JP2002127862A - エアバッグ袋体 - Google Patents

エアバッグ袋体

Info

Publication number
JP2002127862A
JP2002127862A JP2000327629A JP2000327629A JP2002127862A JP 2002127862 A JP2002127862 A JP 2002127862A JP 2000327629 A JP2000327629 A JP 2000327629A JP 2000327629 A JP2000327629 A JP 2000327629A JP 2002127862 A JP2002127862 A JP 2002127862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
bag
mounting
airbag body
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000327629A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Ono
光由 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000327629A priority Critical patent/JP2002127862A/ja
Publication of JP2002127862A publication Critical patent/JP2002127862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ袋体の生産性を向上する。 【解決手段】 エアバッグ袋体16を製造する場合に、
原布80における長尺取付部30Aとなる部位86を袋
織りした後、その外形形状に沿って原布80をレーザー
カッターで裁断する。次に、袋織部88内に治具板90
を挿入した状態で根元部近傍88Aをレーザーカッター
92で切開し、切開した側の片88Bを展開すること
で、長尺取付部30Aを形成する。その後、長尺取付部
30Aの先端部近傍に取付穴36を形成してエアバッグ
袋体16が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグ袋体に係
り、特にエアバッグ袋体本体の縁部に取付部を突出形成
したエアバッグ袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両におけるピラーまたはル
ーフサイドレールに沿って折り畳み状態で格納される頭
部保護エアバッグとしては、その一例が特願平11−3
71120号(未公開)に提案されている。
【0003】このような発明においては、ピラーガーニ
ッシュ、例えば、Bピラーガーニッシュの上方に、車体
前後方向から見た断面形状がL字状の展開方向規制手段
としてのジャンプ台が設けられている。また、折り畳ま
れたエアバッグ袋体は、その上縁部に突出形成した複数
の取付部にてルーフサイドレールのボデー室内側面に所
定の間隔で固定され、折り畳んだ状態で格納されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなジャンプ台が設けられた部位に格納されたエアバッ
グ袋体本体の部位は、展開方向を考慮して、部分的に長
手方向を回転軸とする軸回り方向に沿って車室内方へ捩
られた状態でルーフサイドレールに固定されている。こ
の結果、エアバッグ袋体を製造する際には、これらの捩
られた部位に形成される取付部を他の部位に形成される
取付部に比べて突出方向に長くし、ボデー側の固定部に
達する長さにしている。このため、長くした取付部に対
応した寸法に原布を切断することになり、歩留まりが悪
く原布を有効に使用できないため、生産性が悪い。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、生産性を向上
できるエアバッグ袋体を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
エアバッグ袋体は、エアバッグ袋体本体の縁部に突出形
成された取付部を袋織りした後、外形形状に沿って切断
すると共に、前記袋織部を切開することにより、前記取
付部を突出方向へ延ばしたことを特徴とする。
【0007】従って、エアバッグ袋体を製造する場合に
は、エアバッグ袋体本体の縁部に突出形成された取付部
を袋織りした後、その外形形状に沿って切断すると共
に、袋織部を切開することにより、取付部を突出方向へ
延ばすことができる。この結果、原布において取付部の
外形形状を切断する際には、取付部の突出方向の長さが
短いため、歩留まりが良い。このため、原布を有効に使
用でき、生産性が向上する。
【0008】請求項2記載の本発明は、折り畳んだエア
バッグ袋体本体を、その上縁部に突出形成した複数の取
付部にてルーフサイドレールのボデー室内側面に沿って
固定してなるエアバッグ袋体において、前記取付部を袋
織りした後、外形形状に沿って切断すると共に、前記袋
織部を切開することにより、前記取付部を突出方向へ延
ばしたことを特徴とする。
【0009】従って、エアバッグ袋体を製造する場合に
は、複数の取付部の一部または全部を袋織りした後、そ
の外形形状に沿って切断すると共に、袋織部を切開する
ことにより、取付部を突出方向へ延ばすことができる。
この結果、原布において取付部の外形形状を切断する際
には、取付部の突出方向の長さが短いため、歩留まりが
良い。このため、原布を有効に使用でき、生産性が向上
する。
【0010】請求項3記載の本発明は、折り畳んだエア
バッグ袋体本体を、その上縁部に突出形成した複数の取
付部にてルーフサイドレールのボデー室内側面に沿って
