JP4019928B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるエアバッグを備える構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭部保護エアバッグ装置では、下縁側を上縁側に接近させるように折り畳まれたエアバッグの本体部を、部分的に、下縁側が車内側に位置するようにねじらせて、窓の上縁側に沿って収納させていた(例えば、特許文献1参照)。このねじり部は、通常、窓に隣接して配設されるピラー部の上部側となる位置に配設されるもので、エアバッグの本体部が、ピラー部の車内側を覆うように展開膨張する際、周囲の窓より車内側に突出するように配設されるピラーガーニッシュとの干渉を抑えて、円滑に展開可能とするために、配設されていた。
【0003】
そして、従来の頭部保護エアバッグ装置では、ねじり部を設けてエアバッグを車両に取り付ける際、ねじり形状を維持できるように、ねじり部におけるねじりの始点付近からねじりの完了付近までのエリアを、予め、形状規制部材に保持させて、エアバッグを車両に取り付けていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−246998公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような形状規制部材を使用する場合には、エアバッグの所定部位をねじった後、車両への取り付ける前に、形状規制部材に取り付ける必要が生じ、エアバッグ装置の組付工数を増大させ、また、形状規制部材が前後方向に長く必要で、装置の重量増加も招いていた。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、装置自体の組付工数や重量の増大を招くことなく、一部にねじり部を設けてエアバッグを車両に取り付けることができる頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるエアバッグが、
膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆い可能に展開膨張する本体部と、
本体部の上縁側において、本体部から突出するように配設されて、固着手段を挿通させる取付孔を備えた複数の取付部と、
を備えて構成されるとともに、
下縁側を上縁側に接近させるようにして折り畳まれた本体部の一部を、下縁側が車内側に位置するようにねじられて、車両のボディ側部材に固定される構成の頭部保護エアバッグ装置において、
折り畳まれた本体部におけるねじり部の部位に配設されるねじり部側取付部が、
固着手段を挿通させる前記取付孔を備えた取付部本体と、
取付部本体と本体部との間において、取付部本体と本体部とを連結するように配設されて、取付部本体と本体部との間の寸法を本体部の折り畳み幅寸法と略等しくする延設部と、
を備える構成として、
ねじり部形成後における車両への固定時に、取付部本体における折り畳まれた本体部からの取付孔の高さを、他の取付部における取付孔と略同一高さとなる位置に配設されるように、平らに展開した状態において、取付部本体を、他の取付部よりも、本体部の上縁からの突出量を大きくするように、構成され、
延設部が、本体部と連結させた状態で前後方向に突出する延長部を備えて構成され、
延長部が、本体部の折り畳み時に、本体部とともに折り畳まれて、折り畳み完了時の本体部における上縁側の端面に当接し、当接状態を維持されて、エアバッグが収納されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の頭部保護エアバッグ装置では、折り畳んだ本体部を、ねじり部側取付部の取付部本体を利用してボディ側部材に固定させるだけで、ねじり部を形成することができる。すなわち、下縁側を上縁側に接近させるように本体部を折り畳んだ状態では、ねじり部側取付部は、延長部を、本体部における上縁側の端面に当接させて、取付部本体を、折り畳まれた本体部の車内側に、位置させることとなる。そして、取付部本体は、ボディ側部材に固定させることにより、折り畳まれた本体部の車内側から、車外側に位置するようになる。このとき、この部位における本体部が、延長部との当接状態を維持されていることから、取付部本体の移動に伴って、ねじられるようになり、ねじり部が自動的に形成される。
【0009】
すなわち、車両へのエアバッグの取付時に、自動的に、ねじり部を形成できることから、車両への取り付け前に、エアバッグを予めねじって準備しておく必要がない。また、従来使用していた前後方向に長い形状規制部材も不要となリ、単に、延長部の本体部への当接状態の維持として、部分的に周囲を包んだり巻くようなクランプ、テープ材、糸等の部材を利用すればよく、このような部材では、従来の長い金属製の形状規制部材を使用する場合に比べて、装置の重量増加を招かない。
【0010】
従って、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、装置自体の組付工数や重量の増大を招くことなく、一部にねじり部を設けてエアバッグを車両に取り付けることができる。
【0011】
