JP2003011768A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2003011768A
JP2003011768A JP2001199689A JP2001199689A JP2003011768A JP 2003011768 A JP2003011768 A JP 2003011768A JP 2001199689 A JP2001199689 A JP 2001199689A JP 2001199689 A JP2001199689 A JP 2001199689A JP 2003011768 A JP2003011768 A JP 2003011768A
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Japan
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airbag
vehicle
folded
window
upper edge
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JP2001199689A
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English (en)
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Yasuo Ochiai
康雄 落合
Masamitsu Saito
正光 齋藤
Teruji Kuroyanagi
輝治 黒▲柳▼
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Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車内壁と乗員との間の隙間が狭くとも、エアバ
ッグを、窓ガラス等で構成される車内壁に沿わせて迅速
に展開膨張させることが可能な頭部保護エアバッグ装置
を提供すること。 【解決手段】車両の車内側における窓の上縁側に折り畳
まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を
覆うように展開するエアバッグ11を備えた頭部保護エ
アバッグ装置。エアバッグ11が、上縁12a側を膨張
用ガスの上流側部位17とし、下縁12b側を膨張用ガ
スの下流側部位18として構成されるとともに、車内側
壁部13aと車外側壁部13bとを重ねて平らにした状
態から、下縁12b側を上縁12a側の車外側に配置さ
せるように二つ折りし、次いで、二つ折りした下端33
b側を上端33a側に接近させるように、上下方向に蛇
腹折りして、窓の上縁側に収納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車内側にお
ける窓の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの
流入時に、窓の車内側を覆うように展開膨張するエアバ
ッグを備える頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、車両の車内側における
窓の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入
時に、窓の車内側を覆うように展開膨張するエアバッグ
を備える頭部保護エアバッグ装置としては、特開200
0−335356に開示されるエアバッグを使用したも
のがあった。
【0003】この頭部保護エアバッグ装置では、エアバ
ッグは、下縁側から上縁側に向かって蛇腹折りされて、
車両の車内側における窓の上縁側に収納されていた。
【0004】この種の頭部保護エアバッグ装置において
は、窓ガラス等で構成される車内壁と乗員との間の狭い
隙間に、エアバッグを迅速に展開膨張させるために、車
内壁に沿わせてエアバッグを展開膨張させることが望ま
しい。
【0005】しかし、従来のようなエアバッグの下縁側
を上縁側に接近させる蛇腹折りでは、車内壁と乗員との
間の隙間が狭い場合には、展開膨張するエアバッグの下
縁側が、車内壁から突出するように配置されるベルトア
ンカー等と干渉して、エアバッグの円滑な展開膨張を阻
害される虞れがあった。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、車内壁と乗員との間の隙間が狭くとも、エアバッグ
を、窓ガラス等で構成される車内壁に沿わせて迅速に展
開膨張させることが可能な頭部保護エアバッグ装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る頭部保護エ
アバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折
り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、車内側壁
部と車外側壁部とを離すように膨張させつつ、窓の車内
側を覆うように展開するエアバッグを備えた頭部保護エ
アバッグ装置であって、エアバッグが、上縁側を膨張用
ガスの上流側部位とし、下縁側を膨張用ガスの下流側部
位として構成されるとともに、車内側壁部と車外側壁部
とを重ねて平らにした状態から、下縁側を上縁側の車外
側に配置させるように二つ折りし、次いで、二つ折りし
た下端側を上端側に接近させるように、上下方向に蛇腹
折りして、窓の上縁側に収納されていることを特徴とす
る。
【0008】また、エアバッグが、ピラー部の車内側を
覆う部位を備えて構成され、エアバッグにおけるピラー
部の車内側を覆う部位が、二つ折り後における蛇腹折り
の下端側を上端側より車内側に向けるように、蛇腹折り
後にねじられて、窓の上縁側に収納されている構成とす
ることが好ましい。
【0009】
【発明の効果】本発明の頭部保護エアバッグ装置では、
エアバッグが膨張用ガスを流入させて展開膨張する際
に、エアバッグは、まず、上流側部位への膨張用ガスの
流入により、上流側部位が膨張し始めて、蛇腹折りを解
消する。このとき、下流側部位は、膨張用ガスの流入が
なくとも、二つ折りして重ねられていた上流側部位の折
りの解消に伴って、蛇腹折りの折り目を解消し始めるこ
ととなる。そして、膨張用ガスが上流側部位から下流側
部位へ流入し始めれば、上流側部位が厚みを増すように
膨張するとともに、下流側部位も、上縁側から下縁側
に、順次厚みを増すように膨張することとなって、下流
側部位の下縁を下方へ引き下げつつ、厚みを増すように
膨張する部位が、上流側部位から下流側部位の下縁側へ
伝播する態様となる。
【0010】即ち、膨張用ガスを流入させて膨らむ膨出
部が、下流側部位の下縁を下方へ引っ張りつつ、順次、
下流側部位の上縁側から下縁側へ移動する。その結果、
窓ガラス等で構成される車内壁と乗員との間の隙間が狭
くとも、膨張用ガスを流入させて膨らむ膨出部が、車内
壁と乗員との間の狭い隙間に上方から侵入し、かつ、下
流側部位の下縁が、車内壁に沿って反転するように、車
内壁と乗員との狭い隙間に配置されて、上流側部位とと
もに、下流側部位の膨張を円滑に完了させることとな
る。
【0011】従って、本発明の頭部保護エアバッグ装置
では、車内壁と乗員との間の隙間が狭くとも、エアバッ
グを、窓ガラス等で構成される車内壁に沿わせて迅速に
展開膨張させることが可能である。
【0012】なお、特開2000−296753では、
上縁側を膨張用ガスの上流側部位とし、下縁側を膨張用
ガスの下流側部位として構成されるエアバッグを、下縁
側が上縁側の車内側に配置されるように二つ折りし、二
つ折りした下端側を上端側に接近させるように、上下方
向に折り畳んで収納している。
【0013】しかし、エアバッグを上記のように折り畳
んで収納させた場合、エアバッグが膨張用ガスを流入さ
せて蛇腹折りの折り目を解消し、膨張用ガスが上流側部
位から下流側部位へ流入し始めると、車内側に配置され
る下流側部位の下縁が、上流側部位の膨張に伴って、車
内側に大きく突出して反転し、乗員が車内壁に接近して
いると、この下流側部位の下縁が乗員に干渉する虞れが
あり、好ましくない。
【0014】また、請求項2に記載したような構成とす
れば、ピラー部の車内側を覆うように展開するエアバッ
グの部位は、膨張用ガスを流入させて、蛇腹折りを解消
しつつ、まず、車外側を開かせた略「く」字形状に展開
することとなる。そのため、ピラー部に干渉することな
く、エアバッグを展開させることができる。そして、そ
の後、ピラー部の車内側を覆う部位に隣接して配置され
る窓の車内側を覆うように展開するエアバッグの部位
が、下流側部位の下縁を、既述したように、窓ガラス等
で構成される車内壁と乗員との間の狭い隙間に上方から
侵入させ、かつ、車内壁に引っ掛かることなく、車内壁
に沿って反転するように、展開することから、ピラー部
の車内側を覆うように展開するエアバッグの部位におけ
る下流側部位の下縁も、窓の車内側を覆うように展開す
る部位における下流側部位の下縁に引っ張られて、ピラ
ー部の車内側に沿って反転するように展開し、下流側部
位の下縁がピラー部と座席のヘッドレスト(あるいは背
もたれ部)との間の狭い隙間に円滑に入り込み、下流側
部位が膨張を完了させることとなる。その結果、ピラー
部と座席のヘッドレストとの間の隙間が狭くとも、ピラ
ー部と座席のヘッドレストとの間に、確実にエアバッグ
を展開膨張させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】実施形態の頭部保護エアバッグ装置(以下
