後席用流入部18は、チューブ配
設部14の後部側の下方に配置され、エアバッグ11の
展開膨張時、車両Vの後席の側方に配置されて、後席側
方側の開口W2を覆うこととなる。連通流入部21は、
前席用流入部15の後端下部と後席用流入部18の前端
下部とを連通するように、後述する板状部28の下方側
におけるエアバッグ本体12の下縁12b側で、下縁1
2bに沿って前後方向に配置されている。
【0031】チューブ配設部14は、後端側に接続口部
14aを備えている。接続口部14aは、後端を開口さ
せて、エアバッグ本体12から突出するように略円筒状
に形成されている。チューブ配設部14は、接続口部1
4aから直線状に前方に延びて、前席用流入部15の上
方まで配設されている。また、接続口部14aは、既述
したように、インナチューブ後端32aを介在させて、
インフレーター39に外装されることとなる。
【0032】前席用・後席用流入部15・18は、それ
ぞれ、後述する区画結合部27で区画されて、上下方向
に延びるように、車両の前後方向に配設される複数の膨
張部16・19から構成されている。前席用流入部15
の膨張部16は、4つの膨張部16A・16B・16C
・16Dから構成されている。そして、後端側に配置さ
れる膨張部16Dは、後述する板状部28の前縁側に接
しており、下端16aを、連通流入部21の前端と連通
させている。膨張部16D以外の各膨張部16A・16
B・16Cは、全て、下端側が、非流入部23の後述す
る周縁結合部25の下縁側部25bによって閉塞され、
全ての膨張部16A・16B・16C・16Dの上端
は、チューブ配設部14に連通されている。
【0033】後席用流入部18の膨張部19も、4つの
膨張部19A・19B・19C・19Dから構成されて
いる。そして、前端側に配置される膨張部19Aは、下
端19aを連通流入部21の後端と連通させている。膨
張部19A以外の各膨張部19B・19C・19Dは、
全て、下端側が周縁結合部25の下縁側部25bによっ
て閉塞されている。また、全ての膨張部19A・19B
・19C・19Dの上端は、チューブ配設部14に連通
されている。
【0034】非流入部23は、車内側壁部13aと車外
側壁部13bとを結合させたように構成されており、取
付部24、周縁結合部25、区画結合部27、及び、板
状部28、から構成されている。
【0035】周縁結合部25は、ガス流入部13の周囲
で、後述する長方形板状部28cの周囲を含めて、ガス
流入部13と接する部位に配設されて、ガス漏れが生じ
ないように密に織成されている。
【0036】取付部24は、エアバッグ本体12の上縁
12a側における周縁結合部25の上縁側部25aや板
状部28(三角板状部28a・28b)から上方へ突出
するように、複数(実施形態では8個)配置されて、イ
ンナパネル2に取り付けるための取付ブラケット37が
固着されることとなる。各取付部24には、取付ボルト
38を挿通させる取付孔24aが開口されている。
【0037】板状部28は、エアバッグ本体12の前端
側と後端側とに配置される三角板状部28a・28b
と、前後の前席用流入部15と後席用流入部18との間
におけるチューブ配設部14と連通流入部21との間に
配設される長方形板状部28cと、から構成されてい
る。板状部28は、エアバッグ本体12の全体形状を確
保するとともに、ガス流入部13の容積を小さくして、
膨張完了までの時間を短くするために設定されている。
なお、前方側の三角板状部28aは、周縁結合部25の
前縁側から前方に突出するように配設され、後方側の三
角板状部28bは、周縁結合部25の後縁側から後方に
突出するように配設されている。また、長方形板状部2
8cの周囲におけるガス流入部13(前席用・後席用流
入部15・18・連通流入部21・チューブ配設部1
4)との間に、周縁結合部25が配設されている。
【0038】区画結合部27は、各前席用・後席用流入
部15・18の領域内で、周縁結合部25の下縁側部2
5bから連通流入部21まで上方に延びるような略
「T」字形状として、車両Vの前後方向に複数併設され
ている。各区画結合部27は、各流入部15・18内を
複数の膨張部16A・16B・16C・16D・19A
・19B・19C・19Dに区画するものであり、各流
入部15・18が膨張用ガスGを流入させて膨張した