特に、延長部の本体部の上縁側端面への当接状態の維持を、延長部と本体部との周囲に巻き付けられたテープ材や糸等の紐状材により、行なうように構成すれば、装置の一層の軽量化を図ることができるとともに、エアバッグの折り畳み完了時に利用する折り崩れ防止用で破断可能なラッピング材を利用でき、構成部品点数も増加させない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、図1に示すように、車両Vの窓(サイドウィンド)W1・W2及びリヤピラー部RPの上縁側におけるフロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRに、搭載されている。なお、この車両Vは、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に、略上下方向に沿うセンターピラー部CPを配設させるとともに、リヤピラー部RPの領域内に、小さな窓W3を配設させて構成されている。
【0013】
頭部保護エアバッグ装置Mは、図1〜6に示すように、エアバッグ10、クランプ38・39、固着手段としての取付ブラケット41・46及び取付ボルト47、取付ブラケット53、及び、インフレーター50、を備えて構成され、車両Vへの搭載時に、車内側Iをエアバッグカバー9に覆われて収納されている。エアバッグカバー9は、実施形態の場合、フロントピラー部FPの車内側を覆うフロントピラーガーニッシュ4の下縁側のリッド4aと、ルーフサイドレール部RRの車内側を覆うルーフヘッドライニング5の下縁側のリッド5aと、から構成されている。
【0014】
ルーフヘッドライニング5は、合成樹脂製として、図1〜6に示すように、図示しない取付手段によって、ルーフサイドレール部RRの車内側Iにおける車体(ボディ)1側のインナパネル2に、取り付けられている。ルーフヘッドライニング5の下縁側のリッド5aは、展開膨張時のエアバッグ10の本体部11を突出可能に、下端5b側が車内側Iに開く構成とされている。なお、リッド5aの下端5bは、図1・4・6に示すように、センターピラー部CP・リヤピラー部RPでは、各ピラー部CP・RPの車内側Iを覆うピラーガーニッシュ6・7の車内側Iの上端6a・7aに係止されている。
【0015】
また、図4・6に示すように、各ガーニッシュ6・7の車外側Oの上端には、車内側Iを低く、車外側Oを高くするように傾斜させたガイド部6b・7bが、配設されている。このガイド部6b・7bは、エアバッグ10の本体部11が、展開膨張時に、円滑に車内側Iに繰り出されるように案内するためのもので、折り畳まれた本体部11の下方に配置されている。また、各ガイド部6b・7bの上面6c・7cは、その車内側Iへの延長線Yを、ガーニッシュ6・7の車内側Iの上端6a・7aより上方に位置するように、形成されている。
【0016】
フロントピラーガーニッシュ4は、合成樹脂製として、フロントピラー部FPの車内側におけるボディ1のインナパネル2に、取り付けられている。ガーニッシュ4のリッド4aも、エアバッグ10の本体部11の展開膨張時、本体部11を突出可能に、車内側Iに開く構成である。
【0017】
インフレーター50は、図1・7に示すように、折り畳まれたエアバッグ10に膨張用ガスを供給する本体部51と、本体部51から吐出された膨張用ガスを案内するディフューザー52と、を備えて構成されている。
【0018】
本体部51は、略円柱状とされて、先端側に、頭部51aを備える構成である。そして、頭部51aには、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口が、配設されている。
【0019】
ディフューザー52は、先端を塞いだ略円筒状の金属製のパイプ材から形成され、頭部51aを覆うように、元部側をかしめて本体部51の先端に結合されている。ディフューザー52には、先端側の下面に、車両Vの前後方向に並設させた2つのガス吐出口52a・52aが、開口されている。このディフューザー52は、後述する整流布23とエアバッグ10の流入口部22と、を外装させており、流入口部22の後端付近に外装されるクランプ55を利用して、エアバッグ10に対して連結されている。
【0020】
インフレーター50は、本体部51の先端にディフューザー52をかしめて結合させた状態で、車両Vの前後方向に沿って、取付ブラケット53と取付ボルト54とを利用して、ボディ1のインナパネル2に取り付けられている。取付ブラケット53は、図5・7に示すように、本体部51の前後両端付近をそれぞれ把持するクランプ部53aと、板状の取付部53bと、を備えた金属製としている。取付部53bには、取付ボルト54を挿通させる取付孔53cが、形成されている。インフレーター50は、本体部51にディフューザー52を組み付けた状態で、各クランプ部53aに本体部51の前後両端を把持させ、各取付孔53cをボディ1側の所定の取付孔2cに一致させ、取付ボルト54を、取付孔53c・2cを経て、取付孔2cの周縁に設けられたナット2dに締め付けることにより、ボディ1のインナパネル2に固定されている。
【0021】
そして、インフレーター50の車両Vへの搭載状態では、図4・7に示すように、ディフューザー52のガス吐出口52aが、ガーニッシュ6の上端6aより車内側Iにオフセットされ、かつ、膨張用ガスを鉛直方向の下方に突出可能に、配設されている。
【0022】
なお、このインフレーター50の車両Vへの搭載は、インフレーター50とエアバッグ10とを組み付けた状態のエアバッグ組付体32(図11・12参照)として、行なわれる。
【0023】