「エアバッグ装置」と省略する)Mは、図1に示すよう
に、エアバッグ11を、車両Vの車内側におけるセンタ
ーピラー部CPを間にしたドアに形成される窓W(W1
・W2)の上縁側周縁におけるフロントピラー部FPの
下縁側及びルーフサイドレール部RRの下縁側にわたっ
て、折り畳まれて収納させている。
【0017】このエアバッグ装置Mは、エアバッグ1
1、インフレーター44、取付ブラケット41・45、
及び、エアバッグカバー8を、備えて構成されている。
【0018】インフレーター44は、図1・4に示すよ
うに、折り畳まれたエアバッグ11に膨張用ガスGを供
給するシリンダタイプとしており、エアバッグ11の後
述する接続口部14aと、インナチューブ31の後端3
1aと、が外装されることとなる。実施形態のインフレ
ーター44は、円柱状の本体部44aと、膨張用ガスG
をインナチューブ31に案内する金属製の案内筒部44
cと、を備えて構成され、案内筒部44cは、本体部4
4aに対して、部分的に内径寸法を縮径させるようにか
しめて固定されている。本体部44aは、先端部に、膨
張用ガスGを吐出させる複数のガス吐出口44bを配設
させている。
【0019】取付ブラケット45は、板金製として、イ
ンフレーター44を、接続口部14a及びインナチュー
ブ後端31aごと外周側から挟持する円筒状の保持部4
5aと、2本の取付ボルト46を利用して、ルーフサイ
ドレール部RRの車内側Iにおけるボディ1側の板金製
のインナパネル2に取り付ける取付部45bと、を備え
て構成されている。取付部45bには、取付ボルト46
を挿通させる取付孔45cが形成されている。
【0020】取付ブラケット41は、図1・2に示すよ
うに、板金製として、エアバッグ11における後述する
各取付部21を挟持するもので、それぞれ、車内側Iの
内プレート41aと車外側Oの外プレート41bとを備
えて構成されている。内・外プレート41a・41bに
は、各取付部21の取付孔21aに対応する取付孔41
cが貫通されている。そして、取付ボルト40を、取付
孔21a・41cに挿通させて、インナパネル2の取付
孔2a周縁に固着されたナット2bに螺合させることに
より、各取付部21がインナパネル2に取り付けられる
こととなる。
【0021】エアバッグカバー8は、図1〜3に示すよ
うに、フロントピラー部FPに配置されるピラーガーニ
ッシュ4とルーフサイドレール部RRに配置されるルー
フヘッドライニング5とのそれぞれの下縁側から構成さ
れている。なお、フロントピラーガーニッシュ4とルー
フヘッドライニング5とは、合成樹脂製として、フロン
トピラー部FPとルーフサイドレール部RRの車内側I
におけるボディ1のインナパネル2に取付固定されてい
る。また、ルーフヘッドライニング5は、フロントピラ
ー部FPの上方付近から、センターピラー部CPの上方
を経て、図示しないリヤピラー部の上方付近まで、配設
されている。
【0022】エアバッグ11は、図1・2・3・5〜8
に示すように、膨張用ガスGを流入させて展開膨張可能
なエアバッグ本体12と、エアバッグ本体12内に配設
されて、インフレーター44を外装するインナチューブ
31と、を備えて構成されている。
【0023】エアバッグ本体12は、前後に前側取付部
26と後側取付部27とを配置させて構成されるととも
に、前側・後側取付部26・27の部位を除いて、ポリ
アミド糸等を使用した袋織りにより製造されている。ま
た、エアバッグ本体12は、図1・2・3・5〜8に示
すように、インフレーター44からの膨張用ガスGを流
入させて、折り畳み状態から展開して、センターピラー
部CPにおけるピラーガーニッシュ7の車内側Iと、セ
ンターピラー部CPを間にした窓W1及び窓W2の前方
側における車内側Iと、を覆うように展開膨張する構成
である。また、エアバッグ本体12は、車内側壁部13
aと車外側壁部13bとを離すようにして、膨張用ガス
Gを内部に流入可能なガス流入部13と、膨張用ガスG
を流入させない非流入部20と、から構成されている。
【0024】ガス流入部13は、実施形態の場合、ガス
供給路部14と膨張遮蔽部15とから構成されている。
ガス供給路部14は、エアバッグ本体12の上縁12a
側で、車両Vの前後方向に沿って直線状に配設されてい
る。膨張遮蔽部15は、ガス供給路部14の下方に配置
され、エアバッグ11の展開膨張時、車両Vの前席の側
方に配置されて、センターピラー部CPの車内側Iと、
センターピラー部CPを間にした前席側方の窓W1及び
後席側方の窓W2の前方側における車内側Iと、を覆う
ように膨張することとなる。
【0025】ガス供給路部14は、後端側に接続口部1
4aを備えている。接続口部14aは、後端を開口させ