固定してなるエアバッグ袋体において、前記上縁部にお
ける所定の部位を袋織りした後、外形形状に沿って切断
すると共に、前記袋織部を切開し、切開した部位によっ
て折り畳まれた前記エアバッグ袋体本体の外周を覆った
ことを特徴とする。
【0011】従って、エアバッグ袋体を製造する場合に
は、エアバッグ袋体本体の上縁部における所定の部位を
袋織りした後、その外形形状に沿って切断すると共に、
袋織部を切開することにより、切開した部位によって折
り畳まれたエアバッグ袋体本体の外周を覆うので、エア
バッグ袋体本体の外周を覆うための別布をエアバッグ袋
体本体に縫製等により固定する必要が無く生産性が向上
する。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項3に記載
のエアバッグ袋体において、前記切開した部位の少なく
とも一部が、エアバッグ袋体本体の保護部となっている
ことを特徴とする。
【0013】従って、請求項3に記載の内容に加えて、
保護部により、ボデー側部の内装部品取付ブラケット又
はスポット打点部等にてエアバッグ袋体本体が損傷する
ことを防止できる。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項3に記載
のエアバッグ袋体において、前記切開した部位の少なく
とも一部が、エアバッグ袋体本体展開時にピラーガーニ
ッシュの上端部を覆うバッグ誘導部となっていることを
特徴とする。
【0015】従って、請求項3に記載の内容に加えて、
バッグ誘導部により、エアバッグ袋体本体展開時にエア
バッグ袋体本体がピラーガーニッシュに引っ掛かるのを
防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明におけるエアバッグ袋体の
第1実施形態を図1〜図10に従って説明する。
【0017】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0018】図5に示される如く、本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置10は、側突又はロールオーバ状態を
検出するためのセンサ12と、作動することによりガス
を噴出するインフレータ14と、エアバッグ袋体16
と、を主要構成要素として構成されている。センサ12
は、例えば、センタピラー(Bピラー)18の下端部付
近に配設されている。
【0019】インフレータ14はクォータピラー(Cピ
ラー)20に配設されており、インフレータ14は前述
したセンサ12と接続されている。従って、センサ12
が側突又はロールオーバ状態を検出すると、インフレー
タ14が作動するようになっている。
【0020】エアバッグ袋体16は、インフレータ14
から流入するガスによって、図5に二点鎖線で示す様に
車室側面に沿って展開し、前席乗員の頭部及び後席乗員
の頭部を保護するようになっている。また、展開状態と
なったエアバッグ袋体16には、車両前後方向に間隔を
開けて複数の非膨張部19が設定されており、これらの
非膨張部19の間には、これらの非膨張部19により複
数の膨張部21が形成されるようになっている。
【0021】エアバッグ袋体16は蛇腹状に折り畳まれ
て長尺状にされた上でフロントピラー(Aピラー)ガー
ニッシュ23、ルーフヘッドライニング26、Cピラー
ガーニッシュ27に跨がって収容されており、エアバッ
グ袋体16の前端部16Aは、Aピラー22の屈曲部2
2A近傍に配置されている。また、エアバッグ袋体16
における中間部16BはAピラー22、ルーフサイドレ
ール28及びCピラー20に沿って配置され、後端部1
6Cはインフレータ14から噴出されたガスが流入され
るようにインフレータ14の配設位置に配置されてい
る。なお、エアバッグ袋体16の上縁部には複数の取付
部30A、30B、30Cが突出形成されている。
【0022】図6に示される如く、ルーフサイドレール
28は、車室外側に配置された断面ハット状のルーフサ
イドアウタパネル32と、車室内側に配置されたルーフ
サイドインナパネル34と、ルーフサイドアウタパネル
32とルーフサイドインナパネル34との間に挟持状態
で配置された断面略ハット状のルーフサイドリインフォ
ース33と、によって閉断面構造とされている。なお、
ルーフサイドレール28の下端フランジ部には、オープ
ニングウエザストリップ38が弾性的に嵌着されてい
る。
【0023】上述したルーフサイドレール28における
インナパネル34の車室内側には、ルーフヘッドライニ
ング26が配設されており、エアバッグ袋体展開時に
は、オープニングウエザストリップ38と、ルーフヘッ
ドライニング26の車幅方向外側端部26Aの先端26
Bとの係合が外れ、ルーフヘッドライニング26の車幅
方向外側端部26Aが車室内側へ押し広げられ、この隙
間からエアバッグ袋体16が車室内に展開するようにな
っている。
【0024】図7に示される如く、蛇腹状に折り畳まれ
て長尺状にされたエアバッグ袋体16の車体前後方向略
中央部は、金属製のジャンプ台42に保持されており、
このジャンプ台42は、Bピラーガーニッシュ49の上
端部49Aの上方を前後方向に跨いで配設されている。
なお、ジャンプ台42はエアバッグ袋体の展開力により
容易に変形しない強度に設定されている。
【0025】図8に示される如く、ジャンプ台42は、
ルーフサイドインナパネル34の取付面34AからBピ
ラーガーニッシュ49の上端部49Aに向かって延びる
ガイド壁42Aと、ガイド壁42Aの先端に下方へ向け
て形成された縦壁部42Bとを有しており、ガイド壁4
2Aの車幅方向外側端部には、上方へ向けて屈曲部42
Cが形成されている。この屈曲部42Cの前後方向両端
部には、上方へ突出した取付フランジ部42D、42E