エアバッグ10は、図1に示すように、折り畳まれた状態で、フロントピラー部FPから、センターピラー部CPの上方を越えて、リヤピラー部RPの上方となる位置までのルーフサイドレール部RRに、収納されている。そして、エアバッグ10は、展開膨張時、図1〜6の二点鎖線に示すように、センターピラー部CPの前後の窓W1・W2、リヤピラー部RPの領域内に配設される窓W3、さらには、センターピラー部CP・リヤピラー部RP、のそれぞれの車内側Iを覆うように、構成されている。
【0024】
そして、エアバッグ10は、図8〜10に示すように、展開膨張完了時に、センターピラー部CP・リヤピラー部RPと窓W1・W2・W3との車内側Iを覆い可能な本体部11と、インフレーター50と接続されて本体部11内に膨張用ガスを供給可能な流入口部22と、エアバッグ10をボディ1に取り付けるための複数の取付部25(ねじり部側取付部27)と、を備えて構成されている。
【0025】
本体部11は、可撓性を有した袋状とし、ポリアミド糸等を使用した袋織りによって、形成されている。なお、袋織り時には、流入口部22や取付部25・27も、本体部11と一体的に、製造されている。また、本体部11の織成後には、本体部11や流入口部22の耐熱性を向上させるために、外表面側に、シリコン等のコーティング剤が塗布されている。
【0026】
本体部11は、図8〜10に示すように、インフレーター50からの膨張用ガスGを流入させて、車内側壁部12aと車外側壁部12bとを離すように膨張するガス流入部12と、車内側壁部12aと車外側壁部12bとを結合させるように形成されて膨張用ガスを流入させない非流入部17と、から構成されている。なお、本体部11は、実施形態の場合、前端側に、本体部11自体と別体の布材21を縫合させて、構成されているが、この布材21の部位を、本体部11と一体的に、袋織りにより、形成してもよい。
【0027】
ガス流入部12は、膨張用ガスの流入時に、前席の車外側の側方に展開膨張する前膨張部14と、後席の車外側の側方に展開膨張する後膨張部15と、を備えるとともに、本体部11の上縁11a側に、車両Vの前後方向に沿って配設されて、流入口部22からの膨張用ガスを前・後膨張部14・15に流すためのガス供給路部13を、備えて構成されている。
【0028】
非流入部17は、ガス流入部12の周囲を囲むように配設される外周縁部18、規制部19、及び、板状部20、を備えて構成されている。規制部19は、膨張完了時の前・後膨張部14・15が部分的に厚くならずに、厚さを規制して板形状を維持できるように、前・後膨張部14・15の領域内の複数箇所に、上下方向に延びる線状に、配設されている。これらの規制部19は、T字状若しくは逆J字状に形成されて、本体部11の下縁11b側の外周縁部18から上方に延びるように形成されたり、外周縁部18から離れて形成されている。なお、上下方向に延びる規制部19によって、前・後膨張部14・15は、上下方向に延びる複数の縦セル14a・15aに分割されて構成されることとなる(図8・9参照)。そして、各縦セル14a・15aは、膨張時に、それぞれ、前後方向の幅寸法を縮めるように、膨張を完了させることとなる。すなわち、本体部11が、膨張完了時に、前後方向の長さ寸法を縮めるように、膨張を完了させることとなることから、車両Vへの搭載時に、本体部11は、取付部25A・取付部本体28A(図1・8参照)間に、前後方向に沿ったテンションを発生させることができる。
【0029】
板状部20は、長方形板状とされて、前・後膨張部14・15の間で、ガス供給路部13の下部側となる位置に、配設されている。この板状部20は、ガス流入部12の容積を小さくし、本体部11の膨張開始から膨張完了までの時間を短くするために、配設されている。
【0030】
流入口部22は、本体部11における前後方向の略中間となる上縁11a側の位置、実施形態の場合には、前膨張部14の後端の上方位置、に配置されて、上方へ突出するように形成されている。詳しくは、流入口部22は、ガス供給路部13から上方に延びる縦筒部22aと、縦筒部22aの上端から後方に延びる横筒部22bと、を備える逆L字形として、構成されている。また、流入口部22は、横筒部22bの後端を開口させて構成されている。この流入口部22は、2つのガス吐出口52a・52aを縦筒部22aの上部付近位置に配置させるように、インフレーター50のディフューザー52に、外装されている。そして、流入口部22のディフューザー52への外装時には、板金製のクランプ55を締め付けることにより、流入口部22が、ディフューザー52に連結されている。
【0031】
さらに、実施形態の場合には、流入口部22は、センターピラー部CPの上方位置に、配置されている(図1・7参照)。
【0032】
また、実施形態の場合、流入口部22内には、図8・10に示すように、整流布23が配設されている。整流布23は、本体部11を袋織りした残りの部位から形成され、流入口部22の横筒部22b内に配置される横筒部23aと、横筒部23aの前端から下方に延びる縦筒部23bと、を備えて構成されている。横筒部23aは、流入口部22の横筒部22bの内周面とディフューザー52との間に配設されている。また、縦筒部23bの下端には、流入口部22内に配置された際、本体部11のガス供給路部13の領域に配置されて、斜め前下と斜め後下とに、膨張用ガスを流出可能なガス流出口23c・23dが、開口されている。
【0033】