て、エアバッグ本体12から突出するように略円筒状に
形成されている。接続口部14aは、既述したように、
インナチューブ後端31aを介在させて、インフレータ
ー44に外装されることとなる。そして、接続口部14
a及びインナチューブ後端31aは、図4に示すよう
に、クランプ47を外装させて、インフレーター44に
固定されている。また、ガス供給路部14は、膨張用ガ
スGを流入させた際に、エアバッグカバー8を押し開き
やすくするように、接続口部14aより幅広に形成され
ている。
【0026】膨張遮蔽部15は、後述する区画結合部2
4で区画されて、上下方向に延びるように、車両の前後
方向に沿って複数(実施形態では5個)並設される膨張
部16を備えて構成されている。膨張部16は、展開膨
張時に、窓W1及び窓W2の前方側の車内側Iを覆う窓
側膨張部16A・16B・16C・16Eと、センター
ピラーガーニッシュ7の車内側Iを覆うピラー部側膨張
部16Dと、を備える構成である。そして、膨張遮蔽部
15は、上縁側を膨張用ガスGの上流側部位17とし、
下縁側を膨張用ガスGの下流側部位18として、構成さ
れている。
【0027】各膨張部16A・16B・16C・16D
・16Eの上端は、それぞれ、ガス供給路部14に連通
され、また、各膨張部16A・16B・16C・16D
・16Eの下端は、相互に連通されている構成である。
【0028】非流入部21は、車内側壁部13aと車外
側壁部13bとを結合させたように構成される取付部2
1、周縁結合部22、及び、区画結合部24と、膨張遮
蔽部15の前端側と後端側とに配置されてエアバッグ本
体12と別体に形成される前側・後側取付部26・27
と、から構成されている。
【0029】周縁結合部22は、ガス流入部13の周囲
で、ガス流入部13と接する部位に配設されて、ガス漏
れが生じないように密に織成されている。
【0030】取付部21は、エアバッグ本体12の上縁
12a側における周縁結合部22の上縁側部22aや、
前側・後側取付部26・27から上方へ突出するよう
に、複数(実施形態では7個)配置されて、インナパネ
ル2に取り付けるための取付ブラケット41が固着され
ることとなる。各取付部21には、取付ボルト40を挿
通させる取付孔21aが形成されている。
【0031】前側・後側取付部26・27は、膨張遮蔽
部15の前端側と後端側とに、それぞれ、配置されてお
り、実施形態では、エアバッグ本体12と別体に、ポリ
アミド糸・ポリエステル糸等を使用した織布で形成され
て、周縁結合部22の前縁側と後縁側とに縫着されてい
る。前側取付部26は、略台形状の本体部26aと、本
体部26aの前端側から前方側に突出するベルト部26
bと、を備えて構成されている。また、ベルト部26b
の前端には、取付部21Fが配置されている。そして、
前側取付部26は、本体部26aの後端を、縫合糸Tに
より、周縁結合部22の前縁側に縫着されている。後側
取付部27は、略三角形状の本体部27aと、本体部2
7aの後端側から後側上方へ突出するベルト部27b、
を備えて構成されている。そして、ベルト部27bの後
端には、取付部21Bが配置されている。後側取付部2
7は、本体部27aの前端を、縫合糸Tにより、周縁結
合部22の後縁側に縫着されている。
【0032】実施形態では、前側・後側取付部26・2
7を、エアバッグ本体12と別体の織布で形成している
が、前側・後側取付部26・27は、他の非流入部20
の部位と同様に、エアバッグ本体12と、袋織りで一体
に形成してもよい。しかし、前側・後側取付部26・2
7を別体の織布で形成すれば、前側・後側取付部26・
27の部位の肉厚を薄くすることができて、エアバッグ
11を折り畳んだ際にコンパクトにすることができる。
また、実施形態では、図5に示すように、織布を構成す
る経糸VT若しくは緯糸HTが、それぞれ、各ベルト部
26b・27bと略平行となるように、前側・後側取付
部26・27を形成している。織布を構成する経糸VT
若しくは緯糸HTがベルト部26b・27bと略平行と
なるように、前側・後側取付部26・27を形成すれ
ば、エアバッグ11が展開膨張した際に、ベルト部26
b・27bにテンションが生じて、エアバッグ本体12
が車内側Iや車外側Oへの押圧力を受けても、大きく揺
動せず、好ましいためである。
【0033】区画結合部24は、膨張遮蔽部15の領域
内で、各膨張部16A・16B・16C・16D・16
Eを区画するように、車両Vの前後方向に複数並設され
ている。
【0034】インナチューブ31は、円筒状として、エ
アバッグ本体12のガス供給路部14内に挿入されて、
接続口部14aから窓側膨張部16Eの上方付近にかけ
て配置されている。インナチューブ31の後端31a
は、インフレーター44への外装時に、ずれないよう