際、各流入部15・18の厚さを略均等にするために配
設されるものである。また、各区画結合部27は、接続
口部14a付近からエアバッグ本体12の前部にかけ
て、すなわち、三角板状部32bの後端の取付部24B
から三角板状部32aの前端の取付部24Fにかけての
前後方向に張力を発揮させて、エアバッグ本体12が、
車内側Iや車外側Oへの押圧力を受けても、大きく揺動
しないように、配置されるものである。
【0039】インナチューブ32は、円筒状として、エ
アバッグ本体12のチューブ配設部14内に挿入されて
配置されている。インナチューブ32の後端32aは、
インフレーター39への外装時に、ずれないように、接
続口部14aの内周面側に熱溶着されている。インナチ
ューブ32は、ポリアミド糸・ポリエステル糸等を使用
した織布からなる一枚のシート材33(図10参照)か
ら形成され、幅方向に二つ折りして重ねた両縁33a・
33b相互をポリアミド糸等からなる縫合糸Sにより縫
合して、円筒状に形成されている。なお、接続口部14
aから離れたインナチューブ32の前端32bは、閉塞
されている。
【0040】そして、インナチューブ32における周壁
32cの下部側には、図4・5・8・9に示すように、
エアバッグ本体12における各流入部15・18内に膨
張用ガスGを供給可能な複数の供給口34が設けられて
いる。各供給口34は、インナチューブ32における各
膨張部16A・16B・16C・16D・19A・19
B・19C・19Dの上方に配置される位置に開口し
て、インナチューブ32内から各膨張部16A・16B
・16C・16D・19A・19B・19C・19D内
に、膨張用ガスGを供給可能に形成されている。
【0041】また、各供給口34は、図4・5・8・9
に示すごとく、インナチューブ32下端付近における車
外側Oに配置されるように、中心がシート材33の幅方
向における中心から縁部33a側にオフセットされた位
置となるように形成されている(図10参照)。これ
は、エアバッグ本体12の折り畳み完了時に、図11に
示すように、供給口34を、エアバッグ本体12の折り
畳み幅方向における略中央で、下向きに開口するよう
に、配置させるためである。実施形態では、エアバッグ
本体12の折り畳み幅寸法w1が25mmで、シート材
33の幅寸法w2を114mm(インナチューブ32の
外径寸法D1:36.2mm)とし、シート材33の幅
方向における中心から供給口34の中心までの距離L1
を、12.5mmに設定している。
【0042】次に、このエアバッグ装置Mの車両Vへの
搭載について説明する。まず、インナチューブ32を、
エアバッグ本体12に挿入する。インナチューブ32
を、接続口部14aの開口側から、所定の治具を使用し
て、エアバッグ本体12のチューブ配設部14内に挿入
し、後端32b側を高周波溶着等を利用して、接続口部
14a付近に熱溶着させて、エアバッグ11を製造す
る。次いで、平らに展開したエアバッグ本体12を、図
2や図4の二点鎖線に示すように、インナチューブ32
とともに、順次、山折りと谷折りとの折り目Cをいれ
て、エアバッグ本体12の下縁12b側を上縁12aに
接近させるように、蛇腹折りする(図2・11参照)。
このとき、図11に示すように、インナチューブ32の
供給口34は、エアバッグ本体12の折り畳み幅方向に
おける略中央で、下向きに開口している。
【0043】そして、折り畳んだあとには、折り崩れ防
止用の破断可能なテープ36(図2・11参照)によ
り、エアバッグ11の所定箇所をくるむとともに、イン
フレーター39・取付ブラケット37・40を取り付け
て、エアバッグ組付体を形成する。
【0044】その後、各取付ブラケット37・40をイ
ンナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔24a・
37c・40cを挿通させてボルト38・41止めし、
各取付ブラケット37・40をインナパネル2に固定し
て、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。次い
で、インフレーター39に、所定のインフレーター作動
用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、
フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニン
グ5をボディ1に取り付け、さらに、リヤピラーガーニ
ッシュ6・センターピラーガーニッシュ7をボディ1に
取り付ければ、エアバッグ装置Mを車両Vに搭載させる
ことができる。
【0045】エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、イ
ンフレーター39が作動されれば、インフレーター39
からの膨張用ガスGが、図4の二点鎖線に示すように、
チューブ配設部14のインナチューブ32内を前方側に
流れて、図12A・図12Bに示すように、エアバッグ
11をくるんでおいたテープ36を破断させて、インナ
チューブ32が膨張を略完了する。その後、供給口34
を経て、各膨張部16A・16B・16C・16D・1
9A・19B・19C・19D内に膨張用ガスGが供給
されて、エアバッグ本体12の各流入部15・18が、
折りを解消させつつ、膨張し始める。さらに、エアバッ
グ11は、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッ
ドライニング5の下縁側のエアバッグカバー8を押し開
いて、図1・2の二点鎖線で示すように、下方へ突出し
つつ、開口W1・W2・センターピラー部CP・リヤピ
ラー部RPの車内側Iを覆うように、大きく展開膨張す
ることとなる。
【0046】そして、実施形態のエアバッグ装置Mで
は、インナチューブ32の膨張略完了時に、供給口34
は、図12Bに示すように、エアバッグ本体12の折り
畳み幅方向における略中央に、下向き(エアバッグ本体
12の折り畳み未解消部位43側)に開口するように配
置されている。そのため、膨張用ガスGは、図13Aに
示すように、エアバッグ本体12の折り畳み未解消部位
43(流入部15・18の部位)を折り畳み方向に沿っ
て下方側へ押圧しつつ、供給口34から流入部15・1
8(エアバッグ本体12)内に流入することとなる。そ
の結果、エアバッグ本体12は、図13Bに示すよう
に、折り畳み未解消部位43(流入部15・18の部
位)の折りを解消しつつ、車内側Iや車外側Oへ大きく
ぶれることなく、エアバッグ本体12の折り畳み方向に
沿う下方側へ円滑に突出して、展開膨張を完了させるこ
とができる。
【0047】従って、実施形態のエアバッグ装置Mで
は、インナチューブ32を内部に配設させたエアバッグ
本体12を迅速に展開膨張させることができる。
【0048】なお、エアバッグ本体12の折り畳み完了
時におけるインナチューブ32の供給口34について、
エアバッグ本体12の折り畳み幅方向における略中央で
下向きに供給口34を開口させるためには、実施形態の
ように、エアバッグ本体12の折り畳み幅寸法w1と、
インナチューブ32の外径寸法D1と、インナチューブ
32の周方向における供給口34の配置位置と、を考慮
して設定すれば、達成することができる。
【0049】また、実施形態のインナチューブ32で
は、図9・12・13に示すように、供給口34が下端
中央より車外側Oにオフセットされて配置される構成で
あるため、エアバッグ11の展開膨張時に、エアバッグ
本体12がインナパネル2に沿うように展開膨張するこ
ととなって、エアバッグ本体12を、車内側Iへの突出
を極力抑えて展開膨張させることができる。勿論、この
点を考慮しなければ、供給口34を下端中央や下端付近
における車内側Iに配置させる構成としてもよい。
【0050】さらに、上記エアバッグ装置Mでは、イン
ナチューブ32の膨張略完了時に、供給口34は、エア
バッグ本体12の折り目Cをまたぐことなく、下向きに
開口するように配置されている。そのため、膨張用ガス
Gは、エアバッグ本体12の折り畳み未解消部位43を
折り畳み方向に沿って下方側へ押圧しつつ、供給口34
からエアバッグ本体12内に流入することとなる。この
とき、仮に、インナチューブ32の供給口34がエアバ
ッグ本体12の折り畳み状態における折り目Cをまたぐ
ように配置されていれば、供給口34から流入する膨張
用ガスGにより、エアバッグ本体12は、展開膨張初期
に、供給口34の配置された側の折り目C側、すなわ
ち、車外側Oあるいは車内側Iに向かって大きくぶれて
突出するため、周囲の部材と不必要に干渉して、エアバ
ッグ本体12を迅速に展開膨張できない場合が生ずる。
