JP3757326B2 - 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に装着される頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに関し、詳しくは、車内側の開口周縁に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、開口を覆うように袋状の膨張部を展開膨張させる頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の頭部保護エアバッグ装置のエアバッグとしては、車内側の開口周縁に折り畳まれて収納され、シリンダタイプのインフレーターからの膨張用ガスの流入時、開口を覆うように展開膨張する膨張部と、インフレーターからの膨張用ガスを膨張部に案内し、屈曲して配置されるガス流入部と、を備えるとともに、ガス流入部の内周側にインナチューブが配設される構成のものがあった(特開平11−321536号公報参照)。このインナチューブは、エアバッグのガス流入部の耐熱性を向上させ、エアバッグの損傷を防ぐために配置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の頭部保護エアバッグ装置のエアバッグにおけるインナチューブは、ジャカード織機等を利用した袋織りで形成されており、製造工程が煩雑で、かつ、エアバッグの製造コストも増大させることにもなっていた。
【0004】
また、ガス流入部が屈曲されていると、その屈曲部位の外周側に膨張用ガスが直接当たるため、その部位の耐熱性を考慮する必要もあった。
【0005】
本発明は、上記にかんがみて、ガス流入部が屈曲されていても、簡便にガス流入部の耐熱性を向上させることが可能な頭部保護エアバッグ装置のエアバッグを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグは、車内側の開口周縁に折り畳まれて収納され、シリンダタイプのインフレーターからの膨張用ガスの流入時、開口を覆うように展開膨張する膨張部と、インフレーターからの膨張用ガスを膨張部に案内し、屈曲して配置されるガス流入部と、を備えるとともに、
ガス流入部の内周側にインナチューブが配設されて構成されている頭部保護装置エアバッグ装置のエアバッグであって、
インナチューブは、平面状の布を二つ折りし、記インナチューブ軸方向に沿って縫合して形成されるもので、内径寸法を、ガス流入部の内径寸法に対して、若干小さくするように構成され、
インナチューブの縫合部位が、ガス流入部における屈曲された内周側に配置され、
ガス流入部の周縁を構成する周縁部が、膨張部の上縁を構成するとともに、インナチューブの先端付近までのインナチューブの前後方向に沿った略全域にわたって、膨張部とガス流入部とを区画する部位を、備えて構成され、
膨張部が、インナチューブの先端近傍となる位置に、ガス流入口を配設させた構成とされ、
インナチューブが、膨張用ガスを流出させる先端側の端部を、ガス流入口における元部側周縁を構成する区画部位の先端側の部位より、ガス流れ方向に突出させて、配設されていることを特徴とする。
【0007】
また、インナチューブは、先端側を拡径させた構成とすることが望ましい。
さらに、インナチューブは、縫合部位における縫い代部分を、外周側に沿って折り曲げるようにして、ガス流入部の屈曲された内周側に配設させることが望ましい。
【0008】
【発明の効果】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグでは、インナチューブが、平面状の布を二つ折りし、インナチューブ軸方向に沿って縫合して形成されているため、袋織りで形成したものに比して簡便に製造でき、かつ、製造コストも安価である。
【0009】
また、このインナチューブでは、縫合部位が、ガス流入部における屈曲された内周側に配置されているため、インフレーターからの膨張用ガスが、直接当たっては耐熱性の劣るインナチューブの縫合部位に向かって噴出されず、インナチューブの縫合部位以外の部分が配置された屈曲部位の外周側に向かって、噴出されることから、縫合を利用して製造できる簡便な構成のインナチューブでも、ガス流入部に対して、十分な耐熱性を確保できる。
【0010】
従って、本発明の頭部保護エアバッグ装置のエアバッグでは、ガス流入部が屈曲されていても、簡便にガス流入部の耐熱性を向上させることが可能である。
【0011】
