JP2007008318A - サイドエアバッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】 エアバッグ本体のガス導入口と、インナーバッグのガス導入口との隙間に、インフレータノズルが確実に入り込まないようにすることで、工数の低減を図ったサイドエアバッグを提供する。
【解決手段】 エアバッグ本体2に形成されたガス導入口10内に、インフレータノズルの挿入可能なるガス導入口12が形成されてなるインナーバッグ3を挿入支持してなる車両のサイドエアバッグであって、前記エアバッグ本体2のガス導入口10と、前記インナーバッグ3のガス導入口12との隙間14を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなる。
【選択図】 図3
【解決手段】 エアバッグ本体2に形成されたガス導入口10内に、インフレータノズルの挿入可能なるガス導入口12が形成されてなるインナーバッグ3を挿入支持してなる車両のサイドエアバッグであって、前記エアバッグ本体2のガス導入口10と、前記インナーバッグ3のガス導入口12との隙間14を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなる。
【選択図】 図3
Description
この発明は、サイドエアバッグに関する。
自動車の車体における乗員頭部に対応する部分には、サイドルーフレールが配され、このサイドルーフレールに沿って、側面衝突時における乗員保護用のサイドエアバッグが設けられている。この種のサイドエアバッグは、前席から後席に至る前後長さを有するエアバッグ本体を上下方向に折りたたんで収納している。このエアバッグ本体は、上端部がサイドルーフレールに固定され、エアバッグ本体の上部における一部に形成されたガス導入口からインフレータのガスを噴出することにより、エアバッグ本体を下側へ向けてカーテン状に展開できる。
このエアバッグ本体のガス導入口内には、別のガス導入口を有するインナーバッグが挿入され、ガス導入口を二重管構造にしている。このインナーバッグは、耐熱布製で、ガス導入口がインフレータノズルから噴射されるガスの高圧高温に耐えるように、ガス導入口を補強する目的で設けられている(例えば、特許文献1。)。
特開2003−205812号公報
しかしながら、このような従来の技術にあっては、前記エアバッグ本体のガス導入口と、前記インナーバッグのガス導入口との隙間に、インフレータノズルを挿入しないように、慎重に組み立てねばならず、組立工数の削減を求められている。
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、エアバッグ本体のガス導入口と、インナーバッグのガス導入口との隙間に、インフレータノズルが確実に入り込まないようにすることで、工数の低減を図ったサイドエアバッグを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、エアバッグ本体に形成されたガス導入口内に、インフレータノズルの挿入可能なるガス導入口が形成されてなるインナーバッグを挿入支持してなる車両のサイドエアバッグであって、前記エアバッグ本体のガス導入口と、前記インナーバッグのガス導入口との隙間を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のサイドエアバッグであって、前記閉鎖手段は、前記インナーバッグのガス導入口側端部を、エアバッグ本体のガス導入口より外側に折り返して固定することで形成してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、エアバッグ本体のガス導入口と、前記インナーバッグのガス導入口との隙間を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなるため、インフレータノズルは、エアバッグ本体とインナーバッグとの隙間に挿入できず、不慣れな作業者でも作業ミスは生ぜず、慎重にガス導入口にインフレータノズルを挿入しなければならない従来例に比較して著しく作業工数の低減を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、閉鎖手段は、前記インナーバッグのガス導入口の側端部を、エアバッグ本体のガス導入口より外側に折り返して固定してなるため、閉鎖手段の形成が容易である。
エアバッグ本体のガス導入口と、インナーバッグのガス導入口との隙間に、インフレータノズルが確実に入り込まないようにすることで、工数の低減を図ったサイドエアバッグを提供する、という目的を、エアバッグ本体に形成されたガス導入口内に、インフレータノズルの挿入可能なるガス導入口が形成されてなるインナーバッグを挿入支持してなる車両のサイドエアバッグであって、前記エアバッグ本体のガス導入口と、前記インナーバッグのガス導入口との隙間を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなることで実現した。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図2は、本発明の一実施例を示す図である。
符号1は、サイドエアバッグで、該サイドエアバッグ1は、エアバッグ本体2と、インナーバッグ3とより構成されてなる。
エアバッグ本体2は、図示しない周知の車体上部に上下方向で折り畳み収納された状態から、車両の側面衝突時に、窓部に沿って下方へ向けてカーテン状に展開するものである。このエアバッグ本体2は、2枚の基布の外周及び内部を縫製部4により結合して形成したものである。このエアバッグ本体2は、前席乗員に対応する前席膨張部5と、後席乗員に対応する後席膨張部6とを有し、その間に管状の連通部7が設けられている。エアバッグ本体2の上端には、車体に固定するための複数のタブ片8が設けられている。