しかし、実施形態のエアバッグ装置Mでは、インナチュ
ーブ32の供給口34を、エアバッグ本体12の折り目
Cをまたがず、かつ、下向きに開口するように配置させ
ているため、膨張用ガスGは、エアバッグ本体12の折
り畳み未解消部位43を折り畳み方向に沿って下方側へ
押圧しつつ、供給口34からエアバッグ本体内に流入す
ることとなる。
【0051】この場合でも、エアバッグ本体12の折り
畳み完了時におけるインナチューブ32の供給口34に
ついて、エアバッグ本体12の折り目Cをまたぐことな
く、下向きに供給口34を開口させるためには、エアバ
ッグ本体12の折り畳み幅寸法w1と、インナチューブ
32の外径寸法D1と、インナチューブ32の周方向に
おける供給口34の配置位置と、を考慮して設定すれ
ば、達成することができる。
【0052】なお、供給口34の内径寸法がエアバッグ
本体12の折り畳み幅寸法w1よりも大きい場合には、
供給口34の中心がエアバッグ本体12の折り畳み幅方
向における略中央に配置されても、供給口34の端部付
近がエアバッグ本体12の折り目Cをまたぐように配置
されることとなる。しかし、供給口34の端部付近がエ
アバッグ本体12の折り目Cをまたいでも、供給口34
の中心がエアバッグ本体12の折り畳み幅方向における
略中央に位置することから、供給口34から供給される
膨張用ガスGは、エアバッグ本体12の折り畳み未解消
部位43を折り畳み方向に沿って下方に押圧するよう
に、流入することとなる。そのため、供給口34の内径
が大きな場合には、供給口34の中心をエアバッグ本体
12の折り畳み幅方向の略中央に配置させれば、供給口
34の端部付近がエアバッグ本体12の折り目Cをまた
いでもよい。
【0053】また、上記エアバッグ装置Mに使用される
エアバッグ46として、図14・15に示すものを使用
してもよい。エアバッグ46は、エアバッグ本体12
と、エアバッグ本体12の上縁側に沿って配設されるイ
ンナチューブ48と、を備えて構成されている。エアバ
ッグ46は、インナチューブ48以外は前述のエアバッ
グ11と同様の構成であり、同一の図符号を付して説明
を省略する。
【0054】インナチューブ48は、前述のインナチュ
ーブ32と同様、円筒状として、後端48aを接続口部
14aの内周面側に熱溶着されて、エアバッグ本体12
のチューブ配設部14内に挿入されて配置されている。
そして、インナチューブ48は、前述のインナチューブ
32と同様に、ポリアミド糸・ポリエステル糸等を使用
した織布からなる一枚のシート材49(図16参照)か
ら形成され、幅方向に二つ折りして重ねた両縁49a・
49b相互をポリアミド糸等からなる縫合糸Sにより縫
合して、円筒状に形成されている。また、接続口部14
aから離れたインナチューブ48の前端48bは、閉塞
されている。
【0055】インナチューブ48には、前述のインナチ
ューブ32と同様に、周壁48cの下部側に、各流入部
15・18内に、膨張用ガスGを供給可能な円形に開口
した複数の供給口50が設けられている。各供給口50
は、前述のインナチューブ32における供給口34と同
様に、各膨張部16A・16B・16C・16D・19
A・19B・19C・19Dの上方に配置される位置に
開口して、インナチューブ32内から各膨張部16A・
16B・16C・16D・19A・19B・19C・1
9D内に、膨張用ガスGを供給可能に形成されている。
そして、各供給口50は、折り畳まれた際にインナチュ
ーブ48の先端側に配置されるように、図13・14に
示すごとく、インナチューブ48下端付近に配置されて
おり、シート材49の幅方向における中央付近に形成さ
れている(図16参照)。
【0056】そして、このエアバッグ46は、図17に
示すごとく、インナチューブ48とともに折り畳んだエ
アバッグ本体12の折り畳み完了時に、インナチューブ
48における供給口50が、折り畳まれたインナチュー
ブ48の先端側に配置されて、かつ、エアバッグ本体1
2の折り畳み幅方向における略中央に配置されるよう
に、折り畳み幅寸法w3を設定して折り畳まれて収納さ
れることとなる。
【0057】エアバッグ46を上記のような構成とした
場合、インナチューブ48の供給口50は、図17・図
18Aに示すように、折り畳まれた状態で先端側に配置
されているため、インフレーター39から膨張用ガスG