なお、ガス流出口23cから本体部11のガス流入部12内に流入する膨張用ガスGは、図8に示すように、流入口部22の下方の規制部19Dの横棒部19aに干渉しつつ、ガス供給路部13を前方に流れて、各縦セル14aに流入して、前膨張部14を膨張させることとなる。また、ガス流出口23dから本体部11のガス流入部12内に流入する膨張用ガスGは、規制部19Dの横棒部19aに干渉しつつ、ガス供給路部13を後方に流れて、前膨張部14の最後端の縦セル14aや各縦セル15aに流入して、後膨張部15を膨張させることとなる。その結果、本体部11の全体の膨張が、完了することとなる。そして、エアバッグ10は、流入口部22を前後方向の略中間部位に配設させていることから、膨張用ガスGをガス流入部12の前後端にまで迅速に供給できて、素早く展開膨張させることができる。
【0034】
各取付部25・27は、本体部11の展開膨張時の上縁11a側と、布材21の上縁側と、において、上方に突出するように配置されている。取付部25・27は、実施形態の場合、7箇所に、配設されている。また、各取付部25の中央には、取付孔25aが、設けられている。この取付孔25aは、取付ボルト47(図2・3・5参照)を挿通可能な構成とされて、実施形態の場合、本体部11の袋織り後に、孔明け加工により形成されている。
【0035】
ねじり部側取付部27は、折り畳まれた本体部11における後述するねじり部35の部位に配設されるもので、実施形態の場合、車両Vへの搭載時にリヤピラー部RPの上方側に配置される本体部11の後端側となる2箇所に、配設されている。各ねじり部側取付部27は、取付部本体28と、取付部本体28と本体部11における外周縁部18との間において取付部本体28と外周縁部18とを連結するように配設される延設部29と、を備えて構成されている。取付部本体28の中央には、取付ボルト47を挿通させるための取付孔28aが、形成されている。そして、各ねじり部側取付部27の延設部29には、それぞれ、本体部11における外周縁部18と連結させた状態で前後両側に突出するような延長部30が、形成されている。実施形態の場合、各ねじり部側取付部27は、本体部11の外周縁部18を上方へ延ばすようにして、形成されている。そして、実施形態の場合、前方側に配設されるねじり部側取付部27Bの後部側に配設される延長部30Bと、後方側に配設されるねじり部側取付部27Aの前部側に配設される延長部30Aと、は、連続的に形成されている(図8・13参照)。勿論、この構成に限らず、延長部30A・30B間に隙間を設けて、独立させて構成してもよい。
【0036】
このねじり部側取付部27は、ねじり部31形成時に、後述する取付孔28aが他の取付部25における取付孔25aと同一高さとなる位置に配設されるように、取付部本体28を、他の取付部25よりも、本体部11からの突出量を大きくするように設定されている。すなわち、実施形態の場合、延設部29及び延長部30の上下方向の幅寸法(本体部11における外周縁部18と取付部本体28との間の寸法)t1は、本体部11の折り畳み幅寸法t2と略同一となるように、設定されている(図2・10参照)。また、取付部本体28は、外形形状を、取付部25(25A・25B・25C)と略同一として、構成されている。そして、実施形態の場合、延設部29及び延長部30は、本体部11の折り畳み時に、折り畳まれた本体部11の上縁11a側の端面11cに当接されるように、本体部11とともに折り畳まれることとなる(図13参照)。
【0037】
また、各取付部25及びねじり部側取付部27における取付部本体28には、図1〜3に示すように、取付ボルト46とともに固着手段を構成する板金製の取付ブラケット41・46が、固定されている。各取付ブラケット41・46は、折り畳まれた本体部11を、強固に、ボディ1側のインナパネル2に取り付けるものである。そして、各取付ブラケット41・46は、取付ボルト47の締結時に、取付部25・取付部本体28とともに、インナパネル2に共締めされることとなる。取付ブラケット41は、折り畳まれた本体部11における後述する非ねじり部33とねじり部34との境界部分付近に位置する取付部25Bに、固定されている。実施形態の場合、取付部25Bは、流入口部22の前端側に、配設されている。また、実施形態の場合、取付ブラケット41は、板状部20の上方側に配設される取付部25Cにも、固定されている。他の取付部25(25A)と、ねじり部側取付部27の取付部本体28(28A)と、には、取付ブラケット46が、固定されている。
【0038】
各取付ブラケット41は、板金製として、取付部25B・25Cの車内側Iに配設されるインナプレート42と、取付部25B・25Cの車外側Oに配設されるアウタプレート44と、を備えて構成されている。インナプレート42とアウタプレート44とは、各取付部25B・25Cを挟持して、各取付部25B・25Cに取り付けられている。このインナプレート42とアウタプレート44とは、各取付部25B・25Cを挟持させた状態で、所定箇所をかしめることにより、一体化された状態で各取付部25B・25Cに取り付けられ、そして、ボディ側部材としてのインナパネル2に取り付けられることとなる。
【0039】