また、後席膨張部6の上部から後端にかけて、管状のガス導入口10が形成され、そこに図示せぬ燃焼式(パイロタイプ)のインフレータノズルを挿入可能とし、該インフレータから噴出されたガスをエアバッグ本体2内に導入できるようになっている。該ガス導入口10は、管状にこだわらず、インフレータのノズルの挿入口があればよい。
このガス導入口10内には、ガス導入口10に相応した筒状のインナーバッグ3が挿入されて、二重筒形状になっている。このインナーバッグ3は、所定形状に裁断された一枚の耐熱布の端部同士を、上端のメインの縫製部11で結合して管状にしたものである。耐熱布としては、エアバッグ本体2と同様に、ナイロンの織布にシリコンコーティングを施した布である。耐熱性を更に高めるために、アラミド繊維、炭素繊維などを用いても良い。このインナーバッグ3のガス導入口12は、前記エアバッグ本体2のガス導入口10に相応して形成されており、前記したように、このガス導入口10,12側から図示せぬインフレータノズルが挿入可能とされている。インフレータノズルから噴射されるガスを、インナーバッグ3の出口13側からエアバッグ本体2内へ導入するようになっている。
前記インナーバッグ3について、燃焼式(パイロタイプ)のインフレータを使用するとして、ガス発生時の熱の影響を考慮した前記耐熱布を説明したが、かかる耐熱布に限定されるものではなく、熱の影響をあまり考慮する必要のない場合、例えば貯蔵式(ストレージタイプ)やこれに燃焼式を組み合わせたもの(ハイブリッドタイプ)では、膨張のためのガスの全部または主要部を圧縮して保持されたガスによるため、耐熱性を有しない補強布により構成することもできる。
ガス導入口10がエアバッグ本体2の上部に設けられているため、ガスはインナーバッグ3の出口13から下に向かって流れようとするが、このインナーバッグ3は、下方に縫製部が存在しないため、ガス噴出時において、インナーバッグ3が出口13付近からバーストするおそれはない。
そして、前記エアバッグ本体2のガス導入口10と、前記インナーバッグ3のガス導入口12との間には、図3に示すように、隙間14が形成されるが、該隙間14を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなるもので、該閉鎖手段は、前記インナーバッグ3のガス導入口12より延在されてなる舌片状の側端部15よりなり、該側端部15を、エアバッグ本体2のガス導入口10より外側に折り返して縫合16することで形成してなる。
従って、この実施例によれば、エアバッグ本体2のガス導入口10と、前記インナーバッグ3のガス導入口12との隙間14を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなるため、インフレータノズルは、エアバッグ本体2とインナーバッグ3との隙間14に挿入できず、不慣れな作業者でも作業ミスは生ぜず、慎重にガス導入口10,12にインフレータノズルを挿入しなければならない従来例に比較して著しく作業工数の低減を図ることができる。
閉鎖手段は、前記インナーバッグ3のガス導入口12の側端部15を、エアバッグ本体2のガス導入口10より外側に折り返して縫合16するため、閉鎖手段の形成が容易である。
前記側端部15によって覆われることで、図3に示す隙間14の幅寸法は、約7ミリメートルであり、インフレータノズルの直径は約16ミリメートルであるから、作業時にインフレータノズルは、該隙間14に挿入されることは、確実に阻止できる。
この実施例は、前記インナーバッグ3のガス導入口12の側端部15を、エアバッグ本体2のガス導入口10より外側に折り返しての固定手段として、縫合16する、と説明したが、これに限定されるものではなく、接着材により接着固定されていても、両面テープにより固定されていても、ステープルにより固持されていても良い。
また、この実施例では、インナーバッグ3のガス導入口12の側端部15のみを折り返すことで、安価な閉鎖手段としているが、閉鎖手段としては、これに限定されるものではなく、ガス導入口12の上端部をも折り返すなどして、該隙間14を完全に閉鎖するようにしても良い。
1 サイドエアバッグ
2 エアバッグ本体
3 インナーバッグ
10 エアバッグ本体のガス導入口
12 インナーバッグのガス導入口
14 エアバッグ本体のガス導入口と、インナーバッグのガス導入口との間の隙間
15 側端部
16 縫合
2 エアバッグ本体
3 インナーバッグ
10 エアバッグ本体のガス導入口
12 インナーバッグのガス導入口
14 エアバッグ本体のガス導入口と、インナーバッグのガス導入口との間の隙間
15 側端部
16 縫合
Claims (2)
- エアバッグ本体に形成されたガス導入口内に、インフレータノズルの挿入可能なるガス導入口が形成されてなるインナーバッグを挿入支持してなる車両のサイドエアバッグであって、
前記エアバッグ本体のガス導入口と、前記インナーバッグのガス導入口との隙間を、インフレータノズルが挿入できないように閉鎖してなることを特徴とするサイドエアバッグ。 - 請求項1に記載のサイドエアバッグであって、
前記閉鎖手段は、前記インナーバッグのガス導入口側端部を、エアバッグ本体のガス導入口より外側に折り返して固定することで形成してなることを特徴とするサイドエアバッグ。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=37747363
Family Applications (1)
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JP2005191636A Pending JP2007008318A (ja) | 2005-06-30 | 2005-06-30 | サイドエアバッグ |
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- 2005-06-30 JP JP2005191636A patent/JP2007008318A/ja active Pending
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