が吐出されて、インナチューブ48が、膨張用ガスGを
流入させて膨張を略完了させた際に、図18Bに示すよ
うに、供給口50は、エアバッグ本体12の折り畳み幅
方向における略中央に、下向き(エアバッグ本体12の
折り畳み未解消部位43側)に開口するように配置され
ることとなる。そのため、膨張用ガスGは、図19Aに
示すように、エアバッグ本体12の折り畳み未解消部位
43(流入部15・18の部位)を折り畳み方向に沿っ
て下方側へ押圧しつつ、供給口50から流入部15・1
8(エアバッグ本体12)内に流入することとなる。そ
の結果、エアバッグ本体12は、図19Bに示すよう
に、折り畳み未解消部位43(流入部15・18の部
位)の折りを解消しつつ、車内側Iや車外側Oへ大きく
ぶれることなく、エアバッグ本体12の折り畳み方向に
沿う下方側へ円滑に突出して、展開膨張を完了させるこ
とができる。
【0058】なお、上記各エアバッグ11・46につい
て、インナチューブ32・48の膨張略完了時の状態に
着目して、その時点で、インナチューブ32・48の膨
張略完了時に、供給口34・50が、図12B・図18
Bに示すように、エアバッグ本体12の折り畳み未解消
部位43側であって、エアバッグ本体12の折り畳み幅
方向の略中央に、開口するように配置されていれば、膨
張用ガスGは、エアバッグ本体12の折り畳み未解消部
位43を折り畳み方向に沿って下方側へ押圧しつつ、供
給口34・50からエアバッグ本体12内に流入するこ
ととなる。その結果、エアバッグ本体12は、折り畳み
未解消部位43の折りを解消しつつ、車内側Iや車外側
Oへ大きくぶれることなく、エアバッグ本体12の折り
畳み方向に沿う下方側へ円滑に突出して、展開膨張を完
了させることができる。
【0059】従って、本発明のエアバッグ装置では、上
記各エアバッグ11・46における各供給口34・50
のごとく、インナチューブの供給口が、インナチューブ
の下端から車外側Oにオフセットされた位置や、折り畳
まれたインナチューブの下端に配置されなくとも、イン
ナチューブの膨張略完了時に、エアバッグ本体の折り畳
み未解消部位であって、エアバッグ本体の折り畳み幅方
向の略中央に開口する供給口を有したインナチューブを
備える構成のエアバッグであれば、例えば、インナチュ
ーブの下端付近から車内側にオフセットされた位置に供
給口が形成されているインナチューブ等を配置させたエ
アバッグを使用してもよい。
【0060】また、上記実施形態では、各エアバッグ1
1・46を、開口W(W1・W2)周縁の上縁側に、蛇
腹折りして収納しているが、蛇腹折りでは、エアバッグ
本体12の下縁12b側を先にインナチューブ32・4
8の下方付近に折り返した状態で、インナチューブ32
・48とともに、エアバッグ本体12を上縁側に蛇腹折
りしてもよい。さらに、エアバッグの折り畳み方法はこ
れに限られるものではなく、例えば、エアバッグ11・
46において、インナチューブ32・48付近を蛇腹折
りして、インナチューブ32・48の下方に配置される
エアバッグ本体12を、下縁12b側からインナチュー
ブ32・48側に向かってロール折りして、折り畳んで
もよい。なお、エアバッグ11・46をロール折りして
折り畳む場合にも、エアバッグ11・46を折り畳んだ
状態で、上下方向に圧縮して、開口W(W1・W2)周
縁の上縁側に収納させることから、ロール折りした部位
の車内側及び車外側に、エアバッグ本体12の折り目が
生ずることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ
装置の使用状態を示す車内側から見た概略正面図であ
る。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図3】同実施形態のインフレーターの配設部位の部分
断面図である。
【図4】同実施形態で使用するエアバッグを平らに展開
した状態を示す正面図である。
【図5】同実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状
態を示す部分拡大断面図であり、図4のV−V部位が膨
張した状態を示す。
【図6】同実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状