さらに、インナチューブを、膨張部入口におけるガス流入部側の周縁構成部位より、ガス流れ方向に突出して配設させる構成とすれば、ガス流入部に膨張用ガスが流入して、折り畳まれたエアバッグが展開膨張しようとする際に、膨張部入口におけるガス流入部側の周縁構成部位付近に急激に作用する膨張用ガスの初期圧力を、インナチューブの突出部分付近が、瞬時に略円筒状に膨張して受ける。そのため、膨張部入口におけるガス流入部側の周縁構成部位付近には、膨張用ガスの初期圧力が作用しがたく、膨張部入口におけるガス流入部側の周縁構成部位が破損する虞れを、低減させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
実施形態のエアバッグ10は、図1に示す頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものであり、車内側のドアや窓部の開口Wの上縁側周縁におけるフロントピラー部FP、ルーフサイドレール部RR、及び、リヤピラー部RPにわたって、折り畳まれて収納されている。
【0014】
頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ10、インフレーター30、取付ブラケット31・34・36・37、及び、エアバッグカバー5、を備えて構成されている。
【0015】
インフレーター30は、図1に示すように、折り畳まれたエアバッグ10に膨張用ガスを供給するシリンダタイプとしており、エアバッグ10の後述するインナチューブ28及びガス流入部14が外装されることとなる。
【0016】
取付ブラケット31は、板金製として、エアバッグ10のインナチューブ28及びガス流入部14を外装させたインフレーター30を、インナチューブ28及びガス流入部14ごと外周側から挟持し、2本の取付ボルト32を利用して、リヤピラー部RPの車内側におけるボディ1側の板金製のインナパネル2に取り付けることとなる。
【0017】
取付ブラケット34は、図1・2に示すように、板金製として、エアバッグ10における後述する前部側の2つの取付部13を挟持するもので、それぞれ、車内側Iの内プレート34aと車外側Oの外プレート34bとを備えて構成され、内・外プレート34a・34bには、各取付部13の取付孔13aに対応する取付孔34cが貫通されている。そして、図2に示すように、取付ボルト35を、取付孔34c・13aに挿通させて、インナパネル2の取付孔2a周縁に固着されたナット2bに螺合させることにより、各取付部13がインナパネル2に取り付けられることとなる。
【0018】
取付ブラケット36・37は、図1に示すように、板金製として、エアバッグ10における他の部位の2つずつの取付部13を挟持するもので、それぞれ、取付ブラケット34の内プレート34aと同様な車内側Iに配置される2つずつの内プレート36a・37aを備えるとともに、取付ブラケット34の外プレート34bが二つ分一体化された車外側の一つの外プレート36b・37bを備えて構成されている。各外プレート36b・37bは、折り畳まれたエアバッグ10の車外側と下面側とを支持して、エアバッグ10の展開膨張時にリヤピラー部RPのガーニッシュ8やセンターピラー部CPのガーニッシュ9における車外側に侵入しないように、断面を略L字状としている。また、各内プレート36a・37aと外プレート36b・37bとには、取付部13の取付孔13aに対応する位置に、取付孔(図示せず)が貫通されている。
【0019】
エアバッグカバー5は、フロントピラー部FPに配置されるピラーガーニッシュ6とルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング7とのそれぞれの下縁側に配置されるリッド6a・7aから構成されている。
【0020】
フロントピラーガーニッシュ6は、合成樹脂製として、フロントピラー部FPの車内側におけるボディ1のインナパネル2に取付固定され、下縁側に、エアバッグ10の展開膨張時、エアバッグ10を突出可能に、車内側Iに開くリッド6aを備えている。
【0021】
ルーフヘッドライニング7は、図1・2に示すように、合成樹脂製として、ルーフサイドレール部RRの車内側Iにおけるボディ1のインナパネル2に取付固定され、下縁側に、展開膨張時のエアバッグ10を突出可能に、車内側に開くリッド7aを備えている。
【0022】
エアバッグ10は、図1〜4に示すように、エアバッグ本体11と、エアバッグ本体11における後述するガス流入部14の内周側に配置されてインフレーター30を外装するインナチューブ28と、を備えて構成されている。
【0023】