インナプレート42は、図2に示すように、取付部25B・25Cの車内側Iを覆う縦壁部42aと、縦壁部42aの下端から車内側Iに突出する横壁部42bと、を備えている。縦壁部42aには、各取付部25B・25Cの取付孔25aに対応するように、取付孔42cが、形成されている。横壁部42bは、折り畳まれた本体部11の上面側に当接するように、配設されている。そして、実施形態の場合、横壁部42bは、図7に示すように、前後方向の幅寸法を、縦壁部42aより大きくして、車両Vへの搭載時に、縦壁部42aよりも前方側に突出するように、形成されている。この横壁部42bは、折り畳まれた本体部11の非ねじれ状態を維持することとなる。すなわち、折り畳まれた本体部11において、非ねじり部33とねじり部34との境界部分となる部位が、上部側を横壁部42bに規制されることから、ねじれ状態が、非ねじり部33まで伝播せず、本体部11のねじれ状態と非ねじれ状態とを的確に規制できる。また、取付ブラケット41は、図1に示すように、窓W2の上縁側における前後方向の中間部位付近に配設される取付部25Cにも、固定されている。この取付ブラケット41は、エアバッグ10の車両搭載時に、折り畳まれた本体部11が、インナプレート42の横壁部42bにより押えられて、この部位付近に配設される図示しないアシストグリップの取付部位に不用意に乗り上げないように、配設されるものである。
【0040】
アウタプレート43は、外形形状を、インナプレート42の縦壁部42aと略同一とされて、各取付部25B・25Cの取付孔25aに対応するように、取付孔43aを備える構成である。
【0041】
各取付ブラケット46は、板金製として、略同一形状とされる車内側Iのインナプレート46aと車外側Oのアウタプレート46bと、を備えて、構成されている(図3参照)。インナプレート46aとアウタプレート46bとは、各取付部25・取付部本体28を挟持して、各取付部25・取付部本体28に取り付けられている。このインナプレート46aとアウタプレート46bとは、各取付部25・取付部本体28を挟持させた状態で、所定箇所をかしめることにより、一体化された状態で各取付部25・取付部本体28に取り付けられ、そして、ボディ側部材としてのインナパネル2に取り付けられることとなる。また、インナプレート46aとアウタプレート46bとには、各取付部25・取付部本体28の取付孔25a・28aに対応するように、取付孔46cが、形成されている。
【0042】
そして、各取付部25・取付部本体28は、取付ブラケット41・46を取り付けた状態で、取付ボルト47を使用して、ボディ側部材としてのインナパネル2に取り付けられている。各ボルト47は、取付孔42c・44a・46c・25a・28aに挿通されて、インナパネル2の取付孔2a周縁に固着されたナット2bに、螺合されている。
【0043】
エアバッグ10は、折り畳まれた状態での車両Vへの搭載時には、図1に示すように、インフレーター50の部位、すなわち、センターピラー部CPの上方位置と、リヤピラー部RPの上方位置から後端にかけてと、に、ねじり部34・35が形成されて、部分的にねじられた状態で、車両Vへ搭載されている。実施形態の場合、各ねじり部34・35には、ねじりが復元しないように、クランプ38・39が、組み付けられている。
【0044】
これらのねじり部34・35は、蛇腹折りで折り畳まれたエアバッグ10(本体部11)が、展開膨張時、ガーニッシュ6・7の上端6a・7aと引っ掛かることを防止して、車内側Iに突出可能とするように、設けられている。詳しくは、各ねじり部34・35は、本体部11内への膨張用ガスの上流側となる本体部11の平らに展開した状態での上縁11a側を、車外側Oに位置させ、膨張用ガスの下流側となる本体部11の平らに展開した状態での下縁11b側を、車内側Iに位置させるように、他の窓W1・W2の上方に位置する非ねじり部33と相違して、ねじられている。そのため、上縁11a側のガス供給路部13が、膨張用ガスを流入させて膨らめば、上縁11aが複数の取付部25・取付部本体28によってボディ1側に固定されていることから、上縁11a側が移動し難く、下縁11b側が車内側Iに押し出される状態となって、ガーニッシュ6・7の上端6a・7aと引っ掛からずに、本体部11が車内側Iに突出可能となる。なお、折り畳まれた本体部11における非ねじり部33では、図2・3・5に示すように、下縁11b側が、上縁11a側の下方で、かつ、若干、上縁11a側より車外側Oに、配置されている。
【0045】
そして、エアバッグ10におけるねじり部側取付部27の部位では、本体部11の折り畳まれた状態で、延設部29及び延長部30が、図13のAに示すごとく、本体部11とともに、車内側Iに向かうように、折り畳まれる。すなわち、延設部29及び延長部30は、折り畳まれた本体部11の上縁11a側の端面11cに当接するように、折り畳まれることとなる。次いで、この当接状態を維持しつつ、ねじり部35の部位において、取付部本体28を車外側Oに位置させるようにねじれば、図13のBに示すごとく、取付部本体28が、折り畳まれた本体部11から取付孔28aまでの高さ寸法h1を、他の取付部25における折り畳まれた本体部11から取付孔25aまでの高さ寸法h2と、略同一に設定されるように、下縁11b側が車内側Iに向いた状態で、本体部11を配置させることができる。なお、ねじり部34の部位では、延設部及び延長部を備えない取付部25Bが、配設されているが、この部位では、流入口部22が、延設部29及び延長部30と同様な作用を奏することとなる。
【0046】