に、接続口部14aの内周側に熱溶着されている。イン
ナチューブ31は、インフレーター44から吐出される
高温の膨張用ガスGがガス供給路部14に直接あたっ
て、ガス供給路部14が損傷を受けるのを防止するため
に配置されるもので、ポリアミド糸・ポリエステル糸等
を使用した織布からなる一枚のシート材の端部相互をポ
リアミド糸等からなる縫合糸Tにより縫合して、円筒状
に形成されている。
【0035】次に、このエアバッグ装置Mの車両Vへの
搭載について説明する。まず、インナチューブ31を、
エアバッグ本体12に挿入する。インナチューブ31
を、接続口部14aの開口側から、所定の治具を使用し
て、前側・後側取付部26・27を縫着させたエアバッ
グ本体12のガス供給路部14内に挿入し、後端31a
側を高周波溶着等を利用して、接続口部14a付近に熱
溶着させ、エアバッグ11を製造する。次いで、車内側
壁部13aと車外側壁部13bとを重ねて平らに展開し
たエアバッグ本体12を、まず、図5の二点鎖線で示す
ごとく、下縁12b側を上縁12a側の車外側Oに配置
させるように、折り目C1で、二つ折りに折り畳む。そ
して、二つ折りされたエアバッグ33を、図9の二点鎖
線で示すように、順次、山折りと谷折りとの折り目C2
を入れて、二つ折りされたエアバッグ33の下端33b
側を上端33a側に接近させるように、上下方向に蛇腹
折りする(図2・3参照)。
【0036】そして、蛇腹折りされたエアバッグ35
に、折り崩れ防止用の破断可能なテープ40を巻き付け
て、エアバッグ35の所定箇所をくるむとともに、イン
フレーター44・取付ブラケット41・45を取り付け
て、図10に示すように、エアバッグ組付体38を形成
する。そして、テープ40を巻き付ける際に、ピラー部
側膨張部16Dの部位が、車両Vに搭載した際に、下端
35b側を上端35a側より車内側Iに向けるように、
ピラー部側膨張部16Dの部位をねじって、ねじり部位
39を形成する(図3参照)。
【0037】その後、各取付ブラケット41・45をイ
ンナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔21a・
41c・45cを挿通させてボルト42・46止めし、
各取付ブラケット41・45をインナパネル21に固定
して、エアバッグ組付体38をボディ1に取り付ける。
次いで、インフレーター44に、所定のインフレーター
作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線
し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライ
ニング5をボディ1に取付、さらに、センターピラーガ
ーニッシュ7をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装
置Mが車両Vに搭載されることとなる。
【0038】このとき、ピラー部側膨張部16Dの部位
は、図3に示すように、下端35b側を上端35a側よ
り車内側Iに向けるように、ねじった状態で収納されて
いる。なお、図3において、符号44は、断面略L字形
状とした板金製の規制部材であり、インナパネル2に固
定されている。この規制部材44は、エアバッグ11の
展開膨張時に、センターピラーガーニッシュ7の車外側
Oにエアバッグ11が侵入するのを防止するために配置
されるものである。
【0039】エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、イ
ンフレーター44が作動されれば、インフレーター44
からの膨張用ガスGが、図5の二点鎖線に示すように、
インナチューブ31を経て、ガス供給路部14内を前方
側に流れる。そして、膨張用ガスGは、ガス供給路部1
4から下方に流れて、膨張遮蔽部15が、折りを解消さ
せつつ、膨張し始める。そして、エアバッグ本体12
は、くるんでおいたテープ40を破断させ、さらに、フ
ロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング
5の下縁側のエアバッグカバー8を押し開いて、図1〜
3の二点鎖線で示すように、下方へ突出しつつ、センタ
ーピラー部CPにおけるセンターピラーガーニッシュ7
の車内側Iと、センターピラー部CPを間にした窓W1
及び窓W2の前方側と、を覆うように、大きく膨張する
こととなる。
【0040】そして、実施形態のエアバッグ装置Mで
は、エアバッグ11が膨張用ガスGを流入させて展開膨
張する際に、エアバッグ11における窓側膨張部16A
・16B・16C・16Eでは、まず、ガス供給路部1
4から、膨張遮蔽部15における上流側部位17へ膨張
用ガスGが流入して、上流側部位17が膨張し始めて、