エアバッグ本体11は、インフレーター30からの膨張用ガスを流入させて、折り畳み状態から展開して、開口Wを覆う本体部15と、インフレーター30からの膨張用ガスを本体部15に導くガス流入部14と、本体部15の上縁10a側に設けられる取付部13と、を備えて構成されている。このエアバッグ本体11は、ポリアミド糸やポリエステル糸を使用して、袋織りによって形成されている。
【0024】
ガス流入部14は、後述する連結膨張部18に連通するように配置され、上縁側の周縁部24と後膨張部19の上縁に配置される周縁部24Bとで囲まれた略筒形状とされており、後膨張部19よりも後方に突出して形成されている。そして、この突出部位14aが、インナチューブ28を介在させてインフレーター30に外装されることとなる。また、ガス流入部14は、後述するガス流入口19cを経て膨張用ガスを後膨張部19に流入させ易いように、周縁部24Bの先端付近を下方に傾斜させるようにして、先端付近が拡径されて形成されている。さらに、ガス流入部14は、図1・8に示すように、エアバッグ組付体として車両に搭載した際に、屈曲部位14b付近で屈曲されている。この屈曲部位14bは、図1に示すように、エアバッグ装置を車両に搭載した際に、リヤピラー部RPとルーフサイドレール部RRとの交差部位付近に配置されている。
【0025】
取付部13は、本体部15の上縁10a側の周縁部24から上方へ突出するように、複数個配置されて、インナパネル2に取り付けるための取付ブラケット34・36・37が固着されることとなる。各取付部13には、取付ボルト35を挿通させる取付孔13aが開口されている。
【0026】
本体部15は、ガス流入部14に連通して、膨張用ガスを流入させて膨張する膨張部16と、膨張用ガスを流入させない非膨張部23と、を備えて構成されている。
【0027】
膨張部16は、車両の前席側の位置に配置可能な前膨張部17と、後席側の位置に配置可能な後膨張部19と、ガス流入部14と前膨張部17とを連通するとともに、後膨張部19における後述するガス流入口19cを連通する連通膨張部18と、から構成されている。そして、各膨張部17・18・19は、それぞれ、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを備えた周壁21で囲まれて、構成されている。
【0028】
非膨張部23は、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを結合させて構成されており、実施形態の場合、膨張部16の外周縁で気密性を確保できるように密に織成される周縁部24と、膨張時の膨張部16を区画するように配置されて、膨張部16の厚さを各部で略均等に規制する規制部25と、板状部26と、を備えて構成されている。なお、周縁部24は、後膨張部19の上縁を構成して、後膨張部19とガス流入部14とを区画する周縁部24Bを備えている。規制部25は、前膨張部17の領域内では、周縁部24から離れて複数(実施形態では3個)形成されるとともに、後膨張部19の領域内では、周縁部24Bから下方に延びるように、複数(実施形態では2個)形成されている。板状部26は、膨張部16の容積を小さくするために配置されており、実施形態の場合には、連結膨張部18の下方における前・後膨張部17・19間と、前膨張部17の前方側と、に配置されている。
【0029】
インナチューブ28は、ポリアミド糸、ポリエステル糸等を使用した織布Fから形成されて、図7に示すように、略長方形状の織布Fを折り目Bで二つ折りし、短手方向の端部28a付近をインナチューブ28の軸方向に沿って、縫合糸29で縫い合わせた縫合により、形成されるものである。縫い代部分28eをインナチューブ28外周側に沿って折り曲げた状態でのインナチューブ28の外径寸法は、図6に示すように、ガス流入部14への挿入作業が容易なように、ガス流入部14の内径寸法に対して、若干小さな寸法に設定されている。また、インナチューブ28は、ガス流入部14と同様に、先端付近が拡径されて形成されている。さらに、縫合糸29としては、ポリアミド糸、ポリエステル糸等が使用されている。そして、インナチューブ28は、図6に示すように、縫合部位28bを、ガス流入部14の屈曲部位14b付近における屈曲された内周側、即ち、周縁部24B側に配置させ、ガス流入部14の屈曲部位14b付近における屈曲された外周側に、縫合部位28bと対向する対向部28dを配置させるように、ガス流入部14内に配設されている。
【0030】
また、インナチューブ28の車両前方側の端部28cは、図5に示すように、周縁部24Bにおける前端部24aよりも、ガス流入部14から連通膨張部18側へ流れるガス流れ方向、即ち、前方に突出して形成されている。なお、インナチューブ28の端部28cから前端部24aまでの距離L1は、実施形態では、20mmとされている。