が形成されている。また、これらの取付フランジ部42
D、42Eはボルト39とナット37によってルーフサ
イドインナパネル34に固定されている。
【0026】ジャンプ台42における車体後側の取付フ
ランジ部42Eには、エアバッグ袋体16の取付部30
Aが、金属製の補強板40を介してボルト39とナット
37によって共締めされている。
【0027】図9に示される如く、補強板40の略中央
部には、ボルト39が挿通する貫通孔44が、エアバッ
グ袋体16の取付部30Aの取付孔36と同軸位置に穿
設されており、ジャンプ台42の取付フランジ部42E
の略中央部には、ボルト39が挿通する貫通孔45が、
エアバッグ袋体16の取付部30Aの取付孔36と同軸
位置に穿設されている。
【0028】また、補強板40の貫通孔44の前後方向
両側近傍と、ジャンプ台42の取付フランジ部42Eに
形成された貫通孔45の前後方向両側近傍とには、補強
板40とジャンプ台42の取付フランジ部42Eとをエ
アバッグ袋体16の取付部30Aに固定すると共に、補
強板40とジャンプ台42との間でのエアバッグ袋体1
6の取付部30Aの回り止めのために、カシメ部46、
48が形成されている。
【0029】更に、補強板40には、その後側縁部に、
切り起こしによって爪形状の凸部50が形成されてい
る。この凸部50は、ルーフサイドインナパネル34に
形成された穴52に挿入されており、凸部50が穴52
に係合することで、ジャンプ台42及び補強板40とル
ーフサイドインナパネル34(ボデー)との相対回転を
防止するようになっている。
【0030】なお、ルーフサイドインナパネル34の他
の部位、及びAピラー22のインナパネルには、エアバ
ッグ袋体16の取付部30A、30Bが2枚の補強板4
0に挟持された状態でウエルドナット37とボルト39
によって締結固定されている。
【0031】図8に示される如く、ジャンプ台42のガ
イド壁42Aの前端部近傍には、車室内側方向から矩形
状の切欠部60が形成されており、車室内側方向(図8
の矢印A方向)からガイド壁42Aに向かって衝撃荷重
が作用した場合に、ガイド壁42Aが塑性変形し易くな
っている。
【0032】図10に示される如く、ガイド壁42Aの
切欠部60には、ガイド壁42Aに沿った方向(図10
の矢印B方向)に折り畳んだエアバッグ袋体16が、エ
アバッグ袋体展開時に破断可能な結束部材としての結束
テープ62により保持されており、折り畳んだエアバッ
グ袋体16はジャンプ台42に密着している。
【0033】更に、ジャンプ台42におけるガイド壁4
2Aの後方側端部には、車室内側角部を矩形状に切り欠
いた段付部64が形成されており、この段付部64にお
いても、折り畳んだエアバッグ袋体16が、エアバッグ
袋体展開時に破断可能な結束部材としての結束テープ6
2により保持されている。従って、折り畳んだエアバッ
グ袋体16は、ジャンプ台42のガイド壁42Aにおけ
る切欠部60と段付部64との2箇所で、ジャンプ台4
2に確実に保持されている。
【0034】図5に示される如く、Cピラーガーニッシ
ュ27の上方にも、Bピラーガーニッシュ49の上方と
同様に、エアバッグ袋体展開時にエアバッグ袋体16と
Cピラーガーニッシュ27の上端部との干渉を防止する
ためのジャンプ台70が配設されており、これらのジャ
ンプ台42、70が配設された部位では、折り畳まれた
エアバッグ袋体16が展開方向を考慮して、長手方向
(車体前後方向)を回転軸とする軸回り方向に沿って車
室内方へ捩られた状態でボデーに固定されている。
【0035】このため、図4に示される如く、エアバッ
グ袋体16を製造する際には、この捩られた部位に形成
される長尺取付部30Aの突出方向の長さH1を他の部
位に形成される短尺取付部30Bの突出方向の長さH2
に比べて長く設定し、捩られた状態でも長尺取付部30
Aに形成した取付孔36が、ボデー側の取付孔に達する
ようになっている。
【0036】次に、本実施形態におけるエアバッグ袋体
16の製造方法を説明する。
【0037】図3に示される如く、本実施形態では、可
撓性を有したポリアミド糸等から成る原布80を織る際
に、エアバッグ袋体本体82の膨張部となる部位84を
袋織すると共に、図2に破線で示すように、長尺取付部
30Aを前後方向に横切る2層の袋織部88を形成す
る。その後、図2に実線で示す長尺取付部30Aの外形
形状に沿って原布80をレーザーカッターで裁断する。
【0038】次に、図1(A)に示される如く、袋織部
88内に治具板90を挿入した状態で根元部近傍88A
をレーザーカッター92で切開し、図1(B)に示され
る如く、切開した側の片88Bを突出方向(図面上方)
へ展開することで、長尺取付部30Aを形成する。
【0039】その後、長尺取付部30Aの先端部近傍に
取付孔36を形成すると共に、短尺取付部30Bにも取
付孔36を形成してエアバッグ袋体16が完成する。
【0040】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0041】本実施形態では、エアバッグ袋体16を製
造する場合に、図2に示される如く、原布80における
長尺取付部30Aとなる部位86を袋織りした後、その
外形形状に沿って原布80をレーザーカッターで裁断
し、図1(A)に示される如く、袋織部88を切開する
ことにより、短尺取付部30Bより長い長尺取付部30
Aを形成することができる。
【0042】この結果、原布80の外形形状を切断する
際には、図2に示される如く、長尺取付部30Aの突出
方向の長さH3が短いので(H3=H2<H1)、原布
80の歩留まりが良い。このため、原布80を有効に使
用でき、エアバッグ袋体16の生産性が向上する。
【0043】次に、本発明のエアバッグ袋体の第2実施