蛇腹折りを解消する。このとき、各膨張部16A・16
B・16C・16Eの下流側部位18は、膨張用ガスG
の流入がなくとも、図11Aに示すように、二つ折りし
て重ねられていた上流側部位17の折りの解消に伴っ
て、蛇腹折りの折り目を解消し始めることとなる。そし
て、膨張用ガスGが上流側部位17から下流側部位18
へ流入し始めれば、上流側部位17が厚みを増すように
膨張するとともに、下流側部位18も、上縁18a側か
ら下縁18b側に、順次厚みを増すように膨張すること
となって、下流側部位18の下縁18bを下方へ引き下
げつつ、厚みを増すように膨張する部位が、上流側部位
17から下流側部位18の下縁18b側へ伝播する態様
となる。
【0041】即ち、図11Bに示すように、膨張用ガス
Gを流入させて膨らむ膨出部51が、下流側部位18の
下縁18bを下方へ引っ張りつつ、順次、下流側部位1
8の上縁18a側から下縁18b側へ移動する。その結
果、窓ガラスW1・W2等で構成される車内壁IWと乗
員との間の隙間が狭くとも、膨張用ガスGを流入させて
膨らむ膨出部51が、車内壁IWと乗員との間の狭い隙
間に上方から侵入し、かつ、下流側部位18の下縁18
bが、図11Bに示すごとく、車内壁IWに沿って反転
するように、車内壁IWと乗員との狭い隙間に配置され
て、上流側部位17とともに、下流側部位18の膨張を
円滑に完了させることとなる。
【0042】従って、実施形態のエアバッグ装置Mで
は、車内壁IWと乗員との間の隙間が狭くとも、エアバ
ッグ11を、窓ガラスW1・W2等で構成される車内壁
IWに沿わせて迅速に展開膨張させることが可能であ
る。
【0043】また、エアバッグ11におけるピラー部側
膨張部16Dの部位では、ピラー部側膨張部16Dは、
膨張用ガスGを流入させて、図12Aに示すように、蛇
腹折りを解消しつつ、まず、車外側Oを開かせた略
「く」字形状に展開することとなる。そのため、エアバ
ッグ11を、センターピラー部CPに干渉することな
く、展開させることができる。このとき、ピラー部側膨
張部16Dの下流側部位18は、窓側膨張部16A・1
6B・16C・16Eと同様、膨張用ガスGを流入させ
ない状態で蛇腹折りを解消している。そして、その後、
ピラー部側膨張部16Dの前後に配置される窓側膨張部
16A・16B・16C・16Eが、下流側部位18の
下縁18bを、窓ガラスW1・W2等で構成される車内
壁IWと乗員との間の狭い隙間に上方から侵入させ、か
つ、車内壁IWに引っ掛かることなく、車内壁IWに沿
って反転するように、展開することから、ピラー部側膨
張部16Dにおける下流側部位18の下縁18cも、窓
側膨張部16A・16B・16C・16Eにおける下流
側部位18の下縁18bに引っ張られて、センターピラ
ーガーニッシュ7(車内壁IW)の車内側Iに沿って反
転するように展開し、下流側部位18の下縁18cが、
センターピラーガーニッシュ7と座席Sのヘッドレスト
HR(あるいは背もたれ部SB)との間の狭い隙間に円
滑に入り込み、下流側部位18が膨張を完了させること
となる。その結果、センターピラーガーニッシュ7と座
席SのヘッドレストHRとの間の隙間が狭くとも、セン
ターピラーガーニッシュ7と座席SのヘッドレストHR
との間に、確実にエアバッグ11を展開膨張させること
ができる。
【0044】なお、実施形態では、エアバッグ11にお
いて、センターピラー部CPの車内側Iを覆うピラー部
側膨張部16Dの部位のみをねじって収納しているが、
例えば、センターピラー部CPと窓W2との車内側Iを
覆う、ピラー部側膨張部16Dと窓側膨張部16Eの部
位をねじって収納させる構成としてもよい。
【0045】また、実施形態では、エアバッグ11とし
て、窓W1から窓W2の前方側にかけてを覆う構成のも
のを開示しているが、本発明のエアバッグ装置Mに適用
可能なエアバッグはこれに限られるものではなく、窓W
1・W2を略全面にわたって覆う構成のエアバッグを使
用してもよい。
【0046】さらに、実施形態のエアバッグ装置は、フ
ロントピラー部とリヤピラー部との間にセンターピラー
部が配置される車両に搭載される構成であるが、本発明
のエアバッグ装置は、これに限られるものではなく、例
えば、フロントピラー部とリヤピラー部との間に複数の
中間ピラー部を備える車両にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ
装置の使用態様を示す車内側から見た概略正面図であ
る。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III部位の概略拡大断面図である。
【図4】同実施形態のインフレーターの配設部位の部分
断面図である。
【図5】同実施形態で使用するエアバッグを平らに展開