態を示す部分拡大断面図であり、図4のVI−VI部位が膨
張した状態を示す。
【図7】同実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状
態を示す部分拡大断面図であり、図4のVII−VII部位が
膨張した状態を示す。
【図8】同実施形態のエアバッグにおけるインナチュー
ブを挿入する前の状態を示す正面図である。
【図9】同実施形態のインナチューブの拡大断面図であ
り、図8のIX−IX部位を示す。
【図10】同実施形態のインナチューブを構成するシー
ト材の部分展開図である。
【図11】同実施形態のエアバッグを折り畳んだ状態を
示す概略拡大断面図である。
【図12】同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバ
ッグの展開状態を示す概略図である。
【図13】同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバ
ッグの展開状態を示す概略図であって、図12の後の状
態を示す図である。
【図14】本発明の他の実施形態であるエアバッグを平
らに展開した状態を示す正面図である。
【図15】図14に示すエアバッグを単体で膨張させた
状態を示す部分拡大断面図であり、図14のXV−XV部位
が膨張した状態を示す。
【図16】図14に示すエアバッグにおけるインナチュ
ーブを構成するシート材の部分展開図である。
【図17】図14に示すエアバッグを折り畳んだ状態を
示す概略拡大断面図である。
【図18】図14に示すエアバッグを使用したエアバッ
グ装置におけるエアバッグの展開状態を示す概略図であ
る。
【図19】図14に示すエアバッグを使用したエアバッ
グ装置におけるエアバッグの展開状態を示す概略図であ
って、図18の後の状態を示す図である。
【符号の説明】
11・46…エアバッグ、 12…エアバッグ本体、 12a…(エアバッグ本体の)上縁、 12b…(エアバッグ本体の)下縁、 13…ガス流入部、 13a…車内側壁部、 13b…車外側壁部、 15…前席用流入部、 18…後席用流入部、 23…非流入部、 32・48…インナチューブ、 32c・48c…(インナチューブの)周壁、 34・50…供給口、 39…インフレーター、 43…(エアバッグ本体の)折り畳み未解消部位、 G…膨張用ガス、 V…車両、 W(W1・W2)…開口、 M…頭部保護エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾方 哲也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 高橋 浩幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA07 AA18 AA20 CC04 CC09 CC11 CC29 FF20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車内側における開口の上縁側に折
    り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記開口
    を覆うように展開膨張するエアバッグを備えて、 該エアバッグは、 膨張用ガスの流入時に、車内側の開口を覆うように展開
    膨張可能なエアバッグ本体と、 該エアバッグ本体内の上縁側に沿って配設されて、イン
    フレーターからの膨張用ガスを前記エアバッグ本体内に
    案内するインナチューブと、 を備えて構成されるとともに、 前記インナチューブが、周壁の下部側に、前記エアバッ
    グ本体内に膨張用ガスを供給可能な供給口を開口させて
    構成され、 内部に配設された前記インナチューブとともに、前記エ
    アバッグ本体が、車外側壁部と車内側壁部とを重ねた状
    態から、上下方向に折り重ねるようにして折り畳まれ
    て、前記開口の上縁側に収納される頭部保護エアバッグ
    装置であって、 前記エアバッグ本体の折り畳み完了時に、前記インナチ
    ューブにおける前記供給口が、前記エアバッグ本体の折
    り畳み幅方向における略中央で、下向きに開口するよう
    に配置されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ
    装置。
  2. 【請求項2】 車両の車内側における開口の上縁側に折
    り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記開口
    を覆うように展開膨張するエアバッグを備えて、 該エアバッグは、 前記膨張用ガスの流入時に、車内側の開口を覆うように
    展開膨張可能なエアバッグ本体と、 該エアバッグ本体内の上縁側に沿って配設されて、イン
    フレーターからの膨張用ガスを前記エアバッグ本体内に
    案内するインナチューブと、 を備えて構成されるとともに、 前記インナチューブが、周壁の下部側に、前記エアバッ
    グ本体内に膨張用ガスを供給可能な供給口を開口させて
    構成され、 内部に配設された前記インナチューブとともに、前記エ
    アバッグ本体が、車外側壁部と車内側壁部とを重ねた状
    態から、上下方向に折り重ねるようにして折り畳まれ
    て、前記開口の上縁側に収納される頭部保護エアバッグ
    装置であって、 前記エアバッグ本体の折り畳み完了時に、前記インナチ
    ューブにおける前記供給口が、前記エアバッグ本体の折
    り目をまたがず、かつ、下向きに開口するように配置さ
    れていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 車両の車内側における開口の上縁側に折
    り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記開口
    を覆うように展開膨張するエアバッグを備えて、 該エアバッグは、 前記膨張用ガスの流入時に、車内側の開口を覆うように
    展開膨張可能なエアバッグ本体と、 該エアバッグ本体内の上縁側に沿って配設されて、イン
    フレーターからの膨張用ガスを前記エアバッグ本体内に
    案内するインナチューブと、 を備えて構成されるとともに、 前記インナチューブが、周壁の下部側に、前記エアバッ
    グ本体内に膨張用ガスを供給可能な供給口を開口させて
    構成され、 内部に配設された前記インナチューブとともに、前記エ
    アバッグ本体が、車外側壁部と車内側壁部とを重ねた状
    態から、上下方向に折り重ねるようにして折り畳まれ
    て、前記開口の上縁側に収納される頭部保護エアバッグ
    装置であって、 前記エアバッグ本体の折り畳み完了時に、前記インナチ
    ューブにおける前記供給口が、折り畳まれた前記インナ
    チューブの先端側に配置されて、かつ、前記エアバッグ
    本体の折り畳み幅方向における略中央に配置されている
    ことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 車両の車内側における開口の上縁側に折
    り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記開口
    を覆うように展開膨張するエアバッグを備えて、 該エアバッグは、 前記膨張用ガスの流入時に、車内側の開口を覆うように
    展開膨張可能なエアバッグ本体と、 該エアバッグ本体内の上縁側に沿って配設されて、イン
    フレーターからの膨張用ガスを前記エアバッグ本体内に
    案内するインナチューブと、 を備えて構成されるとともに、 前記インナチューブが、周壁の下部側に、前記エアバッ
    グ本体内に膨張用ガスを供給可能な供給口を開口させて
    構成され、 内部に配設された前記インナチューブとともに、前記エ
    アバッグ本体が、車外側壁部と車内側壁部とを重ねた状
    態から、上下方向に折り重ねるようにして折り畳まれ
    て、前記開口の上縁側に収納される頭部保護エアバッグ
    装置であって、 前記エアバッグ内への膨張用ガスの流入時における前記
    インナチューブの膨張略完了時に、前記供給口が前記エ
    アバッグ本体の折り畳み未解消部位側であって、前記エ
    アバッグ本体の折り畳み幅方向の略中央に開口するよう
    に、前記エアバッグ本体が折り畳まれていることを特徴
    とする頭部保護エアバッグ装置。
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