【0031】
このエアバッグ10の車両への搭載について説明すると、まず、エアバッグ本体11を袋織りして織成し、さらに、所定形状に裁断して取付孔13a等を設け、さらに、適宜、コーティング層を設けた後、インナチューブ28を、ガス流入部14内周側に配設する。このときインナチューブ28の縫合部位28bが、ガス流入部14の屈曲部位14b付近における屈曲された内周側、即ち、周縁部24B側に位置するように配設させ、ガス流入部14とインナチューブ28とを超音波溶着等により相互に溶着させて、インナチューブ28をエアバッグ本体11に固着させる。
【0032】
そして、エアバッグ10を、所定の折り機で折り畳む。この折り畳み状態は、実施形態の場合、図3の二点鎖線に示すように、順次、山折りと谷折りとの折目Cを入れて、エアバッグ下縁10b側をエアバッグ上縁10aに接近させるような蛇腹折りとしている。さらに、エアバッグ10を折り畳んだ後には、図8に示すように、所定間隔で破断可能な折り崩れ防止用のテープ材T1を巻き付けておくとともに、エアバッグ10に、インフレーター30・取付ブラケット31・34・36・37を取り付けて、エアバッグ組立体を形成する。そして、取付ブラケット36・37の部位には、エアバッグ10と各取付ブラケット36・37とが分離しないように、破断可能なテープ材T2をさらに巻いておく。
【0033】
そして、各取付ブラケット31・34・36・37をインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔13a等を挿通させてボルト32・35止めし、各取付ブラケット31・34・36・37をインナパネル2に固定して、エアバッグ組立体をボディ1に取り付ける。ついで、フロントピラーガーニッシュ6やルーフヘッドライニング7をボディ1に取り付け、さらに、リヤピラーガーニッシュ8やセンターピラーガーニッシュ9をボディ1に取り付ければ、エアバッグ10が頭部保護エアバッグ装置Mとともに車両に搭載されることとなる。
【0034】
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、インフレーター30が作動されれば、インフレーター30からの膨張用ガスGが、インナチューブ28から膨張部16の後膨張部19・連結膨張部18・前膨張部17に流れて、エアバッグ10の膨張部16が、折りを解消させつつ、膨張し始める。そして、エアバッグ10は、テープ材T1・T2を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ6やルーフヘッドライニング7のリッド6a・7aを押し開いて、図1・2の二点鎖線で示すように、開口Wを覆うように、大きく膨張することとなる。この時、エアバッグ10内での膨張用ガスGの流れを説明すると、図3に示すように、膨張用ガスGが、インフレーター30を外装させたインナチューブ28から膨張部16に流入すると、連結膨張部18を経て、前部側の前膨張部17の上縁17a側に主流GFが流れると同時に、インナチューブ28から、ガス流入口19cを経て、後膨張部19に分岐流GBが流れ込み、主流GFが前膨張部17の下縁17bに流れて、前膨張部17の全体が膨張するとともに、分岐流GBが後膨張部19の上縁19a側から下縁19b側に流れて、後膨張部19の全体が膨張して、エアバッグ10の膨張が完了することとなる。
【0035】
そして、実施形態のエアバッグ10では、インナチューブ28が、平面状の織布Fを二つ折りし、短手方向の端部28a付近をインナチューブ28の軸方向に沿って、縫合糸29で縫い合わせて形成されている。そのため、袋織りで形成したものに比して簡便に製造でき、かつ、製造コストも安価である。
【0036】
また、実施形態のインナチューブ28は、縫合部位28bを、ガス流入部14の屈曲部位14b付近における屈曲された内周側、即ち、周縁部24B側に配置させている。そのため、インフレーター30からの膨張用ガスGが、直接当たっては縫合糸29が溶けてしまう可能性があり、耐熱性の劣るインナチューブ28の縫合部位28bに向かって噴出されず、インナチューブ28の縫合部位28bと対向する対向部28dが配置された屈曲部位14bの外周側に向かって、噴出されることから、縫合を利用して製造できる簡便な構成のインナチューブ28でも、ガス流入部14に対して、十分な耐熱性を確保できる。
【0037】
従って、本発明の頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ10では、ガス流入部14が屈曲されていても、簡便にガス流入部14の耐熱性を向上させることが可能である。