した状態を示す正面図である。
【図6】同実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分拡
大横断面図であり、図5のVI−VI部位が膨張した状態を
示す。
【図7】同実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分拡
大縦断面図であり、図5のVII−VII部位が膨張した状態
を示す。
【図8】同実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分拡
大縦断面図であり、図5のVIII−VIII部位が膨張した状
態を示す。
【図9】同実施形態のエアバッグの折り畳み状態を示す
正面図である。
【図10】同実施形態のエアバッグ組付体を示す正面図
である。
【図11】同実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけ
る窓側膨張部の展開状態を示す概略断面図である。
【図12】同実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけ
るピラー部側膨張部の展開状態を示す概略断面図であ
る。
【図13】同実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけ
るピラー部側膨張部の展開状態を示す概略断面図であっ
て、図12の後の状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
11…エアバッグ、 13…ガス流入部、 13a…車内側壁部、 13b…車外側壁部、 15…膨張遮蔽部、 16…膨張部、 16A・16B・16C・16E…窓側膨張部、 17…(膨張遮蔽部の)上流側部位、 18…(膨張遮蔽部の)下流側部位、 18a…(下流側部位の)上縁、 18b・18c…(下流側部位の)下縁、 16D…ピラー部側膨張部、 20…非流入部、 25…区画結合部、 33…二つ折りされたエアバッグ、 33a…(二つ折りされたエアバッグの)上端、 33b…(二つ折りされたエアバッグの)下端、 35…蛇腹折りされたエアバッグ、 35a…(蛇腹折りされたエアバッグの)上端、 35b…(蛇腹折りされたエアバッグの)下端、 38…エアバッグ組付体、 39…ねじり部位、 44…インフレーター、 CP…センターピラー部、 S…シート、 W(W1・W2)…窓、 IW…車内壁、 M…頭部保護エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 康雄 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 齋藤 正光 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 黒▲柳▼ 輝治 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA04 AA07 AA18 CC04 CC11 CC26 CC27 CC29 CC30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車内側における窓の上縁側に折り
    畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、車内側壁部
    と車外側壁部とを離すように膨張させつつ、前記窓の車
    内側を覆うように展開するエアバッグを備えた頭部保護
    エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、上縁側を膨張用ガスの上流側部位と
    し、下縁側を膨張用ガスの下流側部位として構成される
    とともに、 前記車内側壁部と前記車外側壁部とを重ねて平らにした
    状態から、下縁側を上縁側の車外側に配置させるように
    二つ折りし、次いで、二つ折りした下端側を上端側に接
    近させるように、上下方向に蛇腹折りして、前記窓の上
    縁側に収納されていることを特徴とする頭部保護エアバ
    ッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグが、ピラー部の車内側を
    覆う部位を備えて構成され、 前記エアバッグにおける前記ピラー部の車内側を覆う部
    位が、二つ折り後における蛇腹折りの下端側を上端側よ
    り車内側に向けるように、蛇腹折り後にねじられて、前
    記窓の上縁側に収納されていることを特徴とする請求項
    1記載の頭部保護エアバッグ装置。
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