形態を図11〜図13に従って説明する。
【0044】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0045】図13に示される如く、本実施形態では、
エアバッグ袋体16をボデー94に固定した際に、ボデ
ー94のスポット打点部94Aとエアバッグ袋体本体8
2との間に介在して、エアバッグ袋体本体82を保護す
る保護部96が形成されている。また、保護部96は折
り畳んだエアバッグ袋体本体82の外周部に二方向から
略全周にわたって巻付けられている。
【0046】次に、本実施形態におけるエアバッグ袋体
の製造方法を説明する。
【0047】図12に示される如く、保護部96を形成
する原布80の部位98においては、図12に破線で示
すように、保護部96を前後方向に横切る2層の袋織部
100を形成し、その後、図12に実線で示す保護部9
6の外形形状に沿って原布80をレーザーカッターで裁
断する。
【0048】次に、図11に示される如く、袋織部10
0内に治具板102を挿入した状態で先端部近傍100
Aをレーザーカッター92で切開し、図13に示される
如く、切開した側の片100Bと他方の片100Cとを
折り畳んだエアバッグ袋体本体82の外周部に巻き付
け、片100Bと片100Cとを保護部96とする。
【0049】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0050】本実施形態では、エアバッグ袋体16を製
造する場合に、図12に示される如く、原布80におけ
る保護部96となる部位98を袋織りした後、その外形
形状に沿って原布80をレーザーカッターで裁断し、図
11に示される如く、袋織部100を切開することによ
り、図13に示される保護部96を形成することができ
る。
【0051】この結果、保護部96をエアバッグ袋体本
体82に縫製等により固定する必要が無く、エアバッグ
袋体16の生産性が向上する。また、保護部96により
エアバッグ袋体本体82が、ボデー94のスポット打点
部94Aまたは内装部品取付ブラケット等に干渉して損
傷することを防止できる。更に、本実施形態では、保護
部96を折り畳んだエアバッグ袋体本体82の外周部に
二方向から略全周にわたって巻付けたので、ボデー94
との当接面だけでなく、他の面においてもエアバッグ袋
体本体82を保護することができる。
【0052】次に、本発明のエアバッグ袋体の第3実施
形態を図14〜図16に従って説明する。
【0053】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】図16に示される如く、本実施形態のエア
バッグ袋体16では、格納時にはエアバッグ袋体本体8
2の外周部に巻付けられており、エアバッグ袋体展開時
には、二点鎖線で示される如く、Bピラーガーニッシュ
49の上端部49Aを覆うバッグ誘導部116が形成さ
れている。
【0055】次に、本実施形態におけるエアバッグ袋体
の製造方法を説明する。
【0056】図15に示される如く、バッグ誘導部11
6を形成する原布80の部位118においては、破線で
示すように、バッグ誘導部116を前後方向に横切る2
層の袋織部120を形成し、その後、実線で示すバッグ
誘導部116の外形形状に沿って原布80をレーザーカ
ッターで裁断する。
【0057】次に、図14に示される如く、袋織部12
0内に治具板102を挿入した状態で先端部近傍120
Aをレーザーカッター92で切開し、切開した側の片1
20Bにおいて、図15に二点鎖線で示すように、短尺
取付部30Bの外形形状に沿って原布80をレーザーカ
ッターで裁断し、取付孔を形成する。
【0058】また、図16に示される如く、他方の片1
20Cをジャンプ台42に沿って、折り畳んだエアバッ
グ袋体本体82の外周部に巻き付け、片120Cをバッ
グ誘導部116とする。
【0059】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0060】本実施形態では、エアバッグ袋体16を製
造する場合に、図15に示される如く、原布80におけ
るバッグ誘導部116となる部位118を袋織りした
後、バッグ誘導部116の外形形状に沿って原布80を
レーザーカッターで裁断し、図14に示される如く、袋
織部120を切開することにより、図16に示されるバ
ッグ誘導部116を形成することができる。
【0061】この結果、バッグ誘導部116をエアバッ
グ袋体本体82に縫製等により固定する必要が無く生産
性が向上する。また、バッグ誘導部116により、エア
バッグ袋体展開時にエアバッグ袋体本体82がBピラー
ガーニッシュ49の上端部49Aに引っ掛かるのを防止
できる。
【0062】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、上記各実施形態では、袋織部88、10
0、120を2層の袋織部としたが、袋織部は2層に限
定されず、3層以上としても良い。また、第1実施形態
では、エアバッグ袋体16に形成される複数の取付部の
一部に本発明を適用したが、エアバッグ袋体16に形成
される複数の取付部の全部に本発明を適用しても良い。
また、エアバッグ袋体に形成される取付部の数は一つで
も良い。また、取付部の形成位置もエアバッグ袋体の上
縁部に限定されず、下縁部等の他の部位でも良い。ま
た、エアバッグ袋体は、頭部保護エアバッグ袋体に限定
されず、他のエアバッグ袋体でも良い。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のエアバッグ袋体
は、エアバッグ袋体本体の縁部に突出形成された取付部
を袋織りした後、外形形状に沿って切断すると共に、袋
織部を切開することにより、取付部を突出方向へ延ばし
たため、原布を有効に使用でき、生産性が向上するとい