クランプ38・39は、図5・6に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成されている。クランプ38・39は、それぞれ、薄肉のインテグラルヒンジからなって上部側に配設されたヒンジ部38f・39fを間にして、車内側Iに延びる車内側片部38a・39aと、車外側Oに延びる車外側片部38c・39cと、を備えて構成されている。ヒンジ部38f・39fは、車内側片部38a・39aの上端に位置するように、各クランプ38・39の車内側Iの上部側の隅付近に、それぞれ、配置されている、また、車内側片部38a・39aの下端における車外側Oに屈曲した先端には、係止脚部38b・39bが形成され、車外側片部38c・39cの下端における車内側Iに屈曲した先端には、各係止脚部38b・39bを係止する係止部38d・39dが形成されている。各係止部38d・39dは、車内側Iを開口させた凹溝を設け、内周面に、各係止脚部38b・39bを係止する係止段部38e・39eを設けて、構成されている。そして、各クランプ38・39は、それぞれ、係止脚部38b・39bを係止部38d・39dに係止させた際、略四角筒形状に形成されることとなる。
【0047】
なお、クランプ38では、略四角筒形状に形成された際の内部空間の大きさは、センターピラー部CPの上方におけるインフレーター50と折り畳まれたエアバッグ10の本体部11とを上下に重ねた断面形状に、対応している。また、クランプ39では、略四角筒形状に形成された際の内部空間の大きさは、リヤピラー部RPの上方における折り畳まれたエアバッグ10の本体部11の断面形状に、対応している。さらに、クランプ38では、折り畳んだ本体部11の状態を維持するように、車内側片部38aと車外側片部38cとの内周面に、押え片38hが、突設されている。
【0048】
そして、これらのクランプ38・39における車外側片部38c・39cの外表面には、クリップ38g・39gが、形成されている。クリップ38g・39gは、インナパネル2の係止孔2e・2fにそれぞれ挿入されて、インナパネル2に係止される。そのため、折り畳まれたエアバッグ10の本体部11を内部空間に収納させたクランプ38・39は、これらのクリップ38g・39gをインナパネル2に係止させることにより、エアバッグ10の本体部11における各ねじり部34・35のねじれを維持して、エアバッグ10を車両Vに搭載させることとなる。
【0049】
なお、エアバッグ10の展開膨張時には、本体部11に押されて、各係止脚部38b・39bが係止部38d・39dから外れ、車内側片部38a・39aが、ヒンジ部38f・39fを回転中心として、開いて、本体部11を車内側Iに突出させることとなる(図4・6の二点鎖線参照)。
【0050】
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mの組み立てについて説明する。まず、エアバッグ10の本体部11における流入口部22内に、整流布23を挿入して、エアバッグ10を折り畳む。このエアバッグ10の折り畳みは、図2〜6・8に示すように、本体部11を非膨張状態の平らに展開した状態から、略上下方向に折り重ねられる蛇腹折りで、折り畳む。すなわち、エアバッグ10は、図8の二点鎖線に示すごとく、上縁11aと平行な折目Cを付けて、下縁11b側が上縁11a側に接近するように、蛇腹折りで折り畳まれる。このとき、ねじり部側取付部27における延設部29及び延長部30も、本体部11とともに折り畳まれて、上縁11a側の端面11cに当接されることとなる。
【0051】
さらに、折り畳んだ後には、図11・12に示すように、本体部11の周囲に、本体部11の膨張時に破断可能とされるラッピング材37を巻き付ける。なお、実施形態の場合、ラッピング材37は、ポリエステル糸・ポリアミド糸・ウレタン糸等の糸を複数集めて形成されたラッピング糸37(紐状材)から、構成されている。そして、実施形態の場合、このラッピング糸37を、折り畳んだ本体部11の周囲において、周方向に沿って巻き付けられるように、ブレード巻きして、ラッピングしている。ラッピング部位は、図11・12に示すように、流入口部22の前方側の部位と後方側の部位とされている。そして、このラッピング作業時に、ねじり部側取付部27における延設部29及び延長部30も、折り畳まれた本体部11の上縁11a側の端面11cに当接された状態で、周囲に、ラッピング糸37を巻き付けられることとなる。
【0052】
なお、図11・12に示すエアバッグ組付体32は、車両搭載状態を示すものであり、ねじり部34・35は、エアバッグ10を折り畳み、周囲にラッピング糸37を巻き付けた状態では、形成されていない。ねじり部34は、クランプ38の取付時に形成され、ねじり部35は、エアバッグ組付体32のインナパネル2への取付時に、形成されることとなる。
【0053】
そして、ラッピング部位の前端部位と後端部位とには、ラッピング糸37の解け防止のために、破断可能なラッピング材としてのテープ材36(紐状材)が巻き付けられている。換言すれば、テープ材36Aから取付部25Bまでと、流入口部22の後端付近からテープ材36Bまでと、の二箇所のエリアに、ラッピング糸37が、巻き付けられている。なお、エアバッグ10の折り畳みの厚さを薄くしている部位にも、テープ材36が、巻き付けられている。
【0054】
折り畳んだエアバッグ10(本体部11)をラッピングした後には、各取付部25・取付部本体28を引き出して、各取付部25・取付部本体28に取付ブラケット41・46を取り付ける。そして、取付ブラケット41のインナプレート42における横壁部42bの突出した部位に、それぞれ、テープ材36Cを巻き付ける。横壁部42bの規制効果を高めて、折り畳まれた本体部11の非ねじれ状態を的確に維持可能とするためである。その後、流入口部22と整流布23の横筒部22b・23aに、インフレーター50のディフューザー52を挿入して、クランプ55により、流入口部22とディフューザー52とを連結する。なお、ディフューザー52と取付ブラケット53とは、予め、インフレーター50の本体部51に組み付けておく。