【0038】
さらに、実施形態では、インナチューブ28の端部28cを、周縁部24Bにおける前端部24aよりも、ガス流入部14から連通膨張部18側へ流れるガス流れ方向、即ち、前方に突出して配設させている。そのため、ガス流入部14に膨張用ガスが流入して、折り畳まれたエアバッグ10が展開膨張しようとする際に、周縁部24Aと前端部24aとの間に形成されるガス流入口19c付近に急激に作用する膨張用ガスの初期圧力を、インナチューブ28の突出する端部28c付近が、瞬時に略円筒状に膨張して受ける。そのため、周縁部24Aと前端部24aとの間に形成されるガス流入口19c付近には、膨張用ガスの初期圧力が作用しがたく、その結果、エアバッグ10における前端部24a付近が破損する虞れを、低減させることができる。なお、この点を考慮しなければ、インナチューブ28の端部28cを、周縁部24Bにおける前端部24aよりも、ガス流れ方向に突出させなくともよい。
【0039】
なお、実施形態では、車両後方側にインフレーターが配置される頭部保護エアバッグ装置のエアバッグを示したが、車両前方側にインフレーターが配置される頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに対しても、本発明は、好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のエアバッグが使用される頭部保護エアバッグ装置の使用態様を示す概略図である。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大縦断面図である。
【図3】同実施形態のエアバッグが単体で膨張した状態を示す正面図である。
【図4】図3のIV−IV部位の拡大断面図である。
【図5】同実施形態のエアバッグにおける後膨張部の拡大正面図である。
【図6】図5のVI−VI部位の拡大断面図である。
【図7】同実施形態のエアバッグにおけるインナチューブの製造工程を示す概略図である。
【図8】同実施形態のエアバッグ組立体を示す正面図である。
【符号の説明】
10…エアバッグ、
14…ガス流入部、
16…膨張部、
23…非膨張部、
24・24A・24B…周縁部、
24a…前端部、
25…規制部、
28…インナチューブ、
28a…端部、
28b…縫合部位、
28c…端部、
28d…本体部、
G…膨張用ガス、
M…頭部保護エアバッグ装置。
Claims (3)
- 車内側の開口周縁に折り畳まれて収納され、シリンダタイプのインフレーターからの膨張用ガスの流入時、前記開口を覆うように展開膨張する膨張部と、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記膨張部に案内し、屈曲して配置されるガス流入部と、を備えるとともに、
前記ガス流入部の内周側にインナチューブが配設されて構成されている頭部保護エアバッグ装置のエアバッグであって、
前記インナチューブは、平面状の布を二つ折りし、前記インナチューブ軸方向に沿って縫合して形成されるもので、内径寸法を、前記ガス流入部の内径寸法に対して、若干小さくするように構成され、
前記インナチューブの縫合部位が、前記ガス流入部における屈曲された内周側に配置され、
前記ガス流入部の周縁を構成する周縁部が、前記膨張部の上縁を構成するとともに、前記インナチューブの先端付近までの前記インナチューブの前後方向に沿った略全域にわたって、前記膨張部と前記ガス流入部とを区画する部位を、備えて構成され、
前記膨張部が、前記インナチューブの先端近傍となる位置に、ガス流入口を配設させた構成とされ、
前記インナチューブが、膨張用ガスを流出させる先端側の端部を、前記ガス流入口における元部側周縁を構成する前記区画部位の先端側の部位より、ガス流れ方向に突出させて、配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ。 - 前記インナチューブが、先端側を拡径させた構成とされていることを特徴とする請求項1記載の頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ。
- 前記インナチューブが、前記縫合部位における縫い代部分を、外周側に沿って折り曲げるようにして、前記ガス流入部の屈曲された内周側に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ。
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