う優れた効果を有する。
【0064】請求項2記載の本発明は、折り畳んだエア
バッグ袋体本体を、その上縁部に突出形成した複数の取
付部にてルーフサイドレールのボデー室内側面に沿って
固定してなるエアバッグ袋体において、取付部を袋織り
した後、外形形状に沿って切断すると共に、袋織部を切
開することにより、取付部を突出方向へ延ばしたため、
原布を有効に使用でき、生産性が向上するという優れた
効果を有する。
【0065】請求項3記載の本発明は、折り畳んだエア
バッグ袋体本体を、その上縁部に突出形成した複数の取
付部にてルーフサイドレールのボデー室内側面に沿って
固定してなるエアバッグ袋体において、上縁部における
所定の部位を袋織りした後、外形形状に沿って切断する
と共に、袋織部を切開し、切開した部位によって折り畳
まれたエアバッグ袋体本体の外周を覆ったため、生産性
が向上するという優れた効果を有する。
【0066】請求項4記載の本発明は、請求項3に記載
のエアバッグ袋体において、切開した部位の少なくとも
一部が、エアバッグ袋体本体の保護部となっているた
め、請求項3に記載の効果に加えて、エアバッグ袋体本
体が損傷することを防止できるという優れた効果を有す
る。
【0067】請求項5記載の本発明は、請求項3に記載
のエアバッグ袋体において、切開した部位の少なくとも
一部が、エアバッグ袋体本体展開時にピラーガーニッシ
ュの上端部を覆うバッグ誘導部となっているため、請求
項3に記載の効果に加えて、エアバッグ袋体本体展開時
にエアバッグ袋体本体がピラーガーニッシュに引っ掛か
るのを防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係るエアバッ
グ袋体の一製造工程を示す断面図であり、(B)は
(A)に続く工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るエアバッグ袋体の
原布の一部を示す拡大平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るエアバッグ袋体の
原布を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るエアバッグ袋体を
示す平面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るエアバッグ袋体が
適用された車室を示す概略側面図である。
【図6】図5の6−6線に沿った拡大断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るエアバッグ袋体の
一部を示す車室内側から見た側面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るエアバッグ袋体の
一部を示す車両内側斜め前方から見た斜視図である。
【図9】図6の9−9線に沿った拡大断面図である。
【図10】図8の10−10線に沿った拡大断面図であ
る。
【図11】本発明の第2実施形態に係るエアバッグ袋体
の一製造工程を示す断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るエアバッグ袋体
の原布を示す平面図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るエアバッグ袋体
のボデーへの取付状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係るエアバッグ袋体
の一製造工程を示す断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るエアバッグ袋体
の原布を示す平面図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係るエアバッグ袋体
のボデーへの取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 16 エアバッグ袋体 27 Cピラーガーニッシュ 28 ルーフサイドレール 30A 長尺取付部 30B 短尺取付部 49 Bピラーガーニッシュ 49A Bピラーガーニッシュの上端部 80 原布 82 エアバッグ袋体本体 88 原布の袋織部 94 ボデー 96 エアバッグ袋体の保護部 100 原布の袋織部 116 エアバッグ袋体のバッグ誘導部 120 原布の袋織部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ袋体本体の縁部に突出形成さ
    れた取付部を袋織りした後、外形形状に沿って切断する
    と共に、前記袋織部を切開することにより、前記取付部
    を突出方向へ延ばしたことを特徴とするエアバッグ袋
    体。
  2. 【請求項2】 折り畳んだエアバッグ袋体本体を、その
    上縁部に突出形成した複数の取付部にてルーフサイドレ
    ールのボデー室内側面に沿って固定してなるエアバッグ
    袋体において、 前記取付部を袋織りした後、外形形状に沿って切断する
    と共に、前記袋織部を切開することにより、前記取付部
    を突出方向へ延ばしたことを特徴とするエアバッグ袋
    体。
  3. 【請求項3】 折り畳んだエアバッグ袋体本体を、その
    上縁部に突出形成した複数の取付部にてルーフサイドレ
    ールのボデー室内側面に沿って固定してなるエアバッグ
    袋体において、 前記上縁部における所定の部位を袋織りした後、外形形
    状に沿って切断すると共に、前記袋織部を切開し、切開
    した部位によって折り畳まれた前記エアバッグ袋体本体
    の外周を覆ったことを特徴とするエアバッグ袋体。
  4. 【請求項4】 前記切開した部位の少なくとも一部が、