【0055】
次いで、折り畳んだエアバッグ10に、本体部11の下縁11b側を車内側Iに向けるようにねじって、ねじり部34を形成し、このねじり部34にクランプ38を嵌める。そして、折り畳まれた本体部11におけるねじり部35が形成されることとなる部位に、クランプ39を嵌めれば、図11・12に示すように、エアバッグ組付体32を形成することができる。なお、既述したように、ねじり部35は、エアバッグ組付体32の形成時には、形成されていない。
【0056】
そして、各クランプ38・39のクリップ部38g・39gを係止孔2e・2fに挿入係止させるとともに、各取付ブラケット41・46・53をインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔42c・44a・46c・53cを挿通させるようにして、各取付ボルト47・54を、取付孔2a・2cのナット2b・2dに螺合させて、エアバッグ10の各取付部25・取付部本体28とインフレーター50とをインナパネル2に固定すれば、エアバッグ組付体32を、ボディ1に取り付けることができる。この取付ブラケット46のインナパネル2への取付時に、ねじり部35の部位に配設されるねじり部側取付部27の取付部本体28を、固着手段としての取付ブラケット46と取付ボルト47とを使用してインナパネル2に取り付ければ、下縁11bを車内側Iに向けるようなねじり部35が、形成されることとなる。すなわち、インナパネル2への取付前のエアバッグ組付体32の状態では、各取付部本体28は、図13のAに示すごとく、折り畳まれた本体部11の車内側Iに位置することとなる。そして、この取付部本体28は、インナパネル2に固定されることにより、折り畳まれた本体部11よりも車外側Oに位置するようになる。このとき、この部位における本体部11が、取付部本体28の移動に伴って、ねじられるようになって、下縁11b側を車内側Iに向けることとなり、ねじり部35が形成されることとなる(図13のB参照)。次いで、インフレーター50に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5を、ボディ1に取り付け、さらに、センターピラーガーニッシュ6やリヤピラーガーニッシュ7を、ボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載させることができる。
【0057】
エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター50が作動されれば、膨張用ガスが、ディフューザー52の各ガス吐出口52aから、流入口部22の縦筒部22a(整流布23の縦筒部23b)を経て、さらに、ガス流出口23c・23dを経て、ガス流入部12のガス供給路部13に、供給されることとなる。さらに、膨張用ガスGは、前・後膨張部14・15の各縦セル14a・15aに流れて、エアバッグ10の本体部11が、折りを解消させつつ、膨張し始めることとなる。そして、本体部11は、ラッピング材としてのラッピング糸37やテープ材36を破断させ、さらに、各クランプ38・39の車内側片部38a・39aを押し開くとともに、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5のリッド4a・5aを押し開くこととなる。その後、本体部11は、図1〜6の二点鎖線で示すように、窓W1・W2・W3やセンターピラー部CP・リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、大きく膨張することとなる。
【0058】
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、折り畳んだ本体部11を、ねじり部側取付部27の取付部本体28を利用して、ボディ側部材としてのインナパネル2に固定させるだけで、ねじり部35を形成することができる。すなわち、下縁11b側を上縁11a側に接近させるように本体部11を折り畳んだ状態では、ねじり部側取付部27は、延長部30を、本体部11における上縁11a側の端面11cに当接させて、取付部本体28を、折り畳まれた本体部11の車内側Iに、位置させることとなる(図13のA参照)。そして、取付部本体28は、固着手段としての取付ブラケット46及び取付ボルト47を使用して、インナパネル2に固定させることにより、折り畳まれた本体部11の車内側Iから、車外側Oに位置するようになる。このとき、この部位における本体部11が、延長部30との当接状態を維持されていることから、取付部本体28の移動に伴って、ねじられるようになり、ねじり部35が自動的に形成されることとなる(図13のB参照)。
【0059】
すなわち、車両Vへのエアバッグ10の取付時に、自動的に、ねじり部35を形成できることから、車両Vへの取り付け前に、エアバッグ10を予めねじって準備しておく必要がない。また、従来使用していた前後方向に長い形状規制部材も不要となり、単に、延長部30の本体部11への当接状態の維持として、部分的に周囲を巻くようなクランプ、テープ材、糸等の部材を利用すればよく、このような部材では、従来の長い金属製の形状規制部材を使用する場合に比べて、装置の重量増加を招かない。