    エアバッグ袋体本体の保護部となっていることを特徴と
    する請求項3に記載のエアバッグ袋体。
  5. 【請求項5】 前記切開した部位の少なくとも一部が、
    エアバッグ袋体本体展開時にピラーガーニッシュの上端
    部を覆うバッグ誘導部となっていることを特徴とする請
    求項3に記載のエアバッグ袋体。
JP2000327629A 2000-10-26 2000-10-26 エアバッグ袋体 Pending JP2002127862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327629A JP2002127862A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 エアバッグ袋体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327629A JP2002127862A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 エアバッグ袋体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002127862A true JP2002127862A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18804609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000327629A Pending JP2002127862A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 エアバッグ袋体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002127862A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003034216A (ja) * 2001-07-25 2003-02-04 Toyota Motor Corp 頭部保護エアバッグの取付構造
JP2004074867A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Mitsubishi Motors Corp 頭部保護用エアバック装置
JP2004075038A (ja) * 2002-06-17 2004-03-11 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ装置
JP2004210090A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ
JP2004224259A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Toyota Motor Corp 車両用乗員膝部保護装置
JP2007106403A (ja) * 2005-10-07 2007-04-26 Delphi Korea Corp 車両用サイドエアーバックガイドプレート
JP2007137082A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Suzuki Motor Corp エアバッグの取り付け構造
WO2007083554A1 (ja) * 2006-01-19 2007-07-26 Takata Corporation カーテンエアバッグ装置
JP2008087519A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ
JP2008265455A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toyota Motor Corp 頭部保護エアバッグ装置
JP2011121473A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Autoliv Development Ab カーテンエアバッグ装置
JP2012131298A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Nippon Plast Co Ltd 車両用エアバッグ
JP2014015096A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Toyota Motor Corp 車両用カーテンエアバッグ装置
KR20140128345A (ko) * 2012-02-10 2014-11-05 르노 에스.아.에스. 전기 기계의 온도에 기초하여 전기 기계의 전력 공급을 제어하는 방법 및 시스템
US10807554B2 (en) 2015-10-07 2020-10-20 Key Safety Systems, Inc. Side curtain airbag

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003034216A (ja) * 2001-07-25 2003-02-04 Toyota Motor Corp 頭部保護エアバッグの取付構造
JP4696417B2 (ja) * 2001-07-25 2011-06-08 トヨタ自動車株式会社 頭部保護エアバッグの取付構造
JP2004075038A (ja) * 2002-06-17 2004-03-11 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ装置