【0060】
従って、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、装置M自体の組付工数や重量の増大を招くことなく、一部にねじり部35を設けて、エアバッグ11を車両Vに取り付けることができる。
【0061】
特に、実施形態のエアバッグ装置Mでは、延長部30の本体部11の上縁側端面11cへの当接状態の維持を、延長部30と本体部11との周囲に巻き付けられた紐状材としてのラッピング糸37及びテープ材36により、行なっている。そのため、装置Mの一層の軽量化を図ることができる。また、実施形態の場合、エアバッグ11の折り畳み完了時に利用する折り崩れ防止用で破断可能なラッピング糸37とテープ材36を利用していることから、構成部品点数も増加させない。勿論、この点を考慮しなければ、延長部30と折り畳まれた本体部11の上縁11a側の端面との当接状態を維持可能なクランプ等を別途配設させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の頭部保護エアバッグ装置を車内側から見た正面図である。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III部位の概略拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の概略拡大断面図である。
【図5】図1のV−V部位の概略拡大断面図である。
【図6】図1のVI−VI部位の概略拡大断面図である。
【図7】実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるセンターピラー部の上方付近を示す部分正面図であり、ルーフヘッドライニングを省略した状態を示す。
【図8】実施形態のエアバッグの正面図である。
【図9】実施形態のエアバッグの膨張時を示す横断面図であり、図8のIX−IX部位に対応する。
【図10】実施形態のエアバッグの本体部と整流布とを示す正面図である。
【図11】実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態でのエアバッグ組付体を示す正面図である。
【図12】実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態でのエアバッグ組付体を示す平面図である。
【図13】実施形態のエアバッグにねじり部を設ける説明図である。
【符号の説明】
1…車体(ボディ)、
2…インナパネル、
10…エアバッグ、
11…本体部、
11a…上縁、
11b…下縁、
11c…端面、
18…外周縁部、
25…取付部、
25a…取付孔
27…ねじり部側取付部、
28…取付部本体、
28a…取付孔
29…延設部、
30…延長部、
32…エアバッグ組付体、
33…非ねじり部、
34・35…ねじり部、
36…テープ材(紐状材)、
37…ラッピング糸(紐状材)、
41・46…取付ブラケット(固着手段)、
47…取付ボルト(固着手段)、
50…インフレーター、
I…車内側、
O…車外側、
W1・W2・W3…窓、
V…車両、
M…頭部保護エアバッグ装置。
Claims (2)
- 車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるエアバッグが、
膨張用ガスの流入時に、前記窓の車内側を覆い可能に展開膨張する本体部と、
該本体部の上縁側において、前記本体部から突出するように配設されて、固着手段を挿通させる取付孔を備えた複数の取付部と、
を備えて構成されるとともに、
下縁側を上縁側に接近させるようにして折り畳まれた前記本体部の一部を、前記下縁側が車内側に位置するようにねじられて、車両のボディ側部材に固定される構成の頭部保護エアバッグ装置において、
折り畳まれた本体部におけるねじり部の部位に配設されるねじり部側取付部が、
前記固着手段を挿通させる前記取付孔を備えた取付部本体と、
該取付部本体と前記本体部との間において、前記取付部本体と前記本体部とを連結するように配設されて、前記取付部本体と前記本体部との間の寸法を前記本体部の折り畳み幅寸法と略等しくする延設部と、
を備える構成として、
前記ねじり部形成後における前記車両への固定時に、前記取付部本体における折り畳まれた前記本体部からの前記取付孔の高さを、他の前記取付部における取付孔と略同一高さとなる位置に配設されるように、平らに展開した状態において、前記取付部本体を、他の前記取付部よりも、前記本体部の上縁からの突出量を大きくするように、構成され、
前記延設部が、前記本体部と連結させた状態で前後方向に突出する延長部を備えて構成され、
該延長部が、前記本体部の折り畳み時に、前記本体部とともに折り畳まれて、折り畳み完了時の前記本体部における上縁側の端面に当接し、該当接状態を維持されて、前記エアバッグが収納されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。 - 前記延長部の前記本体部の上縁側端面への当接状態の維持が、前記延長部と前記本体部との周囲に巻き付けられた紐状材により、なされていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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