JP2004074867A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Mitsubishi Motors Corp 頭部保護用エアバック装置
JP2004210090A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ
US7850198B2 (en) 2003-01-24 2010-12-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knee protection apparatus for vehicle occupant
JP2004224259A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Toyota Motor Corp 車両用乗員膝部保護装置
JP2007106403A (ja) * 2005-10-07 2007-04-26 Delphi Korea Corp 車両用サイドエアーバックガイドプレート
JP2007137082A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Suzuki Motor Corp エアバッグの取り付け構造
WO2007083554A1 (ja) * 2006-01-19 2007-07-26 Takata Corporation カーテンエアバッグ装置
JP2008087519A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ
JP2008265455A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toyota Motor Corp 頭部保護エアバッグ装置
JP2011121473A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Autoliv Development Ab カーテンエアバッグ装置
JP2012131298A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Nippon Plast Co Ltd 車両用エアバッグ
KR20140128345A (ko) * 2012-02-10 2014-11-05 르노 에스.아.에스. 전기 기계의 온도에 기초하여 전기 기계의 전력 공급을 제어하는 방법 및 시스템
KR102067722B1 (ko) 2012-02-10 2020-01-17 르노 에스.아.에스. 전기 기계의 온도에 기초하여 전기 기계의 전력 공급을 제어하는 방법 및 시스템
JP2014015096A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Toyota Motor Corp 車両用カーテンエアバッグ装置
US10807554B2 (en) 2015-10-07 2020-10-20 Key Safety Systems, Inc. Side curtain airbag

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102069188B1 (ko) 커튼 에어백 장치의 탑재 구조 및 커튼 에어백의 전개 방법
US6375214B1 (en) Occupant protection device of vehicle
US7434831B2 (en) Curtain airbag device
JP2002127862A (ja) エアバッグ袋体
US20010022441A1 (en) Structure for placement of head protecting air bag body
JPH1191490A (ja) 頭部保護エアバッグ袋体の配設構造
JP2920291B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
EP1953046B1 (en) Vehicle occupant restraint system
JP2001219807A (ja) カーテンエアバッグ付き車両のクォータウィンドガーニッシュ部の構造
US7338071B2 (en) Guide unit for guiding curtain airbag and curtain airbag device
US20040212179A1 (en) Occupant restraint system
JP2002370603A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP4770777B2 (ja) カーテンエアバッグ装置
JP3590333B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置の配設構造
JP2001018743A (ja) 車両の乗員保護装置
JP2005059649A (ja) 自動車の車体構造
JP3560127B2 (ja) 前後席用頭部保護エアバッグ装置
JP2001206185A (ja) 頭部保護用エアバッグの組付構造
US11639150B2 (en) Airbag device
JP2577405Y2 (ja) 自動車のエアバッグ装置
US11427151B2 (en) Airbag
JP3508700B2 (ja) エアバッグ装置
JPH10138859A (ja) 自動車用乗員保護装置の固定構造
JP2006151176A (ja) カーテンエアバッグ
JP3234564B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置の組付方法